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    5411 JFEホールディングス 有価証券報告書-第20期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

    【表紙】
    【提出書類】 有価証券報告書
    【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
    【提出先】 関東財務局長
    【提出日】 2022年6月24日
    【事業年度】 第20期(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    【会社名】 JFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)
    【英訳名】 JFE Holdings,Inc.
    【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 柿 木 厚 司
    【本店の所在の場所】 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    【電話番号】 03(3597)4321
    【事務連絡者氏名】 専務執行役員 田 中 利 弘
    【最寄りの連絡場所】 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    【電話番号】 03(3597)4321
    【事務連絡者氏名】 専務執行役員 田 中 利 弘
    【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所 (東京都中央区日本橋兜町2番1号)

    第一部 【企業情報】

    第1 【企業の概況】

    1 【主要な経営指標等の推移】

    (1) 連結経営指標等

    回次 国際財務報告基準
    移行日 第16期 第17期 第18期 第19期 第20期(当事業年度)
    決算年月 2017年4月1日 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
    売上収益 (百万円) - 3,627,248 3,873,662 3,729,717 3,227,285 4,365,145
    事業利益又は事業損失(△) (百万円) - 218,378 232,070 37,899 △12,911 416,466
    税引前利益又は税引前損失(△) (百万円) - 152,877 209,313 △213,473 △4,930 388,535
    親会社の所有者に帰属する当期利益又は親会社の所有者に帰属する当期損失(△) (百万円) - 97,635 163,509 △197,744 △21,868 288,058
    親会社の所有者に帰属する当期包括利益 (百万円) - 117,483 120,693 △263,243 60,036 352,318
    親会社の所有者に帰属する持分 (百万円) 1,781,449 1,862,707 1,926,337 1,627,026 1,679,223 1,988,268
    資産合計 (百万円) 4,329,232 4,487,173 4,709,201 4,646,120 4,654,972 5,287,909
    1株当たり親会社所有者帰属持分 (円) 3,089.53 3,230.96 3,345.22 2,825.50 2,916.37 3,452.82
    基本的1株当たり当期利益又は基本的1株当たり当期損失(△) (円) - 169.34 283.81 △343.39 △37.98 500.28
    希薄化後1株当たり当期利益又は希薄化後1株当たり当期損失(△) (円) - 169.34 283.76 △343.39 △37.98 500.12
    親会社所有者帰属持分比率 (%) 41.1 41.5 40.9 35.0 36.1 37.6
    親会社所有者帰属持分当期利益率 (%) - 5.4 8.6 △11.1 △1.3 15.7
    株価収益率 (倍) - 12.7 6.6 - - 3.4
    営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) - 328,358 268,251 261,070 247,274 298,738
    投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) - △216,454 △313,351 △358,378 △164,221 △288,034
    財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) - △99,828 51,882 103,900 △30,092 △57,427
    現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 70,209 75,117 82,288 86,704 142,416 101,773
    従業員数 (人) 60,439 61,234 62,083 64,009 64,371 64,296

    (注) 1 第17期より国際財務報告基準(以下、IFRS)に基づいて連結財務諸表を作成しております。

    2 △は損失またはキャッシュ・フローの支出を示しております。

    3 事業利益又は事業損失(△)は、税引前利益又は税引前損失(△)から金融損益および金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益または損失(△)であり、当社連結業績の代表的指標であります。

    4 第18期および第19期の株価収益率については、当期損失であるため記載しておりません。

    回次 日本基準
    第16期 第17期
    決算年月 2018年3月 2019年3月
    売上高 (百万円) 3,678,612 3,961,762
    営業利益 (百万円) 246,669 191,226
    経常利益 (百万円) 216,339 221,176
    親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 144,638 164,218
    包括利益 (百万円) 149,602 126,637
    純資産額 (百万円) 2,009,911 2,079,114
    総資産額 (百万円) 4,440,910 4,648,635
    1株当たり純資産額 (円) 3,381.63 3,495.20
    1株当たり当期純利益 (円) 250.86 285.04
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円) - 284.99
    自己資本比率 (%) 43.9 43.3
    自己資本利益率 (%) 7.6 8.3
    株価収益率 (倍) 8.5 6.6
    営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 298,811 235,747
    投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △194,835 △284,580
    財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △90,998 56,984
    現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 75,225 84,728
    従業員数 (人) 61,234 62,076

    (注) 1 第17期の日本基準に基づく連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。

    2 △はキャッシュ・フローの支出を示しております。

    3 第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    (2) 提出会社の経営指標等

    回次 日本基準
    第16期 第17期 第18期 第19期 第20期(当事業年度)
    決算年月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
    営業収益 (百万円) 34,572 116,518 61,228 21,918 62,219
    営業利益 (百万円) 18,010 104,233 48,548 9,334 49,716
    経常利益 (百万円) 18,010 104,233 48,548 9,334 49,716
    当期純利益又は当期純損失(△) (百万円) △42,180 104,128 25,866 9,182 49,438
    資本金 (百万円) 147,143 147,143 147,143 147,143 147,143
    発行済株式総数 (千株) 614,438 614,438 614,438 614,438 614,438
    純資産額 (百万円) 981,063 1,028,332 1,014,114 1,023,456 1,032,718
    総資産額 (百万円) 2,366,306 2,479,150 2,676,515 2,745,823 2,767,173
    1株当たり純資産額 (円) 1,701.21 1,785.25 1,760.60 1,776.96 1,793.10
    1株当たり配当額(うち1株当たり中間配当額) (円) 80.00 95.00 20.00 10.00 140.00
    (30.00) (45.00) (20.00) (0.00) (60.00)
    1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) (円) △73.14 180.69 44.91 15.94 85.84
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円) - 180.65 44.90 15.94 85.80
    自己資本比率 (%) 41.5 41.5 37.9 37.3 37.3
    自己資本利益率 (%) △4.1 10.4 2.5 0.9 4.8
    株価収益率 (倍) - 10.4 15.7 85.5 20.1
    配当性向 (%) - 52.6 44.5 62.7 163.1
    従業員数 (人) 40 41 45 52 51
    株主総利回り (%) 116.5 107.6 47.1 82.2 108.4
    (比較指標:配当込みTOPIX) (%) (115.9) (110.0) (99.6) (141.5) (144.3)
    最高株価 (円) 2,887.0 2,666.5 1,992.5 1,424.0 1,950.0
    最低株価 (円) 1,748.0 1,657.5 699.0 626.0 1,206.0

    (注) 1 △は損失を示しております。

    2 第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    3 第16期の株価収益率および配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。

    4 最高株価および最低株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものであります。

    2 【沿革】

    [前史]

    2001年4月 日本鋼管㈱および川崎製鉄㈱(以下、両社)は、経営統合について合意
    2001年12月 両社は、株式移転の方法により共同で完全親会社である当社を設立し、「JFEグループ」として全面的統合を行うことに関する基本合意書を締結
    2002年4月 両社は、ドイツのティッセン・クルップ・スチール社と自動車用鋼板分野で三社包括提携契約締結
    2002年5月 両社は経営統合契約書締結
    2002年6月 両社の定時株主総会において、両社が共同で株式移転の方法により当社を設立し、その完全子会社となることについて承認決議

    [提出会社設立以降]

    2002年9月 両社が共同して株式移転により完全親会社である当社を設立当社普通株式を東京証券取引所、大阪証券取引所および名古屋証券取引所市場第一部に上場(両社普通株式は上場廃止)
    2003年1月 両社の会社分割契約書締結を承認
    2003年4月 両社を会社分割により、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE都市開発㈱およびJFE技研㈱に再編川崎マイクロエレクトロニクス㈱を当社の完全子会社とする会社分割を実施
    2008年3月 日立造船㈱およびJFEエンジニアリング㈱が保有する株式の取得によりユニバーサル造船㈱を子会社化
    2009年4月 JFE技研㈱が持つエンジニアリング関連の研究機能をJFEエンジニアリング㈱へ移転するとともに、JFE技研㈱をJFEスチール㈱へ統合
    2011年4月 JFEスチール㈱がJFE都市開発㈱を吸収合併して保有不動産活用事業を承継
    2012年7月 川崎マイクロエレクトロニクス㈱が発行する全部の株式を㈱メガチップスに譲渡
    2012年10月 JFE商事㈱を株式交換により完全子会社化
    2013年1月 ユニバーサル造船㈱を存続会社として㈱アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドとの経営統合により、ジャパン マリンユナイテッド㈱(現・持分法適用関連会社)を設立
    2021年12月 名古屋証券取引所上場廃止

    なお、事業別会社への再編(2003年4月)までの旧日本鋼管㈱および旧川崎製鉄㈱の沿革は以下のとおりであります。

    ① 旧日本鋼管㈱

    1912年6月 日本鋼管㈱設立
    1919年11月 電気製鉄㈱を合併
    1936年6月 最初の高炉火入れ(銑鋼一貫体制を確立)
    1940年10月 鶴見製鉄造船㈱を合併(鶴見製鉄所、鶴見造船所発足)
    1965年2月 福山製鉄所発足(1966年8月 第一高炉火入れ)
    1968年4月 川崎、鶴見、水江の三製鉄所を統合(京浜製鉄所発足)
    1969年1月 津造船所発足
    1971年12月 京浜製鉄所にて扇島建設着工(1976年11月 扇島第一高炉火入れ)
    1989年7月 鉄鋼事業部、総合エンジニアリング事業部、総合都市開発事業部の三事業部体制発足
    1990年3月 タイ・コーテッド・スチール・シート社およびタイ・コールド・ロールド・スチール・シート社設立
    2001年12月 日立造船㈱と造船事業統合基本協定書締結
    2002年9月 日立造船㈱との共同出資会社ユニバーサル造船㈱へ造船事業を営業譲渡

    ② 旧川崎製鉄㈱

    [前史]

    1878年4月 川崎正蔵が東京築地に川崎築地造船所を創業
    1896年10月 ㈱川崎造船所設立
    1917年5月 葺合工場設置
    1939年10月 西宮工場設置
    1939年12月 川崎重工業㈱に改称
    1943年8月 知多工場設置

    [設立以降]

    1950年8月 川崎重工業㈱の製鉄部門を分離独立し、川崎製鉄㈱設立
    1950年10月 東京・大阪・名古屋・福岡の各証券取引所に株式上場
    1951年2月 千葉製鉄所開設(戦後わが国初の近代的銑鋼一貫製鉄所)(1953年6月 第一高炉火入れ)
    1961年7月 水島製鉄所開設(1967年4月 第一高炉火入れ)
    1976年8月 エンジニアリング事業部設置
    1977年4月 フィリピンのフィリピン・シンター・コーポレーションで焼結鉱の生産開始
    1984年7月 米国カリフォルニア・スチール・インダストリーズ社に経営参加
    1995年3月 川鉄コンテイナー㈱[現JFEコンテイナー㈱]、大阪証券取引所市場第二部に株式上場
    1995年4月 豊平製鋼㈱[現JFE条鋼㈱]、札幌証券取引所に株式上場(2011年2月、株式交換によるJFEスチール㈱の完全子会社化に伴い上場廃止)
    2001年3月 川鉄情報システム㈱[現JFEシステムズ㈱]、東京証券取引所市場第二部に株式上場
    2001年7月 LSI事業部を会社分割により分社し、川崎マイクロエレクトロニクス㈱設立
    2003年3月 本店所在地を神戸市中央区から東京都千代田区に変更

    3 【事業の内容】

    当社は、JFEグループ全体の経営戦略の策定、グループ会社の経営とリスク管理、グループIR等の対外説明、グループ全体の資金調達等の機能を集約した、グループを代表する上場会社として、スリムなグループ本社機能を担う会社であります。

    JFEグループは、「JFEスチール㈱」、「JFEエンジニアリング㈱」、「JFE商事㈱」の3つの事業会社により、事業分野ごとの特性に応じた最適な業務執行体制の構築を図っております。

    なお、セグメント情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載しております。また、主な関係会社については、「4 関係会社の状況」に記載しております。

    当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

    (1) 鉄鋼事業

    JFEスチール㈱およびその関係会社において、銑鋼一貫メーカーとして各種鉄鋼製品の製造・販売を主力事業とし、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業を行っております。

    [主要製品等]

    鉄鋼製品・半製品(熱延薄鋼板、冷延薄鋼板、表面処理鋼板、厚鋼板、形鋼、H形鋼、鋼矢板、レール、継目無鋼管、鍛接鋼管、電縫鋼管、角型鋼管、電弧溶接鋼管、電磁鋼板、ステンレス鋼板、棒鋼、線材、鉄粉、スラブ)、チタン製品、鋼材加工製品、化学製品、素形材製品、各種容器類、鉱業・鉱産品、鉄鋼スラグ製品、機能素材、合金鉄、各種耐火物、築炉工事、各種運送事業・倉庫業、土木建築工事、設備管理・建設工事、電気工事、電気通信工事、火力発電、ガス、建設仮設材、不動産、保険代理業、各種サービス業、各種コンピュータシステム、材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援等

    (2) エンジニアリング事業

    JFEエンジニアリング㈱およびその関係会社において、エネルギー、都市環境、鋼構造、産業機械等に関するエンジニアリング事業、リサイクル事業および電力小売事業を行っております。

    [主要製品等]

    ガス・石油・水道パイプライン、LNG・LPG等各種タンク、太陽光・地熱・バイオマス等再生可能エネルギー発電設備、都市ごみ焼却炉、水処理システム、使用済みプラスチック等のリサイクルサービス、橋梁・港湾構造物、物流流通システム・エンジン・シールド掘進機・バラスト水処理システム等の産業機械、製銑・製鋼・ミニミル関連設備、EV(電気自動車)急速充電器、農業生産設備等

    (3) 商社事業

    JFE商事㈱およびその関係会社において、鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売を行っております。

    [主要取扱製品等]

    鉄鋼製品(厚鋼板、縞板、熱延薄鋼板、冷延薄鋼板、電磁鋼板、表面処理鋼板、亜鉛鋼板、ブリキ、鋼管、特殊鋼管、棒鋼、H形鋼、軽量形鋼、一般形鋼、コラム、線材、ステンレス鋼、特殊鋼、スラブ)、溶材、鉄粉、鋼材加工製品、製鉄原材料・資機材、非鉄金属製品、金属スクラップ、高炉スラグ、化学製品、石油製品、紙製品、船舶、バイオマス燃料、土木建築工事、テールアルメ工法、缶詰製品、農畜産物、水産物、半導体製品、不動産等

    JFEグループを構成している当社および事業会社ならびに主な関係会社の位置づけは以下のとおりであります。

    (注) 1 →印は、製品・サービス等の流れを示しております。

    2 *印は持分法適用関連会社等(共同支配事業含む)、その他は連結子会社であります。

    3 関係会社の異動については、「4 関係会社の状況」に記載しております。

        なお、当社は、2022年6月24日にジェイ エフ イー ホールディングス㈱からJFEホールディングス㈱に商号変更いたしました。

    4 鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社については、商社事業において持分法を適用しております。

    4 【関係会社の状況】

    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 事業資金の融資 その他
    (連結子会社)
    [鉄鋼事業]
    JFEスチール㈱※1、3 東京都千代田区 239,644 鉄鋼製品の製造・販売 100.0 有 有 経営管理に関する契約を締結。同社から建物を賃借。
    JFE条鋼㈱※1 東京都港区 30,000 形鋼、鉄筋棒鋼製品の製造・販売 100.0(100.0) 有 ― ―
    JFEケミカル㈱ 東京都台東区 6,000 化学製品の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE建材㈱ 東京都港区 5,000 鉄鋼二次製品の製造・加工・販売 97.4(97.4) ― ― ―
    JFE鋼板㈱ 東京都品川区 5,000 鉄鋼二次製品の製造・加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    ジェコス㈱※2 東京都中央区 4,397 建設仮設材の賃貸・販売 62.0(62.0) ― ― ―
    JFE物流㈱ 東京都千代田区 4,000 各種運送事業、倉庫業 89.2(89.2) 有 ― ―
    JFEコンテイナー㈱※2 東京都千代田区 2,365 各種容器類の製造・販売 59.6(59.6) ― ― ―
    JFEシビル㈱ 東京都台東区 2,300 土木建築工事の請負 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEミネラル㈱ 東京都港区 2,000 鉱業・鉱産品の製造・加工・販売、鉄鋼スラグ製品・機能素材の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEライフ㈱ 東京都台東区 2,000 不動産業、保険代理業、各種サービス業 100.0(100.0) ― 有 ―
    JFEプラントエンジ㈱ 東京都台東区 1,700 機械装置の製造・販売、電気工事、電気通信工事、設備管理・建設工事の請負 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEシステムズ㈱※2 東京都港区 1,390 各種コンピュータシステムの開発・販売 67.7(67.7) ― ― ―
    水島合金鉄㈱ 岡山県倉敷市 1,257 合金鉄の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE継手㈱ 大阪府岸和田市 958 鋼管継手の製造・販売 86.6(86.6) ― 有 ―
    JFE鋼材㈱ 東京都中央区 488 鋼板剪断、溶断加工、鋼材販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE溶接鋼管㈱ 東京都中央区 450 電縫鋼管の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEマテリアル㈱ 富山県射水市 450 合金鉄の製造・販売 100.0(100.0) ― 有 ―
    JFE精密㈱ 新潟市東区 450 素形材製品の製造・販売 100.0(100.0) ― 有 ―
    JFEアドバンテック㈱ 兵庫県西宮市 319 計量・計測機器の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEテクノリサーチ㈱ 東京都千代田区 100 材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE東日本ジーエス㈱ 川崎市川崎区 50 各種サービス業 100.0(100.0) ― ― ―
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 事業資金の融資 その他
    JFEスチール・オーストラリア・リソーシズ・プロプライタリー・リミテッド※1 オーストラリアブリスベン 百万豪ドル460 オーストラリアにおける炭鉱・鉄鉱石鉱山事業への投資 100.0(100.0) ― ― ―
    フィリピン・シンター・コーポレーション※1 フィリピンマニラ 百万フィリピンペソ1,957 焼結鉱の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    PT. JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア インドネシアブカシ 百万米ドル139 冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド タイラヨン 百万タイバーツ4,362 溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッド タイバンコック 百万タイバーツ2,206 電気亜鉛鍍金製品の製造・販売 81.4(81.4) ― ― ―
    ノバエラ・シリコン・S/A ブラジルベロホリゾンテ 百万ブラジルレアル149 合金鉄の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    その他 122社
    [エンジニアリング事業]
    JFEエンジニアリング㈱ ※1 東京都千代田区 10,000 エンジニアリング事業 100.0 有 有 経営管理に関する契約を締結。
    J&T環境㈱ 横浜市鶴見区 650 総合リサイクル事業 64.0(64.0) ― 有 ―
    JFEプロジェクトワン㈱ 千葉市美浜区 450 石油精製、石油化学、エネルギー関連プラント等の設計・建設およびメンテナンス 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE環境テクノロジー㈱ 千葉市美浜区 450 各種環境施設における設計・調達・建設、運転管理・メンテナンス 100.0(100.0) ― 有 ―
    あすか創建㈱ 東京都品川区 356 ガス管埋設工事、ガス設備工事 57.2(57.2) ― ― ―
    JFEテクノス㈱ 横浜市鶴見区 301 機械・設備のメンテナンス 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE環境サービス㈱ 横浜市鶴見区 97 廃棄物処理施設、水処理施設等の運転・維持管理 100.0(100.0) ― ― ―
    アーバンエナジー㈱ 横浜市鶴見区 50 電力小売事業 100.0(100.0) ― ― ―
    スタンダードケッセル・バウムガルテ・ホールディングGmbH ドイツミュールハイム 千ユーロ1,300 廃棄物発電・バイオマス発電・廃熱回収発電プラント等の建設およびメンテナンス事業 100.0(100.0) ― ― ―
    その他 71社
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 事業資金の融資 その他
    [商社事業]
    JFE商事㈱ 東京都千代田区 14,539 鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品・石油製品、資機材等の国内取引および輸出入取引 100.0 有 有 経営管理に関する契約を締結。
    JFE商事鉄鋼建材㈱ 東京都千代田区 1,500 建材製品、土木・建築用資材の販売および金属加工業、土木・建築工事および各種工事 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事エレクトロニクス㈱ 東京都千代田区 1,000 半導体製品等の販売、電子部品の実装・組立・検査等の装置等の販売・据付・保守 100.0(100.0) ― 有 ―
    川商フーズ㈱ 東京都千代田区 1,000 各種食料品の国内取引および輸出入取引 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事鋼管管材㈱ 東京都千代田区 500 鋼管・管材製品の販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事電磁鋼板㈱ 大阪市北区 400 電磁鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事甲南スチールセンター㈱ 神戸市東灘区 250 鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事コイルセンター㈱ 横浜市金沢区 230 鋼板の加工・販売 85.7(85.7) ― 有 ―
    ケー・アンド・アイ特殊管販売㈱ 東京都千代田区 50 特殊管の輸出販売 60.0(60.0) ― ― ―
    浙江川電鋼板加工有限公司 中国平湖 百万人民元181 鋼板の加工・販売 97.9(97.9) ― ― ―
    ヴェスト・インク 米国ロサンゼルス 百万米ドル5 溶接鋼管の製造・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    東莞川電鋼板製品加工有限公司 中国東莞 百万人民元90 鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事・スチール・アメリカ・インク 米国ロサンゼルス 百万米ドル6 鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    セントラル・メタルズ(タイランド)・リミテッド タイサムットプラカーン 百万タイバーツ240 鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事(ベトナム)・リミテッド ベトナムホーチミン 百万ベトナムドン176,790 鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事(ホンコン)・リミテッド 中国ホンコン 百万米ドル1 鉄鋼製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事(タイランド)・リミテッド タイバンコック 百万タイバーツ20 鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事(上海)貿易有限公司 中国上海 百万人民元3 鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事・パワー・カナダ・インク カナダバーリントン 百万米ドル0 電磁鋼板の加工・販売 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事・アメリカ・ホールディングス・インク 米国ロサンゼルス 百万米ドル0 米州地域の子会社の経営管理等 100.0(100.0) ― ― ―
    JFE商事・アメリカ・LLC 米国ロサンゼルス ― 鉄鋼製品、製鉄原材料等の輸出入取引および国内取引 100.0(100.0) ― ― ―
    ケリー・パイプ・カンパニー・LLC 米国サンタフェスプリングス ― 鋼管の販売 100.0(100.0) ― ― ―
    その他 78社
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 事業資金の融資 その他
    (持分法適用関連会社等)
    [鉄鋼事業]
    日伯ニオブ㈱ 東京都千代田区 37,272 ブラジルにおけるニオブ鉱山事業への投資 25.0(25.0) ― ― ―
    瀬戸内共同火力㈱ 広島県福山市 5,000 火力発電事業 50.0(50.0) ― ― ―
    品川リフラクトリーズ㈱※2 東京都千代田区 3,300 各種耐火物の製造・販売、築炉工事の請負 34.1(34.1) ― ― ―
    日本鋳造㈱※2 川崎市川崎区 2,627 鋳鋼品等の製造・販売 34.0(34.0) ― ― ―
    日本鋳鉄管㈱※2 埼玉県久喜市 1,855 鋳鉄管等の製造・販売 30.0(30.0) 有 ― ―
    エヌケーケーシームレス鋼管㈱ 川崎市川崎区 1,595 シームレスパイプの製造・販売 49.0(49.0) 有 ― ―
    ㈱エクサ 横浜市西区 1,250 各種コンピュータシステムの開発・販売 49.0(49.0) ― ― ―
    ㈱JFEサンソセンター 広島県福山市 90 酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス等の製造・販売 40.0(40.0) ― ― ―
    広州JFE鋼板有限公司 中国広州 百万人民元3,191 冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 50.0(50.0) ― ― ―
    ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V. メキシコシラオ 百万米ドル361 溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 50.0(50.0) ― ― ―
    宝武傑富意特殊鋼有限公司 中国韶関 百万人民元1,372 特殊鋼棒鋼の製造・販売 50.0(50.0) ― ― ―
    タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッド タイバンコック 百万タイバーツ4,816 冷延鋼板の製造・販売 36.0(36.0) ― ― ―
    カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インク 米国フォンタナ 百万米ドル40 鉄鋼製品の製造・販売 49.0(49.0) ― ― ―
    JSWスチール・リミテッド インドムンバイ 千万インドルピー301 鉄鋼製品の製造・販売 15.0(15.0) ― ― ―
    内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司 中国オルドス 百万人民元232 合金鉄の製造・販売 24.5(24.5) ― ― ―
    渤海能克鑽杆有限公司 中国滄州 百万人民元129 ドリルパイプおよびドリルパイプのアクセサリーの加工・製造・販売 28.3(28.3) ― ― ―
    その他 25社
    [エンジニアリング事業]
    岩手地熱㈱ 岩手県八幡平市 2,626 地熱発電事業 29.9(29.9) ― ― ―
    スチールプランテック㈱ 横浜市港北区 1,995 製鉄機械等の設計・製作・据付 34.0(34.0) ― ― ―
    その他 15社
    [商社事業]
    阪和工材㈱ 大阪市淀川区 1,076 ステンレス製品の加工・販売 47.9(47.9) ― ― ―
    ㈱MOBY 千葉県市川市 211 容器用鋼板の加工・販売 20.0(20.0) ― ― ―
    近江産業㈱ 大阪市大正区 100 鋼板の加工・販売 35.7(35.7) ― ― ―
    大阪鋼圧㈱ 大阪市大正区 60 鋼板の加工・販売 30.7(30.7) ― ― ―
    その他 20社※4
    [その他の事業]
    ジャパン マリンユナイテッド㈱ 横浜市西区 57,500 船舶・艦艇・海洋構造物等の設計、製造、販売、据付、修繕、保守、保全 35.0 有 ― ―

    (注) 1 ※1 特定子会社に該当する会社であります。

    2 ※2 有価証券報告書を提出しております。

    3 議決権の所有割合の( )内の数値は、間接所有割合であり議決権比率の内数であります。

    4 ※3 JFEスチール㈱の売上高は、連結売上収益に占める割合が100分の10を超えております。

    主要な損益情報等(日本基準)

    売上高       2,352,909 百万円

    経常利益       173,922

    当期純利益    142,224

    純資産額      847,005

    総資産額     3,261,304

    5 持分法適用関連会社等には共同支配事業を含んでおります。

    6 関係会社の異動

    ・当連結会計年度より、JFEアドバンテック㈱およびJFE商事(ベトナム)・リミテッドを重要な連結子会社として記載いたしました。

    ・三井E&S環境エンジニアリング㈱は、2021年4月1日に株式取得により、新たにJFEエンジニアリング㈱の連結子会社となりました。また、同社は、同日、JFE環境テクノロジー㈱に商号変更いたしました。

    ・前連結会計年度に記載しておりましたコージェント・パワー・インクは、2021年7月1日にJFE商事・パワー・カナダ・インクに商号変更いたしました。

    ・JFEミネラル㈱、水島合金鉄㈱およびJFEマテリアル㈱の3社は、2022年4月1日にJFEミネラル㈱を存続会社として合併いたしました。

    ・JFEコンテイナー㈱は、2022年8月1日に株式交換によりJFEスチール㈱の完全子会社となる予定であります。

    ・エヌケーケーシームレス鋼管㈱は、2022年12月末を目途に解散することを決定しております。

    7 ※4 商社事業の持分法適用関連会社等その他20社には、鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社が含まれております。

    5 【従業員の状況】

    (1) 連結会社の状況

    2022年3月31日現在

    セグメントの名称 従業員数(人)
    鉄鋼事業 45,000
    エンジニアリング事業 11,205
    商社事業 8,040
    全社(共通) 51
    合計 64,296

    (注) 1 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員を含んでおりません。

    2 全社(共通)は、当社の従業員数であります。

    (2) 提出会社の状況

    2022年3月31日現在

    従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
    51 46.0 22.0 9,590

    (注) 1 従業員数は就業人員数であり、他社からの出向者を含み、他社への出向者、臨時従業員を含んでおりません。

    2 他社への出向者数は2名であります。

    3 平均勤続年数の算定にあたり、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱からの出向者については、それぞれの会社での勤続年数を通算しております。

    4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

    (3) 労働組合の状況

    当社には労働組合はありません。

    事業会社においては、JFEスチール労働組合連合会、JFEエンジニアリング労働組合、JFE商事労働組合が組織されております。

    なお、その他に労働組合との関係について特記すべき事項はありません。

    第2 【事業の状況】

    1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

    (1) 会社の経営の基本方針

    企業理念:JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。

    行動規範:挑戦。柔軟。誠実。

    (2) 企業構造

    JFEグループは鉄鋼、エンジニアリング、商社の3つの事業を中心とした企業グループです。

    鉄を中核として、エネルギー技術や資源リサイクル技術など幅広い分野に領域を広げており、世界最高の技術に裏打ちされた3つの事業が生み出し続けるシナジーを、持続可能な社会の構築に向けてさらに拡大していきます。

    (3) JFEグループの競争力の源泉
    (鉄鋼事業・商社事業)

    鉄鋼事業は、世界有数の生産規模と高い技術開発力を有する銑鋼一貫メーカーのJFEスチール㈱を中核としており、お客様や社会の多様なニーズにお応えする鉄鋼製品をグローバルに供給しています。

    また商社事業は、JFE商事㈱を中核として、鉄鋼製品を中心に、鉄鋼原料・非鉄金属・化学品・資機材・船舶から食品・エレクトロニクスまで幅広く取り扱い、サプライチェーン全体の付加価値を向上させるサービスをグローバルに提供しています。

    鉄鋼・商社事業の競争優位の源泉は、①お客様のニーズに基づいた最先端の「技術開発力」と、②製造現場で培われてきた「生産」の実力、および③JFEスチール㈱とJFE商事㈱が一体となって長年築いてきた強固なお客様との信頼関係に基づく「販売力」の3つを基礎としています。これらをベースに、お客様のニーズに沿った新たな価値を創造し、最適なソリューションを提供し続けてきました。これらの競争優位性は私たちが長年の努力により積み重ねてきた貴重な財産であり、他社が容易に真似できない持続的成長のドライバーです。

    ○新たな価値の創造を可能とする技術開発力(鉄鋼事業)

    世界各地のお客様の高度なご要望にお応えすることで、業界をリードする技術力を蓄積してきました。幅広い分野での高機能・高品質の商品やサービスの開発と提供を通じて新たな価値を創造し、世界中の産業や社会の発展と人々の生活の進化に貢献しています。また、優れた環境保全・省資源・省エネ技術により、世界で最も低いレベルの環境負荷で鉄鋼製品を生産することができ、その技術を世界各地の環境対策に役立てるとともに、成長の機会として活用しています。

    ○高い競争力を持つ、集約された国内2大製鉄所(鉄鋼事業)

    JFEスチール㈱の競争力の第一の源泉は、東西2製鉄所への拠点集約により固定費が抑えられ、高効率生産が可能であることです。特に世界有数の規模を誇る西日本製鉄所は、年間2,000万トンレベルの鋼材を生産でき、コストや商品ラインナップ、技術力の観点からも高い競争力を持っています。現場では長年の努力を通じて優れた製造・商品技術や知的財産、ノウハウ等が無数に蓄積されており、これらにより培われた製造実力は、同社固有の競争力の源泉です。

     ○ニーズへの対応力と安定したお客様基盤(鉄鋼事業・商社事業)

     長年のお取引による数多くのお客様との双方向のコミュニケーションにより、お客様との信頼関係を構築してきました。お客様との綿密なニーズの摺り合わせや、開発初期段階からの協働等の取り組みを通じて新たな価値を創造し、お客様の課題解決に貢献してきました。結果として、他社が容易に入り込むことができない堅固なお客様基盤を構築しています。

    ○JFEグループのグローバル鋼材SCM(Supply Chain Management)網(商社事業)

    JFEスチール㈱と戦略的に連携を取りながら日本、中国、北米、アセアンの4極を主軸にグローバル展開する鋼材SCMを構築しています。日本で製造されるJFEスチール材のみならず、JFEスチール㈱の海外製造拠点やJFEグループのアライアンス先で製造される鋼材も含めたJFEブランドを、世界各地に製造拠点を展開するお客様へ良質なサービスとともに提供しています。またお客様のニーズに合わせ、スリットなどの切断加工製品や、環境規制・省エネを背景に拡大している自動車用モーターコアや高効率変圧器用トランスコアなどの鋼材加工部品をグローバルに提供できる体制を整えています。

    ○JFEグループの中核商社としての機能(商社事業)

    変化が激しいグローバル市場においてお客様のニーズを先取りし、中核商社としてJFEグループの全体最適を考えながらトレードビジネスや事業を展開し、お客様への価値貢献を最大化しています。こうした他社にはないグループ全体最適を追求する商社事業モデルを通じ、グローバル市場におけるグループ全体の競争優位性を維持拡大していきます。

    (エンジニアリング事業)

    エンジニアリング事業は、JFEエンジニアリング㈱を中核として、ガス・石油・水道パイプライン、再生可能エネルギー発電設備、都市ごみ焼却炉、水処理システム、橋梁・港湾構造物など、人々が生活するうえで不可欠となるインフラの構築等を行っており、それらのEPC(設計・調達・建設)、O&M(運転・維持管理)に加え、リサイクル・発電事業などの事業運営を展開しています。

    また数多くの国内支店・営業所、海外現地法人・海外支店を有することでグローバルかつきめ細かな販売ネットワークを構築しており、長年にわたり、官公庁や、大手電力会社・ガス会社など様々な民間企業のお客様へ高度な技術・サービスを提供しています。

    エンジニアリング事業の競争力の源泉は、時代の変化に対応する先進かつ多種多彩な商品・サービスや、高度なプロジェクト遂行能力、ものづくりのノウハウを強みにした事業運営に至るまでの幅広い事業展開を基礎としています。

    ○高度な基盤技術、多種多彩な商品技術

    造船事業がベースの加工・組立技術と鉄鋼事業がベースの素材・燃焼技術を融合・進化させた高度な技術力を強みとして、エネルギー・環境や橋梁など幅広い分野で事業を展開してきました。

    とりわけ、世界的な課題となっている地球温暖化に対しても、次世代エネルギーの創出や、高効率発電プラントによるCO2排出量の抑制など、課題解決に向けた技術を数多く保有しており、これらの技術に基づいた新たなビジネスモデルの企画・立案・推進に積極的に取り組んでいます。

    ○豊富な実績と多様な人材によるプロジェクト遂行能力

    エネルギー・環境や橋梁など様々な分野で、設計から引き渡しまで、お客様のニーズに即した高機能・高品質な施設を数多く建設してきました。また、国内最大級の鋼構造物製作工場をはじめとする生産拠点を有しており、高品質・低コストでの製品供給を可能としています。さらに、アジア諸国を中心とした海外拠点にグローバルエンジニアリング体制を構築し、一段と競争力を強化しています。

    ○ものづくりのノウハウを強みにした事業運営

    環境・上下水などのプラントを中心として、長きに亘りオペレーション・メンテナンスのノウハウを培い、公共サービス分野で数多くの官民連携事業を手掛けています。また、自らが建設したプラントで、リサイクル事業や再生可能エネルギー発電事業を行い、循環型社会、持続可能な社会の構築に取り組んできました。こうした、ものづくりや運営ノウハウを強みにした官民連携事業やエネルギーサービス事業などの運営型事業領域をさらに拡大していきます。

    (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

    JFEグループを取り巻く事業環境は、半導体不足や新型コロナウイルス感染症の拡大によるサプライチェーン停滞の影響はあるものの、足元では、国内外の経済の持ち直しに伴い鋼材需要の回復や鋼材価格の改善が見られました。

    しかしながら、主原料を含めた諸物価高騰の長期化や、緊迫するウクライナ情勢が世界経済へ与える不確実性とその影響等、予断を許さない状況が続くと考えられます。また、気候変動に対する危機感が全世界で加速度的に広がっており、鉄鋼事業を中心とする当社グループにとって、気候変動問題への取り組みが大きな経営課題となっています。

    <第7次中期経営計画>

    こうしたなか、JFEグループは、2021年5月に第7次中期経営計画(2021~24年度)を公表し、変革に向けて挑戦を続けています。社会の持続的発展と人々の安全で快適な生活のために「なくてはならない」存在を目指して、同年5月に公表した「JFEグループ環境経営ビジョン2050」で示した気候変動問題への取り組みをはじめ、人材の活躍推進、地域社会への貢献やサプライチェーンの人権尊重等の社会課題解決により環境的・社会的持続性を確かなものとするとともに、国内鉄鋼事業における量から質への転換、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の推進による競争力の向上および成長戦略の推進等により経済的持続性を確立し、強靭な経営基盤を確保いたします。

    第7次中期経営計画
    グループ全体 事業利益 3,200億円
    親会社の所有者に帰属する当期利益 2,200億円
    ROE 10%
    Debt/EBITDA倍率 3倍程度
    D/Eレシオ 70%程度
    事業会社 鉄鋼事業
    ・トン当たり利益 1万円/トン
    ・セグメント利益 2,300億円
    エンジニアリング事業
    ・セグメント利益 350億円
    ・売上収益 6,500億円
    商社事業
    ・セグメント利益 400億円

    (注)1 D/Eレシオ:格付け評価上の資本性を持つ負債について、格付け機関の評価により資本に算入しております。

    2 鉄鋼事業のトン当たり利益:(連結セグメント利益÷単体出荷数量)

    <各事業会社の取り組み>

    ◆ JFEスチール㈱においては、人口の減少により国内の鉄鋼市場は縮小に向かう一方、海外では、汎用品の価格競争激化に加え、鉄鋼製品の地産地消の流れが強まることが想定されます。こうした状況に対し、徹底して「量」から「質」への転換を図るとともに、成長戦略を着実に推進してまいります。

    同社では、年間単独粗鋼生産量2,600万トンを前提に、構造改革による固定費の削減やDX推進等による大幅なコスト削減により、スリムで強靭な事業構造へと変革を進めます。さらには高付加価値品の比率を高めるなどプロダクトミックスの改善を図るとともに販売価格体系の抜本的な見直しを進め、収益力の拡大を目指してまいります。

    また、インドのJSWスチール・リミテッドと方向性電磁鋼板製造販売会社の共同設立について事業性検証を進めるなど、現地生産化による事業戦略の深化に加え、高付加価値品製造や環境負荷低減等に関する技術・操業・研究ノウハウを提供するソリューションビジネスも展開するなど成長戦略にも取り組んでまいります。これらの取り組みを完遂することにより、鋼材トン当たり利益1万円(セグメント利益2,300億円)を安定的に確保できる収益基盤を確立いたします。

    ◆ JFEエンジニアリング㈱においては、『くらしの礎を「創る」「担う」「つなぐ」-Just For the Earth』というパーパスのもと、世界の人々の暮らしを支え、地球を守り次世代につなげることを使命として事業を推進してまいります。

     同社では、第7次中期経営計画の達成に向けた取り組みを加速しております。具体的には、CO2削減に向けて、再生可能エネルギー発電施設のEPC(設計・調達・建設)および運営事業の拡大に加え、新たに洋上風力発電におけるモノパイル等の着床式基礎構造物の製造・供給事業への参入を決定いたしました。また、DX分野においても、新たに本部を立ち上げ、デジタル技術を活用した業務プロセス改革に加えて、既存ビジネスの高度化および新規ビジネスの創出を加速させてまいります。諸施策の推進にあたっては他社との協業も活用しながら、社会課題の解決に貢献する新たな価値の創造に挑戦してまいります。

    ◆ JFE商事㈱においては、高機能電磁鋼板の世界Nо.1グローバル流通加工体制の構築に向け、北米におけるEVモーター開発会社への出資をはじめ、需要を捕捉するための取り組みを国内外で着実に進めております。 自動車向け鋼材については、中国・広州での加工センターの能力増強に加え、ニューコア・JFEスチール・メキシコ社に隣接する加工センターが操業を開始するなど、グループ連携によるサプライチェーン強化を加速しております。また、海外建材事業ではベトナムの鋼板製造メーカーへの追加出資を実施するなど、海外現地企業との協業による事業基盤強化にも取り組んでおります。さらに、国内においては、独立系加工センターも参加する共通の基幹システムの開発など、グループの垣根を越えたサプライチェーン強化を目指した取り組みを進めております。引き続き第7次中期経営計画の達成に向け、マーケットにおけるグループの存在感を高めるとともに、収益の拡大にも努めてまいります。

    <グループ共通の取り組み>

    JFEグループは、気候変動問題への取り組みを経営の最重要課題と位置付け、「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定しました。「パリ協定」に準拠した日本政府の目標達成を目指して、カーボンリサイクル高炉とCCU(Carbon Capture and Utilization)を組み合わせた技術や水素製鉄(直接還元)を主軸とする超革新的な技術開発を複線的に進めてまいります。
     また、鉄鋼事業においては、電気炉技術の活用や転炉におけるスクラップ利用拡大等のトランジション技術の開発・活用に加え、NEDOグリーンイノベーション基金事業が採択されたことから研究開発の更なる加速が見込まれること等を踏まえ、2022年2月に、2030年度のCO2排出量削減目標を2013年度比で30%以上とし、目標を上方修正いたしました。当該目標は最低限達成すべき水準ととらえており、今後も技術の進展等を踏まえ、水準の見直しを毎年検討してまいります。そのうえで、年に1回、決算発表等の場において、目標達成に向けた見通しおよび目標と設備投資計画の整合性についてご説明いたします。引き続き、鉄鋼事業におけるCO2排出量削減の推進に加え、エンジニアリング事業における事業を通じた社会全体のCO2削減への貢献拡大にも取り組んでまいります。

    さらに、グループ全体で洋上風力発電の事業化を進めており、鉄鋼事業・エンジニアリング事業においてそれぞれ設備投資に着手いたしました。引き続き、気候変動問題への解決に向けた取り組みを強力に推進することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

    また、第7次中期経営計画ではDXを創立以来最大の変革の鍵となる重要な戦略として位置付けています。従来から取り組んできた業務改革や生産性向上等、内部最適化への取り組みに加え、DXを活用した外部(社外)への付加価値提供や新規ビジネス創出にチャレンジし、足元の急激かつ大幅な変化を成長機会へと転化する足掛かりとしてまいります。一方で、DXの拡大と進化に伴い、高度化・複雑化するサイバー攻撃や情報漏洩リスクへの対応の重要性がますます高まることから、セキュリティ対策にも同時に取り組んでまいります。

    本中期経営計画におけるグループ全体でのDX投資を1,200億円程度(4ヵ年合計)と計画しておりますが、当期においては、うち3割程度を実行し、着実に進捗させております。引き続き、鉄鋼事業でのCPS(サイバー・フィジカル・システム)化の推進、エンジニアリング事業でのデジタル技術を活用した業務プロセス改革など各種施策をさらに推進してまいります。

    中長期の成長に向けた攻めの経営には安定した財務基盤の確立が必要であり、そのためには十分な収益性を確保するための選択と集中に基づく効果的な投資の実行と財務健全性の確保を両立させることが重要です。当期末の有利子負債残高については、主原料価格等の上昇による運転資金増加の影響が大きく、前期に比べ433億円増加し、1兆8,494億円となりました。一方で、第7次中期経営計画の財務目標として掲げているDebt/EBITDA倍率は2.8倍、D/Eレシオは80.8%となり、前期に比べ大きく改善しました。引き続き、収益貢献の低い事業や資産の見直しによる徹底した資産圧縮に加えて、棚卸資産圧縮等によるCCC(Cash Conversion Cycle)の改善により必要資金の確保に努めてまいります。

    新型コロナウイルス感染症は未だ収束せず、引き続き動向を注視する必要があります。それぞれの事業特性に応じた迅速かつ的確な対策を実施するとともに、従業員や関係者の感染防止への配慮を継続してまいります。加えて、持続的な成長のためには、従業員の安全・健康管理を強化し、多様な背景をもつ人材の能力・意欲を最大限に引き出すことが不可欠です。JFEグループは、引き続きダイバーシティ&インクルージョンや働き方改革の取り組みを高めてまいります。

    また、サプライチェーンにおける人権尊重の取り組みを強化すべく、2021年より人権デューディリジェンスを開始いたしました。今後も人権が尊重・擁護される社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。

    さらには、ウクライナ危機に伴い原材料価格の高騰が加速しており、先行きが不透明な状況の長期化が懸念されます。このような事業環境においても、グループの経営課題を着実に実行するため、当社は、株主利益に適うグループ経営および健全なコーポレートガバナンスの要としてその機能を充実させるとともに、効率的な運営を図ってまいります。JFEグループは、中長期的な持続的成長と企業価値の向上を目指して第7次中期経営計画で掲げた施策を完遂するとともに、不透明で急激な環境変化に迅速かつ的確に対応して困難な状況を乗り越えてまいります。

    なお、JFEエンジニアリング㈱が2017年6月および2020年6月に沖縄県竹富町と契約した海底送水管更新工事に関して、入札談合等関与行為防止法違反(官製談合防止法違反)容疑および公契約関係競売入札妨害容疑で、同社社員が起訴されました。今後、裁判の経過を踏まえ、事実関係を調査し、このような事態が起きることのないよう必要な対応を取ってまいります。

    JFEグループは、社会との信頼関係の基本である、コンプライアンスの徹底、環境課題への取り組み、安全の確立について、グループをあげて真摯な努力を継続し、企業としての持続的成長を図り、株主の皆様をはじめすべてのステークホルダーにとっての企業価値最大化に努めてまいります。

    (注)上記の記載には、2022年5月6日の決算発表時点の将来に関する前提・見通し・計画に基づく予測や目標が含まれております。

    2 【事業等のリスク】

    本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。それらのリスク要因のいずれも投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

    当社グループのリスク管理体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③経営体制・内部統制体制 c. 内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。

    (1)経済状況と販売市場環境(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    [鉄鋼事業・商社事業]

    鉄鋼事業・商社事業においては、各製品市場と地域市場において、競合他社との競争に直面しております。国内鋼材販売は、建築・土木、自動車、産業機械、電気機械等各需要分野に広がっており、販売形態も多岐にわたっております。また、これら国内向けに加え、JFEスチール㈱は46%程度(単独・金額ベース)、JFE商事㈱は44%程度(単独・金額ベース・JFEスチール材含む)を海外に輸出しております。主な輸出先はタイ等のアセアン、韓国、中国向けとなっております。従いまして、今後の少子高齢化に伴う国内市場の縮小や、国内およびアジアをはじめとする世界経済の状況等を背景とした国内外の鋼材需給の動向が当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ海外市場においては、中国の内需減少に伴う輸出の増加や、新興国における鉄鋼生産能力の拡大という構造的な変化により、ますます競争が激化していく可能性があります。また、海外主要国において関税引き上げやアンチダンピング・セーフガード措置等の輸入規制が課せられた場合には、当社グループの輸出取引が制約を受け、業績に影響を及ぼします。一方、当社グループの輸出量が少ない米国、EU等においても、各種輸入規制が行われた結果、その市場から締め出された鋼材が当社グループの主要輸出エリアに還流することにより市場が影響を受け、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争も、国内外の鋼材需給の動向の変化を通じて当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、国内外の鋼材需給の変化に対応して生産数量の最適化を図るとともに、長期的な鋼材需給の動向を見据えて設備の統廃合等による最適な生産体制の構築を図ってまいります。この一環として、2023年9月を目途にJFEスチール㈱東日本製鉄所京浜地区の上工程(製銑、製鋼)および熱延設備を休止し、国内の生産体制を高炉8基体制から7基体制へ変更し、粗鋼生産能力を約400万トン(約13%)削減することとしております。一方で、基幹製鉄所であるJFEスチール㈱西日本製鉄所への戦略的な投資を行い、コスト競争力を向上させることで、市場環境が変化しても収益を確保できる体制を整えてまいります。販売面でも新興国ミルに対して技術優位性の高い商品の販売比率の拡大を進め、収益基盤の安定化を図ってまいります。更に、海外での垂直分業体制や海外鉄鋼メーカーへの出資による鋼材の現地製造を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。

    商社事業においては、鉄鋼製品を中心に、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売を行っており、国内外の各製品市場において市場環境の変化に適切に対応できる流通販売網を構築しております。具体的には、国内においては流通再編等を通じ販売力の強化を進めるとともに、基盤強化に必要な設備の更新をタイムリーに進めております。また海外においてはグローバル4極体制における流通加工機能の強化を積極的に推進し、高付加価値分野におけるJFEスチール材の販売強化を進めております。更に、JFEグループ材(アライアンス先含む)や他サプライヤーの製品も活用しながら顧客におけるプレゼンスの維持・強化を図ってまいります。

    [エンジニアリング事業]

    エンジニアリング事業においては、エネルギープラント・ごみ焼却炉等の環境施設・橋梁を中心とした設備のEPC(設計・調達・建設)を行っております。また、DBO(設計・建設・運転)案件における設備の運転保守の受託や、リサイクル・発電・電力小売等の運営型事業を自ら行っております。上記事業のポートフォリオは、公共インフラ(ごみ焼却施設、橋梁等)関連が過半を占めているため、国内経済状況および国・自治体の方針・政策の影響等による国内公共事業の縮小は、応札案件の減少に直結し、その結果、受注高が減少する可能性があります。

    また、海外についても同様に対象国の経済状況や政策の変化により、受注高が減少する可能性があります。また、プロジェクト遂行にあたり、資機材等の価格が上昇した場合、建設コストが上昇することになります。建設コスト上昇の影響に左右されない競争力を確保するために、技術開発等を進めてまいります。また、長期安定的な収益源として運営型事業を強化し、収益の安定化を図ってまいります。

    (2)原料・エネルギーの市場環境(鉄鋼事業・商社事業)

    [鉄鋼事業]

    鋼材の原材料として鉄鉱石、原料炭、合金鉄・非鉄金属・スクラップ等を調達しております。近年これらの原材料の価格は世界的な需給構造変化、主要原産国である豪州・ブラジルにおける自然災害や事故の発生、更には2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争等により上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、製鉄プロセスに使用する電気・天然ガス等を購入しておりますが、これらの価格も世界的な需給変化、環境規制強化や国際的な紛争等に起因して上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    更にこれら原材料・エネルギーについて、生産国における自然災害や事故の発生、国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等により調達が困難となった場合、当社グループの生産量・販売量の減少を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
     これに対しては、安価原料の使用技術を開発し、その使用比率の増加を図ることで原料調達におけるコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。また、調達ソースの分散化等により、調達不安定化のリスクの低減を図ってまいります。更に、製鉄所内の発電所等のリフレッシュを計画的に進めることにより、調達エネルギーのコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。

    [商社事業]

    当社グループ向けに原材料を販売するとともに、当社グループ外への原料販売も行っています。従って、当社グループの活動水準に変化があった場合や、原材料生産国における自然災害や事故の発生、また国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等、仕入環境や販売環境に変化があった場合、商社事業の販売量に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、原料調達における低廉化や新たな調達ソースの開発等により、原材料サプライチェーンのリスク低減を図ってまいります。また、当社グループ以外への販路開拓を進め、販売量の維持安定化を進めます。

    (3)製造設備・システムの安定操業状況(鉄鋼事業)

    鉄鋼事業においては、高炉、コークス炉、転炉、連続鋳造機、圧延機、焼鈍炉、発電所等の多数の大規模な製造設備を用いて鉄鋼製品の生産を行っております。これらの設備の中には稼働後数十年を経て更新時期を迎えたものもあります。持続的な安定生産を実現する国内製造基盤を確立するため、第5次中期経営計画以降、集中的な設備投資を計画し、老朽設備の更新を順次進めてまいりましたが、これらの設備において設備・システムトラブルが発生した場合、生産量の減少や修繕コストの増加等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、重要設備の更新投資を計画的に進め、製鉄所の製造実力の強靭化を図ってまいります。2019年度より高炉の操業安定化を中心に高炉付帯設備の劣化対応やDX・AI・IoT技術の活用等による100億円規模の基盤整備投資を実施してきましたが、第7次中期経営計画では全プロセスへの水平展開を図っております。

    (4)設備投資効果・事業投資効果の実現状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは収益基盤の維持・向上、事業拡大を目指し、多額の設備投資および事業投資を行っております。

    [設備投資]

    鉄鋼事業では、安定生産基盤の確立に加え、生産性・コスト競争力の更なる進展のために、国内製造拠点への戦略的な投資を継続しております。東西製鉄所においては、コークス炉の更新、電磁鋼板製造ラインの増強等を行い、これらの設備の最新鋭化・能力増強を図ってまいりますが、これらの稼働が遅れた場合や鋼材需要が変化した場合、予定通りのコスト削減効果や拡販効果が発揮されず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、主要工事の進捗確認を定期的に実施することで、計画的な実施を図っております。また、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の設備投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。

    [事業投資]

    当社グループは、国内投資に加え、海外成長機会を捉えるための事業投資も推進しております。海外各国における政情や経済情勢の変動、合弁相手先企業の状況の変化等の不測の事態により、期待する収益の獲得や投資回収が困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の事業投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。また、事業投資の意思決定の過程では、個社・各地域のリスク評価を行い、そのリスクに応じたフォローを行うことで、リスクの管理を図っております。

    (5)新製品・新技術の開発状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)

    当社グループは、お客様の高度なご要望にお応えすることで、グローバルで戦うことができる技術力を磨いてまいりました。当社グループの収益基盤を維持・向上していくためには、今後も社会に貢献する世界最先端の新製品・新技術の開発・新規事業の探索を行っていく必要があります。これらが計画通り実施できなかった場合や各種環境変化により計画通りの効果が発揮されなかった場合、新商品の提供機会を逸することによる販売量の減少、十分な付加価値を付与できないことによる収益性の低下、受注機会の逸失等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、鉄鋼事業では自動車・インフラ建材・エネルギー分野を主軸とし、開発の加速化を図ってまいります。また、これまで以上にお客様のご要望を的確にとらえた開発を推進してまいります。例えば、自動車分野では、お客様との交流を深めてEVI(Early Vendor Involvement)を進化させ、先進ハイテンやその利用技術等の先端技術の提案を続けることで、鉄の価値創造に努めています。また、エンジニアリング事業ではプラントの自動運転・遠隔監視等、最先端のAI・IoTを活用した技術開発やエネルギーサービス等の新たな商品・サービスの提案を積極的に進めております。

    更に、当社グループでは、技術開発の進捗状況のフォローを行い、市場環境の変化に応じた開発計画の見直しを適宜実施しております。

    (6)品質保証(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは、鉄鋼製品をはじめとした多種多様な製品・サービスをお客様に提供しています。当社グループの製品品質は品質設計・製造部門から独立した品質保証部門により確認し、また、品質保証体制は品質監査部門によりチェックを行うことで保証しておりますが、製品やサービス、品質管理体制等に問題が発生した場合には、補償金の支払いや、社会からの信用失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、グループ会社を含めて品質管理体制を統括する組織を本社内に設置し、品質不具合の撲滅に向けた体制構築を進めております。お客様へ提供する品質データについては、自動測定・伝送化を一層拡充することで、人為的なミスや改ざんの根絶に努めております。また、鋼材の中間素材の識別管理の強化、品質保証体制の社内診断による強化等により、お客様への異常材の流出の未然防止を図っております。

    また、エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、調達した建設資材および機器を使用して建設工事を行っており、設備引渡し後も一定期間は契約不適合責任を負っております。建設した設備において、契約不適合責任のある不具合が生じた場合、請負者の責任において改修工事を実施することになり、追加コストが発生する可能性があります。こうしたリスクに対しては、品質保証体制を整備し、調達品および工事の検査によってリスクの軽減を図っております。

    (7)受注後の変動リスク(エンジニアリング事業)

    エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、プロジェクト遂行にあたり、資機材の購入、外注業者の起用を行っており、工期が数年間に及ぶプロジェクトもあります。また、運営型事業では、設備の運転に必要な電気・燃料等を購入しており、運営期間が20年間以上に及ぶ事業もあります。市況・景気変動に伴う建設資材費および外注労務費の変動は建設コストに、電気・燃料費等の変動は運営コストに影響を与え、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、受注前の段階(応札段階)においてリスクの洗い出しを実施し、契約条件への織り込み等の対策を行うことで、受注後の変動リスクの軽減を図っております。更に、受注後においては、プロジェクト経験者による第三者視点でのフォローを実施し、リスクを早期に発見し軽減するよう努めております。

    (8)重大な労働災害(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    多様な事業を展開する当社グループの中には、高所作業、高温作業、重量物の運搬、ガス関連設備での作業等災害の発生率が比較的高い作業を行う職場もあります。当社グループは、高齢者や女性を含め、多様な人材が災害を被ることなく安心して働ける作業環境の整備を進めておりますが、万が一生産設備等の重大事故や重大な労働災害が発生した場合には、事業活動が制約を受け、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対して、各事業会社では重大事故・重大災害の撲滅に努めております。鉄鋼事業では、安全文化醸成の取り組みに先進的なデュポン社による安全に対する診断を行い、これに基づいた内部監査制度を導入しております。また、作業員が立入禁止区域に入ると警報を発して自動でラインを停止させるAI活用画像認知システムや、ガス濃度や重機との近接をリアルタイムでモニタリングして災害を未然に防ぐシステム等の導入を進めております。

    (9)気候変動問題(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは大量のCO2を排出する鉄鋼製造プロセスを有しており、当社グループの気候変動問題への対応は、当社の事業の持続性に関わる極めて重要な経営課題と認識しております。当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みが十分でなかった場合や革新的な技術開発が達成できなかった場合は、コスト競争力を失う、お客様との取引が縮小する、資金調達が困難になる等により、国際的な競争力を失い、当社グループの業績等に多大な影響を及ぼす可能性があります。
     これに対して当社グループは、第7次中期経営計画において2024年度末のCO2排出量(鉄鋼事業)を2013年度比で約18%削減すること、2050年にカーボンニュートラル実現を目指すことを経営目標として掲げております。この実現に向けて2021年7月、10月および2022年1月に要素技術開発等に関する専門組織を複数新設したことに加え、カーボンニュートラルに向けた取り組みを更に加速させるべく「カーボンニュートラル推進会議」を設置し、迅速かつ効率的な推進を図っております。2022年2月には、CO2削減に向けた既存技術の適用拡大や新規削減アイテムの積み上げを踏まえて、2013年度比で20%以上削減するとしていた2030年度のCO2排出量削減目標(鉄鋼事業)を、30%以上に上方修正しました。

    また、2021年10月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募委託事業として「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」が、12月にNEDOのグリーンイノベーション基金事業として「製鉄プロセスにおける水素活用」が採択され、高炉における水素還元技術開発、高炉排ガスの低炭素技術開発(カーボンリサイクル高炉、CCU(Carbon Capture and Utilization))、 直接水素還元技術開発、電気炉での不純物除去技術開発等の超革新的な技術開発にも積極的に取り組んでおり、2027~2030年頃を目処に高効率大型電気炉の導入を検討しております。

    一方、これらのカーボンニュートラルプロセスの導入には多大な技術開発費、設備投資費を要し、大幅な製造コストの上昇は不可避であると考えています。したがって、設備投資に対する長期的かつ継続的な政府の支援が得られない場合、鋼材価格へコストが適切に反映されない場合、更には既に国際的に高い水準にある日本の産業用電力価格が更に上昇する場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。カーボンニュートラル実現に向けては、低価格で大量のグリーン水素や国際的に競争力がある安価なグリーン電力の調達が必要不可欠となるため、これらを実行していく上では、社会全体でのコスト負担のあり方の検討や政府等による更なる支援が必要と考えております。

    なお、将来想定されるカーボンプライス等の導入については、主要排出国に共通で導入されない場合、他国に対して日本の鉄鋼メーカーのコスト競争力が低下し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、環境規制が適切な制度として制定されるよう、関係機関に働きかけてまいります。

    (10)大規模な自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    大規模な地震・台風等の自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等は、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績等に影響を及ぼす可能性があります。例えば、新型コロナウイルス感染症のような感染症の大流行により、世界的な移動制限や都市部のロックダウン等が行われ、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが事業活動を行っている地域において国際的な紛争等が発生した場合においても、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。更に、大型台風により設備や建屋の損壊や製鉄所の浸水が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響する可能性があります。あるいは、当社グループの原料の調達先で港湾施設の機能停止により一定期間の生産・出荷停止が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    近年激甚化する国内の台風や豪雨に対しては、製鉄所内の排水設備の増強等を実施しております。また、原料の主要な調達先である海外での大規模気象災害に対しては、代替調達先の確保、調達ソースの分散、設備能力の増強を図ってまいります。なお、非常事態に対するBCPを策定しており、例えば大規模地震では、津波に対する避難場所の設置や、通信規制・停電等の状況下での全社指揮命令機能の維持、データのバックアップ等の対策を実施しております。また、新たな感染症のリスクに対しては、全従業員の健康と安全を第一に考え、安心して働けるよう、衛生管理の徹底や時差出勤・在宅勤務等の柔軟な事業運営や、インフラ構築等の環境整備を進めるとともに対策検討チームを発足させ、迅速な対応をとる体制を構築しております。

    (11)他素材との競合(鉄鋼事業・商社事業)

    当社グループはCO2の排出抑制効果の大きいエコプロダクトや環境配慮型技術を販売しております。自動車車体に適用されるハイテンは、アルミニウムや炭素繊維等の他素材と比べコスト優位性を有し、また軽量化にも貢献するため、他素材への置換は限定的と考えますが、他素材の大幅なコストダウンが実現した場合には鋼材需要が減少し、当社グループの業績に影響する可能性があります。これに対しては、継続的なコストダウンや性能向上に努め、他素材への置換を抑止します。

    (12)情報セキュリティ(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは、事業を展開する上で、顧客および取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や改ざん等が無いように、グループ全体で徹底した管理を実行しております。過失や盗難、外部からの攻撃等によりこれらの情報が流出もしくは改ざんされた場合、技術優位性の喪失、損害賠償の発生、社会的な信用失墜等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対して当社グループでは、情報管理の諸規定を制定することで、サイバー攻撃やシステムの不正利用による情報漏洩やシステム障害を防止する対策を実施しております。また、情報セキュリティを中心にITに関する重要課題を審議する「グループ情報セキュリティ委員会」を設置し、そこで決定した方針に基づき、情報セキュリティ施策の立案と実施推進を図る社内チームである「JFE-SIRT」にてグループ全体の情報セキュリティ管理レベルの向上を推進しております。

    (13)カントリーリスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは、成長する海外での需要を捕捉するため、鉄鋼事業・商社事業における現地の鋼材生産・加工ラインへの投資や現地鉄鋼会社との資本提携、エンジニアリング事業における新興国のインフラプロジェクトの受注等、積極的な海外事業展開を推進しております。事業実施地域における政治・経済情勢の変化、テロ・その他の動乱、法改定、大規模自然災害等の不測の事態が発生した場合、生産量の減少、資本提携先とのシナジー効果の減少、法令改定に起因した費用の発生、物流費の増大、連結財政状態計算書に計上したのれんの減損、受注プロジェクトの製造コストの変動等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、事業投融資の審査の過程で各国のリスクに応じた事業のリスク評価を行うことで慎重な投資判断を行うとともに、不測の事態が発生した場合の影響を軽減するために、監視体制の強化、現地での調達ソースの分散化等を図っております。

    また商社事業では貿易取引を行っており、対象国の状況により輸出入ができなくなるリスクや、外貨事情等により相手国政府が対外送金を停止した場合の代金回収リスクを負う可能性があります。これに対しては貿易保険等を活用しております。

    (14)為替レートの変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループの業績は、為替レートの変動の影響を受けます。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分がある場合、為替レートの変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。

    円安が進行した場合、円換算の原材料コストの上昇等を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、製品販売価格への反映を図ってまいります。

    また、円高が進行した場合、自動車等の需要産業の輸出競争力低下による国内鋼材需要が減少すること、および当社グループの製品の海外市況における競争力が低下することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、主に(1)、(5)に記した対応による国内鋼材シェアの確保、および海外での垂直分業体制や海外鉄鋼メーカーへの出資による鋼材の現地製造を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。

    (15)固定資産の価値下落(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは、大規模な鉄鋼製品製造設備等、多くの固定資産を保有しております。当社グループが保有している固定資産について、収益性の低下等に伴い投資額の回収が見込めなくなった場合は、その資産の減損損失の計上を行うことにより、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、主に上記の(1)~(5)、(9)、(11)に記した対応により資産価値の維持向上に努めてまいります。

    (16)人材確保・育成および職場環境の整備(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループでは、国内の生産年齢人口の減少に伴い、労働力や有能な人材を確保するための各種施策の強化、人材育成による個々の能力向上、省力化による労働生産性向上に取り組んでおりますが、当社グループおよび当社グループのサプライチェーンを構築する企業において、労働力の確保や人材育成が十分でなかった場合、労務費の上昇や安定的な生産体制が損なわれることにより当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、職場環境の改善や各種制度の充実を図ることにより、多様な人材の確保・育成や定着をこれまで以上に進めるとともに、IT・ロボット技術の活用による省力化・効率化についても更に推進して労働力不足に対応してまいります。

    また、適切な労務管理が行われなかった場合、人材の流出や当社グループの信用の著しい低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、適正な労働時間管理や人権啓発研修の実施、ハラスメント相談窓口の開設等を実施することで未然防止を図ってまいります。

    (17)知的財産の保護(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)

    当社グループは、事業活動に必要な個々の技術や商標の使用権利を保護する目的で、日本および海外諸国において多数の知的財産権を保有しております。当社グループにおいて事業を遂行する際には、当社外で保有されている知的財産権の調査を行い、その侵害を回避する対策をとっておりますが、万一、第三者より当社グループによる知的財産権の侵害を主張された場合、損害賠償金やロイヤリティの支払い、事業差し止め等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、第三者により当社グループの知的財産権が無効化される場合には、対象となる事業の競争力の低下等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、第三者により当社グループの知的財産権が侵害される場合や、社内外の情報保持者により知的財産情報が漏洩する場合には、技術・ブランド価値の低下や損害金の回収不履行等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、当社グループは海外を含めて当社外の知的財産権の調査・監視体制を強化することで、その侵害の未然防止を図っております。また、海外地域を重点的に重要技術の権利化を進めるとともに第三者による模倣技術・模倣品の監視体制を強化し、当社グループの知的財産権の侵害の抑止を図っております。更に、情報管理に対する社内教育の拡充、退職者等の守秘義務の管理強化を図っております。

    (18)金融市場の変動および資金調達環境の変化(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループの中核である鉄鋼事業は、大規模な設備を有しており、その設備の維持更新に多額の資本を必要とするため、財務健全性の維持が重要です。近年、減価償却費を上回る設備投資を行ってきたことから、有利子負債は高水準で推移しております。そのため金融市場の不安定化や金利上昇、また格付機関による当社信用格付の引下げがあった場合等には、資金調達の制約を受け資金調達コストが増加する可能性があります。

    これらに対しては、財務管理指標としてDebt/EBITDA倍率やD/Eレシオを用いて、当社グループ全体並びに各事業会社の財務管理を行っております。また一部の借入金等について、金利スワップを利用したヘッジ取引を実施しております。足元では、有利子負債を削減するため、棚卸資産圧縮等によるCCC(Cash Conversion Cycle)の改善、保有株式の縮減等の資産圧縮および設備投資・投融資の優先順位見直し等を行い、財務健全性の維持に取り組んでおります。

    (19)保有株式等の価値変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループが保有している株式等の価値が変動した場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、上場株式について、その株式保有の意義が認められる場合を除き、保有しないことを原則としており、上場会社株式の売却を進めております。

    (20)信用リスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループが保有する売上債権について、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。このため、徹底した与信管理を行っており、一部リスクの高い取引については信用保険を活用しております。

    (21)法令・公的規制(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは、日本国内および事業展開する各国において、環境、労働・安全衛生、通商・貿易・為替、知的財産、租税、独占禁止法等の経済法規、建設業法等の事業関連法規、その他関連する様々な法令・公的規制の適用を受けております。これら法令・公的規制が厳格化された場合、(1)、(9)等で述べた影響の他にも、当社グループの事業活動が制約を受けることや対策費用が発生すること等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、内部統制体制の充実を図りこれら法令・公的規制の遵守に努めておりますが、これら規制等を遵守していないと判断された場合、行政処分を課される等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、法令の制定・改廃の検討段階での意見提出を行う等により、法令の適切な制定・改廃に向けた活動を継続してまいります。また、法令の制定・改廃が生じた場合には、当該法令に関する主管部署が業務への影響度を評価し、社内の関係部署に周知する体制を整えております。また、法令テーマ別にコンプライアンス研修を行い、定期的に従業員への周知・徹底を図っております。

    (22)サプライチェーンにおける人権の尊重(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループは世界各国から原材料や資機材を調達しておりますが、これらのサプライチェーンにおいて人権問題が発生した場合、調達や生産への影響に加え、当社グループの信用の毀損につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、人権尊重に関するグループ全体の考え方を示す方針として2018年に「JFEグループ人権基本方針」を定めるとともに、各事業会社においては、「原料購買基本方針」や「調達基本方針」「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」等を制定し、人権尊重・法令遵守・環境保全に配慮した購買を行っております。また、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に則った人権デューディリジェンスも開始しており、今後、当社グループにおける人権リスクの特定、是正に向けた取り組みの検討および実行等のプロセスを継続してまいります。

    (23)退職給付債務(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)

    当社グループの従業員退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。金利の変動、制度資産の公正価値の変動、および退職金制度の変更等があった場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

    (24)持分法適用関連会社の業績悪化

    当社および連結子会社は、多数の持分法適用関連会社を有しております。持分法適用関連会社の損失は、当社および連結子会社の持分比率に応じて、連結財務諸表に計上されます。また、当社および連結子会社は、持分法適用関連会社の回収可能価額が取得原価または帳簿価額を下回る場合、当該持分法適用関連会社の株式について減損損失を計上しなければならない可能性もあります。なお、当社および連結子会社は、一部の持分法適用関連会社の金銭債務に対して債務保証を行っておりますが、将来、これら債務保証の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、持分法適用関連会社の収益向上の取り組みをモニタリングするとともに、必要な諸施策を実施し、リスク低減に努めております。

    なお、現時点では予期できない上記以外の事象の発生により、当社グループの事業活動および業績等が影響を受ける可能性があります。

    3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

    (1) 経営成績等の状況の概要

    ① 財政状態及び経営成績の状況

    当連結会計年度における当社グループの経営成績等の状況の概要は、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。

    ② キャッシュ・フローの状況

    当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載しております。

    ③ 生産、受注及び販売の実績

    当社グループにおける生産実績については鉄鋼事業の粗鋼生産量を、また受注実績についてはエンジニアリング事業の受注実績・受注残高を記載しております。

    鉄鋼事業は、特定顧客からの受注については反復循環的に生産しているため、受注実績の記載を省略しております。エンジニアリング事業は、請負工事を中心としているため、生産実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。商社事業は、受注生産形態をとらない製品が多いため、生産実績・受注実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。

    a.生産実績

    当連結会計年度における生産実績は、以下のとおりであります。

    セグメントの名称 粗鋼生産量(千トン) 前期比(%)
    鉄鋼事業(うちJFEスチール㈱) 27,262(25,881) +13.8(+13.7)

    b.受注実績

    当連結会計年度における受注実績は、以下のとおりであります。

    セグメントの名称 受注実績(百万円) 前期比(%) 受注残高(百万円) 前期比(%)
    エンジニアリング事業 505,848 +0.9 560,123 +2.0

    c.販売実績

    当連結会計年度における販売実績は、以下のとおりであります。

    セグメントの名称 販売実績(百万円) 前期比(%)
    鉄鋼事業 3,173,475 +40.7
    エンジニアリング事業 508,215 +4.6
    商社事業 1,231,763 +32.1
    計 4,913,454
    調整額 △548,309 ―
    合計 4,365,145 +35.3

    (注) 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合については、各販売先への当該割合が100分

       10未満のため、記載を省略しております。

    d.その他

    生産実績および販売実績の前期比での変動要因、原材料価格ならびに販売価格の状況については、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」に記載しているため省略しております。

    (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

    経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

    ① 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

    当社グループの連結財務諸表はIFRSに準拠して作成しております。

    重要な会計方針については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」、重要な見積りについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。

    ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

    a.当連結会計年度の経営成績の分析

    JFEグループは、企業理念である「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」ことを通じて、企業としての持続的な成長を図り、株主の皆様をはじめすべてのステークホルダーにとっての企業価値の向上に努めてまいりました。

    当連結会計年度の世界経済は、国や地域によりばらつきはあるものの、総じて新型コロナウイルス感染症の影響による落ち込みからの回復の動きが続きました。日本においても、部品供給の停滞により一部の産業で生産活動への影響が生じたものの、持ち直しの動きが続きました。ただし、足元ではウクライナ情勢の影響により、資源価格が一層高騰する等、不透明感が増しております。

    このような状況のもと、JFEグループでは、高騰を続ける主原料価格の変動を早期に販売価格へ反映させる取り組み等により販売価格を改善するとともに、DXを推進する設備投資や高炉改修を着実に実行することにより、生産性の向上とコスト削減を実現してまいりました。その結果、当連結会計年度のグループ業績は、鋼材需要の回復や鋼材市況の上昇等もあり、事業利益および親会社の所有者に帰属する当期利益ともに前期に比べ大きく好転しました。

    当連結会計年度のセグメント別の業績は、以下のとおりです。

    鉄鋼事業は、景気の持ち直しを背景とした鋼材需要の回復により、当連結会計年度の連結粗鋼生産量は2,726万トンと前連結会計年度に比べ大幅に増加しました。売上収益については、販売価格改善の取り組みや鋼材市況の上昇、および販売数量の増加を受け、3兆1,734億円となり、前連結会計年度に比べ9,182億円(40.7%)の増収となりました。セグメント利益については、原料価格高騰によるコストの増加があったものの、販売価格の上昇、販売数量の増加、継続的なコスト削減の取り組みや国内外のグループ会社での収益改善に加え、棚卸資産評価差等の一過性の増益要因により3,237億円となり、前連結会計年度に比べ3,891億円好転しました。

    エンジニアリング事業は、企業買収による増収効果等により、売上収益は5,082億円となり、前連結会計年度に比べ225億円(4.6%)の増収となりました。セグメント利益については、資機材費高騰等の影響はあったものの、売上収益の増加に加え、コスト削減等により、260億円となり、前連結会計年度に比べ20億円(8.0%)の増益となりました。

    商社事業は、前連結会計年度に大幅に落ち込んだ国内外の鋼材需要が回復し、鋼材市況が堅調に推移したこと、中でも北米事業での好収益により、売上収益は1兆2,317億円と前連結会計年度に比べ2,992億円(32.1%)の増収となりました。セグメント利益は559億円となり、前連結会計年度に比べ359億円(178.5%)の増益となりました。

    以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当連結会計年度における連結での売上収益は4兆3,651億円となり、前連結会計年度に比べ1兆1,379億円(35.3%)の増収となりました。事業利益は4,164億円となり、前連結会計年度に比べ4,293億円好転しました。税引前利益は3,885億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,880億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ3,934億円、3,098億円好転しました。

    b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析

    当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが2,987億円の収入であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として2,880億円の支出であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは107億円の収入となりました。

    また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出を中心として574億円の支出となりました。

    この結果、当連結会計年度末の有利子負債残高は前連結会計年度末に比べ433億円増加し、1兆8,494億円となり、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ407億円減少し、1,017億円となりました。

    なお、有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。

    当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりです。

    当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入、製造費用、受注建設工事の費用支払および販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資資金需要の主なものは、鉄鋼事業における収益向上、GX(グリーントランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)等の戦略投資および製造基盤整備を目的とした設備投資です。

    運転資金は、主に金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパーの発行などにより調達しております。投資資金は、自己資金を基本としておりますが、自己資金を上回る資金需要については、金融機関からの長期借入金や社債の発行などで調達しております。

    当社グループでは、複数の金融機関との間でコミットメントラインを設定することにより、十分な資金の流動性を確保しております。

    c.目標とする指標の達成状況

    JFEグループは、2021年5月に公表した第7次中期経営計画(2021~2024年度)の中で、以下の財務・収益目標を掲げています。

    2021年度の事業利益は目標の3,200億円を超過達成しておりますが、棚卸資産評価差等の一過性要因を除くと2,200億円程度にとどまるため、鉄鋼事業を中心に更に1,000億円程度の利益積み上げが必要であると考えております。コスト削減に加え、販売価格の抜本的な見直しの推進や構造改革完遂による効果の実現、プロダクトミックスの高度化により、量から質への転換を図り、引き続き収益改善に努めてまいります。

    ■第7次中期経営計画

    目標(2024年度) 実績(2021年度)
    グループ全体 事業利益 3,200億円 4,164億円
    親会社の所有者に帰属する当期利益 2,200億円 2,880億円
    ROE 10% 15.7%
    Debt/EBITDA倍率 3倍程度 2.8倍
    D/Eレシオ 70%程度 80.8%
    事業会社 鉄鋼事業
    ・トン当たり利益 1万円/トン 1万4千円/トン
    ・セグメント利益 2,300億円 3,237億円
    エンジニアリング事業
    ・セグメント利益 350億円 260億円
    ・売上収益 6,500億円 5,082億円
    商社事業
    ・セグメント利益 400億円 559億円

    (注)1 D/Eレシオ:格付け評価上の資本性を持つ負債について、格付け機関の評価により資本に算入しております。

    2 鉄鋼事業のトン当たり利益:(連結セグメント利益÷単体出荷数量)

    目標 実績(2021年度)
    株主還元方針(配当性向) 30%程度 28.0%

    なお、当連結会計年度の分析につきましては、「② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。

    4 【経営上の重要な契約等】

    (1)経営上の重要な契約等(技術に関わる契約を除く)

    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約締結日/契約期間
    当社 ㈱IHI今治造船㈱ 造船事業に関する株主間協定書 2020年3月27日(2021年1月1日改訂)
    JFEスチール㈱(連結子会社) キンドリルジャパン㈱ ※1 JFEスチール㈱、キンドリルジャパン㈱の包括的提携と、㈱エクサの事業運営に関する合弁協定ならびにJFEスチール㈱からキンドリルジャパン㈱への業務委託契約 ※1 2011年4月1日から2026年3月31日まで ※1
    倉敷市、中国電力㈱ 他 岡山県倉敷市における資源循環型廃棄物処理施設整備運営事業(PFI事業) 2002年3月15日から2025年3月31日まで
    ヴァーレ・S/A(ブラジル)※2 米国における鉄鋼事業会社カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクに関する合弁協定 ※2 1995年6月27日 ※2
    ニューコア・コーポレーション(米国)※2 米国における鉄鋼事業会社カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクに関する合弁協定 ※2 2022年2月2日 ※2
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ)他 タイにおける電気亜鉛鍍金鋼板の製造販売会社タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドに関する合弁協定 1999年6月11日(2001年7月17日改訂)
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ)他 タイにおける冷延鋼板の製造販売会社タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドに関する合弁協定 2001年7月12日(2013年2月1日改訂)
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ) タイでの鉄鋼事業における協力関係強化に関する提携合意書 2012年10月31日
    広州薄板有限公司(中国) 中国における冷延鋼板および溶融亜鉛鍍金鋼板の製造販売会社広州JFE鋼板有限公司に関する合弁協定 2003年10月29日(2012年4月11日改訂)
    東国製鋼㈱(韓国) 東国製鋼㈱への追加出資ならびに厚鋼板に係る業務協力に関する基本合意 2006年9月25日
    伊藤忠商事㈱、㈱神戸製鋼所 ブラジルの鉄鉱石生産・販売会社CSNミネラソン社への投資に係わる会社(ジャポン・ブラジル・ミネーリオ・ジ・フェーフォ・パルチシパソインス・LTDA.)に関する合弁協定 2019年11月29日(2020年2月21日改訂)
    JSWスチール・リミテッド(インド) JFEスチール㈱とJSWスチール・リミテッドの戦略的包括提携に基づく資本参加に関する契約 2010年7月27日
    日本製鉄㈱、双日㈱、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 ブラジルのニオブ生産・販売会社CBMM社への投資に係わる会社(日伯ニオブ㈱)に関する合弁協定 2011年3月4日
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、ゼネラル・ホールディング・コーポレーションPJSC(アラブ首長国連邦) アラブ首長国連邦における大径溶接鋼管の製造販売事業に関する合弁協定 2014年9月1日
    台湾プラスチックグループ、中国鋼鉄股份有限公司(台湾)他 ベトナムにおける一貫製鉄所プロジェクトに関する運営等を定める当事者間の株主間協定 2015年9月8日
    台湾プラスチックグループ ベトナムにおける一貫製鉄所プロジェクトへの資本参加および技術支援・供与に関する包括提携契約 2015年9月8日
    ニューコア・コーポレーション(米国)他 メキシコにおける溶融亜鉛鍍金鋼板の製造販売事業に関する合弁協定 2016年6月8日
    広東韶鋼松山股份有限公司(中国) 中国における特殊鋼棒鋼事業に関する合弁協定 2019年11月28日
    アタールホールディングA.S.(トルコ) トルコにおける鉄鉱石採掘およびペレット製造事業に係るアタール・マデンティリック社に関する合弁協定 2020年7月13日
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 「製鉄プロセスにおける水素活用」に関する技術開発の業務委託契約 2022年1月1日から2027年3月31日まで
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約締結日/契約期間
    JFEスチール㈱、JFE商事㈱(連結子会社) 伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、阪和興業㈱、メランティスチール・プライベート・リミテッド(シンガポール)他 ミャンマーにおける建材向け溶融亜鉛鍍金鋼板およびカラー鋼板の製造・販売事業に関する合弁協定 2017年10月26日(2019年12月17日改訂)
    JFEケミカル㈱(連結子会社) 山東傑富意振興化工有限公司(中国)、山東濰焦控股集団有限公司(中国) 中国タール蒸留事業第2拠点新設に関する合弁協定 2013年6月13日
    JFEスチール・オーストラリア(BY)プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア)(連結子会社) Qコール・バイヤウェンホールディングス・プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア)、バイヤウェン・コール・プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア) オーストラリアにおけるバイヤウェン炭鉱の権益保有会社バイヤウェン・コール・プロプライタリー・リミテッドに関する合弁協定 2009年10月8日
    JFEエンジニアリング㈱(連結子会社) 合同会社CEPCO-R※3、東邦ガス㈱、東京センチュリー㈱ 愛知県田原市におけるバイオマス発電事業会社(田原バイオマスパワー合同会社)に関する出資者間契約 2021年10月5日
    トゥアンタインエンバイロメントJSC(ベトナム) ベトナムにおける廃棄物発電事業会社(T&Jグリーンエナジー・カンパニー・リミテッド)に関する改訂合弁協定 2021年12月22日

    (注)1 ※1 JFEスチール㈱から日本アイ・ビー・エム㈱への業務委託契約については、日本アイ・ビー・エム㈱の分社化に伴い、2021年9月1日付で同社からキンドリルジャパン合同会社へ承継されております。JFEスチール㈱と日本アイ・ビー・エム㈱との合弁協定については、日本アイ・ビー・エム㈱からキンドリルジャパン㈱に対して㈱エクサの株式が譲渡されたことに伴い、2022年2月1日付で、日本アイ・ビー・エム㈱からキンドリルジャパン㈱へ承継されております。また、同日付で契約相手方の名称が「キンドリルジャパン合同会社」から「キンドリルジャパン㈱」に変更されております。

    2 ※2 ヴァーレ・S/Aからニューコア・コーポレーションに対してカリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクの株式が譲渡されたことに伴い、JFEスチール㈱とヴァーレ・S/Aとの間の合弁協定は終了し、2022年2月2日付でJFEスチール㈱とニューコア・コーポレーションとの間で新たに合弁協定を締結しています。

       3 ※3 合同会社CEPCO-Rは、中部電力㈱の連結子会社であります。

    4 当社及び当社の完全子会社であるJFEスチール㈱と、JFEスチール㈱の連結子会社であるJFEコンテイナー㈱は、2022年5月6日開催のそれぞれの取締役会において、効力発生日を同年8月1日として、JFEスチール㈱を株式交換完全親会社、JFEコンテイナー㈱を株式交換完全子会社とする株式交換(以下「本株式交換」)を行うことを決議し、JFEスチール㈱とJFEコンテイナー㈱との間で株式交換契約を締結いたしました。

    ①本株式交換の目的

    JFEコンテイナー㈱がJFEスチール㈱の完全子会社となることで、JFEスチール㈱との一体経営を通じ、これまで以上に中長期的視野に立った機動的かつ迅速な意思決定を行い、両社の経営資源を最大限活用した経営課題への対応・成長戦略を推進し、両社の企業価値ひいてはJFEグループ全体の企業価値向上を図ることを主たる目的としております。

    ②本株式交換の方式及び本株式交換に係る割当ての内容

    JFEコンテイナー㈱の株主(JFEスチール㈱を除く)には、本株式交換の対価として、当社の普通株式が割り当てられます。本株式交換に係る割当ての内容は以下のとおりです。

    当社(株式交換完全親会社であるJFEスチール㈱の完全親会社) JFEコンテイナー㈱(株式交換完全子会社)
    本株式交換に係る割当比率 1 3.90
    本株式交換により交付する株式数 当社の普通株式:5,127,997 株(予定)

    (注)JFEコンテイナー㈱の普通株式1株に対して、当社の普通株式 3.90 株を割当交付いたします。

    ③本株式交換に係る割当ての内容の根拠等

    JFEスチール㈱およびJFEコンテイナー㈱は、本株式交換における株式交換比率(以下「本株式交換比率」)の算定にあたって、その公正性・妥当性を確保するため、それぞれ別個に、両社から独立した第三者算定機関に本株式交換比率の算定を依頼することとし、JFEスチール㈱はみずほ証券㈱を、JFEコンテイナー㈱はSMBC日興証券㈱を、それぞれの第三者算定機関に選任いたしました。

    みずほ証券㈱は、当社およびJFEコンテイナー㈱については、両社が金融商品取引所に上場しており、市場株価が存在することから、市場株価基準法を採用して算定を行うとともに、JFEコンテイナー㈱については、比較可能な上場類似企業が複数存在し、類似企業比較による株式価値の類推が可能であることから類似企業比較法を、加えて、将来の事業活動の状況を評価に反映するためディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法(以下「DCF法」)を採用して算定を行いました。

    一方、SMBC日興証券㈱は、当社およびJFEコンテイナー㈱については、両社が金融商品取引所に上場しており、市場株価が存在することから、市場株価法を採用して算定を行うとともに、JFEコンテイナー㈱については、将来の事業活動の状況を評価に反映するためDCF法を採用して算定を行いました。

    JFEスチール㈱は、第三者算定機関であるみずほ証券㈱から2022年5月2日付で受領した株式価値に関する算定書、リーガル・アドバイザーであるTMI総合法律事務所からの助言、JFEコンテイナー㈱に対して実施したデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて慎重に交渉・協議を重ねた結果、本株式交換比率は妥当であり、当社の株主にとって不利益なものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことが妥当であると判断いたしました。

    他方、JFEコンテイナー㈱は、第三者算定機関であるSMBC日興証券㈱から2022年5月2日付で受領した株式価値に関する算定書、リーガル・アドバイザーであるアンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業からの助言、当社に対して実施したデュー・ディリジェンスの結果、JFEスチール㈱および当社との間で利害関係を有しない独立した委員から構成される特別委員会からの指示、助言等を踏まえて、JFEスチール㈱との間で複数回に亘り本株式交換比率を含む本株式交換の条件に係る交渉・協議を行うとともに、本株式交換比率により本株式交換を行うことについて慎重に交渉・協議を重ねた結果、本株式交換比率は妥当であり、JFEコンテイナー㈱の少数株主にとって不利益なものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことが妥当であると判断いたしました。

    このように、JFEスチール㈱及びJFEコンテイナー㈱は、本株式交換比率は当社及びJFEコンテイナー㈱のそれぞれの株主にとって妥当であり、それぞれの株主の利益を損ねるものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことを決定いたしました。

    ④株式交換完全親会社となる会社の概要

    名称 JFEスチール㈱
    所在地 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    代表者の役職・氏名 代表取締役社長 北野 嘉久
    事業内容 鉄鋼製品の製造・販売
    資本金 239,644百万円(2022年3月31日現在)

    ⑤本株式交換の対価となる株式の発行会社の概要

    名称 JFEホールディングス㈱
    所在地 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    代表者の役職・氏名 代表取締役社長 柿木 厚司
    事業内容 鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業を行う子会社の経営管理等
    資本金 147,143百万円(2022年3月31日現在)

    (2) 技術に関わる契約

    ① 技術導入契約
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(連結子会社) 東洋製罐㈱東洋鋼鈑㈱ タルク缶胴用ポリエステルフィルム積層鋼板に関する技術 2008年1月4日から対象特許の満了日まで
    ㈱神戸製鋼所 ダストの還元処理方法に関する技術 2007年9月6日から関連設備の操業が恒久的に停止するまで
    JFEエンジニアリング㈱(連結子会社) マン・エナジー・ソリューションズ・フランス・SAS(フランス) PC型陸用および舶用ディーゼル機関の製造技術に関する特許の非独占的実施権の許諾およびノウハウの提供 1964年7月7日から解除通知まで(2013年1月14日改訂)
    バブコック・アンド・ウィルコックス・フェルント・A/S(デンマーク) 塵芥焼却プラントの設計・建設技術に関する特許の非独占的実施権の許諾およびノウハウの提供 1970年10月2日から解除通知まで
    ソーラーパワーグループGmbH(ドイツ) 太陽熱発電設備技術 2011年5月18日から2026年5月17日まで

    ② 技術供与契約

    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(連結子会社) 広州JFE鋼板有限公司(中国) 連続酸洗圧延設備および連続焼鈍設備を含む冷延工場の建設・操業・保全に関する技術 2008年6月1日から終了に合意するまで
    JSWスチール・リミテッド(インド) 自動車用鋼板の製造技術 その2 2012年7月12日から2032年7月11日まで
    JSWスチール・リミテッド(インド) 無方向性電磁鋼板の製造技術 2012年11月22日から2032年11月21日まで
    福建福欣特殊鋼有限公司(中国) ステンレス鋼板の製造技術 2012年11月9日から解約事由に該当するまで
    福建福欣特殊鋼有限公司(中国) ステンレス鋼板の製造技術 その2 2015年3月19日から対象特許の満了日まで
    フォルモサ・ハティン・スチール・コーポレーション(ベトナム) 鋼板製造技術 2015年9月8日から解約事由に該当するまで
    アルガービア・パイプ・カンパニー(アラブ首長国連邦) 大径溶接鋼管製造技術 2015年9月28日から解約事由に該当するまで
    ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V.(メキシコ) 自動車用鋼板の製造技術 2016年10月31日から解約事由に該当するまで
    上海宝武杰富意清潔鉄粉有限公司(中国) 偏析防止プレミックス鉄粉の製造技術 2017年4月5日から対象特許の満了日まで
    宝武傑富意特殊鋼有限公司(中国) 特殊鋼棒鋼の製造技術 2020年3月26日から解約事由に該当するまで
    水島合金鉄㈱(連結子会社)※1 ケート・リッジ・アロイズ(プロプライタリー)・リミテッド(南ア共和国) 中低炭素フェロマンガン製造技術 1998年6月28日から解約事由に該当するまで

    (注)1 ※1 水島合金鉄㈱は、2022年4月1日にJFEミネラル㈱を存続会社として、JFEミネラル㈱およびJFEマテリアル㈱と合併いたしました。

    ③ その他の技術契約
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(連結子会社) ティッセン・クルップ・スチール・ヨーロッパ,AG(ドイツ) 自動車用鋼板分野における包括的技術提携 2002年4月8日から2022年4月7日まで ※1

    (注)1 ※1 契約上の規定により、契約期間が2027年4月7日まで延長されております。

    5 【研究開発活動】

    当社グループ(当社および連結子会社)は、世界最高の技術をもって社会に貢献することを企業理念とし、顧客ニーズを先取りした独自新商品の開発、高品質な商品を効率的に生産する技術の開発、カーボンニュートラル達成に寄与する商品および製造技術の開発、ならびにグループ全体としてのシナジーを活かした開発により、常に業界をリードし、新たな分野を開拓していくというグループ共通の開発コンセプトの下、各事業会社が創造性にあふれる研究開発を展開しています。

    グループ全体の研究開発戦略の策定や横断的に取り組むべき重要課題の選定・推進については、当社社長を議長とする「グループ経営戦略会議」の場で、各事業会社が一体となって取り組んでいます。

    今後も、経営環境の変化に柔軟に対応しつつ高い収益力を確保するとともに、市場・社会からの高い信頼を獲得し、将来の経営基盤を育成・発展させるべく、積極的な研究開発に取り組んでいきます。

    また、各事業会社において、AI・IoT・ビッグデータ等のデータサイエンス技術の活用を推進するための組織を設置し、ロボティクス技術を積極的に活用して、製造設備の生産性や商品・サービスの付加価値向上に向けた研究開発等にも積極的に取り組んでいます。

    当連結会計年度における研究開発費は39,658百万円であり、主要事業内訳は鉄鋼事業35,779百万円、エンジニアリング事業3,879百万円であります。

    なお、当連結会計年度における主な事業別の研究の目的、主要課題および研究成果は以下のとおりです。

    (1)鉄鋼事業

    鉄鋼事業では、社会の持続的な発展と人々の安全で快適な生活のために、「カーボンニュートラル」達成に向けたイノベーションの推進、および「デジタル」による製造基盤強化と新たな成長戦略の実行に向け、CO2削減に大きく貢献する超革新的プロセス技術の検討、お客様や社会のニーズを先取りした新商品・利用技術の開発を強力に推進しております。

    以下、当連結会計年度の主な研究成果を挙げます。

    <プロセス分野>

    JFEスチール㈱と、日本製鉄㈱、㈱神戸製鋼所、一般財団法人金属系材料研究開発センターの4社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」に4つの開発項目を共同提案し、2021年12月24日に採択されました。

    「グリーンイノベーション基金」は、2020年12月25日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の中で「経済と環境の好循環」を作り出すために組成された基金であり、製鉄プロセスの脱炭素化の実現に向けて、4社で本プロジェクトを推進してまいります。

    加えてJFEスチール㈱は、国立大学法人東北大学と、カーボンニュートラル時代を見据えた研究活動の推進を目的として、2022年2月1日に「JFEスチール×東北大学グリーンスチール共創研究所」を設置しました。今後両者は、強固な産学連携体制のもと、企業技術者と大学研究者の部門横断的な連携を通じて、低炭素製鉄プロセスに関する共同研究をさらに加速させるとともに、新材料開発をはじめとする新規開発テーマの発掘を推進します。

    また、高張力鋼板(以下、ハイテン)の熱間連続圧延技術(以下、エンドレス圧延)を世界で初めて開発しました。エンドレス圧延は、1996年に世界に先駆けて開発し、JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)に導入した技術で 、粗圧延機と仕上げ圧延機との間に設置した接合装置でコイルの先尾端を接合し、仕上げ圧延機に複数のコイルを連続的に装入することができます 。ハイテンへのエンドレス圧延適用にあたっては、機械的特性の向上を目的に添加している合金元素(Si・Mn 等)の影響で、接合部の強度および延性が低下するため、仕上げ圧延時に破断してしまうという課題がありました。そこで当社は、接合部の強度および延性の低下を防ぐ技術を開発し、仕上げ圧延時の破断を抑制することに成功しました。これにより、ハイテンのエンドレス圧延が可能となり、通板性の改善等を通じて、ハイテンの安定生産および生産性向上に大きく寄与しております。今後もハイテンの技術開発、安定生産を通じて、自動車の車体軽量化に伴うCO2削減、省エネに貢献してまいります。

    さらに、最新のデータサイエンス技術により、製鉄所の設備異常予兆を検知するシステム(J-dscom® )を、JFEスチール全地区熱延工場に展開しました。2018年度に最初に導入した西日本製鉄所(倉敷地区)熱延工場においては、年間50時間以上(生産量3万t以上)相当のトラブル抑止効果が確認されています。これまでに、西日本製鉄所(倉敷・福山地区)および東日本製鉄所(千葉・京浜地区)の全地区熱延工場に本システムを導入しました。全地区共通のシステムを導入し、異常診断モデル等を全地区で容易に共有できるようにすることで、全社レベルで最適なモデルの構築を推進しております。今後は、製銑や製鋼をはじめとする他製造プロセスにも展開してまいります。

    <製品分野>

    JFEスチール㈱は、板厚22~100mmの建築構造用低降伏比780N/mm²級 厚鋼板「HBL® 630」を開発し、国土交通大臣認定を取得しました。主な用途は高層建築物の低層部の鉄骨柱に用いられる溶接組立箱形断面柱です。「HBL®630」を高層建築物の低層部のボックス柱に採用することで、お客様はこれまで実現できなかった建築物の超高層化や大スパン化(建造物の柱間の距離拡張)が可能となり、低層部における快適な大空間の確保等、自由で最適な設計、デザインを実現することができます。また、建設業界で深刻化する現場溶接工の不足に対する省力化のニーズに応えるため、「HBL®630」では高能率な大入熱溶接を可能にし、ボックス柱の溶接に要する時間の大幅な短縮を実現しました。

    また、国立大学法人東北大学、および学校法人日本大学と共同で、通常のコンクリートと比べて、製造時のCO2排出量を大幅に削減可能なアルカリ活性材料を開発しました。さらに、西松建設㈱および共和コンクリート工業㈱を加えた5者で、本材料の早期実用化に向けた試験体制を構築しました。セメント代替となるフライアッシュ(石炭灰)と高炉スラグ微粉末の配合量最適化、高炉スラグ細骨材の活用、および特殊な混和剤の適用等によって、流動性を安定的に確保しつつ、耐凍害性を大幅に向上させた独自のアルカリ活性材料を開発しました。開発したアルカリ活性材料は、凍結融解試験において、JISで規定されている300サイクルを経過しても、ほとんど劣化しないことが確認されました。さらに、凍結防止剤の影響も想定した塩水環境下での凍結融解試験においても、従来品を大幅に超える凍結融解抵抗性を示しました。

    自動車の軽量化、安全性向上を目的に利用されるハイテンにおいて、加工後のスプリングバックを抑制する成形工法が強く望まれています。それに応えるためJFEスチール㈱は「ストレスリバース™工法」を開発しました。開発した「ストレスリバース™工法」は、「レクサスNXルーフセンターリンフォース」において、冷間プレスによる車体骨格部品の強度としては世界最高レベルとなる、1.5GPa(1470MPa)級ハイテンのスプリングバック抑制成形工法として採用されました。

    また、電気自動車等に用いられるアキシャルギャップモータ用の重要素材として、圧粉磁心用絶縁被覆純鉄粉「電磁郎™」を開発しました。これにより、JFEグループは電磁鋼板からソフトフェライトコアまで幅広い軟磁性材料をラインアップし、モータを含むあらゆる電源機器に対してワンストップで最適なソリューションを提供できる、世界唯一の総合サプライヤーとなりました。

    <表彰>

    JFEスチール㈱が開発してまいりました商品、技術は社外からも高く評価されております。例えば、「革新的雰囲気制御による溶融亜鉛めっき薄鋼板製造技術の開発」の成果が認められ、令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞しました。JFEスチール㈱の同賞受賞は4年連続となります。また、船舶の安全性を高めた溶接構造体「構造アレスト」の発明により、令和3年度全国発明表彰日本経済団体連合会会長賞を、ジャパン マリンユナイテッド㈱および㈱IHIと共同で受賞しました。JFEスチール㈱の全国発明表彰受賞は8年連続で、同社発足以来12回目となります。

    さらに、JFEスチール㈱が開発した「高能率超狭開先溶接システムの開発」が、このたび一般財団法人機械振興協会から第56回機械振興賞機械振興協会会長賞を受賞しました。同社の機械振興賞の受賞は4年連続11回目となります。また、建築構造用低降伏比高強度厚鋼板「HBL®シリーズ」が、第68回(令和3年度)大河内記念技術賞を受賞しました。

    (2)エンジニアリング事業

    エンジニアリング事業では、「Waste to Resource」、「カーボンニュートラル」、「複合ユーティリティサービス」、「基幹インフラ」の4事業分野にそれらを支える技術基盤であるDXを加えた5つを重点分野と位置づけ研究開発を推進しています。当連結会計年度は、特に「カーボンニュートラル」を最注力分野として重点的な投資を実施しました。具体的には、洋上風力のモノパイル基礎の製造技術、清掃工場の排ガスからのCO2回収技術および回収したCO2からのメタノール製造技術等に取り組んでおります。

    さらに、開発のスピードアップや合理的な開発投資を目的に、国内外の大学や研究機関および他企業との連携・共同開発を推進しております。その一例として、2018年度に開設したシンガポールの研究拠点では、カーボンニュートラル分野を軸にしながら当該国の大学・研究機関と様々な分野における共同開発事業の探索・創出に向け取り組みを加速しております。加えて、第5世代移動通信システム(以下「5G」)を活用したプラントの建設や操業・メンテナンスの無人化・省人化を実現する新技術の探索や共同開発事業の創出に向け、実物大の模擬プラントに5Gの通信環境を整備した「5G Innovation Plant」を横浜本社内に開設しました。

    JFEエンジニアリング㈱が開発した商品・技術は社外からも高く評価されており、橋梁分野においては、画像認識AIによる配筋検査技術を適用した工事が「国土交通省関東地方整備局 新技術推進技術者表彰」を受賞しました。これは、出来形確認に要する労務の縮減や出来形管理の信頼性向上等、活用技術の有効性が高く評価されたものです。

    第3 【設備の状況】

    1 【設備投資等の概要】

    当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)は、鉄鋼事業、エンジニアリング事業および商社事業を中心に、高級鋼の生産能力増強、老朽更新、合理化等に加えて、設備の新鋭化、GX(グリーントランスフォーメーション)投資、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資に重点をおいて設備投資を実施しております。当連結会計年度における設備投資の内訳は、以下のとおりであります。なお、下記金額に含まれる共同支配事業の設備投資金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。

    セグメントの名称 当連結会計年度
    金額(百万円) 前期比(%)
    鉄鋼事業 304,967 △1.1
    エンジニアリング事業 24,742 +10.7
    商社事業 12,100 △5.5
    計 341,811 △0.5
    調整額 △875 -
    合計 340,935 △0.4

    (注) 金額は有形固定資産、無形資産、使用権資産および投資不動産の合計数値であります。

    2 【主要な設備の状況】

    当社および連結子会社(共同支配事業を含む)における主要な設備は以下のとおりであります。

    (1) 提出会社

    2022年3月31日現在
    事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    本社(東京都千代田区) ― その他の設備 ― ― ―(―) 1 14 16 51

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品であります。

    (2) 国内子会社

    ① JFEスチール㈱
    2022年3月31日現在
    事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    東日本製鉄所(千葉地区)(千葉市中央区) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 32,595 71,572 62,776(8,237) 7,931 6,401 181,277 2,492
    東日本製鉄所(京浜地区)(川崎市川崎区) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 33,444 60,575 100,567(7,133) 4,048 3,211 201,847 1,892
    西日本製鉄所(倉敷地区)(岡山県倉敷市) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 68,753 264,924 36,188(11,469) 10,282 20,567 400,716 3,885
    西日本製鉄所(福山地区)(広島県福山市) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 66,304 252,239 78,046(14,479) 8,917 22,444 427,951 4,112
    知多製造所(愛知県半田市) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 5,071 16,086 6,630(1,837) 2,279 1,919 31,987 669
    仙台製造所(仙台市宮城野区) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 8,846 17,547 229(212) 650 2,812 30,086 429
    本社(東京都千代田区)他 鉄鋼事業 その他の設備 1,704 116 25,963(418) 19,123 25,126 72,034 2,121
    計 ― ― 216,720 683,062 310,401(43,789) 53,233 82,482 1,345,901 15,600

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。

    3 本社他には、本社、支社・営業所・海外事務所を含んでおります。

    4 東日本製鉄所(千葉地区)・(京浜地区)、西日本製鉄所(倉敷地区)・(福山地区)、知多製造所、仙台製造所の帳簿価額にはスチール研究所を含んでおります。スチール研究所の従業員については、本社他に含んでおります。

    ② JFEエンジニアリング㈱
    2022年3月31日現在
    事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    津製作所(三重県津市) エンジニアリング事業 各種鋼構造物製造設備 3,766 2,074 4,018(977) 2,285 80 12,226 305
    鶴見製作所(横浜市鶴見区)他 エンジニアリング事業 主に各種プラント製造設備 12,564 4,933 6,041(587) 2,252 4,283 30,074 3,570
    計 ― ― 16,330 7,008 10,059(1,565) 4,538 4,363 42,301 3,875

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。

    3 鶴見製作所他には、鶴見製作所、本社および支店・営業所を含んでおります。

    ③ JFE商事㈱
    2022年3月31日現在
    事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    本社(東京都千代田区)他 商社事業 その他の設備 831 5 3,311(170) 296 2,443 6,889 1,016

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品およびリース資産の合計額であります。

    ④ 国内子会社等(共同支配事業を含む)
    2022年3月31日現在
    会社名 主要な事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    JFE条鋼㈱ 鹿島製造所(茨城県神栖市)他 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 14,972 19,646 74,216(2,198) 3,899 732 113,466 868
    JFE物流㈱ 西日本事業所(岡山県倉敷市他)他 鉄鋼事業 倉庫等 10,061 9,732 23,158(565) 1,252 2,812 47,017 1,426
    JFEミネラル㈱ 倉敷製造所(岡山県倉敷市)他 鉄鋼事業 スラグ砕石製造設備等 4,119 16,520 1,063(1,776) 1,196 398 23,298 826
    瀬戸内共同火力㈱ 福山共同発電所(広島県福山市)他 鉄鋼事業 火力発電設備 4,403 16,749 6(0) 25 60 21,244 ―
    J&T環境㈱ 東京臨海エコクリーン(東京都江東区)他 エンジニアリング事業 焼却炉等 4,084 8,709 6,543(98) 583 179 20,099 859
    ジェコス㈱ 東京工場(千葉県白井市)他 鉄鋼事業 建設仮設材製作加工設備等 2,785 1,481 12,384(435) 193 759 17,602 738
    JFEケミカル㈱ 西日本製造所(岡山県笠岡市他)他 鉄鋼事業 石炭化学製品製造設備 7,735 3,907 4,024(876) 921 400 16,989 575
    JFE建材㈱ 熊谷工場(埼玉県熊谷市)他 鉄鋼事業 金属製品製造設備 1,457 3,240 11,503(504) 240 363 16,804 748
    水島合金鉄㈱ 本社工場(岡山県倉敷市) 鉄鋼事業 合金鉄製造設備 2,887 5,053 3,614(172) 629 14 12,199 205
    JFE鋼材㈱ レベラー事業所(千葉県市川市)他 鉄鋼事業 金属製品製造設備 1,650 1,070 7,153(161) 48 286 10,209 242

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

       2 瀬戸内共同火力㈱は共同支配事業であります。同社の帳簿価額のうち、当社グループの持分に相当する金額を記載しております。なお、同社の従業員数は、連結会社の従業員数には含めていないため、記載しておりません。

       3 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。

    (3) 在外子会社

    2022年3月31日現在
    会社名 主要な事業所名(所在地) セグメントの名称 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他 無形資産 合計
    JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド ―(タイ・ラヨン) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 3,386 13,158 779(174) 287 416 18,026 286
    フィリピン・シンター・コーポレーション 焼結工場(フィリピン・ヴィラネバ) 鉄鋼事業 焼結鉱製造設備 699 13,326 ―(―) 875 13 14,913 227
    PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア ―(インドネシア・ブカシ) 鉄鋼事業 鉄鋼製品製造設備 3,449 7,850 2,507(170) 242 120 14,169 263

    (注) 1 帳簿価額は、IFRSに基づく金額を記載しております。

       2 フィリピン・シンター・コーポレーションの焼結工場の土地は賃借しております。

       3 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、使用権資産および建設仮勘定の合計額であります。

    3 【設備の新設、除却等の計画】

    設備投資は主として、鉄鋼事業を営む主要な連結子会社であるJFEスチール㈱で行われ、主要な設備投資は以下のとおりであります。

    会社名 事業所名 工事名 工期 投資額(億円)
    JFEスチール㈱(連結子会社)他 西日本製鉄所(倉敷地区) 電磁鋼板製造設備増強工事 2021年4月~2024年7月 490
    JFEスチール㈱(連結子会社) 東日本製鉄所(千葉地区) 第6高炉改修工事 2022年9月~2023年1月 430
    JFEエンジニアリング㈱(連結子会社)他 未定(JFEスチール㈱西日本製鉄所(福山地区)内 他) 洋上風力モノパイル式基礎製造工場建設工事 2022年6月~2024年3月 370
    JFEスチール㈱(連結子会社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 高炉送風ボイラーリフレッシュSTEP1 2019年4月~2023年2月 240
    JFEスチール㈱(連結子会社) 全事業所 製鉄所システムリフレッシュ(第2期) 2017年8月~2024年3月 240
    JFEスチール㈱(連結子会社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 製鉄所システムリフレッシュ(倉敷) 2021年5月~2024年12月 160
    JFEスチール㈱(連結子会社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 洋上風力向け大単重厚板製造能力増強工事 2021年4月~2023年11月 130

    上記以外については少額の補強工事、小口の設備投資案件等となっております。

    (注) 1 当連結会計年度後1年間の設備投資計画(新設・改修・拡充)は策定中であります。

       2 所要資金は自己資金および借入金等により充当する予定であります。

    第4 【提出会社の状況】

    1 【株式等の状況】

    (1) 【株式の総数等】

    ① 【株式の総数】
    種類 発行可能株式総数(株)
    普通株式 2,298,000,000
    計 2,298,000,000
    ② 【発行済株式】
    種類 事業年度末現在発行数(株)(2022年3月31日) 提出日現在発行数(株)(2022年6月24日) 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 内容
    普通株式 614,438,399 614,438,399 東京証券取引所市場第一部(事業年度末現在) プライム市場(提出日現在) 単元株式数100株
    計 614,438,399 614,438,399 ― ―

    (注)当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場しておりましたが、2022年4月4日付の東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、プライム市場へ移行しております。

    (2) 【新株予約権等の状況】

    ① 【ストックオプション制度の内容】

    該当事項はありません。

    ② 【ライツプランの内容】

    該当事項はありません。

    ③ 【その他の新株予約権等の状況】

    該当事項はありません。

    (3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

     該当事項はありません。

    (4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

    年月日 発行済株式総数増減数(千株) 発行済株式総数残高(千株) 資本金増減額(百万円) 資本金残高(百万円) 資本準備金増減額(百万円) 資本準備金残高(百万円)
    2007年4月1日~2008年3月31日※(注) 2,774 614,438 4,808 147,143 4,805 772,574

    (注) 新株予約権付社債に係る新株予約権の行使による増加であります。

    (5) 【所有者別状況】

    2022年3月31日現在
    区分 株式の状況(1単元の株式数100株) 単元未満株式の状況 (株)
    政府及び地方公共団体 金融機関 金融商品取引業者 その他の法人 外国法人等 個人その他 計
    個人以外 個人
    株主数(人) 2 108 69 2,464 663 261 212,729 216,296 ―
    所有株式数(単元) 8 2,127,600 244,581 454,590 1,299,411 2,222 1,980,367 6,108,779 3,560,499
    所有株式数の割合(%) 0.00 34.83 4.00 7.44 21.27 0.04 32.42 100.00 ―

    (注) 自己株式が「個人その他」に379,553単元、「単元未満株式の状況」に86株含まれております。

    (6) 【大株主の状況】

    2022年3月31日現在

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
    日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 東京都港区浜松町二丁目11番3号 84,171 14.60
    株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 31,841 5.52
    日本生命保険相互会社 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 17,697 3.07
    第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町一丁目13番1号 13,127 2.28
    株式会社みずほ銀行 東京都千代田区大手町一丁目5番5号 12,138 2.11
    JFE従業員持株会 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 10,775 1.87
    STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) 1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY, MA 02171, U.S.A.(東京都港区港南二丁目15番1号) 9,356 1.62
    JFE取引先持株会 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 8,642 1.50
    JPモルガン証券株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 7,831 1.36
    東京海上日動火災保険株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目2番1号 7,435 1.29
    計 ― 203,017 35.22

    (注) 1 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)および株式会社日本カストディ銀行(信託口)の所有株式数には、信託業務に係る株式が含まれております。

    2 上記のほか、当社は自己株式37,955千株を保有いたしております。

    3 2021年5月20日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において(報告義務発生日2021年5月14日)、三井住友信託銀行株式会社を提出者として、3社の連名により以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができておりませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。なお、当該報告書の内容は以下のとおりであります。

    氏名または名称 保有株券等の数(千株) 株券等所有割合(%)
    三井住友信託銀行株式会社 1,500 0.24
    三井住友トラスト・アセットマネジメント 株式会社 20,232 3.29
    日興アセットマネジメント株式会社 9,534 1.55
    合計 31,266 5.09

    4 2021年10月22日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において(報告義務発生日2021年10月15日)、株式会社みずほ銀行を提出者として、4社の連名により以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができておりませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。なお、当該報告書の内容は以下のとおりであります。

    氏名または名称 保有株券等の数(千株) 株券等所有割合(%)
    株式会社みずほ銀行 12,138 1.98
    みずほ証券株式会社 6,765 1.10
    みずほ信託銀行株式会社 689 0.11
    アセットマネジメントOne株式会社 17,746 2.89
    合計 37,339 6.08

    5 2021年11月15日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において(報告義務発生日2021年11月8日)、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループを提出者として、4社の連名により以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができておりませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。なお、当該報告書の内容は以下のとおりであります。

    氏名または名称 保有株券等の数(千株) 株券等所有割合(%)
    株式会社三菱UFJ銀行 1,348 0.22
    三菱UFJ信託銀行株式会社 19,461 3.17
    三菱UFJ国際投信株式会社 3,435 0.56
    三菱UFJモルガン・スタンレー証券 株式会社 935 0.15
    合計 25,180 4.10

    (7) 【議決権の状況】

    ① 【発行済株式】
    2022年3月31日現在
    区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
    無議決権株式 ― ― ―
    議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
    議決権制限株式(その他) ― ― ―
    完全議決権株式(自己株式等) (自己株式)普通株式37,955,300 ― 単元株式数100株
    (相互保有株式)普通株式292,300 ― 同上
    完全議決権株式(その他)(注)1 普通株式 5,726,303 同上
    572,630,300
    単元未満株式 普通株式 ― (注)2(注)3
    3,560,499
    発行済株式総数 614,438,399 ― ―
    総株主の議決権 ― 5,726,303 ―

    (注) 1 「完全議決権株式(その他)」には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式542,300株が含まれております。また、「議決権の数」には、同信託名義の完全議決権株式に係る議決権の数が5,423個含まれております。なお、当該議決権数5,423個は議決権不行使となっております。

    2 1単元(100株)未満の株式であります。

    3 以下のとおり、自己株式および相互保有株式が含まれております。

    自己株式 当社 86 株
    相互保有株式 品川リフラクトリーズ㈱ 74
    阪和工材㈱ 20
    大阪鋼圧㈱ 82
    ㈱JFEサンソセンター 74
    日伸運輸㈱ 45
    近江産業㈱ 3
    計 384
    ② 【自己株式等】
    2022年3月31日現在
    所有者の氏名又は名称 所有者の住所 自己名義所有株式数(株) 他人名義所有株式数(株) 所有株式数の合計(株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    (自己株式)
    当社 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 37,955,300 - 37,955,300 6.18
    (相互保有株式)
    品川リフラクトリーズ㈱ 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 154,800 - 154,800 0.03
    阪和工材㈱ 大阪府大阪市淀川区西宮原一丁目8番24号 65,400 - 65,400 0.01
    大阪鋼圧㈱ 大阪府大阪市大正区泉尾七丁目1番11号 37,700 - 37,700 0.01
    ㈱野上シエル中子製作所 大阪府岸和田市田治米町209番地 22,500 - 22,500 0.00
    ㈱JFEサンソセンター 広島県福山市鋼管町1番地 11,800 - 11,800 0.00
    近江産業㈱ 大阪府大阪市大正区鶴町四丁目13番13号 100 - 100 0.00
    相互保有株式 小計 ― 292,300 - 292,300 0.05
    計 ― 38,247,600 - 38,247,600 6.22

    (注) 1 このほか、株主名簿上はJFEスチール㈱およびJFEエンジニアリング㈱となっておりますが実質的に所有していない株式がそれぞれ900株、100株あります。

    2  上記1の株式は、いずれも①発行済株式の「完全議決権株式(その他)」に含まれております。

    3 株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式は、上記の自己株式には含まれておりません。

    (8) 【役員・従業員株式所有制度の内容】

    1.役員株式所有制度の概要

    当社は、2018年6月21日開催の第16回定時株主総会の決議を受けて、当社ならびに事業会社の取締役(社外取締役を除く)および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)(以下、対象者を総称して「当社グループ取締役等」という)に対する報酬の一部として、信託を活用して当社普通株式および当社普通株式を時価で換算した金額相当の金銭を給付する中長期業績連動型株式報酬制度(以下、当該制度に関して設定される信託を「本信託」という)を導入しております。

    (注)本制度を含む当社の役員報酬制度については、「4コーポレートガバナンスの状況等(4)役員の報酬等」に記載しております。

    <本信託の概要>

    ①名称               :株式給付信託

    ②委託者             :当社

    ③受託者             :みずほ信託銀行㈱

    (再信託受託者:㈱日本カストディ銀行)

    ④受益者             :当社グループ取締役等を退任した者のうち役員株式給付規程に定める受益者要件を満たす者

    ⑤信託管理人         :当社と利害関係のない第三者

    ⑥信託内株式の議決権の行使:本信託勘定内の当社株式に係る議決権は、信託管理人の指図に基づき、一律に行使しません。

    ⑦信託の種類     :金銭信託以外の金銭の信託(他益信託)

    ⑧本信託契約の締結日 :2018年8月16日

    ⑨信託設定日     :2018年8月16日

    ⑩信託の期間         :2018年8月16日から信託が終了するまで

    (特定の終了期日は定めず、本制度が継続する限り信託は継続します。)

    2.本信託により当社グループ取締役等に取得させる予定の株式の総数

    当事業年度末で、本信託は542,300株を取得しております。

    3.本信託における受益権その他の権利を受けることができる者の範囲

    当社グループ取締役等を退任した者のうち役員株式給付規程に定める受益者要件を満たす者

    2 【自己株式の取得等の状況】

    【株式の種類等】 会社法第155条第7号による普通株式の取得

    (1) 【株主総会決議による取得の状況】

     該当事項はありません。

    (2) 【取締役会決議による取得の状況】

     該当事項はありません。

    (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

     会社法第155条第7号の規定による普通株式の取得

    区分 株式数(株) 価額の総額(円)
    当事業年度における取得自己株式 43,321 65,799,775
    当期間における取得自己株式 4,538 7,283,667

    (注) 1 当期間とは、当事業年度の末日の翌日から本有価証券報告書の提出日までの期間であります。

      2 当期間における取得自己株式には、2022年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含まれておりません。

    (4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

    区分 当事業年度 当期間
    株式数(株) 処分価額の総額(円) 株式数(株) 処分価額の総額(円)
    引き受ける者の募集を行った取得自己株式 ― ― ― ―
    消却の処分を行った取得自己株式 ― ― ― ―
    合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る移転を行った取得自己株式 ― ― ― ―
    その他(単元未満株式の売渡し) 3,005 4,516,972 482 767,577
    保有自己株式数 37,955,386 ― 37,959,442 ―

    (注) 1 当期間とは、当事業年度の末日の翌日から本有価証券報告書の提出日までの期間であります。

    2 当期間における「その他(単元未満株式の売渡し)」には、2022年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の売渡しによる株式数は含まれておりません。

    3 当期間における「保有自己株式数」には、2022年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りおよび売渡しによる株式数は含まれておりません。

    3 【配当政策】

    当社は株主への利益還元を最重要経営課題の一つと考えており、グループ全体として持続性のある企業体質の確立を図りつつ、積極的に配当を実施していく方針としております。

    具体的には配当性向(連結ベース)を30%程度とすることを基本として検討することとしており、当事業年度の配当につきまして、期末配当を1株当たり80円(年間140円)としております。

    当社は、会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めており、配当回数については年2回を基本とし、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会を配当の決定機関としております。

    (注) 当事業年度を基準日とする剰余金の配当の取締役会または株主総会の決議年月日、配当金の総額および1株当たりの配当額は以下のとおりであります。

    取締役会決議日 2021年11月5日 配当金の総額 34,590 百万円 1株当たりの配当額 60 円
    定時株主総会決議日 2022年6月24日 配当金の総額 46,118 百万円 1株当たりの配当額 80 円

    4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】

    (1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】

    (提出日現在)

    ①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

    当社は当社およびJFEグループが、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現し、企業理念を実践するために最良のコーポレートガバナンスを追及しその更なる充実を図ることを目的として、「コーポレートガバナンス基本方針」を制定し、ホームページに掲載しております。

    (https://www.jfe-holdings.co.jp/company/governance/index.html)

    (1) 当社は、常に最良のコーポレートガバナンスを追求し、その充実に継続的に取り組みます。
    (2) 当社は、JFEグループの持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を図る観点から、次の基本的な考え方に沿って、公正・公平・透明なコーポレートガバナンスの充実に取り組みます。
    ①株主の権利を尊重し、株主が権利を適切に行使することができる環境の整備と株主の実質的な平等性の確保に取り組む。

    ②株主のほか、従業員、お客様、取引先、債権者、地域社会をはじめとした様々なステークホルダーの利益を考慮し、それらステークホルダーと適切に協働する。

    ③会社情報を適切に開示し、透明性を確保する。

    ④JFEグループの中核たる持株会社として取締役会による業務執行の監督機能の実効性確保に努める。

    ⑤持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、株主との間で建設的な対話を行う。

    (3)当社はJFEグループのすべての役員・社員が共有し、あらゆる活動の拠り所となる経営の基本原則として、以下のとおり当グループの「企業理念」、「行動規範」、「企業行動指針」を定め、開示します。
    「企業理念」 JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。 「行動規範」 挑戦。柔軟。誠実。 「企業行動指針」 JFEグループの役員および社員は、「企業理念」の実現に向けたあらゆる企業活動の実践において、「行動規範」の精神に則るとともに以下の「行動指針」を遵守する。経営トップは自ら率先垂範の上、社内への周知徹底と実効ある体制整備を行い、企業倫理の徹底を図るとともに、サプライチェーンにもこれを促す。本行動指針に反する事態には、経営トップ自らが解決にあたり再発防止に努める。また、社内外への迅速かつ的確な情報公開を行い、権限と責任を明確にした上で厳正な処分を行う。 1.良質な商品・サービスの提供 優れた技術に基づいた安全で高品質の商品とサービスの提供に努めるとともに、個人情報・顧客情報の保護に十分配慮し、お客様から高い評価と信頼を得る。また技術に立脚した事業の展開により、グループの持続的な成長と持続可能な社会の実現への貢献を目指す。 2.社会に開かれた企業 企業情報についての積極的な公開に加え、幅広いステークホルダーと建設的な対話を行い、企業価値の向上を図る。 3.社会との連携と協調 良き企業市民として、社会との連携と協調を図り、積極的な社会貢献に努める。
    4.グローバル化 グローバルな視点をもち、各種の国際規範はもとよりそれぞれの文化や習慣を尊重し、世界の様々な人々との相互理解に努める。 5.地球環境との共存 地球環境との共存を図るとともに、快適な暮らしやすい社会の構築に向けて主体的に行動する。 6.政治や行政との関係 政治や行政との健全かつ正常な関係の維持・構築に努める。 7.危機管理の徹底 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは、一切の関係を遮断し、違法・不当な要求には応じない。またテロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、組織的な危機管理を徹底し、製品・サービスの安定供給により、市民社会の秩序や安全の維持に貢献する。 8.人権の尊重 社会の人々、従業員を個として尊重し、企業活動において一切の差別を行わない。 9.働きがいのある職場環境 従業員にとって魅力に富み、安全と健康に配慮した働きがいのある職場を提供する。 10.法令の遵守 法令を遵守し、公正で自由な競争に心がけ、適法な事業活動を行うとともに、健全な商慣習に則り、誠実に行動する。
    ② 経営体制および内部統制体制の関係図
    ③ 経営体制・内部統制体制
    a.会社の機関

    当社は純粋持株会社であり、多様な事業を展開する3つの事業会社を傘下に置く経営体制となっております。また、当社および事業会社は監査役設置会社であり、取締役による業務執行の監督、監査役による監査の二重の監督機能を有しております。さらに経営の意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化、および執行の迅速化を図るため、執行役員制を採用しております。当社においては、取締役会(議長:社長)が経営効率の維持・向上に努めつつ、法定事項の決議、重要な経営方針・戦略の策定、業務執行に対する監督を行うとともに、監査役会が経営を監視し、その健全性強化に努めております。

    経営の公正性・客観性・透明性を高めることにより、企業価値および株主共同の利益を持続的に向上させることを目的として、これまでガバナンス体制の強化に取り組んできました。2007年6月から社外取締役2名を招聘するとともに、最適な経営を機動的に構築しつつ、経営に対する責任を明確化するために、取締役の任期を2年から1年に短縮しました。

    さらに、当社は、2015年10月より取締役等の人事および報酬について公正性、客観性および透明性を担保すべく、取締役会の諮問機関として、指名委員会および報酬委員会を設置しております。

    指名委員会および報酬委員会は、それぞれ委員の過半数を社外役員で構成し、委員長は社外役員の中から決定しております。各委員会の構成および委員長は以下のとおりであります。

    指名委員会

    委員長     山本 正已      取締役(社外)

    委員    安藤よし子      取締役(社外)

    委員       沼上 幹       監査役(社外)

    委員       島村 琢哉      監査役(社外)

    委員       柿木 厚司      取締役(社内)

    委員       北野 嘉久      取締役(社内)

    報酬委員会

    委員長     家守 伸正      取締役(社外)

    委員       山本 正已      取締役(社外)

    委員       佐長 功        監査役(社外)

    委員    沼上 幹    監査役(社外)

    委員       柿木 厚司      取締役(社内)

    委員       寺畑 雅史      取締役(社内)

    指名委員会においては、当社社長の選解任に関する基本方針、当社社長候補者の選任の原案、当社社長の後継者計画ならびに当社の社外取締役候補者および社外監査役候補者の指名に関する事項等について審議し、取締役会に答申・報告しております。

    また、報酬委員会においては、当社および各事業会社の役員報酬の基本方針に関する事項等について審議し、取締役会に答申しております。

    なお、当社は、2015年度より取締役会全体の実効性についての分析および評価を実施しております。その結果を踏まえた取り組みとして、当社グループにおいては、鉄鋼事業に加え、エンジニアリング事業および商社事業も積極的に事業を拡大しつつあり、両事業の経営管理の重要性が増していることから、コーポレートガバナンス体制の更なる充実と、グループ経営体制の一層の強化を図ることを目的として、当社取締役会の構成を見直すこととし、社外取締役1名を含む取締役3名を増員しました。また、監査役会においては、監査体制およびその機能の中立性、独立性をより高めるために、社外監査役を1名増員しました。この結果、当社の取締役会は、引き続き3分の1以上(8名中3名)が、当社の社外役員独立性基準を満たす独立社外取締役となり、監査役会はその過半数(5名中3名)が、当社の社外役員独立性基準を満たす独立社外監査役となっております。取締役会および監査役会の構成は「(2)役員の状況①役員一覧」に記載しております。

    b.重要事項の決定

    グループを構成する各社の重要事項につきましては、各社規程により明確な決定手続きを定めており、グループとしての経営に関わる重要事項につきましては、JFEホールディングス㈱におきまして、最終的に審議・決定を行う体制としております。

    具体的には、各事業会社では、自社および傘下グループ会社の重要事項につき、経営会議等での審議および取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱では、グループ全般の経営戦略事項をグループ経営戦略会議で審議、自社・事業会社およびグループ会社の重要個別事項を経営会議で審議しております。その上で取締役会規則に基づき重要事項につき、取締役会での決定を行っております。

    JFEホールディングス㈱・JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱では、経営会議を1~2回/月開催、取締役会を1~2回/月開催しております。

    JFEホールディングス㈱におけるグループ経営戦略会議(議長:社長/事務局:企画部)は、事業会社社長3名を含む社内取締役全員と執行役員で構成され、監査役が出席しており、2~4回/四半期開催しております。経営会議(議長:社長/事務局:企画部)は、2名の常勤社内取締役全員と執行役員で構成され、監査役が出席しております。

    また、JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱における経営会議(議長:各社社長/事務局:各社経営企画部)は、取締役全員と主要な執行役員、監査役が出席しております。

    当社グループにおいては、品種・事業ごとの戦略策定と収益管理の一元化による最適な品種・事業運営を狙いとして、JFEスチール㈱ではセンター・セクター・事業部制を、JFEエンジニアリング㈱では事業部制を、JFE商事㈱では品種・地域別に区分した営業本部制を採用しております。一方、グループ共通の施策として、技術開発に関しては、グループ経営戦略会議で基本方針および重要事項を審議しております。また、グループ情報セキュリティ委員会を設け、情報セキュリティに関する重要課題を審議しております。更に、高度化するサイバー攻撃や情報漏えいリスクから、グループ内の情報資産を守ることを目的に情報セキュリティ・インシデント対応チーム「JFE-SIRT(JFE-Security Integration and Response Team)」を設けております。

    c.内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況

    リスク管理体制を含む当社の内部統制に関する体制につきましては、下記「内部統制体制構築の基本方針」に従って、取締役会規則、グループ経営戦略会議規程、経営会議規程、JFEグループ内部統制委員会規程、JFEグループCSR会議規程、JFEグループコンプライアンス委員会規程、開示検討委員会規程等の各種会議規程、組織・業務規程、および情報保存管理規程を制定すること、ならびに企業倫理ホットラインを設置すること等により整備・運用されております。

    (内部統制体制構築の基本方針) 当社は、「JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」との企業理念の実現と持続性の高い企業体質の確立をめざして、法令および定款を遵守し企業価値の最大化を図るため、以下のとおり内部統制体制を構築する。また、本基本方針およびそれにしたがい構築された内部統制体制については、継続的な見直し、改善に努める。 1.当社および子会社からなる企業集団の業務の適正を確保するために必要な体制 (1)取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(ア)取締役、執行役員および使用人の職務権限を組織権限・業務規程等により明確にし、それらに則って職務を執行する。(イ)コンプライアンス委員会を設置し、倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。(ウ)倫理法令遵守に関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度(企業倫理ホットライン)を整備し、適切に運用する。(エ)内部監査部署が法令および定款の遵守状況について監査する。
    (2)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(ア)取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議における審議の充実を図るとともに、必要に応じ適切な会議体において審議をつくし決定する。(イ)内部監査部署が業務の有効性・効率性について監査する。 (3)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制(ア)取締役会における決議事項および報告事項に関する情報については、法令にしたがい取締役会議事録を作成し、適切に保存・管理する。(イ)グループ経営戦略会議、経営会議等、経営の重要事項を審議する会議体に関する情報については、適切に記録、保存・管理する。(ウ)決裁書等、職務の執行に係る重要な文書等については、適切に作成、保存・管理する。 (4)損失の危険の管理に関する規程その他の体制(ア)事業活動、倫理法令遵守、サステナビリティ、財務報告・情報開示等に関するリスク管理については、担当執行役員等がリスクの認識に努め、必要に応じて、CEOが議長を務めるJFEグループCSR会議において確認・評価し、その対処方針を審議・決定する。取締役会は、リスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(イ)大規模地震等の災害やパンデミック等については、JFEグループCSR会議において、予め対応プロセスを定め、発生時には損失等を最小限にとどめるため、対処方針を直ちに審議・決定する。(ウ)経営の重要事項については、取締役会規則等により決定手続を定め、審議・決定する。 (5)企業集団における業務の適正を確保するための体制(ア)JFEグループに属する会社は、会社の規模、事業の性質、機関の設計、その他会社の個性および特質を踏まえ、必要に応じ本基本方針に定める事項について体制を整備する。(イ)当社は、グループ経営に関する重要事項ならびに事業会社(当社がその株式を直接保有する重要な事業子会社)および事業会社傘下のグループ会社の重要事項(損失の危険の管理に関する事項を含む。)について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。事業会社は、自社および傘下のグループ会社の重要事項について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。(ウ)当社は、JFEグループCSR会議においてグループ共通のリスク管理に関する基本方針および重要事項を審議・決定し、グループのリスク管理について確認・評価するとともに、施策の実施状況を監督する。当社の取締役会は、グループのリスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(エ)当社は、JFEグループコンプライアンス委員会を設置し、グループの倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督するとともに、事業会社コンプライアンス委員会と連携し、倫理法令遵守の経営を推進する。事業会社は、コンプライアンス委員会を設置し、自社および傘下のグループ会社の倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。また、当社は、企業倫理ホットラインについて、JFEグループ全体の倫理法令遵守に関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として整備し、適切に運用する。(オ)当社の内部監査部署は、事業会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、または事業会社の内部監査部署から報告を受ける。事業会社の内部監査部署は、事業会社傘下のグループ会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、またはグループ会社の内部監査部署から報告を受ける。(カ)JFEグループに属する会社は、財務報告の信頼性を確保するために必要な体制、適時適切な情報開示のために必要な体制を整備する。
    2.当社監査役の職務の執行のために必要な体制 (1)監査役の職務を補助する使用人に関する事項 監査役の職務を補助する使用人を監査役事務局に置く。 (2)監査役の職務を補助する使用人の取締役からの独立性に関する事項 当該使用人の人事については、監査役と協議する。(3)監査役の職務を補助する使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項 当該使用人は、監査役の指揮命令下で監査役の職務を補助する業務を行う。 (4)監査役への報告に関する体制(ア)監査役は、取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議およびその他の重要な会議に出席し、報告を受ける。(イ)取締役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査役会、監査役の要請に応じ、監査役会、監査役に対して職務の執行状況(事業会社および事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)を報告する。事業会社または事業会社傘下のグループ会社の取締役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査役会、監査役の要請に応じ、監査役会、監査役に対して職務の執行状況を報告する。(ウ)当社は、企業倫理ホットラインについて、監査役に対して直接通報または相談を行うことができる制度として整備する。また、企業倫理ホットライン担当部署が受けた通報または相談された法令違反行為等については、その都度監査役会、監査役に対して、内容を報告する。 (5)監査役に報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制当社は、企業倫理ホットラインについて、監査役に法令違反行為等を通報または相談した者および通報または相談された法令違反行為等を監査役会、監査役に報告した者が不利な取扱いを受けないことを規程に定め適切に運用する。 (6)監査役の職務の執行について生ずる費用の前払または償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項当社は、監査役の職務執行に必要な費用について請求があった場合、速やかに前払いまたは償還に応じる。 (7)その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制(ア)取締役、執行役員および使用人は、監査役の監査に必要な重要書類の閲覧、実地調査、取締役等との意見交換、子会社調査、子会社監査役との連携等の監査役の活動が円滑に行われるよう、監査環境の整備に協力する。(イ)監査役は、会計監査人、内部監査部署の監査結果(事業会社または事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)について適宜報告を受け、それぞれと緊密な連携を図る。
    ④ コンプライアンス体制

    JFEグループは、社会を構成する一員としての企業の責任を自覚し、よりよい社会の構築に向けた企業の社会的責任(CSR)を経営の根幹に据え、その取り組みを一層強化してまいります。2005年10月、JFEホールディングス㈱に「JFEグループCSR会議」(議長:社長、1回/3ヶ月程度の開催)を設置し、コンプライアンス、環境、人事労働、安全・防災、社会貢献など多岐にわたる範囲を対象としまして、JFEグループ全体のCSRへの取り組みを監督・指導する体制を構築しております。また、「JFEグループCSR会議」ならびにそのもとに設置される、「グループコンプライアンス委員会」、「グループ環境委員会」、「グループ内部統制委員会」、「グループ情報セキュリティ委員会」、「開示検討委員会」および「企業価値向上委員会」の各委員会において、コンプライアンス、環境、人事労働、安全・防災、内部統制、情報セキュリティなど多岐にわたる範囲を対象として、JFEグループのCSRへの取り組みについて審議、監督、情報共有等を行っております。

    各事業会社においても、CSRへの取り組みを継続しております。JFEスチール㈱では、2005年4月にCSR室を設置したことに続きまして、2005年7月に「CSR会議」(議長:社長)を設置いたしました。「CSR会議」のなかに、コンプライアンス、地球環境、リスクマネジメント、安全・防災、顧客満足、社会貢献などの委員会・部会を設けまして、対象分野ごとの積極的な活動を展開するとともに、グループ会社を含めCSR意識の浸透を図る活動を進めております。JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱におきましても、コンプライアンス委員会等を主体に活動し、CSRに取り組んでいます。

    なお、各事業会社では、環境に対する取り組みを強化するため、独立した環境管理組織を設置するとともに、内部監査部門による環境監査の体制を整備しております。品質管理についてもより一層の徹底に取り組んでおり、品質保証に関する不正の発生を防止するため、設計・製造部門から独立した品質保証管理組織を有し、グループ会社含め品質保証に関する監査を実施しております。

    また、JFEホールディングス㈱では、JFEグループが取り組むCSR活動を、マネジメント、環境、社会性の3つの側面から紹介した「JFEグループCSR報告書2021」を作成しております。

    ⑤ 取締役(業務執行取締役等であるものを除く)および監査役との責任限定契約の内容の概要

    当社は、取締役(業務執行取締役等であるものを除く)3名および監査役5名と会社法第427条第1項の規定により、同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しております。なお、当該契約に基づく賠償責任の限度額は法令が規定する額であります。

    ⑥ 補償契約の内容の概要

    当社は、「(2)役員の状況 ①役員一覧」に記載のすべての取締役および監査役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しており、同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することとしております。

    ただし、各役員がその職務を行うにつき悪意または重大な過失があった場合や、当社が各役員に対してその責任を追及する場合(当該役員の勝訴が確定した場合を除く)にはその争訟費用の補償を行わないこと等を定めることにより、役員の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。

    ⑦ 役員等賠償責任保険の内容の概要

    当社は、当社およびJFEスチール㈱の取締役、監査役および執行役員等を被保険者とする会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しており、当期中に行った契約更新において、被保険者の範囲にJFE商事㈱の取締役、監査役および執行役員等を追加しております。

    当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含みます。)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が被る損害賠償金や訴訟費用等が填補されることとなります。ただし、被保険者が法令違反であることを認識しながら行った行為による損害は填補対象外とするなどの一定の免責事由を設定し、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。保険料は全額会社負担とし、被保険者の実質的な保険料負担はありません。

    ⑧ 会社の支配に関する基本方針

    当社は、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を次のとおり定めています。

    <当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針>

    当社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という当社グループの企業理念のもと、世界最高水準の製造実力やコスト競争力、グループ全体のシナジーを活かした開発、優れた人的資本など、長年の経営努力と継続的な投資によって蓄積された企業価値の源泉を最大限に活かし、カーボンニュートラルに向けた技術開発等を含め、長期的な視野に立った様々な施策を地道に継続していくことを通じて企業価値および株主共同の利益の向上に誠実に努めることを経営の基本姿勢としております。
     当社は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者としては、こうした当社の企業理念や経営の基本姿勢を尊重し、長期的に当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上に資する者であることが望ましいと考えております。
     また、経営支配権の異動は、企業活動・経済の活性化にとって有効な手段の一つであり、当社株式の大規模買付行為が開始された場合において、これを受け入れるかどうかは、原則として、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。

    しかしながら、当社株式の大規模買付行為またはこれに関する提案のなかには、当社の企業価値および株主共同の利益を毀損するおそれのあるものや、株主の皆様に当社株式の売却を事実上強要するおそれのあるもの等も想定されます。

    したがって、当社は、当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上の観点から、当社株式の大規模買付行為等を行おうとする者に対しては、株主の皆様がその是非を適切に判断するために必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて独立性を有する社外役員の意見を尊重した上で取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討等に必要な情報と時間の確保に努めるなど、金融商品取引法、会社法その他関係法令の許容する範囲内において、その時々において適宜適切な措置を速やかに講じてまいります。

    ⑨ 取締役の定数および取締役選任の決議要件

    当社の取締役は、12名以内とする旨定款に定めております。

    また、当社は、取締役の選任決議については、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席することを要し、累積投票によらない旨定款に定めております。

    ⑩ 株主総会決議事項を取締役会で決議することができることと定めた事項

    当社は、以下の株主総会決議事項につき取締役会で決議することができる旨、定款に定めております。

    ・機動的な資本政策を遂行できることを目的として、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって、自己の株式を取得することができる旨定款に定めております。

    ・株主への機動的な利益還元を行うため、取締役会の決議によって、毎年9月30日の最終の株主名簿に記載または記録された株主または登録株式質権者に対し、会社法第454条第5項による剰余金の配当(中間配当)をすることができる旨定款に定めております。

    ・取締役および監査役が期待される役割を十分に発揮できることを目的として、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議によって、同法第423条第1項の取締役および監査役(取締役および監査役であった者を含む)の責任を法令の限度において免除することができる旨定款に定めております。

    ⑪ 株主総会の特別決議要件

    当社は、株主総会の円滑な運営を目的として、会社法第309条第2項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれを行う旨定款に定めております。

    (2) 【役員の状況】

    ①役員一覧

    男性 11名 女性 2名 (役員のうち女性の比率15.38%)

    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数
    代表取締役社長 柿木 厚司 1953年5月3日生 1977年4月 川崎製鉄株式会社入社 2007年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2010年4月 同社専務執行役員 2012年4月 同社代表取締役副社長 2015年4月 同社代表取締役社長 2015年6月 当社代表取締役 2019年4月 JFEスチール株式会社代表取締役社長退任当社代表取締役社長(現任) (重要な兼職の状況)公益財団法人JFE21世紀財団理事長(執行役員の分担)CEO(最高経営責任者) 1977年4月 川崎製鉄株式会社入社 2007年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2010年4月 同社専務執行役員 2012年4月 同社代表取締役副社長 2015年4月 同社代表取締役社長 2015年6月 当社代表取締役 2019年4月 JFEスチール株式会社代表取締役社長退任当社代表取締役社長(現任) (重要な兼職の状況)公益財団法人JFE21世紀財団理事長(執行役員の分担)CEO(最高経営責任者) (注)3 62,800株
    1977年4月 川崎製鉄株式会社入社
    2007年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員
    2010年4月 同社専務執行役員
    2012年4月 同社代表取締役副社長
    2015年4月 同社代表取締役社長
    2015年6月 当社代表取締役
    2019年4月 JFEスチール株式会社代表取締役社長退任当社代表取締役社長(現任)
    (重要な兼職の状況)公益財団法人JFE21世紀財団理事長(執行役員の分担)CEO(最高経営責任者)
    代表取締役 北野 嘉久 1958年2月20日生 1982年4月 川崎製鉄株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2018年4月 同社代表取締役副社長 2019年4月 同社代表取締役社長(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社代表取締役社長 1982年4月 川崎製鉄株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2018年4月 同社代表取締役副社長 2019年4月 同社代表取締役社長(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社代表取締役社長 (注)3 24,504株
    1982年4月 川崎製鉄株式会社入社
    2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員
    2014年4月 同社専務執行役員
    2018年4月 同社代表取締役副社長
    2019年4月 同社代表取締役社長(現任)
    2019年6月 当社代表取締役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社代表取締役社長
    代表取締役 寺畑 雅史 1959年10月31日生 1982年4月 川崎製鉄株式会社入社 2012年4月 当社常務執行役員JFEスチール株式会社常務執行役員 2015年4月 当社専務執行役員JFEスチール株式会社専務執行役員 2016年4月 JFE商事株式会社取締役 2018年3月 当社専務執行役員退任 2018年4月 JFE商事株式会社取締役退任JFEスチール株式会社代表取締役副社長 2019年4月 当社執行役員副社長(現任)JFEスチール株式会社取締役(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社取締役公益財団法人JFE21世紀財団専務理事(執行役員の分担)CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部および京浜臨海土地活用検討班の統括 1982年4月 川崎製鉄株式会社入社 2012年4月 当社常務執行役員JFEスチール株式会社常務執行役員 2015年4月 当社専務執行役員JFEスチール株式会社専務執行役員 2016年4月 JFE商事株式会社取締役 2018年3月 当社専務執行役員退任 2018年4月 JFE商事株式会社取締役退任JFEスチール株式会社代表取締役副社長 2019年4月 当社執行役員副社長(現任)JFEスチール株式会社取締役(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社取締役公益財団法人JFE21世紀財団専務理事(執行役員の分担)CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部および京浜臨海土地活用検討班の統括 (注)3 21,500株
    1982年4月 川崎製鉄株式会社入社
    2012年4月 当社常務執行役員JFEスチール株式会社常務執行役員
    2015年4月 当社専務執行役員JFEスチール株式会社専務執行役員
    2016年4月 JFE商事株式会社取締役
    2018年3月 当社専務執行役員退任
    2018年4月 JFE商事株式会社取締役退任JFEスチール株式会社代表取締役副社長
    2019年4月 当社執行役員副社長(現任)JFEスチール株式会社取締役(現任)
    2019年6月 当社代表取締役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社取締役公益財団法人JFE21世紀財団専務理事(執行役員の分担)CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部および京浜臨海土地活用検討班の統括
    取締役 大下 元 1957年9月11日生 1982年4月 日本鋼管株式会社入社 2012年4月 JFEエンジニアリング株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2015年4月 同社取締役専務執行役員 2016年4月 同社代表取締役専務執行役員 2017年3月 同社代表取締役社長(現任) 2017年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社代表取締役社長 1982年4月 日本鋼管株式会社入社 2012年4月 JFEエンジニアリング株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2015年4月 同社取締役専務執行役員 2016年4月 同社代表取締役専務執行役員 2017年3月 同社代表取締役社長(現任) 2017年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社代表取締役社長 (注)3 26,500株
    1982年4月 日本鋼管株式会社入社
    2012年4月 JFEエンジニアリング株式会社常務執行役員
    2014年4月 同社専務執行役員
    2015年4月 同社取締役専務執行役員
    2016年4月 同社代表取締役専務執行役員
    2017年3月 同社代表取締役社長(現任)
    2017年6月 当社取締役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社代表取締役社長
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数
    取締役 小林 俊文 1957年12月19日生 1980年4月 川崎製鉄株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2016年4月 同社代表取締役副社長 2021年4月 同上退任JFE商事株式会社代表取締役社長(現任) 2021年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFE商事株式会社代表取締役社長 1980年4月 川崎製鉄株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員 2014年4月 同社専務執行役員 2016年4月 同社代表取締役副社長 2021年4月 同上退任JFE商事株式会社代表取締役社長(現任) 2021年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)JFE商事株式会社代表取締役社長 (注)3 28,133株
    1980年4月 川崎製鉄株式会社入社
    2011年4月 JFEスチール株式会社常務執行役員
    2014年4月 同社専務執行役員
    2016年4月 同社代表取締役副社長
    2021年4月 同上退任JFE商事株式会社代表取締役社長(現任)
    2021年6月 当社取締役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFE商事株式会社代表取締役社長
    取締役 山本 正已 1954年1月11日生 1976年4月 富士通株式会社入社 2010年1月 同社執行役員副社長 2010年4月 同社執行役員社長 2010年6月 同社代表取締役社長 2015年6月 同社代表取締役会長 2017年6月 同社取締役会長当社取締役(現任) 2019年6月 富士通株式会社取締役シニアアドバイザー(現任) (重要な兼職の状況)富士通株式会社取締役シニアアドバイザー株式会社みずほフィナンシャルグループ社外取締役 1976年4月 富士通株式会社入社 2010年1月 同社執行役員副社長 2010年4月 同社執行役員社長 2010年6月 同社代表取締役社長 2015年6月 同社代表取締役会長 2017年6月 同社取締役会長当社取締役(現任) 2019年6月 富士通株式会社取締役シニアアドバイザー(現任) (重要な兼職の状況)富士通株式会社取締役シニアアドバイザー株式会社みずほフィナンシャルグループ社外取締役 (注)3 17,100株
    1976年4月 富士通株式会社入社
    2010年1月 同社執行役員副社長
    2010年4月 同社執行役員社長
    2010年6月 同社代表取締役社長
    2015年6月 同社代表取締役会長
    2017年6月 同社取締役会長当社取締役(現任)
    2019年6月 富士通株式会社取締役シニアアドバイザー(現任)
    (重要な兼職の状況)富士通株式会社取締役シニアアドバイザー株式会社みずほフィナンシャルグループ社外取締役
    取締役 家守 伸正 1951年4月12日生 1980年9月 住友金属鉱山株式会社入社 2006年6月 同社取締役常務執行役員金属事業本部長 2007年6月 同社代表取締役社長 2013年6月 同社代表取締役会長 2016年6月 同社取締役会長 2017年6月 同上退任同社相談役 2018年6月 当社取締役(現任) 2021年6月 住友金属鉱山株式会社名誉顧問(現任) (重要な兼職の状況)住友金属鉱山株式会社名誉顧問住友不動産株式会社社外取締役 1980年9月 住友金属鉱山株式会社入社 2006年6月 同社取締役常務執行役員金属事業本部長 2007年6月 同社代表取締役社長 2013年6月 同社代表取締役会長 2016年6月 同社取締役会長 2017年6月 同上退任同社相談役 2018年6月 当社取締役(現任) 2021年6月 住友金属鉱山株式会社名誉顧問(現任) (重要な兼職の状況)住友金属鉱山株式会社名誉顧問住友不動産株式会社社外取締役 (注)3 14,600株
    1980年9月 住友金属鉱山株式会社入社
    2006年6月 同社取締役常務執行役員金属事業本部長
    2007年6月 同社代表取締役社長
    2013年6月 同社代表取締役会長
    2016年6月 同社取締役会長
    2017年6月 同上退任同社相談役
    2018年6月 当社取締役(現任)
    2021年6月 住友金属鉱山株式会社名誉顧問(現任)
    (重要な兼職の状況)住友金属鉱山株式会社名誉顧問住友不動産株式会社社外取締役
    取締役 安藤 よし子 1959年3月17日生 1982年4月 労働省入省 2013年7月 厚生労働省労働基準局労災補償部長 2014年7月 同省雇用均等・児童家庭局長 2015年10月 同省政策統括官(労働担当) 2016年6月 同省政策統括官(統計・情報政策担当) 2017年7月 同省人材開発統括官 2018年7月 同省退官 2020年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)キリンホールディングス株式会社社外監査役三精テクノロジーズ株式会社社外取締役 1982年4月 労働省入省 2013年7月 厚生労働省労働基準局労災補償部長 2014年7月 同省雇用均等・児童家庭局長 2015年10月 同省政策統括官(労働担当) 2016年6月 同省政策統括官(統計・情報政策担当) 2017年7月 同省人材開発統括官 2018年7月 同省退官 2020年6月 当社取締役(現任) (重要な兼職の状況)キリンホールディングス株式会社社外監査役三精テクノロジーズ株式会社社外取締役 (注)3 1,700株
    1982年4月 労働省入省
    2013年7月 厚生労働省労働基準局労災補償部長
    2014年7月 同省雇用均等・児童家庭局長
    2015年10月 同省政策統括官(労働担当)
    2016年6月 同省政策統括官(統計・情報政策担当)
    2017年7月 同省人材開発統括官
    2018年7月 同省退官
    2020年6月 当社取締役(現任)
    (重要な兼職の状況)キリンホールディングス株式会社社外監査役三精テクノロジーズ株式会社社外取締役
    監査役(常勤) 原 伸哉 1961年12月11日生 1984年4月 日本鋼管株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社経理部長 2012年4月 同社経理部長、当社経理部長 2015年4月 同社関連企業部長 2016年4月 同社監査役(現任) 2017年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社監査役 1984年4月 日本鋼管株式会社入社 2011年4月 JFEスチール株式会社経理部長 2012年4月 同社経理部長、当社経理部長 2015年4月 同社関連企業部長 2016年4月 同社監査役(現任) 2017年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社監査役 (注)4 7,838株
    1984年4月 日本鋼管株式会社入社
    2011年4月 JFEスチール株式会社経理部長
    2012年4月 同社経理部長、当社経理部長
    2015年4月 同社関連企業部長
    2016年4月 同社監査役(現任)
    2017年6月 当社監査役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社監査役
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数
    監査役(常勤) 秋本 なかば 1968年5月2日生 1991年4月 日本鋼管株式会社入社 2002年5月 米国ニューヨーク州弁護士登録 2015年4月 当社総務部法務室長 2022年4月 当社総務部担当役員付主任部員JFEエンジニアリング株式会社監査役(現任)JFE商事株式会社監査役(現任) 2022年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社監査役JFE商事株式会社監査役 1991年4月 日本鋼管株式会社入社 2002年5月 米国ニューヨーク州弁護士登録 2015年4月 当社総務部法務室長 2022年4月 当社総務部担当役員付主任部員JFEエンジニアリング株式会社監査役(現任)JFE商事株式会社監査役(現任) 2022年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社監査役JFE商事株式会社監査役 (注)5 3,275株
    1991年4月 日本鋼管株式会社入社
    2002年5月 米国ニューヨーク州弁護士登録
    2015年4月 当社総務部法務室長
    2022年4月 当社総務部担当役員付主任部員JFEエンジニアリング株式会社監査役(現任)JFE商事株式会社監査役(現任)
    2022年6月 当社監査役(現任)
    (重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社監査役JFE商事株式会社監査役
    監査役 佐長 功 1961年8月11日生 1989年4月 弁護士登録銀座法律事務所(現 阿部・井窪・片山法律事務所)入所 1998年1月 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー(現任) 2014年4月 当社監査役 2014年6月 同上退任 2017年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士 1989年4月 弁護士登録銀座法律事務所(現 阿部・井窪・片山法律事務所)入所 1998年1月 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー(現任) 2014年4月 当社監査役 2014年6月 同上退任 2017年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士 (注)4 10,700株
    1989年4月 弁護士登録銀座法律事務所(現 阿部・井窪・片山法律事務所)入所
    1998年1月 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー(現任)
    2014年4月 当社監査役
    2014年6月 同上退任
    2017年6月 当社監査役(現任)
    (重要な兼職の状況)阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士
    監査役 沼上 幹 1960年3月27日生 2000年4月 一橋大学大学院商学研究科教授 2011年1月 同大学大学院商学研究科研究科長 2014年12月 同大学理事・副学長 2018年4月 同大学大学院経営管理研究科教授(現任) 2018年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)一橋大学大学院経営管理研究科教授 2000年4月 一橋大学大学院商学研究科教授 2011年1月 同大学大学院商学研究科研究科長 2014年12月 同大学理事・副学長 2018年4月 同大学大学院経営管理研究科教授(現任) 2018年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)一橋大学大学院経営管理研究科教授 (注)5 8,900株
    2000年4月 一橋大学大学院商学研究科教授
    2011年1月 同大学大学院商学研究科研究科長
    2014年12月 同大学理事・副学長
    2018年4月 同大学大学院経営管理研究科教授(現任)
    2018年6月 当社監査役(現任)
    (重要な兼職の状況)一橋大学大学院経営管理研究科教授
    監査役 島村 琢哉 1956年12月25日生 1980年4月 旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社 2013年1月 同社常務執行役員電子カンパニープレジデント 2015年1月 同社社長執行役員CEO 2015年3月 同社代表取締役兼社長執行役員CEO 2021年1月 同社代表取締役会長 2021年3月 同社取締役会長(現任) 2022年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)AGC株式会社取締役会長株式会社荏原製作所社外取締役 1980年4月 旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社 2013年1月 同社常務執行役員電子カンパニープレジデント 2015年1月 同社社長執行役員CEO 2015年3月 同社代表取締役兼社長執行役員CEO 2021年1月 同社代表取締役会長 2021年3月 同社取締役会長(現任) 2022年6月 当社監査役(現任) (重要な兼職の状況)AGC株式会社取締役会長株式会社荏原製作所社外取締役 (注)5 -
    1980年4月 旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社
    2013年1月 同社常務執行役員電子カンパニープレジデント
    2015年1月 同社社長執行役員CEO
    2015年3月 同社代表取締役兼社長執行役員CEO
    2021年1月 同社代表取締役会長
    2021年3月 同社取締役会長(現任)
    2022年6月 当社監査役(現任)
    (重要な兼職の状況)AGC株式会社取締役会長株式会社荏原製作所社外取締役
    計 227,550株

    (注) 1 取締役山本正已、家守伸正および安藤よし子の3氏は、社外取締役であります。

    2 監査役佐長功、沼上幹および島村琢哉の3氏は、社外監査役であります。

    3 2022年6月24日選任後、1年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。

    4 2021年6月25日選任後、4年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。

    5 2022年6月24日選任後、4年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで

    (執行役員の状況)

    当社は、経営意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化および決定・執行の迅速化を実現するため、執行役員制を採っております。2022年6月24日現在の執行役員は、以下のとおりであります。

    役職名 氏名 担 当
    社長 柿 木 厚 司 CEO(最高経営責任者)
    副社長 寺 畑 雅 史 CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部および京浜臨海土地活用検討班の統括
    専務 田 中 利 弘 IR部、財務部の担当
    専務 岩 山 眞 士 京浜臨海土地活用検討班の担当
    常務 北 島 誠 也 総務部、企画部の担当
    ②社外役員の状況

    当社の社外取締役は3名、社外監査役は3名であります。

    当社は、社外取締役および社外監査役が、当社経営陣から独立した立場で経営監督機能を十分に発揮できるよう、その選任にあたっては、会社法に定められる社外取締役・社外監査役の要件、金融商品取引所の独立役員の指定に関する規程および当社の独立性基準を踏まえて判断しております。

    (JFEホールディングスの社外役員独立性基準) JFEホールディングスは、社外取締役・社外監査役の独立性基準を以下のとおり定め、以下の各号のいずれかに該当する場合は、当社に対する十分な独立性を有していないものとみなします。①当社およびその子会社の業務執行取締役、執行役または使用人(以下、「業務執行者」という)である者、または過去において業務執行者であった者。②当社の現在の大株主である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。③当社またはその事業会社を主要な取引先とする者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。④当社またはその事業会社の主要な取引先である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。⑤当社またはその事業会社の資金調達において必要不可欠であり、代替性がない程度に依存している金融機関その他の大口債権者等。それらの者が法人である場合、当該法人、その親会社、またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。⑥当社またはその事業会社から、一定額(過去3年間平均にて年間1,000万円または平均年間総費用の30%のいずれか大きい額)を超える寄付金を受領している者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または過去3年間において業務執行者であった者。⑦当社またはその事業会社から、役員報酬以外に多額の金銭その他財産(過去3年間平均にて年間1,000万円以上の額)を得ているコンサルタント、公認会計士等の会計専門家および弁護士等の法律専門家である者。それらの者が法人・組合等の団体である場合、その団体に所属する者。⑧当社またはその事業会社の会計監査人または会計監査人の社員等である者、または最近3年間において当該社員等として当社またはその事業会社の監査業務に従事した者。⑨当社または事業会社から取締役を受け入れている会社、またはその親会社もしくはその子会社の取締役、監査役、執行役、執行役員である者。⑩当社の主幹事証券会社の業務執行者である者。または最近3年間において業務執行者であった者。⑪上記①から⑩のいずれかに該当している者の近親者(配偶者、三親等内の親族もしくは同居の親族)である者。

    上記の各号のいずれかに該当する者であっても、当該人物の人格、見識等に照らし、当社の独立社外役員としてふさわしいと当社が考える者については、当社は、当該人物が当社の独立社外役員としてふさわしいと考える理由および独立社外役員としての要件を充足している旨を説明することによって、当該人物を当社の独立社外役員候補とすることができる。 ※「事業会社」:JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE商事㈱※「主要な取引先」:直近事業年度の年間連結売上高の1%を超える場合をいう

    社外取締役の山本正已氏は、ICT分野におけるトータルソリューションビジネスをグローバルに展開している富士通㈱の経営者として長年活躍され、変化の激しいICT業界において従来型の事業構造やプロセスの変革に取り組まれるなど、企業経営における豊富な経験と幅広い見識を有しております。当社におきましては、こうした同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、同氏が引き続きガバナンス強化の役割を担う当社の社外取締役として適任と判断したものであります。

    なお、同氏が2017年6月まで業務執行者を務めていた富士通㈱と当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2021年度において当社および富士通㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

    社外取締役の家守伸正氏は、非鉄金属における資源開発、製錬、材料製造など幅広い事業を展開している住友金属鉱山㈱の経営者として長年活躍され、金属材料について深い学識を有するとともに、同社の主力事業の一つであるニッケル製錬の海外でのプラント建設や大型銅鉱山の開発プロジェクトを主導するなど企業経営において幅広い経験を有しております。当社におきましては、こうした同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、同氏が引き続きガバナンス強化の役割を担う当社の社外取締役として適任と判断したものであります。

    なお、同氏が2016年6月まで業務執行者を務めていた住友金属鉱山㈱と当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2021年度において当社および住友金属鉱山㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

    社外取締役の安藤よし子氏は、行政官として長年にわたり労働行政における政策立案等に従事し、女性活躍推進や人材開発をはじめとする雇用・労働の幅広い分野に関する高度な専門知識と豊富な経験、高い見識を有しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、当社におきましては、こうした同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、同氏が引き続きガバナンス強化の役割を担う当社の社外取締役として適任と判断したものであります。なお、同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

    社外監査役の佐長功氏は、弁護士として企業法務等に関する豊富な経験および高い見識を有しております。また、同氏は2009年6月より当社の補欠監査役として選任されており2014年4月には当社の社外監査役に就任されるなど、当社を含め上場会社の社外監査役を務められた実績があります。同氏は社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、上記の理由に加え、当社の監査役に就任以降の実績から、引き続き社外監査役の職務を適切に遂行いただけると判断したものであります。

    なお、同氏がパートナー弁護士を務めている阿部・井窪・片山法律事務所と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近3年間(2019年度~2021年度)において取引はありません。従いまして、同事務所は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

     社外監査役の沼上幹氏は、長年にわたり企業経営に関する研究に意欲的に取り組み、企業の経営戦略や組織のあり方について深い学識を有するとともに、様々な産業分野に精通しております。また、一橋大学副学長として大学経営に関する経験も有しております。同氏は社外取締役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、当社におきましては、こうした同氏の豊富な経験と高い見識から、独立した立場で大所高所からの観点をもって当社の監査機能の充実の役割を担うことができると考え、当社の社外監査役として適任と判断したものであります。

    なお、同氏が2020年8月まで理事・副学長を務めていた一橋大学と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近3年間(2019年度~2021年度)において寄付金の受領はありません。従いまして、同大学は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

    社外監査役の島村琢哉氏は、ガラスをはじめ、電子、化学品、セラミックス等の多岐にわたる事業をグローバルに展開するAGC㈱の経営者として長年活躍され、組織文化変革を通じた安定収益の確保と成長戦略の推進という両利きの経営に加え、サステナビリティ経営にも積極的に取り組まれるなど、豊富な経験と幅広い見識を有しております。こうした同氏の深い知見と卓越した見識から、独立した立場で大所高所からの観点をもって当社の監査機能の充実の役割を担うことができると考え、当社の社外監査役として適任と判断したものであります。

    なお、同氏が2021年3月まで業務執行者を務めていたAGC㈱と当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2021年度において当社およびAGC㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。

    各社外取締役および社外監査役が所有する当社の株式の数は、「①役員一覧」に記載しております。

    ③社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係

    「②社外役員の状況」に記載の社外取締役3名および社外監査役3名全員について、当社との直接の利害関係はなく、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えており、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断しております。

    上記の社外監査役を含む監査役は、内部監査部門と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、内部監査計画、内部監査の実施状況や監査結果の詳細な報告を聴取し、意見交換を行うなど、密接な連携を図っております。また、会計監査人(EY新日本有限責任監査法人)と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、監査計画、監査の実施状況や監査結果の詳細な報告を聴取し、会計監査人の品質管理体制についても詳細な説明を受けるとともに、監査役からも監査計画などの説明を行い、意見交換を行うなど密接な連携を図っております。

    内部統制部門による業務執行に係る重要な事項については取締役会において審議しており、社外取締役および社外監査役は取締役会に出席し、審議においてそれぞれの知見から適宜発言しております。

    取締役会の開催に際しては、社外取締役および社外監査役を対象とする事前説明会等を開催し、各議題に関する資料を配布の上、説明を行っております。

    上記に加え、当社およびグループ会社の経営上の重要な課題を適宜説明するとともに、社長を含む経営トップとの意見交換や、必要に応じて社内各部門から行う重要な業務報告聴取への出席、主要事業拠点での取締役会開催やグループ会社の視察等の機会を設け、職務を遂行するために必要な情報を十分に提供するよう努めております。  

    (3) 【監査の状況】

    ① 監査役監査の状況

    当社は、社外監査役3名を含む監査役5名で監査役会を構成しています。各監査役は取締役会に出席するほか、常勤監査役と他の監査役との間で職務を分担し、グループ経営戦略会議・経営会議・JFEグループCSR会議その他重要会議に出席、取締役および執行役員等から業務報告を聴取、事業会社およびグループ会社から事業の報告を受けること等により、取締役の職務の執行を監査しております。また、会計監査人から適宜報告を受けるほか、会計監査人の品質管理体制について説明を受けその妥当性を確認しております。内部監査部門とも適宜会合を持ち、内部監査の実施状況や監査結果の報告等を聴取するとともに、意見交換を行っております。当社、事業会社およびグループ会社の監査役は相互に情報交換を行い、連携を図っております。会議、報告聴取・意見交換についてはオンラインツール等も活用しながら実施しております。

    監査役の職務を補助する使用人については、監査役事務局に専従者を置き、当該使用人の人事については監査役と協議することとしております。

    なお、監査役原伸哉氏は、JFEスチール㈱の経理部長および当社の経理部長を、監査役馬場久美子氏は、JFEエンジニアリング㈱の経理部長を担当していた経験があり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。また、監査役沼上幹氏は、経営戦略をはじめ企業経営全般について幅広く研究しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。

    当事業年度において当社は監査役会を合計20回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。また、監査役会における主な検討事項は、監査方針および監査計画、内部統制体制の整備・運用状況、会計監査人の監査の方法および結果の相当性(会計監査人の監査報告書における監査上の主要な検討事項を含む)、会計監査人の選任及び解任並びに不再任に関する事項、会計監査人に対する報酬等の同意、監査役会の実効性評価、監査報告書の作成等です。

    役職名 氏名 開催回数 出席回数
    監査役(常勤) 原 伸哉 20 20
    馬場 久美子 20 20
    監査役 大八木 成男 20 20
    佐長 功 20 20
    沼上 幹 20 20
    ② 内部監査の状況

    a.当社グループにおける内部監査は、当社(4名)および主要な事業会社(計23名)ならびに重要なグループ会社に内部監査組織を設置して各社の業務運営に対する監査を実施しております。また、各社の内部監査組織が相互に情報共有を図ることで、グループ全体の内部監査体制の充実を図っております。

    b.内部監査部門、監査役および会計監査人は、監査計画、監査結果の報告等の定期的な打合せを含め、必要に応じ随時情報交換を行い相互の連携を図っております。

     これらの監査と内部統制部門との関係について、内部統制部門は、内部監査部門、監査役および会計監査人による監査に対し、日頃から必要な情報を十分に提供するよう努めております。

     内部監査部門は、監査の結果認識された改善を要する事項を、重要会議で報告してグループ全体へ周知徹底すること等により、内部統制部門による統制の強化につなげております。

     監査役は、監査結果については社長に報告して意見交換を行うほか、内部統制部門に伝達し必要に応じて改善を求めます。

     会計監査人は、社長を含む経営トップとの定期的な意見交換を行うこと等により、監査結果を含め情報交換を行い内部統制部門による統制の強化につなげております。

    ③ 会計監査の状況
    a.監査法人の名称

    EY新日本有限責任監査法人

    b.継続監査期間

    2002年以降

    c.業務を執行した公認会計士
    業務を執行した公認会計士の氏名 所属する監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 中村 裕輔 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 吉田 哲也 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 脇本 恵一 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 藤尾 太一 EY新日本有限責任監査法人

    (注) 1 継続監査年数については、いずれも7年以内であるため、記載を省略しております。

    2 監査業務に係る補助者の構成は、監査法人の選定基準に基づき決定されております。具体的には公認会計士およびその他の補助者等を主たる構成員とし、システム専門家等も加えて構成されております。

    d.監査法人の選定方針と理由

    監査法人を選定するにあたっては、下記の項目について問題がないことを確認する方針としております。

    (a)会計監査人の解任事由の有無(※)

    (b)会計監査人の監査の方法と結果の相当性

    (c)会計監査人の品質管理体制

    (d)監査報酬の水準

    ※会計監査人の解任または不再任の決定の方針

    当社では、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合には監査役会が検討のうえ、監査役全員の同意によって会計監査人を解任いたします。また、上記に準ずる場合、その他必要があると監査役会が判断した場合は、会計監査人の解任または不再任を株主総会の目的といたします。

    上記方針に基づきEY新日本有限責任監査法人に対して評価を行った結果、当該法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると判断したことから、当該法人を当社第21期事業年度に係る会計監査人として再任することといたしました。

    e.監査役及び監査役会による監査法人の評価

    当社の監査役および監査役会は、EY新日本有限責任監査法人に対して評価を行っております。監査役および監査役会は、会計監査人の職務遂行状況、監査体制、監査報酬水準等が適切であるかについて、会計監査人からの報告聴取、監査への立会いおよび経営執行部門との意見交換等を通じて確認を行いました。その結果、監査の方法と結果は相当であること、監査の品質管理体制、監査報酬の水準に関して問題のないことから、EY新日本有限責任監査法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると評価いたしました。

    ④ 監査報酬の内容等
    a.監査公認会計士等に対する報酬
    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円) 監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円)
    提出会社 21,000 ― 21,072 ―
    連結子会社 535,690 1,944 531,665 1,944
    計 556,690 1,944 552,737 1,944
    (非監査業務の内容)

    (前連結会計年度)

    連結子会社の会計に関する助言業務等であります。

    (当連結会計年度)

    連結子会社の会計に関する助言業務等であります。

    b.当社および当社の連結子会社が、アーンスト・アンド・ヤング・ネットワークに属する監査法人(EY新日本有限責任監査法人を除く)に支払うべき報酬
    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円) 監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円)
    提出会社 ― ― ― ―
    連結子会社 92,961 53,380 92,456 134,702
    計 92,961 53,380 92,456 134,702

    (非監査業務の内容)

    (前連結会計年度)

    移転価格税制に係る文書化業務等であります。

    (当連結会計年度)

    移転価格税制に係る文書化業務等であります。

    c.監査報酬の決定方針

    会社の規模・特性、監査日数等を勘案した上で、監査法人と協議の上、監査報酬を決定しております。

    d.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由

    監査役会は、前期の監査実績の相当性、当期の監査計画の内容および報酬額の妥当性等を検討した結果、会計監査人の報酬等に同意いたしました。

    (4) 【役員の報酬等】

    a.役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
    役員区分 報酬等の総額(千円) 報酬等の種類別の総額(千円) 対象となる役員の員数
    基本報酬 賞与 株式報酬
    業績連動部分 在任期間部分
    取締役(社外取締役を除く) 351,377 203,765 89,540 44,408 13,664 6名
    監査役(社外監査役を除く) 78,335 78,335 - - - 2名
    社外役員 91,847 91,847 - - - 6名

    (注) 1 上記の取締役(社外取締役を除く)には、当事業年度中に退任した取締役1名を含んでおります。

    2 取締役(社外取締役を除く)に対する業績連動報酬等として、賞与と株式報酬の業績連動部分を設けており、当事業年度に係る業績連動報酬の総額は133,948千円です。

    3 上記の株式報酬は、取締役(社外取締役を除く)のみを対象としており、全額が非金銭報酬等であります。当事業年度に係る株式報酬として費用計上を行う非金銭報酬等の総額は58,072千円です。

    b.連結報酬等の総額が1億円以上である者の連結報酬等の総額等
    氏名 連結報酬等の総額(千円) 役員区分 会社区分 報酬等の種類別の総額(千円)
    基本報酬 賞与 株式報酬
    業績連動部分 在任期間部分
    柿木 厚司 208,357 取締役 当社 110,207 56,670 31,720 9,760
    北野 嘉久 209,957 取締役 当社 12,000 - - -
    取締役 JFEスチール㈱ 98,207 58,270 31,720 9,760
    寺畑 雅史 114,219 取締役 当社 64,757 32,870 12,688 3,904
    大下 元 110,708 取締役 当社 8,400 - - -
    取締役 JFEエンジニアリング㈱ 60,768 20,800 15,860 4,880
    小林 俊文 112,890 取締役 当社 6,300 - - -
    取締役 JFE商事㈱ 57,900 27,950 15,860 4,880

    c.役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針の内容及び決定方法

    (a)役員報酬の決定に関する方針

      当社は、報酬委員会による審議および答申を踏まえ、2018年4月26日開催の取締役会において決議した「当社取締役および執行役員の報酬に関する基本方針」(以下「基本方針」という)、およびこれに基づき2021年2月9日開催の取締役会において決議し2022年3月28日開催の取締役会の決議により一部改定された「当社取締役および執行役員の個人別報酬の決定方針」(以下「決定方針」という)に従い、役員報酬制度を設計・運用しております。
     取締役の個人別の報酬等の内容については、報酬委員会が基本方針等との整合性を含む多角的な検討のうえ取締役会に答申し、取締役会はその答申を尊重し決定しております。このことから、取締役会は、取締役の個人別の報酬等の内容は基本方針および決定方針に沿うものであると判断しております。
     当社が制定した基本方針および決定方針の概要は以下のとおりです。

    <基本方針>

    ・取締役および執行役員の報酬制度については、「公正性」「客観性」「透明性」を担保すべく、報酬委員会で妥当性を審議した上で取締役会において決定するものとします。

    ・取締役および執行役員の報酬は、当社グループの経営環境や同業ないし同規模他社の報酬水準を踏まえつつ、当社グループの企業理念を実践する優秀な人材を確保できる水準とします。

    ・当社グループの持続的な成長に向けた健全なインセンティブとなるよう、各取締役および執行役員の役割、責務等に応じて基本報酬と業績に連動する報酬(年次賞与、株式報酬)の割合を適切に設定します。

     <決定方針の概要>

    ・取締役および執行役員の報酬は、基本方針および決定方針に従い、報酬委員会の答申を踏まえ、取締役会の決議により決定する。

    ・当社の取締役および執行役員に対する報酬は、基本報酬と業績連動報酬(年次賞与および株式報酬)から構成される。

    ・基本報酬は、役位等に応じて毎月、定額を金銭で支給する。

    ・年次賞与は、単年度の会社業績(財務指標および非財務指標に基づき算出)に連動させ、年1回、金銭で支給する。

    ・株式報酬は、退任時に信託を通じて当社株式および当社株式を時価で換算した金額相当の金銭を給付する。

    ・種類別の報酬割合は、上位の役職ほど業績連動報酬のウエイトが高まる構成とし、社長については業績目標を達成した場合の比率を「基本報酬:年次賞与:株式報酬=6:2:2」とする。

    なお 、2022年3月28日開催の取締役会の決議により、決定方針を一部改定し、年次賞与の算定において業績連動指標としている単年度の会社業績について、2022年度以降は、従来の財務指標に加え非財務指標も用いることといたしました。

    また、社外取締役および監査役については、独立した客観的な立場から経営の監督、監査を行うという役割に鑑み、基本報酬のみを支給します。事業会社の業務執行取締役を兼務する取締役については、当社からの年次賞与および株式報酬の支給は行いません。

    (b)役員報酬の決定方法

     当社は、2018年6月21日開催の第16回定時株主総会(以下、「本総会」)の決議により、取締役の報酬限度額を年額7億円以内(うち社外取締役分は年額8,000万円以内)とし、基本報酬に加えて年次賞与についても当該報酬限度額の範囲内で支給することとしております。当該決議に係る取締役の員数は8名(うち社外取締役3名)です。
     また、本総会において、当該報酬限度額とは別枠で支給する、取締役に対する株式報酬制度の導入についても決議いたしましたが、2021年6月25日開催の第19回定時株主総会の決議により、当社が信託に拠出する金銭の上限および信託が取得し、給付の対象となる当社株式数の上限について変更いたしました。当社が信託に拠出する金銭の上限は、1事業年度当たり15億円に対象期間に係る事業年度の数を乗じた額(うち当社取締役分として1事業年度当たり2億円に対象期間に係る事業年度の数を乗じた額)であり、信託が取得し、給付の対象となる当社株式数の上限は、1事業年度当たり160万株に対象期間に係る事業年度の数を乗じた数(うち当社取締役分として1事業年度当たり22万株に対象期間に係る事業年度の数を乗じた数)です。当該決議に係る取締役の員数は2名です。

     監査役については、本総会の決議により、その報酬限度額を年額2億円以内としております。当該決議に係る監査役の員数は5名です。

     上記の株主総会決議を踏まえた、各報酬における具体的な決定方法は以下の通りです。
     ・基本報酬
     各取締役の基本報酬の額は、上記(a)の基本方針および決定方針に従い、報酬委員会で妥当性を審議のうえ報酬限度額の範囲内で取締役会の決議により決定します。
     各監査役の基本報酬の額は、報酬限度額の範囲内で監査役の協議により決定します。
     
    ・年次賞与
     2021年度に係る年次賞与は、単年度のセグメント利益の合計額を業績連動指標としており、当該指標の達成度に役位ごとの一定の係数を乗じて額を算定いたします。
     当社は、第7次中期経営計画において、セグメント利益の合計額3,100億円を収益目標としており、その達成に向けて各施策を着実に実行していくことが重要と考え、当該指標を選定いたしました。なお当事業年度における実績は4,048億円です。

    2022 年度以降に係る年次賞与は、従来の財務指標に加え非財務指標も業績連動指標として用いることといたしました。非財務指標を用いた役員報酬については、最終的には環境・社会等に関する複数の指標を組み合わせる設計を予定しておりますが、2022年度は、まず従業員の安全に関する指標を年次賞与に導入いたします。また、経営の最重要課題と位置付ける気候変動に関する指標につきましては、第7次中期経営計画期間中に役員報酬制度に導入いたします。その他の指標につきましても、役員報酬制度への導入に向けた検討を継続してまいります。

    2022年度の財務指標については、2021年度と同様の考え方に基づき、セグメント利益の合計額を業績連動指標として選定し、その目標値は3,100億円を継続いたします。非財務指標については、従業員の安全に関する指標(死亡災害ゼロおよび休業災害度数率)を業績連動指標として選定しております。当該指標は、当社および事業会社の経営上の重要課題(マテリアリティ)に対するKPIとして定めたものです。労働災害の防止は製造・建設の現場を有するすべての企業にとって極めて重要と考えており、当社においては、多くのグループ会社や関連する企業も含めたJFEグループ全体で、従業員の労働安全衛生への意識をさらに高めることが必要と考え、当該指標を選定いたしました。年次賞与の額は、選定した業績連動指標それぞれの達成度に役位ごとに定める基準額を乗じて算定いたします。

    各取締役(社外取締役を除く)の賞与の額は、当該事業年度における業績連動指標に連動させて役位ごとの支給額を算定のうえ、報酬限度額の範囲内で取締役会の決議により決定しております。なお、財務業績が報酬委員会で定める基準を満たさない場合は当該事業年度に係る賞与は支給しないこととしております。
     年次賞与の算定方法および内容の決定にあたっては、上記(a)の基本方針および決定方針に従い、報酬委員会で妥当性を審議のうえ取締役会に答申しております。
     
    ・株式報酬
     株式報酬制度は、当社および事業会社の取締役(社外取締役を除く)と執行役員に対し当社株式および当社株式を時価で換算した金額相当の金銭を給付する報酬制度です。本制度に基づく報酬は、当社グループの中期経営計画における業績目標等に連動させて給付水準を決定し、原則として退任時に信託を通じて、当社株式および金銭を給付します。

    Ⅰ.株式報酬制度(以下、「本制度」)の対象者

     本制度の対象者は以下の通りです。以下、対象者を総称して「当社グループ取締役等」とします。

    (1)当社および事業会社の取締役(社外取締役を除く)

    (2)当社および事業会社の取締役を兼務しない執行役員で、所得税法上の国内非居住者でない者(以下、「執行役員」)

    Ⅱ.本制度の構成およびポイント付与

    (1)本制度の構成

     本制度に基づく報酬は次の通り構成します。

     ①業績連動部分

     業績連動部分は当社グループ取締役等を対象として、中期経営計画における業績目標の達成度等に応じて給付します。
     業績目標の達成度は当年4月から翌年3月の1事業年度ごとに評価し、Ⅱの(2)に定める職務執行期間に対する報酬に反映します。

    当社は、第7次中期経営計画期末において、株主還元に直結する、親会社の所有者に帰属する当期利益(以下、「当期利益」)2,200億円を収益目標として掲げており、その達成に向けて各施策を着実に実行していくことが重要と考え、株式報酬のうち、業績連動部分の数の算定の基礎としてこの業績指標を選定いたしました。当事業年度における当期利益の実績は2,880億円です。

    ②在任期間部分

    在任期間部分は当社および事業会社の取締役を対象として、Ⅱの(2)に定める職務執行期間における役位ごとの在任期間に応じて給付します。

    (2)職務執行期間

     本制度に基づく報酬は、次に定める期間(以下、「職務執行期間」)に1か月以上在任していた当社グループ取締役等に対してその職務執行期間に対する対価として給付します。

    ①当社取締役:当年の当社定時株主総会日から翌年の当社定時株主総会日まで

    ②それ以外:当年4月1日から翌年3月31日まで

    (3)ポイント

    ・当社および事業会社各社は当社グループ取締役等に対し、各職務執行期間に対して業績連動部分および在任期間部分に相当するポイントを算定しこれを付与します。

    ・各職務執行期間に対して付与されたポイント数は、退任時まで累積され、累積されたポイント数を「1ポイント=1株」として給付する当社株式等を算定します。

    (4)ポイントの算定方法

    ①業績連動部分
    役位別基準ポイント(表1)×当期利益に関する調整率(表2)
     ただし、当該事業年度における親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)が5%未満の場合には、調整率を0%とします。また、事業会社がセグメント利益において損失を計上した場合、当該事業会社の取締役等に適用する調整率を0%とします。
     
    ②在任期間部分
    役位別基準ポイント(表3)×在任期間に応じた調整率(表4)

    ※当社定時株主総会で取締役に就任し、職務執行期間が変更された場合、当該就任の直前の職務執行期間の終了から当社取締役の職務執行期間の開始までの期間についての業績連動部分は算定しません。

    ※各職務執行期間に対するポイントの算出にあたっては、算出の過程では端数処理をせず、算出されたポイント数に1ポイント未満の端数がある場合にあっては、切り捨てます。

    (表1)業績連動部分における役位別基準ポイント(以下、「業績連動ポイント」)

    役位 当社 JFEスチール㈱ JFEエンジニアリング㈱ JFE商事㈱
    取締役社長 10,000 10,000 5,000 5,000
    取締役副社長・執行役員副社長 4,000 4,000 2,500 2,500
    取締役専務 3,000 3,000 1,250 1,250
    専務執行役員 2,000 2,000 1,000 1,000
    常務執行役員 1,000 1,000 600 600
    執行役員 - - - 300

    (注)執行役員を兼務する当社取締役が3月末に執行役員を退任した場合、4月から定時株主総会日までの業績連動ポイントは3月末時点の役位により決定。

    (表2)当期利益に関する調整率

    当期利益目標2,200億円/年に対する事業年度ごとの達成度に基づき、以下の通り調整率を設定します(当該目標達成時の調整率を100%とします)。

    当期利益目標の達成度 調整率
    150%以上 150%
    140%以上150%未満 140%
    130%以上140%未満 130%
    120%以上130%未満 120%
    110%以上120%未満 110%
    100%以上110%未満 100%
    90%以上100%未満 90%
    80%以上90%未満 80%
    70%以上80%未満 70%
    60%以上70%未満 60%
    50%以上60%未満 50%
    40%以上50%未満 40%
    30%以上40%未満 30%
    30%未満 0%

    (表3)在任期間部分における役位別基準ポイント(以下、「在任期間ポイント」)

    役位 当社 JFEスチール㈱ JFEエンジニアリング㈱ JFE商事㈱
    取締役社長 4,000 4,000 2,000 2,000
    取締役副社長 1,600 1,600 1,000 1,000
    取締役専務 1,200 1,200 600 600

    (注) 執行役員を兼務する当社取締役が3月末に執行役員を退任した場合、4月から定時株主総会日までの在任期間ポイントは3月末時点の役位により決定。

    (表4)在任期間に応じた調整率

    職務執行期間に在任した期間 調整率
    全期間 100%
    上記以外 (在任していた月数÷12)×100%

     各事業年度における役位別の上限となる株式数(ポイント数)は以下の通りとします。

    役位 当社 JFEスチール㈱ JFEエンジニアリング㈱ JFE商事㈱
    取締役社長 19,000 19,000 9,500 9,500
    取締役副社長・執行役員副社長 7,600 7,600 4,750 4,750
    取締役専務 5,700 5,700 2,475 2,475
    専務執行役員 3,000 3,000 1,500 1,500
    常務執行役員 1,500 1,500 900 900
    執行役員 - - - 450

    (注)上記上限となる株式数には、退任時に換価して金銭で給付する株式数を含む。

    (5)職務執行期間内における変更の取り扱い

    ・上記(4)に関し、職務執行期間中に役位の変更があった場合には、それぞれの役位に応じて月数按分します。

    ・在任していた期間の月数は各月において16日以上在籍していた場合には1か月に切り上げるものとします。ただし、当社取締役が、定時株主総会日に就任する場合は就任日が属する月は切り捨てるものとし、定時株主総会日に退任する場合には退任日が属する月を1か月に切り上げるものとします。

    ・職務執行期間中に在任していた期間の月数が12か月に満たない場合、業績連動部分は在任していた月数に応じて算定します。

    (6)ポイント付与日

    職務執行期間に対するポイントは業績連動部分および在任期間部分ともに職務執行期間終了後、最初に開催される当社定時株主総会日(当社取締役については、当該職務執行期間の終了日)に付与します。

    (7)事業会社を兼任する役員の取り扱い

     当社の取締役が事業会社の業務執行取締役を兼任する場合は、事業会社からポイントを付与します。

    (8)役員死亡時のポイント付与

    ・役員が死亡した場合には、当該職務執行期間に対するポイント付与日は上記(6)にかかわらず、死亡した日とします。

    ・死亡した日の属する職務執行期間に対する業績連動部分のポイントは付与しないものとし、在任期間部分は(4)および(5)に基づくポイントを付与します。

    Ⅲ.給付時期および権利確定日

    (1)給付時期

    原則として当社グル―プ取締役等の退任時

    (2)権利確定日

    ・当社グループ取締役等が退任した日の属する職務執行期間の終了日以降、最初に開催される当社定時株主総会日(同日に職務執行期間が終了する場合は、当該定時株主総会日)までに累計されたポイント数(当該定時株主総会日に付与されたポイントを含む)をもって給付する株式の数および金銭の額を算定し、同日をもって権利確定日とします。

    ・上記にかかわらず、当社グループ取締役等が死亡した場合は、最終のポイント付与日までに累計されたポイント数をもって給付する金銭を算定し、同日をもって権利確定日とします。

    Ⅳ.給付

    (1)給付する当社株式等

    当社グループ取締役等への給付は、次の各号に掲げる場合に応じて、当該各号に定めるものとします。

    ①職務執行期間の満了により退任した場合、または取締役就任に伴い職務執行期間中に執行役員を退任した場合

    次のイに定める株式およびロに定める金銭を給付します。ただし、ロに定める金銭の給付が、金融商品取引法第166条第1項または第167条第1項に抵触するおそれがあると当社および事業会社が認める場合には、イおよびロに代えて②により算出された数の株式を給付することができるものとします。

    イ 株式

    次の算式により「1ポイント=1株」として算出される数の株式

    (算式)

    株式の数={権利確定日までに累計されたポイント数×退任事由別係数}(以下、「確定ポイント数」)×70%(単元株未満のポイントに相当する端数は切り捨てる)

    (注)退任事由別係数は1.0とする。

    ロ 金銭

    次の算式により算出される額の金銭

    (算式)

    金銭の額={確定ポイント数-イで算出される給付株式の数に相当するポイント数}×権利確定日時点における当社株式の時価

    ②その他の事由(死亡の場合を除く)により退任した場合

    次の算式により「1ポイント=1株」として算出される数の株式を給付します。

    (算式)

    株式数=権利確定日までに累計されたポイント数×退任事由別係数

    (注)退任事由別係数は1.0とする。

    (2)遺族給付

    当社グループ取締役等が死亡した場合は、上記(1)にかかわらず、当該取締役等の遺族に対して次の算式により算出される金額を金銭で給付します。

    (算式)

    遺族給付の額=権利確定日までに累計されたポイント数×権利確定日時点における当社株式の時価

    (注)本制度における当社株式の時価は、上場する主たる金融商品取引所における、権利確定日の終値とし、当該日に終値が公表されない場合にあっては、終値の取得できる直近の日まで遡って算定

    Ⅴ.例外として給付を行わない場合

    上記にかかわらず、当社グループ取締役等(退任者を含む)について次の各号に定める事項が生じた場合には、当社および事業会社各社の取締役会の決議により給付を受ける権利を失効させることができるものとします。

    (1)株主総会において取締役解任の決議をされた場合または取締役会において執行役員解任の決議をされた場合

    (2)在任中に一定の非違行為があった場合または退任日から給付が行われる日までの間に一定の非違行為があった場合

    (c)当事業年度における当社の役員報酬等の額の決定過程における取締役会等の活動内容

    ・報酬委員会は、当社取締役の報酬水準や、非財務指標の報酬制度への導入について、複数回に亘り審議を行い、審議結果を取締役会に答申しました。なお、当事業年度においては報酬委員会を7回開催しました。

    ・取締役会は、報酬委員会からの答申を踏まえ、2021年6月25日開催の第19回定時株主総会終了後の取締役会において各取締役の基本報酬の額を、2022年6月24日開催の第20回定時株主総会終了後の取締役会において各取締役の賞与の額を決議しました。

    (5) 【株式の保有状況】

    ① 投資株式の区分の基準及び考え方

    当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式について、以下のとおり区分しております。

    ・保有目的が純投資目的である投資株式

    株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式

    ・保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

    グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式

    ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
    a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容

    当社は、子会社の経営管理を行うことを主たる業務としております。当社が保有する株式はすべて子会社株式ならびに関連会社株式であり、それ以外の保有目的が純投資目的もしくは純投資目的以外の目的の株式は保有しておりません。

    当社の事業会社であるJFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱は、原則として国内上場株式を政策保有株式として保有しません。ただし、グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式については、例外的に政策保有株式として保有します。

    事業会社の保有する国内外上場会社株式について、当社および各事業会社は、定期的に保有意義および保有に伴う便益・リスクが資本コストに見合っているかを取締役会で確認し、保有意義が無くなった場合や株主利益の毀損リスクが発生する場合には売却します。

    なお、2019年度に、上記のとおり原則として国内上場株式を政策保有株式として保有しない方針を決定し、2019年度から2020年度までに143銘柄の全部または一部につき、1,459億円(時価ベース)の売却を実施しました。

    2021年度は、61銘柄の全部または一部につき、419億円(時価ベース)を売却しております。また、2021年8月の取締役会において、保有意義および投資リターンについて検証しました。

    b.銘柄数及び貸借対照表計上額

    当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。

    銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円)
    非上場株式 119 36,097
    非上場株式以外の株式 27 35,188
    (当事業年度において株式数が増加した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円) 株式数の増加の理由
    非上場株式 1 81 事業関係の強化のため
    非上場株式以外の株式 - - -
    (当事業年度において株式数が減少した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)
    非上場株式 4 263
    非上場株式以外の株式 29 28,950

    当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFE商事㈱については以下のとおりであります。

    銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円)
    非上場株式 58 5,408
    非上場株式以外の株式 14 5,695
    (当事業年度において株式数が増加した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円) 株式数の増加の理由
    非上場株式 2 522 事業関係の強化のため
    非上場株式以外の株式 1 1 事業関係の強化のため
    (当事業年度において株式数が減少した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)
    非上場株式 2 25
    非上場株式以外の株式 8 962

    c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

    当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。

    特定投資株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    東海旅客鉄道㈱ 551,600 826,600 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    8,806 13,680
    いすゞ自動車㈱ 4,330,533 8,660,933 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    6,876 10,297
    住友不動産㈱ 1,431,000 1,590,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    4,849 6,210
    ㈱みずほフィナンシャルグループ 2,032,831 2,258,631 ・同社株式は、金融取引の円滑な推進のため保有しております。 有(注)6
    3,185 3,611
    統一實業股份有限公司 27,081,764 27,081,764 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    2,097 1,255
    ㈱淀川製鋼所 587,377 587,377 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    1,543 1,439
    ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,993,590 1,993,590 ・同社株式は、金融取引の円滑な推進のため保有しております。 有(注)6
    1,515 1,179
    東京窯業㈱ 4,650,229 5,284,429 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    1,367 1,770
    インターナショナル・スチールズ・リミテッド 20,626,500 20,626,500 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    900 1,288
    ㈱ヨロズ 843,000 843,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    749 1,125
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ㈱三井住友フィナンシャルグループ 126,627 126,627 ・同社株式は、金融取引の円滑な推進のため保有しております。 有(注)6
    494 507
    テイ・エス テック㈱ 302,000 151,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。・当事業年度に普通株式1株につき2株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。 無
    415 497
    PT. スチール・パイプ・インダストリー・インドネシア 106,646,860 106,646,860 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    381 153
    アジアパイルホールディングス㈱ 855,000 855,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    365 456
    宮地エンジニアリンググループ㈱ 90,000 90,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    311 213
    佐藤商事㈱ 254,200 345,200 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    293 374
    ㈱駒井ハルテック 111,831 111,831 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    243 245
    世亜特殊鋼㈱ 100,000 100,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    161 135
    岡谷鋼機㈱ 15,500 72,300 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    150 658
    ㈱石井鐵工所 50,000 50,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    147 149
    ㈱ファインシンター 94,529 94,529 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    136 162
    マイクロン・スチール・BHD. 5,370,000 5,370,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    73 88
    アサガミ㈱ 10,000 10,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    42 39
    川田テクノロジーズ㈱ 11,708 23,308 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    42 109
    KG東部製鉄㈱ 17,085 17,085 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    19 25
    ウジナス・シデルルジカス・デ・ミナス・ジェライス・S/A 46,200 46,200 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    16 15
    小野建㈱ 1,000 1,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    1 1
    川崎重工業㈱ - 1,769,540 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 4,852
    東日本旅客鉄道㈱ - 420,800 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 当事業年度:無前事業年度:有
    - 3,298
    丸一鋼管㈱ - 1,301,282 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 3,285
    東プレ㈱ - 450,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 当事業年度:無前事業年度:有
    - 702
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ㈱横河ブリッジホールディングス - 283,586 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 当事業年度:無前事業年度:有
    - 581
    住友重機械工業㈱ - 175,800 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 当事業年度:無前事業年度:有
    - 540
    タカラスタンダード㈱ - 322,904 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 538
    モリ工業㈱ - 201,600 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 534
    川岸工業㈱ - 139,720 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 433
    ㈱アイ・テック - 250,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 365
    大和ハウス工業㈱ - 100,000 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 324
    東亜建設工業㈱ - 131,873 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 321
    ㈱リンコーコーポレーション - 116,800 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 277
    高田機工㈱ - 91,500 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 257
    ホッカンホールディングス㈱ - 156,620 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 228
    西日本旅客鉄道㈱ - 31,300 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 192
    那須電機鉄工㈱ - 12,600 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 142
    新家工業㈱ - 70,214 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 122
    サノヤスホールディングス㈱ - 237,600 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 当事業年度:無前事業年度:有
    - 38
    内海造船㈱ - 19,033 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 20
    東洋刃物㈱ - 9,200 ・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 有
    - 7

    みなし保有株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    トヨタ自動車㈱ 7,458,000 1,988,800 ・同社株式は、信託株式に係る議決権の行使のため保有しております。・当事業年度に普通株式1株につき5株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。 無
    16,575 17,135
    丸一鋼管㈱ 3,003,000 3,003,000 ・同社株式は、信託株式に係る議決権の行使のため保有しております。 有
    8,288 7,582
    本田技研工業㈱ 1,919,200 2,558,900 ・同社株式は、信託株式に係る議決権の行使のため保有しております。 有
    6,692 8,492
    スズキ㈱ 718,500 958,000 ・同社株式は、信託株式に係る議決権の行使のため保有しております。 無
    3,027 4,813

    (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が60銘柄に満たないため、全銘柄を記載しております。同一銘柄の株式が特定投資株式とみなし保有株式の双方に含まれる場合、記載する銘柄の選定にあたって、それぞれの株式数および貸借対照表計上額は合算しておりません。

    2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。

    3 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。

    4 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。

    5 「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。

    6 当該株式の発行者の主要な連結子会社における当社の株式の保有の有無を確認しております。

    当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFE商事㈱については以下のとおりであります。

    特定投資株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ジェコス㈱ 2,965,000 2,965,000 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    2,381 2,855
    JFEコンテイナー㈱ 153,400 153,400 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    673 883
    ㈱淀川製鋼所 200,000 200,000 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    526 490
    CHC Resources Corporation 2,467,935 2,467,935 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    505 446
    ㈱エイチワン 727,500 727,500 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 無
    442 582
    ㈱ヨロズ 398,100 398,100 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    354 531
    ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 423,900 * ・同社株式は、金融取引の円滑な推進のため保有しております。 有(注)6
    322 *
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    SECカーボン㈱ 51,937 * ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    305 *
    タカラスタンダード㈱ - 291,387 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 486

    みなし保有株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無(注)5
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    大阪ガス㈱ 634,600 634,600 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    1,328 1,368
    丸一鋼管㈱ 315,900 315,900 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。 有
    872 797
    川崎重工業㈱ - 396,348 ・同社株式は、鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。 無
    - 1,087

    (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が、JFE商事㈱の貸借対照表計上額の上位10銘柄となる銘柄について記載しております。

    2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。「*」は、当該銘柄の貸借対照表計上額が当社の資本金額の100分の1以下であり、かつ貸借対照表計上額の大きい順の10銘柄に該当しないために記載を省略していることを示しております。

    3 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。

    4 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。

    5 「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。

    6 当該株式の発行者の主要な連結子会社における当社の株式の保有の有無を確認しております。

    ③保有目的が純投資目的である投資株式

    該当事項はありません。

    第5 【経理の状況】

    1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について

    (1) 当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、連結財務諸表規則)第93条の規定により、国際財務報告基準(以下、IFRS)に準拠して作成しております。

    (2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下、財務諸表等規則)に基づいて作成しております。

    また、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しております。

    2.監査証明について

    当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)および事業年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の連結財務諸表および財務諸表について、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けております。

    3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて

    当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内容およびその変更等を適切に把握し、的確に対応できる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、同法人の行う講習会等に参加しております。

    4.IFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について

    当社は、IFRSに基づく適正な連結財務諸表を作成するために、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握および影響の分析を行っております。また、IFRSに準拠したグループ会計方針を作成し、これに基づいて会計処理を行っております。さらに、公益財団法人財務会計基準機構や監査法人等の行う講習会等への参加により、社内における専門知識の蓄積に努めております。

    1 【連結財務諸表等】

    (1) 【連結財務諸表】

    ① 【連結財政状態計算書】

    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    資産
    流動資産
    現金及び現金同等物 7,21 142,416 101,773
    営業債権及びその他の債権 8,21,39 751,824 796,955
    契約資産 27 101,282 123,888
    棚卸資産 9 785,632 1,227,935
    未収法人所得税 14,748 1,009
    その他の金融資産 10,39 13,359 22,830
    その他の流動資産 11 79,430 118,235
    流動資産合計 1,888,694 2,392,629
    非流動資産
    有形固定資産 12,21 1,772,303 1,850,779
    のれん 13 6,200 8,174
    無形資産 13 95,055 108,547
    使用権資産 14,21 111,938 98,417
    投資不動産 15 58,310 57,660
    持分法で会計処理されている投資 6,18,21 355,242 454,642
    退職給付に係る資産 24 22,159 24,079
    繰延税金資産 19 86,014 60,372
    その他の金融資産 10,21,39 244,505 217,217
    その他の非流動資産 11 14,547 15,388
    非流動資産合計 2,766,278 2,895,280
    資産合計 6 4,654,972 5,287,909
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    負債及び資本
    負債
    流動負債
    営業債務及びその他の債務 20,21,39 496,995 678,377
    社債、借入金及びリース負債 21,38,39 277,027 339,726
    契約負債 27 43,038 32,580
    未払法人所得税等 15,090 50,547
    引当金 23 11,518 12,345
    その他の金融負債 22,39 86,836 143,406
    その他の流動負債 11 208,510 236,856
    流動負債合計 1,139,017 1,493,840
    非流動負債
    社債、借入金及びリース負債 21,38,39 1,529,112 1,509,739
    退職給付に係る負債 24 141,186 125,927
    引当金 23 24,105 22,663
    繰延税金負債 19 7,591 12,065
    その他の金融負債 22,39 45,417 43,976
    その他の非流動負債 11 8,387 8,957
    非流動負債合計 1,755,800 1,723,330
    負債合計 2,894,818 3,217,170
    資本
    資本金 25 147,143 147,143
    資本剰余金 25 652,465 652,233
    利益剰余金 25 1,029,976 1,294,875
    自己株式 25 △180,639 △180,580
    その他の資本の構成要素 30,278 74,596
    親会社の所有者に帰属する持分合計 1,679,223 1,988,268
    非支配持分 80,930 82,470
    資本合計 1,760,154 2,070,739
    負債及び資本合計 4,654,972 5,287,909
    ② 【連結損益計算書】
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    売上収益 27 3,227,285 4,365,145
    売上原価 12,13,29 △2,912,766 △3,694,690
    売上総利益 314,519 670,454
    販売費及び一般管理費 12,13,28,29,30 △324,057 △360,415
    持分法による投資利益 6,18 14,239 99,730
    その他の収益 31 25,782 37,524
    その他の費用 32 △43,394 △30,828
    事業利益又は事業損失(△) △12,911 416,466
    固定資産売却益 6,33 28,021 -
    減損損失 6,16 △7,544 △11,355
    関係会社整理損失 6,34 - △4,918
    営業利益 7,566 400,192
    金融収益 6,35 1,686 1,549
    金融費用 6,35 △14,184 △13,205
    税引前利益又は税引前損失(△) △4,930 388,535
    法人所得税費用 19 △14,133 △98,741
    当期利益又は当期損失(△) △19,063 289,793
    当期利益又は当期損失(△)の帰属
    親会社の所有者 △21,868 288,058
    非支配持分 2,804 1,734
    当期利益又は当期損失(△) △19,063 289,793
    1株当たり当期利益
    基本的1株当たり当期利益又は基本的1株当たり当期損失(△)(円) 37 △37.98 500.28
    希薄化後1株当たり当期利益又は希薄化後1株当たり当期損失(△)(円) 37 △37.98 500.12
    ③ 【連結包括利益計算書】
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    当期利益又は当期損失(△) △19,063 289,793
    その他の包括利益
    純損益に振り替えられることのない項目
    確定給付制度の再測定 24,36 12,020 8,978
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 36,39 46,751 5,984
    持分法によるその他の包括利益 18,36 13,284 △3,954
    純損益に振り替えられることのない項目合計 72,056 11,007
    純損益に振り替えられる可能性のある項目
    在外営業活動体の外貨換算差額 36 △609 16,707
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 36 11,673 4,931
    持分法によるその他の包括利益 18,36 △825 32,808
    純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 10,238 54,447
    その他の包括利益合計 82,295 65,455
    当期包括利益 63,231 355,249
    当期包括利益の帰属
    親会社の所有者 60,036 352,318
    非支配持分 3,195 2,930
    当期包括利益 63,231 355,249

    ④ 【連結持分変動計算書】

    (単位:百万円)
    注記 親会社の所有者に帰属する持分
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 その他の資本の構成要素
    確定給付制度の再測定 その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
    2020年4月1日 残高 147,143 652,430 1,002,076 △180,637 - 39,768
    当期利益又は当期損失(△) - - △21,868 - - -
    その他の包括利益 - - - - 12,186 59,433
    当期包括利益 - - △21,868 - 12,186 59,433
    自己株式の取得 - - - △65 - -
    自己株式の処分 - △22 - 26 - -
    配当金 26 - - - - - -
    株式報酬取引 30 - △23 - 37 - -
    連結範囲の変動 - - - - - -
    支配継続子会社に対する持分変動 - 80 - - - -
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - 49,768 - △12,186 △37,581
    非金融資産への振替 39 - - - - - -
    その他 - - - - - -
    所有者との取引額合計 - 34 49,768 △1 △12,186 △37,581
    2021年3月31日 残高 147,143 652,465 1,029,976 △180,639 - 61,620
    注記 親会社の所有者に帰属する持分 非支配持分 資本合計
    その他の資本の構成要素 合計
    在外営業活動体の外貨換算差額 キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 合計
    2020年4月1日 残高 △31,941 △1,813 6,012 1,627,026 79,526 1,706,552
    当期利益又は当期損失(△) - - - △21,868 2,804 △19,063
    その他の包括利益 △314 10,599 81,904 81,904 390 82,295
    当期包括利益 △314 10,599 81,904 60,036 3,195 63,231
    自己株式の取得 - - - △65 - △65
    自己株式の処分 - - - 4 - 4
    配当金 26 - - - - △1,743 △1,743
    株式報酬取引 30 - - - 13 - 13
    連結範囲の変動 - - - - 694 694
    支配継続子会社に対する持分変動 - - - 80 △854 △774
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - △49,768 - - -
    非金融資産への振替 39 - △7,871 △7,871 △7,871 - △7,871
    その他 - - - - 112 112
    所有者との取引額合計 - △7,871 △57,639 △7,838 △1,791 △9,629
    2021年3月31日 残高 △32,256 914 30,278 1,679,223 80,930 1,760,154
    (単位:百万円)
    注記 親会社の所有者に帰属する持分
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 その他の資本の構成要素
    確定給付制度の再測定 その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
    2021年4月1日 残高 147,143 652,465 1,029,976 △180,639 - 61,620
    当期利益又は当期損失(△) - - 288,058 - - -
    その他の包括利益 - - - - 9,015 2,120
    当期包括利益 - - 288,058 - 9,015 2,120
    自己株式の取得 - - - △68 - -
    自己株式の処分 - 47 - 77 - -
    配当金 26 - - △40,355 - - -
    株式報酬取引 30 - 123 - 50 - -
    連結範囲の変動 - - - - - -
    支配継続子会社に対する持分変動 - △403 - - - -
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - 17,195 - △9,015 △8,180
    非金融資産への振替 39 - - - - - -
    その他 - - - - - -
    所有者との取引額合計 - △232 △23,159 58 △9,015 △8,180
    2022年3月31日 残高 147,143 652,233 1,294,875 △180,580 - 55,560
    注記 親会社の所有者に帰属する持分 非支配持分 資本合計
    その他の資本の構成要素 合計
    在外営業活動体の外貨換算差額 キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 合計
    2021年4月1日 残高 △32,256 914 30,278 1,679,223 80,930 1,760,154
    当期利益又は当期損失(△) - - - 288,058 1,734 289,793
    その他の包括利益 48,343 4,780 64,260 64,260 1,195 65,455
    当期包括利益 48,343 4,780 64,260 352,318 2,930 355,249
    自己株式の取得 - - - △68 - △68
    自己株式の処分 - - - 125 - 125
    配当金 26 - - - △40,355 △1,237 △41,592
    株式報酬取引 30 - - - 173 - 173
    連結範囲の変動 - - - - 232 232
    支配継続子会社に対する持分変動 - - - △403 324 △79
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - △17,195 - - -
    非金融資産への振替 39 - △2,745 △2,745 △2,745 - △2,745
    その他 - - - - △709 △709
    所有者との取引額合計 - △2,745 △19,941 △43,274 △1,389 △44,664
    2022年3月31日 残高 16,086 2,949 74,596 1,988,268 82,470 2,070,739

    ⑤ 【連結キャッシュ・フロー計算書】

    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー
    税引前利益又は税引前損失(△) △4,930 388,535
    減価償却費及び償却費 236,354 252,283
    引当金の増減額(△は減少) △2,696 △2,917
    受取利息及び受取配当金 △7,179 △5,417
    支払利息 13,844 12,652
    持分法による投資損益(△は益) △14,239 △99,730
    営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) △71,111 △23,333
    棚卸資産の増減額(△は増加) 86,569 △431,449
    営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) △42,479 174,808
    その他 61,619 39,122
    小計 255,751 304,554
    利息及び配当金の受取額 14,857 35,450
    利息の支払額 △12,362 △11,559
    法人所得税の支払額又は還付額(△は支払) △10,972 △29,706
    営業活動によるキャッシュ・フロー 247,274 298,738
    投資活動によるキャッシュ・フロー
    有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出 △308,123 △313,328
    有形固定資産、無形資産及び投資不動産の売却による収入 29,547 2,711
    投資の取得による支出 △5,731 △5,557
    投資の売却による収入 128,898 33,449
    その他 △8,812 △5,309
    投資活動によるキャッシュ・フロー △164,221 △288,034
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    財務活動によるキャッシュ・フロー
    短期借入金の純増減額(△は減少) 38 3,396 13,834
    コマーシャル・ペーパーの増減額(△は減少) 38 △88,999 -
    長期借入れによる収入 38 224,077 122,422
    長期借入金の返済による支出 38 △214,826 △103,959
    社債の発行による収入 38 60,000 35,000
    社債の償還による支出 38 - △30,000
    自己株式の取得による支出 △65 △65
    親会社の所有者への配当金の支払額 26 - △40,355
    その他 38 △13,674 △54,303
    財務活動によるキャッシュ・フロー △30,092 △57,427
    現金及び現金同等物の為替変動による影響 2,752 6,080
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 55,712 △40,643
    現金及び現金同等物の期首残高 86,704 142,416
    現金及び現金同等物の期末残高 7 142,416 101,773

    【連結財務諸表注記】

    1.報告企業

    JFEホールディングス株式会社(以下、当社)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり、日本に所在する企業であります。

    当社の連結財務諸表は、2022年3月31日を期末日とし、当社およびその子会社(以下、当社グループ)ならびに当社の関連会社および共同支配の取決めに対する持分により構成されております。

    当社グループの事業内容については、「6.セグメント情報」に記載しております。

    2.作成の基礎

    (1) IFRSに準拠している旨

    当社の連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。

    当社グループの2022年3月31日に終了する年度の連結財務諸表は、2022年6月24日に取締役会によって承認されております。

    (2) 測定の基礎

    当社グループの連結財務諸表は、「3. 重要な会計方針」に記載している金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

    (3) 機能通貨および表示通貨

    当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

    (4) 表示方法の変更

    (連結キャッシュ・フロー計算書)

    前連結会計年度は営業活動によるキャッシュ・フローのうち「その他」に含めておりました「持分法による投資損益」について、当連結会計年度は金額的重要性が増したため、区分表示しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。

    この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含めておりました△14,239百万円は、「持分法による投資損益」として組み替えております。

    3.重要な会計方針

    (1) 連結の基礎

    ① 子会社

    子会社とは、当社により支配されている企業であります。当社グループが投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャーまたは権利を有し、かつ、投資先に対するパワーを通じてリターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、その投資先を支配していると判断しております。

    子会社の財務諸表は、支配獲得日から支配喪失日までの期間が当社グループの連結財務諸表に含まれております。

    支配の喪失を伴わない子会社に対する持分変動があった場合には、資本取引として会計処理しております。一方、支配の喪失を伴う子会社に対する持分変動があった場合には、子会社の資産および負債、子会社に関連する非支配持分および資本のその他の構成要素の認識を中止し、支配の喪失から生じた利得または損失は、純損益として認識しております。

    なお、決算日が異なる子会社の財務諸表は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しております。

    ② 関連会社および共同支配の取決め

    関連会社とは、当社グループが議決権の20%以上50%以下を所有し、投資先の財務および営業の方針決定に重要な影響力を行使し得ない反証が存在しない会社、もしくは20%未満の保有でも重要な影響力を行使し得る企業であります。関連会社に対する投資勘定については、持分法による会計処理を適用しております。

    共同支配の取決めとは、関連する活動に係る意思決定について支配を共有している当事者の全会一致の合意を必要とする取決めであり、共同支配を有する当事者が当該取決めに関連する資産に対する権利および負債に対する義務を実質的に有している場合は共同支配事業、共同支配の取決めが別個の事業体を通じて組成され、共同支配を有する当事者が当該取決めに関連する純資産に対する権利を有している場合は共同支配企業としております。共同支配事業は持分に応じて資産、負債、収益および費用を認識する会計処理、共同支配企業は持分法による会計処理を適用しております。

    なお、決算日が異なる関連会社および共同支配企業の財務諸表は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しております。

    また、JSWスチール・リミテッドの財務諸表は、同社の現地の法制度上、当社が入手可能となる時期に制約があるため、12月31日を報告期間の末日とする仮決算に基づく財務諸表を使用しております。同社の仮決算日と連結決算日との間に生じた公表された重要な取引または事象については、必要な調整を行っております。

    ③ 連結上消去される取引

    当社グループ内の債権債務残高、取引高および当社グループ内の取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成にあたり消去しております。

    (2) 企業結合

    企業結合については、取得法によって会計処理しております。

    企業結合により取得した識別可能な資産、引き受けた負債、被取得企業の非支配持分およびのれんは、取得日(被取得企業に対する支配を獲得した日)に認識しております。取得した識別可能な資産および引き受けた負債は、原則として公正価値で測定しております。

    企業結合で移転された対価(条件付対価を含む)の公正価値、被取得企業の非支配持分の金額および取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値の合計金額が、被取得企業の識別可能な資産および引き受けた負債の正味価額(通常、公正価値)を上回る場合は、その超過額をのれんとして認識しております。反対に下回る場合には、取得日において純損益として認識しております。

    発生した取得費用は、発生時に費用として認識しております。

    当社は、非支配持分を公正価値で測定するか、または識別可能な純資産の公正価値の比例持分で測定するかを個々の取引ごとに選択しております。

    (3) 外貨換算

    ① 外貨建取引の換算

    外貨建取引は、取引日における為替レートまたはそれに近似するレートを用いて各社の機能通貨に換算しております。報告期間の期末日における外貨建貨幣性項目は、報告期間の期末日の為替レートにて機能通貨に換算しており、公正価値で測定される外貨建非貨幣性項目は、当該公正価値の算定日における為替レートにて機能通貨に換算しております。この結果生じる為替換算差額は、純損益として認識しております。ただし、非貨幣性項目の評価差額をその他の包括利益として認識する場合は、当該為替部分はその他の包括利益として認識しております。

    ② 在外営業活動体の換算 

    在外営業活動体の資産および負債は、報告期間の期末日の為替レートで換算しております。また、在外営業活動体の収益および費用は、為替レートが著しく変動している場合を除き、報告期間の期中平均為替レートで換算しております。換算により生じる為替換算差額はその他の包括利益として認識し、累計額はその他の資本の構成要素に含めております。

    在外営業活動体を処分する場合、当該在外営業活動体に関連する為替換算差額の累計額は、処分時に純損益として認識しております。

    (4) 金融商品

    ① 金融資産

    a. 当初認識および測定

    金融資産は、その当初認識時に償却原価で測定する金融資産または公正価値で測定する金融資産に分類しております。当社グループでは、金融資産に関する契約の当事者となった取引日に当該金融資産を認識しております。

    以下の条件がともに満たされる金融資産を償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    ・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルの中で資産が保有されている

    ・金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる

    償却原価で測定する金融資産以外の金融資産は、公正価値で測定する金融資産に分類しております。

    公正価値で測定する資本性金融資産については、純損益を通じて公正価値で測定しなければならない売買目的で保有される資本性金融資産を除き、個々の金融資産ごとに、純損益を通じて公正価値で測定するか、その他の包括利益を通じて公正価値で測定するかを当初認識時に指定し、当該指定を継続的に適用しております。

    金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産を除き、当初認識時に公正価値にその取得に直接起因する取引費用を加算して測定しております。純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は、当初認識時に公正価値で測定し、その取引に直接起因する取引費用は純損益として認識しております。

    b. 事後測定

    (a) 償却原価で測定する金融資産

    当初認識後は実効金利法に基づく償却原価で測定しております。

    (b) 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動を純損益として認識しております。

    (c) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動をその他の包括利益として認識しております。

    その他の包括利益として認識した金額は、認識を中止した場合または公正価値が著しく下落した場合(回復する見込があると認められる場合は除く)にその累計額を利益剰余金に振り替えており、純損益には振り替えておりません。なお、当該金融資産からの配当金については純損益として認識しております。

    c. 認識の中止

    金融資産は、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、または金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてが移転している場合において、認識を中止しております。

    d. 減損

    償却原価により測定する金融資産については、予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しております。

    貸倒引当金は、契約に基づいて当社グループが受け取るべき契約上のキャッシュ・フローと当社グループが受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローとの差額の現在価値であります。

    当社グループは、期末日ごとに各金融資産に係る信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかを判断しており、信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、期末日後12ヶ月以内に生じ得る債務不履行事象から生じる予想信用損失(12ヶ月の予想信用損失)により貸倒引当金の額を測定しております。一方、金融資産にかかる信用リスクが期末日時点にて当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産の予想存続期間にわたるすべての生じ得る債務不履行事象から生じる予想信用損失(全期間の予想信用損失)により貸倒引当金の額を測定しております。ただし、重大な金融要素を含んでいない営業債権、契約資産およびリース債権については、上記に関わらず、常に全期間の予想信用損失により貸倒引当金の額を測定しております。

    債務者の破産等による法的整理の手続き開始や債務者の財政状態の著しい悪化等の事実が発生している場合は、当該債権は信用減損が発生していると判定しております。会社更生法の規定による債権の切り捨て等により、将来回収できないことが明らかとなった債権については、当該債権の帳簿価額を直接減額しております。

    金融資産に係る貸倒引当金の繰入額は、純損益として認識しております。貸倒引当金を減額する事象が発生した場合は、貸倒引当金の戻入額を純損益として認識しております。

      金融資産に係る貸倒引当金は、以下のものを反映する方法で見積っております。

    ・一定範囲の生じ得る結果を評価することにより算定される、偏りのない確率加重金額

    ・貨幣の時間価値

    ・報告日時点で過大なコストまたは労力なしに利用可能である、過去の事象、現在の状況、ならびに将来の経済状況の予測についての合理的で裏付け可能な情報

    ② 金融負債

    a. 当初認識および測定

    金融負債は、その当初認識時に償却原価で測定する金融負債または純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類しております。当社グループでは、発行した負債証券を、その発行日に当初認識しており、それ以外の金融負債については、当該金融商品の契約の当事者になる取引日に当初認識しております。

    償却原価で測定する金融負債は、当初認識時に公正価値からその発行に直接起因する取引費用を減算して測定しておりますが、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債は、当初認識時に公正価値により測定しております。

    b. 事後測定

    (a) 償却原価で測定する金融負債

    当初認識後は実効金利法に基づく償却原価で測定しております。

    (b) 純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動を純損益として認識しております。

    c. 認識の中止

    金融負債は、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消しまたは失効となった時に認識を中止しております。

    ③ デリバティブおよびヘッジ会計

    当社グループでは、為替変動リスク、金利変動リスク等をヘッジするために、先物為替予約取引、金利スワップ取引等のデリバティブ取引を行っております。

    当社グループでは、ヘッジの開始時においてヘッジ関係ならびにヘッジの実施についてのリスク管理目的および戦略の公式な指定、文書化を行っております。当該文書にはヘッジ手段の特定、ヘッジの対象となる項目または取引、ヘッジされるリスクの性質およびヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象の公正価値またはキャッシュ・フローの変動に対するエクスポージャーを相殺するに際してのヘッジ手段の有効性の評価方法が含まれております。また、当社グループでは、ヘッジ関係の開始時および継続的に、ヘッジ関係がヘッジ有効性の要求を満たしているかどうかを評価しております。

    デリバティブは公正価値で当初認識しております。また、当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動は次のとおり処理しております。

    a. 公正価値ヘッジ

    ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動は、純損益またはその他の包括利益に認識しております。また、ヘッジされたリスクに対応するヘッジ対象の公正価値の変動については、ヘッジ対象の帳簿価額を修正して、純損益またはその他の包括利益として認識しております。

    b. キャッシュ・フロー・ヘッジ

    ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動のうち、有効なヘッジと判定される部分は、その他の包括利益として認識し、累計額は、その他の資本の構成要素に含めております。また、ヘッジ効果が有効でない部分は、純損益として認識しております。その他の資本の構成要素に累積された金額は、ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える会計期間においてその他の資本の構成要素から純損益に振り替えております。ただし、予定取引のヘッジがその後において非金融資産または非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、その他の資本の構成要素に累積された金額は、当該非金融資産または非金融負債の当初の帳簿価額の修正として処理しております。

    ヘッジ手段が失効、売却、終結または行使された場合、またはデリバティブがヘッジ会計の要件を満たさなくなった場合には、ヘッジ会計を将来に向けて中止しております。予定取引の発生がもはや見込まれない場合には、その他の資本の構成要素に累積された金額は、即時にその他の資本の構成要素から純損益に振り替えております。

    c. ヘッジ指定されていないデリバティブ

    デリバティブの公正価値の変動は、純損益として認識しております。

    ④ 金融資産と金融負債の相殺

    金融資産と金融負債は、認識した金額を相殺する法的に強制力のある権利を有しており、かつ、純額で決済する、または資産の実現と負債の決済を同時に実行する意図を有している場合に、相殺して純額で表示しております。

    (5) 現金及び現金同等物

    現金および現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金および容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されております。

    (6) 棚卸資産

    棚卸資産は取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い価額により測定しており、原価は、原材料費、直接労務費、その他の直接費および関連する製造間接費の適切な配賦額から構成されております。正味実現可能価額は、予想売価から、販売に要する見積費用を控除して算定しております。原価は、主として総平均法に基づき算定しております。

    (7) 有形固定資産

    当社グループは、有形固定資産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    土地および建設仮勘定以外の有形固定資産については、主として定額法で減価償却を行っております。

    主要な資産項目ごとの見積耐用年数は、以下のとおりであります。

     ・建物及び構築物      2-75年

     ・機械装置及び運搬具   2-27年

    有形固定資産の見積耐用年数、減価償却方法および残存価額は、各連結会計年度末において見直しを行っております。

    (8) のれんおよび無形資産

    ① のれん

    のれんは償却は行わず、毎期または減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しております。のれんの減損損失は連結損益計算書において認識され、その後の戻入れは行っておりません。

    また、のれんは取得価額から減損損失累計額を控除した帳簿価額で表示しております。

    ② 無形資産

    個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しております。企業結合で取得した無形資産は、取得日現在における公正価値で測定しております。

    当社グループは、無形資産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    耐用年数を確定できる無形資産は、見積耐用年数にわたって定額法で償却しております。無形資産は、主に自社利用目的のソフトウェアであり、見積耐用年数は2年から10年としております。

    (9) リース

    当社グループは、契約の開始時に、当該契約がリースまたはリースを含んだものであるのかどうかを判定しております。契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるかまたはリースを含んでおります。

    ① 借手としてのリース

    リースの開始日において、使用権資産およびリース負債を認識しております。使用権資産は開始日においてリース負債の当初測定額に当初直接コスト等を調整し、リース契約に基づき要求される原状回復義務等のコストを加えた額で当初の測定を行っております。開始日後においては、原価モデルを適用して、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除して測定しております。使用権資産は、当社グループがリース期間の終了時にリース資産の所有権を取得することが合理的に確実である場合を除き、開始日から耐用年数またはリース期間の終了時のいずれか早い時まで、定額法により減価償却しております。リース期間については、リースの解約不能期間に加えて、行使することが合理的に確実である場合におけるリースの延長オプションの対象期間と、行使しないことが合理的に確実である場合におけるリースの解約オプションの対象期間を含む期間として決定しております。

    リース負債は、開始日において同日現在で支払われていないリース料を借手の追加借入利子率で割り引いた現在価値で測定しております。開始日後においては、リース負債に係る金利や、支払われたリース料を反映するようにリース負債の帳簿価額を増減しております。リースの条件変更が行われた場合には、リース負債を再測定しております。また、リースの条件変更のうち独立したリースとして会計処理されず、かつリースの範囲を減少させるものについては、使用権資産の帳簿価額をリースの部分的または全面的な解約を反映するように減額し、リースの部分的または全面的な解約に係る利得または損失を純損益に認識しております。それ以外のリースの条件変更については、使用権資産に対して対応する修正を行っております。

    ただし、短期リースおよび少額資産のリースについては、認識の免除を適用し、使用権資産およびリース負債を認識せず、リース料をリース期間にわたり定額法により費用認識しております。

    ② 貸手としてのリース

    契約の形式ではなく取引の実質に応じてファイナンス・リースまたはオペレーティング・リースに分類しております。ファイナンス・リースに基づいて保有している資産は、正味リース投資未回収額に等しい金額で債権として表示しております。

    サブリースを分類する際は、中間の貸手は、ヘッドリースから生じる使用権資産を参照して分類しております。

    オペレーティング・リースにおいては、対象となる資産を連結財政状態計算書に計上しており、受取リース料はリース期間にわたり定額法により収益として認識しております。

    (10) 投資不動産

    投資不動産は、賃貸収益もしくはキャピタル・ゲインまたはその両方を目的として保有する不動産であります。

    当社グループは、投資不動産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    土地以外の投資不動産は見積耐用年数にわたって主として定額法で減価償却を行っております。主要な投資不動産の見積耐用年数は26年であります。

    投資不動産の見積耐用年数、減価償却方法および残存価額は、各連結会計年度末において見直しを行っております。

    (11) 非金融資産の減損

    有形固定資産および無形資産等について、各報告期間の期末日現在で減損している可能性を示す兆候がある場合、資金生成単位で回収可能価額を処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額で評価し、資産の帳簿価額が回収可能価額を上回る場合、回収可能価額まで減損しております。

    のれん、耐用年数の確定できない無形資産および未だ使用可能ではない無形資産については毎期、さらに減損の兆候がある場合には都度、減損テストを実施しております。

    過年度にのれん以外の資産について認識した減損損失については、報告期間の期末日において、認識した減損損失がもはや存在しない、または減少している可能性を示す兆候があるか否かを判定しております。このような兆候が存在する場合には、回収可能価額の見積りを行い、当該回収可能価額が資産またはその資産の属する資金生成単位の帳簿価額を上回る場合には、減損損失を認識しなかった場合の減価償却控除後の帳簿価額を上限として、帳簿価額を回収可能価額まで増額し、減損損失の戻入れを認識しております。のれんについて認識した減損損失は、以後の期間において戻入れておりません。

    (12) 退職後給付

    ① 確定給付制度

    確定給付制度は、確定拠出制度以外の退職給付制度であります。確定給付制度債務は、制度ごとに区別して、従業員が過年度および当年度において提供したサービスの対価として獲得した将来給付額を見積り、当該金額を現在価値に割引くことによって算定しております。制度資産の公正価値は当該算定結果から差し引いております。割引率は、当社グループの確定給付制度債務と概ね同じ満期日を有するもので、かつ、支払見込給付と同じ通貨建の優良社債の市場利回りを参照して決定しております。

    退職給付制度が改訂された場合、従業員による過去の勤務に関連する給付金の変動部分は、当該費用を即時に純損益として認識しております。

    当社グループは、確定給付負債(資産)の純額の再測定による増減をその他の包括利益で認識し、直ちに利益剰余金に振り替えております。

    ② 確定拠出制度

    確定拠出制度に係る費用は、従業員がサービスを提供した期間に費用として認識しております。

    (13) 株式に基づく報酬

    当社は、当社ならびに事業会社の取締役(社外取締役を除く)および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)の報酬の一部について、報酬と当社グループの業績および株式価値との連動性をより明確にし、株主との価値共有を一層に促進することで、中長期的な企業価値の向上に貢献する意識を高めることを目的として、株式給付信託による持分決済型および現金決済型の株式報酬制度を導入しております。

    持分決済型の株式報酬については、受領したサービスの対価を、付与する当社株式の公正価値を参照して測定しております。算定されたサービスの対価は費用として認識し、同額を資本の増加として認識しております。

    現金決済型の株式報酬については、支払額の公正価値を負債として認識し、無条件に報酬を受ける権利が確定するまでの期間にわたり、当該負債の公正価値の変動を純損益として認識しております。

    (14) 引当金

    引当金は、過去の事象の結果として現在の債務(法的債務または推定的債務)を有しており、当該債務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りが可能である場合に認識しております。

    貨幣の時間的価値の影響に重要性がある場合、当該負債に特有のリスクを反映させた割引率を用いて割引いた金額で引当金を測定しております。

    (15) 収益

    当社グループは、IFRS第9号「金融商品」に基づく利息および配当収益等を除き、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。

    ステップ1:顧客との契約を識別する

    ステップ2:契約における履行義務を識別する

    ステップ3:取引価格を算定する

    ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する

    ステップ5:履行義務を充足した時点で(または充足するに応じて)収益を認識する

    鉄鋼事業における鉄鋼製品等の販売については、主として製品を出荷した時点で、顧客に製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、支払を受ける権利が確定するため、その時点で収益を認識しております。取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

    エンジニアリング事業における工事契約等については、主として、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識しております。取引の対価は、主として、履行義務の充足とは別に契約期間中に段階的に受領するとともに、残額については履行義務をすべて充足したのち一定期間経過後に受領しております。一部の取引の対価については、重大な金融要素を含んでおります。一定の期間にわたり充足する履行義務については、収益を認識するために、原価に基づくインプット法を使用しております。原価に基づくインプット法は、財またはサービスに対する支配を顧客に移転する際の当社グループの履行を描写しないインプットの影響を除外しており、コストが進捗度に比例して発生しない状況では、発生したコストに限定して収益を認識するようにインプット法を調整することで、当社グループの履行を忠実に描写しております。

    商社事業における鉄鋼製品等の販売については、主として製品を顧客に引き渡した時点で、顧客に製品の法的所有権、物理的占有、製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、支払を受ける権利が確定するため、その時点で収益を認識しております。なお、商社事業における一部の取引については、代理人業務を担う義務を負っております。取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

    当社グループが当事者として取引を行っている場合には、顧客から受け取る対価の総額で収益を表示しており、当社グループが第三者のために代理人として取引を行っている場合には、顧客から受け取る対価の総額から第三者のために回収した金額を差し引いた手数料の額で収益を表示しております。

    (16) 事業利益

    事業利益は税引前利益から金融損益および金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益であり、当社連結業績の代表的指標であります。

    (17) 金融収益および金融費用

    金融収益は、主として受取利息から構成されており、金融費用は、主として支払利息から構成されております。受取利息は、実効金利法により発生時に収益として認識しております。支払利息は、実効金利法により発生時に費用として認識しております。

    (18) 受取配当金

    受取配当金は、配当を受け取る権利が確定した時点で純損益として認識しております。

    当社グループが保有する株式および出資金のうち、営業取引の円滑な推進を目的として保有するものに係る受取配当金は、その他の収益に含めて表示しております。

    (19) 法人所得税

    法人所得税費用は、当期税金費用と繰延税金費用から構成されております。これらは、その他の包括利益または資本で直接認識する項目から生じる場合、および企業結合から生じる場合を除き、純損益として認識しております。

    当期税金費用は、税務当局から還付もしくは税務当局に対する納付が予想される金額で測定され、税額の算定に使用する税率または税法は、報告期間の期末日までに制定もしくは実質的に制定されているものであります。

    繰延税金資産および繰延税金負債は、資産および負債の帳簿価額と税務基準額との差異である一時差異、税務上の繰越欠損金および繰越税額控除について認識しており、期末日までに制定または実質的に制定されている税率および税法に基づいて、当該資産が実現する、または負債が決済される期の税率を見積り、算定しております。

    繰延税金負債は、以下を除く将来加算一時差異に対して認識しております。

    ・のれんの当初認識から生じる一時差異

    ・企業結合でなく、かつ取引時に会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産または負債の当初認識から生じる一時差異

    ・子会社、関連会社に対する投資および共同支配の取決めに対する持分に関連する将来加算一時差異について、一時差異の解消時期をコントロールすることが可能であり、かつ当該一時差異が予測可能な将来に解消しない可能性が高い場合

    繰延税金資産は、企業結合でなく、かつ取引時に会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産または負債の当初認識から生じる場合を除き、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、将来減算一時差異、繰越欠損金および未使用の税額控除について認識しております。

    子会社、関連会社に対する投資および共同支配の取決めに対する持分に関連する将来減算一時差異については、一時差異が予測可能な将来に解消する可能性が高く、かつ当該一時差異が使用できる課税所得の生じる可能性が高い場合のみ、繰延税金資産を認識しております。

    繰延税金資産と繰延税金負債は、未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法律上強制力のある権利を有する場合、かつ以下のいずれかの要件を満たす場合のみ相殺しております。

    ・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、同一の納税主体に対して課された法人所得税に関するものである場合

    ・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、別々の納税主体に対して課された法人所得税に関するものであり、その納税主体が未収法人所得税と未払法人所得税を純額により決済すること、または資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合

    なお、当社は連結納税制度を適用しております。

    (20) 資本

    ① 資本金および資本剰余金

    株主からの払込資本は、資本金または資本剰余金として認識しております。

    ② 自己株式

    自己株式を取得した場合は、直接取引費用を含む支払対価を、資本の控除項目として認識しております。

    (21) 1株当たり利益

    基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、当連結会計年度中の発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。
     希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有する全ての潜在株式の影響を調整することにより計算しております。

    4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定

    当社グループは、連結財務諸表を作成するために、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の金額に影響を及ぼす判断、会計上の見積りおよび仮定を用いております。見積りおよび仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら実際の結果は、その性質上、見積りおよび仮定と異なることがあります。

    見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直されております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間および将来の期間において認識しております。

    連結財務諸表に重要な影響を与える会計方針を適用する過程で行った判断は、主に以下のとおりであります。

    ・子会社、関連会社および共同支配の取決めの範囲(注記「3. 重要な会計方針」)

    ・収益認識(注記「3. 重要な会計方針」)

    ・リース(注記「3. 重要な会計方針」)

    連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積りおよび仮定に関する情報は、以下のとおりであります。

    ・棚卸資産の評価(注記「3. 重要な会計方針」および注記「9. 棚卸資産」)

    棚卸資産は、取得原価で測定しておりますが、報告期間末における正味実現可能価額が取得原価より下落している場合には、当該正味実現可能価額で測定し、取得原価との差額を原則として売上原価に認識しております。また、営業循環過程から外れて滞留する棚卸資産については、将来の需要や市場動向を反映して正味実現可能価額等を算定しております。市場環境が予測より悪化して正味実現可能価額が著しく下落した場合には、損失が発生する可能性があります。

    ・非金融資産の減損(注記「3. 重要な会計方針」および注記「16. 非金融資産の減損」)

    当社グループは、有形固定資産、のれんおよび無形資産について、注記「3. 重要な会計方針」に従って、減損テストを実施しております。減損テストにおける回収可能価額の算定において、将来のキャッシュ・フロー、割引率等について仮定を設定しております。これらの仮定については、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

    ・繰延税金資産の回収可能性(注記「3. 重要な会計方針」および注記「19. 法人所得税」)

    繰延税金資産は、将来減算一時差異等を使用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しております。課税所得が生じる可能性の判断においては、事業計画に基づき課税所得の発生時期および金額を見積っております。このような見積りは、経営者による最善の見積りにより行っておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって実際の結果と異なる可能性があります。

    ・引当金の会計処理と評価(注記「3. 重要な会計方針」および注記「23. 引当金」)

    引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれる支出の期末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において債務の決済に要すると見込まれる支出額は、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。

    ・確定給付制度債務の測定(注記「3. 重要な会計方針」および注記「24. 退職後給付」)

    確定給付企業年金制度については、確定給付制度債務と制度資産の公正価値の純額を負債または資産として認識しております。確定給付制度債務は、数理計算上の仮定に基づいて算定しており、数理計算上の仮定には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等の見積りが含まれております。これらの仮定は、金利変動の市場動向等、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断して決定しております。これら数理計算上の仮定は将来の不確実な経済環境あるいは社会情勢の変動等によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、確定給付制度債務の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。

    ・金融商品に関する事項(注記「3. 重要な会計方針」および注記「39. 金融商品」)

    当社グループは、特定の金融商品の公正価値を評価する際に、重要な観察可能でないインプットを使用して測定しております。観察可能でないインプットは、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

    ・偶発事象(注記「42. 偶発債務」)

    偶発事象は、期末日における全ての利用可能な証拠を勘案し、その発生可能性および金額的影響を考慮した上で、将来の事業に重要な影響を及ぼしうる項目を開示しております。

    5.未適用の新基準書

    連結財務諸表の承認日までに新設または改訂が行われた新基準書および新解釈指針のうち、当社グループが早期適用していないもので、重要な影響を及ぼすものはありません。

    6.セグメント情報

    (1) 報告セグメントの概要

    当社グループは、持株会社である当社のもと、「JFEスチール㈱」、「JFEエンジニアリング㈱」、および「JFE商事㈱」の3つの事業会社をおき、事業分野ごとの特性に応じた業務執行体制をとっております。

    当社グループの報告セグメントは、事業会社(連結ベース)を単位としたそれらに属する製品・サービス別により識別されております。なお、報告にあたって集約した事業セグメントはありません。

    各報告セグメントに属する製品およびサービスは、「鉄鋼事業」は各種鉄鋼製品、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業、「エンジニアリング事業」はエネルギー、都市環境、鋼構造、産業機械等に関するエンジニアリング事業、リサイクル事業および電力小売事業、「商社事業」は鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売であります。

    (2) 報告セグメントに関する情報

    報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「3.重要な会計方針」における記載と同一であります。

    当社グループは、セグメント利益に基づきセグメントの業績を評価しております。セグメント利益は、税引前利益から金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益となっております。

    セグメント間の取引は、市場価格等に基づいております。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    鉄鋼 エンジニアリング 商社 計 調整額(注) 連結財務諸表計上額
    売上収益
    外部顧客への売上収益 1,938,933 474,908 813,443 3,227,285 - 3,227,285
    セグメント間の売上収益 316,283 10,842 119,066 446,192 △446,192 -
    合計 2,255,216 485,750 932,510 3,673,477 △446,192 3,227,285
    セグメント利益 △65,461 24,073 20,098 △21,289 △4,118 △25,408
    固定資産売却益 28,021
    減損損失 △7,544
    税引前損失(△) △4,930
    セグメント資産 3,864,262 478,146 717,270 5,059,679 △404,707 4,654,972
    その他の項目
    減価償却費及び償却費 211,645 14,629 11,065 237,340 △987 236,353
    減損損失 △6,351 △59 △1,133 △7,544 - △7,544
    金融収益 689 171 1,000 1,861 △174 1,686
    金融費用 △11,880 △838 △2,053 △14,772 588 △14,184
    持分法による投資損益(△は損失) 16,873 277 671 17,822 △3,582 14,239
    持分法で会計処理されている投資 312,476 11,903 17,144 341,525 13,717 355,242
    資本的支出 308,384 22,358 12,798 343,540 △1,145 342,395

     (注) 調整額は、以下のとおりであります。

    ・セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社利益9,334百万円、各報告セグメントからの受取配当金の消去額△8,847百万円、ジャパン マリンユナイテッド㈱に係る持分法による投資損失△4,136百万円、その他セグメント間取引消去等△469百万円であります。全社利益は、当社の利益であります。

    ・セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産103,726百万円、セグメント間の債権債務の相殺消去等△508,433百万円であります。全社資産は、当社の資産であります。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    鉄鋼 エンジニアリング 商社 計 調整額(注) 連結財務諸表計上額
    売上収益
    外部顧客への売上収益 2,790,084 496,834 1,078,225 4,365,145 - 4,365,145
    セグメント間の売上収益 383,391 11,380 153,537 548,309 △548,309 -
    合計 3,173,475 508,215 1,231,763 4,913,454 △548,309 4,365,145
    セグメント利益 323,776 26,005 55,973 405,756 △946 404,809
    減損損失 △11,355
    関係会社整理損失 △4,918
    税引前利益 388,535
    セグメント資産 4,425,035 501,332 953,200 5,879,568 △591,659 5,287,909
    その他の項目
    減価償却費及び償却費 225,486 16,143 11,743 253,372 △1,089 252,283
    減損損失 △7,308 △2,778 △1,269 △11,355 - △11,355
    金融収益 633 182 951 1,767 △218 1,549
    金融費用 △11,543 △691 △1,819 △14,054 848 △13,205
    持分法による投資損益 95,995 773 1,375 98,144 1,586 99,730
    持分法で会計処理されている投資 405,191 15,017 19,921 440,131 14,511 454,642
    資本的支出 304,967 24,742 12,100 341,811 △875 340,935

     (注) 調整額は、以下のとおりであります。

    ・セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社利益49,716百万円、各報告セグメントからの受取配当金の消去額△48,855百万円、ジャパン マリンユナイテッド㈱に係る持分法による投資利益181百万円、その他セグメント間取引消去等△1,989百万円であります。全社利益は、当社の利益であります。

    ・セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産54,197百万円、セグメント間の債権債務の相殺消去等△645,856百万円であります。全社資産は、当社の資産であります。

    (3) 製品およびサービスの区分に関する情報

    報告セグメントに関する情報と同一であります。

    (4) 外部顧客への売上収益の地域別情報

    「27. 売上収益」に記載しております。 (5) 非流動資産(金融資産、退職給付に係る資産および繰延税金資産を除く)の地域別情報

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    日本 1,898,718 1,984,409
    その他 159,636 154,559
    合計 2,058,355 2,138,968

    (注) 非流動資産は当社グループ各社の所在地を基礎としております。  (6) 主要な顧客に関する情報

    外部顧客への売上収益のうち、連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める相手先は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    関連するセグメント名 前連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱およびそのグループ会社 鉄鋼、商社 296,596 437,482

    7.現金及び現金同等物

    現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    現金および預入期間が3ヶ月以内の銀行預金 142,404 99,663
    譲渡性預金 - 2,100
    預け金 12 10
    合計 142,416 101,773

    現金及び現金同等物は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    また、連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物と一致しております。

    8.営業債権及びその他の債権

    営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    受取手形及び売掛金 716,893 742,836
    その他 37,012 56,453
    貸倒引当金 △2,080 △2,333
    合計 751,824 796,955

    連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

    営業債権及びその他の債権は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    9.棚卸資産

    棚卸資産の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    商品及び製品 378,785 626,321
    仕掛品 39,436 33,782
    原材料及び貯蔵品 367,409 567,831
    合計 785,632 1,227,935

    前連結会計年度および当連結会計年度において、費用として認識され、売上原価に含まれている棚卸資産の金額は、それぞれ2,396,972百万円、3,171,818百万円であります。

    10.その他の金融資産

    (1) その他の金融資産の内訳

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    償却原価で測定する金融資産
    リース債権(非流動) 24,135 22,673
    その他 35,580 33,208
    貸倒引当金 △655 △303
    小計 59,059 55,578
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 28,238 34,229
    その他 3,871 3,853
    小計 32,109 38,083
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 160,405 139,689
    出資金 6,290 6,697
    小計 166,696 146,387
    合計 257,865 240,048
    流動資産 13,359 22,830
    非流動資産 244,505 217,217
    合計 257,865 240,048

    連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

    (2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の主な銘柄および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    銘柄 前連結会計年度(2021年3月31日)
    フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 17,218
    東海旅客鉄道㈱ 13,680
    東国製鋼㈱ 11,124
    いすゞ自動車㈱ 10,297
    住友不動産㈱ 6,210
    (単位:百万円)
    銘柄 当連結会計年度(2022年3月31日)
    フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 20,991
    東国製鋼㈱ 14,144
    Cia.ニポ・ブラジレイラ・デ・ペロティザソン 10,201
    東海旅客鉄道㈱ 8,806
    いすゞ自動車㈱ 6,876

    株式および出資金は主にグループの事業の維持および成長を目的として保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に指定しております。

    保有資産の効率化および有効活用を図るため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の売却(認識の中止)を行っております。

    売却時の公正価値およびその他の包括利益として認識されていた累積損益は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    公正価値 128,281 31,759
    その他の包括利益として認識されていた累積損益 38,010 8,251

    11.その他の資産および負債

    その他の流動資産、その他の非流動資産、その他の流動負債およびその他の非流動負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (1) その他の流動資産およびその他の非流動資産

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    前渡金 16,922 36,139
    その他 77,054 97,484
    合計 93,977 133,624
    流動資産 79,430 118,235
    非流動資産 14,547 15,388
    合計 93,977 133,624

    (2) その他の流動負債およびその他の非流動負債

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    未払費用 153,613 192,489
    その他 63,284 53,324
    合計 216,897 245,813
    流動負債 208,510 236,856
    非流動負債 8,387 8,957
    合計 216,897 245,813

    12.有形固定資産

    有形固定資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    期首残高 338,734 813,348 46,141 388,658 123,568 7,300 1,717,751
    取得 38,611 219,469 16,827 1,174 △2,341 1,872 275,612
    売却または処分 △642 △2,477 △221 △964 △1,798 △13 △6,118
    減価償却費 △27,346 △139,298 △16,487 △25 - △1,894 △185,051
    減損損失 △1,434 △5,232 △220 △526 △29 - △7,442
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △3,107 △16,599 503 △726 △1,917 △600 △22,447
    期末残高 344,815 869,209 46,542 387,590 117,481 6,663 1,772,303

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    期首残高 344,815 869,209 46,542 387,590 117,481 6,663 1,772,303
    取得 49,469 254,959 16,726 1,181 △40,930 2,760 284,166
    売却または処分 △771 △1,998 △200 △1,834 △2,011 △5 △6,821
    減価償却費 △28,321 △151,587 △16,762 △28 - △1,898 △198,599
    減損損失 △4,150 △1,789 △119 △920 △2,289 - △9,269
    在外営業活動体の外貨換算差額等 612 5,723 668 436 1,996 △437 8,999
    期末残高 361,655 974,517 46,854 386,423 74,246 7,081 1,850,779

    (注) 1 有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に含まれております。

    2 建設仮勘定の取得には、新規取得による増加額のほか、各有形固定資産科目への振り替え額を含めた純額で表示しております。

    有形固定資産の取得原価、減価償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    前連結会計年度(2021年3月31日)
    取得原価 1,890,019 6,286,086 202,399 410,263 122,588 17,901 8,929,258
    減価償却累計額および減損損失累計額 △1,545,203 △5,416,876 △155,857 △22,672 △5,106 △11,238 △7,156,954
    帳簿価額 344,815 869,209 46,542 387,590 117,481 6,663 1,772,303
    当連結会計年度(2022年3月31日)
    取得原価 1,937,455 6,461,920 206,108 411,182 77,421 19,917 9,114,004
    減価償却累計額および減損損失累計額 △1,575,799 △5,487,402 △159,253 △24,759 △3,174 △12,835 △7,263,224
    帳簿価額 361,655 974,517 46,854 386,423 74,246 7,081 1,850,779

    13.のれんおよび無形資産

    (1) 増減表

    のれんおよび無形資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    期首残高 6,497 81,054 7,747 95,299
    取得 - 29,048 414 29,463
    売却または処分 - △1,300 △3 △1,303
    償却費 - △21,866 △355 △22,221
    減損損失 - △34 △61 △95
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △296 442 △31 114
    期末残高 6,200 87,344 7,711 101,256

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    期首残高 6,200 87,344 7,711 101,256
    取得 2,439 34,589 3,763 40,791
    売却または処分 - △198 △4 △203
    償却費 - △24,232 △324 △24,556
    減損損失 △581 △79 △1,421 △2,082
    在外営業活動体の外貨換算差額等 116 1,121 278 1,517
    期末残高 8,174 98,545 10,002 116,721

    (注)無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に含まれております。

    のれんおよび無形資産の取得原価、償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    前連結会計年度(2021年3月31日)
    取得原価 10,244 389,962 25,051 425,258
    償却累計額および減損損失累計額 △4,043 △302,618 △17,340 △324,002
    帳簿価額 6,200 87,344 7,711 101,256
    当連結会計年度(2022年3月31日)
    取得原価 12,799 419,400 27,715 459,916
    償却累計額および減損損失累計額 △4,625 △320,855 △17,713 △343,194
    帳簿価額 8,174 98,545 10,002 116,721

    (2) 研究開発費

    前連結会計年度および当連結会計年度における「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に計上された研究開発費は、それぞれ36,205百万円、39,658百万円であります。

    14.リース取引

    (1) 借手のリース取引

    当社グループは、借手として、機械装置、船舶、建物等を賃借しております。リース契約には更新オプションを含むものがありますが、エスカレーション条項を含む重要なリース契約はありません。また、リース契約によって課された重要な制限(追加借入および追加リースに関する制限等)はありません。

    ① リースに係る損益およびキャッシュ・アウトフローに関する開示

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    使用権資産の減価償却費
    建物及び構築物 11,174 11,680
    機械装置及び運搬具 11,999 11,079
    工具、器具及び備品 2,631 3,169
    土地 1,256 1,235
    その他 1,029 981
    合計 28,090 28,147
    リース負債に係る金利費用 583 550
    短期リースに係る費用 4,316 3,699
    少額資産のリースに係る費用 769 770
    使用権資産のサブリースによる収益 1,587 1,631
    リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 50,597 57,367

    ② 使用権資産の帳簿価額の内訳に関する開示

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    建物及び構築物 40,711 39,852
    機械装置及び運搬具 51,824 42,765
    工具、器具及び備品 5,554 3,796
    土地 11,271 9,485
    その他 2,576 2,517
    合計 111,938 98,417

    前連結会計年度および当連結会計年度における使用権資産の増加額は、それぞれ36,591百万円、21,478百万円であります。

    (2) 貸手のリース取引

    当社グループは、貸手として、建物等を賃貸しており、リスク管理戦略として敷金を受け入れております。

    ① オペレーティング・リースによる収益

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    リース収益 11,355 11,281

    ② 解約不能オペレーティング・リース料の満期分析

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 1,238 1,408
    1年超2年以内 1,225 1,408
    2年超3年以内 1,225 1,342
    3年超4年以内 1,159 1,144
    4年超5年以内 961 891
    5年超 1,828 997
    合計 7,638 7,193

    ③ ファイナンス・リースによる収益

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    正味リース投資未回収額に対する金融収益 919 873

    ④ リース料債権の満期分析

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 6,951 6,940
    1年超2年以内 5,885 6,227
    2年超3年以内 4,111 6,066
    3年超4年以内 5,276 8,247
    4年超5年以内 7,839 5,657
    5年超 10,389 4,737
    合計 40,453 37,877
    未獲得金融収益 6,407 5,240
    正味リース投資未回収額 34,045 32,637

    15.投資不動産

    (1) 増減表

    投資不動産の帳簿価額の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 58,158 58,310
    取得 728 308
    有形固定資産からの振替 982 270
    有形固定資産への振替 △155 △245
    減価償却 △989 △979
    減損損失 △5 -
    売却または処分 △409 △3
    期末残高 58,310 57,660
    取得原価 (期首残高) 127,821 128,205
    減価償却累計額および減損損失累計額(期首残高) △69,662 △69,894
    取得原価 (期末残高) 128,205 126,388
    減価償却累計額および減損損失累計額(期末残高) △69,894 △68,728

    (2) 公正価値

    投資不動産の帳簿価額および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
    投資不動産 58,310 137,251 57,660 136,369

    投資不動産の公正価値は、主として独立した不動産鑑定士による不動産鑑定評価等に基づいております。

    投資不動産の公正価値ヒエラルキーは、観測可能でないインプットを含むことからレベル3に分類しております。

    なお、公正価値ヒエラルキーについては、「39.金融商品」に記載しております。

    (3) 投資不動産からの収益および費用

    投資不動産からの賃貸料収入および直接営業費の金額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    賃貸料収入 11,355 11,281
    賃貸料収入を生み出した投資不動産から生じた直接営業費 3,104 3,084
    賃貸料収入を生み出さなかった投資不動産から生じた直接営業費 20 24

    16.非金融資産の減損

    当社グループは、減損の兆候を判定するにあたって、原則として、遊休資産、賃貸資産、各種プロジェクト資産および事業用資産に分類し、それぞれにおいて独立したキャッシュ・フローを生成する最小単位にグルーピングを実施しております。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    主として遊休資産について、帳簿価額を回収可能価額まで減額したこと等により、当該減少額を連結損益計算書の減損損失(7,544百万円)に計上いたしました。その内訳は、機械装置及び運搬具5,232百万円、建物及び構築物等2,311百万円であります。なお、当該資産の回収可能価額は、主として処分見込価額としております。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    主として事業環境の悪化した事業用資産(ミャンマー)について、帳簿価額を回収可能価額まで減額したこと等により、当該減少額を連結損益計算書の減損損失(11,355百万円)に計上いたしました。その内訳は、建物及び構築物4,150百万円、建設仮勘定2,289百万円、機械装置及び運搬具1,789百万円、無形資産のその他等3,126百万円であります。なお、当該資産の回収可能価額は、主として正味売却価額により測定しております。正味売却価額は、主として観測可能でないインプットを含む評価技法(コストアプローチ)から測定しており、公正価値ヒエラルキーはレベル3に分類しております。

    17.子会社

    主要な子会社

    当連結会計年度末の主要な子会社の状況は、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載のとおりであります。

    18.持分法で会計処理されている投資

    (1) 重要性のある関連会社

    JSWスチール・リミテッド

    JSWスチール・リミテッド(所在地:インド ムンバイ)は、主として鉄鋼製品の製造・販売の事業活動を行っております。

    同社の要約連結財務諸表は、以下のとおりであります。

    なお、同社の連結財務諸表は、同社の現地の法制度上、当社が入手可能となる時期に制約があるため、12月31日を報告期間の末日とする仮決算に基づく連結財務諸表を使用しております。

    ただし、当注記においては、各連結会計年度末時点で公表済の同社の要約連結財務諸表を開示しており、財政状態計算書項目については9月30日の財務情報、損益計算書および包括利益計算書項目については、同社の12月31日に終了する報告期間の9ヶ月の財務情報を記載しております。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    流動資産 426,411 770,877
    非流動資産 1,393,517 1,876,724
    資産合計 1,819,928 2,647,601
    流動負債 576,718 728,469
    非流動負債 717,355 986,714
    負債合計 1,294,074 1,715,183
    資本合計 525,854 932,418
    親会社の所有者に帰属する持分 534,047 942,896
    非支配持分 △8,193 △10,478
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    売上収益 767,122 1,492,140
    当期利益 53,389 263,925
    その他の包括利益 8,859 28,125
    当期包括利益 62,248 292,050

    また、上記の要約連結財務諸表に基づく親会社の所有者に帰属する持分とJSWスチール・リミテッドに対する持分の帳簿価額との調整および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する持分 534,047 942,896
    所有持分割合(%) 15.0 15.0
    当社グループに帰属する持分 80,107 141,434
    連結調整 6,408 6,473
    JSWスチール・リミテッドに対する持分の帳簿価額 86,515 147,908
    JSWスチール・リミテッドに対する持分の公正価値 258,175 433,003

    前連結会計年度および当連結会計年度におけるJSWスチール・リミテッドから受け取った配当金は、それぞれ1,062百万円、3,504百万円であります。

    (2) 重要性のない関連会社および共同支配企業

    重要性のない関連会社および共同支配企業に対する投資の帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    関連会社 128,887 131,464
    共同支配企業 139,840 175,269

    重要性のない関連会社および共同支配企業に関する財務情報は、以下のとおりであります。なお、これらの金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    関連会社
    当期利益 △45 10,094
    その他の包括利益 13,750 △5,110
    当期包括利益 13,705 4,984
    共同支配企業
    当期利益 4,963 36,210
    その他の包括利益 46 △715
    当期包括利益 5,009 35,494

    (3) 共同支配企業に対するコミットメント

    当社グループは、一部の共同支配企業に対して、出資を行うコミットメントを有しております。重要性のある出資コミットメントに基づき、当社グループが新規又は追加の出資をする可能性のある金額は、前連結会計年度末、当連結会計年度末において、それぞれ1,090百万円、6,527百万円であります。

    19.法人所得税

    (1) 繰延税金資産および繰延税金負債

    繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    繰延税金資産
    退職給付に係る負債 36,295 32,304
    減損損失 36,676 31,472
    未払賞与 13,426 17,412
    未払費用 9,989 9,983
    その他 50,320 39,045
    繰延税金資産合計 146,708 130,217
    繰延税金負債
    関係会社留保利益 18,670 33,742
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 23,403 20,183
    固定資産圧縮積立金 6,526 6,747
    その他 19,684 21,237
    繰延税金負債合計 68,285 81,910
    繰延税金資産の純額 78,422 48,307

    繰延税金資産または繰延税金負債の純額の変動の内容は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 91,207 78,422
    繰延税金費用 4,552 △26,173
    その他の包括利益の各項目に関する繰延税金
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 △1,316 △2,257
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 △11,470 △446
    確定給付制度の再測定 △5,089 △2,935
    その他 538 1,697
    期末残高 78,422 48,307

    連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    将来減算一時差異 347,458 366,197
    税務上の繰越欠損金 414,328 342,079

    なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、上記の将来減算一時差異に対応する未認識の繰延税金資産は、それぞれ106,425百万円、112,450百万円であり、税務上の繰越欠損金に対応する未認識の繰延税金資産は、それぞれ21,709百万円、25,934百万円であります。

    連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、税務上の繰越欠損金の失効期限別内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年目 108,151 5,977
    2年目~5年目 76,886 91,433
    5年超 226,774 227,649
    失効期限の定めなし 2,515 17,018
    合計 414,328 342,079

    前連結会計年度および当連結会計年度において繰延税金負債を認識していない子会社等に対する投資に係る将来加算一時差異の合計額は、それぞれ62,727百万円、58,193百万円であります。

    これらは当社グループが一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高いことから、繰延税金負債を認識しておりません。

    前連結会計年度および当連結会計年度の繰延税金資産のうち、当期または前期に損失が生じており、繰延税金資産の回収可能性が将来の課税所得の有無に依存している納税主体に帰属しているものは、それぞれ124,021百万円および108,191百万円であります。

    当社グループは繰延税金資産の回収可能性の評価において、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来課税所得およびタックスプランニングを考慮しております。

    (2) 法人所得税費用

    法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    当期税金費用 18,685 72,568
    繰延税金費用 △4,552 26,173
    合計 14,133 98,741

    (3) 実効税率の調整

    法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異について、原因となった主な項目の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:%)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    法定実効税率 30.0 30.0
    (調整)
    交際費等永久に損金に算入されない項目 △9.9 0.2
    受取配当金等永久に益金に算入されない項目 6.7 △0.1
    評価性引当額の増減 △242.7 2.6
    持分法による投資損益 86.6 △7.7
    関係会社留保利益 △90.2 3.9
    その他 △67.2 △3.6
    税効果会計適用後の法人税等の負担率 △286.6 25.4

    20.営業債務及びその他の債務

    営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    支払手形及び買掛金 436,211 615,923
    未払金 60,784 62,454
    合計 496,995 678,377

    営業債務及びその他の債務は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

    21.社債、借入金及びリース負債

    (1) 社債、借入金及びリース負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    短期借入金(注1) 125,816 149,834
    1年内返済長期借入金(注1) 72,151 128,134
    1年内償還予定の社債(注2) 30,183 19,990
    社債(注2) 259,401 274,197
    長期借入金(注1) 1,159,012 1,133,287
    リース負債 159,573 144,021
    合計 1,806,139 1,849,466
    流動負債 277,027 339,726
    非流動負債 1,529,112 1,509,739
    合計 1,806,139 1,849,466

    社債、借入金及びリース負債は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

    社債および借入金に関し、当社グループの財務活動に重大な影響を及ぼす財務制限条項は付されておりません。

    (注1) 当期末残高に対する加重平均利率および返済期限は、以下のとおりであります。

    平均利率(%) 返済期限
    短期借入金 1.30 -
    1年内返済長期借入金 0.42 -
    長期借入金 0.76 2023年5月31日~2078年3月22日

    (注2) 社債の発行条件の要約は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    会社名 銘柄 発行年月日 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日) 利率(%) 担保 償還期限
    当社 第17回無担保社債 2011年6月8日 30,183 ― 1.326 なし 2021年6月8日
    当社 第21回無担保社債 2014年3月13日 9,983 9,989 0.804 なし 2024年3月13日
    当社 第22回無担保社債 2014年9月19日 19,965 19,975 0.703 なし 2024年9月19日
    当社 第23回無担保社債 2017年5月23日 9,989 9,998 0.090 なし 2022年5月23日
    当社 第24回無担保社債 2018年3月1日 9,982 9,991 0.110 なし 2023年3月1日
    当社 第25回無担保社債 2018年5月21日 20,117 20,010 0.260 なし 2025年5月21日
    当社 第26回無担保社債 2018年11月22日 9,975 9,984 0.150 なし 2023年11月22日
    当社 第27回無担保社債 2019年5月27日 29,923 29,947 0.170 なし 2024年5月27日
    当社 第28回無担保社債 2019年5月27日 9,965 9,972 0.260 なし 2026年5月27日
    当社 第29回無担保社債 2019年5月27日 19,919 19,929 0.365 なし 2029年5月25日
    当社 第30回無担保社債 2019年9月20日 9,968 9,977 0.120 なし 2024年9月20日
    当社 第31回無担保社債 2019年9月20日 29,904 29,921 0.250 なし 2026年9月18日
    当社 第32回無担保社債 2019年9月20日 19,916 19,926 0.320 なし 2029年9月20日
    当社 第33回無担保社債 2020年7月14日 19,943 19,968 0.050 なし 2023年7月14日
    当社 第34回無担保社債 2020年7月14日 29,895 29,920 0.250 なし 2025年7月14日
    当社 第35回無担保社債 2020年7月14日 9,950 9,955 0.470 なし 2030年7月12日
    当社 第1回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付) 2021年6月10日 ― 34,718 0.680(※1) なし 2081年6月10日
    合計 ― ― 289,584 294,188 ― ― ―

    ※1 2027年6月10日までは固定利率、翌日以降は変動利率となり、2031年6月11日以降は金利のステップアップが発生いたします。

    (2) 担保に供している資産および対応する債務

    担保に供している資産
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    現金及び現金同等物 842 892
    営業債権及びその他の債権 7,921 11,860
    有形固定資産 10,783 9,703
    使用権資産 159 110
    持分法で会計処理されている投資 2,307 3,246
    その他の金融資産(非流動) 802 803
    合計 22,815 26,618

    (注)有形固定資産のうち、工場財団抵当等に供しているもの

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    有形固定資産 9,434 8,252

    上記の他、連結子会社株式について担保設定がなされております。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    連結子会社株式(連結子会社の個別財務諸表上の帳簿価額) 649 649
    上記に対応する債務
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    営業債務及びその他の債務 128 430
    社債、借入金及びリース負債(流動) 1,006 1,007
    社債、借入金及びリース負債(非流動) 12,309 11,302
    合計 13,444 12,739

    (注)上記債務のうち、工場財団抵当等に係るもの

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    社債、借入金及びリース負債(流動) 559 559
    社債、借入金及びリース負債(非流動) 5,014 4,455
    合計 5,574 5,014

    22.その他の金融負債

    その他の金融負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    償却原価で測定する金融負債
    預り金 81,320 135,411
    その他 48,218 48,055
    小計 129,538 183,467
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 2,715 3,915
    合計 132,253 187,383
    流動負債 86,836 143,406
    非流動負債 45,417 43,976
    合計 132,253 187,383

    23.引当金

    引当金の内訳および増減は、以下のとおりであります。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    棚卸資産処分損失引当金 その他の引当金 合計
    期首残高 3,353 32,270 35,624
    期中増加額 3,022 7,952 10,975
    割引計算の期間利息費用 - 41 41
    目的使用による減少 △157 △10,717 △10,874
    戻入による減少 △29 △2,803 △2,833
    企業結合による増加等 - 2,075 2,075
    期末残高 6,189 28,819 35,009
    流動負債 - 12,345 12,345
    非流動負債 6,189 16,474 22,663
    合計 6,189 28,819 35,009

    棚卸資産処分損失引当金

    将来、処分時に損失の発生が見込まれる一部の副産物について、当該損失発生に備えるため、翌連結会計年度以降の損失見込み額を計上しております。

    これらの費用は主に1年以上経過した後に支払われることが見込まれております。

    24.退職後給付

    当社グループは、主として、退職一時金制度、確定給付年金制度および確定拠出年金制度を採用しております。退職一時金制度および確定給付年金制度は、一般的な投資リスク、金利リスク、インフレリスク等に晒されていますが、重要性はないものと判断しております。

    確定給付年金制度は、当社グループと法的に分離された企業基金により運用されております。企業基金および年金運用受託機関は、制度加入者の利益を最優先にして行動することが法令により求められており、所定の方針に基づき制度資産の運用を行う責任を負っております。

    (1) 確定給付制度債務および制度資産の調整表

    確定給付制度債務および制度資産と連結財政状態計算書に計上された退職給付に係る負債および資産との関係は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    積立型の確定給付制度債務 190,721 178,469
    制度資産 △133,600 △133,491
    小計 57,120 44,978
    非積立型の確定給付制度債務 61,906 56,869
    合計 119,027 101,847
    連結財政状態計算書上の金額
    退職給付に係る負債 141,186 125,927
    退職給付に係る資産 △22,159 △24,079
    連結財政状態計算書に計上された負債と資産の純額 119,027 101,847

    (2) 確定給付制度債務の調整表

    確定給付制度債務の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 253,037 252,627
    当期勤務費用 15,344 14,403
    利息費用 1,545 1,516
    再測定による増減
    数理計算上の差異-人口統計上の仮定の変更 △1,311 112
    数理計算上の差異-財務上の仮定の変更 △2,240 △3,173
    実績による修正 3,808 △2,241
    過去勤務費用 △1,228 △14,092
    給付の支払額 △16,309 △14,975
    企業結合および処分の影響額等 △19 1,161
    期末残高 252,627 235,339

    確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、以下のとおりであります。

    (単位:年)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    加重平均デュレーション 10.9 12.0

    (3) 制度資産の調整表

    制度資産の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 125,241 133,600
    利息収益 747 869
    再測定による増減
    制度資産に係る収益(利息収益を除く) 17,467 6,688
    事業主からの拠出額 2,297 2,236
    給付の支払額 △12,010 △10,966
    企業結合および処分の影響額等 △143 1,062
    期末残高 133,600 133,491

    なお、当社グループは2023年3月期に2,467百万円の掛金を拠出する予定であります。

    (4) 制度資産の主な内訳

    制度資産合計に対する主な分類ごとの内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    活発な市場における公表市場価格があるもの 活発な市場における公表市場価格がないもの 合計 活発な市場における公表市場価格があるもの 活発な市場における公表市場価格がないもの 合計
    資本性金融商品
    国内株式 53,241 378 53,620 44,598 403 45,001
    海外株式 8,490 1,024 9,515 8,312 1,031 9,344
    負債性金融商品
    国内債券 13,610 3,685 17,295 16,405 3,730 20,135
    海外債券 3,082 2,265 5,347 3,125 2,433 5,558
    現金及び預金 9,356 - 9,356 15,539 - 15,539
    生保一般勘定 - 36,759 36,759 - 35,708 35,708
    その他 - 1,705 1,705 - 2,202 2,202
    合計 87,781 45,818 133,600 87,980 45,510 133,491

    当社グループの制度資産の運用方針は、社内規程に従い、将来にわたる確定給付制度債務の支払いを確実に行うために、中長期的に安定的な収益を確保することを目的としております。具体的には、毎年度定める許容リスクの範囲内で目標収益率および投資資産別の資産構成割合を設定し、その割合を維持することにより運用を行います。

    (5) 数理計算上の仮定に関する事項

    数理計算上の仮定の主要なものは、以下のとおりであります。

    (単位:%)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    割引率 主として0.6% 主として0.8%
    予想昇給率 主として0.8~2.8% 主として0.9~3.0%

    (注) 割引率の変化が各年度における確定給付制度債務に与える感応度は、以下のとおりであります。これらの感応度のそれぞれは、その他の変数が一定との前提を置いておりますが、実際には独立して変化するとは限りません。マイナスは確定給付制度債務の減少を、プラスは確定給付制度債務の増加を表しております。

    なお、昇給率については重要な変動を見込んでおりません。

    (単位:百万円)
    基礎率の変化 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    割引率 0.5%の上昇 △11,827 △11,704
    0.5%の低下 12,769 12,623

    (6) 確定拠出型年金制度

       確定拠出型年金制度への拠出額は、以下のとおりであります。 

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    確定拠出型年金制度への拠出額 35,998 36,761

       なお、上記には、本邦の厚生年金保険法に基づく厚生年金保険への拠出額を含めております。

    25.資本およびその他の資本項目

    (1) 資本金

    ① 授権株式数

    前連結会計年度期首、前連結会計年度および当連結会計年度における授権株式数は、普通株式2,298,000千株であります。

    ② 全額払込済みの発行済株式

    発行済株式数の増減は、以下のとおりであります。

    発行済普通株式数(千株)
    前連結会計年度期首(2020年4月1日) 614,438
    増減 -
    前連結会計年度(2021年3月31日) 614,438
    増減 -
    当連結会計年度(2022年3月31日) 614,438

    (注)当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であります。

    (2) 自己株式

    自己株式数は、以下のとおりであります。

    株式数(千株)
    前連結会計年度期首(2020年4月1日) 38,601
    前連結会計年度(2021年3月31日) 38,646
    当連結会計年度(2022年3月31日) 38,599

    (注)前連結会計年度および当連結会計年度の自己株式には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式が含まれております。

    (3) 資本剰余金および利益剰余金

    日本における会社法では、株式の発行に対しての払込または給付した額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれる資本準備金に組み入れることが規定されております。また、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金および利益剰余金に含まれる利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金または利益準備金として積み立てることが規定されております。

    26.配当金

    (1) 配当金支払額

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    該当事項はありません。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2021年6月25日定時株主総会 普通株式 5,765 10 2021年3月31日 2021年6月28日

    (注)普通株式の配当金5,765百万円には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式に係る配当金5百万円が含まれております。

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2021年11月5日取締役会 普通株式 34,590 60 2021年9月30日 2021年12月3日

    (注)普通株式の配当金34,590百万円には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式に係る配当金32百万円が含まれております。

    (2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 配当の原資 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2021年6月25日定時株主総会 普通株式 5,765 利益剰余金 10 2021年3月31日 2021年6月28日

    (注)普通株式の配当金5,765百万円には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式に係る配当金5百万円が含まれております。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 配当の原資 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2022年6月24日定時株主総会 普通株式 46,118 利益剰余金 80 2022年3月31日 2022年6月27日

    (注)普通株式の配当金46,118百万円には、株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式に係る配当金43百万円が含まれております。

    27.売上収益

    (1) 売上収益の分解

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    鉄鋼事業 エンジニアリング事業 商社事業 セグメント間売上収益の消去 合計
    地域別
    日本 1,500,177 439,083 424,070 △193,350 2,169,980
    その他 755,039 46,667 508,440 △252,842 1,057,304
    合計 2,255,216 485,750 932,510 △446,192 3,227,285
    財またはサービスの移転時期
    一時点 2,050,372 4,046 932,477 △426,091 2,560,804
    一定の期間 204,844 481,704 32 △20,100 666,480
    合計 2,255,216 485,750 932,510 △446,192 3,227,285

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    鉄鋼事業 エンジニアリング事業 商社事業 セグメント間売上収益の消去 合計
    地域別
    日本 1,946,166 444,463 639,658 △295,691 2,734,597
    その他 1,227,308 63,751 592,105 △252,617 1,630,548
    合計 3,173,475 508,215 1,231,763 △548,309 4,365,145
    財またはサービスの移転時期
    一時点 2,972,437 4,846 1,231,734 △527,886 3,681,132
    一定の期間 201,038 503,368 29 △20,422 684,013
    合計 3,173,475 508,215 1,231,763 △548,309 4,365,145

    (2) 契約残高

    (単位:百万円)
    前連結会計年度期首(2020年4月1日) 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    顧客との契約から生じた債権 639,997 716,893 742,836
    契約資産 142,075 101,282 123,888
    契約負債 44,813 43,038 32,580

    契約資産は、主としてエンジニアリング事業における工事契約について、報告期間の末日時点で進捗度に基づいて測定した履行義務の充足部分と交換に受領する対価に対する権利のうち、債権を除いたものであり、履行義務が全て充足された時点で債権に振り替えられます。

    前連結会計年度および当連結会計年度において、期首における契約資産のうち債権に認識された金額は、それぞれ110,985百万円、70,394百万円であります。

    契約負債は、主としてエンジニアリング事業における工事契約について、履行義務の充足とは別に契約期間中に段階的に受領した対価のうち、収益として認識した額を上回る部分であり、履行義務の充足に伴い収益に振り替えられます。

    前連結会計年度および当連結会計年度において、期首における契約負債のうち売上収益に認識した金額は、それぞれ37,770百万円、36,465百万円であります。

    (3) 残存履行義務

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    期末日において未充足または部分的に未充足の履行義務に配分した取引価格 959,342 1,059,781
    収益認識が見込まれる時期
    1年以内 345,029 390,451
    1年超 614,313 669,329

    これらは、主としてエンジニアリング事業に係るものであります。

    28.販売費及び一般管理費

    販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    従業員給付費用 133,846 146,891
    製品発送関係費 75,387 87,652
    貸倒引当金繰入額 463 336
    その他 114,359 125,534
    合計 324,057 360,415

    29.従業員給付費用

    従業員給付費用は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    従業員給付費用 480,417 506,610

    従業員給付費用には、給与、賞与、法定福利費および退職後給付に係る費用等を含めており、「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に計上しております。

    30.株式報酬

    当社は、当社ならびに事業会社の取締役(社外取締役を除く)および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)(以下、取締役等)の報酬の一部について、報酬と当社グループの業績および株式価値との連動性をより明確にし、株主との価値共有を一層に促進することで、中長期的な企業価値の向上に貢献する意識を高めることを目的として、株式給付信託による株式報酬制度を導入しております。

    本制度は、当社が拠出する金銭を原資として当社株式が信託を通じて取得され、取締役等に対して、当社ならびに事業会社が定める役員株式給付規程に従って、当社株式および当社株式を時価で換算した金額相当の金銭(以下、当社株式等)が信託を通じて給付される報酬制度であります。

    なお、取締役等が当社株式等の給付を受ける時期は、原則として取締役等の退任時となります。

    本制度に基づく報酬は、次に定める期間(以下、職務執行期間)に1ヶ月以上在任していた取締役等に対してその職務執行期間に対する対価として支給します。

    ・当社取締役:当年の当社定時株主総会日から翌年の当社定時株主総会日まで

    ・それ以外:当年4月1日から翌年3月31日まで

    当社および事業会社各社は取締役等に対し、各職務執行期間に対して業績連動部分および在任期間部分に相当するポイントを算定しこれを付与します。

    各職務執行期間に対して付与されたポイント数は、退任時まで累積され、累積されたポイント数を「1ポイント=1株」として給付する当社株式等を算定します。

    本制度のうち、当社株式の給付を伴う部分は持分決済型の株式報酬制度、金銭の給付を伴う部分については現金決済型の株式報酬制度として会計処理しております。

    本制度に関して、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上した費用の額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)
    持分決済型 13 173
    現金決済型 28 104
    合計 41 277

    本制度から生じた負債の帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)

    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    その他の非流動負債 44 136

    本制度のうち持分決済型の株式報酬制度について、付与したポイントの数および付与日の加重平均公正価値は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)
    付与したポイントの数(ポイント) 18,900 129,360
    付与日の加重平均公正価値(円) 743 1,346

    (注)付与したポイントの公正価値は、付与日の株価に近似していることから、付与日の株価を使用しております。

    31.その他の収益

    その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    受取配当金
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 資本性金融資産 5,492 3,936
    為替差益 2,137 9,516
    受取賃貸料 6,727 6,524
    子会社株式売却益 - 11
    その他 11,424 17,535
    合計 25,782 37,524

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に関する受取配当金の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期中に認識を中止した金融資産 2,976 573
    決算日現在で保有している金融資産 2,515 3,363

    32.その他の費用

    その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    固定資産除却損 20,760 16,089
    その他 22,633 14,739
    合計 43,394 30,828

    33.固定資産売却益

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    固定資産売却益は主として、神奈川県愛甲郡の土地、建物を売却したことによるものであります。

    34.関係会社整理損失

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

     鉄鋼事業の持分法適用関連会社であるエヌケーケーシームレス鋼管㈱の事業撤退に伴う損失等であり、主として同社の撤退に係る持分法による投資損失であります。

    35.金融収益および金融費用

    (1) 金融収益

    金融収益の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    受取利息
    償却原価で測定する金融資産 1,686 1,480
    その他 - 68
    合計 1,686 1,549

    (2) 金融費用

    金融費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    支払利息
    償却原価で測定する金融負債 13,701 12,611
    その他 143 41
    その他 339 553
    合計 14,184 13,205

    36.その他の包括利益

    その他の包括利益に含まれている、各項目別の当期発生額および損益への組替調整額ならびに税効果の影響は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    確定給付制度の再測定
    当期発生額 17,109 11,914
    税効果調整前 17,109 11,914
    税効果額 △5,089 △2,935
    確定給付制度の再測定 12,020 8,978
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
    当期発生額 58,221 6,430
    税効果調整前 58,221 6,430
    税効果額 △11,470 △446
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 46,751 5,984
    在外営業活動体の外貨換算差額
    当期発生額 △607 16,713
    組替調整額 △1 △5
    税効果調整前 △609 16,707
    税効果額 - -
    在外営業活動体の外貨換算差額 △609 16,707
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分
    当期発生額 15,966 18,257
    組替調整額 △2,977 △11,068
    税効果調整前 12,989 7,189
    税効果額 △1,316 △2,257
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 11,673 4,931
    持分法によるその他の包括利益
    当期発生額 13,773 29,539
    組替調整額 △1,314 △686
    持分法によるその他の包括利益 12,459 28,853
    その他の包括利益 合計 82,295 65,455

    37.1株当たり当期利益

    (1) 基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    基本的1株当たり当期利益(△は損失)(円) △37.98 500.28
    希薄化後1株当たり当期利益(△は損失)(円) △37.98 500.12

    (2) 基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失)(百万円) △21,868 288,058
    親会社の普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
    基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(△は損失)(百万円) △21,868 288,058
    当期利益調整額(百万円) - -
    希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(△は損失)(百万円) △21,868 288,058
    基本的1株当たり当期利益の計算に使用する普通株式の加重平均株式数(千株) 575,829 575,793
    希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響
    株式報酬(千株) - 187
    希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する普通株式の加重平均株式数(千株) 575,829 575,980

    (注) 1 株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式は、基本的1株当たり当期利益の算定上、加重平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。前連結会計年度および当連結会計年度における基本的1株当たり当期利益の算定上、控除した当該自己株式の加重平均株式数は、それぞれ567千株、548千株であります。

    2 前連結会計年度において、株式報酬107千株は、逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり当期利益の計算に含めておりません。

    38.連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報

    財務活動に関する負債の増減は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    財務活動に関する負債 期首残高 財務キャッシュ・フローによる変動 非資金変動 期末残高
    新規リースによる増加額 その他
    短期借入金 123,505 3,396 - △1,084 125,816
    1年内返済予定の長期借入金 122,846 △123,234 - 72,539 72,151
    1年内償還予定の社債 - - - 30,183 30,183
    コマーシャル・ペーパー 88,999 △88,999 - - -
    社債 230,066 60,000 - △30,665 259,401
    長期借入金 1,097,012 132,486 - △70,486 1,159,012
    リース負債 151,877 △44,927 51,942 681 159,573
    合計 1,814,308 △61,279 51,942 1,168 1,806,139

    (注)非資金変動項目のうち、「その他」には主として返済期限が1年内に到来する長期借入金の1年内返済予定の長期借入金への振替および社債の1年内償還予定の社債への振替が含まれております。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    財務活動に関する負債 期首残高 財務キャッシュ・フローによる変動 非資金変動 期末残高
    新規リースによる増加額 その他
    短期借入金 125,816 13,834 - 10,183 149,834
    1年内返済予定の長期借入金 72,151 △71,459 - 127,441 128,134
    1年内償還予定の社債 30,183 △30,000 - 19,806 19,990
    社債 259,401 35,000 - △20,203 274,197
    長期借入金 1,159,012 89,922 - △115,647 1,133,287
    リース負債 159,573 △52,346 36,826 △32 144,021
    合計 1,806,139 △15,048 36,826 21,548 1,849,466

    (注)非資金変動項目のうち、「その他」には主として返済期限が1年内に到来する長期借入金の1年内返済予定の長期借入金への振替および社債の1年内償還予定の社債への振替が含まれております。

    39.金融商品

    (1) 資本管理

    当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、資本効率を高めるとともに、財務の健全性を確保することを資本管理の基本方針としております。

    当社グループが資本管理として用いる主な指標は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    ROE(※1) △1.3% 15.7%
    D/Eレシオ(※2) 93.2% 80.8%
    Debt/EBITDA倍率(※4) 8.1倍 2.8倍

    (注)1 ※1 ROEは、「親会社の所有者に帰属する当期利益」を「親会社の所有者に帰属する持分」で除して計算しております。

       2  ※2 D/Eレシオは、「社債、借入金及びリース負債」を「親会社の所有者に帰属する持分」で除して計算しております。但し、格付け評価上の資本性を併せ持つ負債(※3)について、格付機関の評価により、親会社の所有者に帰属する持分に算入しております。

       3 ※3 資本性を併せ持つ負債(劣後特約付きローン)

    (単位:百万円)
    借入実行日 借入金額 資本性評価 資本算入額
    2016年6月30日 167,500 25% 41,875
    2018年3月19日 300,000 25% 75,000
    2021年6月10日 35,000 50% 17,500

    4 ※4 Debt/EBITDA倍率は、「社債、借入金及びリース負債」を「EBITDA」で除して計算しております。「EBITDA」は、「事業利益」に「減価償却費及び償却費」を加えたものであります。

    これらの指標については、適宜モニタリングを行っております。

    なお、当社グループが適用を受ける重要な資本規制はありません。

    (2) 財務リスク管理の基本方針

    当社グループは、経営活動を行う過程において、財務上のリスク(信用リスク・流動性リスク・為替リスク・金利リスク・市場価格の変動リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、一定の方針に基づきリスク管理を行っております。当社グループの利用するデリバティブ取引は、後述するリスクを回避または軽減するために利用しており、投機的な取引は行わない方針であります。

    (3) 信用リスク

    ① 信用リスク管理

    当社グループが保有する営業債権は、顧客の信用リスクに晒されておりますが、当該リスクに関しては、当社グループの各社は取引先の財務状況を定期的に把握する等の管理を行っております。

    なお、当社グループでは特定の相手先に対する過度に集中した信用リスクはありません。

    ② 信用リスクに対する最大エクスポージャー

    貸出コミットメントの未実行額および保証債務を除き、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財政状態計算書に表示している金融資産の減損後の帳簿価額であります。

    貸出コミットメントおよび金融保証契約に係る信用リスクの最大エクスポージャーは、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    貸出コミットメント 3,215 4,994
    金融保証契約 53,061 41,525

    ③ 貸倒引当金の増減

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定した貸倒引当金 全期間の予想損失
    営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金 信用減損金融資産に係る貸倒引当金
    期首残高 62 898 1,161
    期中増加額 82 270 1,421
    期中減少額(目的使用) - △17 △105
    期中減少額(戻入) △48 △340 △652
    その他 0 △0 3
    期末残高 96 810 1,828
    (単位:百万円)
    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定した貸倒引当金 全期間の予想損失
    営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金 信用減損金融資産に係る貸倒引当金
    期首残高 96 810 1,828
    期中増加額 167 271 266
    期中減少額(目的使用) - △16 △392
    期中減少額(戻入) △45 △127 △176
    その他 △33 △142 130
    期末残高 184 795 1,656

    (注) 営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金(全期間予想信用損失)における期中増加額および期中減少額(戻入)は、主として販売および回収により営業債権およびその他の債権が増加および減少したことによるものであります。

    ④ 貸倒引当金に関する金融資産等の帳簿価額(貸倒引当金控除前)

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定している金融資産 40,427 63,716
    営業債権、契約資産およびリース債権 851,091 897,919
    信用減損している金融資産 1,840 2,223

    ⑤ 信用リスクの分析

    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定している金融資産の信用リスク格付けは、概ね同一であります。

        営業債権、契約資産およびリース債権の期日経過情報は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    期日未経過 842,435 884,890
    期日経過30日以内 5,674 7,862
    期日経過30日超90日以内 1,356 3,789
    期日経過90日超 1,625 1,376
    合計 851,091 897,919

    (4) 流動性リスク

    ① 流動性リスク管理

    流動性リスクとは、当社グループの営業債務や借入金等について、資金調達環境の悪化等により支払期日にその支払を実行できなくなるリスクであります。

    当社グループは、資金調達については、資金の安定性とコストを勘案しながら、銀行借入やコマーシャル・ペーパーおよび社債発行等を中心に必要な資金を調達しておりますが、流動性リスクを考慮し、返済期日を集中させないように管理しております。また、国内のグループ資金を集中的かつ効率的に管理することにより、流動性リスクの低減に努めております。

    なお、複数の金融機関との間でコミットメントライン(当連結会計年度末500,000百万円)を設定することにより、十分な流動性の確保も行っております。

    ② 金融負債(デリバティブ金融商品を含む)の期日別情報

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    帳簿価額 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 5年超
    非デリバティブ金融負債
    営業債務及びその他の債務 496,995 496,995 496,995 - - - - -
    社債及び借入金 1,646,565 1,694,217 271,388 353,890 137,342 145,019 117,459 669,117
    割賦未払金 37,500 38,048 4,199 3,716 15,991 2,072 12,067 -
    リース負債 159,573 162,465 49,484 33,043 21,209 16,668 16,790 25,268
    小計 2,340,635 2,391,727 822,068 390,650 174,544 163,760 146,316 694,386
    デリバティブ負債 2,715 2,104 1,376 291 70 143 221 1
    合計 2,343,351 2,393,831 823,445 390,942 174,614 163,903 146,538 694,387

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    帳簿価額 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 5年超
    非デリバティブ金融負債
    営業債務及びその他の債務 678,377 678,377 678,377 - - - - -
    社債及び借入金 1,705,444 1,749,030 509,577 181,348 169,541 124,947 267,937 495,677
    割賦未払金 37,397 37,903 4,283 16,580 2,658 12,650 580 1,151
    リース負債 144,021 146,171 42,042 32,950 23,075 19,189 12,512 16,399
    小計 2,565,241 2,611,483 1,234,281 230,879 195,275 156,788 281,029 513,228
    デリバティブ負債 3,915 3,890 3,755 92 38 4 0 0
    合計 2,569,157 2,615,373 1,238,036 230,972 195,314 156,792 281,029 513,228

    (5) 為替リスク

    ① 為替リスク管理

    当社グループが保有する外貨建て金融商品は為替の変動リスクに晒されております。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分については、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。

    ② 為替感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する金融商品において、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、日本円が外国通貨に対して1%増価した場合の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。

    なお、機能通貨建ての金融商品および在外営業活動体の資産および負債を表示通貨に換算する際の影響は含んでおりません。

    (単位:百万円)
    通貨 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    税引前利益への影響額 米ドル △462 △432

    (6) 金利リスク

    ① 金利リスク管理

    当社グループの保有する変動金利の借入金および社債は、金利の変動リスクに晒されております。一部の借入金および社債について金利の変動への対応および金利の低減を目的として、金利スワップ等を利用したヘッジ取引を行っております。

    ② 金利感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する変動金利の金融負債において、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、金利が1%上昇した場合の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。

    なお、金利スワップ契約等のデリバティブ取引によって金利が固定化された変動金利の借入金は含んでおりません。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    税引前利益への影響額 △6,435 △6,062

    (7) 株価変動リスク

    ① 株価変動リスク管理

    当社グループの保有する資本性金融商品(株式)は、市場価格の変動リスクに晒されております。株式は、主に業務上の関係を有する企業の株式であり、定期的に公正価値を把握しております。

    ② 株価変動感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する活発な市場のある資本性金融資産(株式)において、期末日の公表価格が一律1%下落した場合のその他の包括利益(税引前)に与える影響は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    その他の包括利益(税引前)への影響額 △974 △693

    (8) 金融商品の帳簿価額および公正価値

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
    長期借入金 1,159,012 1,164,546 1,133,287 1,133,063
    1年内償還予定の社債 30,183 30,069 19,990 19,999
    社債 259,401 259,748 274,197 274,681

    長期借入金、1年内償還予定の社債および社債以外の償却原価で測定する金融資産および金融負債の公正価値は帳簿価額と近似しているため含めておりません。

    経常的に公正価値で測定する金融商品についても、公正価値と帳簿価額が一致することから含めておりません。

    長期借入金の公正価値については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値によって算定しております。

    1年内償還予定の社債および社債の公正価値については、市場価格によっております。

    長期借入金、1年内償還予定の社債および社債の公正価値ヒエラルキーはレベル2に分類しております。

    (9) 金融商品の公正価値ヒエラルキー

    当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性および重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーを以下の3つのレベルに分類しております。

    レベル1: 同一の資産または負債の活発な市場における市場価格により測定した公正価値

    レベル2: レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値

    レベル3: 重要な観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値

    公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において重要な最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。

    公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、期末日ごとに判断しております。

    なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、レベル1とレベル2の間における振替はありません。

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    金融資産
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 - 28,238 - 28,238
    その他 - 3,871 - 3,871
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 97,475 - 62,929 160,405
    出資金 - - 6,290 6,290
    合計 97,475 32,109 69,220 198,805
    金融負債
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 - 2,715 - 2,715
    合計 - 2,715 - 2,715

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    金融資産
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 - 34,229 - 34,229
    その他 - 3,853 - 3,853
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 69,332 - 70,357 139,689
    出資金 - - 6,697 6,697
    合計 69,332 38,083 77,055 184,470
    金融負債
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 - 3,915 - 3,915
    合計 - 3,915 - 3,915

    ・株式および出資金

    上場株式は、公正価値は市場価格に基づいて算定しているため、レベル1に分類しております。

    非上場株式および出資金は、類似業種比較法等、適切な評価技法を用いて公正価値を算定しており、1つ以上の重要なインプットが観察可能な市場データに基づかないことからレベル3に分類しております。なお、重要な観察不能なインプットは、主として非流動性ディスカウントであり、公正価値は、非流動性ディスカウントが上昇した場合、減少することとなります。使用した非流動性ディスカウントは30%であります。

    ・デリバティブ資産およびデリバティブ負債

    為替予約、金利スワップ等の公正価値は、取引先金融機関等から提示された価格に基づいて算定しているため、レベル2に分類しております。

    レベル3に分類した金融商品については、当社グループで定めた公正価値測定の評価方針および手続に従い、当該株式等を直接保有するグループ各社において算定しております。また、公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。

    各年度におけるレベル3に分類された経常的に公正価値で測定する金融商品の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 56,583 69,220
    その他の包括利益(注) 10,043 6,985
    取得 2,733 1,087
    売却 △68 △116
    その他 △72 △122
    期末残高 69,220 77,055

    (注) 連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」に含まれております。

    (10) デリバティブ取引およびヘッジ活動

    当社グループの利用するデリバティブ取引は、将来の為替、金利等の市場価格変動のリスクを有しておりますが、輸出入取引、借入金・社債等の実需に伴う取引に対応させてデリバティブ取引を行っていることから、これらのリスクは機会利益の逸失の範囲内に限定されております。当社グループは、デリバティブ取引の取引先を、信用力の高い金融機関等に限定していることから、取引相手先の倒産等により契約不履行に陥るリスクはほとんどないものと判断しております。また、当社はデリバティブ取引に係る社内規程を定め、これに基づき取引を実施しております。取引の実行にあたっては、上記方針に則り、財務担当執行役員の決裁により取引を実行しております。取引残高や時価、評価損益については、経営会議において定期的に報告することとしております。また、連結子会社においても、デリバティブ取引の実施にあたっては、社内規程に則り執行管理を行っております。

    なお、ヘッジ関係についてリスク管理目的が変更された場合は、ヘッジ会計の適用を中止しております。

    ① 公正価値ヘッジ

    当社グループは、主に社債および借入金に係る公正価値の変動リスクをヘッジするために金利スワップを利用し、これを公正価値ヘッジに指定しております。

    また、ヘッジの非有効部分およびヘッジの有効性評価から除外した部分に関して純損益として認識した金額は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ重要性はありません。

    ② キャッシュ・フロー・ヘッジ

    当社グループは、外貨建取引に係る為替変動および借入金に係る金利変動に伴うキャッシュ・フロー変動リスク等をヘッジするために為替予約取引および金利スワップ等を利用し、これをキャッシュ・フロー・ヘッジに指定しております。

    また、ヘッジの非有効部分およびヘッジの有効性評価から除外した部分に関して純損益として認識した金額は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ重要性はありません。

    ③ ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段に係る公正価値

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    資産 負債 資産 負債
    公正価値ヘッジ
    金利スワップ取引 355 - 49 -
    オプション契約 9,702 - 7,139 -
    小計 10,058 - 7,189 -
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引 2,944 318 4,700 423
    金利スワップ取引 389 850 1,062 354
    通貨金利スワップ取引 9,535 802 16,734 42
    商品先物取引 5,088 - 3,418 1,335
    小計 17,958 1,971 25,916 2,155
    合計 28,016 1,971 33,105 2,155

    連結財政状態計算書上において、ヘッジ手段に係る資産の公正価値は「その他の金融資産(流動資産)」および「その他の金融資産(非流動資産)」に含まれており、ヘッジ手段に係る負債の公正価値は「その他の金融負債(流動負債)」および「その他の金融負債(非流動負債)」に含まれております。

    ④ ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段の想定元本および平均価格

    ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段に係る想定元本

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 1年超 1年以内 1年超
    公正価値ヘッジ
    金利スワップ取引 30,000 20,000 - 20,000
    オプション契約 - 27,265 27,265 -
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引 119,626 3,121 178,088 10,005
    金利スワップ取引 11,987 117,749 60,986 56,744
    通貨金利スワップ取引 7,727 81,899 8,939 72,960
    商品先物取引 23,908 - 41,441 -

    為替予約取引の主な通貨の平均予約レートならびに金利スワップ取引および通貨金利スワップ取引の平均支払利率は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引
    米ドル 107.75円 118.87円
    ユーロ 123.55円 129.73円
    金利スワップ取引
    受取変動・支払固定 0.25% 0.25%
    通貨金利スワップ取引
    米ドル 100.94円 102.06円
    受取変動・支払固定 0.38% 0.37%

    ⑤ 公正価値ヘッジのヘッジ対象の帳簿価額および公正価値ヘッジ調整の累計額

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    連結財政状態計算書上 の表示科目 帳簿価額 うち、公正価値ヘッジ調整の累計額
    資産 負債 資産 負債
    金利スワップ取引 社債、借入金及びリース負債 - 50,355 - 355
    オプション契約 その他の金融資産 17,218 - △10,047 -

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    連結財政状態計算書上 の表示科目 帳簿価額 うち、公正価値ヘッジ調整の累計額
    資産 負債 資産 負債
    金利スワップ取引 社債、借入金及びリース負債 - 20,049 - 49
    オプション契約 その他の金融資産 20,991 - △6,273 -

    ⑥ キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段のその他の資本の構成要素および損益

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    為替予約取引 金利スワップ取引 通貨金利スワップ取引 商品先物取引 合計
    期首残高 △2 △938 △900 △30 △1,871
    その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額 2,429 226 2,499 8,602 13,757
    当期利益への組替調整額(注) △647 118 △1,555 - △2,084
    非金融資産の取得価額への組替額 △619 - - △7,251 △7,871
    期末残高 1,160 △592 42 1,319 1,930

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    為替予約取引 金利スワップ取引 通貨金利スワップ取引 商品先物取引 合計
    期首残高 1,160 △592 42 1,319 1,930
    その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額 5,601 67 7,347 △336 12,679
    当期利益への組替調整額(注) △892 272 △7,127 - △7,747
    非金融資産の取得価額への組替額 △3,924 - - 1,178 △2,745
    期末残高 1,945 △253 262 2,162 4,116

    (注)前連結会計年度の組替調整額の連結損益計算書上の主な表示科目は、為替予約取引については「その他の収益」、金利スワップ取引および通貨金利スワップ取引については「金融費用」であります。
    当連結会計年度の組替調整額の連結損益計算書上の主な表示科目は、為替予約取引については「その他の収益」、金利スワップ取引および通貨金利スワップ取引については「金融費用」であります。

    (11) 金融資産の譲渡

    前連結会計年度および当連結会計年度における金融資産の認識の中止の要件を満たさずに譲渡した営業債権については、それぞれ6,150百万円、11,744百万円を「営業債権及びその他の債権」に含めて表示しており、譲渡により入金した金額6,150百万円、11,744百万円をそれぞれ「社債、借入金及びリース負債」に含めて表示しております。

    これらの営業債権及びその他の債権は、手形の振出人や債務者が支払不履行となった場合に、当社グループに支払義務が遡求されることから、当社グループが譲渡資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてを保持していると判定されたものであります。

    40.関連当事者

    主要な経営幹部に対する報酬は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    報酬および賞与 1,452 1,840
    株式報酬 24 156
    退職後給付 - 8
    合計 1,476 2,005

    41.コミットメント

    決算日以降の資産の取得に係るコミットメントは、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    有形固定資産の取得 209,761 165,130

    42.偶発債務

    (1) 債務保証等

    子会社以外の会社の金融機関からの借入金等について行っている保証は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    共同支配企業 18,274 22,725
    関連会社 900 464
    その他 23,673 8,205
    合計 42,848 31,395

    上記の他、関連会社に関し将来発生の可能性がある債務について行っている保証は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    関連会社に対する保証限度額 10,213 10,130

    (2) 訴訟等

    該当事項はありません。

    43.後発事象

       該当事項はありません。

    (2) 【その他】

    (重要な訴訟事件等)

    該当事項はありません。

    (当連結会計年度における四半期情報等)

    (累計期間) 第1四半期自 2021年4月1日至 2021年6月30日 第2四半期自 2021年4月1日至 2021年9月30日 第3四半期自 2021年4月1日至 2021年12月31日 当連結会計年度自 2021年4月1日至 2022年3月31日
    売上収益 (百万円) 888,940 1,942,977 3,097,394 4,365,145
    税引前四半期(当期)利益(百万円) 85,442 193,221 303,845 388,535
    親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益(百万円) 61,978 140,755 223,047 288,058
    基本的1株当たり四半期(当期)利益(円) 107.64 244.45 387.38 500.28
    (会計期間) 第1四半期自 2021年4月1日至 2021年6月30日 第2四半期自 2021年7月1日至 2021年9月30日 第3四半期自 2021年10月1日至 2021年12月31日 第4四半期自 2022年1月1日至 2022年3月31日
    基本的1株当たり四半期利益(円) 107.64 136.81 142.92 112.91

    2 【財務諸表等】

    (1) 【財務諸表】

    ① 【貸借対照表】

    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    資産の部
    流動資産
    現金及び預金 55,328 9,039
    営業未収入金 ※1 1,052 ※1 1,075
    短期貸付金 ※1 416,588 ※1 675,593
    その他 ※1 32,029 ※1 37,682
    流動資産合計 504,998 723,389
    固定資産
    有形固定資産
    工具、器具及び備品 1 1
    有形固定資産合計 1 1
    無形固定資産
    商標権 8 11
    ソフトウエア - 3
    無形固定資産合計 8 14
    投資その他の資産
    関係会社株式 904,392 904,392
    出資金 3 3
    長期貸付金 ※1 1,335,775 ※1 1,138,066
    長期前払費用 7 23
    繰延税金資産 242 214
    その他 393 1,066
    投資その他の資産合計 2,240,815 2,043,766
    固定資産合計 2,240,825 2,043,783
    資産合計 2,745,823 2,767,173
    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    負債の部
    流動負債
    短期借入金 82,097 117,609
    1年内償還予定の社債 30,000 20,000
    未払金 ※1 30,443 ※1 1,043
    未払費用 ※1 1,300 ※1 1,368
    未払法人税等 22 27,102
    預り金 ※1 209,317 ※1 227,832
    前受収益 ※1 1 ※1 1
    その他 - 139
    流動負債合計 353,181 395,096
    固定負債
    社債 260,000 275,000
    長期借入金 1,108,663 1,064,137
    取締役・執行役員株式給付引当金 30 94
    執行役員退職慰労引当金 36 68
    その他 455 58
    固定負債合計 1,369,185 1,339,357
    負債合計 1,722,367 1,734,454
    純資産の部
    株主資本
    資本金 147,143 147,143
    資本剰余金
    資本準備金 772,574 772,574
    資本剰余金合計 772,574 772,574
    利益剰余金
    その他利益剰余金
    繰越利益剰余金 189,163 198,243
    利益剰余金合計 189,163 198,243
    自己株式 △85,130 △85,139
    株主資本合計 1,023,750 1,032,821
    評価・換算差額等
    繰延ヘッジ損益 △293 △103
    評価・換算差額等合計 △293 △103
    純資産合計 1,023,456 1,032,718
    負債純資産合計 2,745,823 2,767,173

    ② 【損益計算書】

    (単位:百万円)
    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    営業収益
    受取配当金 8,847 48,855
    金融収益 10,565 10,135
    経営管理料 2,505 3,228
    営業収益合計 ※1 21,918 ※1 62,219
    営業費用
    金融費用 10,383 9,795
    一般管理費 ※2 2,200 ※2 2,707
    営業費用合計 ※1 12,583 ※1 12,502
    営業利益 9,334 49,716
    経常利益 9,334 49,716
    税引前当期純利益 9,334 49,716
    法人税、住民税及び事業税 155 331
    法人税等調整額 △3 △53
    法人税等合計 152 278
    当期純利益 9,182 49,438

    ③ 【株主資本等変動計算書】

    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本 評価・換算差額等 純資産合計
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計 繰延ヘッジ損益 評価・換算差額等合計
    資本準備金 資本剰余金合計 その他利益剰余金
    繰越利益剰余金
    当期首残高 147,143 772,574 772,574 179,988 △85,114 1,014,591 △476 △476 1,014,114
    当期変動額
    当期純利益 - - - 9,182 - 9,182 - - 9,182
    自己株式の取得 - - - - △65 △65 - - △65
    自己株式の処分 - - - △7 12 4 - - 4
    株式報酬取引 - - - - 37 37 - - 37
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - - - - - - 183 183 183
    当期変動額合計 - - - 9,174 △16 9,158 183 183 9,341
    当期末残高 147,143 772,574 772,574 189,163 △85,130 1,023,750 △293 △293 1,023,456

    当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本 評価・換算差額等 純資産合計
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計 繰延ヘッジ損益 評価・換算差額等合計
    資本準備金 資本剰余金合計 その他利益剰余金
    繰越利益剰余金
    当期首残高 147,143 772,574 772,574 189,163 △85,130 1,023,750 △293 △293 1,023,456
    当期変動額
    剰余金の配当 - - - △40,355 - △40,355 - - △40,355
    当期純利益 - - - 49,438 - 49,438 - - 49,438
    自己株式の取得 - - - - △65 △65 - - △65
    自己株式の処分 - - - △2 6 4 - - 4
    株式報酬取引 - - - - 50 50 - - 50
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - - - - - - 190 190 190
    当期変動額合計 - - - 9,080 △8 9,071 190 190 9,261
    当期末残高 147,143 772,574 772,574 198,243 △85,139 1,032,821 △103 △103 1,032,718
    【注記事項】
    (重要な会計方針)

    (1) 関係会社株式は移動平均法による原価法によっております。

    (2) 有形固定資産の減価償却の方法は、定額法によっております。

    (3) 取締役・執行役員株式給付引当金は、役員株式給付規程に基づき、

    取締役(社外取締役を除く)および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)に割り当てられたポイントに応じた給付見込み額を計上しております。

    (4) 執行役員退職慰労引当金は、執行役員退職金の支給に備えるため、

      執行役員の退職金規程に基づく当期末要支給額を計上しております。

    (5) 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)第3項に記載されている項目を除き、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客との契約から生じる収益を認識しております。

       ステップ1:顧客との契約を識別する

       ステップ2:契約における履行義務を識別する

       ステップ3:取引価格を算定する

       ステップ4:契約における履行義務に取引価格を配分する

       ステップ5:履行義務を充足した時に(または充足するにつれて)収益を認識する

    当社は、グループ経営運営業務として、当社グループの戦略機能、そのガバナンスおよびアカウンタビリティを担うスリムなグループ本社としての業務、ならびにグループ全体の効率性の観点にもとづく業務を行っており、鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業を行う子会社の経営管理等の履行義務を負っております。当該履行義務は時の経過につれて充足されるため、契約期間に対応して収益を計上しております。

    (6) 連結納税制度を適用しております。

    (7) ヘッジ関係のうち、「LIBORを参照する金融商品に関するヘッジ会計の取扱い」(実務対応報告第40号

    2022年3月17日)の適用範囲に含まれるヘッジ関係のすべてに、当該実務対応報告に定められる特例的な取扱いを適用しております。

    当該実務対応報告を適用しているヘッジ関係の内容は、以下のとおりであります。

    ヘッジ会計の方法

    繰延ヘッジ処理を採用しております。なお、金利スワップについて特例処理の要件を満たしている場合は特例処理を採用しております。

    ヘッジ手段とヘッジ対象

    金利スワップ…借入金および社債

    ヘッジ取引の種類

    キャッシュ·フローを固定するものおよび相場変動を相殺するもの

    (会計方針の変更)

    (収益認識に関する会計基準等の適用)
     「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を当事業年度の期首から適用し、約束した履行義務を充足した時点で、契約期間に対応した収益を認識することとしております。収益認識会計基準等の適用が財務諸表に与える影響はありません。

    (貸借対照表関係)

    1 ※1 関係会社に対する金銭債権及び金銭債務(区分表記したものを除く)

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    短期金銭債権 438,990 百万円 714,285 百万円
    長期金銭債権 1,335,775 百万円 1,138,066 百万円
    短期金銭債務 236,962 百万円 225,864 百万円

    2 保証債務等

    下記会社の仕入債務について保証を行っております。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    JFE商事㈱ 104 百万円 154 百万円

    上記の他、JFEエンジニアリング㈱に関し将来発生の可能性がある債務について保証を行っております。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    保証限度額 627 百万円 421 百万円

    3 グループ金融業務において、一部の連結子会社に対して貸出コミットメントを設定しており、貸出未実行残高は以下のとおりであります。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    貸出コミットメントの総額 58,560 百万円 57,580 百万円
    貸出実行残高 116 百万円 74 百万円
    差引額 58,443 百万円 57,505 百万円
    (損益計算書関係)

    1 ※1 関係会社との取引高は以下のとおりであります。

    前事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 当事業年度(自  2021年4月1日至  2022年3月31日)
    営業収益 21,918 百万円 62,219 百万円
    営業費用 757 百万円 902 百万円

    2 ※2 一般管理費の主要な費目および金額は以下のとおりであります。

    前事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 当事業年度(自  2021年4月1日至  2022年3月31日)
    取締役および監査役報酬 355 百万円 459 百万円
    取締役・執行役員株式給付引当金繰入額 13 百万円 66 百万円
    執行役員退職慰労引当金繰入額 30 百万円 31 百万円
    給料諸手当 802 百万円 941 百万円
    業務委託費 563 百万円 715 百万円
    (有価証券関係)

    前事業年度(2021年3月31日)

    子会社株式および関連会社株式(貸借対照表計上額 子会社株式877,096百万円、関連会社株式27,296百万円)は、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められることから、時価および貸借対照表計上額と時価との差額については、記載しておりません。

    当事業年度(2022年3月31日)

    子会社株式および関連会社株式(貸借対照表計上額 子会社株式877,096百万円、関連会社株式27,296百万円)は、市場価格のない株式等のため、時価および貸借対照表計上額と時価との差額については、記載しておりません。

    (税効果会計関係)

      1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    繰延税金資産
    関係会社株式評価損 24,811 24,811
    その他 585 515
    繰延税金資産小計 25,396 25,326
    税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額 △343 △300
    将来減算一時差異等の合計に係る評価性引当額 △24,811 △24,811
    評価性引当額小計 △25,154 △25,111
    繰延税金資産合計 242 214
    繰延税金資産の純額 242 214

      2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異の原因となった主な項目別の内訳

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    法定実効税率 31.0 % 31.0 %
    (調整)
    受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △29.4 △30.5
    交際費等永久に損金に算入されない項目 0.1 0.1
    その他 △0.1 △0.0
    税効果会計適用後の法人税等の負担率 1.6 0.6
    (重要な後発事象)

    該当事項はありません。

    ④ 【附属明細表】
    【有形固定資産等明細表】
    (単位:百万円)
    区分 資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期償却額 当期末残高 減価償却累計額
    有形固定資産 工具、器具及び備品 1 - - 0 1 6
    建設仮勘定 - - - - - -
    計 1 - - 0 1 6
    無形固定資産 商標権 8 5 - 2 11 14
    ソフトウエア - 4 - 0 3 28
    計 8 9 - 2 14 43
    【引当金明細表】
    (単位:百万円)
    区分 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
    取締役・執行役員株式給付引当金 30 66 1 94
    執行役員退職慰労引当金 36 31 - 68

    (2) 【主な資産及び負債の内容】

    連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。

    (3) 【その他】

    該当事項はありません。

    第6 【提出会社の株式事務の概要】

    事業年度 4月1日から3月31日まで
    定時株主総会 6月中
    基準日 3月31日
    剰余金の配当の基準日 9月30日3月31日
    1単元の株式数 100株
    単元未満株式の買取・買増
    取扱場所 東京都千代田区丸の内一丁目3番3号みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部
    株主名簿管理人 東京都千代田区丸の内一丁目3番3号みずほ信託銀行株式会社
    取次所 ―
    買取・買増手数料 無料
    公告掲載方法 電子公告(当社ホームページに掲載)(アドレス)https://www.jfe-holdings.co.jp/※ 事故その他やむを得ない事由が生じたときは、日本経済新聞に掲載して行います。
    株主に対する特典 (株主優待制度)100株以上ご所有の株主様対象に、工場見学会を実施しています。(応募者多数の場合は抽選にてご案内)

    第7 【提出会社の参考情報】

    1 【提出会社の親会社等の情報】

    当社には、親会社等はありません。

    2 【その他の参考情報】

    当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。

    (1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書

     事業年度 第19期(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)2021年6月25日関東財務局長に提出

    (2) 内部統制報告書及びその添付書類

     事業年度 第19期(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)2021年6月25日関東財務局長に提出

    (3) 四半期報告書及び確認書

    ① 第20期第1四半期(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)2021年8月12日関東財務局長に提出

    ② 第20期第2四半期(自 2021年7月1日 至 2021年9月30日)2021年11月5日関東財務局長に提出

    ③ 第20期第3四半期(自 2021年10月1日 至 2021年12月31日)2022年2月8日関東財務局長に提出

    (4) 臨時報告書

     企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(議決権行使結果の開示)の規定に基づく臨時報告書を2021年6月28日関東財務局長に提出

    (5) 発行登録書(普通社債)及びその添付書類

     2021年6月30日関東財務局長に提出

    (6) 発行登録追補書類及びその添付書類

     2021年6月30日提出の発行登録書(普通社債)に係る発行登録追補書類及びその添付書類を2022年6月3日関東財務局長に提出

    (7) 訂正発行登録書

     2021年6月30日提出の発行登録書(普通社債)に係る訂正発行登録書を2022年1月20日、5月16日関東財務局長に提出

    (8) 有価証券届出書(子会社に対する第三者割当による自己株式の処分)及びその添付書類

     2022年6月24日関東財務局長に提出

    第二部 【提出会社の保証会社等の情報】

    第1 【保証会社情報】

    1 【保証の対象となっている社債】

    名 称 発行年月日 券面総額(百万円) 償還額(百万円) 当連結会計年度末現在の未償還額(百万円) 上場取引所
    ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社第21回無担保社債(JFEスチール株式会社保証付) 2014年3月13日 10,000 ― 10,000 ―
    ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社第22回無担保社債(JFEスチール株式会社保証付) 2014年9月19日 20,000 ― 20,000 ―
    合 計 ― 30,000 ― 30,000 ―

    (注) 保証会社はJFEスチール㈱であります。

    2 【継続開示会社たる保証会社に関する事項】

    該当事項はありません。

    3 【継続開示会社に該当しない保証会社に関する事項】

    (1) 会社名、代表者の役職氏名及び本店の所在地

    会社名 JFEスチール株式会社
    代表者の役職氏名 代表取締役社長 北 野 嘉 久
    本店の所在の場所 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号

    (注) 以下、「第二部 提出会社の保証会社等の情報 第1 保証会社情報 3 継続開示会社に該当しない保証会社に関する事項」において、「当社」とは保証会社であるJFEスチール㈱を指します。

    (2) 企業の概況

    ① 主要な経営指標等の推移
    a.連結経営指標等
    回次 国際財務報告基準
    移行日 第15期 第16期 第17期 第18期 第19期(当事業年度)
    決算年月 2017年4月1日 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
    売上収益 (百万円) - 2,735,777 2,830,649 2,681,350 2,255,216 3,173,475
    セグメント利益 (百万円) - 187,240 161,383 △8,783 △65,461 323,776
    税引前利益又は税引前損失(△) (百万円) - 141,362 151,646 △241,927 △71,812 311,549
    親会社の所有者に帰属する当期利益又は親会社の所有者に帰属する当期損失(△) (百万円) - 98,870 121,727 △211,331 △62,940 234,850
    親会社の所有者に帰属する当期包括利益 (百万円) - 115,737 83,294 △273,582 14,085 289,044
    親会社の所有者に帰属する持分 (百万円) 1,355,714 1,455,346 1,452,472 1,140,971 1,147,177 1,398,230
    資産合計 (百万円) 3,713,843 3,826,432 3,951,109 3,836,847 3,864,262 4,425,035
    1株当たり親会社所有者帰属持分 (円) 2,514.45 2,699.23 2,693.90 2,116.16 2,127.67 2,593.30
    基本的1株当たり当期利益又は基本的1株当たり当期損失(△) (円) - 183.38 225.77 △391.96 △116.74 435.58
    希薄化後1株当たり当期利益 (円) - - - - - -
    親会社所有者帰属持分比率 (%) 36.5 38.0 36.8 29.7 29.7 31.6
    親会社所有者帰属持分当期利益率 (%) - 7.0 8.4 △16.3 △5.5 18.5
    株価収益率 (倍) - - - - - -
    従業員数 (人) 44,395 44,554 44,975 45,844 45,797 45,000

    (注) 1 第16期より国際財務報告基準(以下、IFRS)に基づいて連結財務諸表を作成しております。

    2 △は損失を示しております。

    3 希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    4 セグメント利益は、税引前利益又は税引前損失(△)から金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益であり、当社連結業績の代表的指標であります。

    回次 日本基準
    第15期 第16期
    決算年月 2018年3月 2019年3月
    売上高 (百万円) 2,715,474 2,808,397
    営業利益 (百万円) 197,739 135,561
    経常利益 (百万円) 198,850 164,658
    親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 145,500 123,774
    包括利益 (百万円) 151,196 92,428
    純資産額 (百万円) 1,589,972 1,597,193
    総資産額 (百万円) 3,785,808 3,905,313
    1株当たり純資産額 (円) 2,839.04 2,839.14
    1株当たり当期純利益 (円) 269.86 229.56
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円) - -
    自己資本比率 (%) 40.4 39.2
    自己資本利益率 (%) 9.8 8.1
    株価収益率 (倍) - -
    従業員数 (人) 44,554 44,969

    (注) 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    b.保証会社の経営指標等
    回次 第15期 第16期 第17期 第18期 第19期(当事業年度)
    決算年月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
    売上高 (百万円) 1,937,327 1,973,014 1,880,253 1,557,031 2,352,909
    営業利益又は営業損失(△) (百万円) 118,189 49,023 △92,363 △106,137 124,475
    経常利益又は経常損失(△) (百万円) 150,819 73,907 △75,356 △94,209 173,922
    当期純利益又は当期純損失(△) (百万円) 120,423 64,847 △243,208 △33,130 142,224
    資本金 (百万円) 239,644 239,644 239,644 239,644 239,644
    発行済株式総数 (千株) 539,170 539,170 539,170 539,170 539,170
    純資産額 (百万円) 1,133,803 1,101,884 778,139 741,454 847,005
    総資産額 (百万円) 2,947,666 3,031,466 2,876,117 2,875,872 3,261,304
    1株当たり純資産額 (円) 2,102.87 2,043.67 1,443.22 1,375.18 1,570.94
    1株当たり配当額(うち1株当たり 中間配当額) (円) 19.70(19.70) 160.34(160.34) 67.73(67.73) -(-) 65.34(65.34)
    1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) (円) 223.35 120.27 △451.08 △61.45 263.78
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円) - - - - -
    自己資本比率 (%) 38.5 36.3 27.1 25.8 26.0
    自己資本利益率 (%) 11.0 5.8 △25.9 △4.4 17.9
    株価収益率 (倍) - - - - -
    配当性向 (%) 8.8 133.3 - - 24.8
    従業員数 (人) 15,578 15,677 15,998 16,089 15,600

    (注) 1 △は損失を示しております。

    2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    3 1株当たり配当額は、保証会社の完全親会社であるJFEホールディングス㈱に対する配当金の総額を1株当たりに換算したものであり、各期の配当金の総額は次のとおりであります。

    配当金の総額(百万円) (うち中間配当金)(百万円)
    第15期 10,622 (10,622)
    第16期 86,455 (86,455)
    第17期 36,518 (36,518)
    第18期 - (-)
    第19期 35,230 (35,230)

    4 第17期の配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。

      第18期の配当性向については、当期純損失であり、配当を実施していないため記載しておりません。

    ② 沿革
    [前史]
    1878年4月 川崎正蔵が東京築地に川崎築地造船所を創業
    1896年10月 ㈱川崎造船所設立
    1917年5月 葺合工場設置
    1939年10月 西宮工場設置
    1939年12月 川崎重工業㈱に改称
    1943年8月 知多工場[現・知多製造所]設置
    [保証会社設立以降]
    1950年8月 川崎重工業㈱の製鉄部門を分離独立し、川崎製鉄㈱設立
    1950年10月 東京・大阪・名古屋・福岡の各証券取引所に株式上場
    1951年2月 千葉製鉄所[現・東日本製鉄所(千葉地区)]開設(戦後わが国初の近代的銑鋼一貫製鉄所)(1953年6月 第一高炉火入れ)
    1961年7月 水島製鉄所[現・西日本製鉄所(倉敷地区)]開設(1967年4月 第一高炉火入れ)
    1976年8月 エンジニアリング事業部(現・JFEエンジニアリング㈱)設置
    1977年4月 フィリピンのフィリピン・シンター・コーポレーション(現・連結子会社)で焼結鉱の生産開始
    1984年7月 米国カリフォルニア・スチール・インダストリーズ社に経営参加(現・持分法適用関連会社)
    1995年3月 川鉄コンテイナー㈱[現・JFEコンテイナー㈱(現・連結子会社)]、大阪証券取引所市場第二部に株式上場
    1995年4月 豊平製鋼㈱[現・JFE条鋼㈱(現・連結子会社)]、札幌証券取引所に株式上場(2011年2月、株式交換による当社の完全子会社化に伴い上場廃止)
    2001年3月 川鉄情報システム㈱[現・JFEシステムズ㈱(現・連結子会社)]、東京証券取引所市場第二部に株式上場
    2001年4月 日本鋼管㈱との経営統合について合意
    2001年7月 LSI事業部を会社分割により分社し、川崎マイクロエレクトロニクス㈱設立
    2001年12月 日本鋼管㈱と経営統合について基本合意書締結
    2002年4月 日本鋼管㈱およびドイツのティッセン・クルップ・スチール社と自動車用鋼板分野で三社包括提携契約締結
    2002年5月 日本鋼管㈱と経営統合契約書締結
    2002年9月 日本鋼管㈱と共同で株式移転により完全親会社ジェイ エフ イー ホールディングス㈱を設立し、上場廃止
    2003年1月 日本鋼管㈱との間で鉄鋼事業およびエンジニアリング事業に係る会社分割契約書締結
    2003年3月 本店所在地を神戸市中央区から東京都千代田区に変更
    [経営統合以降]
    2003年4月 日本鋼管㈱との間で会社分割を実施。当社は鉄鋼事業を承継し、商号をJFEスチール㈱に変更(日本鋼管㈱はエンジニアリング事業を承継し、商号をJFEエンジニアリング㈱に変更)
    2003年12月 中国の広州鋼鉄企業集団有限公司と溶融亜鉛鍍金鋼板を製造・販売する合弁会社広州JFE鋼板有限公司(現・持分法適用関連会社)を設立(2012年4月、合弁パートナーを広州薄板有限公司に変更)
    2008年11月 溶融亜鉛鍍金鋼板製造販売会社JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)社を設立(現・連結子会社)
    2009年4月 JFEグループの研究開発体制の再編に伴い、JFE技研㈱を当社に統合(JFE技研㈱の持つエンジニアリング関連の研究機能はJFEエンジニアリング㈱に移転)
    2009年11月 インドのJSWスチール社と自動車用鋼材分野をはじめとする広範囲にわたる分野での協力に関し戦略的包括提携契約締結
    2010年7月 インドのJSWスチール社と出資契約、技術供与契約等を締結[同年9月に資本参加(現・持分法適用関連会社)]
    2011年4月 JFEグループの都市開発事業の再編に伴い、JFE都市開発㈱を統合
    2011年5月 合弁会社広州JFE鋼板有限公司の冷延鋼板製造設備稼動(現・持分法適用関連会社)
    2012年4月 JFE条鋼㈱・ダイワスチール㈱・東北スチール㈱・豊平製鋼㈱の4社は、JFE条鋼㈱を存続会社として合併(現・連結子会社)
    2013年4月 JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)社の溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備稼働(現・連結子会社)
    2013年5月 溶融亜鉛鍍金鋼板製造販売会社JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア社を設立(現・連結子会社)
    2015年5月 アラブ首長国連邦に大径溶接鋼管を製造・販売する合弁会社アルガービア・パイプ・カンパニーを設立(現・持分法適用関連会社)
    2015年9月 台湾プラスチックグループのベトナム一貫製鉄所プロジェクト(フォルモサ・ハティン・スチール・コーポレーション)に資本参加、技術供与契約等を締結
    2016年1月 JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア社の溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備稼動(現・連結子会社)
    2016年4月 JFEメカニカル㈱・JFE電制㈱の2社は、JFEメカニカル㈱を存続会社として合併し、JFEプラントエンジ㈱に商号変更(現・連結子会社)
    2016年8月 メキシコに自動車用亜鉛鍍金鋼板を製造・販売する合弁会社ニューコア・JFEスチール・メキシコを設立(現・持分法適用関連会社)
    2017年4月 棒線事業を統合し、JFE条鋼㈱(現・連結子会社)の仙台製造所を移管
    2017年4月 JFE鋼管㈱・川崎鋼管㈱の2社は、JFE鋼管㈱を存続会社として合併し、JFE溶接鋼管㈱に商号変更(現・連結子会社)
    2017年12月 ミャンマー連邦共和国に建材向けの溶融亜鉛めっき・カラー鋼板を製造・販売するJFE・メランティ・ミャンマー社を設立 (現・連結子会社)
    2020年3月 中国の広東韶鋼松山股份有限公司より、特殊鋼棒鋼を製造・販売する宝鋼特鋼韶関有限公司[現・宝武傑富意特殊鋼有限公司(現・持分法適用関連会社)]の持分の一部を取得
    なお、会社分割実施(2003年4月)までの日本鋼管㈱の沿革は、以下のとおりであります。
    1912年6月 日本鋼管㈱設立
    1919年11月 電気製鉄㈱を合併
    1936年6月 最初の高炉火入れ(銑鋼一貫体制を確立)
    1940年10月 鶴見製鉄造船㈱を合併(鶴見製鉄所、鶴見造船所発足)
    1965年2月 福山製鉄所[現・当社西日本製鉄所(福山地区)]発足(1966年8月 第一高炉火入れ)
    1968年4月 川崎、鶴見、水江の三製鉄所を統合(京浜製鉄所[現・当社東日本製鉄所(京浜地区)]発足)
    1969年1月 津造船所発足
    1971年12月 京浜製鉄所にて扇島建設着工(1976年11月 第一高炉火入れ)
    1989年7月 鉄鋼事業部、総合エンジニアリング事業部、総合都市開発事業部の三事業部体制発足
    1990年3月 タイ・コーテッド・スチール・シート社(現・連結子会社)およびタイ・コールド・ロールド・スチール・シート社(現・持分法適用関連会社)設立
    2001年4月 川崎製鉄㈱と経営統合について合意
    2001年12月 川崎製鉄㈱と経営統合について基本合意書締結日立造船㈱と造船事業統合基本協定書締結
    2002年4月 川崎製鉄㈱およびドイツのティッセン・クルップ・スチール社と自動車用鋼板分野で三社包括提携契約締結
    2002年5月 川崎製鉄㈱と経営統合契約書締結
    2002年9月 川崎製鉄㈱と共同で株式移転により完全親会社ジェイ エフ イー ホールディングス㈱を設立し、上場廃止日立造船㈱との共同出資会社ユニバーサル造船㈱[現・ジャパン マリンユナイテッド㈱]へ造船事業を営業譲渡
    2003年1月 川崎製鉄㈱との間で会社分割契約書締結
    2003年4月 川崎製鉄㈱との間で会社分割を実施、商号をJFEエンジニアリング㈱に変更

    ③ 事業の内容

    当社は、完全親会社であるジェイ エフ イー ホールディングス㈱の下で、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱の各事業会社とその傘下グループ会社とともに、JFEグループを構成しております。

    当社および当社の関係会社においては、銑鋼一貫メーカーとして各種鉄鋼製品の製造・販売を主力事業とし、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業を行い、JFEグループの中核を担っております。なお、主な関係会社につきましては、「④ 関係会社の状況」に記載しております。

    〔主要製品等〕

    鉄鋼製品・半製品(熱延薄鋼板、冷延薄鋼板、表面処理鋼板、厚鋼板、形鋼、H形鋼、鋼矢板、レール、継目無鋼管、鍛接鋼管、電縫鋼管、角型鋼管、電弧溶接鋼管、電磁鋼板、ステンレス鋼板、棒鋼、線材、鉄粉、スラブ)、チタン製品、鋼材加工製品、化学製品、素形材製品、各種容器類、鉱業・鉱産品、鉄鋼スラグ製品、機能素材、合金鉄、各種耐火物、築炉工事、各種運送事業・倉庫業、土木建築工事、設備管理・建設工事、電気工事、電気通信工事、火力発電、ガス、建設仮設材、不動産、保険代理業、各種サービス業、各種コンピュータシステム、材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援等

    当社および主要な関係会社の位置づけを事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

    (注) 1 →印は、製品・サービス等の流れを示しております。

    2 *印は持分法適用関連会社等(共同支配事業含む)、その他は連結子会社であります。

    3 関係会社の異動については、「④ 関係会社の状況」に記載しております。

    ④ 関係会社の状況
    a.親会社
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の被所有割合(%) 関係内容
    (親会社)
    ジェイ エフ イーホールディングス㈱ 東京都千代田区 147,143 鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業を行う子会社の経営管理等 100.0 関係内容については、「(6) 経理の状況 ① 連結財務諸表等 a 連結財務諸表 連結財務諸表注記 38. 関連当事者」に記載しております。

    (注) 1 有価証券報告書を提出しております。

       2 2022年6月24日にJFEホールディングス㈱に商号変更いたしました。

    b.子会社及び関連会社
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 営業上の取引 その他
    (連結子会社)
    JFE条鋼㈱※1 東京都港区 30,000 形鋼、鉄筋棒鋼製品の製造・販売 100.0 有 当社製品および原材料の一部の販売先。当社製品の一部の製造を委託。 同社から土地を賃借。
    JFEケミカル㈱ 東京都台東区 6,000 化学製品の製造・販売 100.0 有 当社原材料の一部の販売先。同社製品の一部を購入。 ―
    JFE建材㈱ 東京都港区 5,000 鉄鋼二次製品の製造・加工・販売 96.4 有 当社製品の販売先。 ―
    JFE鋼板㈱ 東京都品川区 5,000 鉄鋼二次製品の製造・加工・販売 100.0 有 当社製品の販売先。同社にメッキ加工を委託。 同社と土地、建物を賃貸および賃借。
    ジェコス㈱※2 東京都中央区 4,397 建設仮設材の賃貸・販売 51.0 (0.0) 有 当社製品の販売先。 ―
    JFE物流㈱ 東京都千代田区 4,000 各種運送事業、倉庫業 89.2 有 当社製品の輸送および保管等を委託。 同社に土地、建物を賃貸。
    JFEコンテイナー㈱ ※2 東京都千代田区 2,365 各種容器類の製造・販売 54.2(0.1) 有 当社製品の販売先。 ―
    JFEシビル㈱ 東京都台東区 2,300 土木建築工事の請負 100.0 有 当社製品の販売先。当社の土木建築工事等の発注先。 ―
    JFEミネラル㈱ 東京都港区 2,000 鉱業・鉱産品の製造・加工・販売、鉄鋼スラグ製品・機能素材の製造・販売 100.0 有 同社製品の一部を購入。場内作業の一部を委託。 同社に土地、建物、設備を賃貸。
    JFEライフ㈱ 東京都台東区 2,000 不動産業、保険代理業、各種サービス業 100.0 有 当社の福利厚生・給与等の業務を委託。 同社と土地、建物を賃貸および賃借。
    JFEプラントエンジ㈱ 東京都台東区 1,700 機械装置の製造・販売、電気工事、電気通信工事、設備管理・建設工事の請負 100.0 有 当社の工事等の発注先。 同社と土地、建物を賃貸および賃借。
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 営業上の取引 その他
    JFEシステムズ㈱※2 東京都港区 1,390 各種コンピュータシステムの開発・販売 67.7(2.5) 有 当社のコンピュータシステムの開発・維持・運用等を委託。 同社に建物を賃貸。
    水島合金鉄㈱ 岡山県倉敷市 1,257 合金鉄の製造・販売 100.0 有 同社製品の一部を購入。 ―
    JFE継手㈱ 大阪府岸和田市 958 鋼管継手の製造・販売 86.6 有 当社製品および原材料の一部の販売先。同社製品の一部を購入。 ―
    JFE鋼材㈱ 東京都中央区 488 鋼板剪断、溶断加工、鋼材販売 100.0 有 当社製品の販売先。同社に鋼板剪断加工を委託。 同社に土地、建物を賃貸。
    JFE溶接鋼管㈱ 東京都中央区 450 電縫鋼管の製造・販売 100.0 有 当社製品の販売先。同社に当社製品の一部の製造を委託。 同社に土地、建物、設備を賃貸。
    JFEマテリアル㈱ 富山県射水市 450 合金鉄の製造・販売 100.0 有 同社製品の一部を購入。 ―
    JFE精密㈱ 新潟市東区 450 素形材製品の製造・販売 100.0 有 ― ―
    JFEアドバンテック㈱ 兵庫県西宮市 319 計量・計測機器の製造・販売 100.0 有 当社の計量、設備診断業務を委託。同社製品の一部を購入。 ―
    JFEテクノリサーチ㈱ 東京都千代田区 100 材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援 100.0 有 当社の金属材料等の分析、調査業務を委託。 同社に土地、建物を賃貸。
    JFE東日本ジーエス㈱ 川崎市川崎区 50 各種サービス業 100.0(0.6) 有 当社の場内作業の一部を委託。 同社に土地、建物を賃貸。
    JFEスチール・オーストラリア・リソーシズ・プロプライタリー・リミテッド※1 オーストラリアブリスベン 百万豪ドル460 オーストラリアにおける炭鉱・鉄鉱石鉱山事業への投資 100.0 有 ― ―
    フィリピン・シンター・コーポレーション フィリピンマニラ 百万フィリピンペソ1,957 焼結鉱の製造・販売 100.0 有 焼結鉱の製造を委託。 ―
    PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア インドネシアブカシ 百万米ドル139 冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 100.0(0.0) 有 当社製品の販売先。 同社へ事業資金を融資。
    JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド タイラヨン 百万タイバーツ4,362 溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 100.0 有 当社製品の販売先。 ―
    タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッド タイバンコック 百万タイバーツ2,206 電気亜鉛鍍金製品の製造・販売 81.4 有 当社製品の販売先。 ―
    ノバエラ・シリコン・S/A ブラジルベロホリゾンテ 百万ブラジルレアル149 合金鉄の製造・販売 100.0 有 同社製品の一部を購入。 ―
    その他 122社
    名称 住所 資本金(百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    役員の兼任等 営業上の取引 その他
    (持分法適用関連会社等)
    日伯ニオブ㈱ 東京都千代田区 37,272 ブラジルにおけるニオブ鉱山事業への投資 25.0 有 ― ―
    瀬戸内共同火力㈱ 広島県福山市 5,000 火力発電事業 50.0 有 同社にガスを販売し、同社から電力を購入。 ―
    品川リフラクトリーズ㈱※2 東京都千代田区 3,300 各種耐火物の製造・販売、築炉工事の請負 34.1 有 同社製品の一部を購入。当社の修繕工事等の発注先。 ―
    日本鋳造㈱※2 川崎市川崎区 2,627 鋳鋼品等の製造・販売 34.0 有 当社製品の販売先。同社製品の一部を購入。 ―
    日本鋳鉄管㈱※2 埼玉県久喜市 1,855 鋳鉄管等の製造・販売 30.0(0.1) 有 当社原材料の一部の販売先。 ―
    エヌケーケーシームレス鋼管㈱ 川崎市川崎区 1,595 シームレスパイプの製造・販売 49.0 有 同社に素材・用役等を供給。 同社に土地、建物を賃貸。
    ㈱エクサ 横浜市西区 1,250 各種コンピュータシステムの開発・販売 49.0 有 当社のコンピュータシステムの開発・維持・運用等を委託。 同社に建物を賃貸。
    ㈱JFEサンソセンター 広島県福山市 90 酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス等の製造・販売 40.0 有 同社に電力を販売し、同社から工業ガスを購入。 同社に土地、建物、設備を賃貸。
    広州JFE鋼板有限公司 中国広州 百万人民元3,191 冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 50.0 有 当社製品の販売先。 ―
    ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V. メキシコシラオ 百万米ドル361 溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売 50.0 有 当社製品の販売先。 ―
    宝武傑富意特殊鋼有限公司 中国韶関 百万人民元1,372 特殊鋼棒鋼の製造・販売 50.0 有 ― ―
    タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッド タイバンコック 百万タイバーツ4,816 冷延鋼板の製造・販売 34.5 有 当社製品の販売先。 ―
    カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インク 米国フォンタナ 百万米ドル40 鉄鋼製品の製造・販売 49.0 有 当社製品の販売先。 ―
    JSWスチール・リミテッド インドムンバイ 千万インドルピー301 鉄鋼製品の製造・販売 15.0(15.0) 有 当社製品の販売先。鋼板製造技術および操業改善に関する技術の供与先。 ―
    内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司 中国オルドス 百万人民元232 合金鉄の製造・販売 24.5 有 ― ―
    渤海能克鑽杆有限公司 中国滄州 百万人民元129 ドリルパイプおよびドリルパイプのアクセサリーの加工・製造・販売 28.3 有 ― ―
    その他  25社

    (注) 1 ※1 特定子会社に該当する会社であります。

    2 ※2 有価証券報告書を提出しております。

    3 議決権の所有割合の( )内の数値は、間接所有割合であり議決権比率の内数であります。

    4 持分法適用関連会社等には、共同支配事業を含んでおります。

    5 関係会社の異動

    ・当連結会計年度より、JFEアドバンテック㈱を重要な連結子会社として記載いたしました。

    ・JFEミネラル㈱、水島合金鉄㈱およびJFEマテリアル㈱の3社は、2022年4月1日にJFEミネラル㈱を存続会社として合併いたしました。

    ・JFEコンテイナー㈱は、2022年8月1日に株式交換により当社の完全子会社となる予定であります。

    ・エヌケーケーシームレス鋼管㈱は、2022年12月末を目途に解散することを決定しております。

    ⑤ 従業員の状況
    a.連結会社の状況
    2022年3月31日現在
    従業員数(人)
    45,000

    (注) 1 従業員数は就業人員数であり、連結会社以外からの出向者を含み、連結会社以外への出向者、臨時従業員を含んでおりません。

    2 連結会社以外への出向者数は525名であります。

    b.保証会社の状況
    2022年3月31日現在
    従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
    15,600 38.5 16.1 6,337

    (注) 1 従業員数は就業人員数であり、他社からの出向者を含み、他社への出向者、臨時従業員を含んでおりません。

    2 他社への出向者数は1,233名であります。

    3 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

    c.労働組合の状況

    当社には、JFEスチール労働組合連合会が組織されており、組合員数は2022年3月31日現在において15,395名となっております。JFEスチール労働組合連合会は、日本基幹産業労働組合連合会に加盟しております。

    なお、その他に労働組合との関係について特記すべき事項はありません。

    (3) 事業の状況
    ① 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
    (1)会社の経営の基本方針

    企業理念:JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。

    行動規範:挑戦。柔軟。誠実。

    (2)企業構造

    JFEグループは鉄鋼、エンジニアリング、商社の3つの事業を中心とした企業グループです。

    鉄を中核として、エネルギー技術や資源リサイクル技術など幅広い分野に領域を広げており、世界最高の技術に裏打ちされた3つの事業が生み出し続けるシナジーを、持続可能な社会の構築に向けてさらに拡大していきます。

    (3)当社グループの競争力の源泉

    鉄鋼事業を行う当社グループは、世界有数の生産規模と高い技術開発力を有する銑鋼一貫メーカーの当社を中核としており、お客様や社会の多様なニーズにお応えする鉄鋼製品をグローバルに供給しています。

    当社グループの競争優位の源泉は、①お客様のニーズに基づいた最先端の「技術開発力」と、②製造現場で培われてきた「生産」の実力、および③当社と商社事業のJFE商事㈱が一体となって長年築いてきた強固なお客様との信頼関係に基づく「販売力」の3つを基礎としています。これらをベースに、お客様のニーズに沿った新たな価値を創造し、最適なソリューションを提供し続けてきました。これらの競争優位性は私たちが長年の努力により積み重ねてきた貴重な財産であり、他社が容易に真似できない持続的成長のドライバーです。

    ○新たな価値の創造を可能とする技術開発力

    世界各地のお客様の高度なご要望にお応えすることで、業界をリードする技術力を蓄積してきました。幅広い分野での高機能・高品質の商品やサービスの開発と提供を通じて新たな価値を創造し、世界中の産業や社会の発展と人々の生活の進化に貢献しています。また、優れた環境保全・省資源・省エネ技術により、世界で最も低いレベルの環境負荷で鉄鋼製品を生産することができ、その技術を世界各地の環境対策に役立てるとともに、成長の機会として活用しています。

    ○高い競争力を持つ、集約された国内2大製鉄所

    当社の競争力の第一の源泉は、東西2製鉄所への拠点集約により固定費が抑えられ、高効率生産が可能であることです。特に世界有数の規模を誇る西日本製鉄所は、年間2,000万トンレベルの鋼材を生産でき、コストや商品ラインナップ、技術力の観点からも高い競争力を持っています。現場では長年の努力を通じて優れた製造・商品技術や知的財産、ノウハウ等が無数に蓄積されており、これらにより培われた製造実力は、当社固有の競争力の源泉です。

    ○ニーズへの対応力と安定したお客様基盤

    長年のお取引による数多くのお客様との双方向のコミュニケーションにより、お客様との信頼関係を構築してきました。お客様との綿密なニーズの摺り合わせや、開発初期段階からの協働等の取り組みを通じて新たな価値を創造し、お客様の課題解決に貢献してきました。結果として、他社が容易に入り込むことができない堅固なお客様基盤を構築しております。

    (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

     当社グループを取り巻く事業環境は、主原料を含めた諸物価高騰の長期化や、緊迫するウクライナ情勢が世界経済へ与える不確実性とその影響等、予断を許さない状況が続くと考えられます。中長期的には、人口の減少により国内の鉄鋼市場は縮小に向かう一方、海外では、汎用品の価格競争激化に加え、鉄鋼製品の地産地消の流れが強まることが想定されます。さらに、カーボンニュートラルをはじめとする気候変動問題への対応も急務となっています。

    <当社グループの取り組み>

    当社グループは、2021年度からの4年間を対象とした第7次中期経営計画を創立以来最大の変革と位置付け、「量」から「質」への転換、成長戦略、およびカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを着実に推進してまいります。年間単独粗鋼生産量2,600万トンを前提に、構造改革による固定費の削減やDX推進等による大幅なコスト削減により、スリムで強靭な事業構造へと変革を進めます。さらには高付加価値品の比率を高める等、プロダクトミックスの改善を図るとともに、販売価格体系の抜本的な見直しを進め、収益力の拡大を目指してまいります。

    また、インドのJSWスチール・リミテッドと方向性電磁鋼板製造販売会社の共同設立について事業性検証を進める等、現地生産化による事業戦略の深化に加え、高付加価値品製造や環境負荷低減等に関する技術・操業・研究ノウハウを提供するソリューションビジネスも展開する等、成長戦略にも取り組んでまいります。

    これらの取り組みを完遂することにより、鋼材トン当たり利益1万円(セグメント利益2,300億円)を安定的に確保できる収益基盤を確立致します。

    2050年のカーボンニュートラル実現に向けては、「JFEグループ環境経営ビジョン2050」に基づき、カーボンリサイクル高炉とCCU(Carbon Capture and Utilization)を組み合わせた技術や水素製鉄(直接還元)を主軸とする超革新的な技術開発を複線的に進めてまいります。また、業界トップクラスの電気炉技術の活用や転炉におけるスクラップ利用拡大等のトランジション技術の開発・活用に加え、2021年12月に採択された国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業を通じて研究開発のさらなる加速が見込まれること等を踏まえ、2030年度のCO2排出量削減目標を2013年度比で30%以上とし、目標を上方修正致しました。さらに、洋上風力発電の事業化に向けて、大単重厚板の製造設備投資に着手致しました。今後とも、気候変動問題への解決に向けた取り組みを強力に推進することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

    当社グループは、社会との信頼関係の基本であるコンプライアンスの徹底、環境課題、安全の確立、およびダイバーシティ&インクルージョン(多様な背景を持つ従業員の能力の最大活用)への積極的な取り組みについて、真摯な努力を継続し、さらなる発展を図ってまいります。

    ② 事業等のリスク

    当社はJFEホールディングス㈱の完全子会社であります。(なお、親会社との取引につきましては、「(6) 経理の状況 ① 連結財務諸表等 a 連結財務諸表 連結財務諸表注記 38. 関連当事者」に記載しております。)

    当社および当社の関係会社(以下、「当社グループ」)は、銑鋼一貫メーカーとして各種鉄鋼製品の製造・販売を主力事業とし、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業を行っております。当社グループの事業の収益性は多様な要因により左右され、これらには、経営成績および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある以下のようなリスクも含まれております。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。それらのリスク要因のいずれも投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。

    なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

    当社グループのリスク管理体制については、「(5)保証会社の状況 ④ コーポレート・ガバナンスの状況等 a.コーポレート・ガバナンスの概要 (c)経営体制・内部統制体制 ⅲ. 内部統制・リスク管理体制等」に記載しております。

    (1)経済状況と販売市場環境

    当社グループにおいては、各製品市場と地域市場において、競合他社との競争に直面しております。国内鋼材販売は、建築・土木、自動車、産業機械、電気機械等各需要分野に広がっており、販売形態も多岐にわたっております。また、これら国内向けに加え、46%程度(単独・金額ベース)を海外に輸出しております。主な輸出先としましては、タイ等のアセアン、韓国、中国向けとなっております。従いまして、今後の少子高齢化に伴う国内市場の縮小や、国内およびアジアをはじめとする世界経済の状況等を背景とした国内外の鋼材需給の動向が当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ海外市場においては、中国の内需減少に伴う輸出の増加や、新興国における鉄鋼生産能力の拡大という構造的な変化により、ますます競争が激化していく可能性があります。また、海外主要国において関税引き上げやアンチダンピング・セーフガード措置等の輸入規制が課せられた場合には当社グループの輸出取引が制約を受け、業績に影響を及ぼします。一方、当社グループの輸出量が少ない米国、EU等においても、各種輸入規制が行われた結果、その市場から締め出された鋼材が当社グループの主要輸出エリアに還流することにより市場が影響を受け、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争も、国内外の鋼材需給の動向の変化を通じて当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、国内外の鋼材需給の変化に対応して生産数量の最適化を図るとともに、長期的な鋼材需給の動向を見据えて設備の統廃合等による最適な生産体制の構築を図ってまいります。この一環として、2023年9月を目途に当社東日本製鉄所京浜地区の上工程(製銑、製鋼)および熱延設備を休止し、国内の生産体制を高炉8基体制から7基体制へ変更し、粗鋼生産能力を約400万トン(約13%)削減することとしております。一方で、基幹製鉄所である当社西日本製鉄所への戦略的な投資を行い、コスト競争力を向上させることで、市場環境が変化しても収益を確保できる体制を整えてまいります。販売面でも新興国ミルに対して技術優位性の高い商品の販売比率の拡大を進め、収益基盤の安定化を図ってまいります。更に、海外での垂直分業体制や海外鉄鋼メーカーへの出資による鋼材の現地製造を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。

    (2)原料・エネルギーの市場環境

    鋼材の原材料として鉄鉱石、原料炭、合金鉄・非鉄金属・スクラップ等を調達しております。近年これらの原材料の価格は世界的な需給構造変化、主要原産国である豪州・ブラジルにおける自然災害や事故の発生、更には2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争等により上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、製鉄プロセスに使用する電気・天然ガス等を購入しておりますが、これらの価格も世界的な需給変化、環境規制強化や国際的な紛争等に起因して上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    更にこれら原材料・エネルギーについて、生産国における自然災害や事故の発生、国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等により調達が困難となった場合、当社グループの生産量・販売量の減少を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、安価原料の使用技術を開発し、その使用比率の増加を図ることで原料調達におけるコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。また、調達ソースの分散化等により、調達不安定化のリスクの低減を図ってまいります。更に、製鉄所内の発電所等のリフレッシュを計画的に進めることにより、調達エネルギーのコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。

    (3)製造設備・システムの安定操業状況

    当社グループは、高炉、コークス炉、転炉、連続鋳造機、圧延機、焼鈍炉、発電所等の多数の大規模な製造設備を用いて鉄鋼製品の生産を行っております。これらの設備の中には稼働後数十年を経て更新時期を迎えたものもあります。持続的な安定生産を実現する国内製造基盤を確立するため、第5次中期経営計画以降、集中的な設備投資を計画し、老朽設備の更新を順次進めてまいりましたが、これらの設備において設備・システムトラブルが発生した場合、生産量の減少や修繕コストの増加等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、重要設備の更新投資を計画的に進め、製鉄所の製造実力の強靭化を図ってまいります。2019年度より高炉の操業安定化を中心に、高炉付帯設備の劣化対応やDX・AI・IoT技術の活用等による100億円規模の基盤整備投資を実施してきましたが、第7次中期経営計画では全プロセスへの水平展開を図っております。

    (4)設備投資効果・事業投資効果の実現状況

    当社グループは収益基盤の維持・向上、事業拡大を目指し、多額の設備投資および事業投資を行っております。

    [設備投資]

    当社グループは、安定生産基盤の確立に加え、生産性・コスト競争力の更なる進展のために、国内製造拠点への戦略的な投資を継続しております。東西製鉄所においては、コークス炉の更新、電磁鋼板製造ラインの増強等を行い、これらの設備の最新鋭化・能力増強を図ってまいりますが、これらの稼働が遅れた場合や鋼材需要が変化した場合、予定通りのコスト削減効果や拡販効果が発揮されず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、主要工事の進捗確認を定期的に実施することで、計画的な実施を図っております。また、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の設備投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。

    [事業投資]

    当社グループは、国内投資に加え、海外成長機会を捉えるための事業投資も推進しております。海外各国における政情や経済情勢の変動、合弁相手先企業の状況の変化等の不測の事態により、期待する収益の獲得や投資回収が困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の事業投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。また、事業投資の意思決定の過程では、個社・各地域のリスク評価を行い、そのリスクに応じたフォローを行うことで、リスクの管理を図っております。

    (5)新製品・新技術の開発状況

    当社グループは、お客様の高度なご要望にお応えすることで、グローバルで戦うことができる技術力を磨いてまいりました。当社グループの収益基盤を維持・向上していくためには、今後も社会に貢献する世界最先端の新製品・新技術の開発・新規事業の探索を行っていく必要があります。これらが計画通り実施できなかった場合や各種環境変化により計画通りの効果が発揮されなかった場合、新商品の提供機会を逸することによる販売量の減少、十分な付加価値を付与できないことによる収益性の低下、受注機会の逸失等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、自動車・インフラ建材・エネルギー分野を主軸とし、開発の加速化を図ってまいります。また、これまで以上にお客様のご要望を的確にとらえた開発を推進してまいります。例えば、自動車分野では、お客様との交流を深めてEVI(Early Vendor Involvement)を進化させ、先進ハイテンやその利用技術等の先端技術の提案を続けることで、鉄の価値創造に努めています。

    更に、当社グループでは、技術開発の進捗状況のフォローを行い、市場環境の変化に応じた開発計画の見直しを適宜実施しております。

    (6)品質保証

    当社グループは、鉄鋼製品をはじめとした多種多様な製品・サービスをお客様に提供しています。当社グループの製品品質は品質設計・製造部門から独立した品質保証部門により確認し、また、品質保証体制は品質監査部門によりチェックを行うことで保証しておりますが、製品やサービス、品質管理体制等に問題が発生した場合には、補償金の支払いや、社会からの信用失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、グループ会社を含めて品質管理体制を統括する組織を本社内に設置し、品質不具合の撲滅に向けた体制構築を進めております。お客様へ提供する品質データについては、自動測定・伝送化を一層拡充することで、人為的なミスや改ざんの根絶に努めております。また、鋼材の中間素材の識別管理の強化、品質保証体制の社内診断による強化等により、お客様への異常材の流出の未然防止を図っております。

    (7)重大な労働災害

    多様な事業を展開する当社グループの中には、高所作業、高温作業、重量物の運搬、ガス関連設備での作業等災害の発生率が比較的高い作業を行う職場もあります。当社グループは、高齢者や女性を含め、多様な人材が災害を被ることなく安心して働ける作業環境の整備を進めておりますが、万が一生産設備等の重大事故や重大な労働災害が発生した場合には、事業活動が制約を受け、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対して、当社グループでは重大事故・重大災害の撲滅に努めております。安全文化醸成の取り組みに先進的なデュポン社による安全に対する診断を行い、これに基づいた内部監査制度を導入しております。また、作業員が立入禁止区域に入ると警報を発して自動でラインを停止させるAI活用画像認知システムや、ガス濃度や重機との近接をリアルタイムでモニタリングして災害を未然に防ぐシステム等の導入を進めております。

    (8)気候変動問題

    当社グループは大量のCO2を排出する鉄鋼製造プロセスを有しており、当社グループの気候変動問題への対応は、当社の事業の持続性に関わる極めて重要な経営課題と認識しております。当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みが十分でなかった場合や革新的な技術開発が達成できなかった場合は、コスト競争力を失う、お客様との取引が縮小する、資金調達が困難になる等により、国際的な競争力を失い当社グループの業績等に多大な影響を及ぼす可能性があります。

    これに対して当社グループは、第7次中期経営計画において2024年度末のCO2排出量を2013年度比で約18%削減すること、2050年にカーボンニュートラル実現を目指すことを経営目標として掲げております。この実現に向けて2021年7月、10月および2022年1月に要素技術開発等に関する専門組織を複数新設したことに加え、カーボンニュートラルに向けた取り組みを更に加速させるべく「カーボンニュートラル推進会議」を設置し、迅速かつ効率的な推進を図っております。2022年2月には、CO2削減に向けた既存技術の適用拡大や新規削減アイテムの積み上げを踏まえて、2013年度比で20%以上削減するとしていた2030年度のCO2排出量削減目標を、30%以上に上方修正しました。

    また、2021年10月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募委託事業として「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」が、12月にNEDOのグリーンイノベーション基金事業として「製鉄プロセスにおける水素活用」が採択され、高炉における水素還元技術開発、高炉排ガスの低炭素技術開発(カーボンリサイクル高炉、CCU(Carbon Capture and Utilization))、直接水素還元技術開発、電気炉での不純物除去技術開発等の超革新的な技術開発にも積極的に取り組んでおり、2027~2030年頃を目処に高効率大型電気炉の導入を検討しております。

    一方、これらのカーボンニュートラルプロセスの導入には多大な技術開発費、設備投資費を要し、大幅な製造コストの上昇は不可避であると考えています。したがって、設備投資に対する長期的かつ継続的な政府の支援が得られない場合、鋼材価格へコストが適切に反映されない場合、更には既に国際的に高い水準にある日本の産業用電力価格が更に上昇する場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。カーボンニュートラル実現に向けては、低価格で大量のグリーン水素や国際的に競争力がある安価なグリーン電力の調達が必要不可欠となるため、これらを実行していく上では、社会全体でのコスト負担のあり方の検討や政府等による更なる支援が必要と考えております。

    なお、将来想定されるカーボンプライス等の導入については、主要排出国に共通で導入されない場合、他国に対して日本の鉄鋼メーカーのコスト競争力が低下し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、環境規制が適切な制度として制定されるよう、関係機関に働きかけてまいります。

    (9)大規模な自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等

    大規模な地震・台風等の自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等は、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績等に影響を及ぼす可能性があります。例えば、新型コロナウイルス感染症のような感染症の大流行により、世界的な移動制限や都市部のロックダウン等が行われ、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが事業活動を行っている地域において国際的な紛争等が発生した場合においても、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。更に、大型台風により設備や建屋の損壊や製鉄所の浸水が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響する可能性があります。あるいは、当社グループの原料の調達先で港湾施設の機能停止により一定期間の生産・出荷停止が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    近年激甚化する国内の台風や豪雨に対しては、製鉄所内の排水設備の増強等を実施しております。また、原料の主要な調達先である海外での大規模気象災害に対しては、代替調達先の確保、調達ソースの分散、設備能力の増強を図ってまいります。なお、非常事態に対するBCPを策定しており、例えば大規模地震では、津波に対する避難場所の設置や、通信規制・停電等の状況下での全社指揮命令機能の維持、データのバックアップ等の対策を実施しております。また、新たな感染症のリスクに対しては、全従業員の健康と安全を第一に考え、安心して働けるよう、衛生管理の徹底や時差出勤・在宅勤務等の柔軟な事業運営や、インフラ構築等の環境整備を進めるとともに対策検討チームを発足させ、迅速な対応をとる体制を構築しております。

    (10)他素材との競合

    当社グループはCO2の排出抑制効果の大きいエコプロダクトや環境配慮型技術を販売しております。自動車車体に適用されるハイテンは、アルミニウムや炭素繊維等の他素材と比べコスト優位性を有し、また軽量化にも貢献するため、他素材への置換は限定的と考えますが、他素材の大幅なコストダウンが実現した場合には鋼材需要が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、継続的なコストダウンや性能向上に努め、他素材への置換を抑止します。

    (11)情報セキュリティ

    当社グループは、事業を展開する上で、顧客および取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や改ざん等が無いように、グループ全体で徹底した管理を実行しております。過失や盗難、外部からの攻撃等によりこれらの情報が流出もしくは改ざんされた場合、技術優位性の喪失、損害賠償の発生、社会的な信用失墜等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対して当社グループでは、情報管理の諸規定を制定することで、サイバー攻撃やシステムの不正利用による情報漏洩やシステム障害を防止する対策を実施しております。また、情報セキュリティを中心にITに関する重要課題を審議する「グループ情報セキュリティ委員会」を設置し、そこで決定した方針に基づき、情報セキュリティ施策の立案と実施推進を図るJFEグループ横断組織である「JFE-SIRT」にてグループ全体の情報セキュリティ管理レベルの向上を推進しております。

    (12)カントリーリスク

    当社グループは、成長する海外での需要を捕捉するため、現地の鋼材生産・加工ラインへの投資や現地鉄鋼会社との資本提携、積極的な海外事業展開を推進しております。事業実施地域における政治・経済情勢の変化、テロ・その他の動乱、法改定、大規模自然災害等の不測の事態が発生した場合、生産量の減少、資本提携先とのシナジー効果の減少、法令改定に起因した費用の発生、物流費の増大、連結財政状態計算書に計上したのれんの減損等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、事業投融資の審査の過程で各国のリスクに応じた事業のリスク評価を行うことで慎重な投資判断を行うとともに、不測の事態が発生した場合の影響を軽減するために、監視体制の強化、現地での調達ソースの分散化等を図っております。

    (13)為替レートの変動

    当社グループの業績は、為替レートの変動の影響を受けます。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分がある場合、為替レートの変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。

    円安が進行した場合、円換算の原材料コストの上昇等を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、製品販売価格への反映を図ってまいります。

    また、円高が進行した場合、自動車等の需要産業の輸出競争力低下による国内鋼材需要が減少すること、および当社グループの製品の海外市況における競争力が低下することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、主に(1)、(5)に記した対応による国内鋼材シェアの確保、および海外での垂直分業体制や海外鉄鋼メーカーへの出資による鋼材の現地製造を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。

    (14)固定資産の価値下落

    当社グループは、大規模な鉄鋼製品製造設備等、多くの固定資産を保有しております。当社グループが保有している固定資産について、収益性の低下等に伴い投資額の回収が見込めなくなった場合は、その資産の減損損失の計上を行うことにより、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、主に上記の(1)~(5)、(9)、(10)に記した対応により資産価値の維持向上に努めてまいります。

    (15)人材確保・育成および職場環境の整備

    当社グループでは、国内の生産年齢人口の減少に伴い、労働力や有能な人材を確保するための各種施策の強化、人材育成による個々の能力向上、省力化による労働生産性向上に取り組んでおりますが、当社グループおよび当社グループのサプライチェーンを構築する企業において、労働力の確保や人材育成が十分でなかった場合、労務費の上昇や安定的な生産体制が損なわれることにより当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、職場環境の改善や各種制度の充実を図ることにより、多様な人材の確保・育成や定着をこれまで以上に進めるとともに、IT・ロボット技術の活用による省力化・効率化についても更に推進して労働力不足に対応してまいります。

    また、適切な労務管理が行われなかった場合、人材の流出や当社グループの信用の著しい低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、適正な労働時間管理や人権啓発研修の実施、ハラスメント相談窓口の開設等を実施することで未然防止を図ってまいります。

    (16)知的財産の保護

    当社グループは、事業活動に必要な個々の技術や商標の使用権利を保護する目的で、日本および海外諸国において多数の知的財産権を保有しております。当社グループにおいて事業を遂行する際には、当社外で保有されている知的財産権の調査を行い、その侵害を回避する対策をとっておりますが、万一、第三者より当社グループによる知的財産権の侵害を主張された場合、損害賠償金やロイヤリティの支払い、事業差し止め等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、第三者により当社グループの知的財産権が無効化される場合には、対象となる事業の競争力の低下等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、第三者により当社グループの知的財産権が侵害される場合や、社内外の情報保持者により知的財産情報が漏洩する場合には、技術・ブランド価値の低下や損害金の回収不履行等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、当社グループは海外を含めて当社外の知的財産権の調査・監視体制を強化することで、その侵害の未然防止を図っております。また、海外地域を重点的に重要技術の権利化を進めるとともに第三者による模倣技術・模倣品の監視体制を強化し、当社グループの知的財産権の侵害の抑止を図っております。更に、情報管理に対する社内教育の拡充、退職者等の守秘義務の管理強化を図っております。

    (17)金融市場の変動および資金調達環境の変化

    当社グループは、大規模な設備を有しており、その設備の維持更新に多額の資本を必要とするため、財務健全性の維持が重要です。近年、減価償却費を上回る設備投資を行ってきたことから、有利子負債は高水準で推移しております。また、当社グループは、グループ金融業務を実施する親会社からの借入により資金を調達しております。そのため金融市場の不安定化や金利上昇、また格付機関による親会社信用格付の引下げがあった場合等には、資金調達の制約を受け当社グループの資金調達コストが増加する可能性があります。

    これらに対しては、Debt/EBITDA倍率やD/Eレシオの財務管理指標を用いた親会社の財務管理の方針に沿って、収益やキャッシュ・フローの改善を進めております。足元では、有利子負債を削減するため、棚卸資産圧縮等によるCCC(Cash Conversion Cycle)の改善、保有株式の縮減等の資産圧縮および設備投資・投融資の優先順位見直し等を行い、財務健全性の維持に取り組んでおります。

    (18)保有株式等の価値変動

    当社グループが保有している株式等の価値が変動した場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、上場株式について、その株式保有の意義が認められる場合を除き、保有しないことを原則としており、上場会社株式の売却を進めております。

    (19)信用リスク

    当社グループが保有する売上債権について、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。このため、徹底した与信管理を行っております。

    (20)法令・公的規制

    当社グループは、日本国内および事業展開する各国において、環境、労働・安全衛生、通商・貿易・為替、知的財産、租税、独占禁止法等の経済法規、建設業法等の事業関連法規、その他関連する様々な法令・公的規制の適用を受けております。これら法令・公的規制が厳格化された場合、(1)、(8)等で述べた影響の他にも、当社グループの事業活動が制約を受けることや対策費用が発生すること等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、内部統制体制の充実を図りこれら法令・公的規制の遵守に努めておりますが、これら規制等を遵守していないと判断された場合、行政処分を課される等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、法令の制定・改廃の検討段階での意見提出を行う等により、法令の適切な制定・改廃に向けた活動を継続してまいります。また、法令の制定・改廃が生じた場合には、当該法令に関する主管部署が業務への影響度を評価し、社内の関係部署に周知する体制を整えております。また、法令テーマ別にコンプライアンス研修を行い、定期的に従業員への周知・徹底を図っております。

    (21)サプライチェーンにおける人権の尊重

    当社グループは世界各国から原材料や資機材を調達しておりますが、これらのサプライチェーンにおいて人権問題が発生した場合、調達や生産への影響に加え、当社グループの信用の毀損につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

    これに対しては、当社の親会社でありますJFEホールディングス㈱が、人権尊重に関するグループ全体の考え方を示す方針として2018年に「JFEグループ人権基本方針」を定めており、当社においても「購買基本方針」「原料購買基本方針」を制定し、人権尊重・法令遵守・環境保全に配慮した購買を行っております。また、JFEホールディングス㈱と連携しながら、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に則った人権デューディリジェンスも開始しており、今後、当社グループにおける人権リスクの特定、是正に向けた取り組みの検討および実行等のプロセスを継続してまいります。

    (22)退職給付債務

    当社グループの従業員退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。金利の変動、制度資産の公正価値の変動、および退職金制度の変更等があった場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

    (23)持分法適用関連会社の業績悪化

    当社グループは、多数の持分法適用関連会社を有しております。持分法適用関連会社の損失は、当社グループの持分比率に応じて、連結財務諸表に計上されます。また、当社グループは、持分法適用関連会社の回収可能価額が取得原価または帳簿価額を下回る場合、当該持分法適用関連会社の株式について減損損失を計上しなければならない可能性もあります。なお、当社グループは、一部の持分法適用関連会社の金銭債務に対して債務保証を行っておりますが、将来、これら債務保証の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、主に(4)、(12)に記した対応により、リスクの低減に努めております。

    なお、現時点では予期できない上記以外の事象の発生により、当社グループの事業活動および業績等が影響を受ける可能性があります。

    ③ 経営者による財政状態及び経営成績の分析
    a.経営成績等の状況の概要
    (a) 財政状態及び経営成績の状況

    当連結会計年度における当社グループの経営成績等の状況の概要は、「b.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (b) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ⓐ 当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。

    (b) 生産、受注及び販売の実績
    ⓐ 生産実績

    当連結会計年度における生産実績は、以下のとおりであります。

    セグメントの名称 粗鋼生産量(千トン) 前期比(%)
    鉄鋼事業 27,262 +13.8
    (うち当社) (25,881) (+13.7)
    ⓑ 受注実績

    当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)の受注実績は特定顧客からの反復循環的な受注が中心であり、かつ「ⓐ 生産実績」および「ⓒ 販売実績」に記載している内容が事業の状況を的確に反映しているため記載を省略しております。

    ⓒ 販売実績

    当連結会計年度における販売実績は、以下のとおりであります。

    セグメントの名称 金額(百万円) 前期比(%)
    鉄鋼事業 3,173,475 +40.7

    (注) 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。

    相手先 前連結会計年度 当連結会計年度
    金額(百万円) 割合(%) 金額(百万円) 割合(%)
    JFE商事㈱ 651,562 28.9 1,008,519 31.8
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱ 263,033 11.7 386,781 12.2
    ⓓ その他

    生産実績および販売実績の前期比での変動要因、原材料価格ならびに販売価格の状況については「b.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」に記載しているため省略しております。

    b.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

    経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

    (a) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

    当社グループの連結財務諸表はIFRSに準拠して作成しております。

    重要な会計方針については「(6) 経理の状況 ① 連結財務諸表等 a 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」、重要な見積りについては「(6) 経理の状況 ① 連結財務諸表等 a 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。

    (b) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
    ⓐ 当連結会計年度の経営成績の分析

     当連結会計年度の世界経済は、国や地域によりばらつきはあるものの、総じて新型コロナウイルス感染症の影響による落ち込みからの回復の動きが続きました。日本においても、部品供給の停滞により一部の産業で生産活動への影響が生じたものの、持ち直しの動きが続きました。ただし、足元では地政学的リスクの顕在化による資源価格の上昇等、不透明感が増しております。

     鉄鋼業界におきましては、景気の持ち直しを背景に、国内外の需要環境は総じて底堅く推移しました。
     このような環境のもと、当社グループは、第7次中期経営計画の初年度として、構造改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)および販売価格の抜本的な見直し等の推進による「量(鋼材トン)」から「質(鋼材トン当たり利益)」への転換等に取り組んでまいりました。 
     生産につきましては、国内外の需要の持ち直しを背景に、当連結会計年度の連結粗鋼生産量は2,726万トンと前連結会計年度に比べ13.8%増加しました。

     販売につきましては、販売数量の回復および販売価格の改善により、連結売上収益は3兆1,734億円と、前連結会計年度に比べ9,182億円(40.7%)の増収となりました。

    一方、セグメント利益につきましては、原料価格高騰によるコストの増加があったものの、販売価格の改善、販売数量の回復、継続的なコスト削減の取り組み、および棚卸資産評価差等の一過性の増益要因等により3,237億円となり、前連結会計年度に比べ3,891億円の大幅な好転となりました。

    また、税引前利益は3,115億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,348億円となり、黒字に転換しました。

    ⓑ 当連結会計年度の財政状態の分析

    当連結会計年度末の資産合計については、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ5,607億円増加し、4兆4,250億円となりました。

    負債合計については、営業債務及びその他の債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ3,091億円増加し、2兆9,583億円となりました。

    また、資本合計については、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ2,516億円増加し、1兆4,667億円となりました。

    ⓒ 目標とする指標の達成状況

    当社グループは、2021年5月に公表した第7次中期経営計画(2021~2024年度)において、以下の収益目標を掲げています。

    2021年度のセグメント利益は目標の2,300億円を超過達成しておりますが、棚卸資産評価差等の一過性要因を除くと1,300億円程度にとどまるため、更に1,000億円程度の利益積み上げが必要であると考えております。コスト削減に加え、販売価格の抜本的な見直しの推進や構造改革完遂による効果の実現、プロダクトミックスの高度化により、量から質への転換を図り、引き続き収益改善に努めてまいります。

    ■第7次中期経営計画
    目標(2024年度) 実績(2021年度)
    セグメント利益 2,300億円/年 3,237億円
    トン当たり利益 1万円/トン 1万4千円/トン

    (注)トン当たり利益:(連結セグメント利益÷単体出荷数量)

    なお、当連結会計年度の分析につきましては、「ⓐ 当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。

    ④ 経営上の重要な契約等

    a.経営上の重要な契約等(技術に関わる契約を除く)

    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約締結日/契約期間
    JFEスチール㈱(当社) キンドリルジャパン㈱※1 当社、キンドリルジャパン㈱の包括的提携と、㈱エクサの事業運営に関する合弁協定ならびに当社からキンドリルジャパン㈱への業務委託契約※1 2011年4月1日から2026年3月31日まで※1
    倉敷市、中国電力㈱ 他 岡山県倉敷市における資源循環型廃棄物処理施設整備運営事業(PFI事業) 2002年3月15日から2025年3月31日まで
    ヴァーレ・S/A(ブラジル)※2 米国における鉄鋼事業会社カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクに関する合弁協定※2 1995年6月27日※2
    ニューコア・コーポレーション(米国)※2 米国における鉄鋼事業会社カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクに関する合弁協定※2 2022年2月2日※2
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ)他 タイにおける電気亜鉛鍍金鋼板の製造販売会社タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドに関する合弁協定 1999年6月11日(2001年7月17日改訂)
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ)他 タイにおける冷延鋼板の製造販売会社タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドに関する合弁協定 2001年7月12日(2013年2月1日改訂)
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、サハビリヤ・スチール・インダストリーズ・パブリック・リミテッド(タイ) タイでの鉄鋼事業における協力関係強化に関する提携合意書 2012年10月31日
    広州薄板有限公司(中国) 中国における冷延鋼板および溶融亜鉛鍍金鋼板の製造販売会社広州JFE鋼板有限公司に関する合弁協定 2003年10月29日(2012年4月11日改訂)
    東国製鋼㈱(韓国) 東国製鋼㈱への追加出資ならびに厚鋼板に係る業務協力に関する基本合意 2006年9月25日
    伊藤忠商事㈱、㈱神戸製鋼所 ブラジルの鉄鉱石生産・販売会社CSNミネラソン社への投資に係わる会社(ジャポン・ブラジル・ミネーリオ・ジ・フェーフォ・パルチシパソインス・LTDA.)に関する合弁協定 2019年11月29日(2020年2月21日改訂)
    JSWスチール・リミテッド(インド) 当社とJSWスチール・リミテッドの戦略的包括提携に基づく資本参加に関する契約 2010年7月27日
    日本製鉄㈱、双日㈱、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 ブラジルのニオブ生産・販売会社CBMM社への投資に係わる会社(日伯ニオブ㈱)に関する合弁協定 2011年3月4日
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、ゼネラル・ホールディング・コーポレーションPJSC(アラブ首長国連邦) アラブ首長国連邦における大径溶接鋼管の製造販売事業に関する合弁協定 2014年9月1日
    台湾プラスチックグループ、中国鋼鉄股份有限公司(台湾)他 ベトナムにおける一貫製鉄所プロジェクトに関する運営等を定める当事者間の株主間協定 2015年9月8日
    台湾プラスチックグループ ベトナムにおける一貫製鉄所プロジェクトへの資本参加および技術支援・供与に関する包括提携契約 2015年9月8日
    ニューコア・コーポレーション(米国)他 メキシコにおける溶融亜鉛鍍金鋼板の製造販売事業に関する合弁協定 2016年6月8日
    広東韶鋼松山股份有限公司(中国) 中国における特殊鋼棒鋼事業に関する合弁協定 2019年11月28日
    アタールホールディングA.S.(トルコ) トルコにおける鉄鉱石採掘およびペレット製造事業に係るアタール・マデンティリック社に関する合弁協定 2020年7月13日
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約締結日/契約期間
    JFEスチール㈱(当社) 伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、阪和興業㈱、メランティスチール・プライベート・リミテッド(シンガポール)、JFE商事㈱ 他 ミャンマーにおける建材向け溶融亜鉛鍍金鋼板およびカラー鋼板の製造・販売事業に関する合弁協定 2017年10月26日(2019年12月17日改訂)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 「製鉄プロセスにおける水素活用」に関する技術開発の業務委託契約 2022年1月1日から2027年3月31日まで
    JFEケミカル㈱(連結子会社) 山東傑富意振興化工有限公司(中国)、山東濰焦控股集団有限公司(中国) 中国タール蒸留事業第2拠点新設に関する合弁協定 2013年6月13日
    JFEスチール・オーストラリア(BY)プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア)(連結子会社) Qコール・バイヤウェンホールディングス・プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア)、バイヤウェン・コール・プロプライタリー・リミテッド(オーストラリア) オーストラリアにおけるバイヤウェン炭鉱の権益保有会社バイヤウェン・コール・プロプライタリー・リミテッドに関する合弁協定 2009年10月8日

    (注)1 ※1 当社から日本アイ・ビー・エム㈱への業務委託契約については、日本アイ・ビー・エム㈱ の分社化に伴い、2021年9月1日付で同社からキンドリルジャパン合同会社へ承継されております。当社と日本アイ・ビー・エム㈱との合弁協定については、日本アイ・ビー・エム㈱からキンドリルジャパン㈱に対して㈱エクサの株式が譲渡されたことに伴い、2022年2月1日付で、日本アイ・ビー・エム㈱からキンドリルジャパン㈱へ承継されております。また、同日付で契約相手方の名称が「キンドリルジャパン合同会社」から「キンドリルジャパン㈱」に変更されております。

       2 ※2 ヴァーレ・S/Aからニューコア・コーポレーションに対してカリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インクの株式が譲渡されたことに伴い、当社とヴァーレ・S/Aとの間の合弁協定は終了し、2022年2月2日付で当社とニューコア・コーポレーションとの間で新たに合弁協定を締結しています。

    3 当社および当社の完全親会社であるJFEホールディングス㈱と、当社の連結子会社であるJFEコンテイナー㈱は、2022年5月6日開催のそれぞれの取締役会において、効力発生日を同年8月1日として、当社を株式交換完全親会社、JFEコンテイナー㈱を株式交換完全子会社とする株式交換(以下「本株式交換」)を行うことを決議し、当社とJFEコンテイナー㈱との間で株式交換契約を締結いたしました。

    ①本株式交換の目的

    JFEコンテイナー㈱が当社の完全子会社となることで、当社との一体経営を通じ、これまで以上に中長期的視野に立った機動的かつ迅速な意思決定を行い、両社の経営資源を最大限活用した経営課題への対応・成長戦略を推進し、両社の企業価値ひいてはJFEグループ全体の企業価値向上を図ることを主たる目的としております。

    ②本株式交換の方式および本株式交換に係る割当ての内容

    JFEコンテイナー㈱の株主(当社を除く)には、本株式交換の対価として、当社の完全親会社であるJFEホールディングス㈱の普通株式が割り当てられます。本株式交換に係る割当ての内容は以下のとおりであります。

    JFEホールディングス㈱(株式交換完全親会社である当社の完全親会社) JFEコンテイナー㈱(株式交換完全子会社)
    本株式交換に係る割当比率 1 3.90
    本株式交換により交付する株式数 JFEホールディングス㈱の普通株式:5,127,997 株(予定)

    (注)JFEコンテイナー㈱の普通株式1株に対して、JFEホールディングス㈱の普通株式3.90株を割当交付いたします。

    ③本株式交換に係る割当ての内容の根拠等

    当社およびJFEコンテイナー㈱は、本株式交換における株式交換比率(以下「本株式交換比率」)の算定にあたって、その公正性・妥当性を確保するため、それぞれ別個に、両社から独立した第三者算定機関に本株式交換比率の算定を依頼することとし、当社はみずほ証券㈱を、JFEコンテイナー㈱はSMBC日興証券㈱を、それぞれの第三者算定機関に選任いたしました。

    みずほ証券㈱は、JFEホールディングス㈱およびJFEコンテイナー㈱については、両社が金融商品取引所に上場しており、市場株価が存在することから、市場株価基準法を採用して算定を行うとともに、JFEコンテイナー㈱については、比較可能な上場類似企業が複数存在し、類似企業比較による株式価値の類推が可能であることから類似企業比較法を、加えて、将来の事業活動の状況を評価に反映するためディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法(以下「DCF法」)を採用して算定を行いました。

    一方、SMBC日興証券㈱は、JFEホールディングス㈱およびJFEコンテイナー㈱については、両社が金融商品取引所に上場しており、市場株価が存在することから、市場株価法を採用して算定を行うとともに、JFEコンテイナー㈱については、将来の事業活動の状況を評価に反映するためDCF法を採用して算定を行いました。

    当社は、第三者算定機関であるみずほ証券㈱から2022年5月2日付で受領した株式価値に関する算定書、リーガル・アドバイザーであるTMI総合法律事務所からの助言、JFEコンテイナー㈱に対して実施したデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて慎重に交渉・協議を重ねた結果、本株式交換比率は妥当であり、JFEホールディングス㈱の株主にとって不利益なものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことが妥当であると判断いたしました。

    他方、JFEコンテイナー㈱は、第三者算定機関であるSMBC日興証券㈱から2022年5月2日付で受領した株式価値に関する算定書、リーガル・アドバイザーであるアンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業からの助言、JFEホールディングス㈱に対して実施したデュー・ディリジェンスの結果、当社およびJFEホールディングス㈱との間で利害関係を有しない独立した委員から構成される特別委員会からの指示、助言等を踏まえて、当社との間で複数回に亘り本株式交換比率を含む本株式交換の条件に係る交渉・協議を行うとともに、本株式交換比率により本株式交換を行うことについて慎重に交渉・協議を重ねた結果、本株式交換比率は妥当であり、JFEコンテイナー㈱の少数株主にとって不利益なものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことが妥当であると判断いたしました。

    このように、当社およびJFEコンテイナー㈱は、本株式交換比率はJFEホールディングス㈱およびJFEコンテイナー㈱のそれぞれの株主にとって妥当であり、それぞれの株主の利益を損ねるものではないとの判断に至ったため、本株式交換比率により本株式交換を行うことを決定いたしました。

    ④株式交換完全親会社となる会社の概要

    名称 JFEスチール㈱
    所在地 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    代表者の役職・氏名 代表取締役社長 北野 嘉久
    事業内容 鉄鋼製品の製造・販売
    資本金 239,644 百万円(2022年3月31日現在)

    ⑤本株式交換の対価となる株式の発行会社の概要

    名称 JFEホールディングス㈱
    所在地 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
    代表者の役職・氏名 代表取締役社長 柿木 厚司
    事業内容 鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業を行う子会社の経営管理等
    資本金 147,143 百万円(2022年3月31日現在)
    b.技術に関わる契約
    (a) 技術導入契約
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(当社) 東洋製罐㈱東洋鋼鈑㈱ タルク缶胴用ポリエステルフィルム積層鋼板に関する技術 2008年1月4日から対象特許の満了日まで
    ㈱神戸製鋼所 ダストの還元処理方法に関する技術 2007年9月6日から関連設備の操業が恒久的に停止するまで
    (b) 技術供与契約
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(当社) 広州JFE鋼板有限公司(中国) 連続酸洗圧延設備および連続焼鈍設備を含む冷延工場の建設・操業・保全に関する技術 2008年6月1日から終了に合意するまで
    JSWスチール・リミテッド(インド) 自動車用鋼板の製造技術 その2 2012年7月12日から2032年7月11日まで
    JSWスチール・リミテッド(インド) 無方向性電磁鋼板の製造技術 2012年11月22日から2032年11月21日まで
    福建福欣特殊鋼有限公司(中国) ステンレス鋼板の製造技術 2012年11月9日から解約事由に該当するまで
    福建福欣特殊鋼有限公司(中国) ステンレス鋼板の製造技術 その2 2015年3月19日から対象特許の満了日まで
    フォルモサ・ハティン・スチール・コーポレーション(ベトナム) 鋼板製造技術 2015年9月8日から解約事由に該当するまで
    アルガービア・パイプ・カンパニー(アラブ首長国連邦) 大径溶接鋼管製造技術 2015年9月28日から解約事由に該当するまで
    ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V.(メキシコ) 自動車用鋼板の製造技術 2016年10月31日から解約事由に該当するまで
    上海宝武杰富意清潔鉄粉有限公司(中国) 偏析防止プレミックス鉄粉の製造技術 2017年4月5日から対象特許の満了日まで
    宝武傑富意特殊鋼有限公司(中国) 特殊鋼棒鋼の製造技術 2020年3月26日から解約事由に該当するまで
    水島合金鉄㈱(連結子会社)※1 ケート・リッジ・アロイズ(プロプライタリー)・リミテッド(南ア共和国) 中低炭素フェロマンガン製造技術 1998年6月28日から解約事由に該当するまで

    (注)※1 水島合金鉄㈱は、2022年4月1日にJFEミネラル㈱を存続会社として、JFEミネラル㈱およびJFEマテリアル㈱と合併いたしました。

    (c) その他の技術契約
    契約会社名 相手方の名称 契約内容 契約期間
    JFEスチール㈱(当社) ティッセン・クルップ・スチール・ヨーロッパ,AG(ドイツ) 自動車用鋼板分野における包括的技術提携 2002年4月8日から2022年4月7日まで※1

    (注)※1 契約上の規定により、契約期間が2027年4月7日まで延長されております。

    ⑤ 研究開発活動

    当社グループ(当社および連結子会社)は、社会の持続的な発展と人々の安全で快適な生活のために、「カーボンニュートラル」達成に向けたイノベーションの推進、および「デジタル」による製造基盤強化と新たな成長戦略の実行に向け、CO2削減に大きく貢献する超革新的プロセス技術の検討、お客様や社会のニーズを先取りした新商品・利用技術の開発を強力に推進しております。

    以下、当連結会計年度の主な研究成果を挙げます。

    <プロセス分野>

     当社と、日本製鉄㈱、㈱神戸製鋼所、一般財団法人金属系材料研究開発センターの4社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」に4つの開発項目を共同提案し、2021年12月24日に採択されました。

     「グリーンイノベーション基金」は、2020年12月25日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の中で「経済と環境の好循環」を作り出すために組成された基金であり、製鉄プロセスの脱炭素化の実現に向けて、4社で本プロジェクトを推進してまいります。

     加えて当社は、国立大学法人東北大学と、カーボンニュートラル時代を見据えた研究活動の推進を目的として、2022年2月1日に「JFEスチール×東北大学グリーンスチール共創研究所」を設置しました。今後両者は、強固な産学連携体制のもと、企業技術者と大学研究者の部門横断的な連携を通じて、低炭素製鉄プロセスに関する共同研究をさらに加速させるとともに、新材料開発をはじめとする新規開発テーマの発掘を推進します。

     また、高張力鋼板(以下、ハイテン)の熱間連続圧延技術(以下、エンドレス圧延)を世界で初めて開発しました。エンドレス圧延は、1996年に世界に先駆けて開発し、東日本製鉄所(千葉地区)に導入した技術で、粗圧延機と仕上げ圧延機との間に設置した接合装置でコイルの先尾端を接合し、仕上げ圧延機に複数のコイルを連続的に装入することができます。ハイテンへのエンドレス圧延適用にあたっては、機械的特性の向上を目的に添加している合金元素(Si・Mn等)の影響で、接合部の強度および延性が低下するため、仕上げ圧延時に破断してしまうという課題がありました。そこで当社は、接合部の強度および延性の低下を防ぐ技術を開発し、仕上げ圧延時の破断を抑制することに成功しました。これにより、ハイテンのエンドレス圧延が可能となり、通板性の改善等を通じて、ハイテンの安定生産および生産性向上に大きく寄与しております。今後もハイテンの技術開発、安定生産を通じて、自動車の車体軽量化に伴うCO2削減、省エネに貢献してまいります。

     さらに、最新のデータサイエンス技術により、製鉄所の設備異常予兆を検知するシステム(J-dscom® )を、全地区熱延工場に展開しました。2018年度に最初に導入した西日本製鉄所(倉敷地区) 熱延工場においては、年間50時間以上(生産量3万t以上)相当のトラブル抑止効果が確認されています。これまでに、西日本製鉄所(倉敷・福山地区)および東日本製鉄所(千葉・京浜地区)の全地区熱延工場に本システムを導入しました。全地区共通のシステムを導入し、異常診断モデル等を全地区で容易に共有できるようにすることで、全社レベルで最適なモデルの構築を推進しております。今後は、製銑や製鋼をはじめとする他製造プロセスにも展開してまいります。

    <製品分野>
     当社は、板厚22~100mmの建築構造用低降伏比780N/mm²級厚鋼板「HBL®630」を開発し、国土交通大臣認定を取得しました。主な用途は高層建築物の低層部の鉄骨柱に用いられる溶接組立箱形断面柱です。「HBL®630」を高層建築物の低層部のボックス柱に採用することで、お客様はこれまで実現できなかった建築物の超高層化や大スパン化(建造物の柱間の距離拡張)が可能となり、低層部における快適な大空間の確保等、自由で最適な設計、デザインを実現することができます。また、建設業界で深刻化する現場溶接工の不足に対する省力化のニーズに応えるため、「HBL®630」では高能率な大入熱溶接を可能にし、ボックス柱の溶接に要する時間の大幅な短縮を実現しました。

     また、国立大学法人東北大学、および学校法人日本大学と共同で、通常のコンクリートと比べて、製造時のCO2排出量を大幅に削減可能なアルカリ活性材料を開発しました。さらに、西松建設㈱および共和コンクリート工業㈱を加えた5者で、本材料の早期実用化に向けた試験体制を構築しました。セメント代替となるフライアッシュ(石炭灰)と高炉スラグ微粉末の配合量最適化、高炉スラグ細骨材の活用、および特殊な混和剤の適用等によって、流動性を安定的に確保しつつ、耐凍害性を大幅に向上させた独自のアルカリ活性材料を開発しました。開発したアルカリ活性材料は、凍結融解試験において、JISで規定されている300サイクルを経過しても、ほとんど劣化しないことが確認されました。さらに、凍結防止剤の影響も想定した塩水環境下での凍結融解試験においても、従来品を大幅に超える凍結融解抵抗性を示しました。

     自動車の軽量化、安全性向上を目的に利用されるハイテンにおいて、加工後のスプリングバックを抑制する成形工法が強く望まれています。それに応えるため当社は「ストレスリバース™工法」を開発しました。開発した「ストレスリバース™工法」は、「レクサスNXルーフセンターリンフォース」において、冷間プレスによる車体骨格部品の強度としては世界最高レベルとなる、1.5GPa(1470MPa)級ハイテンのスプリングバック抑制成形工法として採用されました。

     また、電気自動車等に用いられるアキシャルギャップモータ用の重要素材として、圧粉磁心用絶縁被覆純鉄粉「電磁郎™」を開発しました。これにより、JFEグループは電磁鋼板からソフトフェライトコアまで幅広い軟磁性材料をラインアップし、モータを含むあらゆる電源機器に対してワンストップで最適なソリューションを提供できる、世界唯一の総合サプライヤーとなりました。

    <表彰>

    当社が開発してまいりました商品、技術は社外からも高く評価されております。例えば、「革新的雰囲気制御による溶融亜鉛めっき薄鋼板製造技術の開発」の成果が認められ、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞しました。当社の同賞受賞は4年連続となります。また、船舶の安全性を高めた溶接構造体「構造アレスト」の発明により、令和3年度全国発明表彰日本経済団体連合会会長賞を、ジャパン マリンユナイテッド㈱および㈱IHIと共同で受賞しました。当社の全国発明表彰受賞は8年連続で、JFEスチール㈱発足以来12回目となります。

    さらに、当社が開発した「高能率超狭開先溶接システムの開発」が、このたび一般財団法人機械振興協会から第56回機械振興賞機械振興協会会長賞を受賞しました。当社の機械振興賞の受賞は4年連続11回目となります。また、建築構造用低降伏比高強度厚鋼板「HBL®シリーズ」が、第68回(令和3年度)大河内記念技術賞を受賞しました。

    当連結会計年度における連結ベースの研究開発費は、35,779百万円であります。

    (4) 設備の状況
    ① 設備投資等の概要

    当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)の設備投資は、高級鋼の生産能力増強、老朽更新、合理化等に加えて、設備の新鋭化、GX(グリーントランスフォーメーション)投資、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資に重点をおいて実施しております。当連結会計年度における設備投資総額は、3,049億円であります。なお、上記金額に含まれる共同支配事業の設備投資金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。

    ② 主要な設備の状況

    当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)における主要な設備は次のとおりであります。

    a.保証会社
    2022年3月31日現在
    事業所名(所在地) 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    東日本製鉄所(千葉地区)(千葉市中央区) 鉄鋼製品製造設備 32,595 71,572 62,776(8,237) 7,931 6,401 181,277 2,492
    東日本製鉄所(京浜地区)(川崎市川崎区) 鉄鋼製品製造設備 33,444 60,575 100,567(7,133) 4,048 3,211 201,847 1,892
    西日本製鉄所(倉敷地区)(岡山県倉敷市) 鉄鋼製品製造設備 68,753 264,924 36,188(11,469) 10,282 20,567 400,716 3,885
    西日本製鉄所(福山地区)(広島県福山市) 鉄鋼製品製造設備 66,304 252,239 78,046(14,479) 8,917 22,444 427,951 4,112
    知多製造所(愛知県半田市) 鉄鋼製品製造設備 5,071 16,086 6,630(1,837) 2,279 1,919 31,987 669
    仙台製造所(仙台市宮城野区) 鉄鋼製品製造設備 8,846 17,547 229(212) 650 2,812 30,086 429
    本社(東京都千代田区)他 その他の設備 1,704 116 25,963(418) 19,123 25,126 72,034 2,121
    計 ― 216,720 683,062 310,401(43,789) 53,233 82,482 1,345,901 15,600

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。

    3 本社他には、本社、支社・営業所・海外事務所を含んでおります。

    4 東日本製鉄所(千葉地区)・(京浜地区)、西日本製鉄所(倉敷地区)・(福山地区)、知多製造所、仙台製造所の帳簿価額にはスチール研究所を含んでおります。スチール研究所の従業員については、本社他に含んでおります。

    b.国内子会社等(共同支配事業を含む)
    2022年3月31日現在
    会社名 主要な事業所名(所在地) 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他有形固定資産 無形固定資産 合計
    JFE条鋼㈱ 鹿島製造所(茨城県神栖市)他 鉄鋼製品製造設備 14,972 19,646 74,216(2,198) 3,899 732 113,466 868
    JFE物流㈱ 西日本事業所(岡山県倉敷市他)他 倉庫等 10,061 9,732 23,158(565) 1,252 2,812 47,017 1,426
    JFEミネラル㈱ 倉敷製造所(岡山県倉敷市)他 スラグ砕石製造設備等 4,119 16,520 1,063(1,776) 1,196 398 23,298 826
    瀬戸内共同火力㈱ 福山共同発電所(広島県福山市)他 火力発電設備 4,403 16,749 6(0) 25 60 21,244 -
    ジェコス㈱ 東京工場(千葉県白井市)他 建設仮設材製作加工設備等 2,785 1,481 12,384(435) 193 759 17,602 738
    JFEケミカル㈱ 西日本製造所(岡山県笠岡市他)他 石炭化学製品製造設備 7,735 3,907 4,024(876) 921 400 16,989 575
    JFE建材㈱ 熊谷工場(埼玉県熊谷市)他 金属製品製造設備 1,457 3,240 11,503(504) 240 363 16,804 748
    水島合金鉄㈱ 本社工場(岡山県倉敷市) 合金鉄製造設備 2,887 5,053 3,614(172) 629 14 12,199 205
    JFE鋼材㈱ レベラー事業所(千葉県市川市)他 金属製品製造設備 1,650 1,070 7,153(161) 48 286 10,209 242

    (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。

    2 瀬戸内共同火力㈱は共同支配事業であります。同社の帳簿価額のうち、当社グループの持分に相当する金額を記載しております。なお、同社の従業員数は、連結会社の従業員数には含めていないため、記載しておりません。

    3 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。

    c.在外子会社
    2022年3月31日現在
    会社名 主要な事業所名(所在地) 設備の主な内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 土地(面積千㎡) その他 無形資産 合計
    JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド ―(タイ・ラヨン) 鉄鋼製品製造設備 3,386 13,158 779(174) 287 416 18,026 286
    フィリピン・シンター・コーポレーション 焼結工場(フィリピン・ヴィラネバ) 焼結鉱製造設備 699 13,326 ―(―) 875 13 14,913 227
    PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア ―(インドネシア・ブカシ) 鉄鋼製品製造設備 3,449 7,850 2,507(170) 242 120 14,169 263

    (注) 1 帳簿価額は、IFRSに基づく金額を記載しております。

       2 フィリピン・シンター・コーポレーションの焼結工場の土地は賃借しております。

    3 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、使用権資産および建設仮勘定の合計額であります。

    ③ 設備の新設、除却等の計画

       主要な設備投資は以下のとおりであります。

    会社名 事業所名 工事名 工期 投資額(億円)
    JFEスチール㈱(当社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 電磁鋼板製造設備増強工事 2021年4月~2024年7月 460
    JFEスチール㈱(当社) 東日本製鉄所(千葉地区) 第6高炉改修工事 2022年9月~2023年1月 430
    JFEスチール㈱(当社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 高炉送風ボイラーリフレッシュSTEP1 2019年4月~2023年2月 240
    JFEスチール㈱(当社) 全事業所 製鉄所システムリフレッシュ(第2期) 2017年8月~2024年3月 240
    JFEスチール㈱(当社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 製鉄所システムリフレッシュ(倉敷) 2021年5月~2024年12月 160
    JFEスチール㈱(当社) 西日本製鉄所(倉敷地区) 洋上風力向け大単重厚板製造能力増強工事 2021年4月~2023年11月 130

    上記以外については少額の補強工事、小口の設備投資案件等となっております。

    (注) 1 当連結会計年度後1年間の設備投資計画(新設・改修・拡充)は策定中であります。

       2 所要資金は自己資金および借入金等により充当する予定であります。

    (5) 保証会社の状況
    ① 株式等の状況
    a.株式の総数等
    (a) 株式の総数
    種類 発行可能株式総数(株)
    普通株式 2,100,000,000
    計 2,100,000,000
    (b) 発行済株式
    種類 事業年度末現在発行数(株)(2022年3月31日) 提出日現在発行数(株)(2022年6月24日) 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 内容
    普通株式 539,170,000 539,170,000 ― 当社は単元株制度を採用していないため、単元株式数はありません。
    計 539,170,000 539,170,000 ― ―

    (注) 株式の譲渡制限につき定款に下記の定めがあります。

    「当会社の株式の譲渡による取得は、取締役会の承認を要する。」

    b.新株予約権等の状況
    (a) ストックオプション制度の内容

    該当事項はありません。

    (b) ライツプランの内容

    該当事項はありません。

    (c) その他の新株予約権等の状況

    該当事項はありません。

    c.行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等

    該当事項はありません。

    d.発行済株式総数、資本金等の推移
    年月日 発行済株式総数増減数(千株) 発行済株式総数残高(千株) 資本金増減額(百万円) 資本金残高(百万円) 資本準備金増減額(百万円) 資本準備金残高(百万円)
    2004年2月1日(注) 12,900 539,170 ― 239,644 17,302 390,021

    (注) 株式交換による増加であります。

    e.所有者別状況
    2022年3月31日現在
    区分 株式の状況 単元未満株式の状況(株)
    政府及び地方公共団体 金融機関 金融商品取引業者 その他の法人 外国法人等 個人その他 計
    個人以外 個人
    株主数(人) ― ― ― 1 ― ― ― 1 ―
    所有株式数(千株) ― ― ― 539,170 ― ― ― 539,170 ―
    所有株式数の割合(%) ― ― ― 100.00 ― ― ― 100.00 ―
    f.大株主の状況
    2022年3月31日現在
    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
    ジェイ エフ イー ホールディングス㈱ 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 539,170 100.00
    計 ― 539,170 100.00

    (注)2022年6月24日にJFEホールディングス㈱に商号変更いたしました。

    g.議決権の状況
    (a) 発行済株式
    2022年3月31日現在
    区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
    無議決権株式 ― ― ―
    議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
    議決権制限株式(その他) ― ― ―
    完全議決権株式(自己株式等) ― ― ―
    完全議決権株式(その他) 普通株式 539,170,000 ―
    539,170,000
    発行済株式総数 539,170,000 ― ―
    総株主の議決権 ― 539,170,000 ―
    (b) 自己株式等

    該当事項はありません。

    ② 自己株式の取得等の状況

    株式の種類等 該当事項はありません。

    a.株主総会決議による取得の状況

    該当事項はありません。

    b.取締役会決議による取得の状況

    該当事項はありません。

    c.株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容

    該当事項はありません。

    d.取得自己株式の処理状況及び保有状況

    該当事項はありません。

    ③ 配当政策

    当社の利益配当は、配当の回数についての基本的な方針は定めておりませんが、経営基盤強化のための内部留保との調和を図りつつ、業績動向を勘案し、完全親会社であるJFEホールディングス㈱と協議の上、適宜実施してまいります。

    また、会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めており、中間配当の決定機関は取締役会、中間配当を除く剰余金の配当の決定機関は株主総会であります。

    なお、当事業年度の剰余金の配当は以下のとおりであり、上記の方針に基づき実施しております。

    取締役会決議日 2022年2月22日 配当金の総額 35,230百万円 1株当たり配当額 65円34銭

    ④ コーポレート・ガバナンスの状況等
    a.コーポレート・ガバナンスの概要
    (a) コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

    当社および当社グループは、JFEグループとしての一元的なガバナンスの下、経営の透明性・健全性および効率性を高め、競争力強化と収益力の拡大による企業価値の向上を実現するため、コーポレート・ガバナンスの充実を図っております。

    (b) 経営体制および内部統制体制の関係図 (提出日現在)

    (c) 経営体制・内部統制体制

    ⅰ.会社の機関

    当社および当社グループを構成する各社は、監査役制度を採用しております。報告書提出日現在における当社の取締役は6名、監査役は3名であります。当社の事業に精通した取締役が取締役会(議長:社長)を構成することにより、業務執行に対する適切な監督機能を発揮するとともに経営効率の維持・向上に努めており、監査役が経営を監視し、その健全性強化に努めております。取締役会および監査役の構成は「(5)保証会社の状況 ④ コーポレート・ガバナンスの状況等 b.役員の状況」に記載しております。

    また、当社では、経営意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化、および執行の迅速化を実現するため、執行役員制を採用しております。

    ⅱ.重要事項の決定

    当社および当社グループの重要事項につきましては、社内規程により明確な決定手続きを定めております。また、JFEグループとしての経営に関わる重要事項につきましては、JFEホールディングス㈱におきまして、最終的に審議・決定を行う体制としております。

    具体的には、当社では、自社および傘下グループ会社の重要事項につき、経営会議等での審議、取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱では、自社、事業会社およびグループ会社の重要事項につき、グループ経営戦略会議等での審議、取締役会での決定を行っております。当社では、経営会議を1~2回程度/月開催、取締役会を1~2回/月開催しております。JFEホールディングス㈱では、グループ経営戦略会議を2~4回/四半期開催、経営会議を1~2回程度/月開催、取締役会を1~2回/月開催しております。

    当社における経営会議(議長:社長/事務局:経営企画部)は、取締役全員と主要な執行役員で構成され、監査役が出席しております。

    当社におきましては、品種ごとの戦略策定と収益管理の一元化による最適な品種・事業運営を狙いとして、センター・セクター・事業部制を採用しております。また、JFEグループ共通の技術開発、ITの課題につきましては、グループ横断会議体を設けて審議しております。

    ⅲ.内部統制・リスク管理体制等

    リスク管理体制を含む当社の内部統制に関する体制につきましては、下記「内部統制体制構築の基本方針」に従って、取締役会規則、経営会議規程、CSR会議規程、コンプライアンス委員会規程、各種会議規程、組織・業務規程、および文書管理規程を制定すること、ならびに企業倫理ホットラインを設置すること等により整備されております。

    (内部統制体制構築の基本方針)1. 当社の企業理念、行動規範および企業行動指針ならびに定款、取締役会規則などをはじめとする、業務遂行にかかわるすべての規範、規程、規則、指針、運用細則など(以下「諸規程・規則」)は包括的一体として、当社の内部統制体制を構成するものである。したがい、当取締役会として、諸規程・規則が遵守されるよう図るとともに、企業活動にかかわる法令変更あるいは社会環境の変化にしたがい、さらに業務執行の効率性の観点において、当社の体制および諸規程・規則について適宜の見直し、修正がおこなわれることにより、上記法令の目的・趣旨が実現されるよう努めるものとする。 2. 会社法第362条4項6号および会社法施行規則第100条1項各号に掲げる体制(1)取締役および使用人の職務執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(ア)当社および当社グループ会社の経営にかかわる重要事項は、関連規程にしたがい、経営会議の方針審議を経て、取締役会または経営会議で決定する。なお、重要な投資案件については、関連規程に則り、所定の事業投融資審査または設備投資審査を経たのち経営会議に付議する。(イ)業務執行は、代表取締役社長のもと執行役員により、各部門の組織権限・業務規程に則り、おこなわれる。(ウ)代表取締役社長のもとCSR会議を置き、同会議を構成するものとして、必要な委員会、部会を設置する。各部会単位で、それぞれの業務執行の有効性・効率性の確保および倫理法令遵守の観点から、適宜、ルールやリスク対応方針などを検討、整備する。さらに、法令部会において、法令の制定、変更などをフォローし、諸規程・規則への反映を検討する。(エ)内部監査部門が、業務執行の有効性・効率性および倫理法令遵守状況について監査する。
    (2)取締役の職務執行が効率的におこなわれることを確保するための体制取締役会などの会議体における実質的、効率的審議を図ることのほか、CSR会議部会において業務執行の有効性・効率性の観点からの検討、ルール見直しを継続的におこなう。さらに、内部監査部門が、倫理法令遵守状況に加え、業務執行の有効性・効率性について監査する。(3)取締役の職務執行にかかわる情報の保存および管理に関する体制取締役会規則、経営会議規程、文書等保存管理規程、秘密情報管理規程、情報セキュリティ管理規程その他情報の保存、管理にかかわる規程または規定が包括的に、本体制を構成する。(4)損失の危険の管理に関する規程その他の体制経営にかかわるリスクについては、当社各部門の業務執行において、担当執行役員等がリスク管理上の課題を洗い出すことに努め、個別の重要なリスク課題については、必要なつど、経営会議等で審議する。また、CSR会議のリスクマネジメント委員会において、社内横断的に当社事業にかかわるリスク洗出し、対応方針の協議、検討を継続的におこなうものとする。災害、事故などにかかわるリスクについては、全社防災規程などにもとづく対応を原則とする。大規模地震、これに準ずる大規模災害および事故、ならびにパンデミック等にかかわるリスクについては、事業継続計画を必要に応じて発動し、これにもとづく対応を原則とする。事業継続計画の策定および重要事項の見直しについては、CSR会議のリスクマネジメント委員会において審議・決定する。(5)当社ならびにその親会社および子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制(ア)当社はJFEホールディングス株式会社の完全子会社であり、親会社が保持するJFEグループとしての、倫理法令遵守、リスク管理、財務報告・情報開示などの体制のなかに、当社および当社傘下グループ会社それぞれの体制が組み込まれることにより、企業集団としての体制が構築されている。(イ)当社は、グループ経営に関する一定の重要事項ならびに当社傘下のグループ会社の一定の重要事項(損失の危険の管理に関する事項を含む)について、親会社の機関決定までの手順を義務づけ、取締役会規則等により決定手続等を定め、審議・決定し、または報告を受ける。(ウ)当社は、CSR会議のリスクマネジメント委員会において、自社および傘下のグループ会社のリスク管理に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、グループのリスク管理について確認・評価するとともに、施策の実施状況を監督する。(エ)当社は、親会社が設置するグループ・コンプライアンス委員会のもと、コンプライアンス委員会を設置し、自社および傘下のグループ会社の倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督するとともに、親会社のグループ・コンプライアンス委員会と連携し、倫理法令遵守の経営を推進する。当社傘下のグループ会社は、会社の規模、事業の性質、機関の設計、その他会社の個性および性質を踏まえ、必要な倫理法令遵守体制を整備する。また、当社は、企業倫理ホットラインについて、JFEグループ全体の倫理法令遵守に関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として、当社の使用人のほか当社傘下のグループ会社の使用人等も利用者として整備し、適切に運用する。(オ)当社の内部監査部門は、親会社の内部監査部門と連携し、自社および当社傘下のグループ会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について監査する。(カ)当社および当社傘下のグループ会社は、財務報告の信頼性を確保するために必要な体制、適時適切な情報開示のために必要な体制を整備する。 3. 会社法施行規則第100条3項各号に掲げる体制(1)監査役の職務を補助する使用人に関する事項監査役の職務を補助する使用人を監査役事務局に置く。(2)監査役の職務を補助する使用人の取締役からの独立性に関する事項当該使用人の人事については、監査役と協議する。(3)監査役の職務を補助する使用人に対する指示の実行性の確保に関する事項当該使用人は、監査役の指揮命令下で監査役監査に関する業務を行う。
    (4)監査役への報告に関する体制(ア)監査役は、取締役会、経営会議およびその他の重要な会議に出席し、報告をうける。(イ)取締役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査役の要請に応じ、監査役に対して職務の執行状況(当社および当社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)を報告する。 当社傘下のグループ会社の取締役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査役の要請に応じ、監査役に対して職務の執行状況を報告する。(ウ)当社は、企業倫理ホットラインについて、監査役に対して直接通報または相談を行うことができる制度として整備する。また、企業倫理ホットライン担当部署が受けた通報または相談された法令違反行為等については、監査役に対して、その都度内容を報告する。(5)監査役に報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制当社は、企業倫理ホットラインについて、監査役に法令違反行為等を通報または相談した者および通報または相談された法令違反行為等を監査役に報告した者が不利な取扱いを受けないことを規程に定め適切に運用する。(6)監査役の職務の執行について生ずる費用の前払または償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用 または債務の処理に係る方針に関する事項当社は、監査役の職務執行に必要な費用について請求があった場合、特に不合理なものでなければ前払い又は償還に応じる。(7)その他監査役の監査が実効的におこなわれることを確保するための体制(ア)監査役は、監査役監査規程等を定め、組織的かつ実効的な監査体制を構築する。(イ)取締役、執行役員および使用人は、監査役の監査に必要な重要書類の閲覧、実地調査、取締役等との意見交換、子会社調査、子会社監査役との連携等の監査役の活動が円滑におこなわれるよう、監査環境の整備に協力する。(ウ)監査役は、会計監査人、内部監査部門の監査結果(当社および当社傘下のグループ会社に関する事項に関する重要事項を含む。)について適宜報告をうけ、それぞれと緊密な連携を図る。
    (d) コンプライアンス体制

    当社および当社グループは、社会を構成する一員としての企業の責任を自覚し、よりよい社会の構築に向けた企業の社会的責任(CSR)を経営の根幹に据え、その取り組みを一層強化しております。

    JFEグループでは、2005年10月、JFEホールディングス㈱に「JFEグループCSR会議」(議長:JFEホールディングス社長、1回/3ヶ月程度の開催)を設置し、コンプライアンス、環境、人事労働、安全・防災、社会貢献等多岐にわたる範囲を対象としまして、JFEグループ全体のCSRへの取り組みを監督・指導する体制を強化することとしました。当社におきましても、2005年4月にCSR室を設置したことに続きまして、2005年7月に「CSR会議」(議長:社長)を設置いたしました。「CSR会議」の中に、コンプライアンス、地球環境、リスクマネジメントの3委員会、安全・防災、顧客満足、社会貢献等7部会を設けまして、対象分野ごとの積極的な活動を展開するとともに、グループ会社を含めCSR意識の浸透を図る活動を進めております。なお、CSRの最も基礎的な分野と認識するコンプライアンスにつきましては、グループの基本方針や重要事項の審議、実践状況の監督を目的として「コンプライアンス委員会」を設置し(委員長:社長、1回/3ヶ月程度の開催)、コンプライアンスに則った事業活動を推進・監督する体制を整備しております。

    また、コンプライアンスに関わる重要情報が現場から経営トップに直接伝わる制度(企業倫理ホットライン)を導入しております。

    なお、当社は、コンプライアンス面を含めた環境に対する取り組みを強化するため、2005年2月から本社および製鉄所・製造所それぞれに、製造部門から独立した環境管理組織を設置するとともに、内部監査部門による環境監査の体制も整備いたしました。また、品質保証に関する不正の発生を防止するため、本社および製鉄所・製造所それぞれに品質設計・製造部門から独立した品質保証管理組織を有しております。グループ会社に関しては、当社が環境および品質保証に関する監査を計画的に実施しております。

    (e)取締役(業務執行取締役等であるものを除く)および監査役との責任限定契約の内容の概要

    当社は、取締役(業務執行取締役等であるものを除く)1名および監査役3名と会社法第427条第1項の規定により、同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しております。なお、当該契約に基づく賠償責任の限度額は法令が規定する額であります。

    (f)補償契約の内容の概要

    当社は、「b.役員の状況(a)役員一覧」に記載のすべての取締役および監査役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しており、同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することとしております。

    ただし、各役員がその職務を行うにつき悪意または重大な過失があった場合や、当社が各役員に対してその責任を追及する場合(当該役員の勝訴が確定した場合を除く)にはその争訟費用の補償を行わないこと等を定めることにより、役員の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。

    (g) 取締役の定数及び取締役選任の決議要件

    当社は、定款において取締役12名以内を置くこととしており、取締役の選任については議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席することを要し、累積投票によらないこととしております。

    (h) 株主総会決議事項を取締役会で決議することができることと定めた事項

    当社は、株主への機動的な利益還元を行うため、取締役会の決議によって、毎年12月31日を基準日として会社法第454条第5項の規定による剰余金の配当をすることができる旨、定款に定めております。

    (i) 株主総会の特別決議要件

    当社は、株主総会の円滑な運営を目的として、会社法第309条第2項の規定によるものとされる株主総会の決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれを行う旨、定款に定めております。

    b.役員の状況

    (a) 役員一覧

    男性9名 女性―名 (役員のうち女性の比率―%)

    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数
    代表取締役社長 北 野 嘉 久 1958年2月20日生 1982年4月2004年4月2006年4月2009年4月2011年4月2014年4月2018年4月2019年4月2019年6月 川崎製鉄株式会社入社当社経営企画部企画室主任部員当社西日本製鉄所(福山地区)製鋼部長当社東日本製鉄所工程部長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役当社代表取締役社長(現任)JFEホールディングス株式会社代表取締役(現任) (注)1 ―
    (重要な兼職の状況)JFEホールディングス株式会社代表取締役
    代表取締役 西 馬 孝 文 1959年11月3日生 1982年4月2006年4月2007年4月2010年4月2012年4月2015年4月2019年4月 川崎製鉄株式会社入社当社労政人事部企画室長当社労政人事部長当社名古屋支社長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役(現任) (注)1 ―
    代表取締役 小 川 博 之 1960年10月27日生 1985年4月2007年4月2011年4月2013年4月2014年4月2017年4月2019年4月 川崎製鉄株式会社入社当社東日本製鉄所(千葉地区)熱延部長当社東日本製鉄所工程部長当社薄板セクター部長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役(現任) (注)1 ―
    代表取締役 福 島 裕 法 1961年12月15日生 1984年4月2008年4月2010年4月2013年4月2015年4月2018年4月2020年4月 日本鋼管株式会社入社当社西日本製鉄所(福山地区)製鋼部製鋼技術室長当社西日本製鉄所(福山地区)製鋼部長当社西日本製鉄所企画部長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役(現任) (注)1 ―
    代表取締役 門 田   純 1961年11月29日生 1984年4月2008年4月2011年4月2012年4月2015年4月2018年4月2021年4月 川崎製鉄株式会社入社当社厚板営業部造船・プラント室長当社厚板営業部長当社営業総括部長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役(現任) (注)1 ―
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数
    取締役 寺 畑 雅 史 1959年10月31日生 1982年4月2006年4月2008年4月2010年7月2012年4月 2015年4月 2018年4月 2019年4月 2019年6月 川崎製鉄株式会社入社JFEホールディングス株式会社総務部総務室長同社総務部長当社組織人事部長JFEホールディングス株式会社常務執行役員当社常務執行役員JFEホールディングス株式会社専務執行役員当社専務執行役員JFEホールディングス株式会社専務執行役員退任当社代表取締役JFEホールディングス株式会社執行役員副社長(現任)当社取締役(現任)JFEホールディングス株式会社代表取締役(現任) (注)1 ―
    (重要な兼職の状況)JFEホールディングス株式会社代表取締役副社長公益財団法人JFE21世紀財団専務理事
    監査役(常勤) 曽 谷 保 博 1958年2月23日生 1982年4月2004年4月2006年4月2011年4月2014年4月2018年4月2020年4月 日本鋼管株式会社入社当社スチール研究所圧延・加工プロセス研究部主任研究員当社スチール研究所研究企画部長当社常務執行役員当社専務執行役員当社代表取締役当社代表取締役退任当社監査役(常勤)(現任) (注)2 ―
    監査役(常勤) 佐 竹 義 宏 1962年9月13日生 1987年4月2009年4月2010年4月2013年4月2014年4月2016年4月2019年4月 川崎製鉄株式会社入社当社東日本製鉄所工程部千葉工程室長当社東日本製鉄所(千葉地区)ステンレス部長当社東日本製鉄所工程部長当社ステンレスセクター部長当社品質保証部長当社監査役(常勤)(現任) (注)3 ―
    監査役 原   伸 哉 1961年12月11日生 1984年4月2008年4月2009年4月2011年4月2012年4月 2015年4月2016年4月2017年6月 日本鋼管株式会社入社当社西日本製鉄所企画部経理室長当社経営企画部企画室長当社経理部長JFEホールディングス株式会社経理部長当社経理部長当社関連企業部長当社監査役(常勤)JFEホールディングス株式会社監査役(常勤)(現任)当社監査役(現任) (注)4 ―
    (重要な兼職の状況)JFEホールディングス株式会社監査役(常勤)
    計 ―

    (注) 1 2022年6月8日開催の定時株主総会から1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。

    2 2020年4月1日の選任後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。

    3 2019年4月1日の選任後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。

    4  2020年6月3日開催の定時株主総会から4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。

    (執行役員の状況)

    当社では、経営意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化および決定・執行の迅速化を実現するため、執行役員制度を導入しております。提出日現在の執行役員の状況は以下のとおりであります。

    役職名 氏名 担当
    社長 北 野 嘉 久 CEO(最高経営責任者)
    執行役員副社長 西 馬 孝 文 総務、法務、関連企業、経理、監査、労政人事、組織人事、人権啓発、京浜臨海開発統括
    執行役員副社長 小 川 博 之 海外事業推進センター、スラグ事業推進センター、スチール研究所、IT改革推進、サイバーセキュリティ統括、製鉄所業務プロセス改革、データサイエンスプロジェクト、第1原料、第2原料、資材、知的財産、技術企画、品質保証統括
    執行役員副社長 福 島 裕 法 東日本製鉄所、西日本製鉄所、知多製造所、経営企画、設備計画、設備投資戦略、高炉改修計画、カーボンリサイクル開発、新還元プロセス開発、新溶解プロセス開発、環境防災・リサイクル、製銑技術、コークス技術、製鋼技術、熱延技術、設備技術、エネルギー技術統括、安全健康担当
    執行役員副社長 門 田 純 建材センター、鋼管センター、棒線事業部、大阪支社、営業総括、物流総括、各セクター部、鋼材営業統括
    専務執行役員 瀬 戸 一 洋 スチール研究所長、知的財産、技術企画、品質保証担当
    専務執行役員 古 川 誠 博 西日本製鉄所長、西日本製鉄所倉敷地区所長
    専務執行役員 三 宅 亮 一 鋼管センター副センター長、知多製造所長
    専務執行役員 広 瀬 政 之 経営企画担当
    専務執行役員 須 田 守 東日本製鉄所長、東日本製鉄所千葉地区所長
    専務執行役員 石 毛 俊 朗 西日本製鉄所福山地区所長
    専務執行役員 大 河 内 巌 高炉改修計画、カーボンリサイクル開発、新還元プロセス開発、新溶解プロセス開発、環境防災・リサイクル、製銑技術、コークス技術、製鋼技術、熱延技術、エネルギー技術担当
    専務執行役員 古 米 孝 行 東日本製鉄所京浜地区所長
    専務執行役員 新 田 哲 IT改革推進、サイバーセキュリティ統括、製鉄所業務プロセス改革担当
    専務執行役員 大 門 博 史 第1原料、第2原料、資材担当
    専務執行役員 錦 織 正 規 棒線事業部長、棒線事業部仙台製造所長
    専務執行役員 上 田 洋 輔 総務、労政人事、組織人事担当
    専務執行役員 祖 母 井 紀 史 薄板セクター長、薄板営業、自動車鋼材営業担当
    専務執行役員 岩 山 眞 士 京浜臨海開発担当
    専務執行役員 花 澤 和 浩 スチール研究所副所長
    常務執行役員 風 間 彰 データサイエンスプロジェクト担当
    常務執行役員 丸 山 隆 スラグ事業推進センター長
    常務執行役員 井 原 正 規 厚板セクター長、大阪支社長、厚板営業、厚板・形鋼輸出担当
    常務執行役員 関 谷 慶 宣 ステンレスセクター長、建材センター長、ステンレス・特殊鋼営業担当
    常務執行役員 松 永 浩 司 鋼管センター長
    常務執行役員 安 藤 武 彦 法務、人権啓発担当
    常務執行役員 加 藤 彰 浩 海外事業推進センター長
    常務執行役員 松 尾 久 光 関連企業、経理、監査担当
    常務執行役員 永 井 肇 ステンレスセクター副セクター長、東日本製鉄所千葉地区副所長
    常務執行役員 朝 比 奈 健 電磁鋼板セクター副セクター長、西日本製鉄所倉敷地区副所長
    常務執行役員 髙 橋 学 缶用鋼板セクター長、薄板セクター副セクター長、缶用鋼板営業、薄板輸出担当
    常務執行役員 高 岡 隆 司 厚板セクター副セクター長、東日本製鉄所京浜地区副所長
    常務執行役員 堀 澤 輝 雄 薄板セクター副セクター長、西日本製鉄所福山地区副所長
    常務執行役員 長 谷 和 邦 スチール研究所副所長
    常務執行役員 山 本 宏 之 設備計画、設備投資戦略、設備技術担当
    常務執行役員 赤 木 功 電磁鋼板セクター長、鉄粉セクター長、鉄粉商品、電機鋼材営業担当
    常務執行役員 赤 木 純 一 棒線事業部副事業部長、営業総括、物流総括担当
    計 37名

    (b) 社外役員の状況

    当連結会計年度末および提出日現在、社外取締役および社外監査役はおりません。

    JFEホールディングス㈱を中心としたグループとしての一元的なガバナンスの下、経営監視機能が十分に機能しているため、現状の体制としております。

    c.監査の状況
    (a)監査役監査の状況

    当社は監査役制度を採用しており、2022年3月末日現在における当社の監査役は3名であります。各監査役は取締役会、経営会議およびCSR会議その他の重要会議に出席するほか、取締役および執行役員等から業務報告を聴取し、グループ会社から事業の報告を受ける等により、取締役の職務の執行を監査しております。また、会計監査人から適宜報告を受けるほか、会計監査人の品質管理体制について説明を受けその妥当性を確認しております。内部監査部門とも適宜会合を持ち、内部監査の実施状況や監査結果の報告等を聴取するとともに、意見交換を行っています。当社およびグループ会社の監査役は相互に情報交換を行い、連携を図るとともに、JFEホールディングス㈱の監査役が当社監査役を兼務することにより、JFEホールディングス㈱との連携を図っております。会議、報告聴取・意見交換についてはオンラインツール等も活用しながら実施しております。監査役の職務を補助する使用人については、監査役事務局に専従者を置き、当該使用人の人事については監査役と協議することとしております。

    なお、監査役原伸哉氏は、当社の経理部長およびJFEホールディングス㈱の経理部長を担当していた経験があり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。

    当事業年度において監査役が協議した主な検討事項は、監査方針および監査計画、内部統制体制の整備・運用状況、会計監査人の監査の方法および結果の相当性、会計監査人の選任および解任ならびに不再任に関する事項、会計監査人に対する報酬等の同意、監査報告書の作成等であります。

    (b)内部監査の状況

    内部監査については、監査部(9名、2022年3月末日現在)が、グループ会社も含め、業務運営に対する監査を定例的に実施するとともに、社長特命による監査を実施しております。また、JFEホールディングス㈱およびグループ会社の内部監査組織との情報交換等を通じてグループ全体の内部監査体制の充実を図っております。

    監査部、監査役および会計監査人は、監査計画、監査結果の報告等の定期的な打合せを含め、必要に応じ随時情報交換を行い相互の連携を図っております。

    (c)会計監査の状況
    ⅰ.監査法人の名称

     EY新日本有限責任監査法人

    ⅱ.継続監査期間

     1951年以降

    ⅲ.業務を執行した公認会計士
    業務を執行した公認会計士の氏名 所属する監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 中村 裕輔 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 吉田 哲也 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 脇本 恵一 EY新日本有限責任監査法人
    指定有限責任社員 業務執行社員 藤尾 太一 EY新日本有限責任監査法人

    (注) 1 継続監査年数については、いずれも7年以内であるため、記載を省略しております。

       2 監査業務に係る補助者の構成は、監査法人の選定基準に基づき決定されております。具体的には公認会計士およびその他の補助者等を主たる構成員とし、システム専門家等も加えて構成されております。

    ⅳ.監査法人の選定方針と理由

    監査法人を選定するにあたっては、下記の項目について問題がないことを確認する方針としております。
     (ⅰ)会計監査人の解任事由の有無(※)
     (ⅱ)会計監査人の監査の方法と結果の相当性
     (ⅲ)会計監査人の品質管理体制
     (ⅳ)監査報酬の水準
        ※会計監査人の解任または不再任の決定の方針

    当社では、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合には監査役が検討のうえ、監査役全員の同意によって会計監査人を解任いたします。また、上記に準ずる場合、その他必要があると監査役が判断した場合は、会計監査人の解任または不再任を株主総会の目的といたします。

    上記方針に基づきEY新日本有限責任監査法人に対して評価を行った結果、当該法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると判断したことから、当該法人を当社第20期事業年度に係る会計監査人として再任することといたしました。

    ⅴ.監査役による監査法人の評価

    当社の監査役は、EY新日本有限責任監査法人に対して評価を行っております。監査役は、会計監査人の職務遂行状況、監査体制、監査報酬水準等が適切であるかについて、会計監査人からの報告聴取、監査への立会いおよび経営執行部門との意見交換等を通じて確認を行いました。その結果、監査の方法と結果は相当であること、監査の品質管理体制、監査報酬の水準に関して問題のないことから、EY新日本有限責任監査法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると評価いたしました。

    (d)監査報酬の内容等

    ⅰ 監査公認会計士等に対する報酬の内容

    区 分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円) 監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円)
    保証会社 91,724 - 91,661 -
    連結子会社 265,570 - 262,888 -
    計 357,294 - 354,549 -

    ⅱ 当社および当社の連結子会社が、アーンスト・アンド・ヤング・ネットワークに属する監査法人(EY新日本有限責任監査法人を除く)に支払うべき報酬の額

    区 分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円) 監査証明業務に基づく報酬(千円) 非監査業務に基づく報酬(千円)
    保証会社 - 597 - 632
    連結子会社 33,214 22,703 38,210 71,208
    計 33,214 23,301 38,210 71,841

      (非監査業務の内容)

    (前連結会計年度)

    移転価格税制に係る文書化業務等であります。

    (当連結会計年度)

    移転価格税制に係る文書化業務等であります。

    ⅲ 監査報酬の決定方針

      会社の規模・特性、監査日数等を勘案した上で、監査法人と協議の上、監査報酬を決定しております。

    ⅳ 監査役が会計監査人の報酬等に同意した理由

           監査役は、前期の監査実績の相当性、当期の監査計画の内容および報酬額の妥当性等を検討した結果、会計監査人の報酬等に同意いたしました。

    d.役員の報酬等
    取締役・監査役報酬等の内容(単独)
    区 分 報酬等の額(千円)
    取締役 658,557
    (うち、社外取締役) ( ― )
    監査役 78,335

    (注) 報酬等の額には、当事業年度に係る取締役賞与金総額193,470千円および取締役に対する株式報酬の額107,848千円が含まれております。

    e.株式の保有状況

    当社株式は非上場であり、該当事項はありません。

    (6) 経理の状況
    1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について

    (1) 当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、連結財務諸表規則)第93条の規定により、国際財務報告基準(以下、IFRS)に準拠して作成しております。

    (2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下、財務諸表等規則)に基づいて作成しております。

    また、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しております。

    2.監査証明について

    当社の連結財務諸表および財務諸表は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。ただし、当事業年度の財務諸表の作成の基礎とした会社法計算書類等について、EY新日本有限責任監査法人による会社法の規定に基づく監査を受けております。

    3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて

    当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内容およびその変更等を適切に把握し、的確に対応できる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、同法人の行う講習会等に参加しております。

    4.IFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について

    当社は、IFRSに基づく適正な連結財務諸表を作成するために、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握および影響の分析を行っております。また、IFRSに準拠したグループ会計方針を作成し、これに基づいて会計処理を行っております。さらに、公益財団法人財務会計基準機構や監査法人等の行う講習会等への参加により、社内における専門知識の蓄積に努めております。

    ① 連結財務諸表等
    a 連結財務諸表
    (a) 連結財政状態計算書
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    資産
    流動資産
    現金及び現金同等物 7 163,638 198,733
    営業債権及びその他の債権 8,37 493,997 562,746
    契約資産 27 17,484 25,212
    棚卸資産 9 645,129 990,168
    未収法人所得税 2,148 123
    その他の金融資産 10,37 39,462 49,408
    その他の流動資産 11 85,131 76,273
    流動資産合計 1,446,991 1,902,665
    非流動資産
    有形固定資産 12,21 1,625,711 1,695,603
    のれん 13 897 897
    無形資産 13 81,827 92,096
    使用権資産 14,21 84,743 70,232
    投資不動産 15 57,257 56,834
    持分法で会計処理されている投資 18 312,476 405,191
    退職給付に係る資産 24 18,022 18,882
    繰延税金資産 19 62,420 37,484
    その他の金融資産 10,37 163,224 134,567
    その他の非流動資産 11 10,689 10,578
    非流動資産合計 2,417,270 2,522,369
    資産合計 3,864,262 4,425,035
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    負債及び資本
    負債
    流動負債
    営業債務及びその他の債務 20,21,37 373,820 535,735
    借入金及びリース負債 21,37 398,481 661,088
    契約負債 27 10,034 12,106
    未払法人所得税等 8,235 16,543
    引当金 23 5,307 3,841
    その他の金融負債 22,37 76,641 129,725
    その他の流動負債 11 167,951 215,852
    流動負債合計 1,040,471 1,574,893
    非流動負債
    借入金及びリース負債 21,37 1,433,500 1,220,491
    退職給付に係る負債 24 105,176 87,584
    引当金 23 14,137 14,635
    繰延税金負債 19 5,978 10,495
    その他の金融負債 22,37 43,284 43,002
    その他の非流動負債 11 6,611 7,198
    非流動負債合計 1,608,688 1,383,408
    負債合計 2,649,160 2,958,302
    資本
    資本金 25 239,644 239,644
    資本剰余金 25 386,755 386,311
    利益剰余金 25 495,152 709,846
    その他の資本の構成要素 25,624 62,427
    親会社の所有者に帰属する持分合計 1,147,177 1,398,230
    非支配持分 67,924 68,502
    資本合計 1,215,102 1,466,733
    負債及び資本合計 3,864,262 4,425,035
    (b) 連結損益計算書
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    売上収益 27 2,255,216 3,173,475
    売上原価 12,13,29 △2,095,413 △2,709,953
    売上総利益 159,803 463,521
    販売費及び一般管理費 12,13,28,29,30 △212,499 △231,056
    持分法による投資利益 18 16,873 95,995
    その他の収益 31 20,974 32,300
    その他の費用 32 △39,422 △26,075
    事業利益又は事業損失(△) △54,270 334,686
    減損損失 16 △6,351 △7,308
    関係会社整理損失 33 - △4,918
    営業利益又は営業損失(△) △60,622 322,459
    金融収益 34 689 633
    金融費用 34 △11,880 △11,543
    税引前利益又は税引前損失(△) △71,812 311,549
    法人所得税費用 19 11,229 △75,709
    当期利益又は当期損失(△) △60,582 235,840
    当期利益又は当期損失(△)の帰属
    親会社の所有者 △62,940 234,850
    非支配持分 2,358 990
    当期利益又は当期損失(△) △60,582 235,840
    1株当たり当期利益
    基本的1株当たり当期利益又は基本的1株当たり当期損失(△)(円) 36 △116.74 435.58
    希薄化後1株当たり当期利益又は希薄化後1株当たり当期損失(△)(円) 36 - -
    当社連結業績の代表的指標であるセグメント利益は、以下のとおりであります。
    事業利益又は事業損失(△) △54,270 334,686
    金融収益 689 633
    金融費用 △11,880 △11,543
    セグメント利益 △65,461 323,776
    (c) 連結包括利益計算書
    (単位:百万円)
    注記 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    当期利益又は当期損失(△) △60,582 235,840
    その他の包括利益
    純損益に振り替えられることのない項目
    確定給付制度の再測定 24,35 9,925 8,004
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 35,37 42,623 7,440
    持分法によるその他の包括利益 18,35 12,765 △4,291
    純損益に振り替えられることのない項目合計 65,314 11,153
    純損益に振り替えられる可能性のある項目
    在外営業活動体の外貨換算差額 35 1,991 7,471
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 35 10,227 3,613
    持分法によるその他の包括利益 18,35 △419 33,040
    純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 11,799 44,124
    その他の包括利益合計 77,113 55,278
    当期包括利益 16,531 291,119
    当期包括利益の帰属
    親会社の所有者 14,085 289,044
    非支配持分 2,445 2,074
    当期包括利益 16,531 291,119
    (d) 連結持分変動計算書
    (単位:百万円)
    注記 親会社の所有者に帰属する持分
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他の資本の構成要素
    確定給付制度の再測定 その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 在外営業活動体の外貨換算差額
    2020年4月1日 残高 239,644 386,722 516,167 - 28,228 △29,495
    当期利益又は当期損失(△) - - △62,940 - - -
    その他の包括利益 - - - 9,944 55,300 2,614
    当期包括利益 - - △62,940 9,944 55,300 2,614
    配当金 26 - - - - - -
    支配継続子会社に対する持分変動 - 33 - - - -
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - 41,926 △9,944 △31,981 -
    非金融資産への振替 37 - - - - - -
    その他 - - - - - -
    所有者との取引額合計 - 33 41,926 △9,944 △31,981 -
    2021年3月31日 残高 239,644 386,755 495,152 - 51,547 △26,880
    注記 親会社の所有者に帰属する持分 非支配持分 資本合計
    その他の資本の構成要素 合計
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 合計
    2020年4月1日 残高 △295 △1,562 1,140,971 67,568 1,208,539
    当期利益又は当期損失(△) - - △62,940 2,358 △60,582
    その他の包括利益 9,166 77,026 77,026 87 77,113
    当期包括利益 9,166 77,026 14,085 2,445 16,531
    配当金 26 - - - △1,695 △1,695
    支配継続子会社に対する持分変動 - - 33 △798 △765
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - △41,926 - - -
    非金融資産への振替 37 △7,913 △7,913 △7,913 - △7,913
    その他 - - - 405 405
    所有者との取引額合計 △7,913 △49,839 △7,880 △2,088 △9,968
    2021年3月31日 残高 957 25,624 1,147,177 67,924 1,215,102
    (単位:百万円)
    注記 親会社の所有者に帰属する持分
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他の資本の構成要素
    確定給付制度の再測定 その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 在外営業活動体の外貨換算差額
    2021年4月1日 残高 239,644 386,755 495,152 - 51,547 △26,880
    当期利益又は当期損失(△) - - 234,850 - - -
    その他の包括利益 - - - 7,687 3,510 38,727
    当期包括利益 - - 234,850 7,687 3,510 38,727
    配当金 26 - - △35,230 - - -
    支配継続子会社に対する持分変動 - △444 - - - -
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - - 15,073 △7,687 △7,386 -
    非金融資産への振替 37 - - - - - -
    その他 - - - - - -
    所有者との取引額合計 - △444 △20,156 △7,687 △7,386 -
    2022年3月31日 残高 239,644 386,311 709,846 - 47,671 11,847
    注記 親会社の所有者に帰属する持分 非支配持分 資本合計
    その他の資本の構成要素 合計
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 合計
    2021年4月1日 残高 957 25,624 1,147,177 67,924 1,215,102
    当期利益又は当期損失(△) - - 234,850 990 235,840
    その他の包括利益 4,268 54,193 54,193 1,084 55,278
    当期包括利益 4,268 54,193 289,044 2,074 291,119
    配当金 26 - - △35,230 △1,551 △36,781
    支配継続子会社に対する持分変動 - - △444 36 △407
    その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替 - △15,073 - - -
    非金融資産への振替 37 △2,317 △2,317 △2,317 - △2,317
    その他 - - - 17 17
    所有者との取引額合計 △2,317 △17,391 △37,991 △1,497 △39,488
    2022年3月31日 残高 2,908 62,427 1,398,230 68,502 1,466,733

    連結財務諸表注記

    1.報告企業

    JFEスチール株式会社(以下、当社)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり、日本に所在する企業であります。

    当社の連結財務諸表は、2022年3月31日を期末日とし、当社およびその子会社(以下、当社グループ)ならびに当社の関連会社および共同支配の取決めに対する持分により構成されております。

    当社グループの事業内容については、「6.セグメント情報」に記載しております。

    2.作成の基礎

    (1) IFRSに準拠している旨

    当連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。

    当社グループの2022年3月31日に終了する年度の連結財務諸表は、2022年6月16日に取締役会によって承認されております。

    (2) 測定の基礎

    当社グループの連結財務諸表は、「3.重要な会計方針」に記載している金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

    (3) 機能通貨および表示通貨

    当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

    3.重要な会計方針

    (1) 連結の基礎

    ① 子会社

    子会社とは、当社により支配されている企業であります。当社グループが投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャーまたは権利を有し、かつ、投資先に対するパワーを通じてリターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、その投資先を支配していると判断しております。

    子会社の財務諸表は、支配獲得日から支配喪失日までの期間が当社グループの連結財務諸表に含まれております。

    支配の喪失を伴わない子会社に対する持分変動があった場合には、資本取引として会計処理しております。一方、支配の喪失を伴う子会社に対する持分変動があった場合には、子会社の資産および負債、子会社に関連する非支配持分および資本のその他の構成要素の認識を中止し、支配の喪失から生じた利得または損失は、純損益として認識しております。

    なお、決算日が異なる子会社の財務諸表は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しております。

    ② 関連会社および共同支配の取決め

    関連会社とは、当社グループが議決権の20%以上50%以下を所有し、投資先の財務および営業の方針決定に重要な影響力を行使し得ない反証が存在しない会社、もしくは20%未満の保有でも重要な影響力を行使し得る企業であります。関連会社に対する投資勘定については、持分法による会計処理を適用しております。

    共同支配の取決めとは、関連する活動に係る意思決定について支配を共有している当事者の全会一致の合意を必要とする取決めであり、共同支配を有する当事者が当該取決めに関連する資産に対する権利および負債に対する義務を実質的に有している場合は共同支配事業、共同支配の取決めが別個の事業体を通じて組成され、共同支配を有する当事者が当該取決めに関連する純資産に対する権利を有している場合は共同支配企業としております。共同支配事業は持分に応じて資産、負債、収益および費用を認識する会計処理、共同支配企業は持分法による会計処理を適用しております。

    なお、決算日が異なる関連会社および共同支配企業の財務諸表は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しております。

    また、JSWスチール・リミテッドの財務諸表は、同社の現地の法制度上、当社が入手可能となる時期に制約があるため、12月31日を報告期間の末日とする仮決算に基づく財務諸表を使用しております。同社の仮決算日と連結決算日との間に生じた公表された重要な取引または事象については、必要な調整を行っております。

    ③ 連結上消去される取引

    当社グループ内の債権債務残高、取引高および当社グループ内の取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成にあたり消去しております。

    (2) 企業結合

    企業結合については、取得法によって会計処理しております。

    企業結合により取得した識別可能な資産、引き受けた負債、被取得企業の非支配持分およびのれんは、取得日(被取得企業に対する支配を獲得した日)に認識しております。取得した識別可能な資産および引き受けた負債は、原則として公正価値で測定しております。

    企業結合で移転された対価(条件付対価を含む)の公正価値、被取得企業の非支配持分の金額および取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値の合計金額が、被取得企業の識別可能な資産および引き受けた負債の正味価額(通常、公正価値)を上回る場合は、その超過額をのれんとして認識しております。反対に下回る場合には、取得日において純損益として認識しております。

    発生した取得費用は、発生時に費用として認識しております。

    当社は、非支配持分を公正価値で測定するか、または識別可能な純資産の公正価値の比例持分で測定するかを個々の取引ごとに選択しております。

    (3) 外貨換算

    ① 外貨建取引の換算

    外貨建取引は、取引日における為替レートまたはそれに近似するレートを用いて各社の機能通貨に換算しております。報告期間の期末日における外貨建貨幣性項目は、報告期間の期末日の為替レートにて機能通貨に換算しており、公正価値で測定される外貨建非貨幣性項目は、当該公正価値の算定日における為替レートにて機能通貨に換算しております。この結果生じる為替換算差額は、純損益として認識しております。ただし、非貨幣性項目の評価差額をその他の包括利益として認識する場合は、当該為替部分はその他の包括利益として認識しております。

    ② 在外営業活動体の換算

    在外営業活動体の資産および負債は、報告期間の期末日の為替レートで換算しております。また、在外営業活動体の収益および費用は、為替レートが著しく変動している場合を除き、報告期間の期中平均為替レートで換算しております。換算により生じる為替換算差額はその他の包括利益として認識し、累計額はその他の資本の構成要素に含めております。

    在外営業活動体を処分する場合、当該在外営業活動体に関連する為替換算差額の累計額は、処分時に純損益として認識しております。

    (4) 金融商品

    ① 金融資産
    a.  当初認識および測定

    金融資産は、その当初認識時に償却原価で測定する金融資産または公正価値で測定する金融資産に分類しております。当社グループでは、金融資産に関する契約の当事者となった取引日に当該金融資産を認識しております。

    以下の条件がともに満たされる金融資産を償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    ・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルの中で資産が保有されている

    ・金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる

    償却原価で測定する金融資産以外の金融資産は、公正価値で測定する金融資産に分類しております。

    公正価値で測定する資本性金融資産については、純損益を通じて公正価値で測定しなければならない売買目的で保有される資本性金融資産を除き、個々の金融資産ごとに、純損益を通じて公正価値で測定するか、その他の包括利益を通じて公正価値で測定するかを当初認識時に指定し、当該指定を継続的に適用しております。

    金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産を除き、当初認識時に公正価値にその取得に直接起因する取引費用を加算して測定しております。純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は、当初認識時に公正価値で測定し、その取引に直接起因する取引費用は純損益として認識しております。

    b.  事後測定

    (a)  償却原価で測定する金融資産

    当初認識後は実効金利法に基づく償却原価で測定しております。

    (b)  純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動を純損益として認識しております。

    (c)  その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動をその他の包括利益として認識しております。

    その他の包括利益として認識した金額は、認識を中止した場合または公正価値が著しく下落した場合(回復する見込があると認められる場合は除く)にその累計額を利益剰余金に振り替えており、純損益には振り替えておりません。なお、当該金融資産からの配当金については純損益として認識しております。

    c.  認識の中止

    金融資産は、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、または金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてが移転している場合において、認識を中止しております。

    d.  減損

    償却原価により測定する金融資産については、予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しております。

    貸倒引当金は、契約に基づいて当社グループが受け取るべき契約上のキャッシュ・フローと当社グループが受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローとの差額の現在価値であります。

    当社グループは、期末日ごとに各金融資産に係る信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかを判断しており、信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、期末日後12ヶ月以内に生じ得る債務不履行事象から生じる予想信用損失(12ヶ月の予想信用損失)により貸倒引当金の額を測定しております。一方、金融資産にかかる信用リスクが期末日時点にて当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産の予想存続期間にわたるすべての生じ得る債務不履行事象から生じる予想信用損失(全期間の予想信用損失)により貸倒引当金の額を測定しております。ただし、重大な金融要素を含んでいない営業債権、契約資産およびリース債権については、上記に関わらず、常に全期間の予想信用損失により貸倒引当金の額を測定しております。

    債務者の破産等による法的整理の手続き開始や債務者の財政状態の著しい悪化等の事実が発生している場合は、当該債権は信用減損が発生していると判定しております。会社更生法の規定による債権の切り捨て等により、将来回収できないことが明らかとなった債権については、当該債権の帳簿価額を直接減額しております。

    金融資産に係る貸倒引当金の繰入額は、純損益として認識しております。貸倒引当金を減額する事象が発生した場合は、貸倒引当金の戻入額を純損益として認識しております。

    金融資産に係る貸倒引当金は、以下のものを反映する方法で見積っております。

    ・一定範囲の生じ得る結果を評価することにより算定される、偏りのない確率加重金額

    ・貨幣の時間価値

    ・報告日時点で過大なコストまたは労力なしに利用可能である、過去の事象、現在の状況、ならびに将来の経済状況の予測についての合理的で裏付け可能な情報

    ② 金融負債
    a.  当初認識および測定

    金融負債は、その当初認識時に償却原価で測定する金融負債または純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類しております。当社グループでは、発行した負債証券を、その発行日に当初認識しており、それ以外の金融負債については、当該金融商品の契約の当事者になる取引日に当初認識しております。

    償却原価で測定する金融負債は、当初認識時に公正価値からその発行に直接起因する取引費用を減算して測定しておりますが、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債は、当初認識時に公正価値により測定しております。

    b.  事後測定

    (a)  償却原価で測定する金融負債

    当初認識後は実効金利法に基づく償却原価で測定しております。

    (b)  純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

    当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動を純損益として認識しております。

    c.  認識の中止

    金融負債は、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消しまたは失効となった時に認識を中止しております。

    ③  デリバティブおよびヘッジ会計

    当社グループでは、為替変動リスク等をヘッジするために、先物為替予約取引等のデリバティブ取引を行っております。

    当社グループでは、ヘッジの開始時においてヘッジ関係ならびにヘッジの実施についてのリスク管理目的および戦略の公式な指定、文書化を行っております。当該文書にはヘッジ手段の特定、ヘッジの対象となる項目または取引、ヘッジされるリスクの性質およびヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象の公正価値またはキャッシュ・フローの変動に対するエクスポージャーを相殺するに際してのヘッジ手段の有効性の評価方法が含まれております。また、当社グループでは、ヘッジ関係の開始時および継続的に、ヘッジ関係がヘッジ有効性の要求を満たしているかどうかを評価しております。

    デリバティブは公正価値で当初認識しております。また、当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動は次のとおり処理しております。

    a.  公正価値ヘッジ

    ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動は、純損益またはその他の包括利益に認識しております。また、ヘッジされたリスクに対応するヘッジ対象の公正価値の変動については、ヘッジ対象の帳簿価額を修正して、純損益またはその他の包括利益として認識しております。

    b.  キャッシュ・フロー・ヘッジ

    ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動のうち、有効なヘッジと判定される部分は、その他の包括利益として認識し、累計額は、その他の資本の構成要素に含めております。また、ヘッジ効果が有効でない部分は、純損益として認識しております。その他の資本の構成要素に累積された金額は、ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える会計期間においてその他の資本の構成要素から純損益に振り替えております。ただし、予定取引のヘッジがその後において非金融資産または非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、その他の資本の構成要素に累積された金額は、当該非金融資産または非金融負債の当初の帳簿価額の修正として処理しております。

    ヘッジ手段が失効、売却、終結または行使された場合、またはデリバティブがヘッジ会計の要件を満たさなくなった場合には、ヘッジ会計を将来に向けて中止しております。予定取引の発生がもはや見込まれない場合には、その他の資本の構成要素に累積された金額は、即時にその他の資本の構成要素から純損益に振り替えております。

    c.  ヘッジ指定されていないデリバティブ

    デリバティブの公正価値の変動は、純損益として認識しております。

    ④  金融資産と金融負債の相殺

    金融資産と金融負債は、認識した金額を相殺する法的に強制力のある権利を有しており、かつ、純額で決済する、または資産の実現と負債の決済を同時に実行する意図を有している場合に、相殺して純額で表示しております。

    (5) 現金及び現金同等物

    現金および現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金および容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されております。

    (6) 棚卸資産

    棚卸資産は取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い価額により測定しており、原価は、原材料費、直接労務費、その他の直接費および関連する製造間接費の適切な配賦額から構成されております。正味実現可能価額は、予想売価から、販売に要する見積費用を控除して算定しております。原価は、主として総平均法に基づき算定しております。

    (7) 有形固定資産

    当社グループは、有形固定資産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    土地および建設仮勘定以外の有形固定資産については、主として定額法で減価償却を行っております。

    主要な資産項目ごとの見積耐用年数は、以下のとおりであります。

     ・建物及び構築物      2-75年

     ・機械装置及び運搬具   2-24年

    有形固定資産の見積耐用年数、減価償却方法および残存価額は、各連結会計年度末において見直しを行っております。

    (8) のれん及び無形資産

    ① のれん

    のれんは償却は行わず、毎期または減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しております。のれんの減損損失は連結損益計算書において認識され、その後の戻入れは行っておりません。

    また、のれんは取得価額から減損損失累計額を控除した帳簿価額で表示しております。

    ② 無形資産

    個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しております。企業結合で取得した無形資産は、取得日現在における公正価値で測定しております。

    当社グループは、無形資産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    耐用年数を確定できる無形資産は、見積耐用年数にわたって定額法で償却しております。無形資産は、主に自社利用目的のソフトウェアであり、見積耐用年数は2年から10年としております。

    (9) リース

    当社グループは、契約の開始時に、当該契約がリースまたはリースを含んだものであるのかどうかを判定しております。契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるかまたはリースを含んでおります。

    ① 借手としてのリース

    リースの開始日において、使用権資産およびリース負債を認識しております。使用権資産は開始日においてリース負債の当初測定額に当初直接コスト等を調整し、リース契約に基づき要求される原状回復義務等のコストを加えた額で当初の測定を行っております。開始日後においては、原価モデルを適用して、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除して測定しております。使用権資産は、当社グループがリース期間の終了時にリース資産の所有権を取得することが合理的に確実である場合を除き、開始日から耐用年数またはリース期間の終了時のいずれか早い時まで、定額法により減価償却しております。リース期間については、リースの解約不能期間に加えて、行使することが合理的に確実である場合におけるリースの延長オプションの対象期間と、行使しないことが合理的に確実である場合におけるリースの解約オプションの対象期間を含む期間として決定しております。

    リース負債は、開始日において同日現在で支払われていないリース料を借手の追加借入利子率で割り引いた現在価値で測定しております。開始日後においては、リース負債に係る金利や、支払われたリース料を反映するようにリース負債の帳簿価額を増減しております。リースの条件変更が行われた場合には、リース負債を再測定しております。また、リースの条件変更のうち独立したリースとして会計処理されず、かつリースの範囲を減少させるものについては、使用権資産の帳簿価額をリースの部分的または全面的な解約を反映するように減額し、リースの部分的または全面的な解約に係る利得または損失を純損益に認識しております。それ以外のリースの条件変更については、使用権資産に対して対応する修正を行っております。

    ただし、短期リースおよび少額資産のリースについては、認識の免除を適用し、使用権資産およびリース負債を認識せず、リース料をリース期間にわたり定額法により費用認識しております。

    ② 貸手としてのリース

    契約の形式ではなく取引の実質に応じてファイナンス・リースまたはオペレーティング・リースに分類しております。ファイナンス・リースに基づいて保有している資産は、正味リース投資未回収額に等しい金額で債権として表示しております。

    サブリースを分類する際は、中間の貸手は、ヘッドリースから生じる使用権資産を参照して分類しております。

    オペレーティング・リースにおいては、対象となる資産を連結財政状態計算書に計上しており、受取リース料はリース期間にわたり定額法により収益として認識しております。

    (10) 投資不動産

    投資不動産は、賃貸収益もしくはキャピタル・ゲインまたはその両方を目的として保有する不動産であります。

    当社グループは、投資不動産の認識後の測定において原価モデルを採用し、取得価額から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

    土地以外の投資不動産は見積耐用年数にわたって主として定額法で減価償却を行っております。主要な投資不動産の見積耐用年数は26年であります。

    投資不動産の見積耐用年数、減価償却方法および残存価額は、各連結会計年度末において見直しを行っております。

    (11) 非金融資産の減損

    有形固定資産および無形資産等について、各報告期間の期末日現在で減損している可能性を示す兆候がある場合、資金生成単位で回収可能価額を処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額で評価し、資産の帳簿価額が回収可能価額を上回る場合、回収可能価額まで減損しております。

    のれん、耐用年数の確定できない無形資産および未だ使用可能ではない無形資産については毎期、さらに減損の兆候がある場合には都度、減損テストを実施しております。

    過年度にのれん以外の資産について認識した減損損失については、報告期間の期末日において、認識した減損損失がもはや存在しない、または減少している可能性を示す兆候があるか否かを判定しております。このような兆候が存在する場合には、回収可能価額の見積りを行い、当該回収可能価額が資産またはその資産の属する資金生成単位の帳簿価額を上回る場合には、減損損失を認識しなかった場合の減価償却控除後の帳簿価額を上限として、帳簿価額を回収可能価額まで増額し、減損損失の戻入れを認識しております。のれんについて認識した減損損失は、以後の期間において戻入れておりません。

    (12) 退職後給付

    ① 確定給付制度

    確定給付制度は、確定拠出制度以外の退職給付制度であります。確定給付制度債務は、制度ごとに区別して、従業員が過年度および当年度において提供したサービスの対価として獲得した将来給付額を見積り、当該金額を現在価値に割引くことによって算定しております。制度資産の公正価値は当該算定結果から差し引いております。割引率は、当社グループの確定給付制度債務と概ね同じ満期日を有するもので、かつ、支払見込給付と同じ通貨建の優良社債の市場利回りを参照して決定しております。

    退職給付制度が改訂された場合、従業員による過去の勤務に関連する給付金の変動部分は、当該費用を即時に純損益として認識しております。

    当社グループは、確定給付負債(資産)の純額の再測定による増減をその他の包括利益で認識し、直ちに利益剰余金に振り替えております。

    ② 確定拠出制度

    確定拠出制度に係る費用は、従業員がサービスを提供した期間に費用として認識しております。

    (13) 株式に基づく報酬

    当社は、当社の業務執行取締役および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)の報酬の一部について、株式給付信託による現金決済型の株式報酬制度を導入しております。

    現金決済型の株式報酬については、支払額の公正価値を負債として認識し、無条件に報酬を受ける権利が確定するまでの期間にわたり、当該負債の公正価値の変動を純損益として認識しております。

    (14) 引当金

    引当金は、過去の事象の結果として現在の債務(法的債務または推定的債務)を有しており、当該債務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りが可能である場合に認識しております。

    貨幣の時間的価値の影響に重要性がある場合、当該負債に特有のリスクを反映させた割引率を用いて割引いた金額で引当金を測定しております。

    (15) 収益

    当社グループは、IFRS第9号「金融商品」に基づく利息および配当収益等を除き、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。

    ステップ1:顧客との契約を識別する

    ステップ2:契約における履行義務を識別する

    ステップ3:取引価格を算定する

    ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する

    ステップ5:履行義務を充足した時点で(または充足するに応じて)収益を認識する

    鉄鋼製品等の販売については、主として製品を出荷した時点で、顧客に製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、支払を受ける権利が確定するため、その時点で収益を認識しております。取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

    (16) 事業利益およびセグメント利益

    事業利益は、税引前利益から金融損益および金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益であります。

    セグメント利益は、税引前利益から金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益であり、当社連結業績の代表的指標であります。

    (17) 金融収益および金融費用

    金融収益は、主として受取利息から構成されており、金融費用は、主として支払利息から構成されております。受取利息は、実効金利法により発生時に収益として認識しております。支払利息は、実効金利法により発生時に費用として認識しております。

    (18) 受取配当金

    受取配当金は、配当を受け取る権利が確定した時点で純損益として認識しております。

    当社グループが保有する株式および出資金のうち、営業取引の円滑な推進を目的として保有するものに係る受取配当金は、その他の収益に含めて表示しております。

    (19) 法人所得税

    法人所得税費用は、当期税金費用と繰延税金費用から構成されております。これらは、その他の包括利益または資本で直接認識する項目から生じる場合、および企業結合から生じる場合を除き、純損益として認識しております。

    当期税金費用は、税務当局から還付もしくは税務当局に対する納付が予想される金額で測定され、税額の算定に使用する税率または税法は、報告期間の期末日までに制定もしくは実質的に制定されているものであります。

    繰延税金資産および繰延税金負債は、資産および負債の帳簿価額と税務基準額との差異である一時差異、税務上の繰越欠損金および繰越税額控除について認識しており、期末日までに制定または実質的に制定されている税率および税法に基づいて、当該資産が実現する、または負債が決済される期の税率を見積り、算定しております。

    繰延税金負債は、以下を除く将来加算一時差異に対して認識しております。

    ・のれんの当初認識から生じる一時差異

    ・企業結合でなく、かつ取引時に会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産または負債の当初認識から生じる一時差異

    ・子会社、関連会社に対する投資および共同支配の取決めに対する持分に関連する将来加算一時差異について、一時差異の解消時期をコントロールすることが可能であり、かつ当該一時差異が予測可能な将来に解消しない可能性が高い場合

    繰延税金資産は、企業結合でなく、かつ取引時に会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産または負債の当初認識から生じる場合を除き、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、将来減算一時差異、繰越欠損金および未使用の税額控除について認識しております。

    子会社、関連会社に対する投資および共同支配の取決めに対する持分に関連する将来減算一時差異については、一時差異が予測可能な将来に解消する可能性が高く、かつ当該一時差異が使用できる課税所得の生じる可能性が高い場合のみ、繰延税金資産を認識しております。

    繰延税金資産と繰延税金負債は、未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法律上強制力のある権利を有する場合、かつ以下のいずれかの要件を満たす場合のみ相殺しております。

    ・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、同一の納税主体に対して課された法人所得税に関するものである場合

    ・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、別々の納税主体に対して課された法人所得税に関するものであり、その納税主体が未収法人所得税と未払法人所得税を純額により決済すること、または資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合

    なお、当社は連結納税制度を適用しております。

    (20) 資本

      資本金および資本剰余金

    株主からの払込資本は、資本金または資本剰余金として認識しております。

    (21) 1株当たり利益

    基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、当連結会計年度中の発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。

    希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有する全ての潜在株式の影響を調整することにより計算しております。

    4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定

    当社グループは、連結財務諸表を作成するために、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の金額に影響を及ぼす判断、会計上の見積りおよび仮定を用いております。見積りおよび仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら実際の結果は、その性質上、見積りおよび仮定と異なることがあります。

    見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直されております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間および将来の期間において認識しております。

    連結財務諸表に重要な影響を与える会計方針を適用する過程で行った判断は、主に以下のとおりであります。

    ・子会社、関連会社および共同支配の取決めの範囲(注記「3. 重要な会計方針」)

    ・収益認識(注記「3. 重要な会計方針」)

    ・リース(注記「3. 重要な会計方針」)

    連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積りおよび仮定に関する情報は、以下のとおりであります。

    ・棚卸資産の評価(注記「3. 重要な会計方針」および注記「9. 棚卸資産」)

    棚卸資産は、取得原価で測定しておりますが、報告期間末における正味実現可能価額が取得原価より下落している場合には、当該正味実現可能価額で測定し、取得原価との差額を原則として売上原価に認識しております。また、営業循環過程から外れて滞留する棚卸資産については、将来の需要や市場動向を反映して正味実現可能価額等を算定しております。市場環境が予測より悪化して正味実現可能価額が著しく下落した場合には、損失が発生する可能性があります。

    ・非金融資産の減損(注記「3. 重要な会計方針」および注記「16. 非金融資産の減損」)

    当社グループは、有形固定資産、のれんおよび無形資産について、注記「3. 重要な会計方針」に従って、減損テストを実施しております。減損テストにおける回収可能価額の算定において、将来のキャッシュ・フロー、割引率等について仮定を設定しております。これらの仮定については、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

    ・繰延税金資産の回収可能性(注記「3. 重要な会計方針」および注記「19. 法人所得税」)

    繰延税金資産は、将来減算一時差異等を使用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しております。課税所得が生じる可能性の判断においては、事業計画に基づき課税所得の発生時期および金額を見積っております。このような見積りは、経営者による最善の見積りにより行っておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって実際の結果と異なる可能性があります。

    ・引当金の会計処理と評価(注記「3. 重要な会計方針」および注記「23. 引当金」)

    引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれる支出の期末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において債務の決済に要すると見込まれる支出額は、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。

    ・確定給付制度債務の測定(注記「3. 重要な会計方針」および注記「24. 退職後給付」)

    確定給付企業年金制度については、確定給付制度債務と制度資産の公正価値の純額を負債または資産として認識しております。確定給付制度債務は、数理計算上の仮定に基づいて算定しており、数理計算上の仮定には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等の見積りが含まれております。これらの仮定は、金利変動の市場動向等、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断して決定しております。これら数理計算上の仮定は将来の不確実な経済環境あるいは社会情勢の変動等によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、確定給付制度債務の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。

    ・金融商品に関する事項(注記「3. 重要な会計方針」および注記「37. 金融商品」)

    当社グループは、特定の金融商品の公正価値を評価する際に、重要な観察可能でないインプットを使用して測定しております。観察可能でないインプットは、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

    ・偶発事象(注記「40. 偶発債務」)

    偶発事象は、期末日における全ての利用可能な証拠を勘案し、その発生可能性および金額的影響を考慮した上で、将来の事業に重要な影響を及ぼしうる項目を開示しております。

    5.未適用の新基準書

    連結財務諸表の承認日までに新設または改訂が行われた新基準書および新解釈指針のうち、当社グループが早期適用していないもので、重要な影響を及ぼすものはありません。

    6.セグメント情報

    (1) 報告セグメントの概要

    当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)は鉄鋼製品、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびにそれらに関連する運輸業および設備保全・工事等を事業内容としており事業区分が単一セグメントのため、記載しておりません。

    (2) 製品およびサービスの区分ごとの外部顧客からの売上収益

    単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上収益が連結損益計算書の売上収益の90%を超えているため、記載を省略しております。

    (3) 外部顧客への売上収益の地域別情報

    「27.売上収益」に記載しております。

    (4) 非流動資産(金融資産、退職給付に係る資産および繰延税金資産を除く)の地域別情報

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    日本 1,767,442 1,837,088
    その他 93,684 89,154
    合計 1,861,127 1,926,243

    (注) 非流動資産は当社グループ各社の所在地を基礎としております。

    (5) 主要な顧客に関する情報

    外部顧客への売上収益のうち、連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める相手先は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度  (自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日   至 2022年3月31日)
    JFE商事㈱およびそのグループ会社 838,403 1,228,272
    伊藤忠丸紅鉄鋼㈱およびそのグループ会社 290,645 425,895

    7.現金及び現金同等物

    現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    現金および預入期間が3ヶ月以内の銀行預金 36,274 44,097
    譲渡性預金 - 2,100
    預け金 127,364 152,536
    合計 163,638 198,733

    現金及び現金同等物は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    8.営業債権及びその他の債権

    営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    受取手形及び売掛金 470,608 531,867
    その他 23,921 31,269
    貸倒引当金 △532 △390
    合計 493,997 562,746

    連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

    営業債権及びその他の債権は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

    9.棚卸資産

    棚卸資産の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    商品及び製品 280,261 462,641
    仕掛品 29,830 26,483
    原材料及び貯蔵品 335,037 501,043
    合計 645,129 990,168

    前連結会計年度および当連結会計年度において、費用として認識され、売上原価に含まれている棚卸資産の金額は、それぞれ1,891,472百万円、2,508,010百万円であります。

    10.その他の金融資産

    (1) その他の金融資産の内訳

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    償却原価で測定する金融資産
    預け金 31,930 33,910
    その他 15,126 14,958
    貸倒引当金 △208 △145
    小計 46,848 48,722
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 16,829 14,163
    その他 2,466 2,432
    小計 19,296 16,595
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 131,077 113,505
    出資金 5,464 5,152
    小計 136,541 118,658
    合計 202,686 183,976
    流動資産 39,462 49,408
    非流動資産 163,224 134,567
    合計 202,686 183,976

    連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

    (2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の主な銘柄および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    銘柄 前連結会計年度(2021年3月31日)
    フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 17,218
    東海旅客鉄道㈱ 13,680
    東国製鋼㈱ 11,124
    いすゞ自動車㈱ 10,297
    住友不動産㈱ 6,210
    (単位:百万円)
    銘柄 当連結会計年度(2022年3月31日)
    フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 20,991
    東国製鋼㈱ 14,144
    Cia.ニポ・ブラジレイラ・デ・ペロティザソン 10,201
    東海旅客鉄道㈱ 8,806
    いすゞ自動車㈱ 6,876

    株式および出資金は主にグループの事業の維持および成長を目的として保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に指定しております。

    保有資産の効率化および有効活用を図るため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の売却(認識の中止)を行っております。

    売却時の公正価値およびその他の包括利益として認識されていた累積損益は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    公正価値 114,108 29,719
    その他の包括利益として認識されていた累積損益 32,256 7,400

    11.その他の資産および負債

    その他の流動資産、その他の非流動資産、その他の流動負債およびその他の非流動負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (1) その他の流動資産およびその他の非流動資産

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    前渡金 11,224 26,467
    その他 84,597 60,384
    合計 95,821 86,852
    流動資産 85,131 76,273
    非流動資産 10,689 10,578
    合計 95,821 86,852

    (2) その他の流動負債およびその他の非流動負債

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    未払費用 115,997 143,318
    その他 58,564 79,733
    合計 174,562 223,051
    流動負債 167,951 215,852
    非流動負債 6,611 7,198
    合計 174,562 223,051

    12.有形固定資産

    有形固定資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    期首残高 298,607 770,052 41,478 343,200 110,100 7,290 1,570,730
    取得 33,600 209,652 14,858 365 △5,640 1,872 254,710
    売却または処分 △545 △2,405 △108 △959 △1,790 △13 △5,823
    減価償却費 △24,137 △131,181 △14,657 △23 - △1,891 △171,891
    減損損失 △1,177 △4,536 △95 △504 △20 - △6,333
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △2,717 △16,161 619 △619 3,799 △600 △15,680
    期末残高 303,630 825,421 42,094 341,459 106,448 6,657 1,625,711

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    期首残高 303,630 825,421 42,094 341,459 106,448 6,657 1,625,711
    取得 41,403 245,094 14,643 997 △41,798 2,755 263,095
    売却または処分 △572 △1,702 △132 △1,834 △1,949 △5 △6,196
    減価償却費 △24,741 △143,177 △15,000 △20 - △1,897 △184,837
    減損損失 △2,573 △951 △50 △718 △2,278 - △6,572
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △223 4,170 551 43 301 △438 4,404
    期末残高 316,922 928,854 42,104 339,927 60,723 7,071 1,695,603

    (注) 1 有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に含まれております。

    2 建設仮勘定の取得には、新規取得による増加額のほか、各有形固定資産科目への振り替え額を含めた純額で表示しております。

    有形固定資産の取得原価、減価償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    建物及び構築物 機械装置及び運搬具 工具、器具及び備品 土地 建設仮勘定 その他 合計
    前連結会計年度(2021年3月31日)
    取得原価 1,773,978 6,115,769 181,174 363,211 111,554 17,787 8,563,476
    減価償却累計額および減損損失累計額 △1,470,348 △5,290,348 △139,080 △21,751 △5,106 △11,130 △6,937,765
    帳簿価額 303,630 825,421 42,094 341,459 106,448 6,657 1,625,711
    当連結会計年度(2022年3月31日)
    取得原価 1,811,374 6,278,250 183,148 363,663 65,829 19,788 8,722,055
    減価償却累計額および減損損失累計額 △1,494,452 △5,349,395 △141,044 △23,736 △5,106 △12,716 △7,026,451
    帳簿価額 316,922 928,854 42,104 339,927 60,723 7,071 1,695,603

    13.のれんおよび無形資産

    (1) 増減表

    のれんおよび無形資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    期首残高 901 74,039 2,048 76,989
    取得 - 26,138 343 26,482
    売却または処分 - △1,153 △1 △1,154
    償却費 - △18,935 △214 △19,149
    減損損失 - △7 △3 △11
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △3 △98 △327 △430
    期末残高 897 79,982 1,845 82,725

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    期首残高 897 79,982 1,845 82,725
    取得 - 30,768 456 31,225
    売却または処分 - △142 △86 △229
    償却費 - △20,511 △205 △20,717
    減損損失 - △47 △688 △735
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △0 184 540 724
    期末残高 897 90,234 1,861 92,993

    (注)無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に含まれております。

    のれんおよび無形資産の取得原価、償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    のれん ソフトウェア その他 合計
    前連結会計年度(2021年3月31日)
    取得原価 900 372,963 7,948 381,811
    償却累計額および減損損失累計額 △2 △292,980 △6,103 △299,086
    帳簿価額 897 79,982 1,845 82,725
    当連結会計年度(2022年3月31日)
    取得原価 899 401,076 8,124 410,100
    償却累計額および減損損失累計額 △2 △310,841 △6,262 △317,107
    帳簿価額 897 90,234 1,861 92,993

    (2) 研究開発費

    前連結会計年度および当連結会計年度における「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に計上された研究開発費は、それぞれ32,499百万円、35,779百万円であります。

    14.リース取引

    (1) 借手のリース取引

    当社グループは、借手として、機械装置、船舶、建物等を賃借しております。リース契約には更新オプションを含むものがありますが、エスカレーション条項を含む重要なリース契約はありません。また、リース契約によって課された重要な制限(追加借入および追加リースに関する制限等)はありません。

    ① リースに係る損益に関する開示

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    使用権資産の減価償却費
    建物及び構築物 6,160 6,528
    機械装置及び運搬具 10,964 9,977
    工具、器具及び備品 902 896
    土地 893 852
    その他 829 796
    合計 19,751 19,052
    リース負債に係る金利費用 255 237
    短期リースに係る費用 3,636 3,003
    少額資産のリースに係る費用 301 320
    使用権資産のサブリースによる収益 1,404 1,383

    ② 使用権資産の帳簿価額の内訳に関する開示

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    建物及び構築物 25,098 21,584
    機械装置及び運搬具 48,358 39,097
    工具、器具及び備品 2,392 1,825
    土地 6,732 5,659
    その他 2,162 2,065
    合計 84,743 70,232

    前連結会計年度および当連結会計年度における使用権資産の増加額は、それぞれ26,403百万円、10,394百万円であります。

    (2) 貸手のリース取引

    当社グループは、貸手として、建物等を賃貸しており、リスク管理戦略として敷金を受け入れております。

    ① オペレーティング・リースによる収益

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    リース収益 10,610 10,850

    ② 解約不能オペレーティング・リース料の満期分析

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 1,238 1,408
    1年超2年以内 1,225 1,408
    2年超3年以内 1,225 1,342
    3年超4年以内 1,159 1,144
    4年超5年以内 961 891
    5年超 1,828 997
    合計 7,638 7,193

    ③ ファイナンス・リースによる収益

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    正味リース投資未回収額に対する金融収益 308 302

    ④ リース料債権の満期分析

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 3,514 3,572
    1年超2年以内 2,886 2,918
    2年超3年以内 1,303 1,373
    3年超4年以内 872 779
    4年超5年以内 536 408
    5年超 4,904 4,501
    合計 14,018 13,555
    未獲得金融収益 3,002 2,711
    正味リース投資未回収額 11,016 10,843

    15.投資不動産

    (1) 増減表

    投資不動産の帳簿価額の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 56,532 57,257
    取得 788 253
    有形固定資産からの振替 979 270
    有形固定資産への振替 △153 △64
    減価償却 △853 △879
    減損損失 △5 -
    売却または処分 △29 △3
    期末残高 57,257 56,834
    取得原価 (期首残高) 114,221 115,925
    減価償却累計額および減損損失累計額(期首残高) △57,689 △58,667
    取得原価 (期末残高) 115,925 116,275
    減価償却累計額および減損損失累計額(期末残高) △58,667 △59,441

    (2) 公正価値

    投資不動産の帳簿価額および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
    投資不動産 57,257 131,350 56,834 131,750

    投資不動産の公正価値は、主として独立した不動産鑑定士による不動産鑑定評価等に基づいております。

    投資不動産の公正価値ヒエラルキーは、観測可能でないインプットを含むことからレベル3に分類しております。

    なお、公正価値ヒエラルキーについては、「37.金融商品」に記載しております。

    (3) 投資不動産からの収益および費用

    投資不動産からの賃貸料収入および直接営業費の金額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    賃貸料収入 10,610 10,850
    賃貸料収入を生み出した投資不動産から生じた直接営業費 2,836 2,891
    賃貸料収入を生み出さなかった投資不動産から生じた直接営業費 20 23

    16.非金融資産の減損

    当社グループは、減損の兆候を判定するにあたって、原則として、遊休資産、賃貸資産、各種プロジェクト資産および事業用資産に分類し、それぞれにおいて独立したキャッシュ・フローを生成する最小単位にグルーピングを実施しております。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

     主として遊休資産について、帳簿価額を回収可能価額まで減額したこと等により、当該減少額を連結損益計算書の減損損失(6,351百万円)に計上いたしました。その内訳は、機械装置及び運搬具4,536百万円、建物及び構築物等1,814百万円であります。なお、当該資産の回収可能価額は、主として処分見込価額としております。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    主として事業環境の悪化した事業用資産(ミャンマー)について、帳簿価額を回収可能価額まで減額したこと等により、当該減少額を連結損益計算書の減損損失(7,308百万円)に計上いたしました。その内訳は、建物及び構築物2,573百万円、建設仮勘定等4,734百万円であります。なお、当該資産の回収可能価額は、主として正味売却価額により測定しております。正味売却価額は、主として観測可能でないインプットを含む評価技法(コストアプローチ)から測定しており、公正価値ヒエラルキーはレベル3に分類しております。

    17.子会社

    主要な子会社

    当連結会計年度末の主要な子会社の状況は、「(2) 企業の概況 ④ 関係会社の状況」に記載のとおりであります。

    18.持分法で会計処理されている投資

    (1) 重要性のある関連会社

    JSWスチール・リミテッド

    JSWスチール・リミテッド(所在地:インド ムンバイ)は、主として鉄鋼製品の製造・販売の事業活動を行っております。

    同社の要約連結財務諸表は、以下のとおりであります。

    なお、同社の連結財務諸表は、同社の現地の法制度上、当社が入手可能となる時期に制約があるため、12月31日を報告期間の末日とする仮決算に基づく連結財務諸表を使用しております。

    ただし、当注記においては、各連結会計年度末時点で公表済の同社の要約連結財務諸表を開示しており、財政状態計算書項目については9月30日の財務情報、損益計算書および包括利益計算書項目については、同社の12月31日に終了する報告期間の9ヶ月の財務情報を記載しております。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    流動資産 426,411 770,877
    非流動資産 1,393,517 1,876,724
    資産合計 1,819,928 2,647,601
    流動負債 576,718 728,469
    非流動負債 717,355 986,714
    負債合計 1,294,074 1,715,183
    資本合計 525,854 932,418
    親会社の所有者に帰属する持分 534,047 942,896
    非支配持分 △8,193 △10,478
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    売上収益 767,122 1,492,140
    当期利益 53,389 263,925
    その他の包括利益 8,859 28,125
    当期包括利益 62,248 292,050

    また、上記の要約連結財務諸表に基づく親会社の所有者に帰属する持分とJSWスチール・リミテッドに対する持分の帳簿価額との調整および公正価値は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する持分 534,047 942,896
    所有持分割合(%) 15.0 15.0
    当社グループに帰属する持分 80,107 141,434
    連結調整 6,408 6,473
    JSWスチール・リミテッドに対する持分の帳簿価額 86,515 147,908
    JSWスチール・リミテッドに対する持分の公正価値 258,175 433,003

    前連結会計年度および当連結会計年度におけるJSWスチール・リミテッドから受け取った配当金は、それぞれ1,062百万円、3,504百万円であります。

    (2) 重要性のない関連会社および共同支配企業

    重要性のない関連会社および共同支配企業に対する投資の帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    関連会社 97,220 97,022
    共同支配企業 128,740 160,260

    重要性のない関連会社および共同支配企業に関する財務情報は、以下のとおりであります。なお、これらの金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    関連会社
    当期利益 3,147 8,114
    その他の包括利益 13,283 △5,352
    当期包括利益 16,430 2,762
    共同支配企業
    当期利益 4,404 34,454
    その他の包括利益 7 △4
    当期包括利益 4,412 34,449

    19.法人所得税

    (1) 繰延税金資産および繰延税金負債

    繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    繰延税金資産
    減損損失 35,897 30,815
    退職給付に係る負債 26,581 22,216
    未払賞与 8,945 12,061
    その他 36,385 24,857
    繰延税金資産合計 107,810 89,951
    繰延税金負債
    関係会社留保利益 16,294 30,340
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 18,894 16,239
    その他 16,180 16,381
    繰延税金負債合計 51,368 62,962
    繰延税金資産の純額 56,441 26,989

    繰延税金資産または繰延税金負債の純額の変動の内容は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 66,060 56,441
    繰延税金費用 4,983 △26,258
    その他の包括利益の各項目に関する繰延税金
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 △696 △1,692
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 △10,347 △491
    確定給付制度の再測定 △4,152 △2,749
    その他 595 1,738
    期末残高 56,441 26,989

    連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    将来減算一時差異 285,062 299,631
    税務上の繰越欠損金 401,979 299,099

    なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、上記の将来減算一時差異に対応する未認識の繰延税金資産は、それぞれ86,879百万円、91,313百万円であり、税務上の繰越欠損金に対応する未認識の繰延税金資産は、それぞれ19,755百万円、16,644百万円であります。

    連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、税務上の繰越欠損金の失効期限別内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年目 101,397 47
    2年目~5年目 76,106 76,047
    5年超 224,475 223,003
    失効期限の定めなし - -
    合計 401,979 299,099

    前連結会計年度および当連結会計年度において繰延税金負債を認識していない子会社等に対する投資に係る将来加算一時差異の合計額は、それぞれ20,185百万円、18,799百万円であります。

    これらは当社グループが一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高いことから、繰延税金負債を認識しておりません。

    前連結会計年度および当連結会計年度の繰延税金資産のうち、当期または前期に損失が生じており、繰延税金資産の回収可能性が将来の課税所得の有無に依存している納税主体に帰属しているものは、それぞれ94,848百万円および77,302百万円であります。

    当社グループは繰延税金資産の回収可能性の評価において、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来課税所得およびタックスプランニングを考慮しております。

    (2) 法人所得税費用

    法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    当期税金費用 △6,246 49,451
    繰延税金費用 △4,983 26,258
    合計 △11,229 75,709

    (3) 実効税率の調整

    法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異について、原因となった主な項目の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:%)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    法定実効税率 30.0 30.0
    (調整)
    交際費等永久に損金に算入されない項目 △0.7 0.2
    受取配当金等永久に益金に算入されない項目 0.4 △0.1
    評価性引当額の増減 △11.6 0.4
    持分法による投資損益 7.1 △9.2
    関係会社留保利益 △5.8 4.5
    その他 △3.7 △1.5
    税効果会計適用後の法人税等の負担率 15.6 24.3

    20.営業債務及びその他の債務

    営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    支払手形及び買掛金 320,221 482,343
    未払金 53,599 53,392
    合計 373,820 535,735

    営業債務及びその他の債務は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

    21.借入金及びリース負債

    (1) 借入金及びリース負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    短期借入金(注) 269,366 290,993
    1年内返済長期借入金(注) 92,919 342,281
    長期借入金(注) 1,364,187 1,159,847
    リース負債 105,508 88,457
    合計 1,831,981 1,881,579
    流動負債 398,481 661,088
    非流動負債 1,433,500 1,220,491
    合計 1,831,981 1,881,579

    借入金及びリース負債は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

    借入金に関し、当社グループの財務活動に重大な影響を及ぼす財務制限条項は付されておりません。

    (注)当期末残高に対する加重平均利率および返済期限は、以下のとおりであります。

    平均利率(%) 返済期限
    短期借入金 0.34 ―
    1年内返済長期借入金 0.81 ―
    長期借入金 0.59 2023年10月31日~2036年3月10日

    (2) 担保に供している資産および対応する債務

    担保に供している資産
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    有形固定資産 10,120 9,048
    使用権資産 159 110
    合計 10,279 9,158

    (注)有形固定資産のうち、工場財団抵当等に供しているもの

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    有形固定資産 9,434 8,252
    上記に対応する債務
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    営業債務及びその他の債務 22 357
    借入金及びリース負債(流動) 559 559
    借入金及びリース負債(非流動) 5,014 4,455
    合計 5,596 5,372

    (注)上記債務のうち、工場財団抵当等に係るもの

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    借入金及びリース負債(流動) 559 559
    借入金及びリース負債(非流動) 5,014 4,455
    合計 5,574 5,014

    22.その他の金融負債

    その他の金融負債の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    償却原価で測定する金融負債
    預り金 72,539 124,208
    その他 47,386 47,183
    小計 119,925 171,391
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 - 1,335
    合計 119,925 172,727
    流動負債 76,641 129,725
    非流動負債 43,284 43,002
    合計 119,925 172,727

    23.引当金

    引当金の内訳および増減は、以下のとおりであります。

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    棚卸資産処分損失引当金 その他の引当金 合計
    期首残高 3,353 16,091 19,444
    期中増加額 3,022 2,068 5,090
    割引計算の期間利息費用 - 2 2
    目的使用による減少 △157 △3,287 △3,444
    戻入による減少 △29 △2,593 △2,623
    在外営業活動体の外貨換算差額等 - 7 7
    期末残高 6,189 12,288 18,477
    流動負債 - 3,841 3,841
    非流動負債 6,189 8,446 14,635
    合計 6,189 12,288 18,477
    棚卸資産処分損失引当金

    将来、処分時に損失の発生が見込まれる一部の副産物について、当該損失発生に備えるため、翌連結会計年度以降の損失見込み額を計上しております。

    これらの費用は主に1年以上経過した後に支払われることが見込まれております。

    24.退職後給付

    当社グループは、主として、退職一時金制度、確定給付年金制度および確定拠出年金制度を採用しております。退職一時金制度および確定給付年金制度は、一般的な投資リスク、金利リスク、インフレリスク等に晒されていますが、重要性はないものと判断しております。

    確定給付年金制度は、当社グループと法的に分離された企業基金により運用されております。企業基金および年金運用受託機関は、制度加入者の利益を最優先にして行動することが法令により求められており、所定の方針に基づき制度資産の運用を行う責任を負っております。

    (1) 確定給付制度債務および制度資産の調整表

    確定給付制度債務および制度資産と連結財政状態計算書に計上された退職給付に係る負債および資産との関係は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    積立型の確定給付制度債務 135,853 123,544
    制度資産 △103,867 △105,141
    小計 31,985 18,403
    非積立型の確定給付制度債務 55,167 50,299
    合計 87,153 68,702
    連結財政状態計算書上の金額
    退職給付に係る負債 105,176 87,584
    退職給付に係る資産 △18,022 △18,882
    連結財政状態計算書に計上された負債と資産の純額 87,153 68,702

    (2) 確定給付制度債務の調整表

    確定給付制度債務の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 190,133 191,021
    当期勤務費用 11,894 10,942
    利息費用 1,127 1,123
    再測定による増減
    数理計算上の差異-人口統計上の仮定の変更 △1,358 106
    数理計算上の差異-財務上の仮定の変更 △2,122 △2,189
    実績による修正 3,242 △2,617
    過去勤務費用 279 △14,090
    給付の支払額 △11,911 △10,542
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △263 89
    期末残高 191,021 173,844

    確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、以下のとおりであります。

    (単位:年)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    加重平均デュレーション 10.9 12.8

    (3) 制度資産の調整表

    制度資産の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 95,493 103,867
    利息収益 507 600
    再測定による増減
    制度資産に係る収益(利息収益を除く) 14,674 6,253
    事業主からの拠出額 1,981 2,046
    給付の支払額 △8,656 △7,661
    在外営業活動体の外貨換算差額等 △132 34
    期末残高 103,867 105,141

    なお、当社グループは2023年3月期に2,067百万円の掛金を拠出する予定であります。

    (4) 制度資産の主な内訳

    制度資産合計に対する主な分類ごとの内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    活発な市場における公表市場価格があるもの 活発な市場における公表市場価格がないもの 合計 活発な市場における公表市場価格があるもの 活発な市場における公表市場価格がないもの 合計
    資本性金融商品
    国内株式 44,992 267 45,260 38,542 307 38,850
    海外株式 4,953 932 5,885 4,851 938 5,790
    負債性金融商品
    国内債券 10,848 3,177 14,025 13,689 3,178 16,867
    海外債券 1,118 1,056 2,175 1,132 1,184 2,316
    現金及び預金 3,686 - 3,686 8,613 - 8,613
    生保一般勘定 - 31,299 31,299 - 30,748 30,748
    その他 - 1,533 1,533 - 1,954 1,954
    合計 65,600 38,267 103,867 66,829 38,311 105,141

    当社グループの制度資産の運用方針は、社内規程に従い、将来にわたる確定給付制度債務の支払いを確実に行うために、中長期的に安定的な収益を確保することを目的としております。具体的には、毎年度定める許容リスクの範囲内で目標収益率および投資資産別の資産構成割合を設定し、その割合を維持することにより運用を行います。

    (5) 数理計算上の仮定に関する事項

    数理計算上の仮定の主要なものは、以下のとおりであります。

    (単位:%)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    割引率 主として0.6% 主として0.8%
    予想昇給率 主として0.8~2.8% 主として0.9~3.0%

    (注) 割引率の変化が各年度における確定給付制度債務に与える感応度は、以下のとおりであります。これらの感応度のそれぞれは、その他の変数が一定との前提を置いておりますが、実際には独立して変化するとは限りません。マイナスは確定給付制度債務の減少を、プラスは確定給付制度債務の増加を表しております。

    なお、昇給率については重要な変動を見込んでおりません。

    (単位:百万円)
    基礎率の変化 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    割引率 0.5%の上昇 △9,186 △9,179
    0.5%の低下 9,898 9,885

    (6) 確定拠出型年金制度

          確定拠出型年金制度への拠出額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    確定拠出型年金制度への拠出額 26,260 26,561

      なお、上記には、本邦の厚生年金保険法に基づく厚生年金保険への拠出額を含めております。

    25.資本およびその他の資本項目

    (1) 資本金

    ① 授権株式数

    前連結会計年度期首、前連結会計年度および当連結会計年度における授権株式数は、普通株式2,100,000千株であります。

    ② 全額払込済みの発行済株式

    発行済株式数の増減は、以下のとおりであります。

    発行済普通株式数(千株)
    前連結会計年度期首(2020年4月1日) 539,170
    増減 -
    前連結会計年度(2021年3月31日) 539,170
    増減 -
    当連結会計年度(2022年3月31日) 539,170

    (注)1 当社の発行する株式は、すべて無額面の普通株式であります。

       2 株式の譲渡制限につき、定款に下記の定めがあります。

         「当会社の株式の譲渡による取得は、取締役会の承認を要する。」

    (2) 資本剰余金および利益剰余金

    日本における会社法では、株式の発行に対しての払込または給付した額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれる資本準備金に組み入れることが規定されております。また、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金および利益剰余金に含まれる利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金または利益準備金として積み立てることが規定されております。

    26.配当金

    (1) 配当金支払額

    前連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    該当事項はありません。

    当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2022年2月22日取締役会 普通株式 35,230 65.34 2021年12月31日 2022年3月10日

    (2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

    該当事項はありません。

    27.売上収益

    (1) 売上収益の分解

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    地域別
    日本 1,500,177 1,946,166
    その他 755,039 1,227,308
    合計 2,255,216 3,173,475
    財またはサービスの移転時期
    一時点 2,050,372 2,972,437
    一定の期間 204,844 201,038
    合計 2,255,216 3,173,475

    (2) 契約残高

    (単位:百万円)
    前連結会計年度期首(2020年4月1日) 前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    顧客との契約から生じた債権 426,066 470,608 531,867
    契約資産 17,826 17,484 25,212
    契約負債 12,150 10,034 12,106

    前連結会計年度および当連結会計年度において、期首における契約資産のうち債権に認識された金額は、それぞれ10,394百万円、8,126百万円であります。

    前連結会計年度および当連結会計年度において、期首における契約負債のうち売上収益に認識した金額は、それぞれ11,944百万円、9,809百万円であります。

    (3) 残存履行義務

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    期末日において未充足または部分的に未充足の履行義務に配分した取引価格 80,845 107,691
    収益認識が見込まれる時期
    1年以内 48,214 75,837
    1年超 32,630 31,853

    28.販売費及び一般管理費

    販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    従業員給付費用 71,915 72,057
    製品発送関係費 69,023 80,003
    貸倒引当金繰入額 △86 17
    その他 71,647 78,978
    合計 212,499 231,056

    29.従業員給付費用

    従業員給付費用は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    従業員給付費用 340,860 352,922

    従業員給付費用には、給与、賞与、法定福利費および退職後給付に係る費用等を含めており、「売上原価」および「販売費及び一般管理費」に計上しております。

    30.株式報酬

    当社は、業務執行取締役(社外取締役を除く)および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)(以下、取締役等)の報酬の一部について、当社の完全親会社であるJFEホールディングス㈱と同一の株式給付信託による株式報酬制度を導入しております。

    本制度は、JFEホールディングス㈱が拠出する金銭を原資としてJFEホールディングス株式(以下、親会社株式)が信託を通じて取得され、取締役等に対して、当社が定める役員株式給付規程に従って、親会社株式および親会社株式を時価で換算した金額相当の金銭(以下、親会社株式等)が信託を通じて給付される報酬制度であります。

    なお、取締役等が親会社株式等の給付を受ける時期は、原則として取締役等の退任時となります。

    本制度に基づく報酬は、次に定める期間(以下、職務執行期間)に1ヶ月以上在任していた取締役等に対してその職務執行期間に対する対価として支給します。

    ・当社業務執行取締役および執行役員:当年4月1日から翌年3月31日まで

    当社は取締役等に対し、各職務執行期間に対して業績連動部分および在任期間部分に相当するポイントを算定しこれを付与します。

    各職務執行期間に対して付与されたポイント数は、退任時まで累積され、累積されたポイント数を「1ポイント=1株」として給付する親会社株式等を算定します。

    本制度は、現金決済型の株式報酬制度として会計処理しております。

    本制度に関して、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上した費用の金額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度 (自 2020年4月1日  至 2021年3月31日) 当連結会計年度 (自 2021年4月1日  至 2022年3月31日)
    現金決済型 42 169

    本制度から生じた負債の帳簿価額は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    その他の非流動負債 68 220

    31.その他の収益

    その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    受取配当金
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 資本性金融資産 4,591 2,683
    為替差益 1,400 8,429
    受取賃貸料 5,988 6,060
    その他 8,993 15,126
    合計 20,974 32,300

    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に関する受取配当金の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期中に認識を中止した金融資産 1,464 542
    決算日現在で保有している金融資産 3,127 2,141

    32.その他の費用

    その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    固定資産除却損 20,362 15,405
    その他 19,059 10,670
    合計 39,422 26,075

    33.関係会社整理損失

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

     持分法適用関連会社であるエヌケーケーシームレス鋼管㈱の事業撤退に伴う損失等であり、主として同社の撤退に係る持分法による投資損失であります。

    34.金融収益および金融費用

    (1) 金融収益

    金融収益の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    受取利息
    償却原価で測定する金融資産 689 571
    その他 - 62
    合計 689 633

    (2) 金融費用

    金融費用の内訳は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    支払利息
    償却原価で測定する金融負債 11,798 11,308
    その他 △0 2
    その他 81 232
    合計 11,880 11,543

    35.その他の包括利益

    その他の包括利益に含まれている、各項目別の当期発生額および損益への組替調整額ならびに税効果の影響は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    確定給付制度の再測定
    当期発生額 14,078 10,754
    税効果調整前 14,078 10,754
    税効果額 △4,152 △2,749
    確定給付制度の再測定 9,925 8,004
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
    当期発生額 52,971 7,931
    税効果調整前 52,971 7,931
    税効果額 △10,347 △491
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額 42,623 7,440
    在外営業活動体の外貨換算差額
    当期発生額 1,993 7,479
    組替調整額 △1 △8
    税効果調整前 1,991 7,471
    税効果額 - -
    在外営業活動体の外貨換算差額 1,991 7,471
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分
    当期発生額 11,849 6,962
    組替調整額 △925 △1,656
    税効果調整前 10,924 5,305
    税効果額 △696 △1,692
    キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 10,227 3,613
    持分法によるその他の包括利益
    当期発生額 12,529 28,661
    組替調整額 △183 87
    持分法によるその他の包括利益 12,345 28,748
    その他の包括利益 合計 77,113 55,278

    36.1株当たり当期利益

     基本的1株当たり当期利益(△は損失)の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失)(百万円) △62,940 234,850
    親会社の普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
    基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(△は損失)(百万円) △62,940 234,850
    普通株式の加重平均株式数(千株) 539,170 539,170
    基本的1株当たり当期利益(△は損失)(円) △116.74 435.58

    (注) 希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

    37.金融商品

    (1) 資本管理

    当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、資本効率を高めるとともに、財務の健全性を確保することを資本管理の基本方針としております。

    当社グループが資本管理として用いる主な指標は、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    ROE(※1) △5.5% 18.5%
    D/Eレシオ(※2) 159.7% 134.6%

    (注) 1 ※1 ROEは、「親会社の所有者に帰属する当期利益」を「親会社の所有者に帰属する持分」で除して計算しております。

       2 ※2 D/Eレシオは、「借入金及びリース負債」を「親会社の所有者に帰属する持分」で除して計算しております。

      これらの指標については、適宜モニタリングを行っております。

      なお、当社グループが適用を受ける重要な資本規制はありません。

    (2) 財務リスク管理の基本方針

    当社グループは、経営活動を行う過程において、財務上のリスク(信用リスク・流動性リスク・為替リスク・金利リスク・市場価格の変動リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、一定の方針に基づきリスク管理を行っております。当社グループの利用するデリバティブ取引は、後述するリスクを回避または軽減するために利用しており、投機的な取引は行わない方針であります。

    (3) 信用リスク

    ① 信用リスク管理

    当社グループが保有する営業債権は、顧客の信用リスクに晒されておりますが、当該リスクに関しては、当社グループの各社は取引先の財務状況を定期的に把握する等の管理を行っております。

    なお、当社グループでは特定の相手先に対する過度に集中した信用リスクはありません。

    ② 信用リスクに対する最大エクスポージャー

    貸出コミットメントの未実行額および保証債務を除き、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財政状態計算書に表示している金融資産の減損後の帳簿価額であります。

    貸出コミットメントおよび金融保証契約に係る信用リスクの最大エクスポージャーは、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    貸出コミットメント 2,345 4,194
    金融保証契約 110,371 67,771

    ③ 貸倒引当金の増減

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定した貸倒引当金 全期間の予想損失
    営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金 信用減損金融資産に係る貸倒引当金
    期首残高 49 327 580
    期中増加額 45 220 131
    期中減少額(目的使用) - △1 △93
    期中減少額(戻入) △48 △276 △197
    その他 0 △0 2
    期末残高 46 269 424
    (単位:百万円)
    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定した貸倒引当金 全期間の予想損失
    営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金 信用減損金融資産に係る貸倒引当金
    期首残高 46 269 424
    期中増加額 28 96 85
    期中減少額(目的使用) - △7 △12
    期中減少額(戻入) △45 △85 △162
    その他 0 △131 29
    期末残高 29 142 363

    (注) 営業債権、契約資産およびリース債権に係る貸倒引当金(全期間予想信用損失)における期中増加額および期中減少額(戻入)は、主として販売および回収により営業債権及びその他の債権が増加および減少したことによるものであります。

    ④ 貸倒引当金に関する金融資産等の帳簿価額(貸倒引当金控除前)

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定している金融資産 18,395 24,954
    営業債権、契約資産およびリース債権 498,888 567,694
    信用減損している金融資産 435 375

    ⑤ 信用リスクの分析

    12ヶ月の予想損失に等しい金額で測定している金融資産の信用リスク格付けは、概ね同一であります。

    営業債権、契約資産およびリース債権の期日経過情報は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    期日未経過 497,874 565,999
    期日経過30日以内 579 910
    期日経過30日超90日以内 390 655
    期日経過90日超 43 129
    合計 498,888 567,694

    (4) 流動性リスク

    ① 流動性リスク管理

    流動性リスクとは、当社グループの営業債務や借入金等について、資金調達環境の悪化等により支払期日にその支払を実行できなくなるリスクであります。

    当社グループは、資金調達については、主として当社の完全親会社であるJFEホールディングス㈱から実施しております。JFEホールディングス㈱は、資金の安定性とコストを勘案しながら、銀行借入やコマーシャル・ペーパーおよび社債発行等を中心に必要な資金を調達しておりますが、流動性リスクを考慮し、返済期日を集中させないように管理しております。また、JFEホールディングス㈱は、国内のグループ資金を集中的かつ効率的に管理することにより、流動性リスクの低減に努めております。

    なお、JFEホールディングス㈱は、複数の金融機関との間でコミットメントライン(当連結会計年度末500,000百万円)を設定することにより、十分な流動性の確保も行っております。

    ② 金融負債(デリバティブ金融商品を含む)の期日別情報

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    帳簿価額 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 5年超
    非デリバティブ金融負債
    営業債務及びその他の債務 373,820 373,820 373,820 - - - - -
    借入金 1,726,473 1,771,874 372,548 349,340 131,703 140,193 116,346 661,740
    割賦未払金 37,500 38,048 4,199 3,716 15,991 2,072 12,067 -
    リース負債 105,508 107,015 36,738 22,773 14,432 10,459 8,178 14,433
    小計 2,243,302 2,290,758 787,308 375,829 162,127 152,725 136,593 676,174
    デリバティブ負債 - - - - - - - -
    合計 2,243,302 2,290,758 787,308 375,829 162,127 152,725 136,593 676,174

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    帳簿価額 契約上のキャッシュ・フロー 1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 5年超
    非デリバティブ金融負債
    営業債務及びその他の債務 535,735 535,735 535,735 - - - - -
    借入金 1,793,122 1,829,767 643,535 171,476 162,372 120,305 266,027 466,050
    割賦未払金 37,397 37,903 4,283 16,580 2,658 12,650 580 1,151
    リース負債 88,457 89,470 28,013 22,395 14,033 9,258 5,386 10,383
    小計 2,454,713 2,492,877 1,211,567 210,452 179,063 142,215 271,994 477,584
    デリバティブ負債 1,335 1,335 1,335 - - - - -
    合計 2,456,048 2,494,213 1,212,902 210,452 179,063 142,215 271,994 477,584

    (5) 為替リスク

    ① 為替リスク管理

    当社グループが保有する外貨建て金融商品は為替の変動リスクに晒されております。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分については、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。

    ② 為替感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する金融商品において、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、日本円が外国通貨に対して1%増価した場合の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。

    なお、機能通貨建ての金融商品および在外営業活動体の資産および負債を表示通貨に換算する際の影響は含んでおりません。

    (単位:百万円)
    通貨 前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    税引前利益への影響額 米ドル △356 △349

    (6) 金利リスク

    ① 金利リスク管理

    当社グループの保有する変動金利の借入金は、金利の変動リスクに晒されております。

    ② 金利感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する変動金利の借入金において、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、金利が1%上昇した場合の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    税引前利益への影響額 △8,269 △8,613

    (7) 株価変動リスク

    ① 株価変動リスク管理

    当社グループの保有する資本性金融商品(株式)は、市場価格の変動リスクに晒されております。株式は、主に業務上の関係を有する企業の株式であり、定期的に公正価値を把握しております。

    ② 株価変動感応度分析

    当社グループが各年度末において保有する活発な市場のある資本性金融資産(株式)において、期末日の公表価格が一律1%下落した場合のその他の包括利益(税引前)に与える影響は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    その他の包括利益(税引前)への影響額 △807 △559

    (8) 金融商品の帳簿価額および公正価値

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
    長期借入金 1,364,187 1,371,283 1,159,847 1,158,779

    長期借入金以外の償却原価で測定する金融資産および金融負債の公正価値は、帳簿価額と近似しているため含めておりません。

    経常的に公正価値で測定する金融商品についても、公正価値と帳簿価額が一致することから含めておりません。

    長期借入金の公正価値については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値によって算定しております。

    長期借入金の公正価値ヒエラルキーはレベル2に分類しております。

    (9) 金融商品の公正価値ヒエラルキー

    当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性および重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーを以下の3つのレベルに分類しております。

    レベル1: 同一の資産または負債の活発な市場における市場価格により測定した公正価値

    レベル2: レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値

    レベル3: 重要な観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値

    公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において重要な最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。

    公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、期末日ごとに判断しております。

    なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、レベル1とレベル2の間における振替はありません。

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    金融資産
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 - 16,829 - 16,829
    その他 - 2,466 - 2,466
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 80,720 - 50,356 131,077
    出資金 - - 5,464 5,464
    合計 80,720 19,296 55,821 155,838
    金融負債
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 - - - -
    合計 - - - -

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    レベル1 レベル2 レベル3 合計
    金融資産
    損益を通じて公正価値で測定する金融資産
    デリバティブ資産 - 14,163 - 14,163
    その他 - 2,432 - 2,432
    その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産
    株式 55,941 - 57,563 113,505
    出資金 - - 5,152 5,152
    合計 55,941 16,595 62,716 135,253
    金融負債
    損益を通じて公正価値で測定する金融負債
    デリバティブ負債 - 1,335 - 1,335
    合計 - 1,335 - 1,335

    ・株式および出資金

    上場株式は、公正価値は市場価格に基づいて算定しているため、レベル1に分類しております。

    非上場株式および出資金は、類似業種比較法等、適切な評価技法を用いて公正価値を算定しており、1つ以上の重要なインプットが観察可能な市場データに基づかないことからレベル3に分類しております。なお、重要な観察不能なインプットは、主として非流動性ディスカウントであり、公正価値は、非流動性ディスカウントが上昇した場合、減少することとなります。使用した非流動性ディスカウントは30%であります。

    ・デリバティブ資産およびデリバティブ負債

    為替予約等の公正価値は、取引先金融機関等から提示された価格に基づいて算定しているため、レベル2に分類しております。

    レベル3に分類した金融商品については、当社グループで定めた公正価値測定の評価方針および手続に従い、当該株式等を直接保有するグループ各社において算定しております。また、公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。

    各年度におけるレベル3に分類された経常的に公正価値で測定する金融商品の増減は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    期首残高 45,077 55,821
    その他の包括利益(注) 9,006 6,912
    取得 1,845 88
    売却 △53 △99
    その他 △54 △6
    期末残高 55,821 62,716

    (注) 連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」に含まれております。

    (10) デリバティブ取引およびヘッジ活動

    当社グループの利用するデリバティブ取引は、将来の為替等の市場価格変動のリスクを有しておりますが、輸出入取引等の実需に伴う取引に対応させてデリバティブ取引を行っていることから、これらのリスクは機会利益の逸失の範囲内に限定されております。当社グループは、デリバティブ取引の取引先を、信用力の高い金融機関等に限定していることから、取引相手先の倒産等により契約不履行に陥るリスクはほとんどないものと判断しております。また、当社はデリバティブ取引に係る社内規程を定め、これに基づき取引を実施しております。取引の実行にあたっては、上記方針に則り、担当執行役員の決裁により取引を実行しております。取引残高や時価、評価損益については、取締役会またはCEOに定期的に報告することとしております。また、連結子会社においても、デリバティブ取引の実施にあたっては、社内規程に則り執行管理を行っております。

    なお、ヘッジ関係についてリスク管理目的が変更された場合は、ヘッジ会計の適用を中止しております。

    ① 公正価値ヘッジ

    当社グループは、その他の金融資産の公正価値の変動リスクをヘッジするためにオプション契約を利用し、これを公正価値ヘッジに指定しております。

    また、ヘッジの非有効部分およびヘッジの有効性評価から除外した部分に関して純損益として認識した金額は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ重要性はありません。

    ② キャッシュ・フロー・ヘッジ

    当社グループは、外貨建取引に係る為替変動に伴うキャッシュ・フロー変動リスク等をヘッジするために為替予約取引等を利用し、これをキャッシュ・フロー・ヘッジに指定しております。

    また、ヘッジの非有効部分およびヘッジの有効性評価から除外した部分に関して純損益として認識した金額は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ重要性はありません。

    ③ ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段に係る公正価値

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    資産 負債 資産 負債
    公正価値ヘッジ
    オプション契約 9,702 - 7,139 -
    小計 9,702 - 7,139 -
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引 2,038 - 3,605 -
    商品先物取引 5,088 - 3,418 1,335
    小計 7,126 - 7,023 1,335
    合計 16,829 - 14,163 1,335

    連結財政状態計算書上において、ヘッジ手段に係る資産の公正価値は「その他の金融資産(流動資産)」および「その他の金融資産(非流動資産)」に含まれており、ヘッジ手段に係る負債の公正価値は「その他の金融負債(流動負債)」および「その他の金融負債(非流動負債)」に含まれております。

    ④ ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段の想定元本および平均価格

    ヘッジ会計を適用しているヘッジ手段に係る想定元本

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    1年以内 1年超 1年以内 1年超
    公正価値ヘッジ
    オプション契約 - 27,265 27,265 -
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引 100,396 - 151,635 -
    商品先物取引 23,908 - 41,441 -

    為替予約取引の主な通貨の平均予約レートは、以下のとおりであります。

    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    キャッシュ・フロー・ヘッジ
    為替予約取引
    米ドル 108.49円 119.53円

    ⑤ 公正価値ヘッジのヘッジ対象の帳簿価額および公正価値ヘッジ調整の累計額

    前連結会計年度(2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    連結財政状態計算書上の表示科目 帳簿価額 うち、公正価値ヘッジ調整の累計額
    資産 負債 資産 負債
    オプション契約 その他の金融資産 17,218 - △10,047 -

    当連結会計年度(2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    連結財政状態計算書上の表示科目 帳簿価額 うち、公正価値ヘッジ調整の累計額
    資産 負債 資産 負債
    オプション契約 その他の金融資産 20,991 - △6,273 -

    ⑥ キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段のその他の資本の構成要素および損益

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    為替予約取引 商品先物取引 合計
    期首残高 △319 △30 △349
    その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額 2,273 8,602 10,875
    当期利益への組替調整額(注) △647 - △647
    非金融資産の取得価額への組替額 △661 △7,251 △7,913
    期末残高 644 1,319 1,964

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    為替予約取引 商品先物取引 合計
    期首残高 644 1,319 1,964
    その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額 5,109 △336 4,772
    当期利益への組替調整額(注) △1,159 - △1,159
    非金融資産の取得価額への組替額 △3,495 1,178 △2,317
    期末残高 1,097 2,162 3,260

    (注)前連結会計年度の組替調整額の連結損益計算書上の主な表示科目は、「その他の収益」であります。
    当連結会計年度の組替調整額の連結損益計算書上の主な表示科目は、「その他の収益」であります。

    (11) 金融資産の譲渡

    前連結会計年度および当連結会計年度における金融資産の認識の中止の要件を満たさずに譲渡した営業債権については、それぞれ514百万円、678百万円を「営業債権及びその他の債権」に含めて表示しており、譲渡により入金した金額514百万円、678百万円をそれぞれ「借入金及びリース負債」に含めて表示しております。

    これらの営業債権及びその他の債権は、手形の振出人や債務者が支払不履行となった場合に、当社グループに支払義務が遡求されることから、当社グループが譲渡資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてを保持していると判定されたものであります。

    38.関連当事者

    (1)関連当事者との取引

    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    種類 名称 関連当事者との関係 取引の内容 取引金額 未決済残高
    親会社 ジェイ エフイー ホールディングス㈱(注)6 経営管理・資金の借入等 役員の兼任 短期資金の借入(注)1、2 299,594 312,722
    長期資金の借入(注)1 288,088 1,328,651
    利息の支払(注)1 9,045 -
    債務保証(注)3 60,000 -
    同一の親会社を持つ会社 JFE商事㈱ 当社製品等の販売ならびに原材料等の購入 役員の転籍等 鉄鋼製品等の販売(注)4、5 589,444 121,697
    原材料等の購入(注)4、5 121,738 27,024

    当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    種類 名称 関連当事者との関係 取引の内容 取引金額 未決済残高
    親会社 ジェイ エフイー ホールディングス㈱(注)6 経営管理・資金の借入等 役員の兼任 短期資金の借入(注)1、2 518,713 583,734
    長期資金の借入(注)1 119,900 1,113,316
    利息の支払(注)1 8,882 -
    債務保証(注)3 30,000 -
    同一の親会社を持つ会社 JFE商事㈱ 当社製品等の販売ならびに原材料等の購入 役員の転籍等 鉄鋼製品等の販売(注)4、5 909,381 199,785
    原材料等の購入(注)4、5 193,501 41,187

    取引条件および取引条件の決定方針等

    (注) 1 借入利率は市場金利を勘案して合理的に決定しております。なお、担保は提供しておりません。
    2 取引金額欄には当連結会計年度中における平均借入残高を記載しております。
    3 親会社の発行する社債に対して債務保証を行っております。なお、保証料は受領しておりません。
    4 市場価格等に基づき、交渉の上、取引条件を決定しております。
    5 取引金額には消費税等を含んでおらず、未決済残高には消費税等を含んでおります。
    6 2022年6月24日にJFEホールディングス㈱に商号変更いたしました。

    (2) 主要な経営幹部に対する報酬

    当社の主要な経営幹部に対する報酬は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    報酬および賞与 401 621
    株式報酬 14 71
    合計 416 692

    39.コミットメント

    決算日以降の資産の取得に係るコミットメントは、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    有形固定資産の取得 201,762 152,288

    40.偶発債務

    (1) 債務保証等

    子会社以外の会社の社債、金融機関借入金等について行っている保証は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    親会社 60,000 30,000
    共同支配企業 16,190 19,106
    関連会社 305 337
    その他 23,662 8,196
    合計 100,157 57,640

    上記の他、関連会社に関し将来発生の可能性がある債務について行っている保証は、以下のとおりであります。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2021年3月31日) 当連結会計年度(2022年3月31日)
    関連会社に対する保証限度額 10,213 10,130

    (2) 訴訟等

    該当事項はありません。

    41. 後発事象

    該当事項はありません。

    ② 財務諸表等
    a 財務諸表
    (a) 貸借対照表
    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    資産の部
    流動資産
    現金及び預金 7,648 7,302
    売掛金 ※1 294,392 ※1 346,957
    商品及び製品 200,774 365,180
    仕掛品 4,330 6,368
    原材料及び貯蔵品 339,360 451,892
    前渡金 ※1 32,690 ※1 58,287
    前払費用 ※1 1,336 ※1 1,217
    その他 ※1 66,269 ※1 50,311
    貸倒引当金 △4 △8
    流動資産合計 946,799 1,287,510
    固定資産
    有形固定資産
    建物 112,816 122,930
    構築物 86,465 93,789
    機械及び装置 584,923 681,500
    船舶 0 0
    車両運搬具 1,459 1,562
    工具、器具及び備品 5,530 5,613
    土地 312,200 310,401
    リース資産 34 24
    建設仮勘定 88,789 47,595
    有形固定資産合計 1,192,220 1,263,418
    無形固定資産
    特許権 109 73
    借地権 89 89
    商標権 283 251
    ソフトウエア 68,682 79,120
    その他 2,566 2,948
    無形固定資産合計 71,731 82,482
    投資その他の資産
    投資有価証券 96,036 71,290
    関係会社株式 434,209 431,606
    関係会社出資金 60,880 61,341
    長期貸付金 10 5
    関係会社長期貸付金 5,911 8,405
    繰延税金資産 53,151 42,175
    その他 ※1 21,060 ※1 20,361
    貸倒引当金 △6,139 △7,294
    投資その他の資産合計 665,120 627,892
    固定資産合計 1,929,073 1,973,793
    資産合計 2,875,872 3,261,304
    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    負債の部
    流動負債
    買掛金 ※1 153,263 ※1 256,302
    短期借入金 ※1 312,722 ※1 583,734
    リース債務 ※1 11 ※1 11
    未払金 ※1 68,549 ※1 88,807
    未払費用 ※1 87,760 ※1 117,896
    未払法人住民税等 658 6,331
    前受金 ※1 138 ※1 354
    預り金 ※1 73,168 ※1 133,772
    前受収益 ※1 2,506 ※1 2,535
    その他 1,166 2,759
    流動負債合計 699,945 1,192,505
    固定負債
    関係会社長期借入金 1,328,651 1,113,316
    リース債務 ※1 27 ※1 16
    退職給付引当金 52,284 55,509
    取締役・執行役員株式給付引当金 122 311
    特別修繕引当金 9,108 8,635
    債務保証損失引当金 - 1,587
    PCB処理引当金 2,895 1,232
    資産除去債務 1,792 1,796
    その他 ※1 39,591 ※1 39,386
    固定負債合計 1,434,472 1,221,793
    負債合計 2,134,418 2,414,298
    純資産の部
    株主資本
    資本金 239,644 239,644
    資本剰余金
    資本準備金 390,021 390,021
    その他資本剰余金 3,781 3,781
    資本剰余金合計 393,802 393,802
    利益剰余金
    その他利益剰余金
    特別償却準備金 6,687 5,507
    固定資産圧縮積立金 3,517 3,517
    特定災害防止準備金 127 127
    繰越利益剰余金 80,404 188,579
    利益剰余金合計 90,737 197,732
    株主資本合計 724,185 831,179
    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    評価・換算差額等
    その他有価証券評価差額金 14,923 11,504
    繰延ヘッジ損益 2,346 4,321
    評価・換算差額等合計 17,269 15,825
    純資産合計 741,454 847,005
    負債純資産合計 2,875,872 3,261,304
    (b) 損益計算書
    (単位:百万円)
    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    売上高 ※1 1,557,031 ※1 2,352,909
    売上原価 ※1 1,560,068 ※1 2,109,896
    売上総利益又は売上総損失(△) △3,037 243,012
    販売費及び一般管理費 ※2 103,100 ※2 118,536
    営業利益又は営業損失(△) △106,137 124,475
    営業外収益
    受取利息及び配当金 40,720 48,578
    その他 16,858 32,725
    営業外収益合計 ※1 57,579 ※1 81,304
    営業外費用
    支払利息 9,175 9,079
    その他 36,475 22,778
    営業外費用合計 ※1 45,650 ※1 31,857
    経常利益又は経常損失(△) △94,209 173,922
    特別利益
    投資有価証券売却益 48,609 10,374
    特別利益合計 48,609 10,374
    特別損失
    減損損失 4,910 -
    関係会社関連損失 - 7,267
    特別損失合計 4,910 7,267
    税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) △50,510 177,029
    法人税、住民税及び事業税 △22,109 22,205
    法人税等調整額 4,729 12,599
    法人税等合計 △17,380 34,804
    当期純利益又は当期純損失(△) △33,130 142,224

    製造原価明細書

    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    区分 注記番号 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
    Ⅰ 材料費 1,044,923 62.6 1,832,749 72.3
    Ⅱ 労務費 106,808 6.4 115,452 4.6
    Ⅲ 経費 ※1 516,344 31.0 585,447 23.1
    当期総製造費用 1,668,076 100.0 2,533,649 100.0
    期首仕掛品・半製品棚卸高 169,034 146,334
    合計 1,837,110 2,679,984
    他勘定振替高 ※2 151,183 257,309
    期末仕掛品・半製品棚卸高 146,334 258,491
    当期製品製造原価 1,539,592 2,164,183

    (注)1 ※1 経費のうち、主なものは次のとおりであります。

    前事業年度 当事業年度
    減価償却費 120,447百万円 132,449百万円
    外注費 218,501百万円 237,160百万円

    2 製造原価に算入した引当金繰入額は次のとおりであります。

    前事業年度 当事業年度
    退職給付引当金繰入額 3,717百万円 1,779百万円

    3 ※2 販売費及び一般管理費への振替、他会社への支給、自家使用等であります。

    4 原価計算の方法は、主として標準原価による組別工程別総合原価計算の方法をとっており、期末において原価差額を調整して実際原価に修正しております。

    (c) 株主資本等変動計算書

    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金
    資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計 その他利益剰余金 利益剰余金合計
    特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 特定災害防止準備金 繰越利益剰余金
    当期首残高 239,644 390,021 3,781 393,802 5,271 3,517 127 114,951 123,867
    当期変動額
    特別償却準備金の積立 - - - - 2,491 - - △2,491 -
    特別償却準備金の取崩 - - - - △1,074 - - 1,074 -
    当期純利益又は当期純損失(△) - - - - - - - △33,130 △33,130
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - - - - - - - - -
    当期変動額合計 - - - - 1,416 - - △34,546 △33,130
    当期末残高 239,644 390,021 3,781 393,802 6,687 3,517 127 80,404 90,737
    株主資本 評価・換算差額等 純資産合計
    株主資本合計 その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 評価・換算差額等合計
    当期首残高 757,315 21,475 △651 20,823 778,139
    当期変動額
    特別償却準備金の積立 - - - - -
    特別償却準備金の取崩 - - - - -
    当期純利益又は当期純損失(△) △33,130 - - - △33,130
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - △6,552 2,998 △3,554 △3,554
    当期変動額合計 △33,130 △6,552 2,998 △3,554 △36,684
    当期末残高 724,185 14,923 2,346 17,269 741,454

    当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金
    資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計 その他利益剰余金 利益剰余金合計
    特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 特定災害防止準備金 繰越利益剰余金
    当期首残高 239,644 390,021 3,781 393,802 6,687 3,517 127 80,404 90,737
    当期変動額
    特別償却準備金の取崩 - - - - △1,180 - - 1,180 -
    固定資産圧縮積立金の積立 - - - - - 0 - △0 -
    特定災害防止準備金の積立 - - - - - - 0 △0 -
    剰余金の配当 - - - - - - - △35,230 △35,230
    当期純利益又は当期純損失(△) - - - - - - - 142,224 142,224
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - - - - - - - - -
    当期変動額合計 - - - - △1,180 0 0 108,174 106,994
    当期末残高 239,644 390,021 3,781 393,802 5,507 3,517 127 188,579 197,732
    株主資本 評価・換算差額等 純資産合計
    株主資本合計 その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 評価・換算差額等合計
    当期首残高 724,185 14,923 2,346 17,269 741,454
    当期変動額
    特別償却準備金の取崩 - - - - -
    固定資産圧縮積立金の積立 - - - - -
    特定災害防止準備金の積立 - - - - -
    剰余金の配当 △35,230 - - - △35,230
    当期純利益又は当期純損失(△) 142,224 - - - 142,224
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) - △3,418 1,974 △1,443 △1,443
    当期変動額合計 106,994 △3,418 1,974 △1,443 105,550
    当期末残高 831,179 11,504 4,321 15,825 847,005

    注記事項

    (重要な会計方針)

    1 有価証券の評価基準及び評価方法

    (1) 関係会社株式・出資金

    移動平均法による原価法によっております。

    (2) その他有価証券

    ① 市場価格のない株式等以外のもの

        時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)によっております。

    ② 市場価格のない株式等

        移動平均法による原価法によっております。

    2 棚卸資産の評価基準及び評価方法

    総平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)によっております。

    3 固定資産の減価償却の方法

    (1) 有形固定資産(リース資産を除く)

    定額法によっております。

    (2) 無形固定資産(リース資産を除く)

    定額法によっております。

    なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法によっております。

    (3) リース資産

    所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産

    リース期間を耐用年数とし、残存価額を零(リース契約に残価保証の取決めがある場合は、当該残価保証額)とする定額法によっております。

    4 外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準

    外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しております。

    5 引当金の計上基準

    (1) 貸倒引当金

    債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。

    (2) 退職給付引当金

    従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき計上しております。

    ① 退職給付見込額の期間帰属方法

    退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。

    ② 数理計算上の差異および過去勤務費用の費用処理方法

    過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額法により、費用処理しております。

    数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌事業年度から費用処理することとしております。

    (3) 取締役・執行役員株式給付引当金

     取締役・執行役員株式給付引当金は、役員株式給付規程に基づき、業務執行取締役および執行役員(所得税法上の国内非居住者を除く)に割り当てられたポイントに応じた給付見込み額を計上しております。

    (4) 特別修繕引当金

    熱風炉の改修に要する費用に備えるため、改修費用見積額を計上しております。

    (5) 債務保証損失引当金

      債務保証等に係る損失に備え、被保証先の財政状況等に基づいて、損失負担見込額を計上しております。

    (6) PCB処理引当金

    「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」により処理することが義務付けられているPCB廃棄物の処理に係る費用の支出に備えるため、その処理費用見積額を計上しております。

    6 収益及び費用の計上基準

    「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)第3項に記載されている項目を除き、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。

    ステップ1:顧客との契約を識別する

    ステップ2:契約における履行義務を識別する

    ステップ3:取引価格を算定する

    ステップ4:契約における履行義務に取引価格を配分する

    ステップ5:履行義務を充足した時に(または充足するにつれて)収益を認識する

    鉄鋼製品等の販売については、主として製品を出荷した時点で、顧客に製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、支払を受ける権利が確定するため、その時点で収益を認識しております。取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

    7 ヘッジ会計の方法

    (1) ヘッジ会計の方法

    繰延ヘッジ処理を採用しております。

    なお、為替予約等について振当処理の要件を満たしている場合は振当処理を、金利スワップについて特例処理の要件を満たしている場合は特例処理を採用しております。

    (2) ヘッジ手段とヘッジ対象

    為替予約…外貨建取引および予定取引

    商品先渡・先物…原材料

    (3) ヘッジ方針

    当社における社内管理規程に基づき、為替変動リスクおよび商品価格変動リスクをヘッジしております。これらすべてのデリバティブ取引は、実需に基づくものに限定しており、投機を目的に単独で利用することはありません。

    8 退職給付に係る会計処理

    退職給付に係る未認識数理計算上の差異および未認識過去勤務費用の会計処理の方法は、連結財務諸表におけるこれらの会計処理の方法と異なっております。

    9 連結納税制度の適用

    連結納税制度を適用しております。

    (連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用)

    当社は、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設されたグループ通算制度への移行およびグループ通算制度への移行にあわせて単体納税制度の見直しが行われた項目については、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応報告第39号2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号2018年2月16日)第44項の定めを適用せず、繰延税金資産および繰延税金負債の額について、改正前の税法の規定に基づいております。

    (重要な会計上の見積り)

     会計上の見積りにより当事業年度の財務諸表にその額を計上した項目であって、翌事業年度の財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があるものは、次のとおりであります。

    1 棚卸資産の評価

    連結財務諸表注記「4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載のとおりであります。なお、当事業年度にて計上した棚卸資産の金額は、貸借対照表に記載のとおりであります。

    2 有形固定資産および無形固定資産の減損

    当社は、有形固定資産および無形固定資産のうち事業年度末現在で減損している可能性を示す兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し減損損失を計上しております。減損損失の認識および測定にあたり、将来のキャッシュ・フロー、割引率等について仮定を設定しております。これらの仮定については、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。なお、当事業年度にて計上した有形固定資産および無形固定資産の金額は、貸借対照表に記載のとおりであります。

    3 繰延税金資産の回収可能性

    繰延税金資産は、将来の事業計画に基づいて課税所得の発生時期および金額を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について計上しております。このような見積りは、経営者による最善の見積りにより行っておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって実際の結果と異なる可能性があります。なお、当事業年度にて計上した繰延税金資産の金額は、注記「税効果会計関係」に記載のとおりであります。

    4 引当金および資産除去債務の会計処理と評価

    引当金および資産除去債務は、将来において見込まれる費用または損失の事業年度末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において見込まれる費用または損失の金額は、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。退職給付引当金については、「5.退職給付引当金の会計処理と評価」に記載しております。なお、当事業年度にて計上した引当金および資産除去債務の金額は、貸借対照表に記載のとおりであります。

    5 退職給付引当金の会計処理と評価

    退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき計上しております。退職給付債務は、数理計算上の仮定に基づいて算定しており、数理計算上の仮定には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等の見積りが含まれております。これらの仮定は、金利変動の市場動向等、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断して決定しております。これら数理計算上の仮定は将来の不確実な経済環境あるいは社会情勢の変動等によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、退職給付債務の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。なお、当事業年度にて計上した退職給付引当金の金額は、貸借対照表に記載のとおりであります。

    6 市場価格のない株式等の評価

    市場価格のない株式等については、発行会社の財政状態の悪化等により実質価値が著しく低下した場合、回復可能性があると認められる場合を除き、相当の減額を行い、評価差額を当期の損失として処理しております。将来の市況悪化や投資先の業績不振等の変化があった場合には、翌事業年度以降の評価額に影響を受ける可能性があります。なお、当事業年度にて計上した市場価格のない株式等の金額は、448,274百万円であります。

    7 偶発事象

    偶発事象は、期末日における全ての利用可能な証拠を勘案し、その発生可能性および金額的影響を考慮した上で、将来の事業に重要な影響を及ぼしうる項目を考慮しております。保証債務等については、注記「貸借対照表関係」に記載のとおりであります。

    (会計方針の変更)

      (退職給付見込額の期間帰属方法の変更)

    退職給付債務の算定における退職給付見込額の期間帰属方法について、これまで期間定額基準を採用しておりましたが、当事業年度の期首より給付算定式基準に変更しております。当社の退職金制度にポイント制を導入したことにより、期間帰属方法も給付算定式基準を適用する方が実態に即していると判断したものであります。この変更による財務諸表に与える影響は軽微であります。

     (収益認識に関する会計基準等の適用)

    「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を当事業年度の期首から適用し、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財又はサービスと交換に受け取ると見込まれる金額で収益を認識することとしております。収益認識会計基準等の適用が財務諸表に与える影響はありません。

    (貸借対照表関係)

    1 ※1 関係会社に対する資産および負債(区分掲記したものを除く)

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    短期金銭債権 55,918 百万円 35,619 百万円
    長期金銭債権 112 百万円 126 百万円
    短期金銭債務 416,844 百万円 753,505 百万円
    長期金銭債務 300 百万円 300 百万円

    2 保証債務等

    下記会社の社債、金融機関借入金等について保証を行っております。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    ジェイ エフ イーホールディングス㈱ 60,000 百万円 30,000 百万円
    PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア 23,257 百万円 29,344 百万円
    ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V. 6,365 百万円 11,933 百万円
    フィリピン・シンタ―・コーポレーション 9,266 百万円 9,313 百万円
    フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 23,460 百万円 7,635 百万円
    JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド 8,458 百万円 6,196 百万円
    アルガービア・パイプ・カンパニー 6,025 百万円 4,881 百万円
    その他 22,156 百万円 24,621 百万円
    合計 158,988 百万円 123,925 百万円

    (注)ジェイ エフ イー ホールディングス㈱は2022年6月24日にJFEホールディングス㈱に商号変更いたしました。

    上記の他、水島エコワークス㈱に関し将来発生の可能性がある債務について保証を行っております。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    保証限度額 3,915 百万円 3,915 百万円

    3 固定資産の圧縮記帳額

    取得価額から控除した国庫補助金等による圧縮記帳額は以下のとおりであります。

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    圧縮記帳額 9,420 百万円 4,513 百万円

    (損益計算書関係)

    1 ※1 関係会社との取引高は以下のとおりであります。

    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    関係会社への売上高 161,390 百万円 295,525 百万円
    関係会社からの仕入高 461,046 百万円 550,249 百万円
    関係会社との営業取引以外の取引高 151,907 百万円 184,640 百万円

    2 ※2 販売費及び一般管理費のうち、販売費に属する費用の割合は概ね5割であります。

    販売費及び一般管理費の主要な費目および金額は以下のとおりであります。

    前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
    製品発送関係費 49,188 百万円 58,141 百万円
    給料諸手当 16,571 百万円 18,217 百万円
    退職給付引当金繰入額 1,039 百万円 272 百万円
    減価償却費 4,816 百万円 5,761 百万円

    (有価証券関係)

    子会社株式及び関連会社株式

    前事業年度(2021年3月31日)

    区分 貸借対照表計上額(百万円) 時価(百万円) 差額(百万円)
    子会社株式 13,663 45,752 32,089
    関連会社株式 5,769 13,729 7,960
    合計 19,433 59,481 40,048

    (注) 市場価格のない子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額

    (単位:百万円)
    区分 前事業年度(2021年3月31日)
    子会社株式 357,106
    関連会社株式 57,669

     これらについては、「子会社株式及び関連会社株式」には含めておりません。

    当事業年度(2022年3月31日)

    区分 貸借対照表計上額(百万円) 時価(百万円) 差額(百万円)
    子会社株式 13,663 47,372 33,709
    関連会社株式 5,769 16,201 10,432
    合計 19,433 63,573 44,140

    (注) 市場価格のない子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額

    (単位:百万円)
    区分 当事業年度(2022年3月31日)
    子会社株式 354,180
    関連会社株式 57,992

     これらについては、「子会社株式及び関連会社株式」には含めておりません。

    (税効果会計関係)

    1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

    (単位:百万円)
    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    繰延税金資産
    減損損失 80,341 73,854
    退職給付引当金 15,942 16,926
    税務上の繰越欠損金 32,811 16,445
    その他 35,697 44,478
    繰延税金資産小計 164,792 151,704
    税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額 △19,502 △16,445
    将来減算一時差異等の合計に係る評価性引当額 △77,573 △80,565
    評価性引当額小計 △97,076 △97,010
    繰延税金資産合計 67,716 54,694
    繰延税金負債
    その他有価証券評価差額金 △7,858 △5,368
    特別償却準備金 △2,933 △2,416
    繰延ヘッジ損益 △1,029 △1,895
    その他 △2,743 △2,838
    繰延税金負債合計 △14,565 △12,518
    繰延税金資産(負債)の純額 53,151 42,175

    2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異の原因となった主な項目別の内訳

    前事業年度(2021年3月31日) 当事業年度(2022年3月31日)
    法定実効税率 30.0 % 30.0 %
    (調整)
    交際費等永久に損金に算入されない項目 △0.5 0.2
    受取配当金等永久に益金に算入されない項目 21.8 △7.9
    評価性引当額の増減 △16.6 △2.3
    その他 △0.3 △0.4
    税効果会計適用後の法人税等の負担率 34.4 19.7

    (重要な後発事象)

    該当事項はありません。

    (d) 附属明細表

    有価証券明細表

    株式

    銘柄 株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円)
    投資有価証券 その他有価証券 フォルモサ・ハティン(ケイマン)・リミテッド 222,283,635 27,537
    東海旅客鉄道㈱ 551,600 8,806
    いすゞ自動車㈱ 4,330,533 6,876
    住友不動産㈱ 1,431,000 4,849
    ㈱みずほフィナンシャルグループ 2,032,831 3,185
    統一實業股份有限公司 27,081,764 2,097
    ㈱淀川製鋼所 587,377 1,543
    ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,993,590 1,515
    マルイチ・サン・スチール・ジョイント・ストック・カンパニー 16,640,000 1,511
    東京窯業㈱ 4,650,229 1,367
    その他(136銘柄) 19,806,052,522 11,995
    計 20,087,635,081 71,286

    その他

    種類及び銘柄 投資口数等 貸借対照表計上額(百万円)
    投資有価証券 その他有価証券 出資証券(2銘柄) 90 4

    有形固定資産等明細表

    (単位:百万円)
    区分 資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期償却額 当期末残高 減価償却累計額
    有形固 建物 112,816 19,945 94 9,737 122,930 720,278
    定資産 (10)
    構築物 86,465 15,517 549 7,643 93,789 506,651
    (1)
    機械及び装置 584,923 202,998 2,327 104,095 681,500 4,474,529
    (15)
    船舶 0 - - 0 0 20
    車両運搬具 1,459 470 0 368 1,562 12,711
    工具、器具及び備品 5,530 1,850 72 1,693 5,613 58,436
    土地 312,200 163 1,963 - 310,401 -
    (424)
    リース資産 34 - - 10 24 26
    建設仮勘定 88,789 212,946 254,140 - 47,595 -
    有形固定資産計 1,192,220 453,892 259,147 123,548 1,263,418 5,772,654
    (451)
    無形固 特許権 109 - 0 36 73 312
    定資産 借地権 89 - - - 89 -
    商標権 283 0 - 32 251 76
    ソフトウェア 68,682 27,110 90 16,582 79,120 268,325
    (0)
    その他 2,566 539 0 157 2,948 5,301
    無形固定資産計 71,731 27,650 90 16,808 82,482 274,015
    (0)

    (注) 1 当期減少額のうち( )内は内書きで、減損損失の計上額であります。

    2 「機械及び装置」の当期増加額

    東日本製鉄所(千葉地区) 26,128百万円
    東日本製鉄所(京浜地区) 5,599
    西日本製鉄所(倉敷地区) 118,119
    西日本製鉄所(福山地区) 44,364
    その他 8,787
    計 202,998

    3 「建設仮勘定」の当期増加額

    東日本製鉄所(千葉地区) 40,134百万円
    東日本製鉄所(京浜地区) 7,707
    西日本製鉄所(倉敷地区) 115,981
    西日本製鉄所(福山地区) 47,237
    その他 1,886
    計 212,946

    引当金明細表

    (単位:百万円)
    区分 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
    貸倒引当金 6,143 1,182 23 7,302
    取締役・執行役員株式給付引当金 122 221 33 311
    特別修繕引当金 9,108 - 473 8,635
    債務保証損失引当金 - 1,587 - 1,587
    PCB処理引当金 2,895 - 1,662 1,232

    b 主な資産及び負債の内容

    連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。

    c その他

    該当事項はありません。

    第2 【保証会社以外の会社の情報】

    該当事項はありません。

    第3 【指数等の情報】

    該当事項はありません。

    独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書

    2022年6月24日

    JFEホールディングス株式会社

    代表取締役社長 柿 木 厚 司 殿

    EY新日本有限責任監査法人

    東 京 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 中 村 裕 輔
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 吉 田 哲 也
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 脇 本 恵 一
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 藤 尾 太 一

    <財務諸表監査>

    監査意見

      当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているJFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)の2021年4月1日から2022年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結財政状態計算書、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結財務諸表注記について監査を行った。

     当監査法人は、上記の連結財務諸表が、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条により規定された国際会計基準に準拠して、JFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)及び連結子会社の2022年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    監査上の主要な検討事項

    監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 

    鉄鋼事業における事業用資産の評価
    監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
    鉄鋼事業の連結子会社であるJFEスチール株式会社は有形固定資産を1,263,418百万円計上している。会社は、有形固定資産について、各報告期間の期末日現在で減損している可能性を示す兆候がある場合、資金生成単位で回収可能価額を処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額で評価し、資産の帳簿価額が回収可能価額を上回る場合、回収可能価額まで減損する。鉄鋼事業は、様々な産業に鋼材を供給しており、国内およびアジアをはじめとする世界経済等を背景とした国内外の鋼材需給の動向が鋼材の販売量や販売価格に影響を及ぼす。また、鋼材の原材料である鉄鉱石、原料炭、スクラップ等の価格は世界的な需給構造変化、主要原産国における自然災害や事故の発生により影響を受け、ボラティリティが高い。さらに、会社は多額の設備投資を行っており、これらの稼働が遅れた場合や鋼材需要が変化した場合には、予定通りのコスト削減効果や拡販効果が発揮されない可能性がある。事業用資産の減損の兆候の有無の把握に際して、過去の業績のみならず、現在の事業環境の理解や業績に含まれる鋼材の生産量、販売量、販売価格及び原材料である鉄鉱石、原料炭、スクラップ等の価格の動向等の複合的な要素を考慮する必要がある。これらには重要な不確実性を伴い、経営者の判断が必要となるため、当監査法人は、事業用資産の減損の兆候に関する判断を監査上の主要な検討事項と選定した。 当監査法人は、JFEスチール株式会社に係る事業用資産に対して、会社が実施した減損の兆候判定を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。・ 経営者の見積りプロセスの有効性を評価するため、過年度における事業計画とその後の実績を比較した。また、過去の設備投資効果の実現状況に係る評価資料の閲覧を行った。・ 現在の事業環境の理解のため、経営管理者と討議し、その回答について各種会議資料の閲覧や利用可能な外部データとの比較を行った。・ 有形固定資産の回収可能価額を低下させるような重要な変化が見込まれていないかどうかを検討するため、以下の手続を行った。・  鋼材の生産量や販売量について、経営管理者と討議し、その回答について各種会議資料の閲覧や利用可能な外部データとの比較を行った。・  メタルスプレッド(鋼材価格と原料価格との差)について、経営管理者への質問を行い、その回答について過去の市況推移との比較を行った。・  新設中の主要な設備投資の状況や実現効果について、経営管理者への質問を行い、その回答について各種会議資料の閲覧を行った。
       その他の記載内容

    その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。

    連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。

    当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。

    その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 

    連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

      経営者の責任は、国際会計基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

     連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、国際会計基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

     監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    連結財務諸表監査における監査人の責任

      監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

     監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続

     を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切

     な監査証拠を入手する。

    ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評

     価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及

     び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基

     づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか

     結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記

     事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸

     表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証

     拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた

     連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどう

     かを評価する。

    ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を

     入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査

     意見に対して責任を負う。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

     監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    <内部統制監査>

    監査意見

     当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、JFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)の2022年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。

      当監査法人は、JFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)が2022年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

     当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

     経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。

     監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。

     なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。

    内部統制監査における監査人の責任

     監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。

     監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施す

     る。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び

     適用される。

    ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内

     部統制報告書の表示を検討する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人

     は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責

     任を負う。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

    利害関係

     会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以  上

    ※1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。

    独立監査人の監査報告書

    2022年6月24日

    JFEホールディングス株式会社

    代表取締役社長 柿  木 厚 司 殿

    EY新日本有限責任監査法人

    東 京 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 中 村 裕 輔
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 吉 田 哲 也
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 脇 本 恵 一
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 藤 尾 太 一

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているJFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)の2021年4月1日から2022年3月31日までの第20期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。

     当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、JFEホールディングス株式会社(旧会社名 ジェイ エフ イー ホールディングス株式会社)の2022年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

     当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    監査上の主要な検討事項

     監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

     当監査法人は、監査報告書において報告すべき監査上の主要な検討事項はないと判断している。 その他の記載内容

    その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。

    財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。

    当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。

    その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 

    財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

     経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

     財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

     監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    財務諸表監査における監査人の責任

     監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

     監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続

     を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切

     な監査証拠を入手する。

    ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の

     実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及

     び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ

     き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結

     論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に

     注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外

     事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいてい

     るが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかど

     うかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計

     事象を適正に表示しているかどうかを評価する。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

     監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

     監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    利害関係

    会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以  上

    ※1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。