自己資本利益率(ROE)とは
株主が出したお金を使って 1 年でどれだけ利益を生んだかを示す割合。分母が自己資本なので、借入を増やして自己資本を薄くしても数値は上がる。
| 計算式 | 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%) |
|---|---|
| 別の呼び方 | ROE、株主資本利益率、親会社所有者帰属持分利益率 |
| 本サイトでの掲載場所 | 企業ページの指標カードと、連結経営指標推移の表。 |
| 出典 | 金融庁 EDINET に提出された有価証券報告書 |
会計基準による違い
日本基準では「自己資本利益率」。IFRS を採用している企業の有価証券報告書では「親会社所有者帰属持分利益率」という名前で載る。指すものはほぼ同じだが、分子の利益の定義が基準ごとに違うため、基準をまたいで並べるときは注意する。
読むときの注意
- 分母は自己資本なので、自社株買いや増配で自己資本を減らすと、利益が変わらなくても ROE は上がる。
- 赤字の期はマイナスになり、自己資本が小さい企業では絶対値が極端に振れる。単年ではなく数期の推移で見る。
- 業種によって水準が大きく違う。同じ業種の中で比べる。
よくある質問
- ROE は何%あればよいですか。
- 一般に 8% が一つの目安として語られることが多い指標ですが、適正な水準は業種と資本構成で変わります。同業種の分布と、その企業自身の推移を合わせて見るのが実務的です。
- ROE と ROA の違いは何ですか。
- 分母が違います。ROE の分母は自己資本(株主の持ち分)、ROA の分母は総資産(負債を含むすべての資産)です。借入が多い企業ほど ROE は ROA より大きく出ます。
- IFRS の企業と日本基準の企業の ROE を並べて比べてよいですか。
- 目安としては比べられますが、利益と資本の定義が基準ごとに違うため厳密な比較にはなりません。本サイトの表では会計基準を併記しているので、基準を確認したうえで見てください。
ほかの指標
| 株価収益率(PER) | 株価が 1 株当たり利益の何倍かを示す。有価証券報告書に載る PER は期末時点の株価で計算されているため、今の株価で計算した値とは一致しない。 |
| 自己資本比率 | 総資産のうち返済の要らない自己資本が占める割合。財務の安全性をみる代表的な指標。 |
| 売上高 | 本業で得た収入の総額。損益計算書の一番上に来る数字。 |
| 営業利益 | 売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を引いた、本業の儲け。 |
| 経常利益 | 営業利益に、受取利息や支払利息などの本業以外の恒常的な損益を加減したもの。日本基準にしかない項目。 |
| 当期純利益 | すべての収益から費用と税金を引いた、最終的な利益。 |
実際の数値は企業ページと 業種別ランキングで確認できます。 算出方法とデータの取得方法はデータの作り方、 利用条件と免責は著作権にまとめています。