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    4528 小野薬品工業 有価証券報告書-第76期(2023/04/01-2024/03/31)

    【表紙】
    【提出書類】 有価証券報告書
    【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
    【提出先】 関東財務局長
    【提出日】 2024年6月21日
    【事業年度】 第76期(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    【会社名】 小野薬品工業株式会社
    【英訳名】 ONO PHARMACEUTICAL CO., LTD.
    【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 滝 野 十 一
    【本店の所在の場所】 大阪市中央区道修町二丁目1番5号(上記所在の場所は、登記簿上の本店所在地であり、事実上の本社業務は、大阪市中央区久太郎町一丁目8番2号において行っております。)
    【電話番号】 該当事項はありません。
    【事務連絡者氏名】 該当事項はありません。
    【最寄りの連絡場所】 大阪市中央区久太郎町一丁目8番2号
    【電話番号】 大阪(06)6263局5670番
    【事務連絡者氏名】 経営管理統括部長 伊 藤 雅 樹
    【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所(東京都中央区日本橋兜町2番1号)

    第一部 【企業情報】

    第1 【企業の概況】

    1 【主要な経営指標等の推移】

    (1) 連結経営指標等

    回次 国際会計基準
    第72期 第73期 第74期 第75期 第76期
    決算年月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月 2024年3月
    売上収益 (百万円) 292,420 309,284 361,361 447,187 502,672
    営業利益 (百万円) 77,491 98,330 103,195 141,963 159,935
    税引前当期利益 (百万円) 79,696 100,890 105,025 143,532 163,734
    親会社の所有者に帰属する当期利益 (百万円) 59,704 75,425 80,519 112,723 127,977
    当期包括利益合計 (百万円) 57,647 95,567 79,606 115,791 137,890
    親会社の所有者に帰属する持分 (百万円) 562,484 634,133 655,906 741,869 792,961
    総資産額 (百万円) 673,444 745,428 739,203 882,437 913,668
    1株当たり親会社所有者帰属持分 (円) 1,126.95 1,270.45 1,343.40 1,519.19 1,688.43
    親会社の所有者に帰属する基本的1株当たり当期利益 (円) 118.47 151.11 162.19 230.85 266.61
    親会社の所有者に帰属する希薄化後1株当たり当期利益 (円) 118.45 151.09 162.16 230.79 266.57
    親会社所有者帰属持分比率 (%) 83.5 85.1 88.7 84.1 86.8
    親会社所有者帰属持分当期利益率 (%) 10.7 12.6 12.5 16.1 16.7
    株価収益率 (倍) 21.0 19.1 18.9 12.0 9.2
    営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 74,157 73,977 61,829 159,610 110,660
    投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △10,234 △57,586 6,038 △100,259 48,077
    財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △54,721 △24,754 △60,237 △32,484 △89,848
    現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 69,005 61,045 69,112 96,135 166,141
    従業員数 (名) 3,560 3,607 3,687 3,761 3,853

    (注) 1 国際会計基準(以下「IFRS会計基準」という。)に基づいて連結財務諸表を作成しております。

    2 記載金額は、百万円未満を四捨五入して表示しております。

    3 当社グループでは、クラウド・コンピューティング契約におけるコンフィギュレーションまたはカスタマイゼーションのコストについて、第74期より2021年4月に公表されたIFRS解釈指針委員会のアジェンダ決定に至る議論を踏まえて、会計方針を変更しました。これに伴い、第73期の関連する主要な経営指標等については、当該会計方針の変更を反映した遡及修正後の金額を記載しています。

    (2) 提出会社の経営指標等

    回次 日本基準
    第72期 第73期 第74期 第75期 第76期
    決算年月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月 2024年3月
    売上高 (百万円) 286,235 305,183 357,023 441,242 498,777
    経常利益 (百万円) 70,773 86,778 121,057 150,755 188,036
    当期純利益 (百万円) 69,350 76,927 94,594 117,190 152,909
    資本金 (百万円) 17,358 17,358 17,358 17,358 17,358
    発行済株式総数 (千株) 528,341 528,341 528,341 517,425 498,692
    純資産額 (百万円) 507,735 574,566 599,192 685,634 750,205
    総資産額 (百万円) 599,412 669,633 661,885 804,608 847,313
    1株当たり純資産額 (円) 1,016.83 1,150.68 1,226.79 1,403.84 1,597.16
    1株当たり配当額(内、1株当たり中間配当額) (円) 45.00 50.00 56.00 70.00 80.00
    (22.50) (22.50) (28.00) (33.00) (40.00)
    1株当たり当期純利益 (円) 137.59 154.10 190.51 239.96 318.51
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円) 137.57 154.08 190.49 239.94 318.49
    自己資本比率 (%) 84.7 85.8 90.5 85.2 88.5
    自己資本利益率 (%) 13.7 14.2 16.1 18.2 21.3
    株価収益率 (倍) 18.1 18.8 16.1 11.5 7.7
    配当性向 (%) 32.7 32.4 29.4 29.2 25.1
    従業員数 (名) 3,287 3,319 3,354 3,381 3,437
    株主総利回り (%) 116.7 137.6 148.3 137.6 127.0
    (比較指標:配当込みTOPIX) (%) (90.5) (128.6) (131.2) (138.8) (196.2)
    最高株価 (円) 2,728 3,422 3,176 3,990 2,967
    最低株価 (円) 1,822 2,387 2,362 2,688 2,378

    (注) 1 提出会社の財務諸表は日本基準に基づいて作成しております。

    2 記載金額は、百万円未満を四捨五入して表示しております。

    3 最高株価および最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第一部におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場におけるものであります。

    2 【沿革】

    1717年 初代小野市兵衞が道修町において、伏見屋市兵衞の屋号のもとに薬種仲買人として創業。
    1918年 東洋製薬化成株式会社設立。(現・連結子会社)
    1934年 資本金16万円の合名会社小野市兵衞商店に改組する。
    1947年 商店の医薬品製造部門として日本有機化工株式会社(資本金19万5千円)、注射アンプル等医薬用硝子資材部門として日本理化学工業株式会社を設立して、資材を含む医薬品の製造及び販売の一貫作業を開始。
    1948年 日本有機化工株式会社を現在名の小野薬品工業株式会社と改称し、日本理化学工業株式会社を解散する。
    1949年 合名会社小野市兵衞商店を小野薬品工業株式会社に吸収合併し、製造販売部門の一本化を図る。
    1961年 城東工場(綜合製剤工場)完成。
    1962年 大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
    1963年 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
    1968年 中央研究所完成。生理活性物質「プロスタグランジン」の全化学合成に成功。
    1969年 東京・大阪各証券取引所市場第一部に指定替え。
    1975年 フジヤマ工場本館及び第一、第二工場完成。
    1980年 フジヤマ工場第三工場完成。
    1982年 フジヤマ工場第五工場完成。株式会社ビーブランド・メディコーデンタル設立。(現・連結子会社)
    1985年 福井安全性研究所完成。(2022年、水無瀬研究所に集約)
    1987年 水無瀬研究所(旧中央研究所)に新研究棟完成。
    1988年 中央物流センター完成。(2016年、物流機能の外部委託に伴い廃止)
    1989年 水無瀬研究所に新管理棟完成。
    1991年 フジヤマ工場第六工場完成。
    1994年 福井合成研究所完成。(2016年、水無瀬研究所に集約)
    1996年 水無瀬研究所に第二研究棟完成。
    1998年 米国にオノ・ファーマ・ユーエスエー インク(現・連結子会社)、英国にオノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド(現・連結子会社)設立。
    2000年 フジヤマ工場第七工場(注射剤製造工場)完成。
    2002年 筑波研究所完成。
    2003年 本社社屋完成。
    2013年 韓国に韓国小野薬品工業株式会社(現・連結子会社)設立。
    2014年 台湾に台灣小野藥品工業股份有限公司(現・連結子会社)設立。世界初の抗PD-1抗体「オプジーボ点滴静注」発売。
    2016年 水無瀬研究所に第三研究棟完成。
    2018年 東京ビル完成。
    2019年 山口工場完成。
    2020年 米国にオノ ベンチャー インベストメント インク(現・連結子会社)設立。米国にオノ ベンチャー インベストメント ファンド I エルピー(現・連結子会社)設立。
    2021年 小野薬品ヘルスケア株式会社(現・連結子会社)設立。
    2022年 小野デジタルヘルス投資合同会社(現・連結子会社)設立。小野薬品ユーディ株式会社(現・連結子会社)設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。株式会社michiteku(現・連結子会社)設立。
    2023年 株式会社OPhrs(現・連結子会社)設立。
    2024年 米国バイオ医薬品企業のDeciphera Pharmaceuticals, Inc.を買収。

    3 【事業の内容】

    当社および子会社(以下、当社グループ)、並びに当社グループの関連会社においては、医薬品部門に関係する事業を行っております。2024年3月31日現在において、子会社は14社、持分法適用関連会社は1社で構成されております。

    医薬品事業における当社および関係会社の位置づけ等は次のとおりであります。

    < 医薬品事業 >

    医療用、一般用医薬品等の製造・販売を行っております。このうち医療用医薬品については、従前より研究開発活動に特に注力しており、当企業集団の中で主力分野と位置づけております。

     〔関係会社〕

      (販売および販売支援等)

     韓国小野薬品工業㈱、台灣小野藥品工業股份有限公司

     (製造・販売)

     小野薬品ヘルスケア㈱、東洋製薬化成㈱、㈱ビーブランド・メディコーデンタル、㈱ナミコス

     (医薬品の臨床開発・導出入活動)

     オノ・ファーマ・ユーエスエー インク、オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド

    (その他)

     オノ ベンチャー インベストメント インク

     オノ ベンチャー インベストメント ファンド I エルピー

    小野デジタルヘルス投資合同会社

    小野薬品ユーディ㈱

    ㈱michiteku

    ㈱OPhrs

     その他1社

     なお、当社グループ並びに当社グループの関連会社の事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

    以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

    4 【関係会社の状況】

    名称 住所 資本金または出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    (連結子会社) 百万米ドル
    オノ・ファーマ・ユーエスエー インク(注)2 米国マサチューセッツ州 24 医薬品事業 100.0 医薬品の臨床開発・導出入活動等を行っている。
    オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド 英国ロンドン 千ポンド 医薬品事業 100.0 医薬品の臨床開発・導出入活動等を行っている。
    50
    韓国小野薬品工業㈱ 韓国ソウル特別市 百万ウォン 医薬品事業 100.0 当社医薬品の販売・販売支援等を行っている。
    3,000
    台灣小野藥品工業股份有限公司 台湾台北市 百万台湾元 医薬品事業 100.0 当社医薬品の販売・販売支援等を行っている。
    90
    東洋製薬化成㈱(注)3 大阪市中央区 百万円 医薬品事業 45.5 医薬品の製造販売等を行っている。役員の兼任…1名
    21
    ㈱ビーブランド・メディコーデンタル 大阪市東淀川区 百万円 医薬品事業 80.0 医薬品の仕入販売等を行っている。
    10
    オノ ベンチャー インベストメント インク 米国カリフォルニア州 百万米ドル 医薬品事業 100.0 ベンチャー企業等に対する投資およびファンドの運営を行っている。
    2
    オノ ベンチャー インベストメント ファンド I エルピー (注)2 米国カリフォルニア州 百万米ドル 医薬品事業 100.0(1.0) ベンチャー企業等に対する投資を行っている。
    54
    小野薬品ヘルスケア㈱ 大阪市中央区 百万円 医薬品事業 100.0 ヘルスケア関連事業の運営等を行っている。
    10
    小野デジタルヘルス投資合同会社 東京都中央区 百万円 医薬品事業 100.0 ベンチャー企業等に対する資金の提供およびその育成を行っている。
    10
    小野薬品ユーディ㈱ 大阪市中央区 百万円 医薬品事業 100.0 印刷業、出版業およびデジタルデザインの製作請負等を行っている。
    10
    ㈱michiteku 東京都中央区 百万円 医薬品事業 100.0 ヘルスケア分野での情報処理・情報提供サービス事業等を行っている。
    10
    ㈱OPhrs 大阪市中央区 百万円 医薬品事業 100.0 情報通信システム等に関する企画、調査、研究、研修およびコンサルティングの受託を行っている。
    10
    その他1社
    (持分法適用関連会社) 百万円
    ㈱ナミコス 大阪市中央区 45 医薬品事業 18.8 医薬品用硬質硝子製品の製造販売等を行っている。

    (注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

    2 特定子会社に該当しております。

    3 東洋製薬化成㈱の持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。

    4 議決権の所有割合の(  )内は、間接所有割合で内数であります。

    5 有価証券届出書または有価証券報告書を提出している会社はありません。

    6 売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超える関係会社はありません。

    5 【従業員の状況】

    (1) 連結会社の状況

    2024年3月31日現在

    セグメントの名称 従業員数(名)
    医薬品事業 3,853
    合計 3,853

    (注) 従業員数は就業人員数であります。

    (2) 提出会社の状況

    2024年3月31日現在

    従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
    3,437 43.8 16.8 9,868,642
    セグメントの名称 従業員数(名)
    医薬品事業 3,437
    合計 3,437

    (注) 1 従業員数は就業人員数であります。

    2 平均年間給与は、賞与および一部の手当を含んでおります。

    (3) 労働組合の状況

    当社の城東製品開発センター以外の事業所には単位組合として組織された小野薬品労働組合があり、城東製品開発センターには化学一般小野薬品労働組合があります。また、当社以外では東洋製薬化成㈱に東洋製薬化成株式会社労働組合があります。2024年3月末現在組合員数は、小野薬品労働組合1,830名、化学一般小野薬品労働組合12名、東洋製薬化成株式会社労働組合154名であります。

    会社との関係は各組合とも円満であり、特記すべき事項はありません。

    (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

    ① 提出会社

    当事業年度
    管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)3 男性労働者の育児休業取得率(%)(注)4 労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、2、3
    全労働者 うち正規雇用労働者 うち有期労働者
    5.8 65.4 67.0 66.6 68.7

    (注) 1 当社では同一職位において男女間の賃金に差異はありません。男女間賃金差異は、「女性管理職比率が改善してきてはいるものの5.8%にとどまっていること、管理職クラスの中途採用では男性の比率が高いこと、総合職以上の女性の平均年齢が男性に対し7.5歳若いこと」等により生じております。改善に向けて、女性管理職の登用拡大に向けた取り組みなど、複数の対応を積極的に進めております。

    2 男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。

    3 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

    4 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

    ② 連結子会社

    当事業年度
    名称 管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)
    東洋製薬化成株式会社 16.7

    (注) 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した

    ものであります。

    第2 【事業の状況】

    1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

    (1)企業理念および基本方針

    当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、いまだ満たされない医療ニーズに応えるため、真に患者さんのためになる革新的な新薬の創製を行う「グローバル スペシャリティ ファーマ」を目指して積極的な努力を続けています。また、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献するため、財務と非財務の経営課題を統合的に捉えて価値創造につなげるサステナブル経営方針を定め、重点課題への取り組みを推進しています。

    そして、すべての事業活動において、人の生命に関わる医薬品を取り扱う製薬企業としての責任を深く自覚し、法令遵守はもとより、高い倫理観に基づき行動すべく、コンプライアンスの一層の強化に努めています。

    (2)経営課題

    新薬開発型医薬品企業として永続的な発展を実現するため、次のとおり現状の課題を定め、対応に取り組んでいます。

    <現状における課題と取り組み>

    医薬品業界を取り巻く環境は目まぐるしいスピードで日々変化していますが、オープンイノベーションの活発化やデジタルを核とした異業種連携による新しい価値の創出、セルフメディケーションの重要性の高まりなど、新薬開発やヘルスケア領域において様々な成長機会は存在しています。当社では、あらゆる状況に柔軟かつ迅速に対応して世界で通用する企業となることを目指し、4つの成長戦略「製品価値最大化~患者本位の視点で~」「パイプライン強化とグローバル開発の加速」「欧米自販の実現」「事業ドメインの拡大」を定めて事業活動に取り組んでいます。さらに、これらの成長戦略を支える経営基盤であるデジタル・IT基盤、人的資本、企業ブランド等の無形資産の拡充に努めます。

    成長戦略:製品価値最大化~患者本位の視点で~

    患者さんとその家族のウェルビーイング(心身的・社会的・生活満足度が満たされている状態)実現に、医療従事者とともに挑み、その結果として新薬が速やかに浸透している状態を目指して、スピーディーかつ効果的な開発、競争力のあるマーケティング、そして精緻な情報提供・収集に取り組みます。

    マーケティング、情報提供・収集においては、医療課題に対して医療従事者とともに患者視点で取り組むスペシャリティ人財を育成するとともに、デジタルを活用して効果的かつ効率的な情報提供・収集を実践し、製品のポテンシャルを最大限引き出せるよう取り組んでいます。開発においては現在、重要戦略分野であるオンコロジー領域を中心に、100近くに及ぶ多くの臨床試験を行っています。

    オンコロジー領域の主力製品の一つである「オプジーボ」では、パートナー企業である米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とともに、適応がん腫の拡大・治療ラインの拡大・併用療法の開発を行い、製品価値の最大化を目指します。

    プライマリー領域の主力製品の一つである「フォシーガ」では、パートナー企業である英国アストラゼネカ社とともに、糖尿病や慢性心不全、慢性腎臓病の患者さんへ、早く、確実に届けることにより、健康寿命延伸に向けた課題の解決にも挑んでいきます。

    成長戦略:パイプライン強化とグローバル開発の加速

    世界には現在も治療法のない病に苦しむ人が大勢います。当社は、いまだ満たされない医療ニーズに応えることができる「グローバル スペシャリティ ファーマ」を目指しており、医療ニーズの高いがんや免疫疾患、神経疾患、スペシャリティ領域を重点研究領域に定め、それぞれの領域で疾患ノウハウを蓄積し、医療現場に革新をもたらす新薬を創出していきます。世界をリードする大学や研究機関、バイオベンチャー企業との研究・創薬提携を強化・拡充し、ファーストインクラスが狙える独自性の高いパイプラインの充実を図ります。また、創薬テーマに応じた様々な創薬モダリティを活用し、独自性の高い自社創薬に挑み続けるとともに、ヒト試料を用いた非臨床データや臨床試験で得られたデータを積極的に用いた創薬標的の検証やトランスレーショナル研究の強化により、研究開発の確実性の向上に努めます。加えて、医療ニーズの高い分野での革新的な化合物の導入や新技術の獲得も、積極的に進めていきます。グローバル開発では、今後の欧米での自社販売活動を視野に入れ、体制を強化するとともに、米国でのブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤であるONO-4059(日本製品名:ベレキシブル錠)をはじめとして複数のプロジェクトの開発を加速させていきます。

    成長戦略:欧米自販の実現

    新薬を世界中に提供できるよう、海外での自社販売を目指して取り組んでいます。すでに、韓国、台湾では、現地法人を設立して自社製品の販売を開始しています。欧米についても、ONO-4059(日本製品名:ベレキシブル錠)をはじめとした複数のプロジェクトの上市を見据え、自社販売体制の整備に努めています。米国においては、オノ・ファーマ・ユーエスエー インクのマサチューセッツ州ケンブリッジへのオフィス移転を機に、医薬品産業における経験が豊富である優秀な人財を獲得することで競争力のある組織体制づくりを進めています。また、欧州についても、実施中の臨床試験の状況を鑑み、メディカルアフェアーズ、マーケティングや営業等の自社販売体制の構築を進めていきます。

    成長戦略:事業ドメインの拡大

    拡大するヘルスケア分野のニーズを捉え、新たな価値を提供し続けるため、事業ドメインの拡大に取り組んでいます。これまでの医療用医薬品の研究開発で当社が培ってきた資産を最大限に生かした商品やサービスの開発・商品化に取り組んでおり、第1弾となる機能性表示食品 睡眠サプリメント「REMWELL(レムウェル)」については、継続的に顧客の拡大を進めています。脂質研究のパイオニアとしてリピドサプリ事業を通じて、今後さらに様々な健康課題の解決に取り組みます。また、デジタルを活用し、顧客の未解決課題と向き合い、新たな価値創出に挑戦するため、2022年に株式会社michitekuを設立し、2023年5月にがん(大腸がん、胃がん)患者さんの告知直後の心のケアや医師の話を理解するためのヘルスリテラシー向上をサポートするツール「michiteku」β版の提供を開始しました。さらにこれらの活動と並行して、小野デジタルヘルス投資合同会社を設立し、ヘルスケア分野でのベンチャー企業への投資活動を通じて新たな事業の創出/拡大を目指します。

    成長戦略を支える経営基盤:無形資産の拡充

    4つの成長戦略を支え、飛躍的な成長を果たすため、人的資本、企業ブランド、デジタル・IT基盤等の無形資産の拡充に取り組みます。人的資本の拡充では、事業の成長を推進するための人財の確保・育成を進めるとともに、高い従業員エンゲージメントを実現するための組織風土・カルチャーの醸成を推進していきます。また、特に欧米進出で大きな課題となる企業認知度の向上については、企業ブランドの浸透を進めることで、企業価値の向上に取り組みます。さらに全社で、デジタル・ITによる企業変革に取り組み、グローバル化を見据えたシンプルに構造化されたIT基盤への刷新を図るとともに、創薬バリューチェーンの変革をはじめとしたデジタルトランスフォーメーションを推進します。

    2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

    当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

    なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

    (1)サステナブル経営方針

    当社は、1717年(享保2年)の創業以来、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、社会とともに歩んできました。社会の一員として当社の存在意義を改めて認識し、「社会から必要とされる企業であり続けたい」という想いを胸に、2021年には持続可能な社会の実現のためにサステナブル経営方針を策定しました。

    ① ガバナンス 当社グループでは、取締役会がサステナブル経営におけるマテリアリティを監督しており、サステナビリティ経営の責任者として代表取締役社長を、サステナビリティ担当役員として代表取締役 副社長執行役員を任命しています。代表取締役社長の監督下にサステナビリティ戦略会議(代表取締役社長、各部門を担当する取締役や執行役員、関連部門の責任者等で構成)を設置し、サステナビリティに関する重要事項の検討・審議・意思決定を行っています。また、代表取締役 副社長執行役員を委員長とし、幅広い部門の責任者を中心に構成されたサステナビリティ推進委員会では、サステナビリティ活動における重要課題・案件について検討・推進し、その活動状況は定期的に経営層が参加する会議体へ上程または報告されます。

     ② 戦略

    サステナブル経営方針のもと、当社のリスクと機会を統合的に分析し、マテリアリティを特定しています。各マテリアリティについて、それぞれ取り組みを推進することで、当社と社会、双方の持続可能性向上を図り、長期的に企業価値を高めていきます。

    ③ リスク管理

    サステナビリティに関する主要なリスクは、全社リスクマネジメントプロセス(ERM)に統合し、管理しています。詳細は「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。

    ④ 指標と目標

    各マテリアリティは中期経営計画の成長戦略と明確に連動させ、KPIを設定してより推進力のあるマネジメント体制に発展させています。また各マテリアリティの取り組み状況及び進捗は取締役の業績評価に反映させています。

    マテリアリティのKPIおよび進捗状況については、当社サステナビリティWebページ内「小野薬品のマテリアリティ」(https://sustainability.ono-pharma.com/ja/themes/100#898)をご参照下さい。 

    (2)人的資本の拡充に向けた取り組み

    当社は中期経営計画の達成に向けて、4つの成長戦略を軸に取り組んでいます。あわせて、企業の永続的な発展を支えるのは「人財」であり、人的資本の拡充に向けた取り組みを推進しております。

    ① ガバナンス

    当社においては、マテリアリティ(経営の重要課題)の1つとして人的資本の拡充を取り上げており、その進捗については取締役会等にて定期的な報告を行っています。 ② 戦略

    [全ての成長戦略に共通する人財プール]

     当社の企業理念、Visionの実現に向けて、全ての成長戦略に対し、部門横断的に活躍する横断人財と、各成長戦略を推進するためのスキルと専門性を持つ専門人財の育成もしくは採用を実施しており、これら多様な人財が連携して組織/プロジェクトのメンバーを牽引することで、持続的な成長を実現するべく取り組んでおります。

     部門横断的に活躍する横断人財は、大きく4つの人財カテゴリ:次世代経営人財、グローバル人財、デジタル人財、イノベーション人財に区分し、それぞれ採用・育成を進めております。

    ・次世代経営人財については、将来の経営幹部となりうる候補人財を4つの階層に分けて、研修や計画的なタフアサインメントなどを通じて育成しています。

    ・グローバル人財については、グローバルビジネスを遂行するのに必要な国際的な視野、異文化コミュニケーション、語学力といったスキルを修得するための育成研修(Global Skill Improvement Program:GSIP)や計画的な海外派遣などを通じて、育成を行っています。

    ・デジタル人財については、デジタル・IT部門以外のビジネスサイド(研究、開発、営業部門他)も含め、各事業のDX推進を通じてデジタルリテラシーの高い人財を育成する取り組みやデジタル人財育成研修を行っております。

    ・イノベーション人財については、当社独自の取り組みである(Ono Innovation Platform:OIP)を2021年度よりスタートさせ、学習・経験・挑戦の場の3つの分野で構成するプログラムを提供し、育成を行っております。

     成長戦略に資する専門人財については、戦略ごとに必要な人財要件やスキルを下記の通り定義し、採用・育成を進めております。

    ・製品価値最大化:患者本位の視点でニーズを顕在化し、解決策を提案、実行できる人財

    ・パイプライン強化とグローバル開発の加速:グローバルでオープンイノベーション、ライセンス導入、臨床開発を推進しマネジメントできる人財

    ・欧米自販の実現:グローバルで活躍できる多様な人財を束ねて事業を推進できる人財

    ・事業ドメインの拡大:ニーズを捉え、経済合理性のある解決策を社会実装できる人財

    [人財の能力底上げ]

     成長戦略を推進し、実現する横断人財、専門人財を継続して輩出するために全ての社員の能力底上げを目的として、階層別必須研修とあわせ、社員の自律的なキャリア形成を支援するために手上げ方式で主体的に参加できる研修を多数提供しています。

    [高い従業員エンゲージメントを実現する組織風土・カルチャーの醸成]

     事業の継続的な成長を実現するため、人財の採用・育成・確保(リテンション)にあたっては、「社員が、異なる多様な価値観を尊重しながら安心して働き、活躍している」状態を実現するための取り組みを継続しています。その土台となる組織風土、カルチャーの醸成に向けた取り組みを通じて、従業員エンゲージメントの向上に努めております。上記を達成するために、まず個性を発揮できる仕組みや公平で透明性の高い魅力ある風土、変化に適応できる柔軟な労働環境など、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進に取り組んでいます。当社はDE&I推進のテーマとして、「異なり」×「一体感」を掲げています。異なるバックグラウンドや考え方を持つ人財が一緒に働くことで新たな気づき、アイディアが生まれます。それら多様性を受け入れる風土を醸成することで一体感のある企業となり、外部からも魅力があり、かつ当社で長く活躍したいと思う人財のあふれる組織を目指します。また、人々の健康に貢献する企業として、社員が安心して働くことができる環境を提供するために、健康経営にも積極的に取り組んでいます。

    <企業理念・Visionの実現に向けた成長戦略と人財戦略>

     

    ③   リスクと機会の管理

     人的資本に関するリスクとしては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク(7)人財の採用・育成・確保(リテンション)について」に記載の通り、持続的成長のために多様かつ優秀な人財の採用・育成・確保に努めています。

    ④   指標と目標

    [全ての成長戦略に共通する人財プール]

     部門横断的に経営基盤を支える横断人財では、2026年度までに次世代経営人財≧250人、グローバル人財≧300人、デジタル人財≧500人、イノベーション人財≧180人、成長戦略に資する専門人財では、2026年度までに700人規模を採用・育成していきます。

    [人財の能力底上げ]

     従業員が主体的に学び、キャリア自律を図れる研修体制として、様々な研修コンテンツをそろえています。正社員一人当たりの研修時間は、単体30.7時間(2019年度)→34.1時間(2020年度)→53.8時間(2021年度)→55.9時間(2022年度)と増加しており、現在は対面型とオンライン型の研修を組み合わせ運営しています。今後もスキル向上や自律的なキャリア形成を支援する研修を充実させ、事業へ貢献する人財育成を継続していきます。

     研修の質としては、7つある階層別必須研修(*)後の平均行動変容率は84%(上司による評価、2023年度)でした。今後もより質の高い研修を提供し、社員の能力底上げとキャリア自律を図っていきます。

    * 昇格者研修、フォローアップ研修、3年次・5年次研修

    [高い従業員エンゲージメントを実現する組織風土・カルチャーの醸成]

     2022年度より、全社および各部門の状況を“見える化”し、企業理念の体現に向けた課題抽出、仮説設定、施策立案・実行の一助とすることを目的に従業員エンゲージメント調査を実施しております。本調査では、自身が所属する組織が成功するために、自らの力を注ぎ、努力をしたいと考えているかをスコア化しています。このスコア(エンゲージメント指数)をグローバルライフサイエンス企業の平均値をベンチマークとして改善を進めております。

     当社の多様性の向上における取り組みとして、「管理職」「個の経験と視点」「働き方」の3つを中心に多様化を推進しています。

     管理職の多様化については、当社のこれまでの常識にとらわれず様々な提案が受け入れられることで意思決定の質を向上させる必要があります。特に若手・キャリア入社・女性の3つを柱に管理職の多様化を進めており、具体的には、2022年度に一部の等級で昇格における条件であった滞留年数を撤廃することで、昇格制度において年功序列の要素を緩和し、若手の管理職への早期抜擢を可能としました。またキャリア入社の管理職も徐々に増え、現在では管理職の約17%、100名(2023年度)近くの方がライン長として活躍しています。また女性の管理職においては、これまで女性がライフイベントを経験しても働き続けられる環境を目指し、両立支援等を実施してきています。しかしながら女性管理職比率は5.8%(2023年度)にとどまっており、当社の課題の1つとなっているため、女性管理職候補に向けた成長のきっかけを作ることを目的とし、上司とともにストレッチアサインメントに取り組む研修、また、パイロット的に本部長が女性社員のサポーターとなり、女性管理職候補の視座を上げ、管理職へチャレンジすることを後押しする取り組みを進めています。今後、2026年度までに女性管理職比率10%、2031年度までに20%を目標に取り組みを進めていきます。年齢・社歴・性別に関わらず、公平に人財を採用・育成・活躍できる仕組み・環境を整備していきます。

     また女性活躍推進法に基づき、2023年4月から4年間で「女性管理職比率10%以上、男性の育児休業もしくは短時間勤務どちらかの取得率80%以上」の目標を設定し、ジェンダーに関わらず活躍できる仕組みや働き方に取り組んでいます。その結果、2016年には0%であった男性の育児休業取得率は、2023年度には65.4%まで拡大いたしました。

     個の経験や視点の多様化に向けては、社内にて公募制度と社内チャレンジジョブ制度(他部署を兼務する制度)を導入しています。公募制度に関しては2023年度には191名の方が応募し、これまで5年間で累積96名の方が公募により他部署に異動しています。また社内チャレンジジョブ制度を2023年度より全社に本導入し、2023年度は108名が応募し、46名の方が他部署と兼務するなど経験と視点の多様化を進めています。

     働き方の多様化については、2023年5月にスーパーフレックス制度(コアタイム撤廃)を導入し、部門ごとに在宅勤務の上限回数等を設定する運用を開始しています。「管理職の多様化」および「個の経験と視点の多様化」を進める上で、多様な個性を活かし高いパフォーマンスを発揮できるよう、今後も働き方の多様化をはじめ、継続的に働きやすい労働環境の整備をしていくことが重要と考えています。

     成長戦略の実現、人的資本の拡充に向けた取組みの数々を円滑に進めていくには、社員が健康で安心して働ける環境づくりが重要です。ヘルスアップ宣言2018のもと、2022年度は-1.8歳であった社員の健康年齢と実年齢との差を2026年度には-3.0歳にすることを目標に社員自らが健康保持・増進に取り組むことができる仕組みづくりや環境整備を行っており、2023年度は-1.8歳でした。今後も、「健康経営優良法人2025 ~ホワイト 500~」(大規模法人部門)への7年連続での認定および「健康経営銘柄」への2年連続の選定に向け、様々な活動を通じて健康経営を推進していきます。

    <人財戦略の実現に向けたKPI>

    カテゴリ KPI項目 KPI数値
    全ての成長戦略に共通する人財プール 横断人財採用・育成目標 次世代経営人財   ≧250人グローバル人財   ≧300人デジタル人財    ≧500人イノベーション人財 ≧180人
    専門人財採用・育成目標 2026年度までに700名規模を採用・育成
    人財の能力底上げ 正社員一人当たり研修時間 連結:54.8時間/年(2022年度) ※実績単体:55.9時間/年(同上) ※実績
    研修後行動変容率 階層別必須研修の平均値:85%以上を維持
    高い従業員エンゲージメントを実現する組織風土・カルチャーの醸成 エンゲージメント指数 グローバルライフサイエンスBM以上
    女性管理職比率(DE&I) 5.8%(2023年度)→ 10%(2026年度)→ 20%(2031年度)
    男性育児休業取得率男性育休+時短勤務(女活法) 65.4%(2023年度)66.2%(2023年度) → 80%(2026年度)
    健康年齢(実年齢との差) -1.8歳(2023年度) → -3.0歳(2026年度)

    (3)気候変動への対応(TCFD提言への取組)

    当社の事業は健全な地球環境のもとで成り立っています。私たちは事業活動による地球環境や地域への負荷を減らすことは重要な企業責任であると考えています。地球環境の保全をマテリアリティの一つとして位置づけ、気候変動などの環境課題の解決に積極的に取り組んでいます。

    2019年には、2050年に向けた中長期環境ビジョン「Environment Challenging Ono Vision(ECO VISION 2050)」を策定しました。このビジョンでは「脱炭素社会の実現」、「水循環社会の実現」および「資源循環社会の実現」という3つの重点項目を設定し、それぞれの目標に向かって取り組んできました。

    また2019年には、「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明しました。私たちはこの提言を踏まえ、気候変動に関連するリスクと機会の評価や管理を行い、適切な情報開示を進めています。

    TCFD提言に基づく情報開示の要旨は以下の通りです。詳細は、当社サステナビリティWebページ内「TCFD提言に基づく情報開示」(https://sustainability.ono-pharma.com/ja/themes/121)をご参照下さい。

    ①   ガバナンス

    マテリアリティの進捗、環境ビジョンECO VISION2050の実現と中長期環境目標の達成に向け、代表取締役社長を環境経営の最高責任者とし、環境担当役員として代表取締役 副社長執行役員を任命しています。

    気候変動対策を含むサステナビリティ戦略についての重要事項は、環境担当役員が議長を務め、代表取締役社長を含む経営会議メンバーの多くが出席するサステナビリティ戦略会議にて討議しています。環境課題をはじめとした全社のサステナビリティ課題に対する対応は、各本部の業務部署長らが出席するサステナビリティ推進委員会にて検討され、サステナビリティ戦略会議に報告・提案されます。さらに、工場や研究所など各拠点の環境課題は、サステナビリティ推進委員会の下部組織である環境委員会にて管理・推進しています。なお、環境担当役員は、サステナビリティ担当役員を兼務しており、環境委員会およびサステナビリティ推進委員会の委員長を務めています。また、これらのサステナビリティ戦略会議および環境委員会で討議される気候変動を含む環境課題への取り組みの進捗は、四半期に1回以上の頻度で取締役会に報告され、取締役が決定事項の遂行を監督する体制を取っています。

    ②   戦略

    気候変動が当社の事業に及ぼす影響を把握し、そのリスクと機会を具体化した上で、レジリエントな体制を構築するため、シナリオ分析を実施しました。分析の範囲は自社拠点からの温室効果ガス排出(スコープ1、スコープ2)に加え、サプライチェーンからの温室効果ガス排出(スコープ3)を対象としました。事業への影響は、短期(~3年)、中期(3~10年)、長期(10~30年)の3期に分類し、その影響度を金額と発生可能性を考慮して総合的に大中小で評価しました(大:事業活動の継続に影響、中:事業の一部に影響がある、小:ほとんど影響がない)。シナリオ分析では、低炭素社会に向かう1.5℃シナリオ(IEA NZE 2050およびIEA SDS (WEO2021))と温暖化が進む4℃シナリオ(IPCC RCP8.5)を選択し、分析、評価を行いました。情報が不足している場合は、STEPSシナリオなども参考にしました。

    <気候変動関連のリスク>

    カテゴリ リスク 期間 事業への影響 主な対応策
    1.5℃ 4℃
    政策・法規制 炭素税導入による税負担の増加 中長 小 (約8億円) ・省エネルギー施策と再生可能エネルギー調達の実施
    排ガス規制による営業車の使用制限 小 (約4億円) ・環境配慮車への移行促進・EV車導入に向けた社内環境整備
    気候変動対策費の調達コストへの価格転嫁 中長 小 (炭素税の影響額は約2億円) ・ビジネスパートナーとの協働によるスコープ3排出量の削減
    各国・地域の法規制・排出規制への対応の遅れによる機会損失 中長 ・各国の規制動向の把握・規制動向を反映した戦略決定と対応実施
    テクノロジー 気候変動対策のための投資コストの増加 短中長 小 (約9億円) ・運用改善による省エネルギーの推進・環境関連の補助金の活用
    市場 再生可能エネルギーの需要競争激化による調達難 ・PPA導入など再エネ調達方法の拡大・RE100等のイニシアチブ活動への参加を通した政策提言
    評判 環境目標未達による企業価値低下 短中長 ・中長期環境目標達成に向けた施策推進・適切な情報開示
    物理リスク (急性) 自然災害(豪雨・洪水・台風など)による操業の一時中断 中長 大 (約100億円) ・BCP対策の徹底 (十分な原薬・製品在庫の確保/複数サプライヤー体制の構築)・ビジネスパートナー選定プロセスにおける、自然災害リスク確認の継続
    物理リスク (慢性) 水不足による生産への影響水不足のリスクが高い地域に自社工場および主要製品の原薬製造委託先はないため、現時点で操業の中断が起きる可能性は低い。 中長 ・ビジネスパートナー選定プロセスにおける水不足リスクの確認・十分な原薬・製品在庫の確保
    気温上昇に伴う空調設備等運用コストの増加 中長 ・運用改善や設備投資などの省エネルギー施策の推進

    シナリオ分析の結果、大規模な事業転換や投資が必要な気候関連リスクは認識されませんでした。但し、自然災害による製造拠点・調達品への影響、各国・地域の法規制などのリスクを継続して分析していくことが重要だと認識しております。特に、4℃シナリオの物理的リスク「自然災害(豪雨・台風・洪水)」については、高品質な医薬品の安定供給に影響を及ぼすリスクになりうると捉えており、十分な在庫確保や生産・調達の複数拠点対応などBCP対策を徹底いたします。

    <気候変動関連の機会>

    カテゴリ 機会 期間 事業への影響 主な対応策
    1.5℃ 4℃
    資源効率性 効率的な電力の利用によるコスト削減 中長 ・運用改善や設備投資などの省エネルギー施策の推進・連続生産方式などの高効率生産プロセスを通じた省資源化・グリーン・サステナブル・ケミストリーの概念を考慮した創薬技術の推進・共同輸送など流通プロセスの効率化
    市場 省エネルギーおよび再生エネルギーに関する補助金の活用 短中長 小 (~5億円) ・政策動向等を注視し、補助金等を積極的に活用する
    自社事業 新たな健康被害に対する新製品・サービスの開発 ・オープンイノベーションの活用
    評判 先進的な気候変動対策による企業価値の向上 (他社との差別化や従業員の雇用・定着) 短中長 ・積極的な省エネ・再エネ施策の推進と適切な情報開示

    気候変動により、感染症や呼吸器疾患、熱中症など健康被害の増大が懸念されています。当社は革新的な新薬の創製により社会に貢献すべく取り組んでおり、当該疾患に対する治療薬が見いだされた場合は、その機会を最大限に活かしていきます。革新的な新薬の提供によって患者さんやそのご家族に貢献するだけでなく、人々が健康で健全に暮らせる社会であるよう、炭素循環社会の実現に向けて取り組みます。

    ③ リスクおよび機会の管理

    特定したリスク・機会、およびその対応策、ならびに機会推進のための施策の進捗は、環境担当役員を責任者とし、社内各機能の責任者をメンバーとする部門横断のTCFD-WG、および工場や研究所など各拠点の環境課題を管理・推進する部門横断の環境委員会にて管理しています。その状況は、上記ガバナンスに記載の体制を通して、取締役会が管理・監督する体制をとっています。また、気候変動関連のリスクは、リスクマネジメント委員会に共有され、事業継続に影響を与えるリスクはリスクマネジメントグローバルポリシーに基づき全社的リスクとして管理しています。

    また、対応策の進捗やその進捗による影響額の変化については、TCFD-WGおよび環境委員会にて毎年見直しを行い、リスク・機会の分析・評価の見直しは、中期経営計画の策定および環境関連の方針や目標の改定に合わせて数年ごとに実施します。

    ④ 指標および目標

    気候変動に伴うリスクの最小化と機会の最大化を目指し、各種環境指標や目標を設定し、モニタリングを継続して実施しています。2023年、取り組みをさらに加速すべく中長期目標を見直し、2025年に自社排出のカーボンニュートラル達成を目指すとともに、自社の温室効果ガス排出ゼロ達成を2050年から2035年に前倒ししました。また2025年には購入電力の100%を再生可能エネルギーで賄うことを目指して取り組みを進めています。

    重点項目 中長期目標 実績*(2022年度)
    スコープ1+2温室効果ガス排出量 2035年ゼロ 18.4千t-CO2(前年度比21.8%削減)
    2025年カーボンニュートラル(ボランタリークレジットを活用した実質ゼロ) 17.7千t-CO2(前年度比22.8%削減)
    スコープ3温室効果ガス排出量(2017年比) 2030年30%削減2050年60%削減 30.3%**
    購入電力に占める再生可能エネルギー比率 2025年100%(対象:自社事業所) 25.1%

    *実績値は、第三者保証を受けています。保証範囲の詳細については当社サステナビリティデータ2023(https://sustainability.ono-pharma.com/ja/themes/115)をご参照ください。また、2023年度の温室効果ガス排出量関連データについては2024年8月に公表を予定しています。

    **Scope3のカテゴリ1と9は、算定時点では当社の主要取引先および医薬品卸の2022年度温室効果ガス排出量が公開されていないため2021年度のデータを用いて算定しています。

    3 【事業等のリスク】

    当社グループの業績は、今後起こり得る様々な事業展開上のリスクにより大きな影響を受ける可能性があります。

    以下には、当社グループの事業展開上のリスクとなる可能性があると考えられる主な事項を記載しておりますが、すべてのリスクを網羅したものではなく、記載したリスク以外のリスクも存在し、それらは投資家の判断に影響を与える可能性があります。

    なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

    <リスクマネジメント体制>

    当社グループは、主要なリスクの発生の可能性を認識したうえで、発生の予防に努め、発生した場合には的確に対処する体制を整備しています。

    部分最適でなく全体最適のリスクマネジメント活動を目指し、ERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)を2019年度より導入しました。リスクマネジメント最高責任者(代表取締役社長)とリスクマネジメント統括責任者(代表取締役副社長/経営戦略本部長)を選任し、リスク・コンプライアンス管理部を主管部署と定め、「リスクマネジメントグローバルポリシー」に基づきリスクマネジメント委員会を定期開催しERMを推進しています。

    <ERM体制図> 

    ERMを推進するにあたり、経営層にインタビューを行い経営層が重要と考えるリスクを抽出したうえで、各本部から選出されたリスクマネージャーとワークショップ形式でリスクの評価・分類を行っています(発生頻度と影響度から各リスクを特大・大・中・小に分類)。「大」以上のリスクについては「主要リスク」と位置づけ、本部長・統括部長レベルの部門リスクマネジメント統括責任者が、リスクオーナーとして部門横断の対応策に責任を負い、より経営に密着したERMを推進しています。また、各部門のリスクへの対応は、リスク・コンプライアンス管理部がリスクマネージャーと連携してモニタリングします。このような取り組みを通して、リスクマネジメントの精度を継続的に高め、リスクの低減に努めています。「主要なリスク」では、上記で分類したリスクのうち「大」以上のリスクを記載しています。

    なお、洗い出したリスクは、「戦略リスク」「外部要因リスク」「オペレーショナルリスク」に3分類し、リスクへの基本的な対応方針や優先順位を決定しています。リスク分類毎の基本的な対応方針は以下の通りです。

    ・戦略リスク:事業計画の失敗等、ビジネスそのものに伴うリスクで、中期計画等で対応すべきもの。

    ・外部要因リスク:管理不能な外部要因により発生するリスクで、BCP等を含めERMで対応すべきもの。

    ・オペレーショナルリスク:想像力を働かせれば避けえた管理の失敗により発生するリスクで、ERMで対応すべきもの。

    この3分類に基づく、当社の「主要なリスク」は以下のとおりです。

    分野 主要なリスク項目 リスク分類
    (1)新製品の開発について ・新製品の開発の失敗 戦略リスク
    (2)企業買収について ・買収効果等の失敗 戦略リスク
    (3)市場環境変化への対応について ・競合品や後発品との競争激化 戦略リスク
    (4)コンプライアンスについて ・贈収賄防止関連法規違反・コード オブ プラクティス違反・独占禁止法違反・薬機法違反 オペレーショナルリスク
    (5)製品の品質管理について ・製品不具合・回収の発生 オペレーショナルリスク
    (6)情報セキュリティについて ・サイバー攻撃・不正アクセス・社外関係者の個人情報流出 オペレーショナルリスク
    (7)人財の採用・育成・確保(リテンション)について ・人財の採用・育成・確保の遅延 戦略リスク
    (8)大規模地震や気候変動等に伴う自然災害および事故について ・自然災害・事故等の発生 外部要因リスク
    (9)サプライチェーン(安定供給)について ・サプライチェーンリスク 外部要因リスク
    (10)医療保険制度改革について ・医療費抑制策への対応の失敗 外部要因リスク
    (11)特定の製品への依存について ・特定製品への依存脱却の失敗 戦略リスク
    (12)新たな副作用について ・新たな副作用等の発生 戦略リスク
    (13)海外展開について ・欧米自販の失敗 戦略リスク
    (14)知的財産について ・第三者の知的財産の侵害 オペレーショナルリスク
    (15)訴訟について (他のリスクに包含)
    (16)他社との提携について ・事業提携の失敗 戦略リスク
    (17)金融市況の変動について ・為替変動・金融資産の価格変動 外部要因リスク
    (18)環境問題への対応について ・温暖化対策コスト増・環境汚染事故の発生 外部要因リスクオペレーショナルリスク
    (19)大規模感染症拡大について ・新しいパンデミックの発生 外部要因リスク
    (20)販売権、仕掛研究開発費およびのれんの減損処理について ・巨額な減損処理の発生 戦略リスク

    <主なリスク>

    (1)新製品の開発について

    当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、いまだ満たされない医療ニーズに応えるため、真に患者さんのためになる独創的で革新的な新薬開発に取り組むことを通して、特定分野に特化した「グローバル スペシャリティ ファーマ」の実現を目指しています。そのために、自ら革新的な医薬品の創製に挑むとともに、世界最先端の技術や知見を取り入れるオープンイノベーションを積極的に進めております。

    しかしながら、長期でかつ多額の研究開発投資が独創的な新薬の上市に至らず途中で開発を断念しなければならない事態も予想されます。このような事態に陥った場合には、将来に期待していた収益が得られず、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。

    (2)企業買収について

    当社グループは、中長期成長戦略である「パイプライン強化とグローバル開発の加速」および「欧米自販の実現」を見据え、医療現場に革新をもたらす新薬の創出に取り組んでいます。企業買収を行うにあたり、対象企業の経営環境や事業環境の変化等、並びに各国の政策変更などの外部環境の変化により、業績に影響を受け、期待されていた買収効果等が実現されない可能性があります。

    (3)市場環境変化への対応について

    当社グループは、積極的な研究開発活動、全社を横断する迅速な部門間連携の強化により、製品価値最大化を図っております。そのため、常に開発早期から市場環境を見据え、競争優位性を担保しうるよう戦略を見直し、変化に対応しております。また、製品ライフサイクルに影響が及ぶ側面においても絶えず市場動向を捉え、製品のポテンシャルを最大限引き出せるようリソースを準備しております。しかしながら、競合品や後発品の販売状況により、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。

    (4)コンプライアンスについて

    当社グループは、事業活動を行う上で、製品の品質、安全、環境関連、化学物質関連の他、取引関連、労務関連、会計基準や税法等の様々な法規制の適用を受けております。また、気候変動の緩和のための各国の政策や法規制強化への対応が必要となります。当社グループは、ONOグループ コード・オブ・コンタクトのもとに、コンプライアンスグローバルポリシー等を制定しているほか、グループコンプライアンス委員会やコンプライアンス違反通報・就労相談窓口を社内外に設置する等、コンプライアンス体制を構築し、事業活動に関連する法規制が遵守されるよう徹底等しておりますが、当社グループおよび委託先等が重大な法令違反を起こした場合は、当社グループへの信用、経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。また、法規制の変更などにより事業活動が制限され、その対応のために投資が必要になる場合には、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。 

    (5)製品の品質管理について

    当社グループは、医薬品の品質に係る法的要件のみならず、患者さん・介護者・医療従事者の視点に立った品質の高い医薬品を安定的に提供するため、「品質が高度に保証された医薬品を安定的に供給することにより社会に貢献する」という方針のもと、独自の品質マニュアルに基づいた品質システムを確立するとともに、システムの継続的な改善に取り組んでいます。一方、当社製品の品質、有効性、安全性に懸念がある場合は、速やかに評価し、回収が決定された場合はその情報を速やかに医療従事者に提供して当該製品を回収する体制を整えています。

    しかしながら、予想を超える重大な品質トラブルまたは新たな科学的知見により製品の安全と安心に対する懸念等が発生した場合には、当該製品ブランドだけではなく、当社グループ全体の信用の低下にもつながり、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。

    (6)情報セキュリティについて

    当社グループは、業務の効率化・高度化はもとより、ビジネス環境に合わせてより柔軟に企業の変革を進めていけるようデジタル・ITの活用を進めております。また、これらのシステムにおいて機密性の高い情報や個人情報を取り扱っております。ビジネスのグローバル化の推進やデータ活用範囲の拡大とともに複雑性が増しており、技術的に発生する可能性がある障害、第三者または社内からの不正アクセスや攻撃によるビジネスオペレーションの停止、重要情報流出の可能性があります。

    これらのリスクを低減するため、セキュリティ関連ポリシーやガイドラインの整備、社会環境の変化に合わせた適切な技術対策・サービス利用に加え、インシデント対応体制の構築、国内外全社員を対象としたトレーニング、第三者によるセキュリティ評価に基づく継続的な対策強化を行っております。

    しかしながら、コンピュータウイルスの感染、サイバー攻撃等によるシステム障害や事故等の原因により情報の改ざん、悪用、漏えい等が発生した場合には、社会的信用を大きく失うこと等により、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (7)人財の採用・育成・確保(リテンション)について

    当社グループは、持続的成長のために多様かつ優秀な人財の採用・育成・確保(リテンション)に努めております。多様な人財の一人ひとりがいきいきと働き、その能力を最大限に発揮するために、多様な働き方ができる制度や職場環境の整備を進めております。また、働きがいのある魅力的な企業に向けた取り組みを通じて人財の採用・確保を図っており、個々人の成長や能力開発に向けたチャレンジ機会の創出や研修制度の充実を進めています。

    さらに、環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、企業価値を向上させるためには、人財の多様性を高めるとともに、相互に尊重しあう風土の醸成を重要視しています。事業成長をリードするマネジメント層において、年齢・性別・社歴の多様化の観点から、若手、女性、キャリア採用者の登用を進めています。あわせて、エンゲージメント調査を通じて、多様な人財が意欲高く働ける風土醸成を進めています。

    しかしながら、中長期的に多様かつ優秀な人財が採用・育成・確保できない場合は、事業活動の停滞等が生じ、当社グループの経営成績および財政状態は、大きな影響を受ける可能性があります。

    (8)大規模地震や気候変動等に伴う自然災害および事故について

    当社グループは、地震や気候変動に伴う洪水(水リスク)等の自然災害に対して、生産工場および主要な事業拠点を対象とした災害対策、事業継続計画(BCP)を策定しています。また、TCFD提言に基づいて特定した気候変動リスクとその対応策については、ERMと連携を取って管理し、情報開示を行っています。当社グループは、生産拠点をフジヤマ工場(静岡県)、山口工場(山口県)の2か所、物流拠点を国内の複数個所に確保することで、当社製品の安定的な供給のためのリスク軽減を図っています。また、重要拠点である本社、東京ビル、各工場および各研究所には、災害対策として、非常用電源設備や2回線受電等の停電対策の設備を採用しています。加えて本社、東京ビル、水無瀬研究所、山口工場には、免震装置を導入し、地震に対するリスク軽減を図っております。また、大規模災害に備え、大阪と東京の2拠点で対応できる体制の構築、いち早く従業員の安否を確認できる「安否確認システム」の導入を図る等、社内体制の整備を進めるとともに、定期的な災害訓練等の実施により、継続的な有事対応力の強化や意識向上に努めております。さらに、欧米自販を見据えて、海外子会社を含めたグローバルでの危機対応・事業継続計画の策定を進めています。

    しかしながら、大規模地震や気候変動に伴う自然災害等により、原材料の確保、生産の継続、流通過程等に問題が生じて製商品の供給や研究開発活動等に支障をきたした場合には、事業活動の停滞等により、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。

    また、大規模感染症の蔓延、生産工場の爆発・火災事故、情報・制御システムの障害、原材料購入先のトラブル、電力や水等の社会インフラの機能不全、有害物質による環境汚染、テロ、政変、暴動等が発生し、製商品の供給や研究開発活動等に支障をきたした場合には、事業活動の停滞等により、当社グループの経営成績および財政状態は大きな影響を受ける可能性があります。

    (9)サプライチェーン(安定供給)について

    当社グループは「製品および商品の安定供給」をマテリアリティとして特定し、自然災害および事故のリスクや薬機法からの逸脱リスクに対応する体制を構築しています。自然災害および事故への対応策の詳細については、「(6)大規模地震や気候変動等に伴う自然災害および事故について」に記載しております。

    薬機法からの逸脱リスクへの対応については、自社に厳格な品質基準を定め、生産に関する記録書類や照査、変更管理、逸脱管理を徹底して行っております。また、自社工場や委託先への品質監査を行い、それらが適切に運用されているかを定期的に確認しています。このように規格に適合しない製品が出荷されないよう一貫した高水準の品質管理を徹底しています。

    しかしながら、地震や台風などの自然災害、大規模感染症の蔓延、火災、システム障害やテロなどの事件、薬機法からの逸脱などにより、特定の工場や外部委託先の機能、取引先からの原材料の供給が停止し、生産活動の停滞・遅延が起こった場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (10)医療保険制度改革について

    当社グループの医薬品製造販売事業は、各国の薬事行政によりさまざまな規制を受けております。日本国内における公定薬価の引下げ、後発医薬品の使用促進などの医療制度改革の影響や海外における様々な医療費抑制策の影響などにより、販売価格が下落し販売数量の伸長等でカバーできず、売上収益が減少した場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (11)特定の製品への依存について

    当社グループの売上収益のうち、「オプジーボ点滴静注」および「抗PD-1/PD-L1抗体関連のロイヤルティ」の売上収益は、売上収益合計の約60%台半ば(2024年3月期)を占めております。薬価改定、他の有力な競合品の出現、特許などの保護期間の満了、その他予期せぬ事情により、売上収益が減少した場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (12)新たな副作用について

    当社グループは、医薬品ごとにリスク管理計画を策定し、継続的に安全性(副作用)情報の収集と評価を行っています。収集した情報は重篤性や注意喚起の必要性を評価したうえで、必要に応じて添付文書の改訂や医薬品の適正使用に関するお知らせの提供などの安全性対策を実施しております。

    しかしながら、医薬品には、治験段階では経験したことがない新たな副作用が市販後において報告される可能性や、副作用の頻度が高まる可能性があります。新たに重篤な副作用が発生した場合には、損害賠償金の支払いや承認取消等による売上収益の減少等により、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (13)海外展開について

    当社グループは、自社で創製した新薬を世界中に提供できる「グローバル スペシャリティ ファーマ」を目指した海外展開に取り組んでおります。すでに、韓国、台湾では、現地法人を設立して自社製品を販売しており、現在は欧米での自社販売も視野に入れて、開発・自販体制などの整備・強化にも努めています。

    グローバルな事業活動を行うにあたり、開発リスクに対して、開発パイプライン拡充により複数の上市品候補を揃えると共に、各国の法的規制、経済情勢、政情不安、地域固有の自然災害や事業環境の不確実性等の情報を入手し、必要な対応を検討しておりますが、リスクを完全に回避することができない場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (14)知的財産について

    当社グループは、製造または販売する製品が第三者の知的財産権に抵触することのないように十分に注意を払っておりますが、万が一、抵触があった場合には、損害賠償の支払いや製造販売の差し止め等による売上収益の減少等により、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。また、当社グループでは、発明者等を適切に決定、管理し、社内規定や契約等で定めた適切な対価を支払っておりますが、発明者等から訴訟を受けた場合には、損害賠償の支払い等により、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (15)訴訟について

    当社グループの事業活動に関連して、医薬品副作用、製造物責任(PL)、労務問題、公正取引に関する問題および環境に関する問題に関して訴訟を提起される可能性があります。訴訟が発生した場合、その結果によっては、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (16)他社との連携について

    当社グループは、共同研究、共同開発、開発品の導出入、共同販売等様々な形で他社と提携を行っております。何らかの理由により提携の合意内容が変更・解消になった場合、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (17)金融市況の変動について

    ・為替変動

    当社グループは、国際的に事業展開を行っており、外貨建てでの受取ロイヤルティや経費支払い等があるため、為替相場の変動により、売上収益の減少や仕入原価、研究開発費の増加、為替差損の発生等のリスクに晒されています。当社グループは上記リスクを緩和すべく、市場リスク管理方針に基づき外貨建て取引の一定の割合について先物為替予約による為替リスクヘッジをしております。しかしながら、外貨の為替変動が想定以上となった場合、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    ・価格変動

    当社グループは、資本性金融商品から生じる株式価格の変動リスクに晒されています。当社グループは、短期トレーディング目的で保有する資本性金融商品はなく、ビジネス戦略を円滑に遂行するために資本性金融商品を保有しておりますが、定期的に公正価値や発行体の財務状況等を把握するとともに、当該企業との関係を勘案し、必要に応じて保有状況を見直しております。しかしながら、資本性金融商品の公正価値が予想を超えて大幅に変動した場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (18)環境問題への対応について

    当社グループは、環境関連問題への対応として、環境グローバルポリシーに基づいた環境ビジョン(ECO VISION 2050)を定め、脱炭素社会の実現、水循環社会の実現、資源循環社会の実現に向けて全社的に取り組んでいます。加えて、自然関連財務影響開示タスクフォース(TNFD)提言に基づき、自然関連のリスクの特定とその対応策について検討を開始しました。このように、環境に対する企業の社会的責任を認識し、豊かな地球環境の保全に向けて事業活動の全分野において環境に配慮した活動を推進しています。

    医薬品の研究、製造の過程等で使われる化学物質や生物由来試料の中には、人の健康や生態系への負荷が高いものもあり、適切な管理が求められます。当社グループでは事業活動を行う国や地域における有害物質の使用、製造、保管、廃棄等の取り扱いに関して、関連する法規制の遵守はもとより、法規制よりも厳しい自主基準を設け、モニタリングによる適正管理を実施しています。(詳細な取組につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しています。)

    しかしながら、今後、環境に関する法規制の改定により、より厳しい要請への対応が課せられた場合には、その対応のためのコストが増加することに加え、当社の研究、開発、製造その他の事業活動が制限される可能性があります。また万が一、環境に関する法規制の不適合や有害物質による予期せぬ環境汚染、それに伴う危害が顕在化した場合には、社会的信頼を損なうとともに、保険の適用からの除外または補償金額を超える費用負担、法的責任を負う可能性があります。

    このような場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (19)大規模感染症拡大について

    当社グループは、生命関連企業として医薬品の安定供給を図るため、関係会社や取引先とも連携し、安定供給を維持しており、当面の当社医薬品の生産および医療機関への供給体制に問題はありません。

    しかしながら、今後、大規模感染症が蔓延し、製品および商品の供給や研究開発活動等に支障をきたした場合には、事業活動の停滞等により、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    (20)販売権、仕掛研究開発費およびのれんの減損処理について

    当社グループは、予実管理等を通じて業績のモニタリングを行っており、業績悪化の兆候があれば、適時に減損損失の測定等を行う体制を構築しています。今後、「事業等のリスク」に記載している様々なリスクが顕在化すること等により、業績計画との乖離が生じ、将来期待していたキャッシュ・フローが獲得できなくなった場合には、販売権、仕掛研究開発費およびのれんの減損損失が発生する可能性があります。このような場合には、当社グループの経営成績および財政状態は影響を受ける可能性があります。

    4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

    (1) 経営成績等の状況の概要

    当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりとなりました。

    ① 財政状態及び経営成績の状況

    (財政状態)

      当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ312億円増加の9,137億円となりました。
      流動資産は、現金及び現金同等物の増加などから685億円増加の4,136億円となりました。
      非流動資産は、その他の金融資産や無形資産の減少などから373億円減少の5,001億円となりました。
      負債は、未払法人所得税や仕入債務及びその他の債務の減少などから196億円減少の1,151億円となりました。
      親会社の所有者に帰属する持分は、自己株式の取得や剰余金の配当があった一方で、当期利益の計上などから511億円増加の7,930億円となりました。

    (経営成績)

      (単位:百万円)

    前連結会計年度 当連結会計年度 対前年度増減額 対前年度増減率
    売上収益 447,187 502,672 55,486 12.4%
    営業利益 141,963 159,935 17,972 12.7%
    税引前当期利益 143,532 163,734 20,202 14.1%
    当期利益(親会社の所有者帰属) 112,723 127,977 15,255 13.5%

    [売上収益]

     売上収益は、前連結会計年度比555億円(12.4%)増加の5,027億円となりました。

    ・抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」は、競争環境が激化する一方、胃がん、食道がん、尿路上皮がんなどでの使用が拡大したことにより、前連結会計年度比31億円(2.2%)増加の1,455億円となりました。

    ・糖尿病、慢性心不全および慢性腎臓病治療剤「フォシーガ錠」は、慢性腎臓病での使用が大幅に拡大したことにより、前連結会計年度比196億円(34.7%)増加の761億円となりました。

    ・その他の主要新製品では、関節リウマチ治療剤「オレンシア皮下注」は258億円(前連結会計年度比4.3%増)、2型糖尿病治療剤「グラクティブ錠」は212億円(同5.9%減)、抗悪性腫瘍剤「ベレキシブル錠」は102億円(同19.7%増)、多発性骨髄腫治療剤「カイプロリス点滴静注用」は91億円(同5.1%増)、血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症治療剤「パーサビブ静注透析用」は82億円(同2.1%減)、パーキンソン病治療剤「オンジェンティス錠」は63億円(同26.8%増)となりました。

    ・ロイヤルティ・その他は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、メルク社などからのロイヤルティ収入の増加に加え、アストラゼネカ社との特許関連訴訟の和解に伴う一時金収入170億円を計上したことなどにより、前連結会計年度比336億円(22.1%)増加の1,857億円となりました。

    [営業利益]

    営業利益は、前連結会計年度比180億円(12.7%)増加の1,599億円となりました。

    ・売上原価は、製品商品の売上が増加したことに加え、「ジョイクル関節注」や「パーサビブ静注透析用」等に係る販売権の減損損失を合わせて111億円計上したことなどにより、前連結会計年度比171億円(15.5%)増加の1,271億円となりました。

    ・研究開発費は、研究に係る費用や臨床試験に係る開発費用が増加したことに加え、開発化合物に係る無形資産の減損損失を計上したことなどにより、前連結会計年度比168億円(17.7%)増加の1,122億円となりました。

    ・販売費及び一般管理費(研究開発費を除く)は、「フォシーガ錠」の売上拡大に伴うコ・プロモーション費用やIT・デジタル関連の情報基盤強化に伴う費用などが増加したことにより、前連結会計年度比108億円(12.1%)増加の1,003億円となりました。

    ・その他の費用は、前期にダナファーバーがん研究所との特許関連訴訟の和解に伴う一時金を計上しており、その反動などで前期比67億円(60.8%)減少の43億円となりました。

    [親会社の所有者に帰属する当期利益]

    親会社の所有者に帰属する当期利益は、税引前当期利益の増加に伴い、前連結会計年度比153億円(13.5%)増加の1,280億円となりました。

    ② キャッシュ・フローの状況

     (単位:百万円)

    前連結会計年度 当連結会計年度 対前年度増減額
    現金及び現金同等物の期首残高 69,112 96,135
    営業活動によるキャッシュ・フロー 159,610 110,660 △48,951
    投資活動によるキャッシュ・フロー △100,259 48,077 148,336
    財務活動によるキャッシュ・フロー △32,484 △89,848 △57,364
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 26,868 68,889
    現金及び現金同等物に係る為替変動による影響額 155 1,116
    現金及び現金同等物の期末残高 96,135 166,141

    当連結会計年度における現金及び現金同等物の増減額は、689億円の増加となりました。

    (営業活動によるキャッシュ・フロー)

    当連結会計年度において営業活動によるキャッシュ・フローは、法人所得税等の支払額564億円などがあった一方で、税引前当期利益1,637億円などがあった結果、1,107億円の収入となりました。

    (投資活動によるキャッシュ・フロー)

    当連結会計年度において投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出333億円や無形資産の取得による支出168億円などがあった一方で、定期預金の払戻による収入883億円などがあった結果、481億円の収入となりました。

    (財務活動によるキャッシュ・フロー)

    当連結会計年度において財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出500億円や配当金の支払額372億円などがあった結果、898億円の支出となりました。

    ③ 生産、受注及び販売の実績

    (1) 生産実績

    当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

    (単位:百万円) 

    セグメントの名称 生産高 対前年度増減率
    医薬品事業 254,980 △6.6%
    合計 254,980 △6.6%

    (注) 1 金額は、売価換算額によっております。

    2 連結会社間の取引は相殺消去しております。

    3 当社グループのセグメントは、「医薬品事業」単一であります。

    (2) 受注状況

    当社グループでは、主に販売計画に基づいて生産計画を策定し、これに基づき生産を行っております。受注生産は一部の連結子会社で行っておりますが、受注残高の金額に重要性はないため、記載を省略しております。

    (3) 販売実績

    当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    セグメントの名称 販売高 対前年度増減率
    医薬品事業 502,672 12.4%
    合計 502,672 12.4%

    (注) 1 連結会社間の取引は相殺消去しております。

    2 当社グループのセグメントは、「医薬品事業」単一であります。

    3 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

      (単位:百万円) 

    相手先 前連結会計年度 当連結会計年度
    金額 割合 金額 割合
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ社およびそのグループ会社 100,176 22.4% 108,082 21.5%
    ㈱メディパルホールディングスおよびそのグループ会社 68,436 15.3% 72,714 14.5%
    ㈱スズケンおよびそのグループ会社 58,693 13.1% 65,218 13.0%
    メルク社およびそのグループ会社 45,176 10.1% 53,038 10.6%
    アルフレッサホールディングス㈱およびそのグループ会社 46,423 10.4% 50,451 10.0%

    (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

    経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

    なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

    ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

    医薬品業界においては、新薬創製の成功確率は年々低下し、研究開発費負担が増大するとともに、医療制度改革による種々の医療費抑制政策が強化されるなど、新薬開発型企業にとっては厳しい経営環境が続いています。このような経営環境の中、当社グループでは「製品価値最大化~患者本位の視点で~」「パイプライン強化とグローバル開発の加速」「欧米自販の実現」「事業ドメインの拡大」および経営基盤であるデジタル・IT基盤、人的資本、企業ブランド等の無形資産の拡充を経営上の重要課題と捉え、これらの課題を達成していくことにより、持続的な成長に努めています。

    当社グループの収益は、医薬品事業の単一セグメントですが、売上収益の内訳としては、「製品商品」「ロイヤルティ・その他」に区分しています。

    「製品商品」については、抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」の売上収益が、経営成績に重要な影響を与えるものと認識しています。「オプジーボ点滴静注」については、これまでの薬価の引き下げに加え、今後も競合他社製品との競争は激化すると予想されるものの、これまで承認取得したがん腫での使用拡大に加え、新たな適応がん腫の拡大と治療ラインの拡大、併用療法の開発等により使用対象患者数の拡大を見込んでおり、持続的に伸長できると考えています。

    「ロイヤルティ・その他」については、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社やメルク社、ロシュ社等からの「オプジーボ点滴静注」および「抗PD-1/PD-L1抗体」に関する特許に係るロイヤルティ収入等が、経営成績に重要な影響を与えるものと認識しています。海外における「オプジーボ点滴静注」の発売以来、ロイヤルティ収入等は持続的に伸長してまいりましたが、ロイヤルティ料率の変更や各国における当該特許の満了等に伴い、今後は段階的に減少していくものと考えています。

    また、「オプジーボ点滴静注」の価値最大化に加え、「オプジーボ点滴静注」のような革新的新薬を継続的に創出できるような研究開発力の強化に取り組んでおり、研究開発費の増大が、経営成績に重要な影響を与えるものと認識しています。いまだ満たされない医療ニーズの高いがんや免疫疾患、神経疾患、スペシャリティ領域を重点研究領域に据えて、経営資源を集中させ、効率的な経費支出に努めることで、利益の確保も図っていきます。

    中期的には、研究開発費は増加するものの、売上収益の拡大により売上収益の20~25%程度を投資しつつ、かつ営業利益率25%以上を目指していきたいと考えています。また、これらの水準を目標としつつ、売上収益の拡大によって利益拡大を図ることがROEの水準を高めていくことにつながるものと考えています。なお、当連結会計年度は、売上収益に対する研究開発費率22.3%(前連結会計年度21.3%)、営業利益率31.8%(前連結会計年度31.7%)、ROE16.7%(前連結会計年度16.1%)でありました。

    ② 資本の財源及び資金の流動性に関する状況

    当社グループは、円滑な事業活動に必要となる流動性の確保と財務の健全性および安全性の確保を資金調達の基本方針としており、市場環境等を考慮した上で、有効かつ機動的な資金調達を実施していきます。資金需要としては、研究開発投資に加え、有形・無形の固定資産への投資が中心となりますが、当社グループでは以前より流動資産が流動負債を大きく上回っており、資金の源泉については、内部資金を充当しています。

    当連結会計年度末の流動資産は、4,136億円(内、現金及び現金同等物は1,661億円)、流動負債は1,036億円であり、必要な流動性は十分に満たしていると認識しています。

    なお、2024年6月米国Deciphera Pharmaceuticals, Inc.の買収により生じた資金需要の一部については、金融機関からの借入による資金調達を実施しておりますので、十分な資金の流動性を維持しています。

    ③ 重要性がある会計方針及び見積り

    当社グループの連結財務諸表は、収益および費用、資産および負債の測定に関する経営者の見積りおよび仮定を含んでおります。これらの見積りおよび仮定は過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかし、その性質上、将来において、これらの見積りおよび仮定とは異なる結果となる可能性があります。

    見積りおよびその基礎となる仮定は経営者により継続して見直されております。これらの見積りおよび仮定の見直しによる影響は、その見積りおよび仮定を見直した期間およびそれ以降の期間において認識しております。

    当社グループの連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える見積りおよび仮定は以下のとおりであります。

    (1)無形資産(特許権及びライセンス等)の減損

    当社グループは、無形資産について、各報告期間末日に減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しております。また、耐用年数が確定できない無形資産および未だ使用可能でない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に、減損テストを実施しております。

    減損テストは、各資産の回収可能価額を算定し、帳簿価額と比較することにより実施しております。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積っております。

    資産または資金生成単位の回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額で測定しております。使用価値は、見積り将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しております。使用価値の算定には、販売予測数量および割引率といった経営者による仮定が使用されております。

    使用する割引率は、貨幣の時間価値と当該資産に固有のリスクのうち、将来キャッシュ・フローの見積りを調整していないものを反映した税引前の利率を用いております。

    将来の事象によって、減損テストに用いられた仮定が変更され、その結果、当社グループの将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。

    (2)繰延税金資産の回収可能性

    資産および負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との間に生じる一時差異に係る税効果については、繰延税金資産を回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において、当該一時差異に適用される法定実効税率を使用して繰延税金資産を計上しております。当社グループは、事業計画等に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期およびその金額を合理的に見積り、課税所得が生じる可能性を判断しています。

    (3)退職給付会計の基礎率

    当社グループは確定給付型を含む複数の退職給付制度を有しております。

    確定給付債務の現在価値および関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定に基づいて算定しております。数理計算上の仮定には、割引率や利息の純額等の変数についての見積りおよび判断が求められます。

    当社グループは、これらの変数を含む数理計算上の仮定の適切性について、外部の年金数理人からの助言を得ております。

    数理計算上の仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。

    5 【経営上の重要な契約等】

    (1) 技術導出契約等

    会社名 契約先 所在地 契約内容 対価の受取 契約締結年及び契約期間
    当社 ロシュ社 スイス 抗PD-L1抗体に係る技術 契約一時金ロイヤルティ 2020.11より該当特許の満了年まで
    リジェネロン社/サノフィ社 アメリカ/フランス 抗PD-1抗体に係る技術 契約一時金ロイヤルティ 2018.8より該当特許の満了年まで
    インサイト社 アメリカ 抗PD-1抗体に係る技術 契約一時金ロイヤルティ 2017.11より該当特許の満了年まで
    メルク社 アメリカ 抗PD-1抗体に係る技術 契約一時金ロイヤルティ 2017.1より該当特許の満了年まで
    参天製薬株式会社 日本 ONO-9054の製造・開発・販売に関する契約 契約一時金ロイヤルティ 2016.3より対価の支払いが完了するまで
    Meiji Seika ファルマ株式会社 日本 リマプロスト アルファデクスの販売に関する契約(タイ) 契約一時金ロイヤルティ 2014.7より販売後10年間、その後2年毎の自動更新
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 アメリカ ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体に関する技術 ロイヤルティ 2011.9より、特許有効期間または発売後13年間のいずれか長い方
    東亜製薬株式会社 韓国 プランルカスト水和物の販売に関する契約 1995.5自動更新中
    東亜製薬株式会社 韓国 リマプロスト アルファデクスの販売に関する契約 1990自動更新中
    日盛新薬株式会社 韓国 メシル酸カモスタットの販売に関する契約 1986自動更新中
    サノフィ・アベンティス社 フランス ゲメプロストの販売に関する契約 1981自動更新中

    (2) 技術導入契約等

    会社名 契約先 所在地 契約内容 対価の支払 契約締結年及び契約期間
    当社 エクイリウム社 アメリカ itolizumabに関する独占的オプション権 開発費用契約一時金 2022.12より対価の支払いが完了するまで
    ライボンセラピューティクス社 アメリカ PARP7阻害剤に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2021.2より2024.6まで
    コーディアセラピューティクス株式会社 日本 MALT1阻害剤に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2020.12より対価の支払いが完了するまで
    エスケーバイオファーマシューティカルズ社 韓国 Cenobamateに関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2020.10より対価の支払いが完了するまで
    ギリアド・サイエンシズ社 アメリカ 抗CD47抗体に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2019.7より該当特許の満了年まで
    コーナーストーン社 アメリカ CPI-613(devimistat)に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2019.6より2024.8まで
    フェイト社 アメリカ iPS細胞由来他家CAR-T細胞またはCAR-NK治療薬に関する共同研究 研究資金契約一時金ロイヤルティ 2018.9より、発売後15年間または特許有効期間のいずれか長い方
    生化学工業株式会社 日本 SI-613に関する技術 契約一時金 2017.8より発売後10年間、その後2年毎の自動更新
    ファイザー社 アメリカ エンコラフェニブおよびビニメチニブに関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2017.5より対価の支払いが完了するまで
    メラス社 オランダ 二重特異性抗体に関する共同研究 研究資金契約一時金ロイヤルティ 2014.4より特許有効期間
    ボシュ ヘルス社 アメリカ メチロシンに関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2013.10よりデータ保護期間
    ビアル社 ポルトガル BIA9-1067(Opicapone)に関する技術 契約一時金 2013.4より、データ保護期間または特許有効期間のいずれか長い方
    セルヴィエ社 フランス イバブラジンに関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2011.9より、データ保護期間または特許有効期間のいずれか長い方
    アムジェン社 アメリカ AMG-416に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2011.9より、データ保護期間、特許有効期間または発売後10年間のいずれか長い方
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 アメリカ 関節リウマチ治療剤の共同開発・共同販売 2011.9より、特許有効期間または発売後13年間のいずれか長い方
    アムジェン社 アメリカ カルフィルゾミブとONX0912に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2010.9より、発売後12年間または特許有効期間のいずれか長い方
    ヘルシン社 スイス 癌性悪液質治療剤に関する技術 契約一時金ロイヤルティ 2006.10より、発売後10年間または特許有効期間のいずれか長い方
    会社名 契約先 所在地 契約内容 対価の支払 契約締結年及び契約期間
    当社 サカラ社 アメリカ キナーゼを標的とした共同研究 研究資金契約一時金ロイヤルティ 2006.7より、発売後5年間または特許有効期間のいずれか長い方
    ノバルティス社 /ノバルティスファーマ株式会社 スイス/日本 リバスチグミン貼付剤の共同開発・共同販売 契約一時金 2005.12より、新規製剤技術企業との契約満了まで
    メルク社 アメリカ 糖尿病治療剤の共同開発・共同販売 2004.11より特許有効期間
    メルク社 アメリカ アプレピタントに関する技術 2004.11より特許有効期間
    アステラス製薬株式会社 日本 ビスフォスフォネート製剤の共同開発・共同販売 契約一時金ロイヤルティ 1999.1より、発売後10年間または特許有効期間のいずれか長い方以後自動更新

    (3) 販売契約

    会社名 契約先 所在地 契約内容 契約期間
    当社 アストラゼネカ社 イギリス ダパグリフロジンに関するコ・プロモーション 2013.12より発売後12年間または物質特許満了日のいずれか遅い期間まで
    東洋紡株式会社 日本 診断用試薬および医療用器械の販売 1972.3 自動更新中
    東洋製薬化成株式会社 日本 医療用医薬品および局方品の販売 自動更新中

    (4) その他提携契約等

    会社名 契約先 所在地 契約内容 対価の受取・支払 契約締結年及び契約期間
    当社 アストラゼネカ社 イギリス 抗PD-L1抗体/抗CTLA-4抗体関連特許訴訟に伴う和解契約 一時金 2023.7より該当特許の満了年まで
    ダナファーバーがん研究所 アメリカ PD-1特許訴訟に伴う和解契約 一時金ロイヤルティ 2023.4より該当特許の満了年まで
    ペプチドリーム株式会社 日本 創薬開発プラットフォームシステムに関する非独占的ライセンス契約 契約一時金ロイヤルティ 2021.3より対価の支払いが完了するまで
    バイエル社/ブリストル・マイヤーズスクイブ社 ドイツ/アメリカ ニボルマブとレゴラフェニブとの併用療法に関する開発提携 2019.7より併用療法の試験終了まで
    ファイザー社 アメリカ PD-1特許訴訟に伴う和解契約 一時金ロイヤルティ 2019.2より該当特許の満了年まで
    エーザイ株式会社 日本 ニボルマブとレンビマとの併用療法に関する開発提携 2017.9より併用療法の試験終了まで
    アジレント社 アメリカ オプジーボのためのPD-L1コンパニオン診断薬の開発提携 2015.2よりオプジーボを販売している期間
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 アメリカ 日本、韓国、台湾におけるオプジーボ、ipilimumab、lirilumab、urelumabおよびBMS-986016に関する共同開発・商業化 開発費用の分担に応じた利益の配分 2014.7より製品を販売している期間

    (5) 米国Deciphera Pharmaceuticals, Inc. 買収契約

    当社は、米国のバイオ医薬品企業 Deciphera Pharmaceuticals, Inc.との間で、本買収のために新たに設立した完全子会社を通じて、現金を対価として同社を買収することで合意し、2024年4月に契約を締結しました。この契約に基づき、2024年6月11日(米国東部時間)に同社の買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 38 重要な後発事象」に記載のとおりです。

    6 【研究開発活動】

    当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、これまで克服されていない病気や、いまだ患者さんの治療満足度が低く、医療ニーズの高い疾患領域に挑戦し、独創的かつ画期的な医薬品の創製に向けて努力を積み重ねています。

    現在、開発パイプラインには、オプジーボに加えて、抗体医薬品を含む抗がん剤の新薬候補化合物をはじめ、自己免疫疾患や神経疾患などの治療薬候補があり、開発を進めています。なかでも、がん領域は医療ニーズが高いことから、重要な戦略分野と位置づけています。

    創薬研究においては、医療ニーズの高いがんや免疫、神経、スペシャリティ領域を重点領域に定め、それぞれの領域でヒト疾患バイオロジーを掘り下げ、医療ニーズを満たし得る新薬の創製を目指して、創薬力の強化に努めています。そして、創薬力を強化するために、当社が得意とするオープンイノベーションを積極的に推進するとともに、独創的な創薬シーズを見出し、インフォマティクスやヒト疾患モデル作製、新薬候補化合物作製など、様々な社内外の最新技術を利用して、医療インパクトのある画期的新薬の創製を目指します。

    重点領域において、現在、臨床ステージには11品目の新薬候補化合物が移行しています。今後さらに創薬のスピードと成功確率を向上させるために、基礎と臨床の橋渡しを担うトランスレーショナル研究も強化しています。研究早期段階からヒトゲノム情報やヒトiPS細胞などの研究ツールとインフォマティクスを有機的に活用することで、標的分子の疾患との関連性を解析し、新薬候補化合物のヒトにおける有効性をより正確に予測・評価できる生理学的指標(バイオマーカー)を見出せるよう努めています。

    臨床開発のスピードと成功確率を向上させるために、より早い段階から研究本部と強固に連携して、最適で最良な開発戦略を立案するよう努めています。また、これまでに蓄積した多くの臨床試験データや実際に治験で得られた臨床サンプルを利用して様々な解析を行い、臨床試験結果の解像度を上げることに役立てています。新薬候補化合物の価値を最大化するために、複数の臨床試験を並行して実施するとともに、グローバル(日本、米国、欧州)で国際共同試験を実施できる体制を構築すべく、欧米の臨床開発機能の充実を加速しています。

    また、ライセンス活動による有望な新薬候補化合物の導入にも努め、研究開発活動の一層の強化に取り組んでいます。

    当連結会計年度における研究開発活動の主な成果(2024年4月22日時点まで)は、以下のとおりです。

    [開発品の主な進捗状況]

    <がん領域>

    「オプジーボ/ニボルマブ」

    悪性中皮腫(悪性胸膜中皮腫を除く)

    ・昨年11月、「オプジーボ」について、国内で「悪性中皮腫(悪性胸膜中皮腫を除く)」を効能・効果とした承認を取得しました。

    上皮系皮膚悪性腫瘍

    ・本年2月、「オプジーボ」について、国内で「上皮系皮膚悪性腫瘍」を効能・効果とした承認を取得しました。

    尿路上皮がん

    ・昨年12月、「オプジーボ」について、国内で「根治切除不能な尿路上皮がん」を効能・効果とした申請(一次治療における化学療法併用)を行いました。

    前立腺がん

    ・昨年8月、「オプジーボ」について、日本、韓国および台湾で「前立腺がん」を対象としたフェーズⅢ試験を実施していましたが、有効性が確認できなかったため開発を中止しました。

    「ビラフトビカプセル/エンコラフェニブ」および「メクトビ錠/ビニメチニブ」

    ・昨年5月、「ビラフトビカプセル」および「メクトビ錠」について、国内で「2剤併用療法によるBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺がん」を効能・効果とした承認申請を行いました。

    「ONO-4578」

    ・プロスタグランジン受容体拮抗薬「ONO-4578」と「オプジーボ」との併用療法について、「胃がん」を対象としたフェーズⅡ試験を、昨年8月に国内で、昨年10月に韓国および台湾でそれぞれ開始しました。

    「ONO-4685」

    ・昨年9月、PD-1×CD3二重特異性抗体「ONO-4685」について、国内で「T細胞リンパ腫」を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

    「ONO-7475」

    ・昨年8月、Axl/Mer阻害薬「ONO-7475」と「オプジーボ」との併用療法について、国内で「膵がん」を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

    「ONO-4482」

    ・抗LAG-3抗体「ONO-4482」と「オプジーボ」との併用療法について、日本、韓国および台湾で「肝細胞がん」を対象としたフェーズⅡ試験を実施しています。

    「ONO-4538HSC」

    ・本年1月、ONO-4538皮下注製剤「ONO-4538HSC(ニボルマブとボルヒアルロニダーゼアルファとの配合剤)」について、国内で「固形がん」を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

    「ONO-8250」

    ・本年1月、iPS細胞由来HER2 CAR-T細胞療法薬「ONO-8250」について、米国で「HER2陽性固形がん」を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

    「ONO-7427」

    ・本年3月、抗CCR8抗体「ONO-7427」について、国内で「固形がん」を対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験を開始しました。

    「ONO-4686」

    ・昨年10月、抗TIGIT抗体「ONO-4686」と「オプジーボ」との併用療法について、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社主導の「固形がん」を対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験に日本から参加していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。

    「ONO-7913」

    ・昨年9月、抗CD47抗体「ONO-7913」について、国内で「骨髄異形成症候群」を対象としたフェーズⅠ試験を実施していましたが、ギリアド社主導で実施していた同一の患者集団を対象とした海外フェーズⅢ試験(ENHANCE試験)が無益性中止となったことに伴い開発を中止しました。

    ・昨年10月、抗CD47抗体「ONO-7913」について、ギリアド社主導の「TP53変異陽性急性骨髄性白血病」を対象とした国際共同フェーズⅢ試験に日本から参加していましたが、有効性が確認できなかったため開発を中止しました。

    ・本年2月、抗CD47抗体「ONO-7913」について、ギリアド社主導の「急性骨髄性白血病」を対象とした国際共同フェーズⅢ試験に韓国および台湾から参加していましたが、独立データモニタリング委員会による解析に基づき、無益性中止となりました。

    「ONO-7121」

    ・昨年12月、「オプジーボ」と抗LAG-3抗体との配合剤「ONO-7121」について、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社主導の「結腸・直腸がん」を対象とした国際共同フェーズⅢ試験に日本、韓国および台湾から参加していましたが、独立データモニタリング委員会による解析に基づき、無益性中止となりました。

    「ONO-7119」

    ・本年2月、PARP7阻害薬「ONO-7119」について、「オプジーボ」との併用療法によるフェーズⅠ試験を実施していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。

    「ONO-7122」

    ・本年4月、TGF-β阻害薬「ONO-7122」と「オプジーボ」との併用療法について、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社主導の「固形がん」を対象とした国際共同フェーズⅠ試験に日本から参加していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。

    「ONO-7226」

    ・本年4月、抗ILT4抗体「ONO-7226」と「オプジーボ」との併用療法について、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社主導の「固形がん」を対象とした国際共同フェーズⅠ試験に日本から参加していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。

    <がん領域以外>

    「ONO-2910」

    ・昨年6月、シュワン細胞分化促進薬「ONO-2910」について、国内で「化学療法誘発末梢神経障害」を対象としたフェーズⅡ試験を開始しました。

    ・本年3月、シュワン細胞分化促進薬「ONO-2910」について、米国で健康成人を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

    「ONO-2808」

    ・S1P5受容体作動薬「ONO-2808」について、「多系統萎縮症」を対象とした国際共同フェーズⅡ試験を、昨年7月に米国で、本年2月に日本で開始しました。

    「ONO-7684」

    ・昨年8月、FXIa阻害薬「ONO-7684」について、日本および欧州で「血栓症」を対象としたフェーズⅠ試験を実施していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。

    [創薬/研究提携活動の状況]

    ・昨年8月、米国Twist Bioscience社と、同社独自の抗体ライブラリーを活用して自己免疫疾患に対する抗体医薬品の創製を目指した創薬提携契約を締結しました。

    ・昨年9月、米国Adimab社と、同社の治療用医薬品抗体の創製・エンジニアリング技術を活用して、がん領域における二重特異性抗体の医薬品候補の創製を目指した創薬提携契約を締結しました。

    ・昨年10月、英国Turbine社と、同社のAI駆動型細胞シミュレーションプラットフォームを活用して、がん領域における新規治療標的の同定および検証を実施する研究提携契約を締結しました。

    ・昨年12月、米国EVQLV社と、同社のAIによる抗体の設計技術を活用した複数の標的に対する抗体の創製に関する創薬提携契約を締結しました。

    ・昨年12月、英国UK Dementia Research Instituteと認知症領域における新規治療標的分子の同定を目的とした共同研究契約を締結しました。

    ・本年2月、米国Shattuck社と自己免疫疾患・炎症性疾患に関与する標的に対する二価機能性融合タンパク質の創製に関する創薬提携・オプション契約を締結しました。

    ・本年2月、スイスNumab社と多重特異性マクロファージエンゲージャーに関するオプション・提携契約を締結しました。

    ・本年2月、米国InveniAI社と同社の人工知能(AI)および機械学習(ML)技術を活用した新規治療標的の探索を目的とした研究契約を締結しました。

    ・本年2月、株式会社Epsilon Molecular Engineeringと新規VHH抗体医薬品の創製を目的とした創薬提携契約を締結しました。

    ・本年3月、米国Harvard大学と当社の重点領域における新規創薬標的の検証を目指した包括的研究提携契約を締結しました。

    ・本年3月、イタリアSibylla Biotech社と神経疾患に対する新規医薬品候補化合物の創製を目的とした提携契約を締結しました。

    ・本年3月、英国Oxford大学と当社の重点領域における創薬シーズの検証と化合物の取得を目的とする包括的な創薬提携契約を締結しました。

    [ライセンス活動の状況]

    ・本年3月、韓国NEX-I社とがん免疫療法抵抗性因子ONCOKINE-1に対する抗体「NXI-101」に関するライセンス契約を締結しました。

    当連結会計年度の研究開発費の総額は、112,377百万円であります。

    なお、当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

    第3 【設備の状況】

    1 【設備投資等の概要】

    当連結会計年度の設備投資につきましては、研究設備の増強・維持投資3,422百万円、営業設備等の増強・維持投資2,238百万円、生産設備の増強・維持投資833百万円など、合計6,493百万円の投資を実施しました。

     当連結会計年度における重要な設備の除却または売却はありません。

    また、当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

    2 【主要な設備の状況】

    (1) 提出会社

    2024年3月31日現在

    事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(名)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積㎡) 使用権資産 その他 合計
    本社(大阪市中央区) 医薬品事業 その他設備 3,009 2,050(1,709) 449 132 5,640 949
    東京支社(東京都中央区) 同上 同上 5,198 8,815(1,340) 38 14,051 164
    東京支店(東京都中央区) 同上 同上 3 ―(―) 279 1 283 158
    横浜支店(横浜市港北区) 同上 同上 681 946(877) 120 6 1,753 60
    東海支店(名古屋市中区) 同上 同上 318 190(568) 338 2 848 121
    大阪支店(大阪市中央区) 同上 同上 473 2,068(1,554) 403 94 3,038 340
    九州沖縄支店(福岡市博多区) 同上 同上 328 245(1,347) 491 5 1,069 123
    フジヤマ工場(静岡県富士宮市) 同上 医薬品製造設備 4,742 3,326 1,900(112,832) 76 138 10,182 94
    山口工場(山口県山口市) 同上 同上 10,770 4,460 476(57,711) 696 169 16,572 36
    水無瀬研究所(大阪府三島郡島本町) 同上 研究施設設備等 14,355 32 4,686(38,486) 139 7,485 26,697 653
    筑波研究所(茨城県つくば市) 同上 研究施設設備 1,844 0 1,900(98,081) 18 1,320 5,082 66
    城東製品開発センター(大阪市東成区) 同上 同上 2,186 690 993(4,974) 4 152 4,025 63

    (注) 1 帳簿価額には、建設仮勘定の金額を含んでおりません。

    2 帳簿価額のその他の内容は、工具器具及び備品であります。

    3 現在休止中の主要な設備はありません。

    4 営業所等は、その所属するそれぞれの事業所に含めております。

    (2) 国内子会社

    2024年3月31日現在

    会社名 事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(名)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積㎡) 使用権資産 その他 合計
    東洋製薬化成㈱ 本社(大阪市中央区) 医薬品事業 その他設備 ―(―) 3 3 4
    城東工場(大阪市鶴見区) 同上 研究製造施設設備 1,123 1,257 1,733(11,925) 115 4,229 143
    淡路工場(大阪市東淀川区) 同上 製造設備等 4 74 ―(―) 15 93 43
    ㈱ビーブランド・メディコーデンタル 本社(大阪市東淀川区) 同上 その他設備 3 ―(―) 1 4 8

    (注) 1 帳簿価額には、建設仮勘定の金額を含んでおりません。

    2 帳簿価額のその他の内容は、工具器具及び備品であります。

    3 現在休止中の主要な設備はありません。

    (3) 在外子会社

    2024年3月31日現在

    会社名 事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(名)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積㎡) 使用権資産 その他 合計
    オノ・ファーマ・ユーエスエー インク 本社(米国マサチューセッツ州) 医薬品事業 その他設備 721 ―(―) 2,405 149 3,275 124
    オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド 本社(英国ロンドン) 同上 同上 72 ―(―) 437 16 525 46
    韓国小野薬品工業㈱ 本社(韓国ソウル特別市) 同上 同上 0 ―(―) 298 6 304 52
    台灣小野藥品工業股份有限公司 本社(台湾台北市) 同上 同上 ―(―) 393 9 402 43
    オノ ベンチャー インベストメント インク 本社(米国カリフォルニア州) 同上 同上 7 ―(―) 37 10 54 3

    (注) 1 帳簿価額には、建設仮勘定の金額を含んでおりません。

    2 帳簿価額のその他の内容は、工具器具及び備品であります。

    3 現在休止中の主要な設備はありません。

    3 【設備の新設、除却等の計画】

    重要な設備の新設等

    該当事項はありません。

    第4 【提出会社の状況】

    1 【株式等の状況】

    (1) 【株式の総数等】

    ① 【株式の総数】
    種類 発行可能株式総数 (株)
    普通株式 1,500,000,000
    1,500,000,000
    ② 【発行済株式】
    種類 事業年度末現在発行数(株)(2024年3月31日) 提出日現在発行数(株)(2024年6月21日) 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 内容
    普通株式 498,692,800 498,692,800 東京証券取引所プライム市場 単元株式数は100株であります。
    498,692,800 498,692,800

    (2) 【新株予約権等の状況】

    ① 【ストックオプション制度の内容】

    該当事項はありません。

    ② 【ライツプランの内容】

    該当事項はありません。

    ③ 【その他の新株予約権等の状況】

    該当事項はありません。

    (3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

    該当事項はありません。

    (4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

    年月日 発行済株式総数増減数(株) 発行済株式総数残高(株) 資本金増減額 (百万円) 資本金残高 (百万円) 資本準備金増減額(百万円) 資本準備金残高(百万円)
    2019年10月31日(注)1 △15,000,000 528,341,400 17,358 17,002
    2022年4月28日(注)2 △10,916,200 517,425,200 17,358 17,002
    2024年3月29日(注)3 △18,732,400 498,692,800 17,358 17,002

    (注)1 自己株式の消却による減少であります。

    2 自己株式の消却による減少であります。

    3 自己株式の消却による減少であります。

    (5) 【所有者別状況】

    2024年3月31日現在

    区分 株式の状況(1単元の株式数100株) 単元未満株式の状況(株)
    政府及び地方公共団体 金融機関 金融商品取引業者 その他の法人 外国法人等 個人その他
    個人以外 個人
    株主数(人) 71 53 638 822 240 69,073 70,897
    所有株式数(単元) 1,410,590 191,349 1,025,843 1,555,872 1,320 800,390 4,985,364 156,400
    所有株式数の割合(%) 28.29 3.83 20.57 31.20 0.02 16.05 100.00

    (注)  自己株式28,980,082株は「個人その他」に289,800単元、「単元未満株式の状況」に82株含まれております。

    (6) 【大株主の状況】

    2024年3月31日現在

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
    日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 東京都港区赤坂1丁目8番1号赤坂インターシティAIR 63,878 13.59
    株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海1丁目8番12号 19,488 4.14
    明治安田生命保険相互会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行) 東京都千代田区丸の内2丁目1番1号(東京都中央区晴海1丁目8番12号) 18,594 3.95
    公益財団法人小野奨学会 大阪府大阪市中央区平野町2丁目6番11号 ホーコス伏見屋ビル301号室 16,428 3.49
    株式会社鶴鳴荘 兵庫県芦屋市松ノ内町3番8-3号CRANE BLDG. ASHIYA2F 16,153 3.43
    ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234(常任代理人株式会社みずほ銀行) 1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY, MA 02171, U.S.A.(東京都港区港南2丁目15番1号品川インターシティA棟) 9,759 2.07
    株式会社三菱UFJ銀行 東京都千代田区丸の内2丁目7番1号 8,640 1.83
    あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(常任代理人日本マスタートラスト信託銀行株式会社) 東京都渋谷区恵比寿1丁目28番1号(東京都港区赤坂1丁目8番1号赤坂インターシティAIR) 7,779 1.65
    SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人香港上海銀行) ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS (東京都中央区日本橋3丁目11番1号) 5,915 1.25
    ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人株式会社みずほ銀行) 25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM(東京都港区港南2丁目15番1号品川インターシティA棟) 5,710 1.21
    172,349 36.69

    (注) 1  上記の所有株式数の他に、当社が保有する自己株式が28,980千株(5.81%)あります。

    2 ブラックロック・ジャパン株式会社ならびにその共同保有者であるブラックロック・アドバイザーズ・エルエルシー(BlackRock Advisers, LLC)、ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.)、ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(BlackRock Investment Management LLC)、ブラックロック・インベストメント・マネジメント(オーストラリア)リミテッド(BlackRock Investment Management (Australia) Limited)、ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV)、ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited)、ブラックロック(ルクセンブルグ)エス・エー(BlackRock (Luxembourg) S.A.)、ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド(BlackRock Asset Management Ireland Limited)、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors)、ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、 エヌ.エイ.(BlackRock Institutional Trust Company, N.A.)およびブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド(BlackRock Investment Management (UK) Limited)から、2024年4月3日付で大量保有報告書の変更報告書の提出があり(報告義務発生日 2024年3月29日)、次のとおり株式を所有している旨報告を受けておりますが、当社として当事業年度末現在における当該法人名義の実質所有株式数の確認ができないため、上記「大株主の状況」では考慮しておりません。

    氏名又は名称 住所 保有株券等の数(千株) 株券等保有割合(%)
    ブラックロック・ジャパン株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目8番3号 8,942 1.79
    ブラックロック・アドバイザーズ・エルエルシー(BlackRock Advisers, LLC) 米国 デラウェア州 ウィルミントン リトル・フォールズ・ドライブ 251 751 0.15
    ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.) 米国 デラウェア州 ウィルミントン リトル・フォールズ・ドライブ 251 1,438 0.29
    氏名又は名称 住所 保有株券等の数(千株) 株券等保有割合(%)
    ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー (BlackRock Investment Management LLC) 米国 デラウェア州 ウィルミントン リトル・フォールズ・ドライブ 251 511 0.10
    ブラックロック・インベストメント・マネジメント(オーストラリア)リミテッド (BlackRock Investment Management (Australia) Limited) オーストラリア国 ニュー・サウス・ウェールズ州 シドニー市 チフリー・スクエア 2 チフリー・タワー レベル37 812 0.16
    ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV) オランダ王国 アムステルダム HA1096 アムステルプレイン 1 2,104 0.42
    ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited) 英国 ロンドン市 スログモートン・アベニュー 12 1,134 0.23
    ブラックロック(ルクセンブルグ)エス・エー(BlackRock (Luxembourg) S.A.) ルクセンブルク大公国 L-1855 J.F.ケネディ通り 35A 935 0.19
    ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド (BlackRock Asset Management Ireland Limited) アイルランド共和国 ダブリン ボールスブリッジ ボールスブリッジパーク 2 1階 4,021 0.81
    ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors) 米国 カリフォルニア州 サンフランシスコ市 ハワード・ストリート 400 9,581 1.92
    ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ.エイ.(BlackRock Institutional Trust Company, N.A.) 米国 カリフォルニア州 サンフランシスコ市 ハワード・ストリート 400 7,187 1.44
    ブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド (BlackRock Investment Management (UK) Limited) 英国 ロンドン市 スログモートン・アベニュー 12 912 0.18

    3  ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーから、2023年4月19日付で大量保有報告書の変更報告書の提出があり(報告義務発生日 2023年4月14日)、次のとおり株式を所有している旨報告を受けておりますが、当社として当事業年度末現在における当該法人名義の実質所有株式数の確認ができないため、上記「大株主の状況」では考慮しておりません。

    氏名又は名称 住所 保有株券等の数(千株) 株券等保有割合(%)
    ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー アメリカ合衆国、02210 マサチューセッツ州ボストン、コングレス・ストリート280 24,641 4.76

    4  株式会社三菱UFJ銀行ならびにその共同保有者である三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJ国際投信株式会社および三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社から、2022年11月8日付で大量保有報告書の変更報告書の提出があり(報告義務発生日 2022年10月31日)、次のとおり株式を所有している旨報告を受けておりますが、当社として株式会社三菱UFJ銀行以外の三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJ国際投信株式会社および三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社について、当事業年度末現在における当該法人名義の実質所有株式数の確認ができないため、上記「大株主の状況」では考慮しておりません。

    氏名又は名称 住所 保有株券等の数(千株) 株券等保有割合(%)
    株式会社三菱UFJ銀行 東京都千代田区丸の内二丁目7番1号 8,640 1.67
    三菱UFJ信託銀行株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 15,454 2.99
    三菱UFJ国際投信株式会社 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 3,494 0.68
    三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 東京都千代田区大手町一丁目9番2号 1,465 0.28

    5 三井住友信託銀行株式会社ならびにその共同保有者である三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社および日興アセットマネジメント株式会社から、2022年11月7日付で大量保有報告書の変更報告書の提出があり(報告義務発生日 2022年10月31日)、次のとおり株式を所有している旨報告を受けておりますが、当社として三井住友信託銀行株式会社以外の三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社および日興アセットマネジメント株式会社について、当事業年度末現在における当該法人名義の実質所有株式数の確認ができないため、上記「大株主の状況」では考慮しておりません。

    氏名又は名称 住所 保有株券等の数(千株) 株券等保有割合(%)
    三井住友信託銀行株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 3,500 0.68
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 東京都港区芝公園一丁目1番1号 15,503 3.00
    日興アセットマネジメント株式会社 東京都港区赤坂九丁目7番1号 7,139 1.38

    (7) 【議決権の状況】

    ① 【発行済株式】

    2024年3月31日現在

    区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
    無議決権株式
    議決権制限株式(自己株式等)
    議決権制限株式(その他)
    完全議決権株式(自己株式等) (自己保有株式)普通株式
    28,980,000
    完全議決権株式(その他) 普通株式 4,695,564
    469,556,400
    単元未満株式 普通株式 1単元(100株)未満の株式
    156,400
    発行済株式総数 498,692,800
    総株主の議決権 4,695,564
    ② 【自己株式等】

    2024年3月31日現在

    所有者の氏名又は名称 所有者の住所 自己名義所有株式数(株) 他人名義所有株式数(株) 所有株式数の合計(株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    (自己保有株式)小野薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町二丁目1番5号 28,980,000 28,980,000 5.81
    28,980,000 28,980,000 5.81

    2 【自己株式の取得等の状況】

    【株式の種類等】 会社法第155条第3号、第7号及び第13号による普通株式の取得

    (1) 【株主総会決議による取得の状況】

    該当事項はありません。

    (2) 【取締役会決議による取得の状況】

    区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
    取締役会(2023年7月25日)での決議状況 (取得期間2023年8月1日~2024年3月22日) 19,000,000 50,000
    当事業年度前における取得自己株式
    当事業年度における取得自己株式 18,732,400 50,000
    残存決議株式の総数及び価額の総額 267,600 0
    当事業年度の末日現在の未行使割合(%) 1.4 0.0
    当期間における取得自己株式
    提出日現在の未行使割合(%) 1.4 0.0

    (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

    区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
    当事業年度における取得自己株式 328 1
    当期間における取得自己株式 2,630 0

    (注)当期間における取得自己株式には、2024年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含めておりません。

    (4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

    区分 当事業年度 当期間
    株式数(株) 処分価額の総額(百万円) 株式数(株) 処分価額の総額(百万円)
    引き受ける者の募集を行った取得自己株式
    消却の処分を行った取得自己株式 18,732,400 40,844
    合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る移転を行った取得自己株式
    その他(譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分) 46,200 86
    保有自己株式数 28,980,082 28,982,712

    (注)当期間における保有自己株式数には、2024年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含めておりません。

    3 【配当政策】

    利益配分につきましては、株主の皆様への利益還元を経営の重要政策の一つと位置づけ、安定的な配当の継続を重視しつつ、業績に応じた成果の配分を行っていきたいと考えています。

    当社の剰余金の配当は、中間配当および期末配当の年2回を基本的な方針としております。配当の決定機関は、中間配当は取締役会、期末配当は株主総会であります。なお、定款において会社法第454条第5項に規定する中間配当をすることができる旨を定めております。

    当事業年度の剰余金の配当につきましては、中間配当として1株当たり普通配当40円の配当を行い、期末配当として1株当たり普通配当40円の配当を行いました。中間配当と期末配当を合わせて、年間80円の配当を実施しました。

    次期以降につきましては、毎年の年間配当金を維持または増額する累進的な方針とし、各期の業績状況、各種指標を考慮したうえで、配当性向40%をめどに配当を行うことを目標としており、次期の年間配当については、1株当たり80円を予想しています。

    なお、内部留保金の使途につきましては、国内外における新薬の研究開発やバイオベンチャーとの提携、さらには開発リスク補完のための新薬候補化合物の導入など、将来の事業発展のために積極的に活用していきたいと考えています。

    第76期の剰余金の配当につきましては、以下のとおりです。

    決議年月日 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円)
    2023年11月1日取締役会決議 19,142 40.0
    2024年6月20日定時株主総会決議 18,789 40.0

    4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】

    (1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】

    ① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

    当社は、企業価値の向上を図るために、法令遵守はもとより、経営における透明性を高め、経営管理機能を強化することが重要な課題であると考えています。

    そのために、監査役(会)設置型の経営機構を採用し、取締役会および監査役会の機能強化を中心としたコーポレート・ガバナンスの充実を図っています。

    コーポレート・ガバナンス体制図

    ② 企業統治の体制の概要および当該体制を採用する理由

    当社は監査役制度を採用し、取締役会および監査役会の機能強化を中心に企業統治の体制を整備しています。

    取締役会については、経営の透明性や監督機能の強化を図りつつ、迅速かつ的確な意思決定が行える適正な規模と構成になるよう努めています。また、経営の健全性、業務執行の的確性の維持・向上および監督機能の強化を目的に企業経営経験者や専門的な知識や豊富な経験を有する社外取締役(3名)を招聘しています。社外取締役は、「役員人事案検討会議」および「役員報酬案検討会議」の議長および主要な構成員として、取締役・監査役候補者等の指名および取締役等の報酬といった企業統治に関する意思決定において重要な役割を果たしています。

    業務執行については、執行役員制度を採用し、経営の効率化、意思決定の迅速化に努める一方、業務執行の重要事項に関しては、「経営会議」をはじめ、経営課題の重要性、内容に応じて、代表取締役や担当取締役、担当執行役員等が主宰する会議において審議を行い、執行を決定するなど、相互牽制による監督機能にも配慮した適切な業務運営に努めています。なお、経営会議については、監査役の出席、議事録の閲覧等を通じた監査の対象としています。

    監査役会については、構成する各監査役(4名)が取締役会およびその他重要な会議に出席するほか、取締役等から事業の報告を受け、聴取するなど、取締役の職務執行の監査を行っています。

    なお、社外監査役には弁護士と公認会計士が各1名就任しており、それぞれ客観的かつ専門的な視点から監査を行っています。

    <企業統治に係る主要な意思決定を行う機関>

    (Ⅰ)取締役会

    目的および権限:代表取締役の選定・解職を決定するほか、会社法が定める重要な業務執行等の意思決定を行っています。また、業務報告等の確認を通じて取締役の職務執行の監督を行っています。

    議長および構成:取締役会の決議により選定された取締役社長が議長を務めています。取締役会はすべての取締役(7名、うち社外取締役3名)で組織され、出席義務のある監査役(4名、うち社外監査役2名)の出席のもと運営されています。

    当期の活動状況:当期において、取締役会は合計12回開催されています。各取締役および各監査役の出席状況は以下のとおりです。

    役職名 氏名 出席率
    代表取締役社長(議長)※2,3 相良 暁 100%(12回/12回)
    取締役専務執行役員※1,2 辻中 聡浩 100%(12回/12回)
    取締役専務執行役員※1,2 滝野 十一 100%(12回/12回)
    取締役常務執行役員※5,6 出光 清昭 58.3%(7回/12回)※4
    社外取締役 野村 雅男 100%(12回/12回)
    社外取締役 奥野 明子 100%(12回/12回)
    社外取締役 長榮 周作 100%(12回/12回)
    常勤監査役※6 西村 勝義 100%(12回/12回)
    常勤監査役 谷坂 裕信 100%(12回/12回)
    社外監査役 菱山 泰男 100%(12回/12回)
    社外監査役 田辺 彰子 100%(12回/12回)

    ※1 2024年1月11日開催の取締役会において、辻中 聡浩および滝野 十一の両氏は、新たに代表取締役に選定され、同年4月1日付で就任しています。

    ※2 2024年1月11日開催の取締役会において、相良 暁氏は取締役会長CEOに、滝野 十一氏は取締役社長COOに、辻中 聡浩氏は取締役副社長執行役員に、それぞれ選定され、同年4月1日付で就任しています。

    ※3 取締役会の議長は、2024年4月以降も引き続き相良 暁氏(取締役会長CEO)が務めています。

    ※4  出光清昭氏は、病気療養のため、2023年7月から12月までの間、取締役会に出席することができませんでした。

    ※5  2024年6月20日開催の第76回定時株主総会終結の時をもって、出光 清昭氏は任期満了により取締役を退任しています。

    ※6  2024年6月20日開催の第76回定時株主総会終結の時をもって、西村 勝義氏は任期満了により監査役を退任し、出光 清昭氏が同総会で新たに監査役に選任され、就任しています。

    当期の取締役会における主な審議内容等は以下のとおりです。

    テーマ 主な検討内容
    経営戦略・サステナビリティ ・成長戦略の進捗報告(「パイプライン強化とグローバル開発の加速」「欧米自販の実現」「事業ドメインの拡大」「成長戦略を支える経営基盤」「デジタル・ITによる企業変革」のテーマごとに報告)・Deciphera Pharmaceuticals, Inc.買収・資本コスト、資本収益性、市場評価の分析等・サステナビリティ活動報告
    コーポレート・ガバナンス等 ・株主総会関連(招集および議案等の決定)・決算関連・代表取締役・取締役・監査役・執行役員人事関連・取締役の報酬決定方針の改定・取締役の報酬等の支給決定・役員等賠償責任保険契約関連・取締役会の実効性評価・政策保有株式の個別検証・内部統制システムの整備・運用状況報告・ONOグループ コード・オブ・コンダクト、グローバルコンプライアンスポリシー制定・小野薬品贈収賄防止グローバルポリシー改定・コンプライアンスに係る管理・運用状況報告・リスクマネジメント報告・IR、SR活動報告
    投資案件、その他 ・成長投資関連・子会社設立・訴訟・紛争対応関連

    (Ⅱ)監査役会

    目的および権限:取締役の職務執行に係る監査の方針、会社の業務および財産の状況の調査の方法その他の監査役の職務の執行に関する事項を決定するとともに、常勤の監査役の選定・解職の決定、会計監査人の職務執行の評価(解任または不再任等の決定を含む)を行っています。

    議長および構成:監査役会の決議により選定された常勤監査役が議長を務めています。監査役会はすべての監査役(常勤監査役2名、社外監査役2名)で組織されています。

    監査役会の活動状況等は下記「(3) 監査の状況」に記載しています。

    (Ⅲ)役員人事案検討会議

    目的および権限:取締役・監査役候補者および経営陣幹部指名の透明性、客観性を確保するとともに、経営陣の後継者計画の方針をはじめ、当社の企業統治のあり方について議論しています。なお、取締役会に諮るべき役員人事については、本会議での審議を経てから取締役会に上程され、決定されています。

    議長および構成:(議長)社外取締役 野村 雅男、社外取締役 奥野 明子、社外取締役 長榮 周作、代表取締役社長 相良 暁、取締役専務執行役員 辻中 聡浩

    当期の活動状況:当期において、役員人事案検討会議は7回開催されています。各メンバーの出席状況は以下のとおりです。

    役職名 氏名 出席率
    社外取締役(議長) 野村 雅男 100%(7回/7回)
    社外取締役 奥野 明子 100%(7回/7回)
    社外取締役 長榮 周作 100%(7回/7回)
    代表取締役社長 相良 暁 85.7%(6回/7回)※1
    取締役専務執行役員 辻中 聡浩 42.9%(3回/7回)※2

    ※1 相良 暁氏は当期に開催された役員人事案検討会議のうち1回欠席していますが、これは社長交代を含む代表取締役人事に関する審議において、社外取締役の独立性を確保する観点から欠席したものです。

    ※2 辻中 聡浩氏は当期に開催された役員人事案検討会議のうち4回欠席していますが、これは会議の趣旨・目的を踏まえて欠席したもので、他の構成員全員の了承が得られています。

    当期における主な審議事項は以下のとおりです。

    ・社長交代を含む代表取締役人事について

    ・第76回定時株主総会終了後の役員人事(執行役員人事を含む)について

    ・本検討会議の構成および運営について

    提出日現在での議長および構成

     本検討会議の2024年4月以降の議長および構成は以下のとおりです。また、社外取締役のみで審議すべき案件と議長が判断した場合は、代表取締役会長CEOは議論に加わらないこととしました。

    (議長)社外取締役 野村 雅男、社外取締役 奥野 明子、社外取締役 長榮 周作、代表取締役会長CEO 相良 暁

    (Ⅳ)役員報酬案検討会議

    目的および権限:個々の取締役の報酬等の額およびその算定方法の決定について、透明性、客観性を確保するとともに、役員報酬制度の妥当性や今後のあり方についても議論しています。なお、取締役の報酬等については、本会議での審議を経てから取締役会に上程され、決定されています。

    議長および構成:(議長)社外取締役 野村 雅男、社外取締役 奥野 明子、社外取締役 長榮 周作、代表取締役社長 相良 暁

    当期の活動状況:当期において、役員報酬案検討会議は3回開催されています。各メンバーの出席状況は以下のとおりです。

    役職名 氏名 出席率
    社外取締役(議長) 野村 雅男 100%(3回/3回)
    社外取締役 奥野 明子 100%(3回/3回)
    社外取締役 長榮 周作 100%(3回/3回)
    代表取締役社長 相良 暁 100%(3回/3回)

    当期における主な審議事項は以下のとおりです。

    ・2022年度に係る取締役賞与について

    ・2022年度に係る業績連動型譲渡制限付株式報酬について

    ・2023年7月以降の取締役の報酬水準、報酬構成等について

    ・2023年度に係る取締役賞与の基準額等について

    ・2023年に係る業績連動型譲渡制限付株式報酬(基準となる株式数、評価指標および目標等)について

    ・2023年7月交付(支給)の勤務継続型譲渡制限付株式報酬(譲渡制限付株式の割当てのために支給する金銭報酬債権の額)について

    ・代表取締役の異動に伴う取締役の報酬額改定について

    ・取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針について

    ・本検討会議の構成および運営について

    提出日現在での議長および構成

     本検討会議の2024年4月以降の議長および構成は以下のとおりです。

     (議長)社外取締役 野村 雅男、社外取締役 奥野 明子、社外取締役 長榮 周作 

    ③ 企業統治に関するその他の事項

    <業務の適正を確保するための体制>

    当社は、以下に示す内部統制システム構築の基本方針に基づき、業務の適正を確保するための体制を整備し、その適切な運用に努めています。

    (Ⅰ)取締役・使用人の職務執行が法令および定款に適合することを確保するための体制

    1. グループ全体での企業倫理の確立とコンプライアンス体制の構築・強化を図るために、「ONOグループ コード・オブ・コンダクト」(企業行動規範)およびコンプライアンス関連規程を制定する。

    2. コンプライアンスに係る諸施策を推進するために、コンプライアンス担当役員を任命し、コンプライアンス委員会を組織する。

    3. 取締役および従業員等がコンプライアンス上の問題を発見した場合は、速やかにコンプライアンス部門に報告される体制を構築する。コンプライアンス上の重要な問題が発見された場合は、取締役会に報告するとともに、適正に対応する。

    4. コンプライアンス上の問題の未然防止、早期是正のために、社内および社外(弁護士事務所等)にコンプライアンス通報・相談窓口を設置する。

    5. 3.または4.により報告・相談された事項については、コンプライアンス部門が調査した上で、コンプライアンス委員会に報告する。コンプライアンス委員会は、再発防止策を協議・決定するとともに、全社的に再発防止策を実施する。

    (Ⅱ)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する事項

    取締役の職務の執行に係る情報については、担当取締役が法令および社内規程に基づき文書を作成し、保存および管理を行う。

    (Ⅲ)損失の危険の管理に関する規程その他の体制

    1. コンプライアンス、製品の品質・安全性、安全衛生、環境、災害および情報セキュリティ等に係るリスク管理については、それぞれ社内規則に基づき関連部署にて手順書の作成・配布、研修等を行うことにより対応する。

    2. 経営に著しく影響を与えると判断されるリスクあるいは組織横断的なリスクについて、代表取締役は、担当取締役、各部門の責任者等で構成する会議においてリスク状況の監視および対応を行う。不測の事態が発生した場合には、必要に応じて代表取締役が関係者を招集し、速やかに問題の解決に当たる。

    3. 各部門固有のリスク対応については、各部門が必要に応じて対応手順書の整備などを行う。

    (Ⅳ)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制

    1. 当社は、取締役会を原則毎月1回定例に、また、必要に応じて臨時に開催し、重要事項の決定ならびに取締役の職務執行状況の監督等を行う。

    2. 取締役会の効率化を図るため、代表取締役は、各部門を担当する取締役、関連部門の責任者等を構成員とする経営会議等において、経営戦略や喫緊の経営課題、重要な業務執行に係る問題、全社的な業務執行に係る問題、各部門からの重要な報告事項について検討・審議し、必要に応じて取締役会に検討結果を具申・上程する。

    (Ⅴ)当会社および子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制

    1. 当社企業グループの経営を管理する部署を設け、関連部署と協力しながら子会社管理を行う。子会社に対しては、定期的に業務報告を求めるとともに、当社からの役員派遣や日常的な取引等を通じて子会社の取締役の職務執行状況を把握する。

    2. 子会社の法令遵守体制・リスク管理体制全般については、必要に応じて当社が助言・指導を行う。子会社の存続に係るようなリスク、当社に著しい損失を及ぼすおそれのある子会社のリスクについては、当社が関与して対策を検討する。

    3. 当社の子会社の職務執行体制は、各社の事業内容、事業規模あるいは当社事業との係り等を勘案しながら、機動的な業務執行が行われるよう整備する。

    4. 子会社のコンプライアンス推進体制については、子会社管理の一環として、各社の事業内容、事業規模、事業環境等に応じて適切に体制を整備するよう助言・指導するとともに、定期的に運用状況の報告を求める。

    (Ⅵ)監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項ならびにその使用人の取締役からの独立性に関する事項

    1. 監査業務については内部監査部門が連携・協力するとともに、監査役の職務を補助する監査役会事務担当者を置く。監査役から要請があったときは、監査役を補助する専任かつ取締役から独立した従業員を配置する。

    2. 監査役の職務を補助すべき従業員を配置した場合、その者の人事は監査役から事前に意見を聴取し、独立性を確保するなど、監査役の職務の執行に支障をきたすことのないよう配慮する。

    (Ⅶ)当社の取締役および使用人ならびに子会社の取締役、監査役および使用人等が監査役に報告するための体制その他の監査役への報告に関する体制

    1. 代表取締役は、監査役と協議の上、次に定める事項を監査役に報告する体制を整備する。

    (a)経営会議で決議された事項

    (b)当社企業グループに著しい損害を及ぼすおそれのある事項

    (c)毎月の経営状況として重要な事項

    (d)内部監査状況およびリスク管理に関する重要な事項

    (e)当社および子会社の重大な法令・定款違反

    (f)コンプライアンス通報・相談窓口への通報状況および内容

    (g)その他コンプライアンス上重要な事項

    2. 従業員は、子会社に役員として派遣されている場合または子会社に出向している場合も含め、前項(b)および(e)に関する重大な事実を発見した場合は、監査役に直接通報することができるものとする。

    3. 代表取締役は、監査役による子会社監査に協力する。

    4. 当社および子会社の役員・従業員が、コンプライアンス通報・相談窓口を利用したことや監査役に対して直接通報したことを理由に不利な取扱いを行うことを禁止し、その旨を周知徹底する。

    (Ⅷ)その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制

    1. 監査役と代表取締役との間の定期的な意見交換会を設定する。

    2. 監査役の職務の執行に必要な費用は、年間予算を確保するとともに、別途必要となった場合は、監査役の請求に基づき適切に処理する。

    <責任限定契約の内容の概要>

    当社は、各社外取締役および各社外監査役との間で、会社法第423条第1項の損害賠償責任の限度額を法令の定める最低責任限度額とする契約を締結しています。

    <補償契約の内容の概要> 

    当社は、各取締役および各監査役との間で会社法第430条の2第1項に定める補償契約を締結しており、同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内にて当社が補償することとしています。

    <役員等賠償責任保険契約の内容の概要>

    当社は、当社および当社グループの取締役、監査役および執行役員を被保険者とする会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しています。当該保険契約により、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うことまたは当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害が填補されます。ただし、法令違反の行為であることを認識して行った場合等の損害は補償対象外となっています。なお、当該保険契約の保険料は、その全額を当社の負担としています。 

    ④ 定款における取締役の定数や資格制限など

    1. 取締役の定数

    当社の取締役は3名以上とする旨を定款に定めています。

    2. 取締役の任期

    当社の取締役の任期は、選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとする旨および補欠または増員として選任された取締役の任期は、在任取締役の任期の満了する時までとする旨を定款に定めています。

    3. 取締役選任の決議要件

    当社は、取締役選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨および取締役の選任決議については、累積投票によらないものとする旨を定款に定めています。

    ⑤ 定款の定めにより取締役会で決議できる株主総会決議事項

    1. 当社は、企業環境の変化に対応した機動的な経営を遂行できるようにするため、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己株式を取得することができる旨を定款で定めています。

    2. 当社は、株主への利益配分の機会を充実させるため、取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる旨を定款に定めています。

    ⑥ 株主総会の特別決議の要件

    当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議の要件について、その定足数を緩和することとし、当該特別決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めています。

    (2) 【役員の状況】

    ① 役員一覧

    男性8名 女性2名 (役員のうち女性の比率20%)

    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    代表取締役取締役会長CEO 相 良   暁 1958年10月7日生 1983年4月 当社入社 2006年4月 当社業務本部長兼経営統轄部長 2006年6月 当社取締役 2007年4月 当社経営統轄本部長 2007年11月 当社営業本部長 2007年12月 当社常務取締役 2008年2月 当社取締役副社長 2008年4月 当社経営統轄本部長 2008年6月 当社代表取締役副社長 2008年9月 当社代表取締役社長 2024年4月 当社代表取締役会長CEO(現任) 1983年4月 当社入社 2006年4月 当社業務本部長兼経営統轄部長 2006年6月 当社取締役 2007年4月 当社経営統轄本部長 2007年11月 当社営業本部長 2007年12月 当社常務取締役 2008年2月 当社取締役副社長 2008年4月 当社経営統轄本部長 2008年6月 当社代表取締役副社長 2008年9月 当社代表取締役社長 2024年4月 当社代表取締役会長CEO(現任) (注)3 120
    1983年4月 当社入社
    2006年4月 当社業務本部長兼経営統轄部長
    2006年6月 当社取締役
    2007年4月 当社経営統轄本部長
    2007年11月 当社営業本部長
    2007年12月 当社常務取締役
    2008年2月 当社取締役副社長
    2008年4月 当社経営統轄本部長
    2008年6月 当社代表取締役副社長
    2008年9月 当社代表取締役社長
    2024年4月 当社代表取締役会長CEO(現任)
    代表取締役取締役社長COO 滝 野 十 一 1968年1月14日生 1995年4月 当社入社 2006年4月 当社国際部長 2008年4月 当社事業開発部長 2008年5月 当社新薬提携部長 2009年7月 オノ・ファーマ・ユーエスエー インク副社長 2011年6月 当社執行役員 2012年4月 当社事業戦略本部長 2018年10月 当社研究統括本部長 2019年4月 当社研究本部長 2019年6月 当社常務執行役員 2020年6月 当社取締役常務執行役員 2021年6月 当社取締役専務執行役員 2024年4月 当社代表取締役社長COO(現任) 1995年4月 当社入社 2006年4月 当社国際部長 2008年4月 当社事業開発部長 2008年5月 当社新薬提携部長 2009年7月 オノ・ファーマ・ユーエスエー インク副社長 2011年6月 当社執行役員 2012年4月 当社事業戦略本部長 2018年10月 当社研究統括本部長 2019年4月 当社研究本部長 2019年6月 当社常務執行役員 2020年6月 当社取締役常務執行役員 2021年6月 当社取締役専務執行役員 2024年4月 当社代表取締役社長COO(現任) (注)3 43
    1995年4月 当社入社
    2006年4月 当社国際部長
    2008年4月 当社事業開発部長
    2008年5月 当社新薬提携部長
    2009年7月 オノ・ファーマ・ユーエスエー インク副社長
    2011年6月 当社執行役員
    2012年4月 当社事業戦略本部長
    2018年10月 当社研究統括本部長
    2019年4月 当社研究本部長
    2019年6月 当社常務執行役員
    2020年6月 当社取締役常務執行役員
    2021年6月 当社取締役専務執行役員
    2024年4月 当社代表取締役社長COO(現任)
    代表取締役副社長執行役員経営戦略本部長兼ビジネスデザイン部長兼サステナビリティ推進部長 辻 中 聡 浩 1964年12月18日生 1988年4月 当社入社 2004年6月 当社甲信越支店長 2007年11月 当社営業業務部長 2012年10月 当社仙台支店長 2015年10月 当社オンコロジー企画推進部長 2016年4月 当社オンコロジー統括部長 2016年6月 当社執行役員 2018年10月 当社経営戦略本部長 2019年6月 当社常務執行役員 2020年6月 当社取締役常務執行役員 2021年6月 当社取締役専務執行役員 2023年6月 当社経営戦略本部長兼サステナビリティ推進部長 2024年4月 当社代表取締役副社長執行役員(現任) 2024年4月 当社経営戦略本部長兼ビジネスデザイン部長兼サステナビリティ推進部長(現任) 1988年4月 当社入社 2004年6月 当社甲信越支店長 2007年11月 当社営業業務部長 2012年10月 当社仙台支店長 2015年10月 当社オンコロジー企画推進部長 2016年4月 当社オンコロジー統括部長 2016年6月 当社執行役員 2018年10月 当社経営戦略本部長 2019年6月 当社常務執行役員 2020年6月 当社取締役常務執行役員 2021年6月 当社取締役専務執行役員 2023年6月 当社経営戦略本部長兼サステナビリティ推進部長 2024年4月 当社代表取締役副社長執行役員(現任) 2024年4月 当社経営戦略本部長兼ビジネスデザイン部長兼サステナビリティ推進部長(現任) (注)3 28
    1988年4月 当社入社
    2004年6月 当社甲信越支店長
    2007年11月 当社営業業務部長
    2012年10月 当社仙台支店長
    2015年10月 当社オンコロジー企画推進部長
    2016年4月 当社オンコロジー統括部長
    2016年6月 当社執行役員
    2018年10月 当社経営戦略本部長
    2019年6月 当社常務執行役員
    2020年6月 当社取締役常務執行役員
    2021年6月 当社取締役専務執行役員
    2023年6月 当社経営戦略本部長兼サステナビリティ推進部長
    2024年4月 当社代表取締役副社長執行役員(現任)
    2024年4月 当社経営戦略本部長兼ビジネスデザイン部長兼サステナビリティ推進部長(現任)
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    取締役 野 村 雅 男 1949年8月2日生 1972年3月 岩谷産業株式会社入社 2007年6月 同社取締役執行役員 2009年4月 同社常務取締役執行役員 2010年4月 同社専務取締役執行役員 2012年6月 同社代表取締役社長執行役員 2017年4月 同社取締役相談役執行役員 2017年6月 同社相談役 2018年6月 当社取締役(現任) 2019年6月 京阪神ビルディング株式会社社外取締役(現任) 2020年6月 新コスモス電機株式会社社外取締役 2022年7月 岩谷産業株式会社顧問(現任) 1972年3月 岩谷産業株式会社入社 2007年6月 同社取締役執行役員 2009年4月 同社常務取締役執行役員 2010年4月 同社専務取締役執行役員 2012年6月 同社代表取締役社長執行役員 2017年4月 同社取締役相談役執行役員 2017年6月 同社相談役 2018年6月 当社取締役(現任) 2019年6月 京阪神ビルディング株式会社社外取締役(現任) 2020年6月 新コスモス電機株式会社社外取締役 2022年7月 岩谷産業株式会社顧問(現任) (注)3 5
    1972年3月 岩谷産業株式会社入社
    2007年6月 同社取締役執行役員
    2009年4月 同社常務取締役執行役員
    2010年4月 同社専務取締役執行役員
    2012年6月 同社代表取締役社長執行役員
    2017年4月 同社取締役相談役執行役員
    2017年6月 同社相談役
    2018年6月 当社取締役(現任)
    2019年6月 京阪神ビルディング株式会社社外取締役(現任)
    2020年6月 新コスモス電機株式会社社外取締役
    2022年7月 岩谷産業株式会社顧問(現任)
    取締役 奥 野 明 子 1970年11月17日生 2002年4月 大阪経済法科大学経済学部助教授 2004年4月 帝塚山大学経営情報学部助教授 2007年4月 帝塚山大学経営情報学部准教授 2010年4月 帝塚山大学経営情報学部教授 2012年4月 甲南大学経営学部教授(現任) 2020年6月 当社取締役(現任) 2002年4月 大阪経済法科大学経済学部助教授 2004年4月 帝塚山大学経営情報学部助教授 2007年4月 帝塚山大学経営情報学部准教授 2010年4月 帝塚山大学経営情報学部教授 2012年4月 甲南大学経営学部教授(現任) 2020年6月 当社取締役(現任) (注)3
    2002年4月 大阪経済法科大学経済学部助教授
    2004年4月 帝塚山大学経営情報学部助教授
    2007年4月 帝塚山大学経営情報学部准教授
    2010年4月 帝塚山大学経営情報学部教授
    2012年4月 甲南大学経営学部教授(現任)
    2020年6月 当社取締役(現任)
    取締役 長 榮 周 作 1950年1月30日生 1972年4月 松下電工株式会社入社 2004年12月 同社経営執行役 2007年6月 同社常務取締役 2010年6月 パナソニック電工株式会社代表取締役社長 2012年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)代表取締役副社長 2013年6月 同社代表取締役会長 2017年6月 同社取締役会長 2021年6月 当社取締役(現任) 2021年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)特別顧問(現任) 2023年3月 株式会社日本経済新聞社社外監査役(現任) 2024年3月 株式会社ポピンズ社外取締役(現任) 1972年4月 松下電工株式会社入社 2004年12月 同社経営執行役 2007年6月 同社常務取締役 2010年6月 パナソニック電工株式会社代表取締役社長 2012年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)代表取締役副社長 2013年6月 同社代表取締役会長 2017年6月 同社取締役会長 2021年6月 当社取締役(現任) 2021年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)特別顧問(現任) 2023年3月 株式会社日本経済新聞社社外監査役(現任) 2024年3月 株式会社ポピンズ社外取締役(現任) (注)3
    1972年4月 松下電工株式会社入社
    2004年12月 同社経営執行役
    2007年6月 同社常務取締役
    2010年6月 パナソニック電工株式会社代表取締役社長
    2012年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)代表取締役副社長
    2013年6月 同社代表取締役会長
    2017年6月 同社取締役会長
    2021年6月 当社取締役(現任)
    2021年6月 パナソニック株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)特別顧問(現任)
    2023年3月 株式会社日本経済新聞社社外監査役(現任)
    2024年3月 株式会社ポピンズ社外取締役(現任)
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    監査役(常勤) 谷 坂 裕 信 1961年4月30日生 1984年4月 当社入社 2007年8月 当社法務部長 2018年1月 当社業務監査部長 2021年6月 当社監査役(現任) 1984年4月 当社入社 2007年8月 当社法務部長 2018年1月 当社業務監査部長 2021年6月 当社監査役(現任) (注)4 2
    1984年4月 当社入社
    2007年8月 当社法務部長
    2018年1月 当社業務監査部長
    2021年6月 当社監査役(現任)
    監査役(常勤) 出 光 清 昭 1964年3月12日生 1987年4月 当社入社 2000年12月 オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド社長 2008年1月 当社創薬事業部長 2008年5月 当社探索研究提携部長 2010年1月 当社新薬提携部長 2012年4月 当社研究提携統括部長 2013年10月 当社NV戦略企画部長 2017年4月 当社メディカルアフェアーズ統括部長 2018年10月 当社執行役員 2018年10月 当社開発本部長 2020年6月 当社常務執行役員 2021年6月 当社取締役常務執行役員 2024年4月 当社開発本部長兼グローバル開発マネジメントユニット長 2024年5月 当社開発本部管掌 2024年6月 当社監査役(現任) 1987年4月 当社入社 2000年12月 オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド社長 2008年1月 当社創薬事業部長 2008年5月 当社探索研究提携部長 2010年1月 当社新薬提携部長 2012年4月 当社研究提携統括部長 2013年10月 当社NV戦略企画部長 2017年4月 当社メディカルアフェアーズ統括部長 2018年10月 当社執行役員 2018年10月 当社開発本部長 2020年6月 当社常務執行役員 2021年6月 当社取締役常務執行役員 2024年4月 当社開発本部長兼グローバル開発マネジメントユニット長 2024年5月 当社開発本部管掌 2024年6月 当社監査役(現任) (注)5 15
    1987年4月 当社入社
    2000年12月 オノ・ファーマ・ユーケー・リミテッド社長
    2008年1月 当社創薬事業部長
    2008年5月 当社探索研究提携部長
    2010年1月 当社新薬提携部長
    2012年4月 当社研究提携統括部長
    2013年10月 当社NV戦略企画部長
    2017年4月 当社メディカルアフェアーズ統括部長
    2018年10月 当社執行役員
    2018年10月 当社開発本部長
    2020年6月 当社常務執行役員
    2021年6月 当社取締役常務執行役員
    2024年4月 当社開発本部長兼グローバル開発マネジメントユニット長
    2024年5月 当社開発本部管掌
    2024年6月 当社監査役(現任)
    監査役 菱 山 泰 男 1973年2月11日生 1999年4月 裁判官任官 2006年4月 弁護士登録 2006年4月 田辺総合法律事務所入所(現任) 2010年1月 東京地方裁判所鑑定委員(借地非訟)(現任) 2016年6月 当社監査役(現任) 2023年6月 ヨシモトポール株式会社社外監査役(現任) 1999年4月 裁判官任官 2006年4月 弁護士登録 2006年4月 田辺総合法律事務所入所(現任) 2010年1月 東京地方裁判所鑑定委員(借地非訟)(現任) 2016年6月 当社監査役(現任) 2023年6月 ヨシモトポール株式会社社外監査役(現任) (注)5
    1999年4月 裁判官任官
    2006年4月 弁護士登録
    2006年4月 田辺総合法律事務所入所(現任)
    2010年1月 東京地方裁判所鑑定委員(借地非訟)(現任)
    2016年6月 当社監査役(現任)
    2023年6月 ヨシモトポール株式会社社外監査役(現任)
    監査役 田 辺 彰 子 1970年6月15日生 1993年10月 センチュリー監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)入所 1997年5月 公認会計士登録 2012年1月 田辺彰子公認会計士事務所開設(現任) 2015年6月 尾家産業株式会社社外取締役(現任) 2019年7月 御堂筋監査法人社員(現任) 2020年4月 当社仮監査役 2020年6月 当社監査役(現任) 1993年10月 センチュリー監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)入所 1997年5月 公認会計士登録 2012年1月 田辺彰子公認会計士事務所開設(現任) 2015年6月 尾家産業株式会社社外取締役(現任) 2019年7月 御堂筋監査法人社員(現任) 2020年4月 当社仮監査役 2020年6月 当社監査役(現任) (注)4
    1993年10月 センチュリー監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)入所
    1997年5月 公認会計士登録
    2012年1月 田辺彰子公認会計士事務所開設(現任)
    2015年6月 尾家産業株式会社社外取締役(現任)
    2019年7月 御堂筋監査法人社員(現任)
    2020年4月 当社仮監査役
    2020年6月 当社監査役(現任)
    214

    (注) 1 取締役 野村 雅男、取締役 奥野 明子および取締役 長榮 周作は、社外取締役です。

    2 監査役 菱山 泰男および監査役 田辺 彰子は、社外監査役です。 

    3 取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。

    4 監査役 谷坂 裕信および監査役 田辺 彰子の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。

    5 監査役 出光 清昭および監査役 菱山 泰男の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2028年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。

    6 当社では、経営の効率化および意思決定の迅速化を図ることを目的として、執行役員制度を採用しており、提出日現在の執行役員(取締役による兼任を除く)は、以下の12名です。なお、2024年6月20日付で新たに北田 浩一、廣田 泰、勝又 清至および伊藤 邦彦の4名が執行役員に就任しています。

    常務執行役員 高田 章 CMC・生産本部長
    常務執行役員 髙萩 聰 営業本部長 兼 プライマリー統括部長
    執行役員 巾下 広 研究副本部長
    執行役員 高井 信治 メディカルアフェアーズ統括部長
    執行役員 伊藤 雅樹 経営戦略本部 経営管理統括部長 兼 経営管理部長 兼 経理部長 兼 小野デジタルヘルス投資合同会社職務執行者/社長
    執行役員 岡本 達也 開発本部長 兼 オンコロジー臨床開発統括部長 兼 グローバル開発マネジメントユニット長
    執行役員 谷川 雅之 事業戦略本部長
    執行役員 山田 剛大 リスク・コンプライアンス管理部長
    執行役員 北田 浩一 営業本部 プライマリー統括部 大阪支店長
    執行役員 廣田 泰 信頼性保証本部長
    執行役員 勝又 清至 研究本部長 兼 研究プロジェクト統括部長
    執行役員 伊藤 邦彦 オノ・ファーマ・ユーエスエー インク社長

    ② 社外役員の状況

    <社外取締役>

    当社は、経営の健全性、業務執行の的確性の維持・向上およびコーポレート・ガバナンスの一層の強化を図るため、企業経営に関する幅広い知識と高い見識を有する社外取締役を3名選任しています。

    社外取締役 野村 雅男氏は、岩谷産業株式会社の顧問であり、長年にわたる企業経営者としての豊富な経験と高い見識を有しており、2018年に当社社外取締役に就任以来、独立した立場から、経営全般への助言・提言を行い、業務執行を適切に監督するなど、社外取締役として期待される役割を十分に果たしています。また、同氏は京阪神ビルディング株式会社の社外取締役を兼務していますが、同氏および同氏の兼務先と当社との間に特別な利害関係はありません。なお、同氏は当社株式を5千株保有しています。

    社外取締役 奥野 明子氏は、甲南大学経営学部教授であり、経営学を専門とする大学教授としての高度な学術知識を有しており、2020年に当社社外取締役に就任以来、独立した立場から、女性の労働や人事評価制度等の専門領域における知見に基づく助言・提言を行い、業務執行を適切に監督するなど、社外取締役として期待される役割を十分に果たしています。また、同氏および同氏の兼務先と当社との間に特別な利害関係はありません。

    社外取締役 長榮 周作氏は、パナソニックホールディングス株式会社の特別顧問であり、長年にわたる企業経営者としての豊富な経験と高い見識を有しており、2021年に当社社外取締役に就任以来、独立した立場から、経営全般への助言・提言を行い、業務執行を適切に監督するなど、社外取締役として期待される役割を十分に果たしています。また、同氏は株式会社日本経済新聞社の社外監査役および株式会社ポピンズの社外取締役を兼務していますが、同氏および同氏の兼務先と当社との間に特別な利害関係はありません。

    当社は、社外取締役の独立性に関する基準または方針は特に設けておりませんが、選任にあたっては、会社法に定める社外性の要件を満たすというだけでなく、東京証券取引所の独立役員の基準等を参考にしています。

    <社外監査役>

    当社は、監査役(会)設置会社における監査機能の強化という観点から、法律あるいは企業会計について広範かつ高度な知識を有する弁護士と公認会計士を各1名社外監査役に選任しています。

    社外監査役 菱山 泰男氏は、田辺総合法律事務所のパートナー弁護士であり、法律の専門家として専門的かつ客観的な立場で取締役の職務執行の監査を行うとともに、経営上有用な助言・提言を適宜行っています。また、同氏はヨシモトポール株式会社の社外監査役を兼務していますが、同氏および同氏の兼務先と当社との間に特別な利害関係はありません。

    社外監査役 田辺 彰子氏は、田辺彰子公認会計士事務所の代表であり、企業会計の専門家(公認会計士)として専門的かつ客観的な立場で取締役の職務執行の監査を行うとともに、経営上有用な助言・提言を適宜行っています。また、同氏は尾家産業株式会社の社外取締役および御堂筋監査法人の社員を兼務していますが、同氏および同氏の兼務先と当社との間に特別な利害関係はありません。

    当社は、社外監査役の独立性に関する基準または方針は特に設けておりませんが、選任にあたっては、会社法に定める社外性の要件を満たすというだけでなく、東京証券取引所の独立役員の基準等も参考にしています。

    なお、当社は、上記5名の社外役員がいずれも東京証券取引所の定めに基づく独立役員としての要件を満たしていることから、全員を独立役員として同取引所に届け出ています。

    ③ 社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係

    社外取締役は、取締役会における業務報告、内部統制システムの整備・運用状況の報告等の確認を通じて取締役の職務執行の監督を行うほか、「役員人事案検討会議」および「役員報酬案検討会議」の議長および主要な構成員として、経営陣に対するより実効的な監督を行っています。

    社外監査役は、各監査役と相互に連携を図りながら、監査役会で定めた監査方針および監査計画、職務分担等にしたがい、取締役会への出席、取締役、内部監査部門(監査部)その他の使用人等からの情報収集、重要な決裁書類等の閲覧等により取締役の職務執行状況の監査を行っています。

    監査役監査においては、内部監査部門(監査部)から定期的に内部監査の経過および結果について報告を受けるとともに、相互に情報交換や意見交換を行うなど連携に努めています。また、会計監査人から定期的または必要に応じて臨時に会計監査計画や監査結果などについて説明・報告を受けるとともに、相互に情報交換や意見交換などを行い、監査が有効かつ効率的なものとなるよう連携に努めています。 

    (3) 【監査の状況】

    ① 監査役監査の状況

    1. 監査役監査の組織、人員および手続

    当社は監査役会設置会社であり、監査役会は監査役4名(常勤監査役2名、社外監査役2名)で構成されています。なお、社外監査役には、財務及び会計に関して相当程度の知見を有する公認会計士1名を置いています。さらに、監査役の職務を遂行するために必要な能力・経験を有するスタッフ1名(兼務)を配置し、監査役の職務遂行のサポート、監査役会の事務局等を行っています。

    当期における監査役会の構成

    役職名 氏名 就任 経歴等
    常勤監査役(監査役会議長) 西村 勝義※1 2011年 主に営業、渉外および内部監査に携わり、当社の業務活動全般に精通しており、幅広い視野と高い知見を有しています。
    常勤監査役 谷坂 裕信※2 2021年 主に法務および内部監査に携わり、当社の業務活動全般に精通しており、幅広い視野と高い知見を有しています。
    社外監査役 菱山 泰男 2016年 弁護士および公認不正検査士として、主に法律全般に関する豊富な経験、幅広い知識を有しています。
    社外監査役 田辺 彰子 2020年 公認会計士および公認不正検査士として、主に財務及び会計全般に関する豊富な経験、幅広い知識を有しています。

    ※1 西村 勝義氏は2024年6月20日開催の定時株主総会の終結の時をもって任期満了により退任し、同総会で新たに出光 清昭氏が監査役に選任され、就任し、同日開催の監査役会において常勤監査役に選定されています。出光氏は主に研究、開発、事業戦略およびメディカルアフェアーズに携わり、長年にわたる海外勤務(米国・英国)の中で現地法人(英国)の社長を務めた経験があります。また、取締役常務執行役員として当社経営に関与した経験から、業務活動全般に精通しており、グローバルを含めた幅広い視野と高い知見を有しています。

    ※2 谷坂 裕信氏は2024年6月20日開催の監査役会において監査役会議長に選定されています。

    2. 監査役会の活動状況

    当期において、監査役会は合計15回開催され、1回あたりの平均所要時間は約2時間30分であります。各監査役の監査役会への出席状況は以下のとおりです。

    役職名 氏名 出席率
    常勤監査役(監査役会議長) 西村 勝義 100%(15回/15回)
    常勤監査役 谷坂 裕信 100%(15回/15回)
    社外監査役 菱山 泰男 100%(15回/15回)
    社外監査役 田辺 彰子 100%(15回/15回)

    当期において付議された議題の数および主な議題の内容は以下のとおりです。

    件数 主な議題内容
    決議・同意事項 9件 監査役会の監査方針・監査計画・役割分担の決定、監査役会監査報告書の作成、会計監査人の再任、会計監査人の監査報酬額への同意、常勤監査役の選定、監査役会議長の選定、定時株主総会における監査役選任議案への同意 等
    審議・協議事項 20件 会計監査人の評価、監査役会の監査計画案、監査役会監査報告書案、各監査役の報酬協議、監査上の主要な検討事項(KAM)に関する協議、社外取締役との連携、経営体制の強化(代表取締役3名体制への変更)に伴う今後の代表取締役との定期会合の進め方 等
    報告事項 55件 ・常勤監査役からの報告(33件)監査実施報告、重要会議出席報告、会計監査人(ネットワーク・ファームを含む)から非保証業務の提供を受ける際の監査役(会)の事前了解に関する事項 等・会計監査人からの報告(10件)期末監査・四半期レビュー結果 等・取締役または使用人等からの報告(12件)中期経営計画(4つの成長戦略と経営基盤)関連、内部監査(J-SOX監査を含む)関連、コンプライアンス関連(内部通報関連を含む)、リスクマネジメント関連、子会社・関連会社関連 等

    3. 監査役の活動状況

    監査役の主な活動内容は以下のとおりです。

    活動内容 常勤監査役 社外監査役
    取締役会への出席
    代表取締役との定期会合の実施(年2回)※1
    社外取締役との連携会合の実施(年1回)※2
    重要会議(経営会議、コンプライアンス委員会等)への出席 (常勤監査役から報告を受ける)
    重要な書類の閲覧(決裁書類、重要な会議資料および議事録等の閲覧) (議事録閲覧のみ)
    業務執行取締役、本部長、部長、支店長、研究所長、工場長、営業所長、子会社社長等との面談 ※3
    支店、営業所、研究所、工場等、海外子会社の往査 ※3
    内部監査部門との連携(①それぞれの監査結果の共有・意見交換[都度]、②監査役会での報告[年2回]) ②のみ
    会計監査人との連携※4

    ※1 代表取締役との定期会合について

    当社では、年2回、監査役全員と代表取締役との間で会合を実施しています。当会合では、常勤監査役より監査方針・監査計画および監査実施状況・結果について説明し、代表取締役から会社の経営方針、会社の現状および対処すべき課題について説明を受けることとしています。そのうえで、監査役と代表取締役との間で会社が対処すべき課題、会社を取り巻くリスク、監査役監査の整備状況および監査上の重要課題等について意見交換を行うことで、相互認識と信頼関係を深めるよう努めています。また、社外監査役よりそれぞれの経験・専門性に基づく情報提供も行っています。

    ※2 社外取締役との連携会合について

    当社では、年1回、監査役全員と社外取締役全員との間で連携会合を実施しています。当期に実施した当会合では、常勤監査役より監査方針・監査計画および監査実施状況・結果について説明したうえで、経営の重要課題である「人的資本の拡充」に関するテーマ(従業員のモチベーションの維持・向上)で意見交換を実施しました。

    ※3 社外監査役の往査同行、社外取締役の拠点視察について

    当社では、年2拠点、常勤監査役が実施する国内事業所往査(業務および財産の状況の調査、現地幹部への面談)に社外監査役が同行することとしています。当期においてはフジヤマ工場および九州・沖縄エリアの営業拠点(福岡県)の往査に同行しています。なお、フジヤマ工場への往査に合わせて社外取締役の拠点視察も実施しており、多様な視点から意見交換が行われました。

    ※4 会計監査人との連携について

    当期における監査役と会計監査人の連携は以下のとおりです。

    連携内容(主な報告・検討内容) 2023年 2024年
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
    監査計画等の説明
    監査結果・四半期レビュー報告
    監査重点領域、KAMの検討
    J-SOX監査・内部統制状況
    会計監査人の職務の執行に関する事項
    海外子会社会計監査報告
    その他情報交換

    ●は監査役会で実施したもの、■は常勤監査役のみ参加したものを示しています。

    ② 内部監査の状況

    内部監査については、取締役社長直轄の内部監査部門(監査部、人員数8名)が、内部統制部門をはじめ全社の業務が適正かつ効率的に運営されているか、自己点検を目的とした監査を行っています。内部監査の結果については代表取締役社長、常勤監査役、関係役員等に報告することとしており、定期的に取締役会(年1回)、監査役会(年2回)にも報告するようにしています。また、内部監査部門は財務報告内部統制の整備・運用等に関して、会計監査人と適宜連携し、その継続的改善を図っています。

    内部監査、監査役監査および会計監査人の相互連携については、上記(2) ③「社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係」に記載のとおり実施されており、各監査の効率化と品質向上が図られています。

    ③ 会計監査の状況

    1.監査法人の名称

    有限責任監査法人トーマツ

    2.継続監査期間

    2006年以降

    3.業務を執行した公認会計士

    髙見 勝文 氏

    村上 育史 氏

    4.監査業務に係る補助者の構成

    当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士14名、その他32名であります。

    5.監査役および監査役会による会計監査人の評価ならびに会計監査人の選定方針および選定理由について

    監査役および監査役会は、会計監査人との定期的な会合その他の連携を通じ、継続的に会計監査人の評価を行っています。また、監査役会では、会計監査人から期末の会計監査報告を受けた後に会計監査人の評価の総括を実施しており、会計監査人の監査の方法および結果の相当性や監査役会が会計監査人の解任または不再任の検討を行うべき状況(会計監査人が会社法第340条第1項に定められている解任事由に該当する状況にある場合、もしくは監督官庁から監査業務停止処分を受けるなど、当社の監査業務に重大な支障をきたす事態が生じた場合)の有無も踏まえ、会計監査人の再任の適否を判断する方針としています。

    評価については、監査役会が策定した「会計監査人の評価基準」に沿って実施しており、「監査法人の品質管理の状況」「監査チームの適切性」「監査報酬および非監査報酬の内容・水準等」「監査役(会)とのコミュニケーションの有効性」「経営者や内部監査部門等との関係」「グループ監査」「不正リスクへの考慮」を評価項目としています。

    直近に監査役会で実施した会計監査人の評価の総括では、上記7項目についての評価の最終判断を行っており、その結果、会計監査人の職務執行状況、監査体制、独立性、専門性等の適切性および法令等の遵守状況にいずれも問題なく、監査品質を維持し適切に監査が行われている旨評価しています。また、監査役全員が会計監査人の監査の方法および結果が相当であると認めており、監査役会として会計監査人の解任または不再任の検討を行うべき状況はなく、監査役全員が再任に相応しいと判断しています。

    6.その他の事項

    有限責任監査法人トーマツおよびその業務執行社員と当社の間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はありません。

    ④ 監査報酬の内容等

    1.監査公認会計士等に対する報酬

      (単位:百万円)

    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬 非監査業務に基づく報酬 監査証明業務に基づく報酬 非監査業務に基づく報酬
    提出会社 88 13 90 2
    連結子会社
    88 13 90 2

    当社における非監査業務の内容は、前連結会計年度は財団の設立に関する助言業務、研究開発のプロジェクト管理に関する助言業務等であり、当連結会計年度は研究開発のプロジェクト管理に関する助言業務であります。

    2.監査公認会計士等と同一のネットワーク(デロイト トウシュ トーマツ)に対する報酬(1.を除く)

      (単位:百万円)

    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬 非監査業務に基づく報酬 監査証明業務に基づく報酬 非監査業務に基づく報酬
    提出会社 334 128
    連結子会社 49 15 59 10
    49 349 59 138

    当社における非監査業務の内容は、前連結会計年度はデジタル化の推進に関する助言業務、情報管理システム設計・構築に関する助言業務等であり、当連結会計年度はデジタル化の推進に関する助言業務、情報管理システム設計・構築に関する助言業務等であります。

    また、連結子会社における非監査業務の内容は、前連結会計年度は情報収集に関する助言業務、移転価格税制に関する助言業務等であり、当連結会計年度は移転価格税制に関する助言業務等であります。

    3.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
    該当事項はありません。
    4.監査報酬の決定方針

    該当事項はありませんが、監査報酬は当社の規模および事業の特性などに基づいた監査日数等を総合的に勘案し、監査役会の同意を得た上で決定しています。

    5.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由

    監査役会は、社内関係部署および会計監査人からの必要な資料の入手や報告をもとに、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務執行状況および報酬見積りの算出根拠等を検討した結果、会計監査人の報酬等の額につき、会社法第399条第1項の同意を行っています。

    (4) 【役員の報酬等】

    ① 役員の報酬等の額またはその算定方法の決定に関する方針に係る事項

    a. 方針の内容の概要

     (基本方針)

    ・当社取締役が、研究開発型医薬品企業として持続的な成長の実現に努め、株主の皆様と利益意識を共有して企業価値の向上を図ることができるよう、取締役(社外取締役を除く)の報酬等は中長期的な展望を持って挑戦を続けることを奨励するとともに、業績目標に対する意識を高め、企業価値向上への貢献を促すことができる内容とする。

    ・取締役(社外取締役を除く)の報酬等は、固定報酬である「基本報酬」、短期インセンティブとしての「業績連動報酬等(賞与)」および中長期インセンティブとしての「非金銭報酬等(株式報酬)」により構成し、社外取締役および監査役については、客観的かつ独立した立場から経営を監督・監査するという役割を考慮し、固定報酬である「基本報酬」のみとする。

     (報酬水準)

    ・取締役および監査役の報酬等は、優秀な人材を確保するにふさわしい報酬水準であることを前提に、事業規模、職責、経営戦略等を勘案し、外部専門機関の経営者報酬データベースも参考にして適切な水準となるように設定する。

     (基本報酬)

    ・基本報酬は月次の固定報酬とする。

     (業績連動報酬等(賞与))

    ・業績連動報酬等は、事業年度ごとの業績指標の目標数値の達成度を反映させることを基本に、企業価値向上に対する個人別の貢献度、事業環境の変化等を査定・評価した上で額を算定し、賞与として、毎事業年度終了後に一括支給する。

    ・業績指標は、基本方針を踏まえて、その内容を決定する。

     (非金銭報酬等(勤務継続型譲渡制限付株式報酬および業績連動型譲渡制限付株式報酬))

    ・非金銭報酬等は、株主の皆様と同じ目線で中長期的な企業価値の向上を図る動機づけとして、退任後に一括して譲渡制限を解除する譲渡制限付株式を交付する。

    ・譲渡制限付株式報酬は、意思決定に対する責任の大きさに応じて交付株式数を算定する「勤務継続型譲渡制限付株式報酬」と、中長期的な経営戦略・経営課題と紐づけて事業年度単位で設定する業績目標(ESG目標を含む)の達成度と事業年度ごとの業績指標の目標数値の達成度を踏まえて交付株式数を算定する「業績連動型譲渡制限付株式報酬」により構成する。

    ・勤務継続型譲渡制限付株式報酬は定時株主総会終了後に交付し(事前交付)、業績連動型譲渡制限付株式報酬は業績評価期間(1事業年度)終了後の業績評価結果に基づき、定時株主総会終了後に交付する(事後交付)。

    ・業績連動型譲渡制限付株式報酬の交付対象者が任期満了により取締役を退任する場合など、譲渡制限付株式を交付することが適当でないときは、株式の交付に代えて金銭で支給(精算)する。

     (報酬構成の割合)

    ・取締役(社外取締役を除く)の報酬構成の割合は、当社の事業特性やその時々の経営課題、事業環境を踏まえて妥当性を判断する。

    ・業績連動報酬等(目標達成時)および非金銭報酬等は、その目的に鑑み、役位が上位の者ほど報酬全体に占める比率を高める構成とする。

     (個人別の報酬等の決定方法)

    ・取締役の個人別の報酬等の額については、株主総会で承認を得た範囲内で、役員報酬案検討会議における審議を経て、取締役会に諮り決定する。

    ・監査役の報酬等については、株主総会で承認を得た範囲内で、監査役の協議により決定する。

     (マルス条項・クローバック条項)

    ・中長期インセンティブである譲渡制限付株式報酬について、制度運用の適正性を確保するために必要と判断した場合は、重大な不正等により、不当な株式報酬を受けた取締役に対し、公正かつ慎重な手続を経た上で株式報酬の全部または一部の没収(マルス)や譲渡制限解除後の返還(クローバック)を求めることができるようにする。

    b. 方針決定の方法

    取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針は、取締役会の決議により決定しています。本方針の見直しを行う場合は、構成員の全員を社外取締役とする「役員報酬案検討会議」における審議を経て、取締役会に諮り決定することとしています。

    監査役の報酬等は、当社の職務の内容等に照らして適切な水準となるよう、監査役の協議によって決定しています。

    ② 当事業年度に係る取締役の報酬等の額の決定過程における取締役会と役員報酬案検討会議の活動状況

    役員報酬案検討会議は社外取締役3名と取締役社長で構成されており(2024年4月以降は、メンバー全員が社外取締役となるよう構成を変更)、議長は社外取締役が務めています。同検討会議では、個々の取締役の報酬等の額および算定方法の決定について、透明性、客観性を確保するとともに、役員報酬制度の妥当性や今後のあり方等について議論することとなっています。

    当期(2023年度)に係る取締役の報酬等の額の決定過程において、以下の事項を2023年6月および2024年4月に開催された役員報酬案検討会議で審議し、取締役会で決議を行いました。

    ・2023年7月以降の基本報酬

    ・取締役賞与の基準額、評価指標および目標値について

    ・勤務継続型譲渡制限付株式報酬(譲渡制限付株式の割当てのために支給する金銭報酬債権の額)について

    ・業績連動型譲渡制限付株式報酬の運用(基準となる株式数、評価指標および目標等)について

    ・取締役賞与の支給(評価指標に対する目標達成度の評価)について

    ・業績連動型譲渡制限付株式報酬(評価指標に対する目標達成度の評価)について

    当期に係る取締役の個人別の報酬等の内容は、役員報酬案検討会議において、代表取締役が作成する取締役の個人別の報酬等の原案の妥当性や報酬決定方針との整合性について審議した上で、取締役会で支給を決議しています。取締役会では、役員報酬案検討会議での審議の内容等を相当であると認めていることから、その内容は取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針に沿うものであると判断しています。

    ③ 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額および対象となる役員の員数

    役員区分 報酬等の総額(百万円) 報酬等の種類別の総額(百万円) 対象となる役員の員数(名)
    基本報酬 賞与 譲渡制限付株式報酬
    勤務継続型 業績連動型
    取締役(社外取締役を除く) 422 195 125 44 58 5
    社外取締役 63 63 3
    監査役(社外監査役を除く) 67 67 2
    社外監査役 34 34 2
    合 計 585 358 125 44 58 12

    (注)1 取締役の報酬限度額は、2022年6月23日開催の第74回定時株主総会において、年額7億円以内(うち社外取締役分は年額1億円以内)と決議いただいています(当該定時株主総会終結時点の対象取締役の員数は8名(うち社外取締役3名))。

    2 2022年6月23日開催の第74回定時株主総会において、上記1とは別枠で、取締役(社外取締役を除く)に対して勤務継続型譲渡制限付株式および業績連動型譲渡制限付株式を報酬等として付与するための報酬等の限度額として、勤務継続型譲渡制限付株式については年額1億円以内(年間6万株以内)、業績連動型譲渡制限付株式については年額3億円以内(年間18万株以内)と決議いただいています(当該定時株主総会終結時点の対象取締役の員数は5名)。

    3 賞与の額は、当期に係る役員賞与引当金繰入額を記載しています。

    4 勤務継続型譲渡制限付株式報酬および業績連動型譲渡制限付株式報酬の額は、それぞれの譲渡制限付株式報酬として当期に費用計上した額を記載しています。なお、当該譲渡制限付株式の交付状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 33 株式報酬 (1)譲渡制限付株式報酬制度 ②期中に付与された株式数と公正価値」に記載のとおりです。

    5 取締役(社外取締役を除く)に対する賞与および業績連動型譲渡制限付株式報酬が業績連動報酬等に該当し、勤務継続型譲渡制限付株式報酬および業績連動型譲渡制限付株式報酬が非金銭報酬等に該当いたします。

    6 監査役の報酬限度額は、2023年6月22日開催の第75回定時株主総会において、年額1億5千万円以内と決議いただいています(当該定時株主総会終結時点の対象監査役の員数は4名)。

    7 当期末時点における取締役(社外取締役を除く)は4名でありますが、上記報酬額には、2023年6月22日付をもって退任した取締役(社外取締役を除く)1名を含んでいます。

    ④ 役員ごとの連結報酬等の総額等

    氏名 連結報酬等の総額(百万円) 役員区分 会社区分 連結報酬等の種類別の額(百万円)
    基本報酬 賞与 譲渡制限付株式報酬
    勤務継続型 業績連動型
    相良 暁 190 取締役 提出会社 78 64 20 28

    (注) 連結報酬等の総額が1億円以上である者に限定して記載しています。

    ⑤ 業績連動報酬等および非金銭報酬等に関する事項

    a. 賞与

    短期インセンティブとなる賞与は、取締役(社外取締役を除く)の業績目標に対する意識を高めるため、事業年度ごとの業績指標への達成度を反映させることを基本にしています。また、当社の持続的な成長に向けた年度単位の活動実績を評価するため、中期的な経営課題をもとに年度単位で個人別に設定する定性的な評価指標も用いています。

    賞与の額は、役職ごとに設定した基準額に対して、会社業績の達成度評価を反映させた上で、個人業績の評価結果を加味して算定しています。主要な評価指標に係る目標および実績は下表のとおりです。

    評価項目 目標 実績
    会社業績※1 連結売上収益 4,750億円 5,027億円
    連結営業利益 1,530億円 1,599億円
    連結当期利益(親会社の所有者帰属) 1,150億円 1,280億円
    個人業績 個人別の業績目標 個人別設定 個人別評価※2

    ※1 会社業績の指標は、期初に掲げた連結業績予想を目標数値としています。

    実績は、期初目標設定時に想定していなかった特殊要因の有無や業績評価への考慮の可否等を踏まえて、役員報酬案検討会議において評価しています。

    ※2 個人業績の評価は、社長(現会長CEO)以外の取締役の評価は社長(現会長CEO)が行い、役員報酬案検討会議において評価の妥当性を検証いたしました。また、社長(現会長CEO)の評価は役員報酬案検討会議において、社外取締役のみで行いました。

    b. 譲渡制限付株式報酬

    中長期インセンティブとなる譲渡制限付株式報酬は、取締役(社外取締役を除く)に中長期的な企業価値向上への動機づけを与えるとともに、株主の皆様との一層の価値共有を図ることを目的としており、原則として、取締役退任後に一括して譲渡制限を解除する2種類の譲渡制限付株式を交付しています。

    勤務継続型譲渡制限付株式報酬

    勤務継続型譲渡制限付株式報酬は、意思決定に対する責任の大きさに応じて交付する株式数を決定いたします。

    なお、当報酬には在任期間中の重要な法令または社内規則違反等を理由に、保有する譲渡制限付株式の全部または一部を没収する旨の「マルス条項」を設定しています。

    業績連動型譲渡制限付株式報酬

    業績連動型譲渡制限付株式報酬は、取締役(社外取締役を除く)の中期的な企業価値向上を目指した取り組みを一層促すとともに、業績目標やESG評価等に対する意識を高めることを目的としており、中期的な経営戦略・経営課題と紐づけて事業年度単位で設定する業績目標(ESG目標を含む)や事業年度ごとの業績目標を評価指標として用いています。

    交付する株式数は、基準となる株式数(役位・職責等に応じて設定)に対して、業績評価期間(1事業年度)終了後の業績評価に応じて0~200%の範囲で決定いたします。主要な評価指標に係る目標および実績は下表のとおりです。

    なお、当報酬には上記の「マルス条項」に加え、在任期間中の重要な法令または社内規則違反等を理由に、譲渡制限解除後一定期間においても株式報酬(処分金額相当額)の返還を求めることができる旨の「クローバック条項」を設定しています。

    評価項目 目標 実績 構成割合
    財務目標※1 連結売上収益 4,750億円 5,027億円 10%
    連結営業利益 1,530億円 1,599億円
    戦略目標 中期的な企業価値向上に向けた取り組み 製品価値最大化 個人別設定 個人別評価※2 70%
    パイプライン強化とグローバル開発の加速
    欧米自販の実現
    事業ドメインの拡大
    成長戦略を支える経営基盤(無形資産の拡充)
    デジタル・ITによる企業変革
    中期的な成長・価値創出 連結売上収益の傾向 増収基調 増収 10%
    連結営業利益(研究開発費控除前)の傾向 増益基調 増益
    連結研究開発費(減損の影響を除く)の傾向 増加 増加
    連結ROEの推移・傾向 中期的に水準を評価 当期16.7%5年平均13.7%
    非財務目標 マテリアリティへの取り組み 特定した課題への取り組み状況 当社で定める目標を達成 10%
    ESG指数への採用状況 特定した指標での採用状況等 当社で定める目標を上回る水準で達成

    ※1 財務目標の指標は、期初に掲げた連結業績予想を目標数値としています。

    実績は、期初目標設定時に想定していなかった特殊要因の有無や業績評価への考慮の可否等を踏まえて、役員報酬案検討会議において評価しています。

    ※2 中期的な企業価値向上に向けた取り組みに対する個人別評価は、社長(現会長CEO)以外の取締役の評価は社長(現会長CEO)が行い、役員報酬案検討会議において評価の妥当性を検証いたしました。また、社長(現会長CEO)の評価は役員報酬案検討会議において、社外取締役のみで行いました。

    (5) 【株式の保有状況】

    ① 投資株式の区分の基準及び考え方

    純投資目的とは、専ら株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合に区分しております。

    一方、純投資目的以外の目的である投資株式とは、事業上の関係やシナジー創出等を総合的に勘案し、企業価値を向上させるための中長期的な視点に立ち、政策的に必要と判断した株式等で、純投資目的に該当しない投資株式である場合に区分しております。

    ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

    a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容

    (保有方針)

    真に患者さんのためになる革新的な新薬を創製するには、長期的な協力関係を維持することができるパートナー企業の存在が不可欠であると考えています。このため、当社は当該企業との事業上の関係やシナジー創出等を総合的に勘案し、企業価値を向上させるための中長期的な視点に立ち、政策的に必要と判断した株式については保有しています。

    中長期的な視点から当社の企業価値の向上につながるか否かの判断については、年1回、取締役会において個別銘柄ごとに保有目的や保有に伴う便益、リスク等を検証し、当該企業との事業上の関係やシナジー創出等を総合的に勘案した上で判断し、政策保有株式全体の見直しにつなげています。なお、検討の結果、縮減を行うことになった株式については、対話により投資先企業の理解を得つつ、縮減を進めています。

    (保有の合理性を検証する方法)

    個別銘柄ごとに定量的に捉えられる保有便益と資本コストを比較検証し、リスク等も勘案の上、取引関係(取引金額、取引内容等)や事業上の必要性等の定性情報を加味し、銘柄ごとの具体的な精査を通して、総合的に判断・検証しております。

    (個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容)

    上記(保有の合理性を検証する方法)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。その結果、保有の合理性が低くなったと判断される一部の銘柄について、対話により投資先企業の理解を得つつ、縮減を進めることとしました。なお、当事業年度において減少した銘柄数および株式数の減少に係る売却価額の合計額は以下に記載のとおりです。

    b.銘柄数及び貸借対照表計上額

    銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円)
    非上場株式 13 803
    非上場株式以外の株式 45 100,685
    (当事業年度において株式数が増加した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円) 株式数の増加の理由
    非上場株式
    非上場株式以外の株式
    (当事業年度において株式数が減少した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)
    非上場株式 1 2
    非上場株式以外の株式 7 17,667

    c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

    特定投資株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ダイキン工業(株) 586,900 850,500 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    12,090 20,119
    参天製薬(株) 6,204,425 6,721,525 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    9,533 7,595
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    日清食品ホールディングス(株)(注5) 1,845,000 984,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    7,749 11,936
    日産化学(株) 1,348,400 1,348,400 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    7,720 8,077
    キッコーマン(株) 717,000 717,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    7,059 4,833
    (株)T&Dホールディングス 2,539,510 3,386,010 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注6)
    6,596 5,556
    栗田工業(株) 725,200 725,200 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    4,569 4,380
    (株)ヤクルト本社(注5) 1,332,800 807,400 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    4,157 7,775
    (株)島津製作所 919,000 919,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    3,887 3,805
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    (株)大阪ソーダ 350,000 350,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    3,381 1,524
    大塚ホールディングス(株) 469,100 469,100 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    2,960 1,972
    CKD(株) 925,000 925,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    2,789 1,989
    日本新薬(株) 620,000 620,000 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    2,771 3,615
    アルフレッサホールディングス(株) 948,620 948,620 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注7)
    2,108 1,609
    (株)スズケン 432,058 432,058 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    2,004 1,445
    久光製薬(株) 448,300 448,300 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,781 1,695
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    杏林製薬(株)(注4) 965,000 965,000 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,749 1,644
    (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,121,980 1,121,980 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注8)
    1,747 951
    東邦ホールディングス(株) 399,350 399,350 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,458 938
    三菱倉庫(株) 285,500 285,500 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,420 888
    (株)メディパルホールディングス 591,038 591,038 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,371 1,066
    (株)日立製作所 77,000 77,000 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,071 558
    日本精化(株) 394,100 394,100 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    1,009 1,031
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    日本光電工業(株) 240,600 240,600 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    963 864
    住友ファーマ(株) 2,147,102 2,147,102 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    855 1,739
    (株)椿本チエイン 147,400 147,400 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    759 474
    長瀬産業(株) 295,000 295,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    753 600
    (株)大林組 388,800 388,800 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    724 394
    第一実業(株)(注5) 297,600 99,200 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    634 553
    三浦工業(株) 209,400 209,400 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    613 708
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    (株)朝日工業社 180,000 180,000 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    603 393
    (株)あいちフィナンシャルグループ 165,501 165,501 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注9)
    439 356
    北興化学工業(株) 300,000 300,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    383 253
    (株)大和証券グループ本社 322,751 322,751 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    371 200
    (株)三井住友フィナンシャルグループ 41,637 41,637 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注10)
    371 221
    東海東京フィナンシャル・ホールディングス(株) 593,098 593,098 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注11)
    361 217
    名糖産業(株) 182,300 182,300 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    325 301
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ゼリア新薬工業(株) 151,800 151,800 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    324 341
    (株)いよぎんホールディングス 229,228 229,228 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注12)
    269 172
    インフロニア・ホールディングス株式会社 158,700 158,700 事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注13)
    229 162
    ダイト(株)(注5) 96,800 88,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    227 217
    (株)ほくやく・竹山ホールディングス 249,606 249,606 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    217 158
    (株)バイタルケーエスケー・ホールディングス 141,561 141,561 取引先(特約店)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注14)
    178 127
    MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)(注2) 8,016 8,016 取引先(金融機関)として、取引関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。 有(注15)
    65 33
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    塩野義製薬(株)(注2) 5,212 5,212 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    40 31
    明治ホールディングス(株) - 533,200 医薬品事業において、事業上の関係を維持・強化し、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    - 3,364
    三菱電機(株) - 70,000 取引先(原材料等の仕入先)として、事業上の関係を維持・強化することで、企業基盤の安定化を図り、中長期的に企業価値の向上を図るために株式を保有しています。定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、「保有の合理性を検証する方法」(注3)に記載したような観点に着目し、取締役会において、保有の適否を検証しています。
    - 110

    (注)1 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。

    2 貸借対照表計上額が資本金額の100分の1以下でありますが、特定投資株式が60銘柄以下のため全銘柄について記載しております。

    3 個別銘柄ごとに定量的に捉えられる保有便益と資本コストを比較検証し、リスク等も勘案の上、取引関係(取引金額、取引内容等)や事業上の必要性等の定性情報を加味し、銘柄ごとの具体的な精査を通して、総合的に判断・検証しております。

    4 杏林製薬(株)は2023年4月1日付でキョーリン製薬ホールディングス(株)から杏林製薬(株)へ商号変更されております。

    5 日清食品ホールディングス(株)、(株)ヤクルト本社、第一実業(株)およびダイト(株)における前事業年度から当事業年度までの株式数の増加は株式分割によるものです。

    6 (株)T&Dホールディングスは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である大同生命保険(株)は当社株式を保有しております。

    7 アルフレッサホールディングス(株)は当社株式を保有しておりませんが、同社子会社であるアルフレッサ(株)は当社株式を保有しております。

    8 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である(株)三菱UFJ銀行は当社株式を保有しております。

    9 (株)あいちフィナンシャルグループは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である(株)愛知銀行は当社株式を保有しております。

    10 (株)三井住友フィナンシャルグループは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である(株)三井住友銀行は当社株式を保有しております。

    11 東海東京フィナンシャル・ホールディングス(株)はみなし保有株式として当社株式を保有しております。

    12 (株)いよぎんホールディングスは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である(株)伊予銀行は当社株式を保有しております。

    13 インフロニア・ホールディングス(株)は当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である前田建設工業(株)は当社株式を保有しております。

    14 (株)バイタルケーエスケー・ホールディングスは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である(株)バイタルネットおよび(株)ケーエスケーは当社株式を保有しております。

    15 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)は当社株式を保有しておりませんが、同社子会社であるあいおいニッセイ同和損害保険(株)は当社株式を保有しております。

    みなし保有株式

      該当事項はありません。

    ③ 保有目的が純投資目的である投資株式
    区分 当事業年度 前事業年度
    銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円) 銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円)
    非上場株式
    非上場株式以外の株式 3 8,676 3 8,710
    区分 当事業年度
    受取配当金の合計額(百万円) 売却損益の合計額(百万円) 評価損益の合計額(百万円)
    非上場株式
    非上場株式以外の株式 284 4,914
    ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの

    該当事項はありません。

    ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの

    該当事項はありません。

    第5 【経理の状況】

    1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について

    (1) 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号、以下「連結財務諸表規則」という。)第93条の規定により、国際会計基準(以下「IFRS会計基準」という。)に準拠して作成しております。

    (2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下、「財務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。

    (3) 本報告書の連結財務諸表および財務諸表等は、百万円未満を四捨五入して記載しております。

    2.監査証明について

    当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の連結財務諸表及び事業年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の財務諸表について、有限責任監査法人トーマツによる監査を受けております。

    3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて

    当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。その内容は以下のとおりであります。
      会計基準等の内容を適切に把握し、会計基準等の変更等に適時かつ的確に対応することができる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、研修等へ参加しております。

    4.IFRS会計基準に基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について

    当社は、IFRS会計基準に基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備を行っております。その内容は以下のとおりであります。
      IFRS会計基準の適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握を行っております。また、IFRS会計基準に基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRS会計基準に準拠したグループ会計方針及び会計指針を作成し、それらに基づいて会計処理を行っております。

    1【連結財務諸表等】

    (1) 【連結財務諸表】

    ① 【連結財政状態計算書】

     (単位:百万円)

    注記番号 前連結会計年度(2023年3月31日) 当連結会計年度(2024年3月31日)
    資産
    流動資産
    現金及び現金同等物 7,32 96,135 166,141
    売上債権及びその他の債権 8,32 114,396 136,066
    有価証券 9,32 20
    その他の金融資産 10,32 68,134 38,454
    棚卸資産 12 44,814 48,629
    その他の流動資産 11,19 21,602 24,306
    流動資産合計 345,101 413,596
    非流動資産
    有形固定資産 13,20 108,420 104,752
    無形資産 14 69,134 57,288
    投資有価証券 9,32 123,308 121,147
    持分法で会計処理されている投資 115 115
    その他の金融資産 10,32 197,441 173,113
    繰延税金資産 16 35,604 40,863
    その他の非流動資産 11 3,314 2,795
    非流動資産合計 537,336 500,072
    資産合計 882,437 913,668

    (単位:百万円)

    注記番号 前連結会計年度(2023年3月31日) 当連結会計年度(2024年3月31日)
    負債及び資本
    流動負債
    仕入債務及びその他の債務 17,32 66,794 60,691
    リース負債 20 2,490 2,310
    その他の金融負債 18,32 661 2,273
    未払法人所得税 34,575 22,093
    その他の流動負債 21 18,409 16,257
    流動負債合計 122,929 103,624
    非流動負債
    リース負債 20 6,678 6,552
    その他の金融負債 18,32 0 0
    退職給付に係る負債 22 3,350 3,294
    繰延税金負債 16 983 1,013
    その他の非流動負債 21 684 580
    非流動負債合計 11,695 11,439
    負債合計 134,625 115,063
    資本
    資本金 23 17,358 17,358
    資本剰余金 23 17,080 17,458
    自己株式 23 △54,161 △63,233
    その他の資本の構成要素 23 51,701 53,194
    利益剰余金 23 709,890 768,183
    親会社の所有者に帰属する持分 741,869 792,961
    非支配持分 5,944 5,644
    資本合計 747,812 798,604
    負債及び資本合計 882,437 913,668

    ② 【連結損益計算書】

     (単位:百万円)

    注記番号 前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    売上収益 6,25 447,187 502,672
    売上原価 △110,062 △127,126
    売上総利益 337,124 375,547
    販売費及び一般管理費 26 △89,486 △100,270
    研究開発費 △95,344 △112,174
    その他の収益 28 734 1,176
    その他の費用 28 △11,065 △4,343
    営業利益 141,963 159,935
    金融収益 29 2,478 4,027
    金融費用 29 △913 △229
    持分法による投資損益 15 4 1
    税引前当期利益 143,532 163,734
    法人所得税 16 △30,619 △35,694
    当期利益 112,913 128,040
    当期利益の帰属
    親会社の所有者 112,723 127,977
    非支配持分 190 62
    当期利益 112,913 128,040
    1株当たり当期利益
    基本的1株当たり当期利益(円) 31 230.85 266.61
    希薄化後1株当たり当期利益(円) 31 230.79 266.57

    ③ 【連結包括利益計算書】

    (単位:百万円) 

    注記番号 前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    当期利益 112,913 128,040
    その他の包括利益:
    純損益に振り替えられることのない項目:
    その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 30,32 2,518 8,109
    確定給付制度の再測定 30 △114 23
    持分法適用会社のその他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動に対する持分 15,30 2 △4
    純損益に振り替えられることのない項目合計 2,406 8,128
    純損益にその後に振り替えられる可能性のある項目:
    在外営業活動体の換算差額 30 472 2,124
    キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動 30 △402
    純損益にその後に振り替えられる可能性のある項目合計 472 1,722
    その他の包括利益合計 2,878 9,850
    当期包括利益合計 115,791 137,890
    当期包括利益合計の帰属:
    親会社の所有者 115,608 137,803
    非支配持分 182 87
    当期包括利益合計 115,791 137,890

    ④ 【連結持分変動計算書】

    (単位:百万円)

    親会社の所有者に帰属する持分
    注記番号 資本金 資本剰余金 自己株式 その他の資本の構成要素 利益剰余金 親会社の所有者に帰属する持分 非支配持分 資本合計
    2022年4月1日残高 17,358 17,241 △74,683 51,236 644,754 655,906 5,768 661,674
    当期利益 112,723 112,723 190 112,913
    その他の包括利益 30 2,886 2,886 △8 2,878
    当期包括利益合計 2,886 112,723 115,608 182 115,791
    自己株式の取得 23 △2 △2 △2
    自己株式の消却 23 △20,356 20,356
    自己株式の処分 23 △168 168
    剰余金の配当 24 △29,786 △29,786 △6 △29,792
    株式報酬取引 33 142 142 142
    利益剰余金から資本剰余金への振替 20,221 △20,221
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 23 △2,421 2,421
    所有者との取引額等合計 △161 20,522 △2,421 △47,586 △29,646 △6 △29,653
    2023年3月31日残高 17,358 17,080 △54,161 51,701 709,890 741,869 5,944 747,812
    当期利益 127,977 127,977 62 128,040
    その他の包括利益 30 9,825 9,825 25 9,850
    当期包括利益合計 9,825 127,977 137,803 87 137,890
    自己株式の取得 23 △50,010 △50,010 △50,010
    自己株式の消却 23 △40,852 40,852
    自己株式の処分 23 △1 86 86 86
    剰余金の配当 24 △37,208 △37,208 △9 △37,217
    株式報酬取引 33 44 44 44
    支配継続子会社に対する持分変動 378 378 △378
    利益剰余金から資本剰余金への振替 40,808 △40,808
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 23 △8,332 8,332
    所有者との取引額等合計 378 △9,072 △8,332 △69,684 △86,711 △387 △87,098
    2024年3月31日残高 17,358 17,458 △63,233 53,194 768,183 792,961 5,644 798,604

    ⑤ 【連結キャッシュ・フロー計算書】

     (単位:百万円)

    注記番号 前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー
    税引前当期利益 143,532 163,734
    減価償却費及び償却費 17,451 18,140
    減損損失 1,498 14,885
    受取利息及び受取配当金 △2,402 △3,574
    支払利息 74 92
    棚卸資産の増減額(△は増加) △2,945 △3,420
    売上債権及びその他の債権の増減額(△は増加) △14,513 △19,782
    仕入債務及びその他の債務の増減額(△は減少) 13,090 △1,835
    退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 214 △22
    退職給付に係る資産の増減額(△は増加) 27
    未払消費税等の増減額(△は減少) 5,564 △3,899
    その他 2,347 197
    小計 163,935 164,517
    利息の受取額 53 221
    配当金の受取額 2,334 2,445
    利息の支払額 △74 △92
    法人所得税等の支払額 △6,637 △56,431
    営業活動によるキャッシュ・フロー 159,610 110,660
    投資活動によるキャッシュ・フロー
    有形固定資産の取得による支出 △5,340 △4,020
    有形固定資産の売却による収入 6 903
    無形資産の取得による支出 △9,157 △16,809
    投資の取得による支出 △2,432 △3,399
    投資の売却及び償還による収入 7,864 17,689
    定期預金の預入による支出 △138,159 △33,332
    定期預金の払戻による収入 47,996 88,332
    その他 △1,037 △1,287
    投資活動によるキャッシュ・フロー △100,259 48,077
    財務活動によるキャッシュ・フロー
    配当金の支払額 △29,742 △37,183
    非支配持分への配当金の支払額 △6 △9
    リース負債の返済による支出 △2,733 △2,645
    自己株式の取得による支出 △1 △50,010
    財務活動によるキャッシュ・フロー △32,484 △89,848
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 26,868 68,889
    現金及び現金同等物の期首残高 69,112 96,135
    現金及び現金同等物に係る為替変動による影響額 155 1,116
    現金及び現金同等物の期末残高 7 96,135 166,141

    【連結財務諸表注記】

    1  報告企業

    小野薬品工業株式会社(以下、当社)は日本に所在する企業であります。当社の登記している本社および主要な事業所の住所はホームページ(URL https://www.ono-pharma.com/ja)で開示しております。

    当社の連結財務諸表は、当社および子会社(以下、当社グループ)、並びに当社グループの関連会社に対する持分により構成されております。当社グループは、医療用、一般用医薬品等の製造・販売を行っております。当社グループの事業内容および主要な活動は、注記「6 セグメント情報」に記載しております。

    2  作成の基礎

    (1) IFRS会計基準に準拠している旨

    当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表規則」第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、IFRS会計基準に準拠して作成しております。

    (2) 測定の基礎

    連結財務諸表は、注記「3 重要性がある会計方針」に記載している金融商品などを除き、取得原価を基礎として作成しております。

    (3) 機能通貨および表示通貨

    当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、特に注釈のない限り、百万円未満の端数を四捨五入して表示しております。

    (4) 会計方針の変更

    当社グループは、当連結会計年度より、以下の基準を適用しております。

    IFRS会計基準 新設・改訂の概要
    IAS第12号 法人所得税 リース及び廃棄義務に係る繰延税金の会計処理を明確化
    IAS第12号 法人所得税 経済協力開発機構(OECD)が公表した第2の柱モデルルールを導入するために制定又は実質的に制定された税制から生じる法人所得税に対する企業のエクスポージャーの開示を要求する改訂

    なお、上記基準書の適用による当社グループの連結財務諸表に与える重要な影響はありません。

    3  重要性がある会計方針

    (1) 連結の基礎

    ①  子会社

    子会社とは、当社グループにより支配されている企業をいいます。支配とは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じるリターンの変動にさらされ、かつ投資先に対するパワーを通じてリターンに影響を与える能力を有する場合をいいます。

    当社グループは、投資先の議決権の過半数を有していなくても、当該議決権が投資先の関連性のある活動を一方的に指図する実質上の能力を有するのに十分である場合には、投資先に対してパワーを有していると判断しております。

    子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結財務諸表に含まれております。子会社に対する所有持分の変動で支配の喪失とならないものは、資本取引として会計処理しており、非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、親会社の所有者に帰属する持分として資本の部に直接認識されております。

    子会社が適用する会計方針が当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該子会社の財務諸表の調整を行っております。

    連結財務諸表の作成にあたり、当社グループ内の債権債務残高および内部取引高、ならびに内部取引により生じた未実現損益を相殺消去しております。

    ②  関連会社

    関連会社とは、当社グループが、その財務および営業の方針に対して重要な影響力を有している企業をいいます。重要な影響力とは、投資先の財務および営業の方針に対する支配はないが、それらの方針の決定に関与する力をいいます。

    関連会社への投資は、連結財政状態計算書上、取得原価で当初認識し、当社グループが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法を用いて会計処理しております。関連会社が適用する会計方針が、当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該関連会社の財務諸表の調整を行っております。

    ③  企業結合

    企業結合は、取得法を適用して会計処理をしております。

    取得対価は、企業結合で移転された対価、被取得企業の非支配持分の金額、および段階的に達成される企業結合の場合には、取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値の合計として測定しております。移転された対価は、取得日の公正価値で測定しております。非支配持分は、公正価値または被取得企業の識別可能な資産および負債の公正価値に対する持分割合相当額で測定しております。

    この取得対価が、取得日における識別可能な資産および負債の正味価額を上回る場合に、その超過額をのれんとして認識しております。被取得企業の識別可能な資産および負債の正味価額が取得対価を上回る場合には、その超過額を取得日において純損益として認識しております。

    取得関連費用は発生時に純損益で認識しております。

    (2) 外貨換算

    当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で表示しております。また、グループ内の各企業はそれぞれ独自の機能通貨を定めており、各企業の取引はその機能通貨により測定しております。

    外貨建取引は、取引日における直物為替相場またはそれに近似するレートにより機能通貨に換算しております。外貨建の貨幣性資産および負債は、決算日の直物為替相場により機能通貨に換算しております。当該換算および決済により生じる換算差額は損益として認識しております。ただし、その他の包括利益を通じて測定する金融資産およびキャッシュ・フロー・ヘッジから生じる換算差額については、その他の包括利益として認識しております。

    在外営業活動体の資産および負債は、決算日の直物為替相場により、収益および費用は平均為替相場を用いて、それぞれ表示通貨に換算しており、その換算差額はその他の包括利益として認識しております。在外営業活動体が処分された場合には、当該営業活動体に関連する累積換算差額を処分した期の損益として認識します。

    (3) 金融商品

    ①  金融資産
    (ⅰ)当初認識および測定

    金融資産のうち売上債権等は、これらの発生日に当初認識しております。その他のすべての金融資産は当該金融商品の契約当事者となった取引日に当初認識しております。金融資産は公正価値で測定する金融資産、償却原価で測定する金融資産に分類しております。金融資産の通常の方法による売買はすべて、決済日基準により認識および認識の中止を行います。通常の方法による売買とは、市場における規則または慣行により一般に認められている期間内での資産の引渡しが要求される金融資産の購入または売却をいいます。
     すべての金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する区分に分類される場合を除き、公正価値に当該金融資産に直接帰属する取引費用を加算した金額で測定しております。純損益を通じて測定する金融資産の取引費用は、純損益に認識しております。

    (ⅱ)分類および事後測定

    (a)償却原価で測定する金融資産

    金融資産は、次の条件がともに満たされる場合には、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    ・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて、資産が保有されている。

    ・金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる。

    当初認識後、償却原価で測定する金融資産の帳簿価額については実効金利法を用いて算定しております。実効金利法による償却および認識を中止した場合の利得または損失は、連結損益計算書において損益として認識しております。

    (b)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品

    以下の条件がともに満たされる場合には、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品に分類しております。

    ・当該金融資産が、契約上のキャッシュ・フローの回収と売却の両方によって目的が達成される事業モデルの中で保有されている。

    ・金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる。

    (c)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定することを指定した資本性金融商品は、当初認識後、公正価値で測定しその変動を、その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動として、その他の資本の構成要素に含めております。

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の認識を中止した場合、当該金融資産に係る公正価値の純変動の累積額を直ちに利益剰余金に振り替えております。なお、当該金融資産からの配当金については、支払を受ける株主の権利が確定した時に、連結損益計算書において損益として認識しております。

    (d)純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

    上記の償却原価で測定する金融資産、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品、およびその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品以外の金融資産については、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。
     当初認識後、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は、公正価値で測定し、その変動を連結損益計算書において損益として認識しております。

    (ⅲ)金融資産の認識の中止

    金融資産は、便益を受領する権利が消滅したか、譲渡されたか、または実質的に所有に伴うすべてのリスクと経済価値が移転した場合に認識を中止しております。

    (ⅳ)金融資産の減損

    期末日ごとに、金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大したかどうかを評価しており、償却原価で測定される金融資産に係る減損については、当該金融資産に係る予想信用損失に対して貸倒引当金を認識しております。具体的には、信用リスクが当初認識時点以降に著しく増大していない場合には、12ヶ月の予想信用損失を貸倒引当金として認識しております。一方、信用リスクが当初認識時点以降に著しく増大している場合には、全期間の予想信用損失を貸倒引当金として認識しております。信用リスクが著しく増加しているか否かの判断は、各期末日ごとに当初認識以降の債務不履行の発生リスクの変化に基づいて判断しており、債務不履行の発生リスクに変化があるか否かの評価を行う際は、期日経過情報のほか、当社グループが合理的に利用可能かつ裏付け可能な情報を考慮しております。なお、金融資産に係る信用リスクが期末日時点で低いと判断される場合には、当該金融資産に係る信用リスクが当初認識時点以降に著しく増大していないと評価しております。また、予想信用損失は、契約上、企業に支払われるべき金額と企業への受取が見込まれる金額との差額の割引現在価値に基づいて測定しております。ただし、売上債権等については、信用リスクの当初認識時点からの著しい増加の有無に関わらず、常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しております。金融資産に係る貸倒引当金の繰入額および貸倒引当金を減額する事象が発生した場合の戻入額は、連結損益計算書において損益として認識しております。

    ②  金融負債
    (ⅰ)当初認識および事後測定

    当社グループは、償却原価で測定する金融負債を保有しております。償却原価で測定する金融負債は、公正価値に当該金融負債に直接帰属する取引費用を控除した金額で当初測定しております。当初認識後、償却原価で測定する金融負債の帳簿価額については実効金利法を用いて算定し、実効金利法による償却および認識が中止された場合の利得および損失は、連結損益計算書において損益として認識しております。

    (ⅱ)金融負債の認識の中止

    金融負債は、契約上の義務が履行、免責されたか、または失効した場合に認識を中止しております。

    ③  金融商品の相殺

    金融資産と金融負債は、認識された金額を相殺する強制可能な法的権利が現時点で存在し、かつ純額ベースで決済するかまたは資産を実現すると同時に負債を決済する意図が存在する場合にのみ相殺し、連結財政状態計算書において純額で表示しております。

    ④  デリバティブ

    当社グループは、為替レートの変動によるリスクに対処するため、デリバティブとしての先物為替予約を契約しております。為替予約は、契約が締結された時点の公正価値で当初測定され、その後も公正価値で再測定しております。為替予約の公正価値変動は連結損益計算書において損益として認識しております。ただし、キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分は連結包括利益計算書においてその他の包括利益として認識しております。

    ⑤  ヘッジ会計

    当社グループは、為替レートの変動によるリスクに対処する観点から、デリバティブとしての先物為替予約をヘッジ手段としてキャッシュ・フロー・ヘッジに指定しております。

    ヘッジ関係の開始時に、当社グループはヘッジ取引を行うための戦略に従い、ヘッジ手段とヘッジ対象の関係について文書化しております。さらに、ヘッジの開始時およびヘッジ期間中に、当社グループは、ヘッジ手段がヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動を相殺するのにきわめて有効であるかどうかを文書化しております。

    キャッシュ・フロー・ヘッジの会計処理は以下のとおりであります。

    キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定され、かつ、適格なデリバティブの公正価値の変動の有効部分はその他の包括利益に認識し、その他の資本の構成要素に累積します。利得または損失のうち非有効部分は直ちに純損益に認識されます。

    その他の包括利益で認識し、資本に累積されていた金額は、ヘッジ対象が純損益に影響を与えた期間に、認識されたヘッジ対象と同じ項目において純損益に振り替えます。しかし、ヘッジされた予定取引が非金融資産や非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、従前にその他の包括利益で認識し、資本に累積されていた利得または損失は、資本から振り替えられ、非金融資産または非金融負債の取得原価の当初測定に含められます。

    ヘッジ手段が失効、売却、終結または行使された場合、またはもはやヘッジ会計として適格でない場合には、ヘッジ会計を中止しています。その他の包括利益に認識し、資本に累積されていた利得または損失は、そのまま資本に残され、予定取引が最終的に純損益に認識された時点において純損益に振り替えられます。予定取引がもはや発生しないと見込まれる場合には、資本で累積された利得または損失は直ちに純損益に認識されます。

    ⑥  金融商品の公正価値

    各報告日現在で活発な金融市場において取引されている金融商品の公正価値は、市場における公表価格またはディーラー価格を参照しております。活発な市場が存在しない金融商品の公正価値は、適切な評価技法を使用して算定しております。

    (4) 現金及び現金同等物

    現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金および容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3か月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されます。

    (5) 棚卸資産の評価基準および評価方法

    棚卸資産の取得原価には、原材料、直接労務費およびその他の直接費用ならびに関連する製造間接費を含んでおります。

    棚卸資産は取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い金額で測定し、原価の算定にあたっては、主として総平均法を使用しております。また、正味実現可能価額は、通常の事業過程における予想売価から、完成に要する見積原価および販売に要する見積費用を控除して算定しております。

    (6) 有形固定資産(使用権資産を除く)

    当社グループは、有形固定資産の測定方法として原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で計上しております。

    取得原価には、資産の取得に直接付随する費用、資産除去債務の当初見積額等が含まれます。有形固定資産の減価償却は、使用可能となった時点から開始しております。

    各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって定額法で減価償却を行っております。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりであります。

    ・建物及び構築物      15-50年

    ・機械装置及び運搬具  4-15年

    ・工具器具及び備品    2-20年

    なお、見積耐用年数および減価償却方法等は、各報告期間末日に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。

    (7) 有形固定資産の減損

    有形固定資産については、各報告期間末日に各資産についての減損の兆候の有無を判定しております。減損の兆候がある場合には、その資産またはその資産の属する資金生成単位ごとの回収可能価額を見積っております。

    回収可能価額は、資産または資金生成単位の売却費用控除後の公正価値とその使用価値のうち高い方の金額で算定しております。資産または資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超える場合には、回収可能価額まで帳簿価額を減額し、減損損失を認識しております。

    なお、使用価値は、見積り将来キャッシュ・フローを、貨幣の時間価値と当該資産に固有のリスク等を反映した税引前の割引率を使用して、現在価値に割り引くことにより算定しております。
     売却費用控除後の公正価値の算定にあたっては、利用可能な公正価値指標に裏付けられた適切な評価モデルを使用しております。

    過年度に認識した減損損失については、損失の減少または消滅の可能性を示す兆候が存在しているかどうかについて評価を行っております。そのような兆候が存在する場合には、当該資産または資金生成単位の回収可能価額の見積りを行い、その回収可能価額が資産または資金生成単位の帳簿価額を超える場合、算定した回収可能価額と過年度に減損損失が認識されていなかった場合の減価償却累計額控除後の帳簿価額とのいずれか低い方を上限として、減損損失を戻し入れております。

    (8) 無形資産

    ①  個別に取得した無形資産

    当社グループは、無形資産の測定方法として原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で計上しております。ただし、個別に取得した耐用年数を確定できない無形資産は、取得原価から減損損失累計額を控除した額で計上しております。
     無形資産の償却は、使用可能となった時点から開始しております。耐用年数を確定できない無形資産および未だ使用可能でない無形資産を除き、各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって定額法で償却を行っております。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりであります。

    ・販売権       8-17年

    ・ソフトウェア 3-8年

    販売権の償却費の算定に用いる見積耐用年数は、特許権の有効期間等を考慮して決定しております。
     なお、見積耐用年数および償却方法は、各報告期間末日に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。

    ②  自己創設無形資産(内部発生の研究開発費)

    開発(または内部プロジェクトの開発局面)における支出は、以下のすべてを立証できる場合に限り、資産として認識することとしております。

    (ⅰ) 使用または売却できるように無形資産を完成させることの、技術上の実行可能性

    (ⅱ) 無形資産を完成させ、さらにそれを使用または売却するという意図

    (ⅲ) 無形資産を使用または売却できる能力

    (ⅳ) 無形資産が蓋然性の高い将来の経済的便益を創出する方法

    (ⅴ) 無形資産の開発を完成させ、さらにそれを使用または売却するために必要となる、適切な技術上、財務上およびその他の資源の利用可能性

    (ⅵ) 開発期間中の無形資産に起因する支出を、信頼性をもって測定できる能力

    当社グループは、医療用医薬品の認可および開発活動に関連したリスクと不確実性により、規制当局からの販売承認を得ない限り、無形資産を認識する資産計上規準は満たされないと判断しております。販売承認前に発生した内部発生開発費は、研究開発費として発生時に費用計上しております。

    ③  無形資産の減損

    無形資産については、各報告期間末日に減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しております。また、耐用年数が確定できない無形資産および未だ使用可能でない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に、減損テストを実施しております。

    減損テストは、各資産の回収可能価額を算定し、帳簿価額と比較することにより実施しております。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積っております。

    資産または資金生成単位の回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額で測定しております。使用価値は、見積り将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しております。使用価値の算定には、販売予測数量および割引率といった経営者による仮定が使用されております。

    使用する割引率は、貨幣の時間価値と当該資産に固有のリスクのうち、将来キャッシュ・フローの見積りを調整していないものを反映した税引前の利率を用いております。

    (9) 使用権資産

    当社グループは、借手としてのリース取引について、リース開始日に、使用権資産を取得原価で、リース負債を未払リース料総額の現在価値として測定しております。

    使用権資産は、耐用年数とリース期間のいずれか短い年数にわたって、定額法で減価償却を行っております。

    リース料は、利息法に基づき金融費用とリース負債の返済額に配分し、金融費用は連結損益計算書において認識しております。

    ただし、無形資産に係るリース、原資産が少額であるリースおよびリース期間が12ヵ月以内の短期リースについては、使用権資産およびリース負債を認識しておりません。少額リースおよび短期リースに係るリース料は、リース料総額をリース期間にわたって、定額法または他の規則的な基礎のいずれかにより費用として認識しております。

    (10)従業員給付

    当社グループの退職給付制度は、主として確定給付制度と確定拠出制度を採用しております。

    ①  確定給付制度

    当社グループは、確定給付制度における給付を支給するための費用を、各報告期間の末日に実施する年金数理計算において、予測単位積増方式により測定しております。再測定は、数理計算上の差異、資産上限額の変動の影響、制度資産に係る収益(利息分除く)を含み、発生期間にその他の包括利益に認識することで直ちに連結財政状態計算書に反映されます。その他の包括利益に認識された再測定は直ちに利益剰余金に振り替えられ、純損益には振り替えられません。過去勤務費用は、制度改訂が行われた期間に純損益に認識しております。利息純額は、確定給付負債または資産の純額に対して、報告期間の期首時点の割引率を使用して計算し、金融費用または金融収益として表示しております。なお、確定給付費用は以下のように分類されます。

    ・勤務費用(当期勤務費用、過去勤務費用等)

    ・利息費用純額または利息収益純額

    ・再測定

    連結財政状態計算書上に認識される退職給付に係る負債または資産は、当社グループの確定給付制度における実際の積立不足または積立超過を表しています。この計算による積立超過は、制度からの返還または制度に対する将来掛金の減額という形による利用可能な将来の経済的便益の現在価値を資産上限額としています。

    ②  確定拠出制度

    確定拠出型の退職給付に係る拠出は、従業員が関連するサービスを提供した時点で費用として認識しております。

    (11)引当金

    当社グループは、過去の事象の結果として現在の債務(法的債務または推定的債務)を有しており、債務の決済を要求される可能性が高く、かつ当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に引当金を認識しております。

    貨幣の時間的価値が重要な場合には、決済のために要すると見積られた支出額の現在価値で測定しております。現在価値の算定には、貨幣の時間的価値とその負債に固有のリスクを反映した税引前の割引率を用いております。

    (12)収益

    当社グループは、利息および配当収益等を除き、以下の5ステップを適用することにより収益を認識しております。
     ステップ1:顧客との契約を識別する
     ステップ2:契約における履行義務を識別する
     ステップ3:取引価格を算定する
     ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する
     ステップ5:履行義務の充足時または充足するにつれて収益を認識する

    ①  製商品の販売

    製商品の販売は、顧客へ製商品を引き渡した時点で、顧客に製商品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、顧客が当該製商品に対する支配を獲得することにより、当社グループの履行義務が充足されると判断しており、当該製商品の引渡時点で収益を認識しております。
     製商品の販売から生じる収益は、販売契約における対価から販売数量または販売金額に基づくリベートや値引き等を控除した金額で算定しており、顧客に返金すると見込んでいる対価および第三者のために回収する金額を返金負債として計上しております。リベート等の見積りにあたっては、契約条件や過去の実績などに基づく最頻値法を用いております。また、売上収益は重大な戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲でのみ認識しております。
     製商品の販売に係る対価は、顧客へ製商品を引き渡した時点から主として1年以内に受領しております。なお、重大な金融要素は含んでおりません。

    ②  ロイヤルティ収入等

    ロイヤルティ収入は、契約相手先の売上収益等を基礎に算定されたライセンス契約等における対価であり、契約相手先の売上発生に応じて、売上収益として認識しております。
     ライセンス収入は、当社グループが第三者との間で締結した開発品または製品の開発・販売権等に関するライセンス契約等に基づいて受領した契約一時金・マイルストンによる収入であり、ライセンス契約等において履行義務が一時点で充足される場合には、契約一時金・マイルストンによる収入については開発権・販売権等を付与した時点で契約上の履行義務が充足されたと判断し、当該時点で売上収益として認識しております。一方、履行義務が一定期間にわたり充足される場合には、当該対価を契約負債として計上し、個々の契約ごとに決定した履行義務の充足に関する進捗度の測定方法に従い、契約一時金・マイルストンによる収入を予想される開発期間等の一定期間にわたって売上収益として認識しております。
     なお、マイルストンによる収入は、事後に重大な戻入が生じる可能性を考慮し、契約上定められたマイルストンが達成された時点から売上収益として認識しております。
     ロイヤルティ収入等の取引が重大な金融要素を含む場合、売上収益は実効金利を用いて現在価値で測定しております。ただし、契約に基づく権利の確定時点から1年以内に受領すると見込まれる場合、重大な金融要素の調整は行っておりません。

    (13)法人所得税

    法人所得税は、当期税金費用と繰延税金費用の合計として表示しております。

    当期税金費用は、税務当局に対する納付または税務当局からの還付が予想される金額で測定しております。税額の算定に使用する税率および税法は、決算日までに制定または実質的に制定されたものであります。当期税金費用は、その他の包括利益または資本において直接認識される項目から生じる税金を除き、費用として認識しております。

    繰延税金費用は、決算日における資産および負債の税務基準額と会計上の帳簿価額との間の一時差異に基づいて算定しております。繰延税金資産は、将来減算一時差異、未使用の繰越税額控除および繰越欠損金について、それらを回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において認識しております。繰延税金負債は、原則として、将来加算一時差異について認識しております。

    なお、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産または繰延税金負債を計上しておりません。

    ・子会社、関連会社に対する投資に係る将来減算一時差異に関しては、予測可能な将来に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合、または当該一時差異の使用対象となる課税所得が稼得される可能性が低い場合

    ・子会社、関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異に関しては、一時差異の解消の時点をコントロールすることができ、予測可能な将来に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合

    ・企業結合取引ではなく、取引時に会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えず、かつ、取引時に同額の将来加算一時差異と将来減算一時差異とを生じさせない取引から発生する資産及び負債の当初認識により生じる一時差異

    また、経済協力開発機構(OECD)が公表した第2の柱モデルルールを導入するために制定または実質的に制定された税制から生じる法人所得税に係る繰延税金資産及び繰延税金負債に関して、認識及び情報開示に対する例外を適用しております。

    繰延税金資産および繰延税金負債は、決算日までに制定または実質的に制定されている税率に基づいて、当該資産が実現されるまたは当該負債が決済される年度の税率を見積り、算定しております。

    当社および一部の国内連結子会社は、グループ通算制度を適用しております。

    (14)自己株式

    自己株式は取得原価で評価し、資本から控除しております。当初の自己株式の購入、売却または消却において利得または損失は認識しておりません。なお、帳簿価額と売却時の対価との差額は資本剰余金として処理しております。

    (15)1株当たり当期利益

    基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有する全ての潜在株式の影響を調整して計算しております。

    (16)株式報酬

    当社は、当社取締役(社外取締役を除く)および当社執行役員に対するインセンティブ制度として、勤務継続型譲渡制限付株式報酬制度および業績連動型譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。

    ・勤務継続型譲渡制限付株式報酬制度

    勤務継続型譲渡制限付株式報酬制度における報酬は、付与する当社普通株式の公正価値を参照して測定しており、その権利確定期間にわたり費用として認識し、同額を資本の増加として認識しております。

    ・業績連動型譲渡制限付株式報酬制度

    業績連動型譲渡制限付株式報酬制度のうち、現金決済型の報酬取引に該当する部分については、その権利確定期間にわたり費用として認識し、同額を負債の増加として認識しております。また本制度のうち、持分決済型の報酬取引に該当する部分については、付与する当社普通株式の公正価値を参照して測定し、その権利確定期間にわたり費用として認識し、同額を資本の増加として認識しております。

    4  重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断

    当社グループの連結財務諸表は、収益および費用、資産および負債の測定に関する経営者の見積りおよび仮定を含んでおります。これらの見積りおよび仮定は過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかし、その性質上、将来において、これらの見積りおよび仮定とは異なる結果となる可能性があります。

    見積りおよびその基礎となる仮定は経営者により継続して見直されております。これらの見積りおよび仮定の見直しによる影響は、その見積りおよび仮定を見直した期間およびそれ以降の期間において認識しております。

    会計方針を適用する過程で行われた判断および見積り、ならびに会計上の見積りおよび仮定のうち、連結財務諸表に報告された金額に重大な影響を及ぼすものに関する情報は以下のとおりであります。

    (1) 無形資産(特許権及びライセンス等)の減損(注記3(8)③、14)

    ① 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した額

    (単位:百万円) 

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    無形資産(特許権及びライセンス等) 61,449 49,746

    ② 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    当社グループは、無形資産について、各報告期間末日に減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しております。また、耐用年数が確定できない無形資産および未だ使用可能でない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に、減損テストを実施しております。

    減損テストは、各資産の回収可能価額を算定し、帳簿価額と比較することにより実施しております。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積っております。

    資産または資金生成単位の回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額で測定しております。使用価値は、見積り将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しております。使用価値の算定には、販売予測数量および割引率といった経営者による仮定が使用されております。

    使用する割引率は、貨幣の時間価値と当該資産に固有のリスクのうち、将来キャッシュ・フローの見積りを調整していないものを反映した税引前の利率を用いております。

    将来の事象によって、減損テストに用いられた仮定が変更され、その結果、当社グループの将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。

    (2) 繰延税金資産の回収可能性(注記3(13)、16)

    ① 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した額

    (単位:百万円) 

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    繰延税金資産 35,604 40,863

    ② 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    当社グループは、資産および負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との間に生じる一時差異に係る税効果については、繰延税金資産を回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において、当該一時差異に適用される法定実効税率を使用して繰延税金資産を計上しております。当社グループは、事業計画等に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期およびその金額を合理的に見積り、課税所得が生じる可能性を判断しています。

    (3) 退職給付会計の基礎率(注記3(10)、22)

    ① 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した額

    (単位:百万円) 

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    退職給付に係る負債 3,350 3,294

    ② 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    当社グループは確定給付型を含む複数の退職給付制度を有しております。

    確定給付制度債務の現在価値および関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定に基づいて算定しております。数理計算上の仮定には、割引率や利息の純額等の変数についての見積りおよび判断が求められます。

    当社グループは、これらの変数を含む数理計算上の仮定の適切性について、外部の年金数理人からの助言を得ております。

    数理計算上の仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。

    5  未適用の公表済み基準書および解釈指針

    注記「37 財務諸表の承認」に記載の承認日までに公表された基準書および解釈指針の新設または改訂のうち、2024年3月31日において当社グループで早期適用しているものはありません。連結財務諸表の承認日までに公表されている主な基準書と解釈指針の新設または改訂で当社グループに影響を及ぼす可能性があるものは以下のとおりであります。

    IFRS会計基準 強制適用時期(以降開始年度) 当社グループ 適用時期 新設・改訂の概要
    IFRS 第18号 財務諸表における表示及び開示 2027年1月1日 2028年3月期 ・損益計算書における比較可能性の改善・経営者が定義した業績指標(management-defined performance measures:MPMs)の透明性の向上・財務諸表における情報のより有用なグルーピング

    なお、IFRS 第18号の適用による当社グループの連結財務諸表に与える影響は検討中であります。

    6  セグメント情報

    (1) 報告セグメント

    当社グループは「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、いまだ満たされない医療ニーズに応えるため、真に患者さんのためになる革新的な新薬の創製を目指し、医薬品事業(研究開発、仕入、製造、販売)の単一セグメントに経営資源を集中し事業を行っております。このため報告セグメント別の記載は省略しております。

    (2) 売上収益の内訳

    売上収益の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    製品商品 295,045 316,979
    ロイヤルティ・その他 152,141 185,693
    合計 447,187 502,672
    (3) 地域別の売上収益に関する情報

    地域別の売上収益の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    日本 288,155 308,229
    米州 142,791 158,933
    欧州 4,616 21,926
    アジア 11,625 13,585
    合計 447,187 502,672

    (注) 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。 (4) 主要な顧客に関する情報

    主要顧客に対する売上収益の内訳は次のとおりであります。

          (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ社およびそのグループ会社 100,176 108,082
    ㈱メディパルホールディングスおよびそのグループ会社 68,436 72,714
    ㈱スズケンおよびそのグループ会社 58,693 65,218
    メルク社およびそのグループ会社 45,176 53,038
    アルフレッサホールディングス㈱およびそのグループ会社 46,423 50,451

    7  現金及び現金同等物

    現金及び現金同等物の内訳は次のとおりであります。

    (単位:百万円) 

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (現金及び現金同等物)
    現金及び預金 96,135 166,141
    連結財政状態計算書における現金及び現金同等物 96,135 166,141
    連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物 96,135 166,141

    8  売上債権及びその他の債権

    売上債権及びその他の債権の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    受取手形 755 1,429
    売掛金 108,364 129,012
    未収入金 5,281 5,630
    貸倒引当金 △5 △5
    合計 114,396 136,066

    (注) 1 信用リスク管理については、注記「32 金融商品」に記載しております。

    2 上記のうち、12か月を超えて回収される売上債権及びその他の債権は、前連結会計年度においては該当ありません。当連結会計年度においては11,003百万円であります。

    9  有価証券・投資有価証券

    (1) 内訳

    有価証券および投資有価証券の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    分類 前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    有価証券 償却原価で測定する金融資産 債券 20
    合計 20
    投資有価証券 その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 株式 119,707 114,160
    純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 その他 3,441 6,767
    償却原価で測定する金融資産 債券 160 220
    合計 123,308 121,147

     (注)  資本性金融商品に該当する株式は、事業上の関係を強化し、中長期的に企業価値の向上を図ることを目的として保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。

    (2) 主な銘柄および公正価値

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の主な銘柄、および公正価値は次のとおりであります。

    前連結会計年度末(2023年3月31日)

                                             (単位:百万円)

    銘柄 金額
    ダイキン工業(株) 20,119
    日清食品ホールディングス(株) 11,936
    日産化学(株) 8,077
    (株)ヤクルト本社 7,775
    参天製薬(株) 7,595
    アステラス製薬(株) 6,235
    (株)T&Dホールディングス 5,556
    キッコーマン(株) 4,833
    栗田工業(株) 4,380
    (株)島津製作所 3,805

    当連結会計年度末(2024年3月31日)

                                             (単位:百万円)

    銘柄 金額
    ダイキン工業(株) 12,090
    参天製薬(株) 9,533
    日清食品ホールディングス(株) 7,749
    日産化学(株) 7,720
    キッコーマン(株) 7,059
    (株)T&Dホールディングス 6,596
    アステラス製薬(株) 5,442
    栗田工業(株) 4,569
    (株)ヤクルト本社 4,157
    (株)島津製作所 3,887

    (3) 受取配当金

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関する受取配当金の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    期末日現在に保有している株式 2,243 2,164
    当期中に処分した株式 89 279
    合計 2,333 2,443

    (4) 期中に処分したその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

    期中に処分したその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の売却日時点の公正価値および利得または損失の累計額(税引前)は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自  2022年4月1日至  2023年3月31日) 当連結会計年度(自  2023年4月1日至  2024年3月31日)
    売却日時点の公正価値 利得または損失の累計額 売却日時点の公正価値 利得または損失の累計額
    株式 7,804 3,628 17,669 11,970

    (注) 1 これらは主に取引関係の見直し等により売却したものであります。

    2 その他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替えた利得または損失の累計額(税引後)は、前連結会計年度2,535百万円、当連結会計年度8,309百万円であります。

    10  その他の金融資産

    その他の金融資産の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円)

    分類 前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (流動資産)
    定期預金 償却原価で測定する金融資産 68,134 38,454
    合計 68,134 38,454
    (非流動資産)
    長期性預金 償却原価で測定する金融資産 190,000 165,000
    保険積立金 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 7,441 8,113
    合計 197,441 173,113

    11  その他の資産

    その他の流動資産およびその他の非流動資産の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (その他の流動資産)
    前払費用 10,465 14,699
    前渡金 3,276 1,375
    その他 7,861 8,233
    合計 21,602 24,306
    (その他の非流動資産)
    敷金 820 802
    長期前払費用 686 469
    その他 1,808 1,524
    合計 3,314 2,795

    12  棚卸資産

    棚卸資産の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    商品及び製品 22,276 24,953
    仕掛品 3,742 5,667
    原材料及び貯蔵品 18,795 18,009
    合計 44,814 48,629

    (注) 費用として認識された棚卸資産の金額は、前連結会計年度57,015百万円、当連結会計年度62,008百万円であります。また、費用として認識された棚卸資産の評価減の金額は、前連結会計年度588百万円、当連結会計年度856百万円であります。

    13  有形固定資産

    (1) 増減表

    有形固定資産の取得原価、減価償却累計額および減損損失累計額の増減は次のとおりであります。

    取得原価

      (単位:百万円)

    土地 建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具器具及び備品 建設仮勘定 合計
    2022年4月1日残高 31,168 120,175 30,263 29,313 2,001 212,919
    取得 538 4,428 129 2,320 422 7,837
    振替 449 179 206 △833
    売却または処分 △294 △1,365 △296 △1,495 △3,450
    在外営業活動体の換算差額 262 18 3 284
    その他 △457 △1,249 △0 △93 △1,799
    2023年3月31日残高 30,955 122,700 30,274 30,361 1,500 215,790
    取得 159 3,419 470 1,528 819 6,396
    振替 0 248 669 279 △1,197
    売却または処分 △216 △1,764 △576 △1,473 △38 △4,067
    在外営業活動体の換算差額 698 56 0 754
    その他 △117 △117
    2024年3月31日残高 30,899 125,301 30,836 30,751 968 218,756

    減価償却累計額および減損損失累計額

      (単位:百万円)

    土地 建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具器具及び備品 建設仮勘定 合計
    2022年4月1日残高 △831 △62,819 △18,088 △19,049 △100,787
    減価償却費 △275 △5,753 △1,568 △2,188 △9,784
    減損損失 △35 △461 △1 △498
    売却または処分 111 1,089 251 1,432 2,883
    在外営業活動体の換算差額 △46 △7 △54
    その他 35 834 870
    2023年3月31日残高 △996 △67,156 △19,405 △19,813 △107,370
    減価償却費 △251 △5,951 △1,562 △2,311 △10,075
    減損損失 △6 △8 △38 △51
    売却または処分 98 1,616 560 1,436 38 3,749
    在外営業活動体の換算差額 △224 △33 △257
    その他
    2024年3月31日残高 △1,148 △71,721 △20,407 △20,729 △114,004

    帳簿価額

      (単位:百万円)

    土地 建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具器具及び備品 建設仮勘定 合計
    2022年4月1日残高 30,337 57,355 12,174 10,264 2,001 112,131
    2023年3月31日残高 29,960 55,544 10,869 10,548 1,500 108,420
    2024年3月31日残高 29,751 53,580 10,430 10,023 968 104,752

    (注) 1  有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に含めております。

    2 有形固定資産の各項目に関する金額は、使用権資産の金額を含めて表示しております。各項目別の使用権資産の帳簿価額残高は、注記「20 リース取引」に記載しております。

    3  有形固定資産の購入に関するコミットメントについては、注記「36  支出に関するコミットメント」に記載しております。

    (2) 減損損失

    有形固定資産は、概ね独立したキャッシュ・インフローを生み出す最小の資金生成単位でグルーピングを行っております。

    当社グループは、有形固定資産について前連結会計年度498百万円、当連結会計年度51百万円の減損損失を計上しており、連結損益計算書の「その他の費用」に含めて表示しております。

    前連結会計年度および当連結会計年度において認識した減損損失は、除却予定の資産や将来の使用が見込まれない遊休資産について、帳簿価額を回収可能価額まで減額したものであります。なお、回収可能価額は売却費用控除後の公正価値により測定しており、除却予定資産については回収可能価額をゼロとしております。

    14  無形資産

    (1) 増減表

    無形資産の取得原価、償却累計額および減損損失累計額の増減は次のとおりであります。 

    取得原価

     (単位:百万円) 

    特許権及びライセンス等 ソフトウェア その他 合計
    2022年4月1日残高 87,319 15,107 1,370 103,796
    取得 11,902 785 940 13,626
    振替 933 △933
    処分 △1,375 △6 △1,381
    在外営業活動体の換算差額 4 4
    その他 △280 △280
    2023年3月31日残高 99,220 15,454 1,090 115,765
    取得 9,555 1,051 772 11,377
    振替 625 △625
    処分 △1,154 △113 △1,266
    在外営業活動体の換算差額 10 10
    その他 △95 △95
    2024年3月31日残高 108,775 15,986 1,029 125,790

    償却累計額および減損損失累計額

      (単位:百万円)

    特許権及びライセンス等 ソフトウェア その他 合計
    2022年4月1日残高 △30,617 △8,051 △394 △39,062
    償却費 △6,155 △1,510 △1 △7,667
    処分 1,100 1,100
    減損損失 △1,000 △1,000
    在外営業活動体の換算差額 △2 △2
    その他
    2023年3月31日残高 △37,771 △8,464 △396 △46,631
    償却費 △6,424 △1,640 △1 △8,065
    処分 1,008 27 1,035
    減損損失 △14,834 △14,834
    在外営業活動体の換算差額 △8 △8
    その他
    2024年3月31日残高 △59,030 △9,103 △370 △68,502

    帳簿価額

     (単位:百万円) 

    特許権及びライセンス等 ソフトウェア その他 合計
    2022年4月1日残高 56,702 7,056 976 64,734
    2023年3月31日残高 61,449 6,990 695 69,134
    2024年3月31日残高 49,746 6,883 659 57,288

    (注) 1  無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に含めております。

    2  上記の無形資産のうち未だ使用可能でない無形資産は、前連結会計年度末および当連結会計年度末において、それぞれ17,191百万円および13,461百万円であります。このうち、主なものは、「特許権及びライセンス等」のうち個別に取得した仕掛研究開発費で、未だ研究・開発段階であるため、当局の認可を取得し最終的に製品化される段階まで、使用可能な状態にないものであります。

    3  無形資産の購入に関するコミットメントについては、注記「36  支出に関するコミットメント」に記載しております。

    (2) 個別に重要な無形資産

    ①  内訳および帳簿価額

    重要な無形資産の内訳および帳簿価額は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    項目 内訳 前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    特許権及びライセンス等 個別に取得した仕掛研究開発費 16,876 13,176
    販売権 44,573 36,570
    合計 61,449 49,746

    (注)  個別に取得した仕掛研究開発費および販売権は、ライセンサーへの導入一時金およびマイルストンペイメント等であり、主なものは次のとおりであります。

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    個別に取得した仕掛研究開発費 ONO-7912(CPI-613)/Devimistat ONO-7913/Magrolimab
    ONO-7913/Magrolimab ONO-2017/Cenobamate
    ONO-2017/Cenobamate itolizumab
    RBN-2397 ONO-7018
    itolizumab
    ONO-7018
    販売権 フォシーガ錠 フォシーガ錠
    カイプロリス点滴静注用 カイプロリス点滴静注用
    パーサビブ静注透析用 ビラフトビカプセル、メクトビ錠
    ビラフトビカプセル、メクトビ錠 コララン錠
    コララン錠 オンジェンティス錠
    オンジェンティス錠
    エドルミズ錠
    ジョイクル関節注
    ②  残存償却年数

    重要な無形資産の平均残存償却年数は次のとおりであります。

    項目 内訳 前連結会計年度末(2023年3月31日)(年) 当連結会計年度末(2024年3月31日)(年)
    特許権及びライセンス等 販売権 7.2 6.4

    (3) 減損損失

    無形資産については、各報告期間末日に減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しております。また耐用年数が確定できない無形資産および未だ使用可能でない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に、減損テストを実施しております。

    減損テストは、各資産の回収可能価額を算定し、帳簿価額と比較することにより実施しております。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位の回収可能価額を見積っております。

    資産または資金生成単位の回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額で測定しております。使用価値は、見積り将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しております。使用価値の算定には、販売予測数量および割引率といった経営者による仮定が使用されております。

    使用する割引率は、貨幣の時間価値と当該資産に固有のリスクのうち、将来キャッシュ・フローの見積りを調整していないものを反映した税引前の利率を用いております。

    使用価値の測定に用いた当社グループの割引率は、加重平均資本コストを基礎に算定しており、前連結会計年度の割引率(税引前)は7.2%~12.2%、当連結会計年度の割引率(税引前)は5.5%~11.1%であります。

    減損テストの結果、前連結会計年度においては販売権について1,000百万円、当連結会計年度においては販売権(主にジョイクル関節注およびパーサビブ静注透析用)について11,134百万円および仕掛研究開発費について3,700百万円の減損損失を認識しております。販売権の減損損失は、収益性の低下により帳簿価額を回収可能価額まで減額したものであり、回収可能価額は使用価値を基礎に算定しております。仕掛研究開発費の減損損失は、新薬の開発中止に伴い認識したものです。販売権の減損損失は連結損益計算書の「売上原価」、仕掛研究開発費の減損損失は「研究開発費」にそれぞれ含めて計上しております。

    15  持分法で会計処理されている投資

    持分法適用会社の合算した要約財務情報は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    継続事業からの純損益の当社グループ持分 4 1
    その他の包括利益の当社グループ持分 2 △4
    包括利益合計の当社グループ持分 6 △3

    (注)  株式の相場が公表されている関連会社はありません。

    16  法人所得税

    (1) 繰延税金

    各連結会計年度末における繰延税金資産および繰延税金負債は、次のとおりであります。 

                                                                                (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    繰延税金資産 35,604 40,863
    繰延税金負債 983 1,013
    純額 34,622 39,850

    繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳および増減は、次のとおりであります。 

     (前連結会計年度)

    (単位:百万円)

    2022年3月31日残高 会計方針の変更 2022年4月1日残高 損益で認識された金額 その他の包括利益で認識された金額 2023年3月31日残高
    (繰延税金資産)
    未払賞与 1,785 1,785 46 1,832
    未払事業税 256 256 1,912 2,168
    委託研究費等 34,720 34,720 2,210 36,930
    投資有価証券 33 9 41
    有形固定資産 2,258 2,258 13 2,271
    無形資産 324 324 383 707
    退職給付に 係る負債 2,871 2,871 71 50 2,992
    未払金 3,471 3,471 2,887 6,359
    リース負債 2,196 2,196 63 2,259
    その他 7,540 △37 7,503 2,173 9,677
    合計 53,226 2,159 55,385 9,791 59 65,235
    (繰延税金負債)
    有形固定資産 △4,248 △4,248 77 △4,171
    無形資産 △1,352 △1,352 613 △739
    投資有価証券 △23,561 △23,561 △25 88 △23,498
    使用権資産 △2,159 △2,159 △45 △2,204
    その他 △1 △1
    合計 △29,161 △2,159 △31,320 619 88 △30,613
    純額 24,064 24,064 10,410 147 34,622

     (当連結会計年度)

    (単位:百万円)

    2023年4月1日残高 損益で認識された金額 その他の包括利益で認識された金額 2024年3月31日残高
    (繰延税金資産)
    未払賞与 1,832 179 2,010
    未払事業税 2,168 △639 1,529
    委託研究費等 36,930 2,553 39,483
    投資有価証券 41 0 △7 35
    有形固定資産 2,271 △156 2,115
    無形資産 707 4,373 5,079
    退職給付に 係る負債 2,992 △8 △10 2,973
    未払金 6,359 △2,290 4,068
    リース負債 2,259 △114 2,145
    その他 9,677 266 177 10,120
    合計 65,235 4,163 160 69,557
    (繰延税金負債)
    有形固定資産 △4,171 △95 △4,266
    無形資産 △739 735 △4
    投資有価証券 △23,498 14 98 △23,386
    使用権資産 △2,204 153 △2,052
    その他 △1 1
    合計 △30,613 808 98 △29,708
    純額 34,622 4,971 257 39,850

    (注) 1 繰延税金費用と損益で認識された金額との差額は、在外営業活動体の換算差額等であります。

    2 日本における前連結会計年度および当連結会計年度の繰延税金資産および繰延税金負債の計算に使用した法定実効税率は、それぞれ30.6%であります。

    3  繰延税金負債を認識していない子会社の投資に係る将来加算一時差異の金額は、前連結会計年度末7,580百万円、当連結会計年度末11,099百万円であります。これは、当社グループが一時差異の取り崩しの時期をコントロールすることが可能であり、一時差異が予測可能な期間内に解消しないことが確実であるためです。

    4 注記「2 作成の基礎 (4)会計方針の変更」に記載のとおり、当社グループは、IAS第12号「法人所得税」(2021年5月改訂)を当連結会計年度から適用しており、前連結会計年度の関連する数値について会計方針の変更による遡及修正を反映させています。

    繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金は、次のとおりであります。

    なお、将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金は税額ベースです。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    将来減算一時差異 18
    税務上の繰越欠損金(注) 412
    合計 430

    (注) 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の失効予定は、次のとおりであります。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    1年目
    2年目
    3年目
    4年目
    5年目以降 412
    失効期限なし
    合計 412

    (2) 法人所得税

    法人所得税の内訳は次のとおりであります。

    (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    当期税金費用 41,020 40,447
    繰延税金費用 △10,401 △4,753
    合計 30,619 35,694

    (注) 1 当社グループにおいては、法人税、住民税および事業税が課されており、これらを基礎として計算した前連結会計年度および当連結会計年度の当期税金費用の適用税率は30.6%であります。ただし、海外子会社についてはその所在地における税率を使用しております。

    2 当社グループは、経済開発協力機構(OECD)が公表した第2の柱モデルルールを導入するために制定または実質的に制定された税制から生じる法人所得税に対するエクスポージャーの評価を実施しています。第2の柱モデルルールの法人所得税に対するエクスポージャーに重要性はありません。

    (3) 適用税率と平均実際負担税率との調整表

    適用税率と平均実際負担税率との差異の内訳は次のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    適用税率 30.6% 30.6%
    永久に損金算入されない項目 0.4% 0.1%
    受取配当金の益金不算入額 △0.1% △0.1%
    試験研究費等の税額控除 △10.2% △10.0%
    繰延税金資産の回収可能性の評価による影響 0.3%
    その他 0.6% 0.9%
    平均実際負担税率 21.3% 21.8%

    (注)  適用税率と平均実際負担税率の調整に使用した適用税率は当社の法定実効税率であります。

    17  仕入債務及びその他の債務

    仕入債務及びその他の債務の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    支払手形 461 501
    買掛金 7,572 10,240
    未払金 54,573 44,499
    返金負債 4,188 5,450
    合計 66,794 60,691

    18  その他の金融負債

    その他の金融負債の内訳は、次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (流動負債)
    未払配当金 134 134
    預り金 362 551
    その他 166 1,588
    合計 661 2,273
    (非流動負債)
    その他 0 0
    合計 0 0

    19  担保に供している資産

    担保に供している資産は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    その他の流動資産 6,500 7,500

    (注)  関税法・消費税法に基づき、輸入取引に伴う関税・消費税の納期限延長制度を利用する際の担保として供託しております。

    20  リース取引

    (1)使用権資産

    使用権資産は、連結財政状態計算書の「有形固定資産」に含めて表示しております。

    当社グループがリース取引を行うのは、主に、オフィス、駐車場および車両であります。一部の契約には更新オプションが含まれており、また、契約には購入選択権、変動リース料およびエスカレーション条項は付されておらず、追加借入および追加リース等のリース契約によって課された制限はありません。 

    当社グループが借手となるリース情報は次のとおりであります。

    (単位:百万円)

    土地 建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具器具及び備品 合計
    2022年4月1日残高 1,510 5,762 1,158 52 8,482
    取得 177 3,165 1 3,343
    減価償却費 △267 △2,068 △403 △24 △2,762
    その他 △183 △65 △44 0 △292
    2023年3月31日残高 1,237 6,794 711 30 8,772
    取得 154 1,880 248 0 2,282
    減価償却費 △241 △2,246 △378 △24 △2,889
    その他 △118 276 △6 0 153
    2024年3月31日残高 1,032 6,704 576 6 8,317

    (2)リース負債

    当社グループのリース負債の満期分析は、注記「32  金融商品 (4) 流動性リスク管理」に記載しております。

    (3)使用権資産に関連する損益

    純損益に認識された金額の内訳は次のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    使用権資産減価償却費 2,762 2,889

    (注)リース負債に係る金利費用は、注記「29 金融収益および金融費用」に記載しております。

    (4)キャッシュ・フロー計算書で認識された金額

    キャッシュ・フロー計算書で認識された金額は次のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 4,014 3,980

    21  その他の負債

    その他の流動負債およびその他の非流動負債の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (その他の流動負債)
    未払消費税等 6,321 2,425
    未払給与及び賞与 6,483 7,354
    未払有給休暇債務 3,500 4,171
    未払費用 1,743 1,968
    その他 362 339
    合計 18,409 16,257
    (その他の非流動負債)
    長期勤続給付債務 534 532
    その他 151 48
    合計 684 580

    22  退職給付

    当社グループは、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度および退職一時金制度を設けております。当社では、2004年10月1日より従来の確定給付企業年金(旧厚生年金基金加算年金)と税制適格退職年金の一本化を行い、新しい確定給付企業年金を導入しており、退職一時金制度の一部については、確定拠出年金制度の選択権も付与しております。また、当社では給付債務の積立不足額を補うため退職給付信託を設定しております。

    さらに、海外子会社4社については、確定拠出年金制度を採用しております。国内子会社2社については、退職一時金制度のほか企業年金基金制度(複数事業主制度)に加入しております。

    確定給付債務の現在価値および関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定に基づいて算定しております。数理計算上の仮定には、割引率や利息の純額等の変数についての見積りおよび判断が求められます。当社グループは、これらの変数を含む数理計算上の仮定の適切性について、外部の年金数理人からの助言を得ながら、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動により、当社グループの将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。

    (1) 確定給付制度

    ①  確定給付制度に係る負債および資産

    連結財政状態計算書上の確定給付制度に係る負債および資産の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    (積立型)
    確定給付制度債務 47,964 46,462
    制度資産(退職給付信託含む)の公正価値 △49,998 △52,909
    資産上限額の影響 4,580 8,938
    小計 2,546 2,491
    (非積立型)
    確定給付制度債務 804 803
    小計 804 803
    退職給付に係る負債と資産の純額 3,350 3,294
    連結財政状態計算書に計上された退職給付に係る負債 3,350 3,294
    ②  確定給付制度債務

    確定給付制度債務の変動は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    確定給付制度債務の期首残高 51,450 48,768
    当期勤務費用 2,323 2,171
    利息費用 460 659
    再測定
    財務上の仮定の変化による 数理計算上の差異 △3,682 △2,805
    その他 49 472
    給付支払額 △1,831 △2,002
    確定給付制度債務の期末残高 48,768 47,264

    (注)1  確定給付制度債務の加重平均支払年数は前連結会計年度末14.8年、当連結会計年度末14.0年であります。

       2 確定給付制度の再測定とは、「退職給付に係る負債」の数理計算に用いた仮定と実際との差異および数理
         計算上の仮定の変更による影響額であります。

    ③  制度資産

    制度資産の公正価値の変動は次のとおりであります。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    制度資産の公正価値の期首残高 49,429 49,998
    利息収益 453 692
    再測定
    制度資産に係る収益 △151 1,994
    事業主からの拠出 1,675 1,703
    給付支払額 △1,408 △1,479
    制度資産の公正価値の期末残高 49,998 52,909

    (注)  当連結会計年度末における翌連結会計年度の確定給付企業年金制度への拠出見込額は1,710百万円であります。

    資産の性質およびリスクで区分した制度資産の公正価値は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    活発な市場価格のある資産 活発な市場価格のない資産 合計 活発な市場価格のある資産 活発な市場価格のない資産 合計
    (資本性金融商品)
    国内株式 3,310 3,310 3,963 3,963
    外国株式 2,905 2,905 3,719 3,719
    (負債性金融商品)
    国内債券 2,721 2,721 3,872 3,872
    外国債券 1,614 1,614 1,736 1,736
    生命保険の一般勘定 32,207 32,207 32,677 32,677
    その他 7,242 7,242 6,941 6,941
    合計 6,215 43,784 49,998 7,682 45,227 52,909

    当社グループの制度資産の運用方針は以下のとおりであります。

    当社グループの制度資産運用に関する基本方針は、確定給付企業年金規約に規定した年金給付および一時金等の支払いを将来にわたり確実に行うために、許容されるリスクの範囲内で、必要とされる総合収益を長期的に確保することを目的としています。

    目標とする収益率は、将来にわたって健全な確定給付企業年金運営を維持するために必要な収益率、具体的には年金財政上の予定利率を上回ることを目標としています。

    その運用目標を達成するための資産構成は、基本方針と適合したものであることを当社および運用受託機関の双方が確認することとしており、また、資産構成割合は、必要に応じて見直しを行うものとしています。

    基本方針は当社グループの状況、当社グループを取り巻く制度や環境の変化に応じて変更することができるものとしています。

    ④  資産上限額の影響

    確定給付制度が積立超過である場合に、連結財政状態計算書に計上する確定給付資産は、確定給付制度からの返還および将来掛金の減額という利用可能な将来の経済的便益の現在価値を資産上限額としております。

    資産上限額の影響の変動は次のとおりであります。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    期首における影響額 924 4,580
    利息収益の制限 9 65
    確定給付制度の再測定
    資産上限額の影響の変動 3,647 4,293
    期末における影響額 4,580 8,938

    ⑤  確定給付制度に係る損益

    連結損益計算書で認識された各連結会計年度の確定給付制度に係る損益は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    当期勤務費用 2,323 2,171
    利息の純額 16 33
    連結損益計算書で認識された費用 2,339 2,204

    (注)  上記費用のうち、当期勤務費用は「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に含めており、利息の純額は「金融収益」または「金融費用」に含めて表示しております。

    ⑥  重要な数理計算上の仮定

    数理計算に用いた重要な仮定は次のとおりであります。

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    割引率(%) 1.4 1.8
    予想昇給率(%) 2.7 2.7
    期末現在60歳の年金受給者の平均余命(年) 26.7 26.8
    期末現在40歳の将来の年金受給者の60歳時点での平均余命(年) 28.2 28.4
    ⑦  感応度分析

    感応度分析は、重要な数理計算上の仮定が変動した場合に、確定給付制度債務の現在価値に与える影響を示しております。各指数が変動した場合の確定給付制度債務に与える影響は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    主要な仮定の変動 前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    増加 減少 増加 減少
    (確定給付制度債務)
    割引率 0.5%の増加/減少 △3,416 3,693 △3,128 3,367
    平均余命 1年の増加/減少 842 △796 749 △710

    (注)  本分析においては、その他の変数は一定であることを前提としております。

    (2) 複数事業主制度

    国内連結子会社の2社については、企業年金基金制度(複数事業主制度)に加入しております。当該制度は総合設立型の確定給付制度であり、自社の拠出に対応する年金資産の額が合理的に計算できないため、確定拠出制度と同様に拠出額を退職給付費用として費用計上しております。

    (3) 確定拠出制度

    当社グループにおいて、確定拠出制度に係る費用として認識した金額は、前連結会計年度3,286百万円、当連結会計年度3,457百万円であります。

    23  資本およびその他の資本項目

    (1) 資本金および資本剰余金

    授権株式数および発行済株式総数、資本金および資本剰余金の増減は次のとおりであります。

    授権株式数(株) 発行済株式数(株) 資本金(百万円) 資本剰余金(百万円)
    2022年4月1日残高 1,500,000,000 528,341,400 17,358 17,241
    期中増減 △10,916,200 △161
    2023年3月31日残高 1,500,000,000 517,425,200 17,358 17,080
    期中増減 △18,732,400 378
    2024年3月31日残高 1,500,000,000 498,692,800 17,358 17,458

    (注) 1 当社の発行する株式は、すべて無額面の普通株式であり、すべての発行済株式は全額払込済みであります。

    2 前連結会計年度および当連結会計年度における発行済株式総数の期中増減は、自己株式の消却によるものであります。

    (2) 自己株式

    自己株式数および自己株式残高の増減は次のとおりであります。

    株式数(株) 金額(百万円)
    2022年4月1日残高 40,096,713 74,683
    期中増減 △11,005,495 △20,522
    2023年3月31日残高 29,091,218 54,161
    期中増減 △45,872 9,072
    2024年3月31日残高 29,045,346 63,233

    (注) 1  前連結会計年度の自己株式数および自己株式残高の期中増減は、単元未満株式の買取りによる増加、自己株式の消却や譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による減少によるものであります。

    2 当連結会計年度の自己株式数および自己株式残高の期中増減は、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式の取得や単元未満株式の買取りによる増加、自己株式の消却や譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による減少によるものであります。

    3 関連会社が保有する自己株式は、前連結会計年度末、当連結会計年度末において、それぞれ34百万円および34百万円であります。

    (3) その他の資本の構成要素

    その他の資本の構成要素の増減は次のとおりであります。                              (単位:百万円)

    在外営業活動体の換算差額 キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動 その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動 確定給付制度の再測定 合計
    2022年4月1日残高 1,701 49,535 51,236
    期中増減 (その他の包括利益) 472 2,528 △114 2,886
    利益剰余金への振替 △2,535 114 △2,421
    2023年3月31日残高 2,173 49,529 51,701
    期中増減 (その他の包括利益) 2,124 △402 8,080 23 9,825
    利益剰余金への振替 △8,309 △23 △8,332
    2024年3月31日残高 4,297 △402 49,300 53,194

    (注) 1  在外営業活動体の換算差額は、外貨建で作成された海外子会社の財務諸表を連結する際に発生した換算差額であります。

    2  キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動は、キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定され、かつその要件を満たすデリバティブ取引の公正価値の変動額のうち有効と認められる部分であります。

    3  その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動は、その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の評価差額であります。

    4  確定給付制度の再測定は、発生時に「その他の包括利益」で認識し、直ちに「その他の資本の構成要素」から「利益剰余金」に振り替えております。

    24  配当金

    (1) 配当金支払額

    配当金の支払額は次のとおりであります。

    前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

    決議日 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2022年6月23日定時株主総会 普通株式 13,671 28.0 2022年3月31日 2022年6月24日
    2022年10月31日取締役会 普通株式 16,115 33.0 2022年9月30日 2022年12月1日

    当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

    決議日 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2023年6月22日定時株主総会 普通株式 18,068 37.0 2023年3月31日 2023年6月23日
    2023年11月1日取締役会 普通株式 19,140 40.0 2023年9月30日 2023年12月1日

    (2) 配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

    基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるものは次のとおりであります。

    前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

    決議日 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2023年6月22日定時株主総会 普通株式 18,068 37.0 2023年3月31日 2023年6月23日

    当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

    決議日 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2024年6月20日定時株主総会 普通株式 18,786 40.0 2024年3月31日 2024年6月21日

    25  売上収益

    (1) 売上収益の分解

    当社グループは、売上収益を財またはサービスの種類別および地域別に分解しております。

    ① 財またはサービスの種類別

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日) 当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)
    製品商品 295,045 316,979
    ロイヤルティ・その他
    オプジーボ点滴静注 89,587 97,933
    「Keytruda®」(メルク社) 45,176 53,038
    一時金収入(アストラゼネカ社) 17,032
    その他 17,379 17,690
    ロイヤルティ・その他合計 152,141 185,693
    売上収益合計 447,187 502,672

    (注)当社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(米国、以下「BMS社」という。)、アストラゼネカ社(英国)、メディミューン社(英国)およびその関連会社は、当社およびBMS社が権利を有する抗PD-L1抗体/抗CTLA-4抗体関連特許に関する特許訴訟等の紛争について、2023年7月24日付にて全世界で全面的に和解する契約を締結しました。これに伴い、当連結会計年度において、当該和解に伴う一時金収入17,032百万円をロイヤルティ・その他に計上しております。

    ② 地域別

    地域別の売上収益については、注記「6 セグメント情報 (3) 地域別の売上収益に関する情報」に記載しております。

    (2) 契約残高

    顧客との契約から生じた債権および契約負債の内訳は次のとおりであります。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度期首(2022年4月1日残高) 前連結会計年度末(2023年3月31日残高) 当連結会計年度末(2024年3月31日残高)
    顧客との契約から生じた債権
    売掛金 92,701 108,364 129,012
    受取手形 928 755 1,429
    合計 93,630 109,119 130,441

    (注)1 重要な契約負債はありません。

    2 過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の金額は、前連結会計年度142,522百万円、当連結会計年度160,714百万円であり、主なものはロイヤルティ収入であります。

    (3) 残存履行義務に配分した取引価格

    当社グループにおいて、残存履行義務に配分した取引価格はありません。

    (4) 顧客との契約の獲得または履行のためのコストから認識した資産

    当社グループにおいて、資産として認識しなければならない、顧客との契約の獲得の増分コストまたは履行のためのコストはありません。

    26  販売費及び一般管理費

    販売費及び一般管理費の主な内訳は次のとおりであります。 

      (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    事業計画費 3,356 3,694
    販売促進費 17,837 24,019
    従業員給付費用 30,128 31,876
    減価償却費及び償却費 2,843 2,881
    業務委託費 11,195 11,138

    27  従業員給付費用

    当社グループの従業員給付費用の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    給与及び賞与 40,840 43,558
    退職給付費用(確定給付) 2,323 2,171
    退職給付費用(複数事業主) 21 22
    退職給付費用(確定拠出) 3,286 3,457
    法定福利費 2,427 2,640
    福利厚生費 2,001 2,459
    その他の従業員給付費用 4,609 5,365
    合計 55,508 59,672

    (注) 1 従業員給付費用は、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に含めております。

    2 上記の従業員給付費用には主要な経営幹部への報酬が含まれております。主要な経営幹部への報酬は、注記 「35 関連当事者」に記載しております。

    28  その他の収益およびその他の費用

    その他の収益およびその他の費用の内訳は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    (その他の収益)
    固定資産売却益 1 41
    保険金収入 284 247
    還付消費税等 459
    補助金収入 163 142
    その他 286 287
    合計 734 1,176
    (その他の費用)
    減損損失 498 51
    固定資産除却損 95 159
    寄付金 2,796 3,614
    訴訟費用等 7,652 333
    その他 25 186
    合計 11,065 4,343

    (注)1 前連結会計年度の訴訟費用等には、ダナファーバーがん研究所との特許関連訴訟の和解に伴う一時金などを計上しております。

    2 前連結会計年度および当連結会計年度の寄付金には、小野薬品がん・免疫・神経研究財団への拠出金などを計上しております。

    29  金融収益および金融費用

    金融収益および金融費用の内訳は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    (金融収益)
    受取利息
    償却原価で測定する金融資産 70 1,119
    純損益を通じて公正価値で 測定する金融資産 12
    受取配当金
    その他の包括利益を通じて 公正価値で測定する金融資産 2,333 2,443
    為替差益 347
    その他 76 105
    合計 2,478 4,027
    (金融費用)
    支払利息
    償却原価で測定する金融負債 0 0
    リース負債 73 92
    有価証券関連損益
    純損益を通じて公正価値で 測定する金融資産 46 92
    従業員給付に係る利息純額 16 33
    為替差損 723
    その他 54 13
    合計 913 229

    30  その他の包括利益

    その他の包括利益の各項目別の当期発生額および損益への組替調整額、ならびに税効果額(非支配持分含む)は次のとおりであります。

    前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

     (単位:百万円)

    当期発生額 組替調整額 税効果控除前 税効果額 税効果控除後
    (純損益に振り替えられることのない 項目)
    その他の包括利益を通じて測定する 金融資産の公正価値の純変動 3,624 3,624 △1,106 2,518
    確定給付制度の再測定 △164 △164 50 △114
    持分法適用会社のその他の包括利益 を通じて測定する金融資産の 公正価値の純変動に対する持分 3 3 △1 2
    合計 3,463 3,463 △1,057 2,406
    (純損益に振り替えられる可能性のある項目)
    在外営業活動体の換算差額 472 472 472
    キャッシュ・フロー・ヘッジの 公正価値の純変動 △438 438
    合計 33 438 472 472
    その他の包括利益合計 3,497 438 3,935 △1,057 2,878

    当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

     (単位:百万円)

    当期発生額 組替調整額 税効果控除前 税効果額 税効果控除後
    (純損益に振り替えられることのない 項目)
    その他の包括利益を通じて測定する 金融資産の公正価値の純変動 11,689 11,689 △3,580 8,109
    確定給付制度の再測定 34 34 △10 23
    持分法適用会社のその他の包括利益 を通じて測定する金融資産の 公正価値の純変動に対する持分 △6 △6 2 △4
    合計 11,717 11,717 △3,589 8,128
    (純損益に振り替えられる可能性のある項目)
    在外営業活動体の換算差額 2,124 2,124 2,124
    キャッシュ・フロー・ヘッジの 公正価値の純変動 △9,222 8,643 △579 177 △402
    合計 △7,098 8,643 1,545 177 1,722
    その他の包括利益合計 4,619 8,643 13,262 △3,412 9,850

    31  1株当たり利益

    (1) 基本的1株当たり当期利益

    ①基本的1株当たり当期利益

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    基本的1株当たり当期利益 230.85円 266.61円

    ②基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する当期利益 112,723百万円 127,977百万円
    発行済普通株式の加重平均株式数 488,300千株 480,009千株

    (2) 希薄化後1株当たり当期利益

    ①希薄化後1株当たり当期利益

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    希薄化後1株当たり当期利益 230.79円 266.57円

    ②希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する当期利益 112,723百万円 127,977百万円
    当期利益調整額 △15百万円 △13百万円
    希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益 112,708百万円 127,965百万円
    発行済普通株式の加重平均株式数 488,300千株 480,009千株
    新株予約権による普通株式増加数 21千株
    譲渡制限付株式報酬制度による普通株式増加数 30千株 30千株
    希薄化後の加重平均株式数 488,353千株 480,039千株

    32  金融商品

    (1) 資本管理

    当社グループは、投資家、債権者および市場の信頼を維持し、将来にわたって持続的成長を続けるための強固な資本基盤を確保し、企業価値を最大化するために必要となる戦略投資を実施する中、安定的な配当を行うとの観点から資本管理を行っております。

    当社グループは有利子負債から現金及び現金同等物を控除した純負債および資本(親会社の所有者に帰属する持分および非支配持分)を資本管理の対象としております。当社グループは、事業の業績、将来的な新薬の研究開発やバイオベンチャーとの提携、さらには研究開発リスク補完のための新薬候補化合物の導入等の中期的な戦略計画を評価した上で、株主への資金分配方法を検討しております。このような評価は、支払配当金の水準および当社グループの自己株式の市場買付の意思決定に影響を及ぼします。

    (2) 財務上のリスク管理

    当社グループは、営業活動を行う過程において、常に信用リスク、流動性リスク、市場リスク(為替リスク、価格変動リスク)等の様々な財務上のリスクに晒されています。これらのリスクを回避または低減するために、一定の方針に基づきリスク管理を行っております。また、当社グループの方針として投機目的のデリバティブおよび株式等の取引は行っておらず、安全性の高い国債等の債券商品を中心に資金運用を行っており、一部、短期的な資金需要にも応えられるように、流動性が確保された金融資産も組み入れております。また、デリバティブ取引は、外貨での資金決済に伴う為替リスクを軽減するために為替予約を利用しており、これらを当社経理部がコントロールしております。

    (3) 信用リスク管理

    信用リスクは、顧客が契約上の債務に関して債務不履行になり、当社グループに財務上の損失を発生させるリスクであります。当社は売上債権等について、その全部または一部について回収ができない、または回収が極めて困難であると判断された場合には債務不履行とみなしております。

    当社グループの売上債権等は、顧客の信用リスクに晒されております。さらには、その他の製薬企業同様、当社グループも少数の卸売企業を通じて製品を販売しており、これらの卸売企業に関して信用リスクの集中に晒されています。これらの卸売企業のいずれかが財務的困難に直面する場合、当社グループの財務成績に重大かつ不利な影響がもたらされる可能性があります。

    当社グループの売上収益は、主にロイヤルティ収入および少数の卸売業者を通じての製商品の販売であり、上位5つのグループ会社(親会社ならびに当該グループ会社含む)に対する売上収益の合計は、連結損益計算書上の売上収益の約70%を占めております。また、当該上位5つのグループ会社に対する売掛金は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ86,297百万円および73,319百万円であります。

    当社グループはこれらの取引先の債務不履行による金銭的な損害を軽減するために、与信管理規定に基づき、与信限度額および取引条件を定めることを原則としております。

    また、回収懸念の軽減を図るべく取引ごとの期日管理および残高管理を行うとともに、主な取引先の信用状況を第三者の格付け機関から入手し、信用評価を継続的に実施しております。

    なお、当社グループは、重大な金融要素を含んでいない売上債権等に対し、常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しておりますが、過去に重要な貸倒損失を計上した実績はありません。

    また、余剰資金の運用のために保有している債券等および政策的な目的のために保有している株式等は、発行体の信用リスクに晒されております。さらに、外貨での資金決済に伴う為替リスクを軽減するために利用しているデリバティブ取引については、取引の相手先である金融機関の信用リスクに晒されております。当社グループは、これらの信用リスクの発生を未然に防止するため、安全性の高い債券商品を中心に資金運用を行うと共に、高い格付けを有する金融機関と取引を行っているため、信用リスクは僅少であります。

    連結財政状態計算書に表示されている金融資産の減損後の帳簿金額は、当社グループの金融資産の信用リスクに対するエクスポージャーの最大値であります。

    当社グループでは、期末日ごとに、金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大したかどうかを評価しており、償却原価で測定される金融資産に係る減損については、当該金融資産に係る予想信用損失に対して貸倒引当金を認識しております。

    貸倒引当金の増減は、以下のとおりであります。

                                             (単位:百万円)

    前連結会計年度 当連結会計年度
    (自 2022年4月1日 (自 2023年4月1日
    至 2023年3月31日) 至 2024年3月31日)
    期首残高 5 5
    期中増加額 0 0
    期中減少額(目的使用)
    期中減少額(戻入) △0
    期末残高 5 5

    (4) 流動性リスク管理

    当社グループは、十分なキャッシュが得られないために現在または将来の支払義務を履行できなくなる流動性リスクに晒されております。

    当社グループは、経理部が中心となり、適切に剰余金を維持し、キャッシュ・フローの計画と実績をモニタリングすることにより、流動性リスクを管理しておりますが、十分な現金及び現金同等物および当座資産を有しており、営業活動から堅実にプラスのキャッシュ・フローを確保しているため、このようなリスクは少ないと考えております。

    金融負債の期日別残高は、次のとおりであります。

    前連結会計年度末(2023年3月31日)

     (単位:百万円) 

    帳簿残高 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超
    仕入債務及びその他の債務 66,794 66,794 66,794
    リース負債 9,168 9,505 2,580 6,924
    その他の金融負債 662 662 661 0

    当連結会計年度末(2024年3月31日)

     (単位:百万円) 

    帳簿残高 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超
    仕入債務及びその他の債務 60,691 60,691 60,691
    リース負債 8,862 9,146 2,393 6,753
    その他の金融負債 2,273 2,273 2,273 0

    (5) 市場リスク管理

    ①  為替リスク
    1) 為替リスク管理

    当社グループは、国際的に事業展開を行っており、外貨建てでの受取ロイヤルティや経費支払い等があるため、為替相場の変動により、売上収益の減少や仕入原価、研究開発費の増加、為替差損の発生等のリスクに晒されています。このリスクは主に米ドル、ユーロ、英ポンドから生じております。当社グループは上記リスクを緩和すべく、市場リスク管理方針に基づき外貨建て取引の一定の割合について先物為替予約による為替リスクヘッジを行っております。

    2) 先物為替予約の通貨別内訳

            先物為替予約の通貨別内訳は次のとおりであります。

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    契約額(外国通貨) 公正価値(百万円) 契約額(外国通貨) 公正価値(百万円)
    (売建)
    米ドル 52百万米ドル △166 385百万米ドル △1,588
    上記のうち、キャッシュ・フロー・ヘッジ 52百万米ドル △166 385百万米ドル △1,588
    3) 為替の感応度分析

    連結会計年度末において、円が米ドル、ユーロ、英ポンドに対して10%円安になった場合の、資本および損益に与える影響額は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自  2022年4月1日至  2023年3月31日) 当連結会計年度(自  2023年4月1日至  2024年3月31日)
    資本 損益 資本 損益
    米ドル 967 △639 △3,572 1,599
    ユーロ △23 △72
    英ポンド 183 △8 236 △11

    (注)  本分析においては、その他の変動要因は一定であることを前提としております。

    ②  価格変動リスク

    当社グループは、資本性金融商品から生じる株式価格の変動リスクに晒されています。

    当社グループは、これらの資本性金融商品を短期トレーディング目的ではなく、基本的に事業戦略上の目的から保有しております。また、定期的に公正価値や発行体の財務状況等を把握するとともに、当該企業との関係を勘案し、必要に応じて保有状況を見直しております。

    当社グループが、期末日現在に保有する資本性金融商品の株式価格が10%変動する場合には、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産として指定した資本性金融商品の公正価値が変動するため、累積その他の包括利益(税効果考慮後)は、前連結会計年度末の金額から8,308百万円、当連結会計年度末の金額から7,923百万円増減いたします。

    (6) ヘッジ会計

    ① ヘッジ手段

    キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されているヘッジ手段の詳細は以下のとおりであります。

    ヘッジ手段に係る資産の帳簿価額(公正価値)は、「その他の金融資産」に含まれており、ヘッジ手段に係る負債の帳簿価額(公正価値)は、「その他の金融負債」に含まれております。

    前連結会計年度(2023年3月31日)

    ヘッジの種類 リスク区分 ヘッジ手段 想定元本 帳簿価額(公正価値) ヘッジ非有効部分を認識する基礎として用いたヘッジ手段の公正価値の変動(百万円)
    資産 負債
    (百万円) (百万円)
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 為替リスク 為替予約 52百万米ドル 166 △460

    為替予約における平均レートは、1ドル当たり130.34円であります。

    当連結会計年度(2024年3月31日)

    ヘッジの種類 リスク区分 ヘッジ手段 想定元本 帳簿価額(公正価値) ヘッジ非有効部分を認識する基礎として用いたヘッジ手段の公正価値の変動(百万円)
    資産 負債
    (百万円) (百万円)
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 為替リスク 為替予約 385百万米ドル 1,588 △9,251

    為替予約における平均レートは、1ドル当たり142.88円であります。

    ② ヘッジ対象

    前連結会計年度(2023年3月31日)                   (単位:百万円)

    ヘッジの種類 ヘッジ非有効部分を認識する基礎として用いたヘッジ対象の価値の変動 継続しているヘッジに係るキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 438

    当連結会計年度(2024年3月31日)                   (単位:百万円)

    ヘッジの種類 ヘッジ非有効部分を認識する基礎として用いたヘッジ対象の価値の変動 継続しているヘッジに係るキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 8,643 579

    ③ キャッシュ・フロー・ヘッジに係る連結包括利益計算書に影響を与えた金額

     前連結会計年度(2023年3月31日)                              (単位:百万円)

    ヘッジの種類 リスク区分 ヘッジ手段 その他の包括利益に認識したヘッジ損益 キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金から純損益に振替えた金額 振替により純損益における影響を受けた表示科目
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 為替リスク 為替予約 △438 △438 売上収益等

     当連結会計年度(2024年3月31日)                              (単位:百万円)

    ヘッジの種類 リスク区分 ヘッジ手段 その他の包括利益に認識したヘッジ損益 キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金から純損益に振替えた金額 振替により純損益における影響を受けた表示科目
    キャッシュ・フロー・ヘッジ 為替リスク 為替予約 △9,222 △8,643 売上収益等

    (注) 税効果調整前の金額であります。

    ヘッジ非有効部分に重要性はありません。また、ヘッジ会計を適用しなくなったヘッジ関係から生じたキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金はありません。

    (7) 金融商品の公正価値

    ①  公正価値の測定方法

    金融資産および金融負債の公正価値の測定に利用される方法および仮定は以下のとおりであります。

    現金及び現金同等物、仕入債務及びその他の債務

    これらは短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。

    売上債権及びその他の債権

    短期間で回収される債権については、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。また、回収に長期間を要する債権については、公正価値は一定の期間ごとに区分した債権ごとに、満期までの期間および信用リスクを加味した利率を用いて将来キャッシュ・フローを割引く方法により算定しております。

    有価証券、投資有価証券

    市場性のある有価証券および投資有価証券の公正価値は市場価格を用いて測定しております。非上場株式については、時価純資産方式等の合理的な方法により測定しております。

    その他の金融資産およびその他の金融負債

    ・保険積立金
    保険積立金の公正価値は、払戻しに伴う契約上の重要な制約がないため、解約払戻金により測定しております。

    ・先物為替予約
    先物為替予約の公正価値は、決算日現在の同一の条件に基づく先物為替予約の市場相場により測定しております。

    ・定期預金
    定期預金の公正価値は、同様の契約を新規に行った場合に想定される利率を用いて将来キャッシュ・フローを割引く方法により算定しております。

    ・その他
    これらは短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。

    ②  公正価値および帳簿価額

    当社グループが保有する金融資産および金融負債の科目別の帳簿価額および公正価値は次のとおりであります。なお、公正価値が帳簿価額と一致している金融資産及び金融負債は含みません。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
    (金融資産)
    償却原価で測定する金融資産
    -売上債権及びその他の債権 114,396 114,396 136,066 136,008
    -有価証券、投資有価証券 180 180 220 219
    -その他の金融資産 258,134 258,069 203,454 202,768
    ③  公正価値の階層

    IFRS第13号「公正価値測定」は金融商品の公正価値の算定に用いたインプットの観察可能性に基づき、金融商品の算定額をレベル1からレベル3までの階層に分類することを要求しております。

    公正価値の階層は以下のとおりであります。

    レベル1:測定日現在でアクセスできる同一の資産または負債に関する活発な市場における無修正の相場価格

    レベル2:資産または負債について直接または間接に観察可能なインプットのうち、レベル1に含まれる相場価格以外のもの

    レベル3:資産または負債についての観察可能でないインプット

    1) 公正価値で測定する金融資産および金融負債

    連結財政状態計算書において、公正価値で測定する階層ごとの金融資産および金融負債の公正価値は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    (金融資産)
    純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    -有価証券、    投資有価証券 3,441 3,441
    -その他の金融資産 7,441 7,441
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
    -投資有価証券 115,958 3,750 119,707
    合計 115,958 14,631 130,589
    (金融負債)
    純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    -その他の金融負債 166 166
    合計 166 166

     (単位:百万円)

    当連結会計年度末(2024年3月31日)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    (金融資産)
    純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    -有価証券、    投資有価証券 6,767 6,767
    -その他の金融資産 8,113 8,113
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
    -投資有価証券 109,687 4,473 114,160
    合計 109,687 19,353 129,039
    (金融負債)
    純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    -その他の金融負債 1,588 1,588
    合計 1,588 1,588

    (注)  前連結会計年度および当連結会計年度において、レベル1、レベル2およびレベル3の間の振替は行われておりません。

    2) 償却原価で測定する金融資産および金融負債

    連結財政状態計算書において、償却原価で測定する階層ごとの金融資産および金融負債の公正価値は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    (金融資産)
    償却原価で測定する金融資産
    -売上債権及びその他の債権 114,396 114,396
    -有価証券、投資有価証券 180 180
    -その他の金融資産 258,069 258,069
    合計 372,644 372,644

     (単位:百万円)

    当連結会計年度末(2024年3月31日)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    (金融資産)
    償却原価で測定する金融資産
    -売上債権及びその他の債権 136,008 136,008
    -有価証券、投資有価証券 219 219
    -その他の金融資産 202,768 202,768
    合計 338,995 338,995

    (注)  前連結会計年度および当連結会計年度において、レベル1、レベル2およびレベル3の間の振替は行われておりません。

    3) 経常的にレベル3で測定される金融商品の調整表

    経常的にレベル3で測定される金融資産の期首から期末までの変動は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    期首残高 12,041 14,631
    利得及び損失合計 157 794
    純損益 △21 24
    その他の包括利益 178 769
    購入 2,972 4,505
    売却 △2
    決済 △539 △575
    期末残高 14,631 19,353

    (注) 1  利得及び損失合計に含まれる純損益は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであります。これらの損益は「金融収益」および「金融費用」に含まれております。

    2  利得及び損失合計に含まれるその他の包括利益は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであります。これらの損益は「その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動」および「在外営業活動体の換算差額」に含まれております。

    3 経常的にレベル3で測定される金融負債については、該当がありません。

    33  株式報酬

    当社は、当社取締役(社外取締役を除く)および当社執行役員に対するインセンティブ制度として、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。

    (1)譲渡制限付株式報酬制度

    ① 制度の概要

    本制度は、意思決定に対する責任の大きさに応じて交付株式数を算定する「勤務継続型譲渡制限付株式報酬」と、中期的な経営戦略・経営課題と紐づけて事業年度単位で設定する業績目標(ESG目標を含む)の達成度と事業年度ごとの業績指標の目標数値の達成度を踏まえて交付株式数を算定する「業績連動型譲渡制限付株式報酬」により構成されます。

    ② 期中に付与された株式数と公正価値

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    付与数
    勤務継続型 15,000株 15,300株
    業績連動型 30,900株
    移行措置 75,000株
    公正価値 3,234円 2,767円

    (注)1 公正価値は、取締役会決議日の前営業日の東京証券取引所における当社の普通株式の終値を基礎として算定しております。

    2 前連結会計年度において、取締役の報酬制度を改定しており、従来の株式報酬型ストックオプション制度を廃止し、本制度を導入しております。その移行措置として、取締役に割当済の新株予約権のうち未行使のものを全て(75,000株相当)放棄することに代えて譲渡制限付株式(75,000株)を交付しております。 

    (2)株式報酬費用

    連結損益計算書の販売費及び一般管理費に計上した株式を基礎とした報酬費用は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    ストックオプション制度に係る費用 10
    譲渡制限付株式報酬制度に係る費用
    持分決済型 132 44
    現金決済型 87 101

    (注) 株式報酬取引から生じた負債の帳簿価額は、前連結会計年度においては87百万円で、当連結会計年度においては72百万円であります。

    34  非資金取引

    非資金取引(現金及び現金同等物の使用を必要としない投資および財務取引)は次のとおりであります。

     (単位:百万円) 

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    使用権資産の取得 3,343 2,282

    35  関連当事者

    (1) 子会社及び関連会社

    子会社及び関連会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載しております。

    (2) 関連当事者との取引

    当社グループと関連当事者との間の取引および債権債務の残高で重要なものはありません。

    (3) 主要な経営幹部に対する報酬

    当社グループの主要な経営幹部に対する報酬額は次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) 当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)
    基本報酬 274 257
    賞与 134 125
    ストックオプション 10
    譲渡制限付株式報酬 178 102
    合計 595 485

    (注) 1  主要な経営幹部に対する報酬は、当社の取締役(社外取締役を含む)に対する報酬であります。

    2  主要な経営幹部に対する報酬の基本方針等については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等  (4)役員の報酬等」に記載しております。

    36  支出に関するコミットメント

    各連結会計年度末以降の支出に関するコミットメントは次のとおりであります。

      (単位:百万円)

    前連結会計年度末(2023年3月31日) 当連結会計年度末(2024年3月31日)
    有形固定資産 467 491
    無形資産
    合計 467 491

    上記のコミットメントに加えて、開発プロジェクトの成功および特定の販売目標の達成に関連するマイルストンペイメントを有しています。当社グループが将来3年以内に支払う可能性のあるマイルストンペイメントの金額は、前連結会計年度末および当連結会計年度末において、それぞれ13,584百万円および8,349百万円であります。
     当該マイルストンペイメントの金額は割引前であり、開発段階のプロジェクトの成功および特定の販売目標を達成可能と見積もった全ての潜在的な支払いを含めております。

    37  財務諸表の承認

    2024年3月期連結財務諸表は、2024年6月20日に代表取締役社長  滝野十一によって承認されております。

    38 重要な後発事象

    (企業結合)

    当社は、米国のバイオ医薬品企業 Deciphera Pharmaceuticals, Inc. (以下「Deciphera社」)との間で、買収のために新たに設立した完全子会社を通じて、現金を対価として同社を買収(以下「本買収」)することで合意し、2024年4月に契約を締結しました。この契約に基づき、2024年6月11日(米国東部時間)に同社の買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。

    (1)被取得企業の概要

    被取得企業の名称 Deciphera Pharmaceuticals, Inc.
    被取得企業の事業の内容 医薬品の研究開発、商業化
    被取得企業の財政状態および経営成績(米国会計基準)
    2023年12月期(単位:千米ドル)
    連結純資産 350,916
    連結総資産 473,566
    連結売上高 163,356
    連結営業損失 (210,958)
    親会社株主に帰属する当期純損失 (194,942)

    (2)取得日

    2024年6月11日(米国東部時間)

    (3)取得した議決権付資本持分の割合

    100%

    (4)被取得企業の支配の獲得方法

    現金を支払対価とする株式取得 約24億米ドル

    (5)企業結合の主な理由

    当社はグローバル スペシャリティ ファーマとして、独創的かつ革新的な新薬を世界に届けることを目指しています。中長期成長戦略である「パイプライン強化とグローバル開発の加速」および「欧米自販の実現」を見据え、医療ニーズの高いがんや免疫疾患、中枢神経疾患、スペシャリティ領域を重点研究領域に定め、医療現場に革新をもたらす新薬の創出に取り組んでいます。本買収により、がん領域における優れた研究開発能力と欧米でのコマーシャルケイパビリティを有するDeciphera社をパートナー企業として迎え入れ、当社グループのパイプラインの拡充およびグローバル展開を加速させていきます。

    Deciphera社は、がんを対象とした革新的な医薬品の研究・開発・販売に注力しており、自社で創製した経口キナーゼ阻害剤からなる豊富なパイプラインを有しています。KIT阻害剤であるQINLOCK®(Ripretinib)は消化管間質腫瘍(GIST)の4次治療の薬剤として米国、欧州および中国を含む40ヶ国以上で販売されています。加えて、CSF-1R阻害剤であるVimseltinibは腱滑膜巨細胞種(TGCT)を対象とした第Ⅲ相臨床試験(MOTION study)において、主要評価項目およびその他副次的評価項目を統計学的有意に達成しており、欧米での申請を2024年に予定しています。また、Deciphera社は、米国および主要な欧州諸国において自社での販売網を構築しており、この販売網はVimseltinibにおいても活用されます。

    本買収により当社は固形がん領域のパイプラインを拡充し、特にQINLOCK®とVimseltinibの獲得によって短中期的なグループの収益増加が期待できます。また、Deciphera社の欧米での開発・販売能力を獲得し、欧米自販体制を強化できます。さらに、Deciphera社の創薬能力を活用することで、当社グループのオンコロジー領域において研究開発のさらなる加速が期待できます。

    (6)支払資金の調達方法および支払方法

    本買収には、自己資金に加えて、金融機関からの借入を充当しております。

    なお、提出日現在における金融機関からの借入は次のとおりです。

    (単位:百万円)

    当連結会計年度(2024年3月31日) 提出日現在(2024年6月21日)
    短期借入金 150,000

    本買収が実行された時期に起因し、連結財務諸表の承認日までに企業結合の当初の会計処理が完了していないため、取得した資産及び負債の公正価値等については開示しておりません。

    (2)【その他】

    当連結会計年度における四半期情報等

    (累計期間) 第1四半期連結累計期間自2023年4月1日至2023年6月30日 第2四半期連結累計期間自2023年4月1日至2023年9月30日 第3四半期連結累計期間自2023年4月1日至2023年12月31日 当連結会計年度 自2023年4月1日至2024年3月31日
    売上収益 (百万円) 120,016 258,713 389,903 502,672
    税引前四半期(当期)利益 (百万円) 42,378 99,296 147,292 163,734
    親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益 (百万円) 31,818 74,491 110,544 127,977
    親会社の所有者に帰属する基本的1株当たり四半期(当期)利益 (円) 65.16 153.33 229.08 266.61
    (会計期間) 第1四半期連結会計期間自2023年4月1日至2023年6月30日 第2四半期連結会計期間自2023年7月1日至2023年9月30日 第3四半期連結会計期間自2023年10月1日至2023年12月31日 第4四半期連結会計期間自2024年1月1日至2024年3月31日
    親会社の所有者に帰属する基本的1株当たり四半期利益 (円) 65.16 88.18 75.77 36.91

    2【財務諸表等】

    (1) 【財務諸表】

    ①【貸借対照表】

    (単位:百万円)
    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    資産の部
    流動資産
    現金及び預金 147,046 184,849
    売掛金 108,885 131,958
    商品及び製品 20,983 23,208
    仕掛品 3,591 5,405
    原材料及び貯蔵品 18,706 17,890
    前渡金 3,276 1,375
    前払費用 10,282 14,511
    その他 ※1 12,263 ※1 13,514
    流動資産合計 325,033 392,711
    固定資産
    有形固定資産
    建物 103,181 103,260
    減価償却累計額 △58,222 △60,479
    建物(純額) 44,959 42,781
    構築物 3,701 3,666
    減価償却累計額 △2,717 △2,725
    構築物(純額) 984 940
    機械及び装置 22,286 22,444
    減価償却累計額 △16,682 △17,411
    機械及び装置(純額) 5,604 5,032
    車両運搬具 68 65
    減価償却累計額 △55 △58
    車両運搬具(純額) 13 8
    工具、器具及び備品 7,378 7,417
    減価償却累計額 △6,626 △6,748
    工具、器具及び備品(純額) 753 669
    土地 32,031 31,616
    建設仮勘定 1,043 702
    有形固定資産合計 85,387 81,748
    無形固定資産
    営業権 12,346 19,265
    ソフトウエア 1,156 2,122
    その他 679 658
    無形固定資産合計 14,181 22,045
    投資その他の資産
    投資有価証券 117,167 111,523
    関係会社株式 3,435 3,910
    その他の関係会社有価証券 4,361 7,406
    関係会社長期貸付金 2,613 3,435
    長期前払費用 675 442
    繰延税金資産 51,024 47,467
    前払年金費用 1,478 4,468
    長期性預金 190,000 165,000
    その他 9,254 9,557
    貸倒引当金 △2,400
    投資その他の資産合計 380,006 350,809
    固定資産合計 479,575 454,603
    資産合計 804,608 847,313
    (単位:百万円)
    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    負債の部
    流動負債
    買掛金 7,531 10,139
    未払金 55,192 45,093
    未払費用 1,264 1,232
    未払法人税等 34,127 21,893
    預り金 312 483
    賞与引当金 5,910 6,490
    役員賞与引当金 134 125
    株式報酬引当金 87 72
    販売促進引当金 1,272 1,405
    その他 6,642 4,173
    流動負債合計 112,471 91,105
    固定負債
    再評価に係る繰延税金負債 2,166 2,166
    退職給付引当金 3,366 3,006
    その他 971 831
    固定負債合計 6,504 6,004
    負債合計 118,974 97,109
    純資産の部
    株主資本
    資本金 17,358 17,358
    資本剰余金
    資本準備金 17,002 17,002
    資本剰余金合計 17,002 17,002
    利益剰余金
    利益準備金 4,340 4,340
    その他利益剰余金
    固定資産圧縮積立金 164 129
    別途積立金 374,500 374,500
    繰越利益剰余金 274,204 349,132
    利益剰余金合計 653,207 728,101
    自己株式 △54,116 △63,187
    株主資本合計 633,451 699,274
    評価・換算差額等
    その他有価証券評価差額金 55,486 54,636
    繰延ヘッジ損益 △402
    土地再評価差額金 △3,304 △3,304
    評価・換算差額等合計 52,183 50,930
    純資産合計 685,634 750,205
    負債純資産合計 804,608 847,313

    ②【損益計算書】

    (単位:百万円)
    前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    売上高
    製品売上高 235,818 242,474
    商品売上高 53,384 70,713
    ロイヤルティ収入等 152,040 185,591
    売上高合計 441,242 498,777
    売上原価
    商品及び製品期首棚卸高 18,211 18,949
    当期商品仕入高 13,964 19,800
    当期製品製造原価 42,175 41,537
    その他の原価 46,961 49,568
    合計 121,312 129,854
    商品及び製品期末棚卸高 18,949 20,269
    売上原価合計 102,363 109,585
    売上総利益 338,880 389,192
    販売費及び一般管理費
    販売費 ※1 27,023 ※1 33,898
    一般管理費 ※1 159,853 ※1 167,378
    販売費及び一般管理費合計 186,876 201,276
    営業利益 152,004 187,916
    営業外収益
    受取利息 68 1,101
    受取配当金 2,334 2,445
    為替差益 420
    その他 857 1,312
    営業外収益合計 3,259 5,279
    営業外費用
    支払利息 32 30
    寄付金 2,793 3,612
    減損損失 450 664
    訴訟費用等 308 333
    為替差損 677
    その他 248 520
    営業外費用合計 4,507 5,159
    経常利益 150,755 188,036
    特別利益
    投資有価証券売却益 4,769 12,403
    特別利益合計 4,769 12,403
    特別損失
    関係会社貸倒引当金繰入額 2,400
    訴訟費用等 ※2 7,344
    特別損失合計 7,344 2,400
    税引前当期純利益 148,181 198,039
    法人税、住民税及び事業税 39,820 41,265
    法人税等調整額 △8,829 3,865
    法人税等合計 30,991 45,130
    当期純利益 117,190 152,909
    【製造原価明細書】

      (単位:百万円)

    前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    区分 注記番号 金額 構成比 金額 構成比
    Ⅰ 原材料費 8,672 20.6% 10,555 23.6%
    Ⅱ 半製品仕入高 16,554 39.2% 17,095 38.1%
    Ⅲ 労務費 2,082 4.9% 2,109 4.7%
    Ⅳ 経費 ※2 14,891 35.3% 15,061 33.6%
    当期総製造費用 42,200 100.0% 44,820 100.0%
    期首仕掛品・  半製品棚卸高 6,157 5,625
    合計 48,357 50,445
    期末仕掛品・  半製品棚卸高 ※3 5,625 8,344
    他勘定振替高 ※4 △556 △564
    当期製品製造原価 42,175 41,537

    (注)※1 原価計算の方法は、組別、工程別、総合原価計算を採用しております。

    ※2 経費のうち主なものは次のとおりであります。

    前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    減価償却費 2,339百万円 2,234百万円
    外注工賃 7,272百万円 7,060百万円

    ※3 「期末仕掛品・半製品棚卸高」には、貸借対照表の「商品及び製品」のうち、次の期末半製品棚卸高が含まれております。

    前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
    期末半製品棚卸高 2,034百万円 2,939百万円

    ※4 試験研究用への払出などであります。

    ③【株主資本等変動計算書】

      前事業年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金
    資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計 利益準備金 その他利益剰余金 利益剰余金合計
    固定資産圧縮積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
    当期首残高 17,358 17,002 24 17,026 4,340 164 374,500 207,520 586,523
    当期変動額
    剰余金の配当 △29,790 △29,790
    当期純利益 117,190 117,190
    自己株式の取得
    自己株式の消却 △20,352 △20,352
    自己株式の処分 123 123
    土地再評価差額金の取崩 △512 △512
    利益剰余金から資本剰余金への振替 20,205 20,205 △20,205 △20,205
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 △24 △24 66,684 66,684
    当期末残高 17,358 17,002 17,002 4,340 164 374,500 274,204 653,207
    株主資本 評価・換算差額等 新株予約権 純資産合計
    自己株式 株主資本合計 その他有価証券評価差額金 土地再評価差額金 評価・換算差額等合計
    当期首残高 △74,635 546,273 56,598 △3,815 52,782 137 599,192
    当期変動額
    剰余金の配当 △29,790 △29,790
    当期純利益 117,190 117,190
    自己株式の取得 △1 △1 △1
    自己株式の消却 20,352
    自己株式の処分 168 291 291
    土地再評価差額金の取崩 △512 △512
    利益剰余金から資本剰余金への振替
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △1,111 512 △600 △137 △737
    当期変動額合計 20,518 87,178 △1,111 512 △600 △137 86,441
    当期末残高 △54,116 633,451 55,486 △3,304 52,183 685,634

      当事業年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金
    資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計 利益準備金 その他利益剰余金 利益剰余金合計
    固定資産圧縮積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
    当期首残高 17,358 17,002 17,002 4,340 164 374,500 274,204 653,207
    当期変動額
    剰余金の配当 △37,213 △37,213
    当期純利益 152,909 152,909
    自己株式の取得
    自己株式の消却 △40,844 △40,844
    自己株式の処分 42 42
    固定資産圧縮積立金の取崩 △34 34
    利益剰余金から資本剰余金への振替 40,802 40,802 △40,802 △40,802
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 △34 74,928 74,894
    当期末残高 17,358 17,002 17,002 4,340 129 374,500 349,132 728,101
    株主資本 評価・換算差額等 純資産合計
    自己株式 株主資本合計 その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 評価・換算差額等合計
    当期首残高 △54,116 633,451 55,486 △3,304 52,183 685,634
    当期変動額
    剰余金の配当 △37,213 △37,213
    当期純利益 152,909 152,909
    自己株式の取得 △50,001 △50,001 △50,001
    自己株式の消却 40,844
    自己株式の処分 86 128 128
    固定資産圧縮積立金の取崩
    利益剰余金から資本剰余金への振替
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △850 △402 △1,252 △1,252
    当期変動額合計 △9,071 65,823 △850 △402 △1,252 64,571
    当期末残高 △63,187 699,274 54,636 △402 △3,304 50,930 750,205
    【注記事項】

    (重要な会計方針)

    1 有価証券の評価基準および評価方法

    (1) 満期保有目的の債券

    …償却原価法(定額法)を採用しております。

    (2) 子会社株式および関連会社株式

    …移動平均法による原価法を採用しております。

    (3) その他の関係会社有価証券

    …移動平均法による原価法を採用しております。

    投資事業有限責任組合等については、組合契約に規定される決算報告日に応じて入手可能な最近の決算書を基礎とし、持分相当額を純額で取り込む方法によっております。

    (4) その他有価証券

    市場価格のない株式等以外のもの

    …時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)を採用しております。

    市場価格のない株式等

    …移動平均法による原価法を採用しております。

    2 デリバティブの評価基準および評価方法

    デリバティブ

    …時価法を採用しております。

    3 棚卸資産の評価基準および評価方法

    …主として、総平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用しております。

    4 固定資産の減価償却の方法

    (1) 有形固定資産(リース資産を除く)

    定率法を採用しております。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)ならびに2016年4月1日以降に取得した建物附属設備および構築物については、定額法を採用しております。

     なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。

    建物及び構築物 15~50年
    機械装置及び車両運搬具 4~15年

    (2) 無形固定資産(リース資産を除く)

    定額法を採用しております。

    なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。

    ソフトウェア 3~5年

    (3) リース資産

    所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産

    リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法を採用しております。

    5 外貨建の資産および負債の本邦通貨への換算基準

    外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しております。

    6 引当金の計上基準

    (1) 貸倒引当金

    当事業年度末における売上債権等の貸倒れによる損失に備えて、内規(一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上)に定める基準により算定した額を計上しております。

    (2) 賞与引当金

    従業員賞与の支給に備えて、支給見込額を計上しております。

    (3) 役員賞与引当金

    役員賞与の支給に備えて、支給見込額を計上しております。

    (4) 株式報酬引当金

    取締役(社外取締役を除く)および執行役員を対象とした業績連動型株式報酬制度による当社株式の交付に備えて、支給見込額を計上しております。

    (5) 販売促進引当金

    販売した製品・商品のうち当事業年度末における特約店在庫分について、その販売促進に要する諸費用に備えて、その在庫に実績を基礎にした販売経費率を乗じた額を計上しております。

    (6) 退職給付引当金

    従業員の退職給付に備えて、当事業年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき計上しております。

    ①退職給付見込額の期間帰属方法

    退職給付債務の算定に当たり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。

    ②数理計算上の差異および過去勤務費用の費用処理方法

    数理計算上の差異は、各事業年度に発生した額を翌事業年度に一括で費用処理することとしております。過去勤務費用は、発生時から一年間で費用処理することとしております。

    7 収益の計上基準

    当社は、利息および配当収益等を除き、次の5つのステップを適用することにより認識しております。

    ステップ1:顧客との契約を識別する
     ステップ2:契約における履行義務を識別する
     ステップ3:取引価格を算定する
     ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する
     ステップ5:履行義務の充足時または充足するにつれて収益を認識する

    製商品の販売に係る対価は、顧客へ製商品を引き渡した時点から主として1年以内に受領しており、重要な金融要素は含んでおりません。

    ロイヤルティ収入等の取引が重要な金融要素を含む場合、収益は実効金利を用いて現在価値で測定しております。ただし、契約に基づく権利の確定時点から1年以内に受領すると見込まれる場合、重要な金融要素の調整は行っておりません。

    主要な事業における顧客との契約に基づく主な履行義務の内容および当該履行義務に係る収益を認識する通常の時点は、連結財務諸表注記「3 重要性がある会計方針 (12)収益」に同一の内容を記載しているため、記載を省略しております。

    8 ヘッジ会計の方法

    (1) ヘッジ会計の方法

    繰延ヘッジ処理を採用しております。

    (2) ヘッジ手段とヘッジ対象

    ヘッジ手段

    …為替予約取引

    ヘッジ対象

    …外貨建金銭債権債務等(予定取引を含む)

    (3) ヘッジ方針

     外貨建取引に係る相場の変動リスクを回避する目的で為替予約取引を行っております。

     投機的な取引および短期的な売買差益を得る取引は行っておりません。

    (4) ヘッジの有効性

    ヘッジの有効性については、それぞれのヘッジ手段とヘッジ対象が対応していることを確認することにより有効であることを評価しております。

    9 その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項

    退職給付に係る会計処理

    退職給付に係る未認識数理計算上の差異および未認識過去勤務費用の会計処理の方法は、連結財務諸表におけるこれらの会計処理の方法と異なっております。

    (重要な会計上の見積り)

    当社の財務諸表は、収益および費用、資産および負債の測定に関する経営者の見積りおよび仮定を含んでおります。これらの見積りおよび仮定は過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかし、その性質上、将来において、これらの見積りおよび仮定とは異なる結果となる可能性があります。

    見積りおよびその基礎となる仮定は経営者により継続して見直されております。これらの見積りおよび仮定の見直しによる影響は、その見積りおよび仮定を見直した期間およびそれ以降の期間において認識しております。

    会計方針を適用する過程で行われた判断および見積り、ならびに会計上の見積りおよび仮定のうち、財務諸表に報告された金額に重大な影響を及ぼすものに関する情報は以下のとおりであります。

    1 繰延税金資産の回収可能性

    (1) 当事業年度の財務諸表に計上した額

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    繰延税金資産 51,024 百万円 47,467 百万円

    (2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    当社は、資産および負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との間に生じる一時差異に係る税効果については、繰延税金資産を回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において、当該一時差異に適用される法定実効税率を使用して繰延税金資産を計上しております。当社は、事業計画等に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期およびその金額を合理的に見積り、課税所得が生じる可能性を判断しています。

    2 確定給付債務の測定

    (1) 当事業年度の財務諸表に計上した額

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    前払年金費用 1,478 百万円 4,468 百万円
    退職給付引当金 3,366 百万円 3,006 百万円

    (2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    確定給付債務の現在価値および関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定に基づいて算定しております。数理計算上の仮定には、割引率や利息の純額等の変数についての見積りおよび判断が求められます。当社は、これらの変数を含む数理計算上の仮定の適切性について、外部の年金数理人からの助言を得ながら、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動により、当社の将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。

    (貸借対照表関係)

    ※1 担保に供している資産

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    その他(流動資産) 6,500 百万円 7,500 百万円

    関税法・消費税法に基づき、輸入取引に伴う関税・消費税の納期限延長制度を利用する際の担保として供託しております。

    ※2 保証債務

    次の関係会社について、債務保証を行っております。

    オノ・ファーマ・ユーエスエー インク

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    家賃支払等に対する保証 1,976 百万円 1,981 百万円
    (損益計算書関係)

    ※1 販売費及び一般管理費の主要な費目及び金額は次のとおりであります。

    (1) 販売費

    前事業年度(自  2022年4月1日至  2023年3月31日) 当事業年度(自  2023年4月1日至  2024年3月31日)
    事業計画費 3,356 百万円 3,694 百万円
    販売促進費 17,817 23,981

    (2) 一般管理費

    前事業年度(自  2022年4月1日至  2023年3月31日) 当事業年度(自  2023年4月1日至  2024年3月31日)
    給料 12,497 百万円 12,538 百万円
    退職給付費用 671 △641
    賞与引当金繰入額 3,552 3,743
    役員賞与引当金繰入額 134 125
    減価償却費 712 966
    研究開発費 107,865 112,440

    ※2 前事業年度の特別損失の訴訟費用等には、ダナファーバーがん研究所との特許関連訴訟の和解に伴う一時金を計上しております。

    (有価証券関係)

    前事業年度(2023年3月31日)

     子会社株式、関連会社株式およびその他の関係会社有価証券(関係会社株式等の貸借対照表計上額は7,796百万円)は、市場価格のない株式等にあたるため、時価は記載しておりません。

    当事業年度(2024年3月31日)

     子会社株式、関連会社株式およびその他の関係会社有価証券(関係会社株式等の貸借対照表計上額は11,316百万円)は、市場価格のない株式等にあたるため、時価は記載しておりません。

    (税効果会計関係)

    1 繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    (繰延税金資産)
    前払試験研究費 51,217 百万円 52,487 百万円
    賞与引当金 1,808 1,986
    未払事業税 2,160 1,516
    販売促進引当金 389 430
    未払金 6,359 4,068
    投資有価証券評価損 1,337 1,226
    退職給付引当金 2,555 1,528
    償却資産等償却費 3,924 3,958
    貸倒引当金 734
    その他 6,512 5,231
    小計 76,260 73,164
    評価性引当金 △1,771 △2,378
    繰延税金資産合計 74,489 70,786
    (繰延税金負債)
    その他有価証券評価差額金 △23,196 △23,065
    固定資産圧縮積立金 △72 △57
    その他 △196 △196
    繰延税金負債合計 △23,465 △23,318
    繰延税金資産の純額 51,024 47,467

    2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の重要な差異の原因となった主な項目別の内訳

    前事業年度(2023年3月31日) 当事業年度(2024年3月31日)
    法定実効税率 30.6 30.6
    (調整)
    交際費、寄付金等永久に損金に算入されない項目 0.4 0.1
    受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △0.1 △0.1
    試験研究費等の税額控除 △9.7 △8.1
    評価性引当額の増減 0.0 0.3
    その他 △0.3 △0.0
    税効果会計適用後の法人税等の負担率 20.9 22.8

    3 法人税および地方法人税の会計処理またはこれらに関する税効果会計の会計処理

    当社は、グループ通算制度を適用しております。また、「グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号 2021年8月12日)に従って、法人税および地方法人税の会計処理またはこれらに関する税効果会計の会計処理ならびに開示を行っております。

    (収益認識関係)

    収益を理解するための基礎となる情報は、連結財務諸表注記「3 重要性がある会計方針 (12)収益」に同一の内容を記載しているため、注記を省略しております。

    (重要な後発事象)

    当社は、米国のバイオ医薬品企業 Deciphera Pharmaceuticals, Inc.との間で、買収のために新たに設立した完全子会社を通じて、現金を対価として同社を買収することで合意し、2024年4月に契約を締結しました。この契約に基づき、2024年6月11日(米国東部時間)に同社の買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。詳細については、連結財務諸表注記「38 重要な後発事象」をご参照ください。

    ④ 【附属明細表】
    【有形固定資産等明細表】

    (単位:百万円) 

    資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高 当期末減価償却累計額または償却累計額 当期償却額 差引当期末残高
    有形固定資産
    建物 103,181 1,387 1,308(4) 103,260 60,479 3,147 42,781
    構築物 3,701 52 87(1) 3,666 2,725 82 940
    機械及び装置 22,286 403 246(-) 22,444 17,411 975 5,032
    車両運搬具 68 2 5(-) 65 58 5 8
    工具、器具及び備品 7,378 419 380(0) 7,417 6,748 502 669
    土地 32,031[△1,137] 5 421(-) 31,616[△1,137] 31,616
    建設仮勘定 1,043 436 777(38) 702 702
    有形固定資産計 169,689 2,705 3,225(43) 169,169 87,421 4,711 81,748
    無形固定資産
    営業権 20,240 9,555 621(621) 29,174 9,909 2,015 19,265
    ソフトウェア 1,264 1,345 -(-) 2,609 487 379 2,122
    その他 935 772 791(-) 915 258 1 658
    無形固定資産計 22,439 11,671 1,412(621) 32,698 10,653 2,395 22,045
    長期前払費用 2,086 750 1,529 1,307 865 570 442

    (注)1 営業権の当期増加額のうち、主なものは、導入品の販売達成マイルストン8,853百万円であります。

    2 当期減少額のうち、( )内は内書きで減損損失の計上額であります。

    3 土地の当期首残高、当期減少額および当期末残高の[ ]は内書きで、土地の再評価に関する法律(平成10年3月31日公布法律第34号)により行った、事業用土地の再評価実施前の帳簿価額との差額であります。

    【引当金明細表】

    (単位:百万円) 

    区分 当期首残高 当期増加額 当期減少額(目的使用) 当期減少額(その他) 当期末残高
    貸倒引当金 2,400 2,400
    賞与引当金 5,910 6,490 5,910 6,490
    役員賞与引当金 134 125 134 125
    株式報酬引当金 87 93 108 72
    販売促進引当金 1,272 1,405 1,272 1,405

    (2)【主な資産及び負債の内容】

    連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。

    (3) 【その他】

    該当事項はありません。

    第6 【提出会社の株式事務の概要】

    事業年度 4月1日から3月31日まで
    定時株主総会 6月中
    基準日 3月31日
    剰余金の配当の基準日 9月30日、3月31日
    1単元の株式数 100株
    単元未満株式の買取り
    取扱場所 大阪市中央区北浜四丁目5番33号三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
    株主名簿管理人 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号三井住友信託銀行株式会社(特別口座)東京都千代田区丸の内一丁目4番1号三井住友信託銀行株式会社
    取次所
    買取手数料 無料
    公告掲載方法 電子公告ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告を行うことができない場合は、日本経済新聞に掲載します。公告掲載URLhttps://www.ono-pharma.com/ja
    株主に対する特典 なし

    第7 【提出会社の参考情報】

    1 【提出会社の親会社等の情報】

    当社には、親会社等はありません。

    2 【その他の参考情報】

    当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に次の書類を提出しております。

    (1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書 事業年度(第75期) 自 2022年4月1日至 2023年3月31日 2023年6月23日関東財務局長に提出
    (2) 内部統制報告書及びその添付書類 2023年6月23日関東財務局長に提出
    (3) 四半期報告書及び確認書 (第76期第1四半期) 自 2023年4月1日至 2023年6月30日 2023年8月4日関東財務局長に提出
    (第76期第2四半期) 自 2023年7月1日至 2023年9月30日 2023年11月7日関東財務局長に提出
    (第76期第3四半期) 自 2023年10月1日至 2023年12月31日 2024年2月6日関東財務局長に提出
    (4) 臨時報告書 企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(2023年6月22日の第75回定時株主総会における議決権行使の結果)の規定に基づく臨時報告書 2023年6月23日関東財務局長に提出
    企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号(代表取締役の異動)の規定に基づく臨時報告書 2024年1月12日関東財務局長に提出
    企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号の2(子会社取得の決定)の規定に基づく臨時報告書 2024年5月13日関東財務局長に提出
    企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第2号の2(届出を要しない株券等又は新株予約権証券等の発行)の規定に基づく臨時報告書 2024年6月20日関東財務局長に提出
    (5) 有価証券届出書(譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分)及びその添付書類 2023年6月22日関東財務局長に提出
    (6) 2023年6月22日提出の有価証券届出書(譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分)に係る訂正届出書及びその添付書類 2023年6月23日関東財務局長に提出
    (7) 自己株券買付状況報告書 2023年9月14日2023年10月6日2023年10月12日2023年11月14日2023年12月14日2024年1月12日2024年2月14日2024年3月14日2024年4月12日関東財務局長に提出

    第二部 【提出会社の保証会社等の情報】

    該当事項はありません。

    独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書

    2024年6月20日

     小野薬品工業株式会社

     取 締 役 会  御 中  

    有限責任監査法人 ト ー マ ツ

    大 阪 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 髙 見 勝 文 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 村 上 育 史

    <連結財務諸表監査>

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている小野薬品工業株式会社の2023年4月1日から2024年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結財政状態計算書、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結財務諸表注記について監査を行った。

    当監査法人は、上記の連結財務諸表が、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条により規定された国際会計基準に準拠して、小野薬品工業株式会社及び連結子会社の2024年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    強調事項

    連結財務諸表注記38重要な後発事象に記載されているとおり、会社は2024年6月11日にDeciphera Pharmaceuticals, Inc.を完全子会社とした。

    当該事項は、当監査法人の意見に影響を及ぼすものではない。

    監査上の主要な検討事項

    監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 

    特許権及びライセンス等に係る無形資産の評価
    監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
    連結財政状態計算書に計上されている無形資産(残高57,288百万円)には、連結財務諸表注記14無形資産に記載のとおり、特許権及びライセンス等に係る無形資産(仕掛研究開発費及び販売権)49,746百万円が含まれており、その総資産に占める割合は5.4%である。連結財務諸表注記3重要性がある会計方針(8)③に記載のとおり、会社は、当年度において仕掛研究開発費及び減損の兆候が存在する販売権について減損テストを実施している。その結果、仕掛研究開発費について3,700百万円、販売権について11,134百万円の減損損失を計上している。減損テストに使用する使用価値は将来キャッシュ・フローの割引現在価値として算定しており、将来キャッシュ・フローの見積りは、販売予測数量及び割引率といった経営者による仮定が使用されている。使用価値は、これらの仮定により重要な影響を受けるが、これらの仮定にかかる判断には高い不確実性が伴う。以上から、当監査法人は特許権及びライセンス等に係る無形資産の評価を監査上の主要な検討事項と判断した。 当監査法人は、無形資産の評価を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。(1) 内部統制の評価・使用価値の算定に関する内部統制の整備状況及び運用状況の評価を実施した。(2) 使用価値の検討・将来キャッシュ・フローの見積りに適用された重要な仮定である販売予測数量の見積りに関する責任者への質問、および見積りに利用した外部調査結果の閲覧を実施し、見積りに用いた仮定の合理性を検討した。・特許権及びライセンス等にかかる無形資産のうち販売権の将来キャッシュ・フローの見積りに適用された売上予測について、過年度計画数値と実績の遡及的な検討を実施した。・割引率について、その計算手法及び決定された水準の合理性を検討した。
    ロイヤルティ収入等の収益認識の適切性
    監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
    連結財務諸表注記25売上収益に記載のとおり、会社はロイヤルティ収入等185,693百万円を売上収益に計上している。これには特許関連訴訟の和解に伴う一時金収入17,032百万円が含まれている。ロイヤルティ収入等とは、主としてライセンス契約等に係る収入(契約一時金、マイルストン収入及びロイヤルティ収入)である。これらの収益は、連結財務諸表注記3重要性がある会計方針(12)に記載のとおり、契約上の履行義務が一時点で充足されると判断される場合には、契約一時金は開発権・販売権等を付与した時点、マイルストン収入については契約上定められたマイルストンが達成された時点で収益認識が行われている。また、ロイヤルティ収入については、契約相手先の売上収益等を基礎に算定されることから、主に契約相手先の売上発生に応じて収益認識が行われている。また、前述の特許関連訴訟の和解に伴う一時金収入については契約締結時に収益認識が行われている。会社の売上収益のうち医薬品売上高については、販売管理システム上でITに依拠した業務プロセスにより売上が計上されるのに対し、ロイヤルティ収入等は、その計算及び入力のプロセスにIT以外の作業及びコントロールが介在するため、ロイヤルティ収入等の収益認識の適切性に関して監査人がより注意を払う必要がある。また、ロイヤルティ収入等は、金額的重要性もあることから、投資家や株主が会社の業績を判断する際に重要な影響を及ぼす事項である。以上から、当監査法人はロイヤルティ収入等の収益認識の適切性を監査上の主要な検討事項と判断した。 当監査法人は、ロイヤルティ収入等の収益認識の適切性を検証するため、主として以下の監査手続を実施した。(1) 内部統制の評価・ロイヤルティ収入等の計上額の正確性に関する内部統制の整備状況及び運用状況の評価を実施した。(2) ロイヤルティ収入等の計上額の検討・契約相手先の売上発生に応じて収益認識を行う主要な契約について、契約相手先の売上公表数値に契約上のロイヤルティ料率を乗じた金額と、計上されたロイヤルティ収入の比較を実施した。・主要な契約相手先に対して文書による確認を実施し、年間のロイヤルティ収入及び売上債権の期末残高の検討を実施した。・当年度の特許関連訴訟の和解に伴う一時金収入について、契約書の記載内容と会社が認識している履行義務との整合性を検証し、収益認識の妥当性の検討を実施した。

    その他の記載内容

    その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。

    連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。

    当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。

    その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。

    連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、国際会計基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

    連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、国際会計基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    連結財務諸表監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。

    ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。

    ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    <内部統制監査>

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、小野薬品工業株式会社の2024年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。

    当監査法人は、小野薬品工業株式会社が2024年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。

    なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。

    内部統制監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。

    ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。

    <報酬関連情報>

    当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】に記載されている。 

    利害関係

    会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以 上

    (注) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。

    独立監査人の監査報告書

    2024年6月20日

      小野薬品工業株式会社

     取 締 役 会  御 中  

    有限責任監査法人 ト ー マ ツ

    大 阪 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 髙 見 勝 文 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 村 上 育 史

    <財務諸表監査>

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている小野薬品工業株式会社の2023年4月1日から2024年3月31日までの第76期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。

    当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、小野薬品工業株式会社の2024年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    強調事項

    注記事項の重要な後発事象に記載されているとおり、会社は2024年6月11日にDeciphera Pharmaceuticals, Inc.を完全子会社とした。

    当該事項は、当監査法人の意見に影響を及ぼすものではない。

    監査上の主要な検討事項

    監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 

    ロイヤルティ収入等の収益認識の適切性
    連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(ロイヤルティ収入等の収益認識の適切性)と同一内容であるため、記載を省略している。
    その他の記載内容

    その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。

    財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。

    当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。

    その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 

    財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

    財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    財務諸表監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。

    ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    <報酬関連情報>

    報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 

    利害関係

    会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以  上

    (注) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。