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    1812 鹿島建設 有価証券報告書-第124期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

    【表紙】
    【提出書類】 有価証券報告書
    【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
    【提出先】 関東財務局長
    【提出日】 2021年6月28日
    【事業年度】 第124期(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    【会社名】 鹿島建設株式会社
    【英訳名】 KAJIMA CORPORATION
    【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 天 野 裕 正
    【本店の所在の場所】 東京都港区元赤坂一丁目3番1号
    【電話番号】 03(5544)1111 代表
    【事務連絡者氏名】 財務本部主計部長 三 上 幸 彦
    【最寄りの連絡場所】 東京都港区元赤坂一丁目3番1号
    【電話番号】 03(5544)1111 代表
    【事務連絡者氏名】 財務本部主計部長 三 上 幸 彦
    【縦覧に供する場所】 鹿島建設株式会社 関西支店(大阪市中央区城見二丁目2番22号)鹿島建設株式会社 中部支店(名古屋市中区新栄町二丁目14番地)鹿島建設株式会社 横浜支店(横浜市中区太田町四丁目51番地)鹿島建設株式会社 関東支店(さいたま市大宮区下町二丁目1番地1)株式会社東京証券取引所(東京都中央区日本橋兜町2番1号)株式会社名古屋証券取引所(名古屋市中区栄三丁目8番20号)

    第一部 【企業情報】

    第1 【企業の概況】

    1 【主要な経営指標等の推移】

    (1) 連結経営指標等

    回次 第120期 第121期 第122期 第123期 第124期
    決算年月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月
    売上高 (百万円) 1,821,805 1,830,625 1,974,269 2,010,751 1,907,176
    経常利益 (百万円) 163,438 179,716 162,901 146,645 139,729
    親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 104,857 126,778 109,839 103,242 98,522
    包括利益 (百万円) 95,402 141,056 112,739 76,187 118,229
    純資産額 (百万円) 552,552 669,795 756,924 796,020 884,806
    総資産額 (百万円) 1,992,822 2,051,226 2,091,175 2,172,108 2,164,806
    1株当たり純資産額 (円) 528.46 1,283.38 1,451.66 1,544.71 1,731.16
    1株当たり当期純利益金額 (円) 101.01 244.29 211.67 200.99 193.13
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 (円)
    自己資本比率 (%) 27.5 32.5 36.0 36.5 40.4
    自己資本利益率 (%) 20.6 20.9 15.5 13.4 11.8
    株価収益率 (倍) 7.2 8.1 7.7 5.5 8.1
    営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 187,546 120,479 30,390 53,061 153,097
    投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △31,912 △47,354 △25,346 △101,813 △65,434
    財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △20,577 △53,099 △75,007 △10,866 △39,110
    現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 367,473 389,348 315,451 255,646 300,991
    従業員数〔外、平均臨時雇用人員〕 (人) 16,422 17,730 18,297 18,673 18,905
    〔3,139〕 〔3,163〕 〔3,319〕 〔3,441〕 〔3,459〕
    (注) 1 売上高には、消費税等は含まれていない。
    2018年10月1日付で当社普通株式2株につき1株の割合で株式併合を実施したため、2018年3月期の期首に当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定している。
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載していない。
    「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)を2019年3月期の期首から適用しており、2018年3月期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準を遡って適用した後の指標等となっている。

    (2) 提出会社の経営指標等

    回次 第120期 第121期 第122期 第123期 第124期
    決算年月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月
    売上高 (百万円) 1,203,845 1,165,175 1,280,366 1,305,057 1,189,562
    経常利益 (百万円) 128,524 146,284 132,504 120,593 114,285
    当期純利益 (百万円) 81,730 100,320 97,078 80,136 82,829
    資本金 (百万円) 81,447 81,447 81,447 81,447 81,447
    発行済株式総数 (千株) 1,057,312 1,057,312 528,656 528,656 528,656
    純資産額 (百万円) 370,485 465,593 545,421 563,176 638,435
    総資産額 (百万円) 1,529,699 1,535,173 1,546,981 1,593,643 1,558,909
    1株当たり純資産額 (円) 356.30 895.59 1,049.18 1,096.69 1,261.00
    1株当たり配当額(うち1株当たり中間配当額) (円) 20.00 24.00 38.00 50.00 54.00
    (7.00) (10.00) (12.00) (25.00) (25.00)
    1株当たり当期純利益金額 (円) 78.60 192.96 186.74 155.72 162.06
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 (円)
    自己資本比率 (%) 24.2 30.3 35.3 35.3 41.0
    自己資本利益率 (%) 24.1 24.0 19.2 14.5 13.8
    株価収益率 (倍) 9.2 10.2 8.8 7.1 9.7
    配当性向 (%) 25.4 24.9 26.8 32.1 33.3
    従業員数〔外、平均臨時雇用人員〕 (人) 7,611 7,686 7,783 7,887 7,989
    〔1,707〕 〔1,691〕 〔1,734〕 〔1,795〕 〔1,870〕
    株主総利回り(比較指標:配当込みTOPIX) (%) 105.7 146.0 125.5 91.9 128.4
    (%) (114.7) (132.9) (126.2) (114.2) (162.3)
    最高株価 (円) 843 1,299 1,677(1,064) 1,692 1,660
    最低株価 (円) 635 721 1,366(748) 909 994
    (注) 1 売上高には、消費税等は含まれていない。
    2018年10月1日付で当社普通株式2株につき1株の割合で株式併合を実施したため、2018年3月期の期首に当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定している。
    2019年3月期の1株当たり配当額38円は、中間配当額12円と期末配当額26円の合計である。中間配当額12円は株式併合前の配当額、期末配当額26円は株式併合後の配当額である。株式併合の影響を考慮した場合の中間配当額は24円となり、1株当たり年間配当額は50円となる。
    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載していない。
    株主総利回りについては、株式併合の影響を考慮して算定している。
    最高株価及び最低株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものである。なお、2019年3月期の株価については株式併合実施後の最高株価及び最低株価を記載しており、株式併合実施前の最高株価及び最低株価は括弧内に記載している。
    「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を2019年3月期の期首から適用しており、2018年3月期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっている。

    2 【沿革】

    当社の創業は、1840(天保11)年、鹿島岩吉が現在の東京都中央区京橋付近に「大岩」の屋号で店を構えたことに遡る。

    松平越中守の江戸屋敷など大名屋敷の普請を得意とし、開国後は洋館建築を多く手掛けるが、1880(明治13)年、鹿島組を名乗って鉄道請負に転身する。以来、全国各地において鉄道、水力発電所等の土木工事を手掛け、大正期には建築分野も拡充し、総合建設業者としての基礎を確立した。

    1930(昭和5)年3月、資本金300万円をもって株式会社鹿島組を設立し、会社組織に変更した。

    設立後の主な変遷は次のとおりである。

    1930年3月 株式会社鹿島組を設立
    1940年2月 大阪支店開設
    1941年2月 札幌支店開設
    1945年11月 名古屋支店開設
    1946年1月 九州支店開設
    1947年3月 仙台支店、広島支店、横浜支店開設
    1947年12月 社名を鹿島建設株式会社と改称
    1948年6月 四国支店開設
    1949年10月 建設業法により建設大臣登録(イ)第432号の登録を受けた。
    1950年4月 大興物産株式会社(現連結子会社)の株式を譲受
    1958年6月 株式会社鹿島製作所を吸収合併
    1961年10月 当社株式を東京証券取引所(現株式会社東京証券取引所)、大阪証券取引所(現株式会社大阪取引所)に上場
    1962年10月 当社株式を名古屋証券取引所(現株式会社名古屋証券取引所)に上場
    1964年11月 丸善鋪道株式会社(現鹿島道路株式会社・連結子会社)の株式を譲受
    1968年7月 本店所在地変更(新所在地・東京都港区元赤坂一丁目2番7号)
    1971年1月 住宅事業並びに不動産取引に関する業務を事業目的に追加した。
    1971年7月 宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第991号の免許を受けた。
    1972年7月 建設事業の調査、企画立案、設計、施工、資材機器調達の受託等を事業目的に追加した。
    1973年11月 建設業法の改正により特定建設業者として建設大臣許可(特―48)第2100号、一般建設業者として建設大臣許可(般―48)第2100号の許可を受けた。(なお、1991年11月、一般建設業を特定建設業に一本化した。)
    1977年12月 北陸支店開設
    1984年1月 鹿島リース株式会社(現連結子会社)を設立
    1986年11月 カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド(現連結子会社)を設立
    1987年9月 カジマ ヨーロッパ ビー ヴイ(2019年9月清算結了)を設立
    1987年12月 仙台支店を東北支店に改称
    1988年4月 カジマ オーバーシーズ アジア ピー ティー イー リミテッド(現カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッド・連結子会社)を設立
    1988年10月 関東支店、東京支店開設(本店機構であった土木本部、建築本部を統合分離し、当該2支店を開設)
    1995年3月 大阪支店を関西支店に組織変更
    2005年6月 東京土木支店、東京建築支店(東京支店を前記2支店に分離)、海外支店開設
    2007年7月 本店所在地変更(新所在地・東京都港区元赤坂一丁目3番1号)
    2008年4月 札幌支店を北海道支店に、名古屋支店を中部支店に、広島支店を中国支店にそれぞれ改称
    2008年7月 カジマ ヨーロッパ リミテッド(現連結子会社)を設立
    2010年3月 鹿島道路株式会社を株式交換により完全子会社化
    2011年12月 海外支店を海外土木支店に改称
    2015年2月 カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッド(現連結子会社)を設立
    2017年4月 海外土木支店を廃止、本社直轄の海外土木事業部を新設

    3 【事業の内容】

    当社グループは、当社、子会社177社、関連会社84社で構成され、当社は土木事業、建築事業、開発事業等の事業活動を展開するとともに、国内関係会社が主に日本国内において多様な事業を、海外関係会社が海外地域において建設事業、開発事業等を展開している。

    当社グループに属する各社の事業に係る位置づけ及びセグメント情報との関連は、次のとおりである。なお、次の5つは、セグメント情報と同一の区分である。

    (1) 土木事業

    当社が建設事業のうち、土木工事の受注、施工等を行っている。

    (2) 建築事業

    当社が建設事業のうち、建築工事の受注、施工等を行っている。

    (3) 開発事業等

    当社が不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業を行っている。

    (4) 国内関係会社

    当社の国内関係会社が主に日本国内において行っている事業であり、大興物産㈱が建設資機材の販売を、カジマメカトロエンジニアリング㈱が建設用機械の納入を行っているほか、鹿島道路㈱、ケミカルグラウト㈱、㈱イリア、㈱クリマテック等が専門工事の請負を行っており、その一部を当社が発注している。
     また、鹿島リース㈱が総合リース業を、鹿島建物総合管理㈱が建物総合管理業を行っており、その一部を当社が発注している。
     鹿島八重洲開発㈱がビル賃貸事業を、鹿島東京開発㈱がビル賃貸・ホテル経営を行っているほか、㈱森林公園ゴルフ倶楽部がゴルフ場の経営を行っている。

    (5) 海外関係会社

    当社の海外関係会社が海外地域において行っている事業であり、主にカジマ ユー エス エー インコーポレーテッドが米国を中心とする北米で、カジマ ヨーロッパ リミテッドが欧州で、カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッドがアジアで、カジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッドが大洋州でそれぞれ建設事業、開発事業等を行っている。

    事業の系統図は次のとおりである。

    4 【関係会社の状況】

    (1) 連結子会社

    名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    (国内関係会社)
    大興物産㈱ 東京都港区 百万円750 建設資材・建設機械等の加工及び販売、内外装工事等の請負 98.1 当社が工事施工に伴う資機材及び建設工事を発注している。(当社との役員の兼務)役員4人、従業員1人
    鹿島道路㈱ 東京都文京区 百万円4,000 舗装工事の設計・施工、土木・建築工事の請負又は受託 100 当社が建設工事を発注している。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員1人
    鹿島リース㈱ 東京都港区 百万円400 建物及び附帯設備、各種機器等のリース・売買 100 当社に建設工事を発注している。また、当社グループにリース機器を納入しているほか、当社が建物を賃貸している。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員2人
    カジマメカトロエンジニアリング㈱ 東京都港区 百万円400 建設用機械の製造・施工 100 当社に建設用機械を納入している。また、当社が建物等の賃貸、資金の貸付を行っている。(当社との役員の兼務)役員3人、従業員2人
    ケミカルグラウト㈱ 東京都港区 百万円300 建設基礎工事の設計・施工 100 当社が建設工事を発注している。(当社との役員の兼務)役員1人、従業員1人
    ㈱クリマテック 東京都新宿区 百万円300 給排水衛生・空調設備工事等の設計・施工 100 当社が建設工事を発注している。(当社との役員の兼務)役員4人、従業員3人
    鹿島建物総合管理㈱ 東京都新宿区 百万円100 建物の管理・メンテナンス業務 100 当社グループから建物の管理等を受託している。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員1人
    鹿島東京開発㈱ 東京都江東区 百万円100 当社保有のビル賃貸、管理及び運営、ホテル経営 100 当社が建物を賃貸している。(当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    鹿島八重洲開発㈱ 東京都港区 百万円100 ビル賃貸事業 100 当社が建物の賃貸、資金の貸付を行っている。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員4人
    ㈱イリア 東京都港区 百万円50 インテリアの企画・製作・販売・施工 100 当社が工事施工に伴う家具・備品等及び内装工事を発注している。また、当社が建物を賃貸している。(当社との役員の兼務)役員3人、従業員2人
    ㈱森林公園ゴルフ倶楽部 埼玉県大里郡寄居町 百万円50 ゴルフ場経営 100 当社が建物等を賃貸している。(当社との役員の兼務)役員4人、従業員2人
    合同会社桜島開発を営業者とする匿名組合 *1 東京都中央区 百万円8,100 不動産の開発等 100 当社が資金を貸付けている。
    OK大宮開発合同会社を営業者とする匿名組合 *1 東京都千代田区 百万円879 不動産の開発等 90.0 当社に建設工事を発注している。
    (海外関係会社)
    カジマ ユー エス エーインコーポレーテッド AtlantaU.S.A. 千US$5,000 北米における子会社の統括及び関係会社への投融資 100 (当社との役員の兼務)役員3人、従業員2人
    カジマ・インターナショナル・インコーポレーテッド AtlantaU.S.A. US$4 北米における建設事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員4人、従業員2人
    カジマ・ビルディング・アンド・デザイン・インコーポレーテッド AtlantaU.S.A. US$2 北米における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員1人
    ハワイアン・ドレッジング・コンストラクション・カンパニー・インコーポレーテッド HonoluluU.S.A. 千US$26 北米における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員1人
    ザ・オースティン・カンパニー ClevelandU.S.A. US$2 北米における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員1人
    名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    バトソンクック・カンパニー West PointU.S.A. 千US$1,866 北米における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員1人
    フラワノイ・コンストラクション・グループ・L.L.C. ColumbusU.S.A. 千US$12,648 北米における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員1人
    カジマ・リアルエステート・デベロップメント・インコーポレーテッド AtlantaU.S.A. 千US$4,169 北米における開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員3人、従業員3人
    ロジスティック・デベロップメンツ・インターナショナル・L.L.C. AtlantaU.S.A. 千US$53,136 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    ウィザースプーン・プロパティーズ・インコーポレーテッド AtlantaU.S.A. 千US$2,000 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    デベロップメント・ベンチャーズ・グループ・インコーポレーテッド New YorkU.S.A. US$200 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    カジマ・デベロップメント・コーポレーション Los AngelesU.S.A. US$100 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    KUD・インターナショナル・L.L.C. New YorkU.S.A. 千US$1,500 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    バトソンクック・デベロップメント・カンパニー Atlanta U.S.A. US$10 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    コアファイブ・インダストリアル・パートナーズ・L.L.C. *2 AtlantaU.S.A. 千US$200,000 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員2人
    フラワノイ・デベロップメント・グループ・L.L.C. ColumbusU.S.A. 千US$51,761 北米における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    カジマ ヨーロッパリミテッド *2 LondonU.K. 千STG81,400 欧州における子会社の統括及び関係会社への投融資 100 (当社との役員の兼務)役員2人、従業員4人
    カジマ・ヨーロッパ・デザイン・アンド・コンストラクション(ホールディング)リミテッド LondonU.K. 千STG9,290 欧州における建設事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員4人
    カジマ・チェコ・デザイン・アンド・コンストラクション・s.r.o. Prague Czech Republic 千CZK135,000 チェコにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員5人
    カジマ・ポーランド・Sp.z o.o. WarsawPoland 千PLN21,000 ポーランドにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員5人
    カジマ・コンストラクション・ヨーロッパ(U.K.)リミテッド *2 *5 LondonU.K. 千STG86,000 英国における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員2人
    カジマ・エステーツ(ヨーロッパ)リミテッド *2 LondonU.K. 千STG88,514 欧州における開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員3人
    カジマ・パートナーシップス・リミテッド LondonU.K. 千STG100 英国・アイルランドにおけるPFI・PPP事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員3人
    カジマ・プロパティーズ(ヨーロッパ)リミテッド LondonU.K. 千STG30,615 欧州における開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員3人
    カジマ・ヨーロッパ・S.A.S. ParisFrance 千EUR20,631 フランスにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員2人
    カジマ・ステューデント・ハウジング・リミテッド LondonU.K. 千STG5,000 ポーランドにおける開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員3人
    名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    カジマ アジアパシフィックホールディングスピー ティー イーリミテッド *2 Singapore 千S$560,814 アジアにおける子会社の統括及び関係会社への投融資 100 (当社との役員の兼務)役員4人、従業員2人
    カジマ・オーバーシーズ・アジア・PTE・リミテッド *2 Singapore 千S$103,168 アジアにおける建設事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員3人、従業員3人
    カジマ・オーバーシーズ・アジア(シンガポール)PTE・リミテッド Singapore 千S$50,000 シンガポールにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員5人
    カジマ・マレーシア・SDN.BHD. Kuala LumpurMalaysia 千RM1,000 マレーシアにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    P.T.カジマ・インドネシア JakartaIndonesia 千RP509,160 インドネシアにおける建設事業 80.0(80.0) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員2人
    カジマ・フィリピン・インコーポレーテッド *3 ManilaPhilippines 千PP30,815 フィリピンにおける建設事業 40.0(40.0) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    タイ・カジマ・カンパニー・リミテッド *3 BangkokThailand 千THB5,600 タイにおける建設事業 40.2(40.2) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    カジマ・インディア・PVT・リミテッド GurugramIndia 千INR1,000,000 インドにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員5人
    カジマ・ベトナム・カンパニー・リミテッド Ho Chi MinhVietnam 千US$4,500 ベトナムにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    カジマ・ミャンマー・カンパニー・リミテッド YangonMyanmar 千US$5,000 ミャンマーにおける建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    カジマ・デベロップメント・PTE・リミテッド *2 Singapore 千S$990,609 アジアにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員3人、従業員3人
    パラマウント・プロパティーズ・PTE・リミテッド Singapore 千US$38,803 インドネシアにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    K・デベロップメント・PTE・リミテッド Singapore 千US$21,198 インドネシアにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    P.T.スナヤン・トリカリヤ・センパナ JakartaIndonesia 千US$35,935 インドネシアにおける開発事業 90.0(90.0) (当社との役員の兼務)役員なし、従業員2人
    カジマ・デベロップメント・ベトナム・PTE・リミテッド Singapore 千US$49,390 ベトナムにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    KYP・インベストメント・PTE・リミテッド *2 Singapore 千US$170,000 ミャンマーにおける開発事業の統括 75.0(75.0) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員3人
    カジマ・ミャンマー・ホールディング・PTE・リミテッド *2 Singapore 千US$169,900 ミャンマーにおける開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    カジマ・ヤンキン・PPP・カンパニー・リミテッド *2 YangonMyanmar 千US$169,800 ミャンマーにおける開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員3人
    カジマ・デザイン・アジア・PTE・リミテッド Singapore 千S$2,000 アジアにおける建設事業に係る設計業務 100(100) (当社との役員の兼務)役員3人、従業員3人
    IFEMS・PTE・リミテッド Singapore 千S$50 アジアにおけるエンジニアリング事業の統括 75.0(75.0) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員2人
    名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    カジマ オーストラリアピー ティー ワイ リミテッド *2 CremorneAustralia 千AU$250,000 オーストラリア等における子会社の統括及び関係会社への投融資 100 当社が資金を貸付けている。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員4人
    カジマ・コンストラクション・オーストラリア・PTY・リミテッド *2 CremorneAustralia 千AU$158,400 オーストラリア等における建設事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員5人
    カジマ・アイコン・ホールディングス・PTY・リミテッド CremorneAustralia 千AU$33,500 オーストラリア等における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    カジマ・コクラム・インターナショナル・PTY・リミテッド CremorneAustralia 千AU$10 中国・米国等における建設事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員1人、従業員4人
    カジマ・デベロップメント・オーストラリア・PTY・リミテッド CremorneAustralia 千AU$41,900 オーストラリア等における開発事業の統括 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員5人
    アイコン・デベロップメンツ・オーストラリア・PTY・リミテッド CremorneAustralia 千AU$12,201 オーストラリアにおける開発事業 100(100) (当社との役員の兼務)役員2人、従業員3人
    台北市 千NT$1,200,000 台湾における建設事業及び開発事業 100 (当社との役員の兼務)役員2人、従業員2人
    その他海外関係会社 76社

    (2) 持分法適用関連会社

    名称 住所 資本金又は出資金 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
    (国内関係会社)
    ㈱イー・アール・エス 東京都港区 百万円200 自然災害リスク・環境リスク解析・調査診断業務 50.0 当社が業務の一部を発注している。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員1人
    東観光開発㈱ 埼玉県東松山市 百万円10 ゴルフ場経営 50.0 (当社との役員の兼務)役員3人、従業員1人
    かたばみ興業㈱ *4 東京都港区 百万円100 造園工事、保険代理業等 16.3 当社グループの保険契約に係る代理・媒介業務を行っている。また、当社が建設工事を発注している。(当社との役員の兼務)役員2人、従業員なし
    その他国内関係会社 48社
    (海外関係会社)
    その他海外関係会社 33社
    (注) 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数である。
    関係内容の当社役員には執行役員を含んでいる。
    *1:議決権の所有割合には、匿名組合出資金の出資割合を記載している。
    *2:特定子会社に該当する。
    *3:議決権の所有割合は100分の50以下であるが、実質的に支配しているため子会社としている。
    *4:議決権の所有割合は100分の20未満であるが、実質的に影響力を持っているため関連会社としている。
    *5:債務超過会社。債務超過の金額は、20,625百万円である。
    外貨については、次の略号で表示している。
    US$……米ドル STG……英ポンド CZK……チェココルナ
    PLN……ポーランドズロチ EUR……ユーロ S$ ……シンガポールドル
    RM ……マレーシアリンギット RP ……インドネシアルピア PP ……フィリピンペソ
    THB……タイバーツ INR……インドルピー AU$……オーストラリアドル
    NT$……台湾ドル

    5 【従業員の状況】

    (1) 連結会社の状況

        2021年3月31日現在

    セグメントの名称 従業員数(人)
    土木事業 2,446 〔  592〕
    建築事業 5,320 〔1,248〕
    開発事業等 223 〔   30〕
    国内関係会社 5,130 〔1,454〕
    海外関係会社 5,786 〔  135〕
    合計 18,905 〔3,459〕

    (注) 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は〔  〕内に年間の平均人員を外数で記載している。なお、執行
    役員は従業員数には含めていない。

    (2) 提出会社の状況

        2021年3月31日現在

    従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
    7,989 〔1,870〕 44.1 18.3 11,351,777
    セグメントの名称 従業員数(人)
    土木事業 2,446 〔  592〕
    建築事業 5,320 〔1,248〕
    開発事業等 223 〔   30〕
    合計 7,989 〔1,870〕

    (注) 1  従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は〔  〕内に年間の平均人員を外数で記載している。なお、
    執行役員は従業員数には含めていない。

    2  出向、留学者等を含めた在籍者数は、8,418人である。

    3  平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいる。

    (3) 労働組合の状況

    鹿島建設社員組合と称し、1946年6月12日に結成され、2021年3月31日現在の組合員数は7,100名であり、結成以来円満に推移しており特記すべき事項はない。

    第2 【事業の状況】

    1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

    当社グループにおける経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。

    なお、文中の将来に関する事項は、別段の記載がない限り当連結会計年度末現在において判断したものであり、また、様々な要素により異なる結果となる可能性がある。

    (1) 会社の経営の基本方針

    当社グループは、経営理念として「全社一体となって、科学的合理主義と人道主義に基づく創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する。」ことを掲げ、さらに、企業経営の根幹を成す安全衛生・環境・品質に関する基本方針として「関係法令をはじめとする社会的な要求事項に対応できる適正で効果的なマネジメントシステムを確立・改善することにより、生産活動を効率的に推進するとともに、顧客や社会からの信頼に応える。」ことを定めている。

    こうした方針に基づく取り組みを通して、より高い収益力と企業価値の向上を目指すとともに、社業の永続的発展により株主、顧客をはじめ広く関係者の負託に応え、将来に亘りより豊かな社会の実現に貢献していく。

    (2) 経営環境

    当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、企業活動や個人消費が抑制され急速に悪化した。各国・地域における経済対策の効果等により、年度後半に向けて経済活動の水準は次第に高まったが、感染症が再び拡大し景気が停滞する局面もみられ、本格的な回復基調には至っていない。

    我が国経済についても、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため様々な対策が講じられているものの、感染症は依然として収束が見通せず、景気動向は先行き不透明な状態が継続している。

    国内建設市場においては、労務、資機材の調達コストは総じて安定的に推移した。建設需要に関しては、公共投資が堅調に推移する一方で、民間設備投資は景気動向を踏まえた企業の慎重な投資姿勢により減少傾向が続き、競争環境は厳しさを増している。

    今後の経済動向については、新型コロナウイルス感染症の収束状況に依るところが大きく、ワクチンの早期普及に期待がかかるものの、不確実性の高い状況が当面継続すると考えている。また、産業構造や人々の生活・行動、価値観の変容など社会・経済の変化のスピードは、感染症の影響により加速していると認識している。

    建設市場においても、経済の回復に伴って国内外における民間設備投資再開の動きが拡がることを期待しているが、感染症拡大前の水準に戻るには一定の期間が必要であり、厳しい競争環境が継続する可能性があると見込んでいる。一方、脱炭素化やデジタル化など社会課題解決につながる需要については、今後世界的に拡大していくと見込んでおり、重点的な対応が一層求められると考えている。

    (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

    このような経営環境の中、当社グループは、目指す方向性を明確にした「ビジョン」を作成し、現在、直面している課題への対応とともに、未来に向けた投資を重視した「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)-未来につなぐ投資-」(2021年5月14日公表)をスタートした。

      ① ビジョンの作成

    不確実性が増し、変化が加速する経営環境において、当社グループが持続的に成長するためには、多様な人材を呼び込み、外部リソースと連携しながら価値を共創することが重要であると考えている。この認識のもと、今般、当社グループが目指す方向性を広くグループ内外と共有するため、ビジョンを作成した。

    ビジョンには、過去に対する敬意と未来への挑戦という2つの意を込めている。また、ビジョンの実現に向け大切にしたい価値観は、当社グループを木に見立て、いかに大きく成長させるかという視点に基づいている。新たに作成したビジョンのもと、人と技術を重視するDNAをベースに、たゆまぬ変革と挑戦によって成長機会を捉え、社会からの要請に応えるとともに、長期的な企業価値向上を目指す。

      ② 「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)-未来につなぐ投資-」の推進

    新たな中期経営計画は、「経営理念」、「ビジョン」に加え、社会とともに持続的に成長していくための重要課題である「マテリアリティ」と結びついている。「①中核事業の一層の強化、②新たな価値創出への挑戦、③成長・変革に向けた経営基盤整備とESG推進」を3つの柱とし、それぞれにおいて、2030年にありたい姿を定めた。この実現に向けて、これまでの施策を継続発展させるとともに、新たな施策や戦略的な投資を推進する。

    a 計画全体像(2030年にありたい姿と主要施策)

    b 主要施策の概要

    1)中核事業の一層の強化

    当社グループの中核事業である建設事業、開発事業において、ソフト・ハード、デジタル・リアルの技術を活用して、収益力と生産体制の強化を目指す。建設事業においては、成長領域を見据えた提案力、設計施工力、エンジニアリング力の強化により、競争力を高めるとともに、これまでも構築を進めてきた次世代建設生産システムの更なる進化に取り組み、生産性向上を図る。また、グループの連携を深め、建設の上流から下流までの全てのフェーズにおいて価値を提供できるバリューチェーンを拡充していく。

    開発事業においては、社会・顧客の新しいニーズに適応した事業の企画、ポートフォリオの多様化に取り組み、積極的な投資と同時に売却による回収を進め、効率性の高い投資サイクルの確立を目指す。

    日本、北米、アジア、欧州、大洋州の5極体制をさらに発展させ、建設事業、開発事業のシナジー(相乗効果)をグローバルに発揮していく。

    2)新たな価値創出への挑戦

    環境・エネルギー、スマートシティ・スマートソサエティ、インフラ運営など有望分野における社会課題解決型ビジネスの収益源化を目指す。シンガポール、シリコンバレーなどとのグローバルネットワークを活かした異業種・ベンチャー企業との提携を推進するとともに、新たに設定した戦略的投資枠を活用し、積極的に新ビジネスの探索・創出を図っていく。また、未来社会構想チームの組成など、フロンティア領域に挑戦するための体制づくりに取り組んでいく。

    3)成長・変革に向けた経営基盤整備とESG推進

    環境と経済が両立する持続可能な社会の実現に向けて、「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」の活動を加速し、2050年のカーボンニュートラルを目指すとともに、資源循環、生物多様性を含め、環境に対し総合的に配慮した事業活動を展開していく。

    次世代の担い手確保に向けては、建設技能労働者の処遇改善や協力会社における採用・育成の支援を継続すると同時に、重層下請構造の改革に取り組み、サプライチェーンの維持・強化を図る。

    コンプライアンスの徹底をグループをあげて一層推進するとともに、多様な人材が多様な働き方を実践できる体制の構築、世界最先端の技術と結びついたR&DやDX(デジタルトランスフォーメーション)の戦略的な推進により、これからの成長、変革を支えるグループ経営基盤の確立を目指す。

    c 投資計画

    「未来につなぐ投資」を重点項目と位置づけ、総額8,000億円の投資を計画している。生産性向上や担い手確保、強みを持つ国内外の開発事業への投資に加え、新たに戦略的投資枠を設定し、社会課題解決型ビジネスやグローバルなオープンイノベーションの推進など、将来の飛躍に向けた様々な取り組みと新たな事業創出に挑戦する。

    投資にあたっては、効率性、成果を重視し、ROIC(投下資本利益率)によるモニタリングを実施する。

    中期経営計画 投資額
    国内開発事業(売却による回収) 1,900億円 (800億円)
    海外開発事業(売却による回収) 4,500億円 (2,800億円)
    R&D・デジタル投資 550億円
    戦略的投資枠 600億円
    その他設備投資 450億円
    合 計(ネット投資額) 8,000億円 (4,400億円)

    d 財務施策・株主還元

    財務施策としては、8,000億円の投資計画を実施するにあたり、事業ポートフォリオ・資産構成の最適化を目指す。また、成長投資への充当原資として、政策保有株式を3年間で300億円以上売却するとともに、財務健全性を維持したうえで、投資効率向上のため有利子負債を活用していく方針である。

    株主還元については、配当性向30%を目安とした配当に努めるとともに、業績、財務状況及び経営環境を勘案し、自己株式の取得など機動的な株主還元を行うことを基本方針とする。

      ③ 持続的な成長の実現に向けたマテリアリティ(重要課題)

    当社グループは、SDGsをはじめとした社会課題と事業活動の関連を確認・整理したうえで、社会・環境への影響度が大きく、かつ当社グループの企業価値向上や事業継続における重要度が高い課題を抽出し、7つのマテリアリティを特定している。新型コロナウイルス感染症の拡大や脱炭素に向けた動きの加速など社会環境の大きな変化を踏まえ、一部を見直した。マテリアリティへの取り組みを通じて、社会課題解決と企業価値向上の両立を目指す。

    a マテリアリティの変更項目と変更理由

    1)「新たなニーズに応える機能的な都市・地域・産業基盤の構築」
     (変更前:「新たなニーズに応える機能的な都市・産業基盤の構築」)

    中期経営計画において有望分野として掲げているスマートソサエティの構築などを含めて、価値観・行動様式の変化に伴い多様化するニーズに応えていく必要があるという観点から変更した。

    2)「脱炭素社会移行への積極的な貢献」
     (変更前:「低炭素社会移行への積極的な貢献」)

    日本政府が2050年カーボンニュートラルを宣言するなど、世界的に脱炭素を目指す動きが活発化している中で、当社グループとしても、「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」を見直し、2050年カーボンニュートラルを目指すとともに、自社の事業活動と顧客の事業活動支援の両面から脱炭素社会構築に向けた取り組みを推進する必要があるという観点から変更した。

    3)その他の変更

    見直し後のマテリアリティ及び中期経営計画に掲げる施策等に合わせて、推進する具体的な取り組みと、取り組みの方向性を示す解説を更新した。

    b マテリアリティと関連するSDGs

    c マテリアリティと中期経営計画主要施策の関係

    (4) 目標とする経営指標

    2022年3月期は、引き続き新型コロナウイルス感染症の拡大防止と関係者の安全確保を最優先事項とした事業継続に努める。業績に関しては、国内において、競争環境が厳しくなっていることや、土木事業、建築事業ともに竣工を迎える大型工事が少ないことによる影響を見込んでいる。また、海外においては、感染症の影響により減少した東南アジア地域の売上高や利益が、時間を要しつつ段階的に回復することを見込んでいる。

    このような国内外の状況を勘案し、2022年3月期の業績予想を、2021年5月14日に下記のとおり公表している。

    売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益
    2022年3月期連結業績予想(百万円) 2,010,000 104,000 114,000 80,000

    また、「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)-未来につなぐ投資-」においては、新型コロナウイルス感染症の影響が続く厳しい経営環境の中、国内建設事業の利益水準を維持・向上させながら、国内・海外開発事業の投資と売却による回収を進め、最終年度である2024年3月期の経営目標を売上高2兆2,500億円程度、親会社株主に帰属する当期純利益950億円以上としている。また、2025年3月期から2027年3月期の期間においては、海外関係会社の業績が感染症拡大前の水準に回復するとともに、事業領域拡大や新たな価値創出に向けた「未来につなぐ投資」の成果が徐々に現れ、安定的に親会社株主に帰属する当期純利益1,000億円以上を計上できる体制を構築することを目指し、2031年3月期には1,300~1,500億円以上の水準を目指している。ROEについては、2022年3月期は一旦低下する可能性があるものの、早期に10%を上回る水準への回復を目指す。

    経営目標 2024年3月期 2025年3月期から2027年3月期まで 2031年3月期
    連結売上高 2兆2,500億円 程度
    親会社株主に帰属する 当期純利益 950億円 以上 安定的に1,000億円 以上 1,300~1,500億円 以上
    ROE 早期に10%を上回る水準に回復する

    2 【事業等のリスク】

    1 リスク管理体制

    当社グループは、事業遂行上のリスクの発生を防止、低減するための活動を推進している。新規事業、開発投資などの「事業リスク」に関しては、専門委員会等が事業に係るリスクの把握と対策について審議を行っている。法令違反などの「業務リスク」に関しては、コンプライアンス・リスク管理委員会が当社グループのリスク管理体制の運用状況の把握、評価を行うとともに、リスク管理の方針及び重大リスク事案への対応などについて審議を行い、必要に応じて取締役会に報告している。

    リスク管理活動の実効性を高めるためには、あらゆるリスクを網羅・検証した上で、重要度に応じた活動を推進することが有効であることから、毎年、発生頻度及び顕在化した際の影響度の両面から分析し、企業活動上、重点的な管理が必要とされる業務リスク事項をリスク管理重点課題として選定・展開し、予防的観点からのリスク管理を実施している。顕在化したリスク事案については、早期の報告を義務付け、組織的対応によるリスクの拡大防止と再発防止に努めるなど、PDCAサイクルに基づいた実効的なリスク管理活動を展開している。

    本社のリスク所管部署の担当者によって構成するリスク管理連絡会議を定期的に開催し、当社グループに関するリスク顕在化事案や法令改正、社会動向、他社における事例、さらにはリスクマネジメントやリスクコミュニケーションの手法などの情報を報告・共有し、重要な情報については適宜コンプライアンス・リスク管理委員会に報告している。

    事業リスクの把握と対策を審議する専門委員会(当報告書の提出日現在)

    委員会名称 委員長/議長 目的等
    海外事業運営委員会 海外事業本部長 海外事業(現地法人事業並びに直轄事業)に係る重要事項などの審議・報告を行う。
    海外開発プロジェクト運営委員会 海外事業本部長 現地法人及び海外事業本部の重要な開発事業の投資及び計画の大幅な変更並びに当該開発事業の譲渡について、計画の内容、採算性などの審議・報告を行う。
    海外土木工事検討会海外建築工事検討会 土木管理本部長建築管理本部長 海外の重要工事について、受注時の技術上、施工上、契約上のリスクの検討・報告、及び施工中の工事について重大な問題が生じる恐れのある場合の対策の検討・報告を行う。
    開発運営委員会 総務管理本部長 国内開発事業への投資、及び手持ち重要不動産の事業化・売却及び事業推進中のプロジェクトについて審議・報告を行う。
    重要工事検討会 土木管理本部長建築管理本部長 国内の重要工事について見積提出前に技術上、施工上、契約上のリスクの確認を行い、見積提出にあたっての方針を明確にする。
    PFI土木委員会PFI建築委員会 土木管理本部長建築管理本部長 PFIなど事業に係る全社的対応方針及び対応体制、出資などの事業リスクを伴う個々の案件及び企業コンソーシアム形成に係る対応方針などについて審議・報告を行う。
    事業投資等検討会 総務管理本部長 上記以外の新規投資、会社設立、M&A、アライアンスなどの事業について、リスク・課題を洗い出し審議を行い、その推進を支援する。

    2 主要なリスク

    有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。

    なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において判断したものである。

    当社グループにおいては、これらの事業を取り巻く様々なリスクや不確定要因等に対して、その予防や分散、リスクヘッジ等を実施することにより、企業活動への影響について最大限の軽減を図っている。

    (1) 事業リスク
    ① 事業環境の変化に関わるリスク

    景気悪化等による建設需要の大幅な減少や不動産市場の急激な縮小等、建設事業・開発事業等に係る著しい環境変化が生じた場合には、建設受注高の減少及び不動産販売・賃貸収入の減少等の影響を受ける可能性がある。

    また、他の総合建設会社等との競争が激化し、当社グループが品質、コスト及びサービス内容等における競争力を維持できない場合、業績等が悪化する可能性がある。

    変化する状況や市場動向を踏まえ策定した「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)-未来につなぐ投資-」に掲げる諸施策を推進することにより、経営目標の達成と企業価値の向上を目指している。

    ② 建設コストの変動リスク

    建設工事においては、工事期間が長期に亘る中で資機材及び労務の調達を行う必要があることから、建設コストの変動の影響を受ける。主要資材価格や労務単価の急激な上昇等による想定外の建設コスト増加を請負契約工事金額に反映させることができない場合には、工事採算が悪化する可能性がある。

    建設コストの変動による影響を抑えるため、早期調達及び多様な調達先の確保を図るとともに、発注者との契約に物価スライド条項を含める等の対策を実施している。

    ③ 保有資産の価格・収益性の変動リスク

    当社グループは、中期経営計画に定めた投資計画に基づき不動産開発投資、R&D・デジタル投資及び戦略的投資等を推進している。販売用不動産(当連結会計年度末の連結貸借対照表残高782億円)の収益性が低下した場合、賃貸等不動産(同2,263億円)及び投資有価証券(同3,503億円)等の保有資産の時価が著しく下落した場合には、評価損や減損損失等が発生する可能性がある。

    開発事業資産については、案件毎に減損リスク等を把握し、その総量を連結自己資本と対比し一定の水準に収めて管理している。連結自己資本は、中期経営計画期間中の国内外開発事業資産の増加を考慮しても十分耐性を持つ財務基盤を維持できる水準を確保している。また、個別案件の投資に当たっては、本社の専門委員会(開発運営委員会、海外開発プロジェクト運営委員会)等においてリスクの把握と対策を審議した上で、基準に則り取締役会や経営会議において審議している。

    投資有価証券のうち政策的に保有する株式は、毎年度、全銘柄について、中長期的な視野に立った保有意義や資産効率等を検証した上で、取締役会にて審議し、保有意義の低下した銘柄は原則として売却している。中期経営計画期間においては、政策保有株式を300億円以上売却する方針としている。

    ④ 諸外国における政治・経済情勢等の変化に関わるリスク

    当社グループは、北米・欧州・アジア・大洋州等海外における建設事業及び開発事業を展開しており、中期経営計画に基づき、人材面での更なるローカル化、業務・資本提携による各国事業基盤の拡充等を推進していく方針である。進出国の政治・経済情勢、法制度、為替相場等に著しい変化が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    海外におけるM&Aや新市場への進出等に当たっては、本社の専門委員会(海外事業運営委員会)等においてリスクの把握と対策を審議した上で、基準に則り取締役会や経営会議において審議している。

    また、テロ、暴動等が発生した場合に、社員・家族の安否確保を図り、現地支援を行うため、国際危機対策委員会を設置している。

    ⑤ 建設業の担い手不足に関するリスク

    建設業界においては、建設技能労働者が減少傾向にあり、十分な対策を取らなければ、施工体制の維持が困難になり、売上高の減少や労務調達コストの上昇による工事利益率の低下等の影響を受ける可能性がある。

    当社グループは、将来の施工体制を維持するため、中期経営計画に基づき、生産性向上による更なる業務効率化を推進し、工期を遵守しつつ現場の「4週8閉所」に挑戦し労働条件の改善を図るとともに、原則二次下請までに限定した施工体制の実現をはじめとした環境整備、技能労働者の処遇改善と収入の安定等、職業としての魅力向上に向けた各種施策を実施している。併せて、技能労働者の処遇改善に繋がる協力会社への支援策を実施している。また、担い手不足を補うため、自動化、省人化・ロボット化技術の開発を計画的に進めている。

    (2) 業務リスク
    ① 法令リスク

    当社グループは、建設業法、建築基準法をはじめ、労働安全衛生関係法令、環境関係法令、独占禁止法等、様々な法的規制の中で事業活動を行っている。そのため、法令等の改正や新たな法的規制の制定、適用基準の変更等があった場合、その内容次第では受注環境やコストへの影響等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。また、当社グループにおいて法令等に違反する行為があった場合には、刑事・行政処分等による損失発生や事業上の制約、信用の毀損等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    これらのリスクへの対応として、関係法令等の制定・改正については、担当部署を通じてその内容と必要な対応を周知するとともに、コンプライアンス・マニュアルである「鹿島グループ 企業行動規範 実践の手引き」を策定、法令等の改正や社会情勢の変化も踏まえ適宜改訂し、全役員・従業員に周知している。また、コンプライアンス意識の更なる向上と定着を図るため、当社グループの役員及び従業員を対象としたeラーニングを用いた「鹿島グループ企業行動規範」に関する研修を継続的に実施しているほか、たとえば独占禁止法分野では、本社法務部が、独占禁止法遵守マニュアルの策定・改定、弁護士によるケーススタディを用いた研修会開催、本社及び各支店における談合防止体制の遵守状況の監査を実施するなど、各分野の担当部署が、規則・ガイドラインの策定、研修、監査等を実施し、適正な事業活動のより一層の推進を図っている。

    ② 安全衛生・環境・品質リスク

    当社グループが提供する設計、施工をはじめとする各種サービスにおいて、重大な人身事故、環境事故、品質事故等が発生した場合には、信用の毀損、損害賠償や施工遅延・再施工費用等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    安全衛生・環境・品質の確保は生産活動を支える前提条件であり企業存続の根幹であることから、基本方針並びに安全衛生方針、環境方針、品質方針を定め、関係法令をはじめとする社会的な要求事項に対応できる適正で効果的なマネジメントシステムにより生産活動を行っている。安全を実現するため「建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)」に準拠した安全衛生管理を行うとともに、環境については、ISO 14001に準拠した環境マネジメントシステムを運用している。また、品質については、土木部門・建築部門それぞれでISO 9001の認証を受けており、海外関係会社は個々に必要な認証を受けている。

    ③ 情報セキュリティリスク

    当社グループは設計、施工をはじめとする各種サービスを提供するにあたり、建造物や顧客に関する情報、経営・技術・知的財産に関する情報、個人情報その他様々な情報を取り扱っている。このような情報が外部からの攻撃や従業員の過失等によって漏洩又は消失等した場合は、信用の毀損、損害賠償や復旧費用等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    これらのリスクに対応するため、当社グループでは情報セキュリティポリシーを定め、eラーニングを用いた教育、点検及び監査を行っている。

    ④ 取引先の信用リスク

    発注者、協力会社等の取引先が信用不安に陥った場合には、工事代金の回収不能や施工遅延等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。特に、一契約の金額の大きい工事における工事代金が回収不能になった場合、その影響は大きい。

    新規の営業案件に取り組むに当たっては、企業者の与信、資金計画並びに支払条件などを検証し、工事代金回収不能リスクの回避を図り対応している。新たな契約形態や工事代金の回収が竣工引き渡し後まで残る不利な支払条件を提示された場合等には、本社が関与しリスクの把握と対策を講じるとともに、基準に則り経営会議において審議している。

    協力会社と新たに取引を開始する際には、原則として財務状況等を審査したうえで工事下請負基本契約を締結している。また、重要な協力会社に対しては、定期的に訪問し財務状況を含めた経営状況の確認を実施している。

    ⑤ ハザードリスク(自然災害、パンデミックなど)

    大規模地震、風水害等の大規模自然災害が発生した場合には、施工中工事への被害や施工遅延、自社所有建物への被害などにより、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    災害時の事業継続計画(BCP)を策定しており、首都直下地震や豪雨災害等を想定した実践的なBCP訓練を実施するなど、企業としての防災力、事業継続力の更なる向上に取り組んでいる。

    パンデミック(感染症の大流行等)が発生した場合には、景気悪化による建設受注高の減少や工事中断による売上高の減少等、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    新型コロナウイルス感染症に対しては、感染予防と感染拡大防止を最優先としつつ、可能な限りの事業継続と被害最小化を図るため、情報収集とリスク想定を行い、国内外従業員への行動指示、テレワーク環境の整備推進、協力会社への指導ほか必要な対策を実施している。

    2021年3月期業績への感染症の影響に関しては、国内建築事業における計画の延期や競争環境の激化など受注面での影響を受け、また海外では東南アジア地域において工事中断と再開後の生産性低下、ホテル等運営施設の稼働率低下等の影響があったが、全体としては予想よりも軽微にとどまった。2022年3月期の業績予想については、建築事業における競争環境に厳しさを増していることや、東南アジアにおける業績回復には時間を要することなどによる利益の減少を見込んでいる。

    2021年度リスク管理重点課題(業務リスク)

    リスク分類 リスク管理重点課題
    法令リスク 談合防止に向けた取り組みの継続
    安全衛生・環境・品質リスク 死亡災害撲滅に向けた危険感受性の高揚と不安全行動の撲滅、労災かくし根絶に向けた啓蒙・指導の継続と安否確認の徹底、社員の労働時間管理徹底による三六協定の遵守と心身の健康維持、重大な品質事故の防止に向けた取り組み強化
    情報セキュリティリスク 顧客情報や個人情報の取扱いに関する指導強化による漏洩防止
    ハザードリスク パンデミック、自然災害等への備えと事業継続力の強化
    (3) 気候変動リスク
    ① 気候変動に伴う物理的リスク及び脱炭素社会への移行リスク

    近年、気候変動により自然災害が激甚化する傾向にあり、気候変動に伴う物理的リスクとしては、台風や洪水等による施工中工事への被害や施工遅延、自社所有建物への被害等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    災害時の事業継続計画(BCP)を策定し豪雨災害等を想定した実践的なBCP訓練の実施等により企業としての防災力、事業継続力の向上に取り組むことに加え、防災・減災及びBCP分野におけるR&Dを推進することにより、社会・顧客に対し関連サービスを提供するとともに、災害発生時には復旧・復興等に貢献することを目指している。

    脱炭素社会への移行リスクとしては、温室効果ガス排出量の上限規制による施工量の制限や炭素税の導入によるコスト増等により、業績等に影響を及ぼす可能性がある。

    中期経営計画及び「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」に基づき、建設現場等におけるCO2排出量削減とカーボン・オフセットのための投資に計画的に取り組むことに加え、再生可能エネルギー、省エネルギー関連分野等における保有技術の活用や新たな技術の開発等により、脱炭素社会への移行に対し事業を通じて貢献することを目指している。

    3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

    (1) 経営成績等の状況の概要

    当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりである。

     (注)「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における各事項の記載については、消費税等抜きの金額を表示している。

    ① 経営成績の状況

    売上高は、当社建築事業売上高の減少を主因に、前連結会計年度比5.2%減の1兆9,071億円(前連結会計年度は2兆107億円)となった。

    利益については、当社建築事業の売上総利益の減少が影響し、営業利益は前連結会計年度比3.6%減の1,272億円(前連結会計年度は1,319億円)、経常利益は同4.7%減の1,397億円(同1,466億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は同4.6%減の985億円(同1,032億円)となった。

    セグメントごとの経営成績は次のとおりである。(セグメントの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載している。)

    a 土木事業

    (当社における建設事業のうち土木工事に関する事業)

    売上高は、豊富な繰越工事の施工が着実に進捗し、前連結会計年度比16.2%増の3,347億円(前連結会計年度は2,880億円)となった。

    営業利益は、売上高増加に加えて、売上総利益率が向上したことから、前連結会計年度比73.6%増の298億円(前連結会計年度は171億円)となった。

    b 建築事業

    (当社における建設事業のうち建築工事に関する事業)

    売上高は、大型工事の施工量が少ない時期に当たることなどから、前連結会計年度比18.3%減の7,822億円(前連結会計年度は9,575億円)となった。

    営業利益は、売上高減少を主因に、前連結会計年度比32.2%減の578億円(前連結会計年度は853億円)となった。

    c 開発事業等

    (当社における不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業)

    大型物件を引き渡すなど不動産販売事業が好調に推移し、売上高は前連結会計年度比22.1%増の725億円(前連結会計年度は594億円)、営業利益は同104.6%増の174億円(同85億円)となった。

    d 国内関係会社

    (当社の国内関係会社が行っている事業であり、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸
        事業等)

    売上高、営業利益ともに前連結会計年度と概ね同水準で推移し、売上高は前連結会計年度比3.8%減の3,780億円(前連結会計年度は3,931億円)、営業利益は同3.6%減の171億円(同177億円)となった。

    e 海外関係会社

    (当社の海外関係会社が行っている事業であり、北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域における建設事業、開発事業等)

    新型コロナウイルス感染症の影響による東南アジア地域の売上高及び営業利益の減少を、北米地域を中心に補い、売上高は前連結会計年度比4.3%増の4,891億円(前連結会計年度は4,690億円)、営業利益は同51.2%増の68億円(同45億円)となった。

    ② 財政状態の状況

    当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末比73億円減少し、2兆1,648億円(前連結会計年度末は2兆1,721億円)となった。これは、受取手形・完成工事未収入金等の減少1,319億円があった一方で、現金預金の増加446億円、保有株式等の時価上昇による含み益の増加を主因とする投資有価証券の増加407億円及びたな卸資産(販売用不動産、未成工事支出金、開発事業支出金及びその他のたな卸資産)の増加345億円があったこと等によるものである。

    負債合計は、前連結会計年度末比960億円減少し、1兆2,800億円(前連結会計年度末は1兆3,760億円)となった。これは、支払手形・工事未払金等の減少750億円、未成工事受入金の減少159億円及び有利子負債残高※の減少98億円があったこと等によるものである。なお、有利子負債残高は、3,170億円(前連結会計年度末は3,268億円)となった。

    純資産合計は、株主資本7,526億円、その他の包括利益累計額1,221億円、非支配株主持分99億円を合わせて、前連結会計年度末比887億円増加の8,848億円(前連結会計年度末は7,960億円)となった。

    また、自己資本比率は、前連結会計年度末比3.9ポイント好転し、40.4%(前連結会計年度末は36.5%)となった。

    (注) ※短期借入金、コマーシャル・ペーパー、社債(1年内償還予定の社債を含む)及び長期借入金の合計額

    ③ キャッシュ・フローの状況

    当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,530億円の収入超過(前連結会計年度は530億円の収入超過)となった。これは、税金等調整前当期純利益1,452億円に減価償却費190億円等の調整を加味した収入に加えて、売上債権の減少1,286億円の収入があった一方で、仕入債務の減少721億円、法人税等の支払額503億円及びたな卸資産(販売用不動産、未成工事支出金、開発事業支出金及びその他のたな卸資産)の増加411億円の支出があったこと等によるものである。

    投資活動によるキャッシュ・フローは、654億円の支出超過(前連結会計年度は1,018億円の支出超過)となった。これは、有形固定資産の取得による支出463億円、貸付けによる支出354億円及び投資有価証券の取得による支出133億円があった一方で、貸付金の回収による収入260億円及び投資有価証券の売却等による収入103億円があったこと等によるものである。

    財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額256億円の支出及び自己株式の取得による支出100億円に加えて、短期借入金、長期借入金、コマーシャル・ペーパー及び社債による資金調達と返済の収支が71億円の支出超過となったこと等により、391億円の支出超過(前連結会計年度は108億円の支出超過)となった。

    これらにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から453億円増加し、3,009億円(前連結会計年度末は2,556億円)となった。

    ④ 生産、受注及び販売の実績

    当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、また、受注高について当社グループ各社の受注概念が異なるため、「生産の実績」及び「受注の実績」は記載していない。

    売上実績

    セグメントの名称 前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 増減(△)率(%)
    土木事業 (百万円) 288,098 ( 14.3 %) 334,791 ( 17.5 %) 16.2
    建築事業 (百万円) 955,279 ( 47.5 %) 781,326 ( 41.0 %) △18.2
    開発事業等 (百万円) 55,713 ( 2.8 %) 68,888 ( 3.6 %) 23.6
    国内関係会社 (百万円) 243,206 ( 12.1 %) 233,945 ( 12.3 %) △3.8
    海外関係会社 (百万円) 468,453 ( 23.3 %) 488,224 ( 25.6 %) 4.2
    合計 (百万円) 2,010,751 ( 100 %) 1,907,176 ( 100 %) △5.2

    (注) 1  売上実績においては、「外部顧客への売上高」について記載している。

    2  前連結会計年度及び当連結会計年度ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。

    〔参考〕提出会社単独の受注高及び売上高の状況
    a 受注高、売上高及び繰越高
    期別 種類別 期首繰越高(百万円) 当期受注高(百万円) 計(百万円) 当期売上高(百万円) 期末繰越高(百万円)
    前事業年度 建設事業 建築工事 1,334,803 794,967 2,129,770 957,556 1,172,213
    自 2019年4月1日 至 2020年3月31日 土木工事 527,593 327,620 855,214 288,098 567,115
    1,862,397 1,122,587 2,984,984 1,245,655 1,739,329
    開発事業等 54,071 59,477 113,548 59,401 54,147
    合計 1,916,468 1,182,065 3,098,533 1,305,057 1,793,476
    当事業年度 建設事業 建築工事 1,172,213 867,291 2,039,504 782,253 1,257,250
    自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 土木工事 567,115 338,088 905,204 334,791 570,412
    1,739,329 1,205,379 2,944,709 1,117,045 1,827,663
    開発事業等 54,147 59,820 113,967 72,516 41,451
    合計 1,793,476 1,265,200 3,058,676 1,189,562 1,869,114

    (注) 1  前事業年度以前に受注したもので、契約の更改により請負金額に変更があるものについては、当期受注高
    にその増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。

    2  期末繰越高は、(期首繰越高+当期受注高-当期売上高)である。

    b 受注工事高
    期別 区分 国内 海外
    官公庁(百万円) 民間(百万円) (百万円) (百万円)
    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 建築工事 50,623 744,343 794,967
    土木工事 162,122 165,517 △18 327,620
    212,745 909,860 △18 1,122,587
    当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 建築工事 37,986 829,305 867,291
    土木工事 159,892 177,868 327 338,088
    197,878 1,007,173 327 1,205,379
    c 受注工事高の受注方法別比率

    建設工事の受注方法は、特命と競争に大別される。

    期別 区分 特命(%) 競争(%) 計(%)
    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 建築工事 49.1 50.9 100
    土木工事 23.6 76.4 100
    当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 建築工事 41.2 58.8 100
    土木工事 35.3 64.7 100

    (注) 百分比は請負金額比である。

    d 完成工事高
    期別 区分 国内 海外
    官公庁(百万円) 民間(百万円) (百万円) (百万円)
    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 建築工事 68,265 889,291 957,556
    土木工事 148,458 138,816 824 288,098
    216,723 1,028,107 824 1,245,655
    当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日) 建築工事 62,459 719,793 782,253
    土木工事 162,763 171,254 773 334,791
    225,222 891,048 773 1,117,045

    (注) 1  前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。

    2  当事業年度の完成工事のうち主なものは、次のとおりである。

    発注者 工事名称
    ○ 三井物産㈱、三井不動産㈱ Otemachi One
    ○ ㈱アルベログランデ 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
    ○ 三井不動産レジデンシャル㈱、丸紅㈱ ザ・タワー横浜北仲新築工事
    ○ 東日本高速道路㈱ 東京外環自動車道 市川中工事
    ○ ㈱KADOKAWA、(公財)角川文化振興財団 ところざわサクラタウン新築工事
    ○ (独)水資源機構 小石原川ダム本体建設工事
    ○ リゾートトラスト㈱ 横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート/ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜 新築工事
    ○ 東京建物㈱、㈱サンケイビル Hareza Tower

    e 繰越工事高(2021年3月31日現在)

    区分 国内 海外
    官公庁(百万円) 民間(百万円) (百万円) (百万円)
    建築工事 64,372 1,192,878 1,257,250
    土木工事 332,074 235,911 2,427 570,412
    396,446 1,428,790 2,427 1,827,663

    (注)  繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。

    発注者 工事名称
    ○ 森ビル㈱ 虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物新築建築工事
    ○ 中外製薬㈱ 中外ライフサイエンスパーク横浜建設工事
    ○ 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業に伴う建設工事
    ○ 東日本高速道路㈱ 東京外かく環状道路本線トンネル(南行)東名北工事
    ○ 勝どき東地区市街地再開発組合 勝どき東地区第一種市街地再開発事業施設建築物A1地区新築工事
    ○ 東北電力㈱ 女川原子力発電所防潮堤かさ上げ工事
    ○ 東日本高速道路㈱ 横浜環状南線 公田笠間トンネル工事
    ○ 大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地 再開発組合 大宮駅東口大門町2丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事

    (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

    経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。

    なお、文中の将来に関する事項は、別段の記載がない限り当連結会計年度末現在において判断したものである。

    ① 経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容

    当社グループは2018年に「①次世代建設生産システムの構築、②社会・顧客にとって価値ある建設・サービスの提供、③成長に向けたグループ経営基盤の確立」を基本方針とする「鹿島グループ中期経営計画(2018~2020)」を策定し、短期的な経営課題に対応して安定的な利益を確保することを目指すとともに、中長期的な経営課題を見据えた施策や投資を積極的に推進した。その結果、3年連続で経営目標を達成し、将来の成長に向けた布石となる投資も着実に実行することができた。また、ESGに関する重点項目としていた環境・エネルギー課題への取組み、生産性向上と就労環境改善及びコンプライアンス・リスク管理体制の整備などについては、一定の成果を得ているが、今後も継続して取り組んでいく必要があると考えている。

    「鹿島グループ中期経営計画(2018~2020)」経営数値目標達成状況

    主要項目 目 標 実績
    2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
    親会社株主に帰属する 当期純利益 800億円以上 1,098億円 1,032億円 985億円
    ROE 10%以上 15.5% 13.4% 11.8%

    「鹿島グループ中期経営計画(2018~2020)」投資計画達成状況

    計画 実績
    国内開発事業 (売却による回収) 1,600億円(600億円) 2,000億円(600億円)
    海外開発事業 (売却による回収) 2,400億円(1,150億円) 2,000億円(1,000億円)
    R&D投資 500億円 490億円
    競争力強化・持続的成長投資 500億円 690億円
    投資総額 (ネット投資額) 5,000億円(3,250億円) 5,180億円(3,580億円)

    当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、国内建設事業(土木事業・建築事業)においては、2020年4月下旬から5月6日までの期間、建設現場を一時閉鎖するなどの措置を講じたが、その後は感染症対策を徹底しつつ施工を継続している。開発事業等においては、販売事業、賃貸事業ともに大きな影響はなかった。国内関係会社は、運営するホテル等の稼働率低下が見られたが、建設系の関係会社への影響は限定的なものにとどまった。海外関係会社については、東南アジア地域における影響が大きく、公的規制に伴う工事中断や再開後の生産性低下、ホテル等運営施設の稼働率低下等が継続した。一方、北米や欧州における建設事業への影響は軽微であり、電子商取引の進展に伴い流通倉庫開発事業は堅調に推移した。

    業績予想との比較では、感染症の業績への影響が全体として予想よりも軽微にとどまったことなどから、売上高は業績予想と同水準となり、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は業績予想を上回った。

    当連結会計年度の経営成績(連結業績予想との対比)                 (単位:百万円)

    売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益
    連結業績予想(A)2020年11月10日公表 1,910,000 115,000 123,000 80,000
    経営成績 (B) 1,907,176 127,298 139,729 98,522
    増減額(B-A) △2,823 12,298 16,729 18,522
    増減率(%) △0.1% 10.7% 13.6% 23.2%

    財政状態については、資産合計は前連結会計年度末と概ね同水準となった。建設事業における売上債権(受取手形・完成工事未収入金等)が減少した一方で、計画に基づき積極的に推進している国内外の不動産開発投資に伴い開発事業資産(販売用不動産、開発事業支出金及び有形固定資産など)が増加した。投資有価証券については、政策保有株式の中長期的な縮減に向けて、一部の保有株式を売却したものの、時価上昇による含み益増加を主因に増加した。連結自己資本は前連結会計年度末から830億円増加の8,748億円となり、当面の目安としていた8,000億円台に到達した。連結有利子負債残高は前連結会計年度末残高を下回る3,170億円となり、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.36倍となった。総じて財務の健全性は十分に維持できていると考えている。

    経営成績に重要な影響を与える主な要因は、建設需要や建設コストの急激な変動等の事業環境の変化である。当連結会計年度においては、建設コストは安定的に推移したと考えているが、建設需要に関しては、特に建築事業において、新型コロナウイルス感染症の影響による民間設備投資の減少傾向と先行きの不透明感から競争環境は厳しさを増している。

    今後については、ワクチンの普及などにより新型コロナウイルス感染症が収束し、民間設備投資の持ち直しが進むことを期待しているが、感染症の影響が完全に払しょくされるまでには時間を要し、厳しい競争環境が継続する可能性がある。建設コストについても大型工事を中心に業界全体の施工量が増加し、資材・労務ともに需給がひっ迫する可能性があると考えている。

    こうした状況の中、経営成績を維持向上させていくために、再生可能エネルギー市場や物流施設、データセンターを含むデジタル関連投資などの成長領域を見据えたR&Dや設計施工力、エンジニアリング力の一層の強化に取り組んでいる。また、中長期的な建設技能労働者の減少に備え、生産性向上と次世代の担い手確保に向けた施策を同時に推し進めるとともに、早期調達、集中調達、海外調達等の調達手法多様化を進めるなど、全体コストの上昇を抑制するための施策に取り組んでいる。

    セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりである。

    a 土木事業

    (当社における建設事業のうち土木工事に関する事業)

    売上高は、道路工事やエネルギー関連工事を中心に、豊富な繰越工事の施工が着実に進捗し増収となった。営業利益の増益は、売上高の増加に加え、売上総利益率が前連結会計年度における14.0%から15.5%に改善したことが要因である。

    土木における建設需要は、激甚化する自然災害やインフラ老朽化に対する国土強靭化に加えて、脱炭素化に向けた再生可能エネルギー市場の拡大により今後も堅調に推移すると考えている。成長領域である洋上・陸上風力発電施設やインフラ更新分野については、専門組織を設置するとともに、関係会社との協働体制の強化に取り組んでいる。また、脱炭素社会への移行に寄与するCO2吸収コンクリート(CO2-SUICOM)の社会実装・事業化に向けた取り組みを、グループ内だけでなく外部と連携しながら推進している。

    b 建築事業

    (当社における建設事業のうち建築工事に関する事業)

    当連結会計年度は、大型案件の施工量が一時的に減少する時期に当たり、売上高は減収となった。新型コロナウイルス感染症拡大や緊急事態宣言の影響により、一部の工事の受注時期及び着工時期が遅れたことも要因の一つと考えている。2022年3月期の売上高は、大型工事の施工が本格化するため、9,000億円台への回復を見込んでいる。

    営業利益は売上高減少を主因に減益となった。売上総利益率については、前連結会計年度における13.2%を下回ったものの、12.7%と高い水準を維持したと考えている。一方、新型コロナウイルス感染症の影響による民間設備投資の減少傾向と先行きの不透明感から競争環境は厳しさを増しており、建築工事の受注時採算は前連結会計年度と比較して低下している。2022年3月期の売上総利益率は、こうした状況に加えて、竣工を迎える大型工事が少ないことを踏まえ、10%台を予想している。

    当連結会計年度の建築工事受注高における設計施工比率が70%を超えるなど、近年、プロジェクトの早期段階から建設会社のノウハウが必要とされる傾向が続いている。多様化する顧客ニーズを的確に捉える提案力の強化とともに、建物の企画・設計から施工、竣工後の維持管理・運営までの全てのフェーズにおける情報をデジタル化し、仮想空間上にリアルタイムに再現するBIMを活用した「デジタルツイン」をグループ全体で推進し、設計施工案件への対応力強化と利益率向上を図っている。

    c 開発事業等

    (当社における不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業)

    当連結会計年度は、大型物件の引渡しに加え、販売中であったマンションの引渡しや保有するオフィスビルの持分の一部を売却するなど、不動産販売事業が好調に推移したことから、売上高、営業利益が前連結会計年度と比較し増加した。賃貸事業についても、オフィスの中長期契約がベースとなっていることから、新型コロナウイルス感染症による大きな影響はなく、業績は堅調であった。

    2022年3月期は、売却予定案件が少ないため減収減益を見込んでいるが、投資計画に基づき推進中である大型開発プロジェクトの稼働開始や売却予定案件の増加により、2023年3月期以降の回復を見込んでいる。

    d 国内関係会社

    (当社の国内関係会社が行っている事業であり、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸

      事業等)

    新型コロナウイルス感染症の拡大により、ホテルやゴルフ場などの運営施設の稼働率が低下し、建物管理物件の営繕工事が減少するなどの影響があったものの、総じて堅調であった建設系関係会社が補い、当連結会計年度の国内関係会社全体の売上高、営業利益は、前連結会計年度と概ね同水準となった。今後、ゴルフ場の稼働率は回復基調となる見通しであるものの、ホテルの稼働率低下は長期化すると予想している。建物管理業については、当連結会計年度後半から回復傾向となっており、建物の設計・施工段階から管理・運用段階へのデータ連携やICTの高度活用に注力し、業容拡大を目指している。

    なお、2022年3月期から「収益認識に関する会計基準」を適用することに伴い、一部の関係会社における建設資機材等の販売のうち、代理人取引に該当するものについては、手数料部分のみを売上高として認識することとなり、国内関係会社の売上高を減少させる要因となる。ただし、当該取引においてはグループ内取引が過半を占めるため、連結業績への大きな影響はないと考えている。

    e 海外関係会社

    (当社の海外関係会社が行っている事業であり、北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域における建設事業、開発事業等)

    海外関係会社においては、地域ごとに新型コロナウイルス感染症の影響が異なり、北米地域や欧州地域の建設事業への影響は限定的である一方、東南アジア地域については、複数の国において公的規制に伴う工事中断や再開後の生産性低下等の影響があった。また、開発事業等に関しても、欧米の流通倉庫開発事業は電子商取引の進展などにより市場活性化の動きが見られ、堅調に推移したものの、東南アジア地域においてはホテル等運営施設の稼働率低下の影響が長期化した。海外関係会社全体としては、東南アジア地域の減少を、北米地域を中心とした他の地域が補い、感染症の影響を受けながらも、前連結会計年度を上回る売上高及び営業利益を確保した。東南アジア地域においては、感染症の収束に伴い、2022年3月期の後半から段階的な業績改善が進み、2024年3月期頃までには感染症拡大前の業績水準に回復すると見込んでいる。

    海外の不動産開発事業は、地域ごとの特性を踏まえた事業を展開している。北米地域では、流通倉庫開発事業を中心に、投資、売却、再投資のサイクルを拡大成長させるとともに、賃貸集合住宅開発事業を育成するなど収益源の多様化を図っている。東南アジア地域においては、感染症の影響を見極めつつ、既存のプロジェクトへの投資を継続することに加え、ベトナムやシンガポールなどで新規投資機会を探り、安定収益を生む優良賃貸案件の創出と収益力回復・向上を目指している。欧州地域では、流通倉庫、学生寮、賃貸住宅、PFIなどバランスの取れた資産ポートフォリオを意識した投資を進めている。

    ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

    当社グループは当連結会計年度において、国内建設事業を中心に創出した営業キャッシュ・フローを主な原資として、投資計画に基づく国内外の不動産開発投資を積極的に実施した。また、株主還元に関しては、配当に加え、株主還元の拡充並びに資本効率の向上を図るため自己株式取得(100億円)を実施した。

    当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ453億円増加し3,009億円となった。当連結会計年度は堅調な業績に加え、完成工事未収入金など売上債権の回収が進んだこともあり、営業キャッシュ・フローの収入が、不動産開発投資及び株主還元の実施、有利子負債の返済などによる支出を上回り現金及び現金同等物の残高が増加した。工事施工中の一時的な立替資金が発生する可能性があるなど、今後の建設事業の資金需要の予測は難しいが、現金及び現金同等物の残高は月商程度の水準を上回っており、懸念はないと考えている。また、コミットメントラインを設定する等、安定的な資金運営に向けた多様な資金調達手段を備えている。

    「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)-未来につなぐ投資-」(2021年5月14日公表)において計画している国内外の不動産開発投資やR&D・デジタル投資、M&A等の戦略的投資など総額8,000億円の投資の原資として、今後も国内建設事業を中心に営業キャッシュ・フローの確保に努めるとともに、開発事業資産の計画的な売却や中長期的な政策保有株式の縮減を進める方針である。株主還元については、連結自己資本が8,000億円台に到達したこと、中期経営計画において今後の利益伸長を見通していることを踏まえ、配当性向の目安を30%に改めるとともに、業績、財務状況及び経営環境を勘案した自己株式の取得など機動的な株主還元を行うことを基本方針とする。

    有利子負債については、増加する開発事業資産などに対するリスク耐性を備えた財務健全性を維持するため、今後も増加抑制を基調とするが、投資計画の実施に伴う資金需要に対しては、投資効率向上のため有利子負債の活用を柔軟に判断していく方針である。

    ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

    当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されているが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されている。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っているが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがある。

    連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している。

    4 【経営上の重要な契約等】

    特記事項なし。

    5 【研究開発活動】

    当社グループは、多様化する社会及び顧客のニーズに対応し、受注や生産への貢献を目的に、建設事業の生産性及び品質向上のための技術開発を進めている。さらに、近年のIoTやAIの急速な技術革新がもたらす建設業のビジネスモデルの転換や、国連が採択したSDGsの実現、地球環境改善等の社会課題解決に資する研究開発を中長期的な課題として取り組んでおり、大学、公共機関や他企業との共同研究も推進しながら、効率的に実施している。

    当連結会計年度における研究開発費の総額は150億円であり、主な成果は次のとおりである。なお、当社は研究開発活動を土木事業、建築事業のセグメントごとに区分していないため建設事業として記載している。

    (建設事業)

    1 当社

    (1) 次世代建設生産システムの構築
    ① 建設現場用ロボット向けにAI技術を搭載した自律移動システムを開発

    当社は、㈱Preferred Networksと共同で、建設現場で使用するロボットが現場内を自律移動するためのシステム「iNohTM」(アイノー)を開発した。本システムを搭載することで、GNSS(全球測位衛星システム)や人による事前設定がなくても、各種ロボットがリアルタイムに自己位置や周辺環境を認識し、日々刻々と状況が変化する現場内を安全かつ確実に移動できるようになる。また、「iNohTM」を初搭載したAI清掃ロボット「raccoonTM」(ラクーン)を開発し、首都圏の現場に導入を開始した。

    今後、「iNohTM」を巡回や資材搬送などを担う各種ロボットに実装することで、建設現場へのロボット導入をさらに促進していく。

    ② デジタルツイン基盤「鹿島ミラードコンストラクション※」を構築

    当社は、ピクシーダストテクノロジーズ㈱と共同で、「鹿島スマート生産※」で活用するデジタルツイン基盤「鹿島ミラードコンストラクション※」(Kajima Mirrored Construction、以下KMC)を構築した。併せて、KMCを用いて施工の進捗状況を部材単位で数値化・可視化するプログラムを開発し、運用を開始した。

    KMCはクラウド上のデータベースで、着工前に作成するBIMと施工中の建設現場に設置したセンサ・デバイスから取得する空間データを一元管理する。当社は、KMCを東京都内のプロジェクトに導入し、レーザスキャナーやToFセンサ(*1)、Webカメラによる空間データの継続取得を開始しており、取得した空間データには撮影時刻(タイムスタンプ)が付与され、日々変化する建設現場を映し出すデジタルツイン・データとして、施工管理の効率化、遠隔管理、自動搬送ロボットの運用に活用していく。

    *1:Time of Flightセンサ

    センサからパルス投光されたレーザがセンサ内の受光素子に戻ってくるまでの時間を計測し、その時間を距離に換算する測定センサ

    ③ トンネル覆工コンクリートの完全自動打設に成功

    当社は、岐阜工業㈱及び㈱シンテックと共同で、従来に無い革新的な打設配管システムを開発し、トンネルの覆工コンクリート打設を完全に自動化することに成功した。

    本システムは、覆工用高流動コンクリートを用いることで締固め作業を不要とし、またコンクリートポンプ車の圧送信号と配管の切替えをリンクさせることで打込み作業も不要としたことにより、人の手を全く介さずに、打上がり高さを自動で調整しながら、全断面で左右均等にコンクリートを吹上げ打設する。

    これにより省人化、省力化を図り、安定したコンクリート品質を確保するとともに、従来工法と同等のコストを実現した。

    (2) 社会・顧客にとって価値ある建設・サービスの提供
    ① 超高性能繊維補強セメント系複合材料(UHPFRC(*2))を用いた道路橋床版のリニューアル工法を開発

    当社は、中日本高速道路㈱と共同で、超高性能繊維補強セメント系複合材料(UHPFRC)を用いた道路橋床版のリニューアル工法を開発した。

    本工法は、鋼繊維を多量に混入したUHPFRCを現場で製造・打設して補強・補修を行い、薄層でありながら、高耐久な床版を構築するものである。UHPFRCは超高強度であるため、コンクリート床版・鋼床版のどちらのリニューアルにおいても、床版の厚さの増加を最小限に抑えることができる。そのため、道路橋床版自体の重量を減らすことができ、橋梁下部工の補強が不要となる。

    超高強度かつ耐久性に優れたUHPFRCを用いた現場打ち施工による補修・補強技術は、高速道路のリニューアルに大きく寄与することが期待されることから、今後は実工事への適用に向けた準備を進めていく。

    *2:Ultra High Performance Fiber Reinforced cement-based Composites

    水結合材比が15%程度で極めて緻密なセメント系材料を繊維で補強したもの

    ② 躯体のひずみに関する光ファイバによる高精度なリアルタイム管理システムを開発

    当社は、ニューブレクス㈱と共同で、これまでにない革新的な計測技術により光ファイバ上に生じたわずかなひずみ変化を検知できる管理システムを開発し、ケーソン沈設工事に適用した。他の技術では見ることのできない躯体内部全体のひずみ分布を、網羅的にリアルタイムでモニタリングし、地盤摩擦などケーソン沈設時のトラブルの予兆を捉え、高品質で周辺環境に優しい施工を実現した。

    わずかなひずみ変化もピンポイントかつ瞬時に捉えられる同システムは広く展開が可能であり、本設・仮設を問わず様々な工種における施工管理へ積極的に活用していく。さらに、光ファイバを残置することにより、長年にわたり構造物の維持管理に活用できることから、インフラのライフサイクル全般での当技術の普及を目指す。

    ③ リアルタイム現場管理システム「3D K-Field※(*3)」をスマートシティに初適用

    当社は、建設現場における資機材の位置や稼働状況、人の位置やバイタル情報等をリアルタイムに3次元で表示するリアルタイム現場管理システム「3D K-Field※」を、当社など9社が出資する羽田みらい開発㈱が運営する大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY※(*4)」(東京都大田区)の施設運営ツールとして導入した。本システムを施設のデジタルツインとして活用し、各施設や自律走行バスの混雑状況並びに施設管理スタッフやサービスロボットの稼働状況を把握することで、来場者の満足度の向上や合理的な施設管理・運営を目指す。なお、本システムの導入に際しては、当社の関係会社である㈱One Teamがシステムのカスタマイズと各種センサの取付等を担当した。

    *3:当社、マルティスープ㈱及びアジアクエスト㈱の共同開発

    *4:当社の関係会社である羽田みらい開発㈱の登録商標

    (3) 社会課題取組み強化(インフラ、耐震環境)

    ① 飛沫感染対策に「富岳」による室内環境シミュレーションを活用

    新型コロナウイルスの脅威が続く中、当社は、室内に漂う飛沫の動きをコンピューター上で予測・見える化し、空調・換気、衝立などによる気流制御を駆使して、ウイルス感染のリスクを低減するための研究・開発を進めている。さらに部屋の広さや建材・家具に適したアドバイス・計画立案で接触感染を防ぐ除菌コンサル、レイアウト診断など多様な感染対応策の提供も行っている。当社は、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)、2009年の新型インフルエンザの流行を契機に、いち早く飛沫に着目した研究をスタートし、2020年4月からは、国立研究開発法人理化学研究所を中心とした、世界最高性能のスーパーコンピュータ「富岳」を利用した新型コロナ対策に貢献するプロジェクトに建設会社として唯一参画している。

    ② CO2吸収コンクリート「CO2-SUICOM※(*5,6)」(シーオーツースイコム)を開発・実用化

    当社は、中国電力㈱及びデンカ㈱と共同で、硬化の過程でCO2を吸い込み、カーボンネガティブ(CO2排出量がゼロ未満)を実現する革新的なCO2吸収コンクリート「CO2-SUICOM※」を世界で初めて開発・実用化した。「CO2-SUICOM※」は、セメントの半分以上を産業副産物に置き換えるとともに、産業廃棄物を原料とする特殊な混和材(γ-C2S)の配合により産業活動で排出されるCO2をコンクリート中に大量に固定することができる。

    地球温暖化防止に向けてCO2削減が急務となっている中、2020年12月に経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」では「CO2-SUICOM※」が戦略技術として取り上げられており、普及・展開に大きな期待が寄せられている。

    現在、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の委託を受け、「CO2-SUICOM※」の適用範囲を拡大するための開発を進めており、社会課題の解決に向けての検討をさらに加速させていく。

    *5:CO2-Storage Utilization Infrastructure by COncrete Materials

    *6:当社、中国電力㈱及びデンカ㈱の登録商標

    ③ 分散ファンによる省エネ空調システム「OCTPUSTM(*7)」(オクトパス)を開発

    当社は、ダイキン工業㈱と共同で、分散ファンによる最適風量制御空調システム「OCTPUSTM」を開発し、本システムをみなとみらい21中央地区58街区(横浜市西区)で当社が他社と共同で開発を進めるオフィスビル「横濱ゲートタワー※」に初導入した。本システムは、大規模なオフィスビルなどで採用されるセントラル空調方式において、空調ゾーン毎にファン付風量制御装置を設置、空調機と連携させることで空調風量制御を最適化し、省エネルギーを実現する。

    今後、オフィスビルなどの空調システムとして「OCTPUSTM」を積極的に提案し、建物運用エネルギーの削減を図っていくほか、IoTセンサとの組み合わせによるウェルネス空間への展開も検討していく。

    *7:Optimal Controlled Terminal fan Powered Unit System

    (国内関係会社)

    1 鹿島道路㈱

    舗装に関する新技術の開発

    舗装現場のDX化、CO2排出抑制技術、建機の自動化等ICTを用いた省力化、省人化技術、重機の安全性向上技術等について、研究開発を進めている。舗装現場のDX化の第一ステップとして、トンネル内などの電波不感区域でデジタル通信を可能とする、PLC(*8)技術を用いた通信網構築技術を開発した。今後は、実工事への展開を図る。

    *8:Power Line Communication

    2 ケミカルグラウト㈱

    土壌汚染対策遮水壁の開発

    施工機械の小型化とこれに対応した特殊材料の開発により、土壌汚染対策に適した遮水壁を造成する工法を開発した。

    従来の土壌汚染対策は、汚染土をセメント系遮水壁で囲い込むことで汚染物質の流出を防ぐことや汚染土そのものを掘削除去することが主流であったが、遮水壁の造成や掘削除去には大型機械が必要であり、汚染土直上にある工場等の稼働停止または解体撤去が必要となるなど、施工上の制約が多く、土壌汚染対策実施の足かせとなっていた。

    本工法は、施工機械の小型化により、狭隘な場所での施工並びに工場等の稼働を止めることなく対策工事を行うことを可能とするものである。また、小型施工機での造成用に新たに開発した特殊材料は、地盤変位に追随できる柔軟性を持つため、地震等の外力に対しても遮水壁の性能を維持することが可能となる。さらに、この特殊材料には鉄粉等の浄化材を混入させることができるため、遮水壁の造成と土壌汚染の原位置浄化を同じ機械で行うことで費用対効果の高い施工も可能となる。

    本技術は、土壌汚染の封じ込めと原位置浄化の適用範囲を拡大し、従来は施工が難しかった厳しい条件下での土壌汚染対策に特に有効と考えられる。今後、実工事での実績を積み、多様な地盤への適用を含めた開発をさらに進めていく。

    (開発事業等及び海外関係会社)

    研究開発活動は特段行われていない。

    (注) 工法等に「※」が付されているものは、当社及び関係会社の登録商標である。また、「TM」が付されているものは当社の商標である。

    第3 【設備の状況】

    1 【設備投資等の概要】

    当連結会計年度は、当社グループ全体で527億円の設備投資を実施した。

    当社の土木事業、建築事業及び開発事業等においては、賃貸事業用建物の建設及び同土地の購入等を中心に366億円の設備投資を実施した。

    国内関係会社においては、事業用資産の購入等を中心に67億円の設備投資を実施した。

    海外関係会社においては、賃貸事業用建物の建設等を中心に101億円の設備投資を実施した。

    上記設備投資の所要資金については、自己資金及び銀行借入等により賄っている。

    (注) 1  「第3  設備の状況」における各事項の記載については、消費税等抜きの金額を表示している。

    2  上記の設備投資金額には、有形固定資産の他に無形固定資産、長期前払費用が含まれている。

    3  当社、国内関係会社及び海外関係会社の記載については、連結調整考慮前の金額を表示している。

    2 【主要な設備の状況】

    (1) 提出会社

    2021年3月31日現在

    事業所(所在地) 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械、運搬具及び工具器具備品 土地 リース資産 合計
    面積(㎡) 金額
    本社(東京都港区) 19,572 2,062 446,314〔8,190〕 46,358 417 68,410 1,669
    北海道支店(札幌市中央区) 137 4 9,751〔―〕 315 456 160
    東北支店(仙台市青葉区) 1,783 64 770,626〔2,483〕 5,173 40 7,060 607
    関東支店(さいたま市大宮区) 402 7 20,287〔3,032〕 1,193 40 1,643 559
    東京土木支店(東京都港区) 783 2 461〔―〕 1,965 169 2,921 435
    東京建築支店(東京都港区) 2,668 99 9,028〔―〕 6,346 440 9,554 1,251
    横浜支店(横浜市中区) 1,507 24 36,780〔―〕 4,154 271 5,958 543
    北陸支店(新潟市中央区) 600 33 13,827〔―〕 1,655 10 2,299 204
    中部支店(名古屋市中区) 1,531 10 40,180〔―〕 3,891 10 5,443 495
    関西支店(大阪市中央区) 1,008 18 22,754〔―〕 3,381 28 4,435 655
    中国支店(広島市南区) 964 61 13,384〔―〕 1,334 17 2,378 224
    四国支店(高松市) 484 3 8,343〔―〕 1,063 7 1,559 184
    九州支店(福岡市博多区) 1,361 83 10,369〔―〕 2,013 8 3,466 328
    建築設計本部(東京都港区) 446 0 ―〔―〕 59 507 532
    開発事業本部(東京都港区) 35,088 215 1,195,493〔23〕 107,167 21 142,493 143

    (2) 国内関係会社

    2021年3月31日現在

    会社名事業所(所在地) 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械、運搬具及び工具器具備品 土地 リース資産 合計
    面積(㎡) 金額
    鹿島道路㈱本店他(東京都文京区) 6,374 2,051 404,961〔1,461〕 12,614 1,482 22,524 1,394
    鹿島リース㈱本社(東京都港区) 3,206 3,413 15,660〔―〕 417 544 7,583 55
    鹿島八重洲開発㈱グラントウキョウサウスタワー(東京都千代田区) 1,803 0 794〔―〕 12,708 14,513 1

    (3) 海外関係会社

    2020年12月31日現在

    会社名(所在地) 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)
    建物及び構築物 機械、運搬具及び工具器具備品 土地 使用権資産 合計
    面積(㎡) 金額
    P.T.スナヤン・トリカリヤ・センパナ(Indonesia) 28,423 1,101 188,185〔―〕 1,859 31,384 718

    (注) 1  帳簿価額に建設仮勘定、無形固定資産及び長期前払費用は含まない。

    2  提出会社は土木事業、建築事業及び開発事業等を営んでいるが、共通的に使用されている設備もあるため、セグメントごとに区分せず、主要な事業所ごとに一括して記載している。

    3  土地及び建物の一部を連結会社以外から賃借している。賃借料は2,665百万円であり、賃借中の土地の面積については、〔  〕内に外書きで記載している。

    4  土地及び建物のうち賃貸中の主なものとして、以下のものがある。

    会社名事業所 土地(㎡) 建物(㎡)
    鹿島建設㈱
    東北支店 651,693 5,529
    関西支店 14,323 10,280
    中国支店 8,618 10,904
    開発事業本部 1,134,027 407,473
    鹿島リース㈱ 15,660 29,360
    本社
    鹿島八重洲開発㈱ 794 9,146
    グラントウキョウ  サウスタワー
    P.T.スナヤン・トリカリヤ・センパナ 126,924 481,768

    5  主要な賃借している設備として、以下のものがある。なお、当社は賃借している設備を土木事業、建築事業のセグメントごとに区分していないため建設事業として記載している。

    会社名事業所 セグメントの名称 設備の内容 面積又は数量(㎡) 賃借又はリース期間(年) 年間賃借料又はリース料(百万円)
    鹿島建設㈱
    本社 建設事業 事業用事務所ビル 延床 15,151 8 601
    北海道支店 建設事業 事業用事務所ビル 延床 1,857 3 150
    建築設計本部 建設事業 事業用事務所ビル 延床 13,105 8 520
    開発事業本部 開発事業等 賃貸用事務所ビル 延床 85,185 5~25 4,296
    鹿島リース㈱
    本社 国内関係会社 賃貸用事務所ビル 延床 6,124 4~35 153
    国内関係会社 賃貸用土地 156,515 0~50 724

    3 【設備の新設、除却等の計画】

    当社グループの設備投資については、将来の需要予測、利益に対する投資割合等を総合的に勘案して計画している。なお、当社は設備投資を土木事業、建築事業のセグメントごとに区分していないため建設事業として記載している。

    (開発事業等)

    重要な設備の新設の計画は次のとおりである。なお、重要な設備の除却等の計画はない。

    会社名名称(所在地) 内容 投資予定金額(百万円) 資金調達方法 備考
    総額 既支払額
    鹿島建設㈱横濱ゲートタワー(横浜市西区) 建物・土地等 32,000 21,289 自己資金等 2019年4月着工2021年9月完成予定
    鹿島建設㈱東京工業大学田町キャンパス土地活用事業(東京都港区) 建物等 未定(注) 31 自己資金等 2026年7月着工2030年6月完成予定

    (注) 投資予定金額の総額については、建築工事費等が未確定であるため、未定である。

    (海外関係会社)

    重要な設備の新設の計画は次のとおりである。なお、重要な設備の除却等の計画はない。

    会社名(所在地) 内容 投資予定金額(百万円) 資金調達方法 備考
    総額 既支払額
    カジマ・ヤンキン・PPP・カンパニー・リミテッド(Myanmar) 建物等 66,271 15,002 銀行借入等 2018年9月着工2024年8月完成予定

    (建設事業)

    重要な設備の新設、除却等の計画はない。

    (国内関係会社)

    重要な設備の新設、除却等の計画はない。

    第4 【提出会社の状況】

    1 【株式等の状況】

    (1) 【株式の総数等】

    ① 【株式の総数】
    種類 発行可能株式総数(株)
    普通株式 1,250,000,000
    1,250,000,000
    ② 【発行済株式】
    種類 事業年度末現在発行数(株)(2021年3月31日) 提出日現在発行数(株)(2021年6月28日) 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 内容
    普通株式 528,656,011 528,656,011 東京証券取引所市場第一部名古屋証券取引所市場第一部 単元株式数は100株 である。
    528,656,011 528,656,011

    (2) 【新株予約権等の状況】

    ① 【ストックオプション制度の内容】

        該当事項なし。

    ② 【ライツプランの内容】

        該当事項なし。

    ③ 【その他の新株予約権等の状況】

        該当事項なし。

    (3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

    該当事項なし。

    (4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

    年月日 発行済株式総数増減数(株) 発行済株式総数残高(株) 資本金増減額(千円) 資本金残高(千円) 資本準備金増減額(千円) 資本準備金残高(千円)
    2018年10月1日 (注) △528,656,011 528,656,011 81,447,203 20,485,062

    (注) 2018年6月26日開催の第121期定時株主総会における決議に基づき、2018年10月1日付で当社普通株式2株につき1株の割合で株式併合を実施したため、発行済株式総数が1,057,312,022株から528,656,011株に減少している。

    (5) 【所有者別状況】

    2021年3月31日現在

    区分 株式の状況(1単元の株式数100株) 単元未満株式の状況(株)
    政府及び地方公共団体 金融機関 金融商品取引業者 その他の法人 外国法人等 個人その他
    個人以外 個人
    株主数(人) 118 40 637 730 59 49,184 50,768
    所有株式数(単元) 1,631,476 216,831 638,019 1,368,656 1,198 1,424,746 5,280,926 563,411
    所有株式数の割合(%) 30.89 4.11 12.08 25.92 0.02 26.98 100

    (注) 1 自己株式22,361,463株は、「個人その他」に223,614単元及び「単元未満株式の状況」に63株含めて記載している。

    2 「その他の法人」には、株式会社証券保管振替機構名義の株式が25単元含まれている。

    (6) 【大株主の状況】

     2021年3月31日現在

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
    日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 東京都港区浜松町二丁目11番3号 50,008 9.88
    株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 29,325 5.79
    株式会社日本カストディ銀行(信託口7) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 11,168 2.21
    鹿 島 昭 一 東京都港区 9,292 1.84
    鹿島社員持株会 東京都港区元赤坂一丁目3番1号 8,967 1.77
    株式会社三井住友銀行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 8,871 1.75
    JPモルガン証券株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 8,790 1.74
    公益財団法人鹿島学術振興財団 東京都港区赤坂六丁目5番30号 7,235 1.43
    ステート ストリート バンク ウェストクライアント トリーティー 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) 1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY,MA 02171, U.S.A.(東京都港区港南二丁目15番1号) 7,071 1.40
    株式会社日本カストディ銀行(信託口5) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 7,046 1.39
    147,776 29.19

    (注) 1 当社は、自己株式を22,361千株保有している。2 鹿島昭一氏は2020年11月4日に逝去されているが、2021年3月31日現在、株主名義書換手続未了のため、 株主名簿上の名義で記載している。

    3 2021年1月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、三井住友トラス ト・アセットマネジメント株式会社他1名の共同保有者が2020年12月31日現在で以下の株式を所有してい る旨が記載されているものの、当社として2021年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができない ため、上記大株主の状況には含めていない。なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりである。

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 東京都港区芝公園一丁目1番1号 21,267 4.02
    日興アセットマネジメント株式会社 東京都港区赤坂九丁目7番1号 10,850 2.05
    32,118 6.08

    4 2020年7月20日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、ノムラ インター ナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)他1名の共同保有者が2020年7月15日現在で以下 の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2021年3月31日現在における実質所有株式 数の確認ができないため、上記大株主の状況には含めていない。 なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりである。

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    ノムラ インターナショナルピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 1 Angel Lane, London EC4R 3AB,United Kingdom 1,433 0.27
    野村アセットマネジメント株式会社 東京都江東区豊洲二丁目2番1号 27,312 5.17
    28,746 5.44

    5 2020年6月4日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、ブラックロック・ ジャパン株式会社他6名の共同保有者が2020年5月29日現在で以下の株式を所有している旨が記載されて いるものの、当社として2021年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主 の状況には含めていない。 なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりである。

    氏名又は名称 住所 所有株式数(千株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    ブラックロック・ジャパン株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目8番3号 6,813 1.29
    ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー 米国 ニュージャージー州プリンストン ユニバーシティスクウェア ドライブ 1 545 0.10
    ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド 英国 ロンドン市 スログモートン・アベニュー 12 823 0.16
    ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド アイルランド共和国 ダブリンボールスブリッジボールスブリッジパーク 2 1階 1,892 0.36
    ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ 米国 カリフォルニア州サンフランシスコ市 ハワード・ストリート 400 6,118 1.16
    ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ.エイ. 米国 カリフォルニア州サンフランシスコ市 ハワード・ストリート 400 8,042 1.52
    ブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド 英国 ロンドン市 スログモートン・アベニュー 12 3,041 0.58
    27,277 5.16

    (7) 【議決権の状況】

    ① 【発行済株式】

     2021年3月31日現在

    区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
    無議決権株式
    議決権制限株式(自己株式等)
    議決権制限株式(その他)
    完全議決権株式(自己株式等)                        (注)1 普通株式
    22,361,400
    完全議決権株式(その他)  (注)2 普通株式 5,057,312
    505,731,200
    単元未満株式 普通株式 1単元(100株)未満の株式
    563,411
    発行済株式総数 528,656,011
    総株主の議決権 5,057,312

    (注) 1 「完全議決権株式(自己株式等)」は、当社保有の自己株式22,361,400株である。

    2 「完全議決権株式(その他)」の欄には、株式会社証券保管振替機構名義の株式が2,500株(議決権25個)含
     まれている。

    ② 【自己株式等】

     2021年3月31日現在

    所有者の氏名又は名称 所有者の住所 自己名義所有株式数(株) 他人名義所有株式数(株) 所有株式数の合計(株) 発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)
    鹿島建設株式会社 東京都港区元赤坂一丁目3番1号 22,361,400 22,361,400 4.23
    22,361,400 22,361,400 4.23

    2 【自己株式の取得等の状況】

    【株式の種類等】 会社法第155条第3号及び同条第7号による普通株式の取得

    (1) 【株主総会決議による取得の状況】

    該当事項なし。

    (2) 【取締役会決議による取得の状況】

     会社法第155条第3号による取得

    区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
    取締役会(2020年11月10日)での決議状況(取得期間2020年11月11日~2021年3月31日) 11,000,000 10,000
    当事業年度前における取得自己株式
    当事業年度における取得自己株式 7,468,900 9,999
    残存決議株式の総数及び価額の総額
    当事業年度の末日現在の未行使割合(%)
    当期間における取得自己株式
    提出日現在の未行使割合(%)

    (注) 当該決議による自己株式の取得は、2020年12月11日(約定ベース)をもって終了している。

    区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
    取締役会(2021年5月14日)での決議状況(取得期間2021年5月17日~2021年9月30日) 8,300,000 10,000
    当事業年度前における取得自己株式
    当事業年度における取得自己株式
    残存決議株式の総数及び価額の総額
    当事業年度の末日現在の未行使割合(%)
    当期間における取得自己株式 6,651,000 9,999
    提出日現在の未行使割合(%)

    (注) 有価証券報告書提出日までに取得が終了しているため、提出日現在の未行使割合は記載していない。

    (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

     会社法第155条第7号による取得

    区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
    当事業年度における取得自己株式 5,238 7
    当期間における取得自己株式 711 1

    (注)  当期間における取得自己株式には、2021年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取
    りによる株式数は含めていない。

    (4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

    区分 当事業年度 当期間
    株式数(株) 処分価額の総額(百万円) 株式数(株) 処分価額の総額(百万円)
    引き受ける者の募集を行った取得自己株式
    消却の処分を行った取得自己株式
    合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る移転を行った取得自己株式
    その他(譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分) 243,900 255
    保有自己株式数 22,361,463 29,013,174

    (注)  当期間における保有自己株式数には、2021年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取
    りによる株式数は含めていない。

    3 【配当政策】

    当社は配当性向30%を目安とした配当に努めるとともに、業績、財務状況及び経営環境を勘案し、自己株式の取得など機動的な株主還元を行うことを基本方針とする。内部留保金については、財務の健全性を維持しつつ、持続的な成長や企業価値向上に資する投資等に活用する。
      当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の決定機関は、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会である。なお、当社は、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として中間配当を行うことができる旨を定款で定めている。

    このような方針のもと、当事業年度の配当については、1株当たり年54円の配当(うち中間配当金25円)を実施することとした。

    当事業年度の剰余金の配当は次のとおりである。

    決議年月日 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円)
    2020年11月10日 取締役会決議 12,844 25.00
    2021年6月25日 定時株主総会決議 14,682 29.00

    4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】

    (1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】

    ① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

    当社グループでは、「社業の発展を通じて社会に貢献する」ことを経営理念に掲げており、株主、顧客をはじめ、取引先、地域社会、従業員等の全てのステークホルダーから評価、信頼される企業を目指している。

    また、取締役会、監査役等による経営監督機能の充実と、内部統制システムの整備によるリスク管理と説明責任の遂行、及びコンプライアンス徹底のための施策を通じて、公正で透明性のある企業活動を実現することを、コーポレート・ガバナンスの基本的な方針としている。

    ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由

    当社は、監査役制度を採用する監査役会設置会社であり、社外監査役を含む監査役が実効性の高い監査を行う体制を整えているとともに、事業に精通した取締役及び企業経営者や外交官としての豊富な経験に基づく高い知見を有した社外取締役により構成される「取締役会」が、経営の基本方針、重要事項等に係る審議・決定や業務執行状況の監督にあたっている。

    また、取締役会の諮問機関として「人事委員会」及び「ガバナンス・報酬委員会」を設置し経営監督機能を強化するとともに、執行役員制度を導入し経営監督機能と業務執行機能の分離・強化並びに経営の効率化・迅速化を図っているほか、業務執行の効率性を高めるため「経営会議」と「特別役員会議」を設置している。

    取締役会

    原則として毎月1回、その他必要に応じて開催し、経営の基本方針、法定専決事項、その他経営に係る重要事項等に関する審議・決定を行うとともに、業務の執行状況に関する監督、経営計画の進捗状況の確認等を行っている。議長は会長である。

    取締役の員数は当報告書の提出日現在、社外取締役4名を含む12名であり、任期は1年としている。当社経営理念のもと、当社グループが将来に亘り持続的に成長・発展するため、取締役会全体としての知識・経験・能力のバランス、多様性及び適正規模を勘案したうえで、各分野で培ったビジネス、財務、技術等に関する知見を活かすことのできる能力を備えた人材を選任している。取締役候補の指名に際しては、客観性と透明性を確保するため、「人事委員会」において、指名に関する基本的な考え方や取締役会の構成等について協議を行い、取締役会は、その助言・提言を踏まえ審議、決定することとしている。

    監査役・監査役会

    監査役の員数は当報告書の提出日現在、社外監査役3名を含む5名である。「監査役会」はすべての監査役で組織し、議長は互選により監査役会で決定しており、現在は常勤監査役の中川雅博である。

    監査役会は、原則として毎月1回、その他必要に応じて開催している。

    監査役候補の指名に際しては、客観性と透明性を確保するため、「人事委員会」における指名に関する基本的な考え方や監査役会の構成等についての協議を踏まえ、監査役会の同意のもとで候補者を選定している。

    人事委員会

    「人事委員会」は、取締役等の人事について協議し取締役会に対し提言を行う委員会として設置し、当社のコーポレート・ガバナンスの客観性と透明性の確保を図っている。

    構成員は社長及び以下の社外取締役であり、定例会議を原則年1回開催するほか必要に応じ随時開催する。議長は社外取締役の古川洽次である。

    構成員(当報告書の提出日現在)

    天野裕正、古川洽次(議長)、坂根正弘、齋藤聖美

    ガバナンス・報酬委員会

    「ガバナンス・報酬委員会」は、役員報酬関連を含むコーポレート・ガバナンスに関する重要事項について協議し取締役会に対し提言を行う委員会として設置し、当社のコーポレート・ガバナンスの客観性と透明性の確保を図っている。

    構成員は社外取締役及び社外監査役であり、定例会議を原則年1回開催するほか必要に応じ随時開催する。議長は社外取締役の古川洽次である。なお、議案内容に応じ社長ほかの経営陣幹部等が説明者として参加する。

    構成員(当報告書の提出日現在)

    社外取締役 古川洽次(議長)、坂根正弘、齋藤聖美、鈴木庸一

    社外監査役 中川雅博、寺脇一峰、藤川裕紀子

    経営会議・特別役員会議

    「経営会議」は、以下の取締役、常勤監査役及び執行役員から構成し、取締役会の付議事項を除く経営上の重要課題について審議・決定、報告等を行う機関であり、議長は社長である。なお、監査役は決議に加わることはできない。

    構成員(当報告書の提出日現在)

    取締役  :押味至一、天野裕正、茅野正恭、越島啓介、石川洋、勝見剛、内田顕、平泉信之

    常勤監査役:中川雅博、熊野隆、鈴木一史

    執行役員 :野村高男、松崎公一、福田孝晴、北典夫、市橋克典、塚口孝彦、高林宏隆

    「特別役員会議」は、社外役員を除く取締役、常勤監査役及び全執行役員から構成し、取締役会・経営会議での決議・報告事項を周知するとともに、業務執行状況の報告・評価等を行う機関であり、議長は社長である。

    (当社のコーポレート・ガバナンス体制図)

     

    ③ 企業統治に関するその他の事項

    内部統制システム構築の基本方針

    当社は、コンプライアンスを徹底し、リスクを管理しながら業務を適正かつ効率的に遂行するとともに、財務報告の信頼性を確保するために、グループ会社を含めた内部統制システム構築の基本方針を以下のとおり定めている。

    a 取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制

    ・コンプライアンス体制の基礎として、「鹿島グループ企業行動規範」を定める。また、社長を委員長とする「コンプライアンス・リスク管理委員会」を設置し、企業倫理の確立及び法令遵守の徹底を図る。

    ・コンプライアンスの所管部署である法務部が、コンプライアンス・マニュアルの策定、全役員・従業員等を対象とする研修の実施等によりコンプライアンス体制の整備及び維持を図るほか、必要に応じて各分野の担当部署が、規則・ガイドラインを策定し、研修を実施する。

    ・業務執行部門から独立した内部監査部門である監査部が、業務監査の一環として、コンプライアンス体制の構築・運用状況について、内部監査を実施する。

    ・法令上疑義のある行為その他のコンプライアンスに関する社内通報体制として、企業行動監理室及び社外委託先を窓口とする企業倫理通報制度を整備する。

    b 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制

    ・取締役会、経営会議等の議事録、並びに稟議書、報告書その他取締役の職務執行に係る重要な書類については、「文書取扱規則」及び「情報セキュリティ規程」に基づき適切に保存及び管理する。

    c 損失の危険の管理に関する規程その他の体制

    ・当社グループのリスク管理体制を整備するために、リスク管理に係る規程を定める。

    ・社長を委員長とする「コンプライアンス・リスク管理委員会」を設置し、リスク管理に関する体制、方針の決定、及び各部署のリスク管理体制についての評価、指導を行う。

    ・支店・事業部門及び本社の各部署にリスク管理責任者を配置し、各部署において自律的なリスク管理を行う。

    ・重要な投融資等に関わるリスクについては、専門委員会において、リスクの把握と対策の審議を行う。

    ・不測の事態が発生した場合には、社長を本部長とする「危機対策本部」を設置し、損害の拡大を防止しこれを最小限に止める体制を整える。

    ・業務執行部門から独立した内部監査部門である監査部が、リスク管理体制の構築・運用状況について、内部監査を実施する。

    d 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制

    ・取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するために、取締役会を毎月1回開催するほか、必要に応じて適宜臨時に開催する。

    ・取締役会から委嘱された業務執行のうち重要事項については、社長を議長とし毎週1回開催される経営会議において議論を行い、その審議を経て執行決定を行う。

    ・経営の健全性と効率性を高めるために「執行役員制度」を導入し、各執行役員の責任範囲を明確にする。

    ・当社及びグループ会社の目標値を年度目標として策定し、それに基づく業績管理を行い、毎月1回開催される「特別役員会議」において、達成状況の報告、評価を行う。

    e 当社及びその子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制

    ・グループ会社における業務の適正を確保するため、グループ会社全てに適用する行動指針として「鹿島グループ企業行動規範」を定めるほか、グループ各社でコンプライアンス・マニュアルの策定、企業倫理通報制度の整備、研修の実施等、当社に準じたコンプライアンス体制を構築、運用する。

    ・経営管理については、「グループ事業推進規程」に従い、グループ会社における重要事項の決定に関して当社への事前協議・報告を求めるほか、必要に応じ、当社の役員又は従業員をグループ会社の取締役又は監査役として派遣し、適切な監督・監査を行う。

    ・グループ会社は、「グループ事業推進規程」に従い、業績、財務状況その他重要な事項について、当社に都度報告する。

    ・当社グループのリスク管理に係る規程を定めるほか、グループ会社に対しては「グループ事業推進規程」に基づき、当社のリスク管理体制に準じた自律的なリスク管理体制を構築、運用させるとともに、適切な報告を求める。

    ・グループ会社は、当社からの要求内容が、法令上の疑義その他コンプライアンス上問題があると認めた場合にはグループ事業推進部(若しくは海外事業本部)に報告するほか、その従業員等は企業倫理通報制度により自社又は当社の窓口に通報することができる。

    ・監査部は必要に応じてグループ会社を監査する。

    f 監査役の職務を補助すべき使用人に関する体制と当該使用人の取締役からの独立性に関する事項並びに監査役の当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項

    ・監査役の職務を補助すべき組織として監査役室を設置し、所属する監査役補助者は監査役の指示に従いその職務を行う。

    ・監査役室に所属する監査役補助者の人事異動、評価については、監査役と事前に協議する。

    ・監査役補助者は業務の執行に係る役職を兼務しない。

    g 当社の取締役及び使用人、並びにグループ会社の取締役、監査役及び使用人又はこれらの者から報告を受けた者が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制並びに監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制等

    ・当社の取締役及び使用人、並びにグループ会社の取締役、監査役及び使用人又はこれらの者から報告を受けた者は、当社及びグループ会社の業務又は業績に影響を与える重要な事項について、監査役に都度報告する。前記に関わらず、監査役はいつでも必要に応じて、当社の取締役及び使用人並びにグループ会社の取締役、監査役及び使用人に対して報告を求めることができる。

    ・当社は、前項の監査役への報告を行った者に対し、当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを行うことを禁止し、その旨を当社及びグループ会社の取締役、監査役及び使用人に周知徹底する。

    ・監査役は経営会議等の重要会議に出席することができる。

    ・監査役の職務執行について生じる費用又は債務は、請求のあった後、速やかに処理する。

    ・監査役の職務執行のための環境整備に努める。

    h 財務報告に係る内部統制の整備、運用及び評価のための体制

    ・当社グループにおける財務報告に係る内部統制を適正に整備、運用及び評価するために、「内部統制評価規程」を制定するほか、内部統制の有効性を評価、審議する機関として「財務報告に係る内部統制評価委員会」を設置する。

    責任限定契約の内容の概要

    当社は、全ての社外取締役及び社外監査役との間で、会社法第427条第1項及び定款の規定に基づき、会社法第423条第1項の賠償責任について、その職務を行うに当たり善意でかつ重大な過失がないときは、会社法第425条第1項に定める最低責任限度額を限度とする旨の契約を締結している。

    役員等賠償責任保険契約の内容の概要

    当社は、保険会社との間で役員等賠償責任保険契約を締結し、当該保険により被保険者が負担することになる、被保険者が会社の役員としての業務につき行った行為に起因して、保険期間中に被保険者に対して損害賠償請求がなされたことにより被保険者が被る法律上の損害賠償金や争訟費用等を填補することとしている。ただし、被保険者が法令に違反することを認識しながら行った行為に起因する損害賠償は補填されない等、一定の免責事項がある。

    当該役員等賠償責任保険契約の被保険者は、当社及び当社子会社の取締役、監査役及び執行役員であり、全ての被保険者について、その保険料を全額当社が負担している。

    取締役の定数

    当社の取締役は13名以内とする旨を定款で定めている。

    取締役の選任の決議要件

    当社は、取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款で定めている。また、累積投票による取締役の選任については、累積投票によらないものとする旨を定款に定めている。

    株主総会決議事項を取締役会で決議することができることとした事項

    ・自己株式の取得

    当社は、自己の株式の取得について、経済情勢の変化に対応して財務政策等の経営諸施策を機動的に遂行することを可能とするため、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款で定めている。

    ・中間配当

    当社は、株主への機動的な利益還元を目的として、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として中間配当を行うことができる旨を定款で定めている。

    株主総会の特別決議要件

    当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めている。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものである。

    建設的な対話の促進に向けた情報開示の取り組み

    経営企画部「コーポレート・コミュニケーショングループ」を専任部署として、積極的なIR・広報活動等による適時・適切な会社情報の開示等に努めている。

    CSRに対する取り組み

    企業の社会的責任(CSR)については、企業活動の根本となる概念として位置づけ、社業を通じて社会に貢献することを旨としている。「鹿島グループ企業行動規範」を踏まえつつ、各部門・各部署におけるCSRの一層の浸透を図っていく方針である。

    (2) 【役員の状況】

    ① 役員一覧

    男性15名  女性2名  (役員のうち女性の比率11.8%)

    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    代表取締役会長 押  味  至  一 1949年2月21日生 1974年4月 当社入社 2003年12月 当社横浜支店次長 2005年6月 当社執行役員、横浜支店長 2008年4月 当社常務執行役員 2009年4月 当社建築管理本部長 2010年4月 当社専務執行役員 2013年4月 当社関西支店長 2015年4月 当社副社長執行役員 同  年6月 当社代表取締役社長兼社長執行役員 2021年6月 当社代表取締役会長(現任) 1974年4月 当社入社 2003年12月 当社横浜支店次長 2005年6月 当社執行役員、横浜支店長 2008年4月 当社常務執行役員 2009年4月 当社建築管理本部長 2010年4月 当社専務執行役員 2013年4月 当社関西支店長 2015年4月 当社副社長執行役員 同  年6月 当社代表取締役社長兼社長執行役員 2021年6月 当社代表取締役会長(現任) 2021年6月から1年 36
    1974年4月 当社入社
    2003年12月 当社横浜支店次長
    2005年6月 当社執行役員、横浜支店長
    2008年4月 当社常務執行役員
    2009年4月 当社建築管理本部長
    2010年4月 当社専務執行役員
    2013年4月 当社関西支店長
    2015年4月 当社副社長執行役員
    同  年6月 当社代表取締役社長兼社長執行役員
    2021年6月 当社代表取締役会長(現任)
    代表取締役社長社長執行役員 天 野  裕 正 1951年9月26日生 1977年4月 当社入社 2007年11月 当社横浜支店次長 2009年4月 当社執行役員、建築管理本部副本部長 2012年4月 当社中部支店長 2013年4月 当社常務執行役員 2014年4月 当社専務執行役員、東京建築支店長 2017年4月 当社副社長執行役員 2021年6月 当社代表取締役社長(現任)兼社長執行役員(現任) 1977年4月 当社入社 2007年11月 当社横浜支店次長 2009年4月 当社執行役員、建築管理本部副本部長 2012年4月 当社中部支店長 2013年4月 当社常務執行役員 2014年4月 当社専務執行役員、東京建築支店長 2017年4月 当社副社長執行役員 2021年6月 当社代表取締役社長(現任)兼社長執行役員(現任) 2021年6月から1年 23
    1977年4月 当社入社
    2007年11月 当社横浜支店次長
    2009年4月 当社執行役員、建築管理本部副本部長
    2012年4月 当社中部支店長
    2013年4月 当社常務執行役員
    2014年4月 当社専務執行役員、東京建築支店長
    2017年4月 当社副社長執行役員
    2021年6月 当社代表取締役社長(現任)兼社長執行役員(現任)
    代表取締役副社長執行役員土木管理本部長海外土木担当 茅  野  正  恭 1951年2月12日生 1974年4月 当社入社 2001年6月 当社秘書役 2007年4月 当社執行役員、東京土木支店長 2009年4月 当社常務執行役員 2011年4月 当社土木管理本部長(現任)、機械部管掌 2012年4月 当社専務執行役員 2014年4月 当社副社長執行役員(現任) 同  年6月 当社取締役 2015年9月 当社海外土木担当(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) 1974年4月 当社入社 2001年6月 当社秘書役 2007年4月 当社執行役員、東京土木支店長 2009年4月 当社常務執行役員 2011年4月 当社土木管理本部長(現任)、機械部管掌 2012年4月 当社専務執行役員 2014年4月 当社副社長執行役員(現任) 同  年6月 当社取締役 2015年9月 当社海外土木担当(現任) 2019年6月 当社代表取締役(現任) 2021年6月から1年 22
    1974年4月 当社入社
    2001年6月 当社秘書役
    2007年4月 当社執行役員、東京土木支店長
    2009年4月 当社常務執行役員
    2011年4月 当社土木管理本部長(現任)、機械部管掌
    2012年4月 当社専務執行役員
    2014年4月 当社副社長執行役員(現任)
    同  年6月 当社取締役
    2015年9月 当社海外土木担当(現任)
    2019年6月 当社代表取締役(現任)
    代表取締役副社長執行役員海外事業本部長 越  島  啓  介 1956年1月4日生 1978年4月 当社入社 2005年6月 カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド取締役社長 2009年4月 当社執行役員 2010年7月 当社海外事業本部長(現任) 2012年4月 当社常務執行役員 2015年4月 当社専務執行役員 2018年4月 当社副社長執行役員(現任) 2021年6月 当社代表取締役(現任) 1978年4月 当社入社 2005年6月 カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド取締役社長 2009年4月 当社執行役員 2010年7月 当社海外事業本部長(現任) 2012年4月 当社常務執行役員 2015年4月 当社専務執行役員 2018年4月 当社副社長執行役員(現任) 2021年6月 当社代表取締役(現任) 2021年6月から1年 2
    1978年4月 当社入社
    2005年6月 カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド取締役社長
    2009年4月 当社執行役員
    2010年7月 当社海外事業本部長(現任)
    2012年4月 当社常務執行役員
    2015年4月 当社専務執行役員
    2018年4月 当社副社長執行役員(現任)
    2021年6月 当社代表取締役(現任)
    取締役副社長執行役員営業本部長 石  川      洋 1959年3月9日生 1985年4月 株式会社西武百貨店入社 1989年7月 当社参与 1997年6月 鹿島リース株式会社代表取締役副社長 2000年6月 当社取締役、建設総事業本部営業本部副本部長兼企画本部 同  年10月 当社営業本部副本部長兼企画本部 2002年6月 当社常務取締役、営業担当 2004年6月 当社専務取締役 2005年6月 当社取締役(現任)兼専務執行役員、営業本部長 2007年4月 当社営業担当 2016年4月 当社副社長執行役員(現任) 2019年4月 当社営業本部長(現任) 1985年4月 株式会社西武百貨店入社 1989年7月 当社参与 1997年6月 鹿島リース株式会社代表取締役副社長 2000年6月 当社取締役、建設総事業本部営業本部副本部長兼企画本部 同  年10月 当社営業本部副本部長兼企画本部 2002年6月 当社常務取締役、営業担当 2004年6月 当社専務取締役 2005年6月 当社取締役(現任)兼専務執行役員、営業本部長 2007年4月 当社営業担当 2016年4月 当社副社長執行役員(現任) 2019年4月 当社営業本部長(現任) 2021年6月から1年 2,568
    1985年4月 株式会社西武百貨店入社
    1989年7月 当社参与
    1997年6月 鹿島リース株式会社代表取締役副社長
    2000年6月 当社取締役、建設総事業本部営業本部副本部長兼企画本部
    同  年10月 当社営業本部副本部長兼企画本部
    2002年6月 当社常務取締役、営業担当
    2004年6月 当社専務取締役
    2005年6月 当社取締役(現任)兼専務執行役員、営業本部長
    2007年4月 当社営業担当
    2016年4月 当社副社長執行役員(現任)
    2019年4月 当社営業本部長(現任)
    取締役専務執行役員総務管理本部長 勝 見      剛 1956年9月26日生 1980年4月 当社入社 2007年6月 当社関連事業部長 2014年4月 当社執行役員、経営企画部長、関連事業部、ITソリューション部管掌(現任) 2017年4月 当社常務執行役員 2020年4月 当社専務執行役員(現任)、総務管理本部長(現任)、安全環境部管掌(現任) 2021年4月 当社監査部管掌(現任) 同  年6月 当社取締役(現任) 1980年4月 当社入社 2007年6月 当社関連事業部長 2014年4月 当社執行役員、経営企画部長、関連事業部、ITソリューション部管掌(現任) 2017年4月 当社常務執行役員 2020年4月 当社専務執行役員(現任)、総務管理本部長(現任)、安全環境部管掌(現任) 2021年4月 当社監査部管掌(現任) 同  年6月 当社取締役(現任) 2021年6月から1年 21
    1980年4月 当社入社
    2007年6月 当社関連事業部長
    2014年4月 当社執行役員、経営企画部長、関連事業部、ITソリューション部管掌(現任)
    2017年4月 当社常務執行役員
    2020年4月 当社専務執行役員(現任)、総務管理本部長(現任)、安全環境部管掌(現任)
    2021年4月 当社監査部管掌(現任)
    同  年6月 当社取締役(現任)
    取締役専務執行役員財務本部長 内  田      顕 1956年5月13日生 1979年4月 当社入社 2009年10月 当社海外法人統括部管理部長 2010年7月 当社海外事業本部企画管理部長 2012年12月 カジマ ヨーロッパ リミテッド取締役社長 2015年4月 当社執行役員、財務本部副本部長 2017年4月 当社常務執行役員 同  年6月 当社取締役(現任)、財務本部長(現任) 2021年4月 当社専務執行役員(現任) 1979年4月 当社入社 2009年10月 当社海外法人統括部管理部長 2010年7月 当社海外事業本部企画管理部長 2012年12月 カジマ ヨーロッパ リミテッド取締役社長 2015年4月 当社執行役員、財務本部副本部長 2017年4月 当社常務執行役員 同  年6月 当社取締役(現任)、財務本部長(現任) 2021年4月 当社専務執行役員(現任) 2021年6月から1年 15
    1979年4月 当社入社
    2009年10月 当社海外法人統括部管理部長
    2010年7月 当社海外事業本部企画管理部長
    2012年12月 カジマ ヨーロッパ リミテッド取締役社長
    2015年4月 当社執行役員、財務本部副本部長
    2017年4月 当社常務執行役員
    同  年6月 当社取締役(現任)、財務本部長(現任)
    2021年4月 当社専務執行役員(現任)
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    取締役 平  泉  信  之 1958年3月28日生 1982年4月 株式会社PHP研究所入社 1984年4月 当社入社 2004年4月 当社営業本部企画部担当部長兼建築管理本部LCM室兼開発事業本部資産マネジメント事業部兼株式会社イー・アール・エス 2005年8月 財務省財務総合政策研究所研究部総括主任研究官 2007年8月 当社開発事業本部資産マネジメント事業部担当部長 2009年8月 当社退職 同  年9月 株式会社アバン アソシエイツ顧問(現任) 2012年6月 当社取締役(現任) 1982年4月 株式会社PHP研究所入社 1984年4月 当社入社 2004年4月 当社営業本部企画部担当部長兼建築管理本部LCM室兼開発事業本部資産マネジメント事業部兼株式会社イー・アール・エス 2005年8月 財務省財務総合政策研究所研究部総括主任研究官 2007年8月 当社開発事業本部資産マネジメント事業部担当部長 2009年8月 当社退職 同  年9月 株式会社アバン アソシエイツ顧問(現任) 2012年6月 当社取締役(現任) 2021年6月から1年 1,000
    1982年4月 株式会社PHP研究所入社
    1984年4月 当社入社
    2004年4月 当社営業本部企画部担当部長兼建築管理本部LCM室兼開発事業本部資産マネジメント事業部兼株式会社イー・アール・エス
    2005年8月 財務省財務総合政策研究所研究部総括主任研究官
    2007年8月 当社開発事業本部資産マネジメント事業部担当部長
    2009年8月 当社退職
    同  年9月 株式会社アバン アソシエイツ顧問(現任)
    2012年6月 当社取締役(現任)
    取締役 古  川  洽  次 1938年4月26日生 1962年4月 三菱商事株式会社入社 1992年6月 同社取締役 1995年6月 同社代表取締役常務 1999年4月 同社代表取締役副社長 2004年6月 三菱自動車工業株式会社取締役副会長 2007年10月 株式会社ゆうちょ銀行取締役代表執行役会長 2009年12月 郵便局株式会社代表取締役会長 2012年10月 日本郵便株式会社代表取締役会長 2013年6月 同社顧問 同  年7月 三菱商事株式会社顧問(現任) 2015年6月 当社取締役(現任) 1962年4月 三菱商事株式会社入社 1992年6月 同社取締役 1995年6月 同社代表取締役常務 1999年4月 同社代表取締役副社長 2004年6月 三菱自動車工業株式会社取締役副会長 2007年10月 株式会社ゆうちょ銀行取締役代表執行役会長 2009年12月 郵便局株式会社代表取締役会長 2012年10月 日本郵便株式会社代表取締役会長 2013年6月 同社顧問 同  年7月 三菱商事株式会社顧問(現任) 2015年6月 当社取締役(現任) 2021年6月から1年 10
    1962年4月 三菱商事株式会社入社
    1992年6月 同社取締役
    1995年6月 同社代表取締役常務
    1999年4月 同社代表取締役副社長
    2004年6月 三菱自動車工業株式会社取締役副会長
    2007年10月 株式会社ゆうちょ銀行取締役代表執行役会長
    2009年12月 郵便局株式会社代表取締役会長
    2012年10月 日本郵便株式会社代表取締役会長
    2013年6月 同社顧問
    同  年7月 三菱商事株式会社顧問(現任)
    2015年6月 当社取締役(現任)
    取締役 坂  根  正  弘 1941年1月7日生 1963年4月 株式会社小松製作所入社 1989年6月 同社取締役 1994年6月 同社常務取締役 1997年6月 同社専務取締役 1999年6月 同社代表取締役副社長 2001年6月 同社代表取締役社長 2003年6月 同社代表取締役社長兼CEO 2007年6月 同社代表取締役会長 2010年6月 同社取締役会長 2013年4月 同社取締役相談役 同  年6月 同社相談役 2015年6月 当社取締役(現任) 2019年7月 株式会社小松製作所顧問(現任) 1963年4月 株式会社小松製作所入社 1989年6月 同社取締役 1994年6月 同社常務取締役 1997年6月 同社専務取締役 1999年6月 同社代表取締役副社長 2001年6月 同社代表取締役社長 2003年6月 同社代表取締役社長兼CEO 2007年6月 同社代表取締役会長 2010年6月 同社取締役会長 2013年4月 同社取締役相談役 同  年6月 同社相談役 2015年6月 当社取締役(現任) 2019年7月 株式会社小松製作所顧問(現任) 2021年6月から1年 8
    1963年4月 株式会社小松製作所入社
    1989年6月 同社取締役
    1994年6月 同社常務取締役
    1997年6月 同社専務取締役
    1999年6月 同社代表取締役副社長
    2001年6月 同社代表取締役社長
    2003年6月 同社代表取締役社長兼CEO
    2007年6月 同社代表取締役会長
    2010年6月 同社取締役会長
    2013年4月 同社取締役相談役
    同  年6月 同社相談役
    2015年6月 当社取締役(現任)
    2019年7月 株式会社小松製作所顧問(現任)
    取締役 齋  藤  聖  美 1950年12月1日生 1973年4月 株式会社日本経済新聞社入社 1975年9月 ソニー株式会社入社 1984年8月 モルガンスタンレー投資銀行入行 1990年1月 同行エグゼクティブディレクター 2000年4月 株式会社ジェイ・ボンド(現ジェイ・ボンド東短証券株式会社)代表取締役社長(現任) 2015年6月 当社取締役(現任) 1973年4月 株式会社日本経済新聞社入社 1975年9月 ソニー株式会社入社 1984年8月 モルガンスタンレー投資銀行入行 1990年1月 同行エグゼクティブディレクター 2000年4月 株式会社ジェイ・ボンド(現ジェイ・ボンド東短証券株式会社)代表取締役社長(現任) 2015年6月 当社取締役(現任) 2021年6月から1年 8
    1973年4月 株式会社日本経済新聞社入社
    1975年9月 ソニー株式会社入社
    1984年8月 モルガンスタンレー投資銀行入行
    1990年1月 同行エグゼクティブディレクター
    2000年4月 株式会社ジェイ・ボンド(現ジェイ・ボンド東短証券株式会社)代表取締役社長(現任)
    2015年6月 当社取締役(現任)
    取締役 鈴  木  庸  一 1950年9月25日生 1975年4月 外務省入省 2003年4月 外務省経済局審議官 2005年9月 在ボストン総領事 2008年12月 外務省経済局長 2010年8月 駐シンガポール大使 2013年8月 駐フランス大使 2016年6月 政府代表 関西担当大使 2017年3月 政府代表 国際貿易・経済担当大使 2018年4月 退官 2021年6月 当社取締役(現任) 1975年4月 外務省入省 2003年4月 外務省経済局審議官 2005年9月 在ボストン総領事 2008年12月 外務省経済局長 2010年8月 駐シンガポール大使 2013年8月 駐フランス大使 2016年6月 政府代表 関西担当大使 2017年3月 政府代表 国際貿易・経済担当大使 2018年4月 退官 2021年6月 当社取締役(現任) 2021年6月から1年
    1975年4月 外務省入省
    2003年4月 外務省経済局審議官
    2005年9月 在ボストン総領事
    2008年12月 外務省経済局長
    2010年8月 駐シンガポール大使
    2013年8月 駐フランス大使
    2016年6月 政府代表 関西担当大使
    2017年3月 政府代表 国際貿易・経済担当大使
    2018年4月 退官
    2021年6月 当社取締役(現任)
    常勤監査役 中  川  雅  博 1958年1月5日生 1981年4月 株式会社住友銀行入行 2010年4月 株式会社三井住友銀行執行役員不動産法人営業部長 2013年10月 株式会社SMBC信託銀行代表取締役社長 2015年6月 同社代表取締役副社長兼副社長執行役員 2018年5月 同社顧問 同  年6月 当社常勤監査役(現任) 1981年4月 株式会社住友銀行入行 2010年4月 株式会社三井住友銀行執行役員不動産法人営業部長 2013年10月 株式会社SMBC信託銀行代表取締役社長 2015年6月 同社代表取締役副社長兼副社長執行役員 2018年5月 同社顧問 同  年6月 当社常勤監査役(現任) 2018年6月から4年 3
    1981年4月 株式会社住友銀行入行
    2010年4月 株式会社三井住友銀行執行役員不動産法人営業部長
    2013年10月 株式会社SMBC信託銀行代表取締役社長
    2015年6月 同社代表取締役副社長兼副社長執行役員
    2018年5月 同社顧問
    同  年6月 当社常勤監査役(現任)
    常勤監査役 熊  野      隆 1959年7月1日生 1983年4月 当社入社 2017年6月 当社監査部長 2020年6月 当社常勤監査役(現任) 1983年4月 当社入社 2017年6月 当社監査部長 2020年6月 当社常勤監査役(現任) 2020年6月から4年 3
    1983年4月 当社入社
    2017年6月 当社監査部長
    2020年6月 当社常勤監査役(現任)
    常勤監査役 鈴  木  一  史 1960年10月10日生 1984年4月 当社入社 2014年4月 当社関連事業部長 2021年6月 当社常勤監査役(現任) 1984年4月 当社入社 2014年4月 当社関連事業部長 2021年6月 当社常勤監査役(現任) 2021年6月から4年 2
    1984年4月 当社入社
    2014年4月 当社関連事業部長
    2021年6月 当社常勤監査役(現任)
    役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数(千株)
    監査役 寺  脇  一  峰 1954年4月13日生 1980年4月 東京地方検察庁検事任官 2014年1月 公安調査庁長官 2015年1月 仙台高等検察庁検事長 2016年9月 大阪高等検察庁検事長 2017年4月 退官 同  年6月 弁護士登録 2019年6月 当社監査役(現任) 1980年4月 東京地方検察庁検事任官 2014年1月 公安調査庁長官 2015年1月 仙台高等検察庁検事長 2016年9月 大阪高等検察庁検事長 2017年4月 退官 同  年6月 弁護士登録 2019年6月 当社監査役(現任) 2019年6月から4年 1
    1980年4月 東京地方検察庁検事任官
    2014年1月 公安調査庁長官
    2015年1月 仙台高等検察庁検事長
    2016年9月 大阪高等検察庁検事長
    2017年4月 退官
    同  年6月 弁護士登録
    2019年6月 当社監査役(現任)
    監査役 藤 川 裕 紀 子 1965年3月16日生 1988年10月 中央新光監査法人入所 1992年3月 公認会計士登録 1998年6月 金融監督庁検査部金融証券検査官 2000年7月 藤川裕紀子公認会計士事務所所長(現任) 2004年12月 税理士登録 2012年1月 税理士法人会計実践研究所代表社員(現任) 2020年6月 当社監査役(現任) 1988年10月 中央新光監査法人入所 1992年3月 公認会計士登録 1998年6月 金融監督庁検査部金融証券検査官 2000年7月 藤川裕紀子公認会計士事務所所長(現任) 2004年12月 税理士登録 2012年1月 税理士法人会計実践研究所代表社員(現任) 2020年6月 当社監査役(現任) 2020年6月から4年 0
    1988年10月 中央新光監査法人入所
    1992年3月 公認会計士登録
    1998年6月 金融監督庁検査部金融証券検査官
    2000年7月 藤川裕紀子公認会計士事務所所長(現任)
    2004年12月 税理士登録
    2012年1月 税理士法人会計実践研究所代表社員(現任)
    2020年6月 当社監査役(現任)
    3,727

    (注) 1  取締役 古川 洽次、坂根 正弘、齋藤 聖美及び鈴木 庸一は社外取締役である。

    2  監査役 中川 雅博、寺脇 一峰及び藤川 裕紀子は社外監査役である。

    3  上記所有株式数には、役員持株会名義の実質所有株式数が含まれている。なお、2021年6月分の持株会による取得株式数については、有価証券報告書提出日現在確認ができないため、2021年5月25日現在の実質所有株式数を記載している。

    4  当社は、業務執行の一層の迅速化・効率化を図るため、執行役員制度を導入している。執行役員の状況は以下のとおりである。
    (※印は取締役兼務者)

    役職 氏名 担当
    ※社長執行役員 天 野 裕 正
    ※副社長執行役員 茅 野 正 恭 土木管理本部長、海外土木担当
    ※副社長執行役員 越 島 啓 介 海外事業本部長
    ※副社長執行役員 石 川 洋 営業本部長
    副社長執行役員 野 村 高 男 横浜支店長
    副社長執行役員 松 崎 公 一 建築管理本部長
    専務執行役員 松 嶋 潤 東京建築支店長
    専務執行役員 高 田 悦 久 土木管理本部副本部長、機械部管掌
    専務執行役員 鞆 田 茂 営業本部副本部長
    専務執行役員 丸 亀 秀 弥 エンジニアリング事業本部長
    ※専務執行役員 勝 見 剛 総務管理本部長、監査部、安全環境部、ITソリューション部管掌
    専務執行役員 伊 藤 仁 建築管理本部副本部長
    専務執行役員 風 間 優 東京土木支店長
    専務執行役員 片 山 豊 中部支店長
    ※専務執行役員 内 田 顕 財務本部長
    専務執行役員 福 田 孝 晴 研究技術開発担当、建築構造担当、デジタル推進室、知的財産部管掌
    専務執行役員 北 典 夫 建築設計本部長
    常務執行役員 田 所 武 士 関東支店長
    常務執行役員 勝 治 博 東北支店長
    常務執行役員 山 田 安 彦 東京建築支店副支店長
    常務執行役員 下 保 修 土木管理本部技師長
    常務執行役員 木 村 宏 土木管理本部技師長
    常務執行役員 吉 田 英 信 四国支店長
    常務執行役員 新 川 隆 夫 環境本部長
    常務執行役員 相 河 清 実 土木設計本部長
    常務執行役員 田名網 雅 人 建築設計本部副本部長
    常務執行役員 杉 本 弘 治 カジマ・オーバーシーズ・アジア・PTE・リミテッド取締役社長
    常務執行役員 利 穂 吉 彦 技術研究所長
    常務執行役員 市 橋 克 典 秘書室長、人事部、グループ事業推進部、総合事務センター管掌
    役職 氏名 担当
    常務執行役員 田 中 栄 一 原子力担当
    常務執行役員 内 田 道 也 カジマ ユー エス エー インコーポレーテッド取締役社長
    常務執行役員 大 石 修 一 カジマ・デベロップメント・PTE・リミテッド取締役社長
    常務執行役員 米 澤 和 芳 東京建築支店副支店長
    常務執行役員 小土井 満 治 土木管理本部プロジェクト推進統括部長、安全担当(土木)
    常務執行役員 竹 川 勝 久 建築管理本部副本部長、安全担当(建築)
    常務執行役員 茅 野 毅 関西支店長
    執行役員 一方井 孝 治 エンジニアリング事業本部副本部長
    執行役員 池 上 隆 三 中国支店長
    執行役員 塩 沢 振一郎 営業本部副本部長
    執行役員 吉 美 宗 久 営業本部副本部長
    執行役員 新 妻 充 総務管理本部副本部長、広報室管掌
    執行役員 小 林 伸 浩 東京建築支店副支店長
    執行役員 藤 村 正 建築設計本部副本部長
    執行役員 吉 弘 英 光 鹿島道路株式会社代表取締役社長
    執行役員 伊 藤 樹 建築管理本部副本部長
    執行役員 芦 田 徹 也 北陸支店長
    執行役員 塚 口 孝 彦 開発事業本部長
    執行役員 森 山 善 範 技師長
    執行役員 坂 東 正 敏 土木管理本部副本部長
    執行役員 坂 田 昇 土木管理本部土木技術部長
    執行役員 中 島 健 一 海外土木事業部長
    執行役員 小 森 浩 之 九州支店長
    執行役員 村 上 泰 雄 営業本部副本部長
    執行役員 森 口 敏 美 土木管理本部副本部長
    執行役員 黒 川 泰 嗣 建築設計本部副本部長
    執行役員 山 本 徹 北海道支店長
    執行役員 平 岡 雅 哉 建築設計本部副本部長
    執行役員 高 林 宏 隆 経営企画部長
    執行役員 太皷地 敏 夫 土木管理本部土木企画部長
    執行役員 吉 岡 伸 明 東京建築支店副支店長
    執行役員 桐 生 雅 文 東京建築支店副支店長
    ② 社外役員の状況

    社外取締役は、古川洽次、坂根正弘、齋藤聖美及び鈴木庸一の4名である。

    社外取締役の古川洽次は、三菱商事株式会社代表取締役副社長、三菱自動車工業株式会社取締役副会長、株式会社ゆうちょ銀行取締役代表執行役会長、日本郵便株式会社代表取締役会長等を歴任し、現在、三菱商事株式会社の顧問である。各社は当社の取引先であるが、直近事業年度における各社と当社との間の取引額は、いずれも双方の連結売上高(三菱商事株式会社においては連結決算における収益、株式会社ゆうちょ銀行においては経常収益、日本郵便株式会社においては営業収益)の1%未満であり、社外取締役としての独立性は確保されているものと判断している。

    社外取締役の坂根正弘は、株式会社小松製作所代表取締役社長及び代表取締役会長等を歴任し、現在、同社の顧問である。株式会社小松製作所は、当社の取引先であるが、直近事業年度におけるその取引額は、双方の連結売上高の1%未満であり、社外取締役としての独立性は確保されているものと判断している。また、武田薬品工業株式会社の社外取締役であるが、社外取締役の独立性に影響を及ぼすような利害関係はない。

    社外取締役の齋藤聖美は、ジェイ・ボンド東短証券株式会社の代表取締役社長である。また、かどや製油株式会社の社外取締役であり、昭和電工株式会社の社外監査役であるが、社外取締役の独立性に影響を及ぼすような利害関係はない。

    社外取締役の鈴木庸一は、帝人株式会社の社外取締役であるが、社外取締役の独立性に影響を及ぼすような利害関係はない。

    なお、古川洽次、坂根正弘及び齋藤聖美は「①役員一覧」に記載のとおり当社株式を保有しているが、社外取締役と当社の間には、これ以外に取引等の利害関係はない。

    社外取締役を選任する目的は、独立した立場から重要な意思決定に関する助言を得ること並びに経営の監督を強化すること等である。

    社外監査役は、中川雅博、寺脇一峰及び藤川裕紀子の3名である。

    社外監査役の中川雅博は、2013年9月まで株式会社三井住友銀行の業務執行者であった。株式会社三井住友銀行は、当社の主要な取引銀行の一行であるが、当社及び当社の連結子会社の直近事業年度末時点における同行からの借入残高は連結総資産の4%未満である。同行は当社の取引先であるが、直近事業年度におけるその取引額は当社連結売上高の1%未満である。また、2018年4月まで株式会社SMBC信託銀行の業務執行者であった。同行は当社の取引先であるが、直近事業年度におけるその取引額は当社連結売上高の1%未満である。従って、社外監査役としての独立性は確保されているものと判断している。

    社外監査役の寺脇一峰は、芝浦機械株式会社の社外取締役であり、キユーピー株式会社及び株式会社商工組合中央金庫の社外監査役であるが、いずれについても、社外監査役の独立性に影響を及ぼすような利害関係はない。

    社外監査役の藤川裕紀子は、藤川裕紀子公認会計士事務所の所長並びに税理士法人会計実践研究所の代表社員であり、東洋証券株式会社及び相鉄ホールディングス株式会社の社外取締役並びに星野リゾート・リート投資法人の監督役員であるが、いずれについても、社外監査役の独立性に影響を及ぼすような利害関係はない。

    なお、中川雅博、寺脇一峰及び藤川裕紀子は「①役員一覧」に記載のとおり当社株式を保有しているが、社外監査役と当社の間には、これ以外に取引等の利害関係はない。

    社外監査役を選任する目的は、社外監査役が取締役会をはじめとする重要会議に出席し、自らの専門分野から第三者的視点に基づき意見を述べることにより、経営監視機能の客観性、中立性を確保すること等である。

    社外役員の選任においては、金融商品取引所の定める独立性に関する判断基準に従って個々の独立性を判断する方針としている。

    社外役員を含めた取締役、監査役の選任状況は適正と考えている。

    ③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係

    社外取締役は、取締役会において、豊富な経験と高い識見に基づき独立した立場から意見・提言を行い、適切な監督を行っている。

    社外監査役は、監査役会における各監査役からの監査報告、会計監査人及び内部監査部門との連携のもと、取締役会をはじめとする重要会議への出席等を通じて、取締役の職務執行について監査を実施している。

    また、社外取締役と社外監査役は、「コンプライアンス・リスク管理委員会」、「財務報告に係る内部統制評価委員会」からの報告を受け、監督又は監査の有効性の向上に努めている。

    加えて、社外取締役と社外監査役は、「ガバナンス・報酬委員会」等において意見交換を行い、相互連携を図っている。 

    (3) 【監査の状況】

    ① 監査役監査の状況

    監査役会は、監査の方針、職務の分担等を定め、各監査役から監査の実施状況及び結果について報告を受けるほか、取締役等及び会計監査人からその職務の執行状況について報告と説明を受けている。

    各監査役は、監査役会が定めた監査基準に準拠し、職務の分担に応じて、取締役会その他重要な会議への出席、重要な決裁書類等の閲覧、本社各部署・支店及び内外の主要なグループ会社からの業務現況報告聴取等の方法により、監査を実施している。

    直近事業年度においては監査役会を15回開催しており、各監査役の出席状況は、深田浩司、中川雅博及び寺脇一峰は15回全てに出席、熊野隆及び藤川裕紀子は2020年6月就任後に開催された11回全てに出席している。

    監査役会における主な検討事項は、「鹿島グループ企業行動規範」並びに中期経営計画等を踏まえた取締役の業務執行状況及び会社の財産の状況等、法令・定款等の遵守並びに損失の危険に対する管理体制の構築・運用状況、当社グループにおける業務の適正を確保するための体制の整備・運用状況等である。

    各監査役は、取締役、内部監査部門その他と意思疎通を図り、監査を実施している。

    常勤監査役は、常勤者としての特性を踏まえ、監査の環境の整備及び社内の情報の収集に積極的に努め、かつ、内部統制システムの構築、運用の状況を日常的に監視し検証している。具体的には、重要な会議への出席、重要な決裁書類等の閲覧、本社各部署・支店及び国内外の主要なグループ会社からの業務現況報告聴取等を実施し、監査結果を監査役会において報告している。また定例的に常勤監査役会を開催し、相互に情報交換と意思疎通を図っている。

    非常勤監査役は、取締役会等の重要会議に出席するほか、主に常勤監査役の日常監査の報告に基づき監査を行っている。

    内部監査部門である監査部と、四半期毎及び必要に応じて連携機会を持ち、監査結果の報告を受けるほか、情報の共有を図っており、会計監査人とも、四半期毎及び必要に応じて連携機会を持ち、監査実施状況並びに監査品質の確保及び管理体制の整備状況等について報告と説明を受けている。

    監査役及び監査役会は、直属の監査役補助者で構成する監査役室(当報告書の提出日現在従業員4名)を活用している。

    社外監査役であり常勤監査役の中川雅博は株式会社三井住友銀行の執行役員並びに株式会社SMBC信託銀行の代表取締役社長等を、常勤監査役の熊野隆は当社の支店管理部長、監査部長を、常勤監査役の鈴木一史は当社の経営企画部管理グループ長、関連事業部長をそれぞれ歴任しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有している。また、社外監査役の藤川裕紀子は公認会計士及び税理士の資格を有しており、財務及び会計に関する専門的知見を有している。

    ② 内部監査の状況

    内部監査部門として監査部(当報告書の提出日現在従業員10名)を設置し、業務執行部門とは独立した立場から、会計及び業務活動に関する適正性、並びに財務報告に係る内部統制の整備・運用状況につき、グループ会社を含めて必要な監査を実施している。

    監査部は、監査役とは四半期毎及び必要に応じて情報交換や相互の監査結果の報告などによって、課題の共有を図っている。また、監査の効率性と実効性を高めるため、必要により監査日程等の調整を行っている。

    会計監査人とは、監査部の体制、監査の概要、監査結果並びにその対応状況等を定期的に報告・協議し、課題の共有を図っている。

    ③ 会計監査の状況
    a 監査法人の名称

    有限責任監査法人トーマツ

    b 継続監査期間

    1959年12月以降

    c 業務を執行した公認会計士

    指定有限責任社員  業務執行社員:西 松 真 人

                                               大 村 広 樹

    d 監査業務に係る補助者の構成

    公認会計士  9名、その他  22名

    e 監査法人の選定方針と理由、並びに監査役及び監査役会による監査法人の評価

    当社の会計監査人を選定するに当たって、監査役会が当社及び当社グループの規模、事業展開に対し、必要かつ十分な監査体制と監査品質を確保できるか否かの観点から、監査法人の概要と欠格事由の有無、当社監査に向けた具体的な監査体制、監査法人における会計監査人の独立性に関する事項その他職務の遂行に関する事項(会社計算規則第131条)の整備状況、監査法人の内部管理体制、監査報酬等の内容と水準について、財務部門等から情報の提供を受け、意見交換を行い、また当該候補者(監査法人)から説明を受けた上で、総合的に判断することとしている。

    監査法人の評価については、監査役会は、「会計監査人の解任又は不再任の決定の方針」を「会計監査人が会社法第340条第1項に定める解任事由に該当すると判断した場合、また、会計監査人の職務の遂行に関する事項の整備状況等を勘案して相当であると判断した場合に、解任又は不再任を決定する」としており、会社法に基づき、会計監査人の再任の適否について、毎期判断するに当たり、この方針に照らし、法定解任事由及び欠格事由の有無、当期の監査実績、次期当社監査に向けた具体的な監査体制、監査法人における会計監査人の独立性に関する事項その他職務の遂行に関する事項(会社計算規則第131条)の整備状況、監査法人の内部管理体制、監査報酬等の内容と水準について、財務部門等の意見も徴し、評価を行っている。

    監査役会は、直近事業年度における会計監査人の監査体制と監査品質等について「会計監査人の解任又は不再任の決定の方針」等に照らして総合的に評価を行い、その結果、監査法人の再任は妥当であると判断している。

    ④ 監査報酬の内容等
    a 監査公認会計士等に対する報酬
    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(百万円) 非監査業務に基づく報酬(百万円) 監査証明業務に基づく報酬(百万円) 非監査業務に基づく報酬(百万円)
    提出会社 115 16 98 16
    連結子会社 53 3 54 4
    168 19 152 20

    前連結会計年度

    当社における非監査業務の内容は、「収益認識に関する会計基準適用に係る助言・指導」等である。また、連結子会社における非監査業務の内容は、当社連結財務諸表監査の一環として行うレビュー業務等である。

    当連結会計年度

    当社における非監査業務の内容は、「収益認識に関する会計基準適用に係る助言・指導」等である。また、連結子会社における非監査業務の内容は、当社連結財務諸表監査の一環として行うレビュー業務等である。

    b 監査公認会計士等と同一のネットワーク(デロイト トウシュ トーマツのメンバーファーム)に対する報酬
    (aを除く)

    区分 前連結会計年度 当連結会計年度
    監査証明業務に基づく報酬(百万円) 非監査業務に基づく報酬(百万円) 監査証明業務に基づく報酬(百万円) 非監査業務に基づく報酬(百万円)
    提出会社 2 11
    連結子会社 375 109 351 87
    375 112 351 98

    前連結会計年度

    当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等である。

    当連結会計年度

    当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等である。

    c その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容

    該当事項なし。

    d 監査報酬の決定方針

     該当事項なし。

    e 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由

    監査役会は会計監査人の監査計画の内容、職務遂行状況並びに当該期の報酬見積の相当性を確認、検討した結果、会計監査人の報酬等の額に同意している。

    (4) 【役員の報酬等】

    ① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項

    取締役

    当社は取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定に関する方針(以下、決定方針)を取締役会の決議により定めており、その概要は下記のとおりである。

    基本的な考え方

    ○ 優秀な経営陣の確保・保持に資する報酬水準とする。

    ○ 役位ごとの役割の大きさや責任の範囲に相応しい報酬体系とする。

    ○ 経営目標に対する達成度に連動した報酬及び当社株価に連動した報酬を導入し、中長期的な企業価値の向上と株主との価値共有を実現する。

    ○ 客観性と透明性が担保された報酬決定プロセスとする。

    a 報酬制度

    ○ 取締役の報酬の決定に際しては、客観性と透明性を確保するため、社外取締役及び社外監査役を構成員とする「ガバナンス・報酬委員会」(議長は社外取締役)において、役員報酬に関する基本的な考え方や報酬制度及び報酬水準などについての協議を行い、取締役会は、その助言・提言を踏まえ審議、決定している。

    ○ 取締役には、役位(執行役員を兼務する場合の執行役員の役位を含む。以下同じ)ごとに定めた、固定報酬としての月例報酬、業績連動報酬としての賞与、株式報酬を支給する。報酬額全体における固定報酬としての月例報酬、業績連動報酬としての賞与、株式報酬の割合は概ね下記のとおりである(賞与が基準額の場合)。

    固定報酬(月例報酬) 業績連動報酬(賞与) 株式報酬
    社 長 60% 25% 15%
    それ以外の取締役 70% 15% 15%

    ただし、非常勤取締役及び社外取締役には、月例報酬のみを支給する。

    ○ 固定報酬(月例報酬)の取扱いは、次のとおりとする。

    (ⅰ)月例報酬の合計額は、月額6,000万円以内とする。(2005年6月29日第108期定時株主総会にて決議、決議時における取締役の員数は14名)

    (ⅱ)新しく取締役に就任すること又は取締役を退任することに伴う月例報酬額の改定は、株主総会による選任日の翌月からとする。

    (ⅲ)役位が昇進した取締役の月例報酬額は、原則として役位昇進日をもって改定する。

    ○ 業績連動報酬(賞与)の取扱いは、次のとおりとする。

    (ⅰ)賞与の合計額は、年額3億円以内とする。(2017年6月29日第120期定時株主総会にて決議、決議時における社外取締役を除く取締役の員数は11名)

    (ⅱ)賞与は、事業年度(4月1日~3月31日)を対象に、3月末時点の役位に応じ、取締役会の決議を経て6月末に一括支給する。

    (ⅲ)賞与は、原則、役位ごとに定めた賞与基準額に、「当年度の親会社株主に帰属する当期純利益の実績」と「直近3か年の親会社株主に帰属する当期純利益の実績の平均」に対するそれぞれの業績連動係数の平均をベースとし、目標達成率やESG要素などを考慮して±20%の範囲で加減算した評価係数を乗じて算出する。業績連動係数は200%を上限とし、親会社株主に帰属する当期純利益が一定基準以下の場合は0%とする。

    <算定式>

    賞与額 = 賞与基準額 × 評価係数※

     ※「当年度の親会社株主に帰属する当期純利益の実績」の業績連動係数×50%

       +「直近3か年の親会社株主に帰属する当期純利益の実績の平均」の業績連動係数×50% ±20%

    業績連動報酬としての賞与に係る指標として評価係数を選択した理由は、単年度の連結業績に加え直近3か年の平均を加味することにより、①中期的な視点に基づく経営のインセンティブがあること、②工期が概ね2~3年という建設業の業態に親和性があること、③適時適切な損失計上を阻害しないことなどである。

    (ⅳ)重大なコンプライアンス違反があった場合などは、賞与を不支給とする、又は減額することがある。

    (ⅴ)事業年度の途中で新たに選任された場合又は退任した場合は、原則として期間中の在任が9か月以上の場合は算定額の満額を、在任が6か月以上9か月未満の場合は算定額の半額を支給し、在任が6か月未満の場合は支給しない。

    ○ 株式報酬の取扱いは、次のとおりとする。

    (ⅰ)株式報酬の合計額は、年額3億円以内とする。(2019年6月25日第122期定時株主総会にて決議、決議時における社外取締役を除く取締役の員数は9名)

    (ⅱ)役位ごとに定めた基準額に応じた譲渡制限付株式報酬の交付について毎年取締役会にて決定し、対象取締役に交付する。

    (ⅲ)譲渡制限期間は譲渡制限付株式の交付日から当社の取締役及び執行役員のいずれの地位からも退任する日までの期間とする。

    (ⅳ)対象取締役に対して各事業年度において割り当てる譲渡制限付株式の総数は60万株を上限とする。

    b 役位ごとに定めた月例報酬額、賞与基準額及び株式報酬額は、原則として3年毎に見直すものとする。ただし、その間の経済社会環境の変化等から必要となった場合は、都度、金額を改定する。

    監査役

    監査役には、固定報酬としての月例報酬を支給する。各監査役の月例報酬額は、勤務の態様等を勘案のうえ、監査役の協議により定める。

    月例報酬の合計額は、月額1,500万円以内とする。(1994年6月29日第97期定時株主総会にて決議、決議時における監査役の員数は5名)

    ② 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
    役員区分 報酬等の総額 報酬等の種類別の総額(百万円) 対象となる役員の員数(名)
    (百万円) 固定報酬(月例報酬) 業績連動報酬(賞与) 株式報酬
    取締役(社外取締役を除く。) 567 346 158 63 9
    監査役(社外監査役を除く。) 56 56 3
    社外役員 107 107 8

    (注)1 上記業績連動報酬(賞与)の額は、当事業年度において費用計上した、取締役7名に対する役員賞与を記載している。

    2 上記株式報酬の額は、当事業年度において費用計上した、取締役7名に対する譲渡制限付株式報酬を記載している。

    当事業年度における業績連動報酬(賞与)については、「ガバナンス・報酬委員会」において協議を行い、その助言・提言を踏まえ、役位ごとに定めた賞与基準額に乗じる評価係数を188.5%として支給することについて、取締役会で審議、決定した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益の実績に連動する算定式としており、また目標達成率を考慮した加減算を行っているため、評価係数の目標は定めていない。

    当事業年度における取締役の個人別の報酬等の内容の決定に当たっては、社外取締役及び社外監査役を構成員とする「ガバナンス・報酬委員会」において、決定方針との整合性を含めて協議を行い、取締役会は、その助言・提言を踏まえ審議、決定している。従って、取締役会は、取締役の個人別の報酬等の内容が決定方針に沿うものであると判断している。

    ③ 役員ごとの連結報酬等の総額等(連結報酬等の総額が1億円以上である者)
    氏名 連結報酬等の総額(百万円) 役員区分 会社区分 連結報酬等の種類別の額(百万円)
    固定報酬(月例報酬) 業績連動報酬(賞与) 株式報酬
    押 味 至 一 126 取締役 提出会社 60 52 14

    (注) 上記には、当事業年度において費用計上した金額を記載している。 

    (5) 【株式の保有状況】

    ① 投資株式の区分の基準及び考え方

    当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的株式は専ら株式の価値の変動又は配当によって利益を受けることを目的とする株式とし、純投資目的以外の株式は発行会社との取引関係の維持・強化等を通じて当社の企業価値向上に資すると判断し保有する株式として区分している。

    ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

    a 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容

    当社では発行会社との取引関係の維持・強化等を通じて当社の企業価値向上に資すると判断される場合にのみ政策的に保有している。上場株式については毎年度、保有している全銘柄につき、株式の時価と保有に伴う経済的便益との対照等により、資本コストに見合うものか、保有規模が適正か、などを定量的・定性的に検証している。2020年度においては、2020年12月8日の取締役会において報告・審議し、17銘柄を売却し、144銘柄の保有を継続するという方針を決定している。

    また、2021年5月14日公表の中期経営計画において、成長投資への充当原資として「政策保有株式」を更に縮減(計画期間中に300億円以上売却)する方針としている。

    非上場株式についても上場株式の検証方法に準じて、財務担当取締役の管理下にて経済的便益との対照等を検証し、保有の適否を随時判断している。

    b 銘柄数及び貸借対照表計上額

    銘柄数(銘柄) 貸借対照表計上額の合計額(百万円)
    非上場株式 176 5,861
    非上場株式以外の株式 144 260,686
    (当事業年度において株式数が増加した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円) 株式数の増加の理由
    非上場株式 5 309 株式取得により発行会社との事業関係のより一層の強化を通じて当社の企業価値向上に資すると判断したことによる。
    非上場株式以外の株式 12 7,461 株式取得により発行会社との事業関係のより一層の強化を通じて当社の企業価値向上に資すると判断したことによる。なお、左記銘柄数のうち11銘柄は取引先持株会を通じた株式購入である。
    (当事業年度において株式数が減少した銘柄)
    銘柄数(銘柄) 株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)
    非上場株式 3 122
    非上場株式以外の株式 17 9,278

    c 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

    特定投資株式

    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    三井不動産㈱ 13,362,746 13,362,746 (保有目的)同社株式は、当社の建設事業等の事業活動の維持・強化等のため、保有している。(定量的な保有効果)当社は保有株式について、資本コストを踏まえ配当・取引額等に加え、経営戦略上の重要性や事業上の関係等を総合的に判断し保有している。取引先との営業秘密に係わるため、定量的な保有効果は記載していないが、上記判断によって定量的効果を確認している。
    33,587 24,995
    ㈱オリエンタルランド 2,000,000 2,000,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    33,250 27,640
    中外製薬㈱ 4,347,255 1,449,085 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)株式分割により株式数が増加している。
    19,514 18,113
    住友不動産㈱ 4,000,000 2,000,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、保有株数が200万株増加している。
    15,624 5,270
    東海旅客鉄道㈱ 880,000 880,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    14,564 15,241
    大正製薬ホールディングス㈱ 1,650,000 1,650,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    11,781 10,956
    信越化学工業㈱ 513,907 513,907 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    9,563 5,514
    東日本旅客鉄道㈱ 1,000,000 1,000,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    7,839 8,176
    富士フイルムホールディングス㈱ 1,098,150 1,098,150 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    7,215 5,972
    ㈱三井住友フィナンシャルグループ 1,500,000 1,500,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    6,010 3,934
    日本空港ビルデング㈱ 1,000,000 1,000,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    5,440 4,175
    日本通運㈱ 607,813 607,813 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    5,008 3,215
    ㈱帝国ホテル 2,300,000 2,300,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    4,583 3,500
    ㈱ヤクルト本社 702,000 702,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    3,931 4,485
    日東電工㈱ 381,370 381,370 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    3,607 1,840
    ㈱フジ・メディア・ホールディングス 2,536,100 2,536,100 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    3,436 2,731
    電源開発㈱ 1,674,500 1,674,500 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    3,238 3,647
    京王電鉄㈱ 432,663 430,737 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    3,219 2,752
    ㈱ダイフク 250,000 250,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,710 1,712
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    ㈱西武ホールディングス 2,171,100 2,171,100 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,648 2,579
    京浜急行電鉄㈱ 1,524,767 1,517,855 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    2,547 2,757
    ユニ・チャーム㈱ 495,000 495,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,299 2,005
    科研製薬㈱ 507,010 507,010 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,197 2,550
    京阪ホールディングス㈱ 460,810 460,810 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,119 2,211
    京阪神ビルディング㈱ 1,376,306 1,376,306 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,049 1,838
    三菱地所㈱ 1,059,482 1,059,482 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,047 1,689
    大日本印刷㈱ 872,539 872,539 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    2,023 2,007
    阪急阪神ホールディングス㈱ 562,073 562,073 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,992 2,043
    近鉄グループホールディングス㈱ 409,134 409,134 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,726 2,045
    三菱倉庫㈱ 456,593 456,593 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,545 996
    ヤマトホールディングス㈱ 503,335 503,335 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,527 854
    オムロン㈱ 175,000 175,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,512 985
    マツダ㈱ 1,600,200 1,600,200 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,443 915
    中部電力㈱ 982,013 982,013 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,399 1,497
    東邦瓦斯㈱ 200,500 200,500 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,369 982
    ㈱神戸製鋼所 1,760,660 1,760,660 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,316 588
    アサヒグループホールディングス㈱ 281,040 281,040 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,311 986
    西日本旅客鉄道㈱ 200,000 200,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,227 1,479
    M.C.S.Steel Public CompanyLimited 22,500,000 22,500,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    1,115 533
    東京瓦斯㈱ 400,000 400,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    985 1,022
    凸版印刷㈱ 500,508 489,109 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    935 809
    西日本鉄道㈱ 316,042 312,025 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    934 829
    銘柄 当事業年度 前事業年度 保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社の株式の保有の有無
    株式数(株) 株式数(株)
    貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    明治ホールディングス㈱ 130,681 129,416 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    930 993
    鉄建建設㈱ 470,000 470,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    928 1,103
    富士急行㈱ 155,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    911
    三菱電機㈱ 533,000 533,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    898 711
    ダイビル㈱ 605,668 605,668 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    864 540
    三井金属鉱業㈱ 225,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    864
    東北電力㈱ 788,361 788,361 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    823 820
    九州旅客鉄道㈱ 316,000 316,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    813 979
    ㈱群馬銀行 2,027,520 2,027,520 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    804 665
    住友金属鉱山㈱ 165,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    788
    ㈱住友倉庫 522,000 522,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    767 617
    綜合警備保障㈱ 130,000 130,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    679 683
    東急㈱ 450,194 440,359 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。(株式数が増加した理由)事業関係のより一層の強化が当社の企業価値向上に資すると判断し、取引先持株会を通じた購入を行い増加している。
    663 748
    ㈱ツムラ 158,631 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    627
    日本碍子㈱ 300,000 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    607
    ㈱阿波銀行 218,995 218,995 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    545 499
    中国電力㈱ 393,917 393,917 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    535 594
    名古屋鉄道㈱ 199,107 199,107 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    524 603
    山陽電気鉄道㈱ 220,500 保有目的、定量的な保有効果については上記に同じ。
    442
    京成電鉄㈱ 848,763 同社株式は、当社の建設事業等の事業活動の維持・強化等のため、保有していたが、当事業年度に保有株式すべてを売却した。
    2,648
    第一三共㈱ 227,776 上記に同じ。
    1,693
    トヨタ自動車㈱ 178,453 上記に同じ。
    1,160
    JSR㈱ 300,084 上記に同じ。
    598

    (注) 1 「*」は、当該銘柄の貸借対照表計上額が当社の資本金額の100分の1以下であり、かつ貸借対照表計上額の大きい順の60銘柄に該当しないために記載を省略していることを示している。

    2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示している。

    みなし保有株式

    該当事項なし。

    ③ 保有目的が純投資目的である投資株式

    該当事項なし。

    第5 【経理の状況】

    1 連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について

    (1) 当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に準拠して作成し、「建設業法施行規則」(昭和24年建設省令第14号)に準じて記載している。

    (2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)第2条の規定に基づき、同規則及び「建設業法施行規則」(昭和24年建設省令第14号)により作成している。

    2 監査証明について

    当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2020年4月1日から2021年3月31日まで)の連結財務諸表及び事業年度(2020年4月1日から2021年3月31日まで)の財務諸表について、有限責任監査法人トーマツによる監査を受けている。

    3 連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて

    当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っている。具体的には、会計基準等の内容を適切に把握し、又は会計基準の変更等について的確に対応することができる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、各種セミナーに参加している。
     また、当社は、一般社団法人日本建設業連合会の会員であり、会計・税制委員会の活動を通じて、建設業会計における企業会計諸制度の変更に対応している。

    1 【連結財務諸表等】

    (1)【連結財務諸表】

    ①【連結貸借対照表】
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    資産の部
    流動資産
    現金預金 262,963 307,633
    受取手形・完成工事未収入金等 ※3,※8 734,159 ※3 602,162
    有価証券 110 325
    営業投資有価証券 12,355 12,319
    販売用不動産 ※3 62,817 ※3 78,214
    未成工事支出金 ※7 63,540 ※7 54,938
    開発事業支出金 ※3 74,692 ※3 103,505
    その他のたな卸資産 18,180 17,094
    その他 ※3 121,300 ※3 87,729
    貸倒引当金 △855 △980
    流動資産合計 1,349,264 1,262,942
    固定資産
    有形固定資産
    建物及び構築物(純額) ※1,※3 117,412 ※1,※3 125,752
    機械、運搬具及び工具器具備品(純額) ※1,※3 17,526 ※1,※3 15,960
    土地 ※2,※3 223,651 ※2,※3 232,311
    建設仮勘定 26,165 37,388
    その他(純額) ※1 6,292 ※1 6,542
    有形固定資産合計 391,049 417,955
    無形固定資産 11,548 11,330
    投資その他の資産
    投資有価証券 ※3,※4,※5 309,623 ※3,※4,※5 350,351
    長期貸付金 ※3 50,012 ※3 62,953
    退職給付に係る資産 642 1,534
    繰延税金資産 18,635 8,032
    その他 ※5 44,836 ※5 52,910
    貸倒引当金 △3,503 △3,203
    投資その他の資産合計 420,246 472,578
    固定資産合計 822,843 901,863
    資産合計 2,172,108 2,164,806
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    負債の部
    流動負債
    支払手形・工事未払金等 520,653 445,589
    短期借入金 ※3,※10 151,459 ※3 143,416
    コマーシャル・ペーパー 45,000
    1年内償還予定の社債 10,000
    未払法人税等 30,597 27,623
    未成工事受入金 162,087 146,103
    開発事業等受入金 13,553 12,170
    完成工事補償引当金 12,824 13,465
    工事損失引当金 ※7 12,515 ※7 14,119
    役員賞与引当金 153 142
    その他 176,565 177,448
    流動負債合計 1,125,410 990,080
    固定負債
    社債 50,000 40,000
    長期借入金 ※3 80,425 ※3 123,616
    繰延税金負債 605 989
    再評価に係る繰延税金負債 ※2 19,859 ※2 20,689
    退職給付に係る負債 62,100 62,575
    持分法適用に伴う負債 1,205 1,205
    その他 ※3 36,482 ※3 40,844
    固定負債合計 250,678 289,919
    負債合計 1,376,088 1,280,000
    純資産の部
    株主資本
    資本金 81,447 81,447
    資本剰余金 43,367 43,271
    利益剰余金 583,303 654,128
    自己株式 △16,420 △26,172
    株主資本合計 691,697 752,675
    その他の包括利益累計額
    その他有価証券評価差額金 84,212 112,242
    繰延ヘッジ損益 △239 △659
    土地再評価差額金 ※2 19,435 ※2 21,498
    為替換算調整勘定 △1,400 △10,352
    退職給付に係る調整累計額 △1,918 △565
    その他の包括利益累計額合計 100,089 122,163
    非支配株主持分 4,233 9,967
    純資産合計 796,020 884,806
    負債純資産合計 2,172,108 2,164,806
    ②【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
    【連結損益計算書】
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    売上高
    完成工事高 ※1 1,791,118 ※1 1,673,594
    開発事業等売上高 219,633 233,582
    売上高合計 2,010,751 1,907,176
    売上原価
    完成工事原価 ※2,※5 1,584,538 ※2,※5 1,477,579
    開発事業等売上原価 ※3 178,091 ※3 188,179
    売上原価合計 1,762,630 1,665,759
    売上総利益
    完成工事総利益 206,579 196,014
    開発事業等総利益 41,541 45,402
    売上総利益合計 248,121 241,417
    販売費及び一般管理費 ※4,※5 116,134 ※4,※5 114,118
    営業利益 131,987 127,298
    営業外収益
    受取利息 4,312 4,504
    受取配当金 7,122 6,253
    持分法による投資利益 1,490 3,527
    開発事業出資利益 5,038 1,627
    その他 3,806 3,057
    営業外収益合計 21,769 18,969
    営業外費用
    支払利息 3,502 2,657
    貸倒引当金繰入額 210
    匿名組合投資損失 911 911
    その他 2,696 2,759
    営業外費用合計 7,110 6,538
    経常利益 146,645 139,729
    特別利益
    固定資産売却益 ※6 640 ※6 2,375
    投資有価証券売却益 855 8,129
    投資有価証券評価益 321 9
    独占禁止法関連損失引当金戻入額 2,900
    為替換算調整勘定取崩額 1,135
    特別利益合計 5,854 10,514
    特別損失
    固定資産売却損 ※7 3 ※7 6
    固定資産除却損 ※8 1,073 ※8 293
    固定資産圧縮損 12
    投資有価証券売却損 59 17
    投資有価証券評価損 1,674 3,699
    減損損失 ※9 14 ※9 946
    訴訟和解金 28 33
    特別損失合計 2,866 4,997
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    税金等調整前当期純利益 149,634 145,247
    法人税、住民税及び事業税 49,669 47,459
    法人税等調整額 △3,821 △979
    法人税等合計 45,847 46,479
    当期純利益 103,786 98,767
    非支配株主に帰属する当期純利益 544 245
    親会社株主に帰属する当期純利益 103,242 98,522
    【連結包括利益計算書】
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    当期純利益 103,786 98,767
    その他の包括利益
    その他有価証券評価差額金 △26,766 28,023
    繰延ヘッジ損益 124 △429
    土地再評価差額金 830
    為替換算調整勘定 △1,485 △9,796
    退職給付に係る調整額 △111 1,369
    持分法適用会社に対する持分相当額 △190 294
    その他の包括利益合計 ※1 △27,599 ※1 19,461
    包括利益 76,187 118,229
    (内訳)
    親会社株主に係る包括利益 75,672 118,533
    非支配株主に係る包括利益 515 △304
    ③【連結株主資本等変動計算書】

      前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
    当期首残高 81,447 43,267 507,094 △6,641 625,167
    在外関係会社の会計基準の改正等に伴う累積的影響額 △739 △739
    会計方針の変更を反映した当期首残高 81,447 43,267 506,354 △6,641 624,427
    当期変動額
    非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
    剰余金の配当 △26,306 △26,306
    親会社株主に帰属する当期純利益 103,242 103,242
    自己株式の取得 △10,007 △10,007
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 100 228 328
    土地再評価差額金の取崩 12 12
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 100 76,948 △9,779 67,269
    当期末残高 81,447 43,367 583,303 △16,420 691,697
    その他の包括利益累計額 非支配株主持分 純資産合計
    その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 為替換算調整勘定 退職給付に係る調整累計額 その他の包括利益累計額合計
    当期首残高 111,417 △371 18,618 249 △1,802 128,110 3,646 756,924
    在外関係会社の会計基準の改正等に伴う累積的影響額 △438 △438 △5 △1,183
    会計方針の変更を反映した当期首残高 110,978 △371 18,618 249 △1,802 127,671 3,640 755,740
    当期変動額
    非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
    剰余金の配当 △26,306
    親会社株主に帰属する当期純利益 103,242
    自己株式の取得 △10,007
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 328
    土地再評価差額金の取崩 817 817 830
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △26,766 131 △1,649 △115 △28,400 592 △27,807
    当期変動額合計 △26,766 131 817 △1,649 △115 △27,582 592 40,279
    当期末残高 84,212 △239 19,435 △1,400 △1,918 100,089 4,233 796,020

      当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
    当期首残高 81,447 43,367 583,303 △16,420 691,697
    在外関係会社の会計基準の改正等に伴う累積的影響額
    会計方針の変更を反映した当期首残高 81,447 43,367 583,303 △16,420 691,697
    当期変動額
    非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 △147 △147
    剰余金の配当 △25,634 △25,634
    親会社株主に帰属する当期純利益 98,522 98,522
    自己株式の取得 △10,006 △10,006
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 51 255 307
    土地再評価差額金の取崩 △2,062 △2,062
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 △95 70,825 △9,751 60,978
    当期末残高 81,447 43,271 654,128 △26,172 752,675
    その他の包括利益累計額 非支配株主持分 純資産合計
    その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 為替換算調整勘定 退職給付に係る調整累計額 その他の包括利益累計額合計
    当期首残高 84,212 △239 19,435 △1,400 △1,918 100,089 4,233 796,020
    在外関係会社の会計基準の改正等に伴う累積的影響額
    会計方針の変更を反映した当期首残高 84,212 △239 19,435 △1,400 △1,918 100,089 4,233 796,020
    当期変動額
    非支配株主との取引に係る親会社の持分変動 0 0 △0 △147
    剰余金の配当 △25,634
    親会社株主に帰属する当期純利益 98,522
    自己株式の取得 △10,006
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 307
    土地再評価差額金の取崩 2,062 2,062
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 28,030 △419 △8,952 1,353 20,011 5,734 25,745
    当期変動額合計 28,030 △419 2,062 △8,952 1,353 22,074 5,733 88,786
    当期末残高 112,242 △659 21,498 △10,352 △565 122,163 9,967 884,806
    ④【連結キャッシュ・フロー計算書】
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー
    税金等調整前当期純利益 149,634 145,247
    減価償却費 19,962 19,080
    減損損失 14 946
    貸倒引当金の増減額(△は減少) 112 353
    完成工事補償引当金の増減額(△は減少) 122 687
    工事損失引当金の増減額(△は減少) △336 1,604
    独占禁止法関連損失引当金の増減額(△は減少) △2,900
    退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 1,769 2,460
    退職給付に係る資産の増減額(△は増加) 24 △891
    受取利息及び受取配当金 △11,434 △10,757
    支払利息 3,502 2,657
    持分法による投資損益(△は益) △1,490 △3,527
    固定資産除売却損益(△は益) 435 △2,075
    投資有価証券売却損益(△は益) △796 △8,111
    投資有価証券評価損益(△は益) 1,353 3,689
    為替換算調整勘定取崩額 △1,135
    売上債権の増減額(△は増加) △33,297 128,684
    販売用不動産の増減額(△は増加) 19,481 18,207
    未成工事支出金の増減額(△は増加) △11,784 8,592
    開発事業支出金の増減額(△は増加) △41,996 △69,007
    その他のたな卸資産の増減額(△は増加) 3,255 1,095
    仕入債務の増減額(△は減少) △8,691 △72,153
    未成工事受入金及び開発事業等受入金の増減額(△は減少) 15,263 △16,131
    その他 △12,372 39,732
    小計 88,695 190,381
    利息及び配当金の受取額 10,307 15,722
    利息の支払額 △3,452 △2,705
    法人税等の支払額 △36,687 △50,300
    独占禁止法関連の支払額 △5,801
    営業活動によるキャッシュ・フロー 53,061 153,097
    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    投資活動によるキャッシュ・フロー
    定期預金の純増減額(△は増加) △60 730
    有形固定資産の取得による支出 △81,159 △46,361
    有形固定資産の売却による収入 5,522 4,219
    無形固定資産の取得による支出 △2,698 △2,985
    投資有価証券の取得による支出 △14,595 △13,305
    投資有価証券の売却等による収入 799 10,376
    連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出 ※2 △376
    貸付けによる支出 △16,617 △35,492
    貸付金の回収による収入 4,074 26,012
    その他 3,298 △8,628
    投資活動によるキャッシュ・フロー △101,813 △65,434
    財務活動によるキャッシュ・フロー
    短期借入金の純増減額(△は減少) 14,950 35,088
    コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少) 10,000 △45,000
    長期借入れによる収入 24,760 62,964
    長期借入金の返済による支出 △30,833 △60,165
    社債の発行による収入 10,000
    リース債務の返済による支出 △3,369 △2,001
    自己株式の取得による支出 △10,007 △10,006
    配当金の支払額 △26,306 △25,634
    非支配株主からの出資受入による収入 683 7,337
    非支配株主への配当金の支払額 △691 △1,450
    連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出 △240
    その他 △53
    財務活動によるキャッシュ・フロー △10,866 △39,110
    現金及び現金同等物に係る換算差額 △186 △3,208
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △59,805 45,344
    現金及び現金同等物の期首残高 315,451 255,646
    現金及び現金同等物の期末残高 ※1 255,646 ※1 300,991
    【注記事項】
    (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)

    1  連結の範囲に関する事項

    (1) 連結子会社数142社

    主要な連結子会社名

    「第1  企業の概況  4  関係会社の状況」に記載のとおり。

    なお、当連結会計年度から、OK大宮開発合同会社を営業者とする匿名組合及びカジマ ヨーロッパ リミテッドの連結子会社1社について、株式又は持分の取得により子会社となったため、新たに連結の範囲に含めることとした。カジマ ユー エス エー インコーポレーテッドの連結子会社2社及びカジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッドの連結子会社1社は清算したため、連結の範囲から除外し、またカジマ ヨーロッパ リミテッドの連結子会社1社について、持分の売却により関連会社となったため、連結の範囲から除外し持分法を適用することとした。 (2) 主要な非連結子会社名

     ㈱アルテス、日本海上工事㈱、㈱鹿島出版会

    非連結子会社は、いずれも小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等は、いずれも連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないため、連結の範囲から除外している。 (3) 開示対象特別目的会社

    開示対象特別目的会社の概要、開示対象特別目的会社を利用した取引の概要及び開示対象特別目的会社との取引金額等については、「開示対象特別目的会社関係」として記載している。 

    2  持分法の適用に関する事項

    (1) すべての非連結子会社(35社)及び関連会社(84社)に対する投資について、持分法を適用している。

    主要な非連結子会社名

    「1  連結の範囲に関する事項 (2)主要な非連結子会社名」に記載のとおり。

    主要な関連会社名

    「第1  企業の概況  4  関係会社の状況」に記載のとおり。

    なお、当連結会計年度から、株式の取得により子会社となった1社、持分の取得により関連会社となった5社及び持分の売却により連結の範囲から除外した関連会社1社について、新たに持分法を適用している。また、持分を売却した関連会社2社及び清算した関連会社2社について、持分法適用の範囲から除外した。 (2) その他

    持分法適用会社の投資差額(負の投資差額を除く)については、その効果の及ぶ期間にわたって、均等償却を行っている。 3  連結子会社の事業年度等に関する事項

    連結子会社のうちカジマ ユー エス エー インコーポレーテッド、カジマ ヨーロッパ リミテッド、カジマ アジア パシフィック ホールディングス ピー ティー イー リミテッド及びカジマ オーストラリア ピー ティー ワイ リミテッド他127社の決算日は12月31日である。連結財務諸表の作成にあたっては、同決算日現在の財務諸表を使用している。ただし、同決算日から連結決算日3月31日までの期間に発生した重要な取引については、連結上必要な調整を行っている。上記以外の連結子会社の事業年度は連結財務諸表提出会社と同一である。  4  会計方針に関する事項

    (1) 重要な資産の評価基準及び評価方法

    ①  有価証券

    その他有価証券
    時価のあるもの 決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
    時価のないもの
    債券その他 償却原価法(定額法)移動平均法による原価法

    ② デリバティブ 原則として時価法

    ③  たな卸資産

    販売用不動産 個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
    未成工事支出金 個別法による原価法
    開発事業支出金 個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)

    ただし、一部の在外連結子会社は、所在地国の会計基準に従い、販売用不動産、未成工事支出金及び開発事業支出金について個別法による低価法を適用している。

    (2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法

    ①  有形固定資産(リース資産及び使用権資産を除く)

    国内連結会社は、主として定率法によっている。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については、定額法によっている。なお、耐用年数及び残存価額については、法人税法に規定する方法と同一の基準によっている。

    在外連結子会社は、主として見積耐用年数に基づく定額法によっている。

    ②  無形固定資産(リース資産及び使用権資産を除く)

    定額法によっている。

    なお、国内連結会社は、自社利用のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法によっている。

    ③  リース資産

    所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産

    リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっている。

    ④ 使用権資産

    リース期間又は当該資産の耐用年数のうち、いずれか短い方の期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっている。

    (3) 重要な引当金の計上基準

    ①  貸倒引当金

    国内連結会社は、債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上している。

    在外連結子会社は、貸倒見積額を計上している。

    ②  完成工事補償引当金

    完成工事に係る瑕疵担保等の費用に備えるため、当連結会計年度の完成工事高に対し、前2連結会計年度の実績率を基礎に将来の支出見込を勘案して計上している。

    ③  工事損失引当金

    受注工事に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における未引渡工事の損失見込額を計上している。

    ④  役員賞与引当金

    一部の国内連結子会社は、取締役の賞与の支出に備えるため、当連結会計年度における支給見込額を計上している。

    (4) 退職給付に係る会計処理の方法

    退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっている。

    数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理又は費用の減額処理をすることとしている。

    一部の在外連結子会社については、所在地国の会計基準に従い、当連結会計年度末における見込額に基づき、退職給付債務の額を計上している。

    (5) 重要な収益及び費用の計上基準

    完成工事高及び完成工事原価の計上基準

    完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗度の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用している。

    在外連結子会社は、所在地国の会計基準に従い、主として工事進行基準を適用している。

    (6) 重要なヘッジ会計の方法

    ①  ヘッジ会計の方法

    原則として繰延ヘッジ処理によっている。

    なお、為替予約及び通貨スワップについては振当処理の要件を満たしている場合は振当処理に、金利スワップについては特例処理の要件を満たしている場合は特例処理によっている。

    ②  ヘッジ手段とヘッジ対象

    (ヘッジ手段) (ヘッジ対象)
    為替予約 外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
    通貨スワップ 外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
    金利スワップ 借入金及び社債等

    ③  ヘッジ方針

    主として当社の内部規程である「デリバティブ取引の取扱基準」及び「リスク管理要領書」に基づき、為替変動リスク及び金利変動リスクをヘッジしている。

    ④  ヘッジ有効性評価の方法

    為替予約及び通貨スワップについては、ヘッジ対象とヘッジ手段の重要な条件が一致していることを事前テストで確認し、また四半期毎に当該条件に変更がないことを事後テストで確認している。

    なお、外貨建予定取引については、過去の取引実績等を総合的に勘案し、取引の実行可能性が極めて高いことを事前テスト及び事後テストで確認している。

    金利スワップについては、事前テスト及び事後テストにより、ヘッジ対象とヘッジ手段の過去の変動累計(おおむね5年間程度)を比率分析によって評価し、ヘッジ有効性を確認している。

    ただし、ヘッジ手段とヘッジ対象に関する重要な条件が同一であり、ヘッジ開始時及びその後も継続して相場変動又はキャッシュ・フロー変動を完全に相殺するものと想定することができる場合には、有効性の判定は省略している。

    ⑤  その他

    信用リスク極小化のため、デリバティブ取引の契約先はいずれも信用力の高い国内外の金融機関に限定している。

    (7) のれんの償却方法及び償却期間

    効果の及ぶ期間にわたって、均等償却を行っている。

    (8) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

    手許現金、随時引出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヵ月以内に償還期限の到来する短期投資からなる。

    (9) 未適用の会計基準等

    「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)

    「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2021年3月26日)

    ①  概要

    収益認識に関する包括的な会計基準である。収益は、次の5つのステップを適用し認識される。

    ステップ1:顧客との契約を識別する。

    ステップ2:契約における履行義務を識別する。

    ステップ3:取引価格を算定する。

    ステップ4:契約における履行義務に取引価格を配分する。

    ステップ5:履行義務を充足した時に又は充足するにつれて収益を認識する。

    ②  適用予定日

    2022年3月期の期首から適用する予定である。

    ③  当該会計基準等の適用による影響

    2022年3月期の期首において、利益剰余金が概算で13億円増加する見込みである。

    「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日)

    「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2019年7月4日)

    「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 2019年7月4日)

    「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号 2019年7月4日)

    「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第19号 2020年3月31日)

    ①  概要

    国際的な会計基準の定めとの比較可能性を向上させるため、「時価の算定に関する会計基準」及び「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(以下「時価算定会計基準等」という。)が開発され、時価の算定方法に関するガイダンス等が定められた。時価算定会計基準等は次の項目の時価に適用される。

    ・「金融商品に関する会計基準」における金融商品

    ・「棚卸資産の評価に関する会計基準」におけるトレーディング目的で保有する棚卸資産

    また「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」が改訂され、金融商品の時価のレベルごとの内訳等の注記事項が定められた。

    ②  適用予定日

    2022年3月期の期首から適用する予定である。

    ③  当該会計基準等の適用による影響

    連結財務諸表に与える影響は、軽微となる見込みである。

    (10) その他連結財務諸表作成のための重要な事項

    ①  支払利息の資産の取得原価への算入に関する注記

    支払利息は期間費用として処理している。

    ただし、在外連結子会社は、所在地国の会計基準に従い、不動産開発事業等に要した資金に対する支払利息を販売用不動産及び開発事業支出金の取得原価に算入している。

    なお、前連結会計年度における算入額は607百万円であり、当連結会計年度における算入額は1,047百万円である。

    ②  消費税及び地方消費税に相当する額の会計処理

    税抜方式によっている。

    ③  連結納税制度の適用

    連結納税制度を適用している。

    ④ 連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用

    当社及び一部の国内連結子会社は、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設されたグループ通算制度への移行及びグループ通算制度への移行にあわせて単体納税制度の見直しが行われた項目については、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応報告第39号 2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2018年2月16日)第44項の定めを適用せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額について、改正前の税法の規定に基づいている。

    ⑤ 関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続

    当社及び一部の国内連結子会社は、複数の企業が一つの建設工事等を受注・施工することを目的に組成する共同企業体(ジョイントベンチャー)については、個別の組織体として認識せず、共同企業体に対する出資割合に応じて自社の会計に取り込む方法により完成工事高及び完成工事原価を計上している。 

    (追加情報)

     (「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の適用)

    「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号 2020年3月31日)を当連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から適用し、「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」を記載している。

    (重要な会計上の見積り)

    工事進行基準に係る工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度の見積り

    1 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額

    (単位:百万円)

    当連結会計年度
    工事進行基準による完成工事高 1,551,819
    工事進行基準による完成工事原価 1,375,920
    工事損失引当金 14,119

    2 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    工事進行基準による完成工事高については、工事原価総額を基礎として当連結会計年度末までの実際発生原価に応じた工事進捗度に工事収益総額を乗じて算定している。

    工事収益総額及び工事原価総額の見積りについては、工事着工段階において実行予算を編成し、着工後の各決算期末においては工事の現況を踏まえて見直しを実施するとともに、工事進捗度については、各決算期末において原価比例法に基づき見積もっている。

    当該見積りは、今後の工事の進捗に伴い、施工中の工法変更や施工範囲の変更等に伴う設計変更・追加契約の締結、資材・外注費等に係る市況の変動及び条件変更に伴う外注費の変動等によって影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の金額に重要な影響を及ぼす可能性がある。

    (表示方法の変更)

     (連結損益計算書関係)

    「持分法による投資利益」については、前連結会計年度において営業外収益の「その他」に含めて表示していたが、営業外収益総額の100分の10を超えることとなったため、当連結会計年度から区分掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

    この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、営業外収益の「その他」に表示していた5,296百万円は、「持分法による投資利益」1,490百万円、「その他」3,806百万円として組み替えている。

     (連結キャッシュ・フロー計算書関係)

    「持分法による投資損益(△は益)」については、前連結会計年度において営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含めて表示していたが、連結損益計算書における表示方法を変更したことにより、当連結会計年度から区分掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

    この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」に表示していた△13,863百万円は、「持分法による投資損益(△は益)」△1,490百万円、「その他」△12,372百万円として組み替えている。

    「定期預金の純増減額(△は増加)」については、前連結会計年度において投資活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含めて表示していたが、金額的重要性が増したため、当連結会計年度から区分掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

    この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、投資活動によるキャッシュ・フローの「その他」に表示していた3,237百万円は、「定期預金の純増減額(△は増加)」△60百万円、「その他」3,298百万円として組み替えている。

    「非支配株主からの出資受入による収入」及び「非支配株主への配当金の支払額」については、前連結会計年度において財務活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含めて表示していたが、金額的重要性が増したため、当連結会計年度から区分掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

    この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、財務活動によるキャッシュ・フローの「その他」に表示していた△61百万円は、「非支配株主からの出資受入による収入」683百万円、「非支配株主への配当金の支払額」△691百万円、「その他」△53百万円として組み替えている。

     (「会計上の見積りの開示に関する会計基準」の適用)

    「会計上の見積りの開示に関する会計基準」(企業会計基準第31号 2020年3月31日)を当連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から適用し、連結財務諸表に重要な会計上の見積りに関する注記を記載した。

    ただし、当該注記においては、当該会計基準第11項ただし書きに定める経過的な取扱いに従って、前連結会計年度に係る内容については記載していない。

    (連結貸借対照表関係)

    ※1 有形固定資産の減価償却累計額

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    322,274 百万円 327,861 百万円

    ※2 当社及び国内連結子会社1社は、土地の再評価に関する法律(平成10年3月31日公布  法律第34号)に基づき、事業用土地の再評価を行い、再評価差額に係る税効果相当額を「再評価に係る繰延税金負債」として負債の部に、税効果相当額控除後の再評価差額を「土地再評価差額金」として純資産の部に計上している。

    ・再評価の方法

    土地の再評価に関する法律施行令(平成10年3月31日公布  政令第119号)第2条第4号に定める地価税法(平成3年法律第69号)第16条に規定する地価税の課税価格の計算の基礎となる土地の価額を算定するために国税庁長官が定めて公表した方法により算定した価額に合理的な調整を行って算定する方法及び同条第5号に定める不動産鑑定士による鑑定評価によっている。

    ・再評価を行った年月日      2002年3月31日

    ※3  担保に供している資産及び対応する債務

    前連結会計年度(2020年3月31日)

    担保に供している資産 対応する債務
    区分 金額(百万円) 区分 金額(百万円)
    受取手形・完成工事未収入金等 736 短期借入金 12,694
    販売用不動産 20,801 長期借入金 14,350
    開発事業支出金 23,739 固定負債「その他」(長期預り金) 3
    建物及び構築物 687
    機械、運搬具及び工具器具備品 4
    土地 70
    流動資産「その他」(短期貸付金) 116 (注)1
    投資有価証券 6,398 (注)2
    3 (注)3
    0 (注)4
    長期貸付金 888 (注)1

    (注)1  関連会社(14社)と金融機関及び連結子会社の出資先(1社)と金融機関との間で締結したシン
    ジケーション・ローン契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、劣後ローン債権
    根譲渡担保権設定契約等を締結している。

    なお、短期貸付金は、関連会社(13社)及び連結子会社の出資先(1社)への長期貸付金のうち
    1年以内の回収予定額である。

    (注)2  関連会社(30社)と金融機関並びに当社及び連結子会社の出資先(4社)と金融機関との間で締
    結した限度貸付契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等
    を締結している。

    (注)3  非連結子会社(1社)と得意先との間で締結した定期借地権設定契約等に基づく一切の債務を
    担保するために、質権設定契約を締結している。

    (注)4  当社の出資先(1社)並びに出資先の株主及び得意先の間で締結した基本契約等に基づく同社
    の一切の義務の履行を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    当連結会計年度(2021年3月31日)

    担保に供している資産 対応する債務
    区分 金額(百万円) 区分 金額(百万円)
    受取手形・完成工事未収入金等 689 短期借入金 4,070
    販売用不動産 45,447 長期借入金 44,761
    開発事業支出金 22,218 固定負債「その他」(長期預り金) 2
    建物及び構築物 622
    機械、運搬具及び工具器具備品 5
    土地 58
    流動資産「その他」(短期貸付金) 76 (注)1
    投資有価証券 6,957 (注)2
    3 (注)3
    0 (注)4
    長期貸付金 811 (注)1

    (注)1  関連会社(13社)と金融機関及び連結子会社の出資先(1社)と金融機関との間で締結したシン
    ジケーション・ローン契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、劣後ローン債権
    根譲渡担保権設定契約等を締結している。

    なお、短期貸付金は、関連会社(12社)及び連結子会社の出資先(1社)への長期貸付金のうち
    1年以内の回収予定額である。

    (注)2  関連会社(30社)と金融機関並びに当社及び連結子会社の出資先(4社)と金融機関との間で締
    結した限度貸付契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等
    を締結している。

    (注)3  非連結子会社(1社)と得意先との間で締結した定期借地権設定契約等に基づく一切の債務を
    担保するために、質権設定契約を締結している。

    (注)4  当社の出資先(1社)並びに出資先の株主及び得意先の間で締結した基本契約等に基づく同社
    の一切の義務の履行を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    ※4  このうち、有価証券消費貸借契約に基づく貸付は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    213 百万円 244 百万円

    ※5  このうち、非連結子会社及び関連会社に対する金額は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    投資有価証券(株式) 52,587 48,936
    投資有価証券(その他の有価証券) 12,338 13,541
    投資その他の資産「その他」(出資金) 1,329 1,348

    6  偶発債務

    下記の会社等の銀行借入金等について保証を行っている。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)

    百万円 百万円
    関係会社
    男鹿風力発電㈱ 2,287 2,096
    その他 20 20
    小計 2,307 2,117
    その他
    Creative Village SHP Owner, LLC 1,864 1,761
    Pegasus Hotel, LLC 998 1,093
    その他 6,620 8,013
    小計 9,483 10,868
    11,791 12,986

    なお、再保証のある保証債務については、当社グループの負担額を記載している。

    ※7  損失の発生が見込まれる工事契約に係るたな卸資産は、これに対応する工事損失引当金と相殺せずに両建てで表示している。

    工事損失引当金に対応するたな卸資産の額

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    未成工事支出金 4,977 百万円 2,040 百万円

    ※8  債権流動化による完成工事未収入金の譲渡高

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    48,922 百万円

      9  当社は、緊急時における資金調達手段を確保するため、取引銀行の協調融資方式によるコミットメントライン契約を締結している。

    連結会計年度末における契約極度額及び本契約に基づく借入未実行残高等は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    契約極度額 150,000 250,000
    借入実行残高
    差引額(借入未実行残高) 150,000 250,000

    ※10  このうち、純資産、有利子負債等に係る財務制限条項が付されている借入金の残高は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    短期借入金 15,000 百万円
    (連結損益計算書関係)

    ※1 このうち、工事進行基準による完成工事高は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    1,660,126 百万円 1,551,819 百万円

    ※2 完成工事原価に含まれる工事損失引当金繰入額は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    1,444 百万円 8,664 百万円

    ※3 期末たな卸高は収益性の低下に伴う簿価切下後の金額であり、次のたな卸資産評価損が売上原価に含まれている。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    240 百万円 220 百万円

    ※4 このうち、主要な費目及び金額は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    従業員給料手当 43,520 43,502
    調査研究費 15,784 14,133
    退職給付費用 1,935 1,878
    貸倒引当金繰入額 332 96
    役員賞与引当金繰入額 153 133

    ※5 一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    16,442 百万円 15,029 百万円

    ※6 固定資産売却益の内訳は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    土地 63 1,383
    建物及び構築物 417 909
    その他 159 83
    640 2,375

    ※7 固定資産売却損の内訳は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    土地 3
    その他 3 3
    3 6

    ※8 固定資産除却損の内訳は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    建物及び構築物 581 245
    その他 492 48
    1,073 293

    ※9 減損損失

    当社グループは、以下の資産又は資産グループについて減損損失を計上している。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日 至  2020年3月31日)

    重要性が乏しいため、記載を省略している。

    当連結会計年度(自  2020年4月1日 至  2021年3月31日)

    用途 種類 場所 件数
    事業用資産 建物 米国 ニューヨーク州 1件
    賃貸用資産 建設仮勘定 長野県 1件

    減損損失を認識した事業用資産及び賃貸用資産については、それぞれ個別の物件毎にグルーピングしている。
     事業用資産及び賃貸用資産の不動産価格の下落等により、上記資産又は資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失(946百万円)として特別損失に計上している。その内訳は、事業用資産622百万円、賃貸用資産323百万円である。

    なお、当該資産又は資産グループの回収可能価額は正味売却価額により測定しており、正味売却価額は、主として不動産鑑定評価基準に基づく評価額から処分費用見込額を差引いて算定している。

    (連結包括利益計算書関係)

    ※1 その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    その他有価証券評価差額金 百万円 百万円
    当期発生額 △40,191 44,202
    組替調整額 1,679 △3,883
    税効果調整前 △38,512 40,318
    税効果額 11,746 △12,295
    その他有価証券評価差額金 △26,766 28,023
    繰延ヘッジ損益
    当期発生額 199 △888
    組替調整額 △51 481
    税効果調整前 147 △406
    税効果額 △23 △22
    繰延ヘッジ損益 124 △429
    土地再評価差額金
    当期発生額
    組替調整額
    税効果調整前
    税効果額 830
    土地再評価差額金 830
    為替換算調整勘定
    当期発生額 △349 △9,772
    組替調整額 △1,135 △23
    税効果調整前 △1,485 △9,796
    税効果額
    為替換算調整勘定 △1,485 △9,796
    退職給付に係る調整額
    当期発生額 △342 1,613
    組替調整額 206 329
    税効果調整前 △136 1,943
    税効果額 25 △574
    退職給付に係る調整額 △111 1,369
    持分法適用会社に対する持分相当額
    当期発生額 △248 123
    組替調整額 50 114
    資産の取得原価調整額 7 56
    持分法適用会社に対する持分相当額 △190 294
    その他の包括利益合計 △27,599 19,461
    (連結株主資本等変動計算書関係)

    前連結会計年度(自  2019年4月1日  至  2020年3月31日)

    1  発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項

    株式の種類 当連結会計年度期首株式数(千株) 当連結会計年度増加株式数(千株) 当連結会計年度減少株式数(千株) 当連結会計年度末株式数(千株)
    発行済株式 普通株式 528,656 528,656
    自己株式 普通株式 9,748 6,547 218 16,077

    (注)1  自己株式(普通株式)の増加6,547千株は、取締役会決議に基づく自己株式の取得による増加6,542千株及び単元未満株式の買取りによる増加5千株によるものである。

        2  自己株式(普通株式)の減少218千株は、取締役会決議に基づく譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分によるものである。

    2  配当に関する事項

    (1) 配当金支払額
    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2019年6月25日 普通株式 13,516 26.00 2019年3月31日 2019年6月26日
    定時株主総会
    2019年11月12日 普通株式 12,838 25.00 2019年9月30日 2019年12月3日
    取締役会

    (注)  配当金の総額と連結株主資本等変動計算書における剰余金の配当の額との差異は、関連会社が保有する当社株式に対する配当のうち、持分相当額を控除していることによるものである。

    (2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 配当の原資 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2020年6月25日 普通株式 12,838 利益剰余金 25.00 2020年3月31日 2020年6月26日
    定時株主総会

    当連結会計年度(自  2020年4月1日  至  2021年3月31日)

    1  発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項

    株式の種類 当連結会計年度期首株式数(千株) 当連結会計年度増加株式数(千株) 当連結会計年度減少株式数(千株) 当連結会計年度末株式数(千株)
    発行済株式 普通株式 528,656 528,656
    自己株式 普通株式 16,077 7,474 243 23,308

    (注)1  自己株式(普通株式)の増加7,474千株は、取締役会決議に基づく自己株式の取得による増加7,468千株及び単元未満株式の買取りによる増加5千株によるものである。

        2  自己株式(普通株式)の減少243千株は、取締役会決議に基づく譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分によるものである。

    2  配当に関する事項

    (1) 配当金支払額

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2020年6月25日 普通株式 12,838 25.00 2020年3月31日 2020年6月26日
    定時株主総会
    2020年11月10日 普通株式 12,844 25.00 2020年9月30日 2020年12月2日
    取締役会

    (注)  配当金の総額と連結株主資本等変動計算書における剰余金の配当の額との差異は、関連会社が保有する当社株式に対する配当のうち、持分相当額を控除していることによるものである。

    (2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

    決議 株式の種類 配当金の総額(百万円) 配当の原資 1株当たり配当額(円) 基準日 効力発生日
    2021年6月25日 普通株式 14,682 利益剰余金 29.00 2021年3月31日 2021年6月28日
    定時株主総会
    (連結キャッシュ・フロー計算書関係)

    ※1 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    現金預金勘定 262,963 307,633
    預入期間が3ヵ月を超える定期預金 △7,317 △6,642
    現金及び現金同等物 255,646 300,991

    ※2 株式又は持分の取得により新たに連結子会社となった会社の資産及び負債の主な内訳

    前連結会計年度(自  2019年4月1日 至  2020年3月31日)

    株式の取得により新たに連結子会社となった会社の連結開始時の資産及び負債の内訳並びに当該会社株式の取得価額と取得による支出(純額)との関係は次のとおりである。

    百万円
    流動資産 385
    固定資産 324
    のれん 117
    流動負債 △119
    非支配株主持分 △82
    株式の取得価額 624
    現金及び現金同等物 △247
    差引:取得による支出 376
    (リース取引関係)

    オペレーティング・リース取引

    オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料

    借主側

    (百万円)

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    1年内 7,180 7,702
    1年超 43,006 36,185
    合計 50,187 43,888

    貸主側

    (百万円)

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    1年内 13,947 15,907
    1年超 59,739 98,672
    合計 73,687 114,579
    (金融商品関係)

    1  金融商品の状況に関する事項

    (1) 金融商品に対する取組方針

    当社グループは、一時的な余剰資金が発生した場合などにおいて、預金等の安全性の高い金融資産に限定して運用しており、また、主に建設事業・開発事業等を行うための資金計画等に照らして、必要な資金を銀行借入や、コマーシャル・ペーパー及び社債発行により調達している。デリバティブ取引は、実需に伴う取引に限定して実施することを原則とし、投機的な取引は行わない方針である。

    (2) 金融商品の内容及びそのリスク並びにリスク管理体制

    営業債権である受取手形・完成工事未収入金等は、顧客及び取引先の信用リスクに晒されている。当該リスクに関しては、与信管理を徹底し、主に工事入手時に顧客の信用調査を実施し、また入手後も、信用状況を適時に把握する体制をとっている。
     営業債務である支払手形・工事未払金等は、1年以内の支払期日である。
     有価証券及び投資有価証券は、市場価格の変動等のリスクに晒されているが、定期的に時価を把握する体制をとっている。
     借入金、コマーシャル・ペーパー及び社債は、主に建設事業・開発事業等に必要な資金の調達を目的としたものである。
     デリバティブ取引は、通貨関連では、将来発生する外貨建資金需要及び回収に関して、将来の取引市場での為替相場の変動リスクを回避する目的で、為替予約取引及び通貨スワップ取引を行っている。また、金利関連では、金利変動リスクを回避する目的で、金利スワップ取引及びそれに関連した取引を行っている。デリバティブ取引の契約先はいずれも信用度の高い国内外の金融機関に限られており、取引の相手方の債務不履行による損失の発生は予想していない。なお、デリバティブ取引は主として、当社のデリバティブ取引の目的、範囲、取組方針、所管及び実行、リスク管理体制を明記した内部規程である「デリバティブ取引の取扱基準」及び「リスク管理要領書」に則って執行しており、当該基準に記載のない目的でデリバティブ取引を行っていない。なお、ヘッジ会計の方法については、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」の「4 会計方針に関する事項 (6) 重要なヘッジ会計の方法」に記載している。
     また、資金調達に係る流動性リスクに対応するため、コミットメントラインを設定し、リスクを管理している。

    (3) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明

    金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれている。当該価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該価額が変動することがある。また、「デリバティブ取引関係」注記におけるデリバティブ取引に関する契約額等については、その金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクを示すものではない。

    2  金融商品の時価等に関する事項

    連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりである。なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものは、次表には含めていない((注) 2参照)。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    連結貸借対照表計上額(百万円) 時価(百万円) 差額(百万円) 連結貸借対照表計上額(百万円) 時価(百万円) 差額(百万円)
    資産
    (1) 現金預金 262,963 262,963 307,633 307,633
    (2) 受取手形・完成工事未収入金等 734,159 602,162
    貸倒引当金(※1) △497 △561
    733,661 733,739 77 601,600 601,700 100
    (3) 有価証券及び投資有価証券
    その他有価証券 230,344 230,344 271,947 271,947
    (4) 長期貸付金 50,012 62,953
    貸倒引当金(※1) △998 △822
    49,013 48,989 △24 62,131 62,070 △61
    資産計 1,275,983 1,276,036 53 1,243,312 1,243,351 38
    負債
    (1) 支払手形・工事未払金等 520,653 520,653 445,589 445,589
    (2) 短期借入金 151,459 151,459 143,416 143,416
    (3) コマーシャル・ペーパー 45,000 45,000
    (4) 1年内償還予定の社債 10,000 9,999 △1
    (5) 未払法人税等 30,597 30,597 27,623 27,623
    (6) 社債 50,000 49,931 △69 40,000 40,041 41
    (7) 長期借入金 80,425 80,290 △134 123,616 128,279 4,663
    負債計 878,136 877,932 △203 790,245 794,949 4,703
    デリバティブ取引(※2)
    ①ヘッジ会計が適用されていないもの 97 97 (326) (326)
    ②ヘッジ会計が適用されているもの 7 (82) 90 (671) (761) 89
    デリバティブ取引計 104 14 90 (997) (1,087) 89

    (※1)  受取手形・完成工事未収入金等及び長期貸付金に対応する貸倒引当金をそれぞれ控除している。

    (※2)  デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目に
    ついては、( )で示している。

    (注) 1 金融商品の時価の算定方法並びに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項

    資産

    (1) 現金預金

    預金はすべて短期であるため、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっている。

    (2) 受取手形・完成工事未収入金等

    短期間で決済されるものについては、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっている。

    回収期間が1年を超えるものについては、一定の期間ごとに区分した債権ごとに債権額を満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割り引いた現在価値によっている。

    (3) 有価証券及び投資有価証券

    有価証券は、その他有価証券として保有している。これらの時価について、株式は取引所の価格等によっており、債券は、主として取引金融機関から提示された価格によっている。また、保有目的ごとの有価証券に関する注記事項については、「有価証券関係」参照。

    (4) 長期貸付金

    長期貸付金の時価は、主として将来キャッシュ・フローを国債の利回り等適切な指標に信用スプレッドを上乗せした利率で割り引いた現在価値により算定している。また、貸倒懸念債権については、担保及び保証による回収見込額等により貸倒見積額を算定しているため、連結貸借対照表計上額から当該貸倒見積額を控除した金額をもって時価としている。

    負債

    (1) 支払手形・工事未払金等、(2) 短期借入金、(3) コマーシャル・ペーパー及び (5) 未払法人税等

    これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっている。

    (4) 1年内償還予定の社債及び (6) 社債

    社債の時価は、主として市場価格によっている。

    (7) 長期借入金

    長期借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映し、また、当社の信用状態は実行後大きく異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳簿価額によっている。固定金利によるものは、元利金の合計額を、新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定している。

    デリバティブ取引

    注記事項「デリバティブ取引関係」参照。

    (注) 2 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の連結貸借対照表計上額

    区分 前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    非上場株式等            (百万円) 5,989 6,277
    非上場優先出資証券         (百万円) (10,156) (10,156)
    10,156 10,156
    投資事業有限責任組合等への出資金  (百万円) (2,199) (2,163)
    10,673 12,136
    非連結子会社株式及び関連会社株式等 (百万円) 64,925 62,478

    これらについては、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められるものであるため、「資産(3)有価証券及び投資有価証券」には含めていない。
     なお、記載の金額には、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められる営業投資有価証券の連結貸借対照表計上額を含んでおり、( )内に内書きで示している。

    (注) 3 金銭債権及び満期がある有価証券の連結決算日後の償還予定額

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    1年以内(百万円) 1年超5年以内(百万円) 5年超10年以内(百万円) 10年超(百万円) 1年以内(百万円) 1年超5年以内(百万円) 5年超10年以内(百万円) 10年超(百万円)
    現金預金 262,963 307,633
    受取手形・完成工事未収入金等 710,383 22,988 76 711 565,110 36,318 54 679
    有価証券及び投資有価証券 その他有価証券のうち満期が あるもの
    債券
    国債・地方債等 88 434 154 276 354 126
    社債 14 218 70 1 46 178 52
    その他 8 5 18
    長期貸付金 12,435 36,621 1,184 12,205 2,366 46,086 4,585 12,282
    合計 985,891 60,268 1,486 12,918 875,432 82,956 4,819 12,961

    (注) 4 社債、長期借入金、リース債務及びその他有利子負債の連結決算日後の返済予定額

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    1年以内(百万円) 1年超2年以内(百万円) 2年超3年以内(百万円) 3年超4年以内(百万円) 4年超5年以内(百万円) 5年超(百万円) 1年以内(百万円) 1年超2年以内(百万円) 2年超3年以内(百万円) 3年超4年以内(百万円) 4年超5年以内(百万円) 5年超(百万円)
    短期借入金 99,798 133,802
    コマーシャル・ペーパー 45,000
    社債 10,000 20,000 20,000 10,000 20,000 10,000 10,000
    長期借入金 51,661 5,431 18,248 5,688 10,991 40,065 9,614 39,522 18,959 12,323 4,874 47,935
    リース債務 1,746 1,181 689 561 66 672 1,810 1,235 993 483 295 1,483
    その他有利子負債 32,625 35,794
    合計 230,831 16,613 18,938 6,250 31,057 60,738 191,021 40,758 19,952 32,807 15,169 59,419
    (有価証券関係)

    1  その他有価証券

    種類 前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    連結貸借対照表計上額(百万円) 取得原価(百万円) 差額(百万円) 連結貸借対照表計上額(百万円) 取得原価(百万円) 差額(百万円)
    (1) 連結貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの
    株式 199,050 68,252 130,797 240,899 79,028 161,871
    債券
    国債・地方債等 651 638 12 779 758 20
    社債 311 302 8 294 277 17
    その他 18 18 0
    その他 1,749 1,267 481 1,983 1,429 554
    小計 201,761 70,461 131,300 243,974 81,510 162,464
    (2) 連結貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの
    株式 28,429 39,275 △10,846 27,842 30,518 △2,676
    債券
    国債・地方債等 37 38 △0
    社債 2 2 △0
    その他 13 13 △0
    その他 99 104 △4 129 131 △1
    小計 28,582 39,433 △10,851 27,972 30,649 △2,677
    合計 230,344 109,894 120,449 271,947 112,160 159,786

    2  売却したその他有価証券

    種類 前連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日)
    売却額(百万円) 売却益の合計額(百万円) 売却損の合計額(百万円) 売却額(百万円) 売却益の合計額(百万円) 売却損の合計額(百万円)
    株式 476 59 57 9,561 6,866 11
    債券
    国債・地方債等 19 0
    社債 15 0 0 18 0 0
    その他 27 1 31 5
    合計 538 60 59 9,611 6,867 17

    3  減損処理を行った有価証券

    前連結会計年度において、その他有価証券の株式について減損処理を行い、投資有価証券評価損1,673百万円を計上しており、当連結会計年度において、その他有価証券の株式について減損処理を行い、投資有価証券評価損2,810百万円を計上している。

    (デリバティブ取引関係)
    1  ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引
    (1) 通貨関連
    区分 取引の種類 前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円) 評価損益(百万円) 契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円) 評価損益(百万円)
    市場取引以外の取引 為替予約取引
    売建
    ユーロ 134 1 1 2,141 826 △7 △7
    米ドル 299 △10 △10 1,099 84 97 97
    通貨スワップ取引
    受取円・ 1,449 1,449 106 106 2,959 △416 △416
    支払オーストラリアドル
    合計 1,883 1,449 97 97 6,199 910 △326 △326

    (注) 時価の算定方法

    取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定している。

    (2) 金利関連

    該当事項なし。

    2  ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引
    (1) 通貨関連
    ヘッジ会計の方法 取引の種類 前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    主なヘッジ対象 契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円) 主なヘッジ対象 契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円)
    原則的処理方法 為替予約取引
    買建
    米ドル 工事未払金 68 △1 工事未払金 343 9
    ユーロ 工事未払金 13 0
    タイバーツ 工事未払金 9 △0
    売建
    ユーロ 完成工事未収入金 4,618 87 72 完成工事未収入金 18,249 2,242 △681
    合計 4,695 87 70 18,607 2,242 △671

    (注) 時価の算定方法

    取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定している。

    (2) 金利関連
    ヘッジ会計の方法 取引の種類 前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    主なヘッジ対象 契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円) 主なヘッジ対象 契約額等(百万円) うち1年超(百万円) 時価(百万円)
    原則的処理方法 金利スワップ取引
    支払固定・ 短期借入金 15,012 △62
    受取変動
    金利スワップの特例処理 金利スワップ取引
    支払固定・ 短期借入金 7,481 323 △90 長期借入金 2,484 2,484 △89
    受取変動
    合計 22,493 323 △153 2,484 2,484 △89

    (注) 時価の算定方法

    取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定している。

    (退職給付関係)

    1 採用している退職給付制度の概要

    当社、国内連結子会社及び一部の在外連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、積立型、非積立型の確定給付制度を設けている。また、当社並びに一部の国内連結子会社及び在外連結子会社において、確定拠出制度を採用している。

    確定給付企業年金制度(すべて積立型制度である)では、給与と勤務期間に基づいた一時金又は年金を支給する。

    退職一時金制度(一部の連結子会社において、非積立型制度であるが、退職給付信託を設定した結果、積立型制度となっているものがある)では、退職給付として、ポイント又は給与と勤務期間に基づいた一時金を支給する。

    なお、一部の連結子会社が有する確定給付企業年金制度及び退職一時金制度は、簡便法により退職給付に係る負債及び退職給付費用を計算している。

    2 確定給付制度

    (1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く)
    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    退職給付債務の期首残高 67,529 68,888
    勤務費用 4,788 4,850
    利息費用 289 377
    数理計算上の差異の発生額 △300 △94
    退職給付の支払額 △3,953 △4,014
    簡便法から原則法への変更に伴う増加額 490
    その他 43 △83
    退職給付債務の期末残高 68,888 69,924
    (2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く)
    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    年金資産の期首残高 9,576 8,770
    期待運用収益 59 54
    数理計算上の差異の発生額 △649 1,521
    事業主からの拠出額 94 96
    退職給付の支払額 △309 △175
    年金資産の期末残高 8,770 10,266
    (3) 簡便法を適用した制度の、退職給付に係る負債(又は資産)の期首残高と期末残高の調整表
    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    退職給付に係る負債(又は資産)の期首残高 1,570 1,340
    退職給付費用 287 195
    退職給付の支払額 △137 △89
    制度への拠出額 △53 △51
    簡便法から原則法への変更に伴う減少額 △336
    その他 9 △10
    退職給付に係る負債(又は資産)の期末残高 1,340 1,383

    (注)1 前連結会計年度の退職給付に係る負債(又は資産)の期末残高は、退職給付に係る負債1,464百万円と
          退職給付に係る資産124百万円の純額である。
        2 当連結会計年度の退職給付に係る負債(又は資産)の期末残高は、退職給付に係る負債1,528百万円と
          退職給付に係る資産144百万円の純額である。

    (4) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産の調整表
    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    積立型制度の退職給付債務 9,127 9,025
    年金資産 △9,222 △10,748
    △95 △1,723
    非積立型制度の退職給付債務 61,553 62,764
    連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 61,457 61,041
    退職給付に係る負債 62,100 62,575
    退職給付に係る資産 △642 △1,534
    連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 61,457 61,041

    (注)簡便法を適用した制度を含む。

    (5) 退職給付費用及びその内訳項目の金額
    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    勤務費用 4,788 4,850
    利息費用 289 377
    期待運用収益 △59 △54
    数理計算上の差異の費用処理額 206 329
    簡便法で計算した退職給付費用 287 195
    簡便法から原則法への変更に伴う費用処理額 153
    その他 6 △11
    確定給付制度に係る退職給付費用 5,673 5,687
    (6) 退職給付に係る調整額

    退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は、次のとおりである。

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    数理計算上の差異 △136 百万円 1,943 百万円
    (7) 退職給付に係る調整累計額

    退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    未認識数理計算上の差異 △2,673 百万円 △729 百万円
    (8) 年金資産に関する事項
    ① 年金資産の主な内訳

    年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    株式 48 53
    債券 23 20
    現金及び預金 13 12
    生保一般勘定 10 9
    その他 6 6
    合計 100 100
    ② 長期期待運用収益率の設定方法

    年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮している。

    (9) 数理計算上の計算基礎に関する事項

    主要な数理計算上の計算基礎

    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    割引率 0.0~0.5 0.1~0.6
    長期期待運用収益率 1.0~2.5 1.0~2.5

    3 確定拠出制度

    当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度2,849百万円、当連結会計年度2,912百万円である。

    (税効果会計関係)

    1  繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    繰延税金資産 百万円 百万円
    退職給付に係る負債 19,527 19,425
    固定資産(賃貸用等)評価損 14,798 15,336
    その他 54,418 56,044
    繰延税金資産小計 88,744 90,806
    評価性引当額 △24,947 △27,757
    繰延税金資産合計 63,796 63,048
    繰延税金負債
    その他有価証券評価差額金 △38,564 △48,375
    その他 △7,201 △7,630
    繰延税金負債合計 △45,766 △56,005
    繰延税金資産の純額 18,030 7,042

    2  法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため、注記を省略している。 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため、注記を省略している。
    (賃貸等不動産関係)

    当社及び一部の連結子会社では、東京都その他の地域及び海外(インドネシア他)において、賃貸収益を得ることを目的として賃貸オフィスビルや賃貸商業施設等を所有している。
     前連結会計年度における当該賃貸等不動産に関する賃貸損益は9,981百万円(主な賃貸収益は開発事業等売上高に、主な賃貸費用は開発事業等売上原価に計上)、固定資産売却益は477百万円、固定資産除却損は33百万円、減損損失は14百万円(それぞれ特別損益に計上)である。

    当連結会計年度における当該賃貸等不動産に関する賃貸損益は8,081百万円(主な賃貸収益は開発事業等売上高に、主な賃貸費用は開発事業等売上原価に計上)、固定資産売却益は1,299百万円、固定資産売却損は3百万円、固定資産除却損は77百万円、減損損失は323百万円(それぞれ特別損益に計上)である。 
     また、当該賃貸等不動産の連結貸借対照表計上額、期中増減額及び時価は、次のとおりである。

    (単位:百万円)
    前連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日)
    連結貸借対照表計上額
    期首残高 148,339 198,512
    期中増減額 50,173 27,830
    期末残高 198,512 226,343
    期末時価 381,310 425,475

    (注) 1  連結貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額である。

    2  期中増減額のうち、前連結会計年度の主な増加額は不動産購入(49,966百万円)であり、当連結会計年度の主な増加額は建物等の建設(21,930百万円)である。

    3  期末の時価は、以下によっている。

    (1) 国内の不動産については、主として「不動産鑑定評価基準」に基づいて自社で算定した金額(指標等を用いて調整を行ったものを含む)である。

    (2) 海外の不動産については、主として現地の鑑定人による鑑定評価額である。

    (セグメント情報等)
    【セグメント情報】

    1  報告セグメントの概要

    当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものである。
      当社グループは、当社において土木・建築・開発等の事業別に本部を置いて戦略を立案し、事業活動を展開するとともに、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸事業など多様な事業を展開する国内関係会社及び北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域において建設事業、開発事業等を展開する海外関係会社が当社と連携しつつ、幅広い多角的な事業を行っている。
      したがって、当社グループは、当社の事業別並びに国内関係会社及び海外関係会社別のセグメントから構成されており、以下の5つを報告セグメントとしている。

    土木事業 : 当社における建設事業のうち土木工事に関する事業
    建築事業 : 当社における建設事業のうち建築工事に関する事業
    開発事業等 : 当社における不動産開発全般に関する事業及び意匠・構造設計、その他設計、エンジニアリング全般の事業
    国内関係会社 : 当社の国内関係会社が行っている事業であり、主に日本国内における建設資機材の販売、専門工事の請負、総合リース業、ビル賃貸事業等
    海外関係会社 : 当社の海外関係会社が行っている事業であり、北米、欧州、アジア、大洋州などの海外地域における建設事業、開発事業等
    2  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

    当社グループの報告セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」と同一である。報告セグメントの利益は営業利益であり、セグメント間の内部取引における価格は外部顧客との取引価格に準じている。 

    3  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

    前連結会計年度(自  2019年4月1日  至  2020年3月31日)

    (単位:百万円)
    報告セグメント 調整額(注)1 連結財務諸表計上額(注)2
    土木事業 建築事業 開発事業等 国内関係会社 海外関係会社
    売上高
    (1) 外部顧客への売上高 288,098 955,279 55,713 243,206 468,453 2,010,751 2,010,751
    (2) セグメント間の内部   売上高又は振替高 2,277 3,688 149,965 624 156,555 △156,555
    288,098 957,556 59,401 393,171 469,078 2,167,307 △156,555 2,010,751
    セグメント利益 17,195 85,321 8,528 17,750 4,539 133,334 △1,347 131,987
    その他の項目
    減価償却費 (注)3 874 2,907 3,337 6,294 6,644 20,058 △96 19,962
    のれんの償却額 962 962 962

    (注) 1 セグメント利益の調整額△1,347百万円は、セグメント間取引消去等によるものである。

    2  セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。

    3  減価償却費には長期前払費用等の償却額が含まれている。

    4  資産は、事業セグメントに配分していないため、記載していない。 

    当連結会計年度(自  2020年4月1日  至  2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    報告セグメント 調整額(注)1 連結財務諸表計上額(注)2
    土木事業 建築事業 開発事業等 国内関係会社 海外関係会社
    売上高
    (1) 外部顧客への売上高 334,791 781,326 68,888 233,945 488,224 1,907,176 1,907,176
    (2) セグメント間の内部   売上高又は振替高 927 3,627 144,103 891 149,550 △149,550
    334,791 782,253 72,516 378,049 489,115 2,056,726 △149,550 1,907,176
    セグメント利益 29,858 57,834 17,452 17,115 6,863 129,126 △1,827 127,298
    その他の項目
    減価償却費 (注)3 1,250 2,921 1,697 6,254 7,048 19,172 △92 19,080
    のれんの償却額 648 648 648

    (注) 1 セグメント利益の調整額△1,827百万円は、セグメント間取引消去等によるものである。

    2  セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。

    3  減価償却費には長期前払費用等の償却額が含まれている。

    4  資産は、事業セグメントに配分していないため、記載していない。

    【関連情報】

    前連結会計年度(自 2019年4月1日  至  2020年3月31日)

    1  製品及びサービスごとの情報

    (単位:百万円)
    建設事業 開発事業 その他の事業 合計
    外部顧客への売上高 1,791,118 87,388 132,244 2,010,751

    2  地域ごとの情報

    (1) 売上高

    (単位:百万円)
    日本 北米 欧州 アジア 大洋州 その他 合計
    1,540,021 234,295 29,553 107,975 98,770 134 2,010,751

    (注)  売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類している。 (2) 有形固定資産

    (単位:百万円)
    日本 北米 欧州 アジア 大洋州 その他 合計
    309,940 10,897 2,476 66,298 1,425 9 391,049
      3  主要な顧客ごとの情報

    外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はない。 

    当連結会計年度(自  2020年4月1日  至  2021年3月31日)

    1  製品及びサービスごとの情報

    (単位:百万円)
    建設事業 開発事業 その他の事業 合計
    外部顧客への売上高 1,673,594 98,485 135,097 1,907,176

    2  地域ごとの情報

    (1) 売上高

    (単位:百万円)
    日本 北米 欧州 アジア 大洋州 その他 合計
    1,416,751 268,146 29,164 100,941 91,754 418 1,907,176

    (注)  売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類している。 (2) 有形固定資産

    (単位:百万円)
    日本 北米 欧州 アジア 大洋州 その他 合計
    340,107 9,172 2,046 65,467 1,156 4 417,955
      3  主要な顧客ごとの情報

    外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はない。

    【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

    前連結会計年度(自  2019年4月1日  至  2020年3月31日)

      重要性が乏しいため、記載を省略している。

    当連結会計年度(自  2020年4月1日  至  2021年3月31日)

      減損損失      946百万円 

      (注) 1 内訳は、事業用資産622百万円及び賃貸用資産323百万円である。

           2  減損損失は、事業セグメントに配分していない。

    【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

      当期償却額   962百万円 
      当期末残高 1,447百万円 
     (注) のれんは、事業セグメントに配分していない。

    当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

      当期償却額   648百万円 
      当期末残高   801百万円 
     (注) のれんは、事業セグメントに配分していない。

    【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

    該当事項なし。

    当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    該当事項なし。

    【関連当事者情報】

    関連当事者との取引

    連結財務諸表提出会社と関連当事者との取引

    1 連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等

    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

    種類 会社等の名称又は氏名 所在地 資本金又は出資金(百万円) 事業の内容又は職業 議決権等の所有(被所有)割合(%) 関連当事者との関係 取引の内容 取引金額(百万円) 科目 期末残高(百万円)
    関連会社 ㈱アルベログランデ 東京都中央区 1,765 不動産の取得、開発、売却、賃貸及び管理 所有 直接20.0 建設工事等の受注資金の貸付役員の兼任 建設工事等の受注(注) 41,543 受取手形・完成工事未収入金等 45,534

    (注) 取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれている。

    取引条件及び取引条件の決定方針等

    建設工事等の受注については、価格交渉の上、一般的取引条件と同様に決定している。

    当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    該当事項なし。

    2 連結財務諸表提出会社の役員及び主要株主(個人の場合に限る。)等

    前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

    該当事項なし。

    当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    種類 会社等の名称又は氏名 所在地 資本金又は出資金(百万円) 事業の内容又は職業 議決権等の所有(被所有)割合(%) 関連当事者との関係 取引の内容 取引金額(百万円) 科目 期末残高(百万円)
    役員 押味 至一 当社取締役 被所有 直接0.0 金銭報酬債権の現物出資に伴う自己株式の処分(注) 14

    (注) 取引条件及び取引条件の決定方針等

    譲渡制限付株式報酬制度に基づく、金銭報酬債権の現物出資である。

    自己株式の処分価額は、本処分に係る取締役会決議の日の前営業日の東京証券取引所における、当社普通株式の終値に基づいて決定している。

    (開示対象特別目的会社関係)

    1  開示対象特別目的会社の概要及び開示対象特別目的会社を利用した取引の概要

    当社グループは、資金調達先の多様化を図るため、不動産の流動化を行っている。流動化においては、当社グループが、不動産(信託受益権を含む)を特別目的会社(特例有限会社の形態による)に譲渡し、特別目的会社が当該不動産を裏付けとして借入等によって調達した資金を、売却代金として受領している。
      また、特別目的会社に譲渡した不動産について、当社グループが賃借を行っているものがある。さらに、特別目的会社に対しては、匿名組合契約を締結しており、当該契約に基づく出資金を有している。当社グループは、拠出した匿名組合出資金を回収する予定である。
      不動産の流動化に係る出資残高のある特別目的会社は次のとおりである。なお、当社グループは、いずれの特別目的会社についても、議決権のある出資等は有しておらず、役員の派遣もない。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    特別目的会社数 2社 2社
    直近の決算日における資産総額(単純合算) (百万円) 42,639 42,312
    負債総額(単純合算) (百万円) 42,630 42,303

    2  特別目的会社との取引金額等

    前連結会計年度(自  2019年4月1日  至  2020年3月31日)

    主な取引の金額等(百万円) 主な損益
    項目 金額(百万円)
    匿名組合出資金 (注)1 分配益 1,638
    賃借取引 支払リース料 (注)2 3,491
    修繕工事 工事売上高 (注)3 197

    当連結会計年度(自  2020年4月1日  至  2021年3月31日)

    主な取引の金額等(百万円) 主な損益
    項目 金額(百万円)
    匿名組合出資金 (注)1 分配益 1,793
    賃借取引 支払リース料 (注)2 3,589

    (注)1  前連結会計年度末現在、匿名組合出資金の残高は6,109百万円であり、当連結会計年度末現在、匿名組合出資金の残高は6,265百万円である。また、匿名組合出資金に係る分配益は、営業外収益に計上している。

    2  不動産の賃貸借契約は不動産信託受託者との間で締結しており、支払リース料は、当該賃貸借契約に基づき不動産信託受託者へ支払っている金額を記載している。

    3  不動産の修繕工事契約は不動産信託受託者との間で締結しており、工事売上高は、前連結会計年度の売上高を記載している。

    (1株当たり情報)
    前連結会計年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当連結会計年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    1株当たり純資産額 1,544.71 1,731.16
    1株当たり当期純利益金額 200.99 193.13

    (注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載していない。

    2  1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりである。

    前連結会計年度(2020年3月31日) 当連結会計年度(2021年3月31日)
    純資産の部の合計額(百万円) 796,020 884,806
    純資産の部の合計額から控除する金額(百万円) 4,233 9,967
    (うち非支配株主持分(百万円)) (4,233) (9,967)
    普通株式に係る期末の純資産額(百万円) 791,786 874,839
    1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式の数(千株) 512,578 505,347

    3  1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりである。

    前連結会計年度(自 2019年4月1日至 2020年3月31日) 当連結会計年度(自 2020年4月1日至 2021年3月31日)
    親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 103,242 98,522
    普通株主に帰属しない金額(百万円)
    普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 103,242 98,522
    普通株式の期中平均株式数(千株) 513,668 510,144
    (重要な後発事象)
    (自己株式の取得)

    当社は、2021年5月14日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項を決議し、取得を完了した。

    1 自己株式の取得を行う理由

    株主還元の拡充並びに資本効率の向上を図るため

    2 取得に係る事項の内容
    (1) 取得対象株式の種類    当社普通株式
    (2) 取得しうる株式の総数   830万株(上限)
    (発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合1.6%)
    (3) 株式の取得価額の総額   100億円(上限)
    (4) 取得期間         2021年5月17日から2021年9月30日まで
    3 自己株式取得の実施内容
    (1) 取得対象株式の種類    当社普通株式
    (2) 取得した株式の総数    6,651,000株
    (3) 株式の取得価額の総額   9,999,931,600円
    (4) 取得期間         2021年5月17日から2021年6月15日まで(約定ベース)
    (5) 取得方法        東京証券取引所における市場買付
    (無担保社債の発行)

    当社は、2021年6月7日開催の取締役会において、無担保社債の発行について以下のとおり包括決議した。

    (1) 発行金額 100億円以下(ただし、この範囲内で複数回の発行を妨げない)
    (2) 年限 3年以上10年以下
    (3) 払込金額 額面100円につき100円
    (4) 償還金額 額面100円につき100円
    (5) 利率 同年限の国債流通利回り+1.0%以下
    (6) 利払方法 半年毎、後払い
    (7) 償還方法 満期一括償還
    (8) 払込期日 取締役会承認時から2022年3月末日まで
    (9) 資金使途 設備資金、社債償還資金及び運転資金
    (10)発行条件の決定 発行金額、年限、利率、払込期日等の発行条件の決定は、取締役会決議の範囲内で専務執行役員 財務本部長(取締役)に一任する。
    ⑤ 【連結附属明細表】
    【社債明細表】
    会社名 銘柄 発行年月日 当期首残高(百万円) 当期末残高(百万円) 利率(%) 担保 償還期限
    鹿島建設㈱ 第42回無担保社債 2016年3月31日 10,000 10,000 年0.395 無担保社債 2026年3月31日
    鹿島建設㈱ 第43回無担保社債 2016年7月22日 10,000 (10,000)10,000 年0.09 無担保社債 2021年7月22日
    鹿島建設㈱ 第44回無担保社債 2016年7月22日 10,000 10,000 年0.30 無担保社債 2026年7月22日
    鹿島建設㈱ 第45回無担保社債 2017年9月22日 10,000 10,000 年0.24 無担保社債 2024年9月20日
    鹿島建設㈱ 第46回無担保社債(グリーンボンド) 2020年2月28日 10,000 10,000 年0.11 無担保社債 2025年2月28日
    合計 50,000 (10,000)50,000

    (注) 1  当期末残高欄の(  )内の金額は、1年以内に償還期限が到来するため、連結貸借対照表において「1年内
    償還予定の社債」として掲げてある金額を内書きで示したものである。

    2  連結決算日後5年内における1年ごとの償還予定額は次のとおりである。

    1年以内(百万円) 1年超2年以内(百万円) 2年超3年以内(百万円) 3年超4年以内(百万円) 4年超5年以内(百万円)
    10,000 20,000 10,000
    【借入金等明細表】
    区分 当期首残高(百万円) 当期末残高(百万円) 平均利率(%) 返済期限
    短期借入金 99,798 133,802 0.45
    1年以内に返済予定の長期借入金 51,661 9,614 2.51
    1年以内に返済予定のリース債務 1,746 1,810
    長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。) 80,425 123,616 1.94 2022年~2077年
    リース債務(1年以内に返済予定のものを除く。) 3,172 4,493 2022年~2094年
    その他有利子負債
    コマーシャル・ペーパー (1年以内返済) 45,000
    流動負債「その他」 (1年以内返済) 32,625 35,794 1.14
    合計 314,429 309,130

    (注) 1  「平均利率」については、当期末残高に対する加重平均利率を記載している。
    なお、リース債務の「平均利率」については、リース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額でリース債務を連結貸借対照表に計上している連結会社があるため、記載していない。

    2  長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く。)の連結決算日後5年内における1年ごとの返済予定額は次のとおりである。

    区分 1年超2年以内(百万円) 2年超3年以内(百万円) 3年超4年以内(百万円) 4年超5年以内(百万円)
    長期借入金 39,522 18,959 12,323 4,874
    リース債務 1,235 993 483 295
    【資産除去債務明細表】

    当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が、当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略している。

    (2) 【その他】

    (当連結会計年度における四半期情報等)

    (累計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 当連結会計年度
    売上高 (百万円) 440,742 912,604 1,388,923 1,907,176
    税金等調整前四半期(当期)純利益金額 (百万円) 39,879 75,637 111,036 145,247
    親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益金額 (百万円) 26,454 51,872 76,497 98,522
    1株当たり四半期(当期)純利益金額 (円) 51.61 101.19 149.48 193.13
    (会計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
    1株当たり四半期純利益金額 (円) 51.61 49.58 48.29 43.58

    (当社における独占禁止法違反事件について)

    2018年3月23日に当社及び当社社員1名が起訴された東海旅客鉄道株式会社が発注する中央新幹線に係る地下開削工法によるターミナル駅新設工事(品川駅及び名古屋駅)に関する独占禁止法違反事件につき、当社は2021年3月1日に東京地方裁判所から罰金2億5,000万円の判決を受け、当社社員1名についても執行猶予付き有罪判決を受けた。当社は、本事案は独占禁止法違反には該当しないと一貫して無罪を主張してきたが、当社側の主張が認められなかったことは誠に遺憾であり、判決には承服できないことから、2021年3月10日に東京高等裁判所に控訴を提起している。

    また、本件に関し、当社は2020年12月22日に公正取引委員会から、独占禁止法違反として排除措置命令を受けたが、同命令における違反認定についても受け容れられるものではなく、当社は2021年2月12日開催の取締役会において、取消訴訟の提起について決議し、2021年6月21日に東京地方裁判所に訴状を提出している。

    (当社に対する仲裁の申立てについて)

    当社を代表者とする共同企業体が施工した「東西高速道路東工区建設工事(アルジェリア)」に関し、2018年11月6日付で共同企業体の構成員である大成建設株式会社、西松建設株式会社、株式会社安藤・間(以下、3社を総称して「申立人」という。)から、当社の共同企業体代表者としての義務違反を理由に総額約1,062億円の損害賠償等の支払いを求め、一般社団法人日本商事仲裁協会宛に仲裁の申立てがあった件につき、仲裁廷において審理が続いている。申立人の主張は理由のないものであり、当社として受け容れられるものではないため、事実に基づいて適切に反論する方針で臨んでいるところである。

    2 【財務諸表等】

    (1)【財務諸表】

    ①【貸借対照表】
    (単位:百万円)
    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    資産の部
    流動資産
    現金預金 140,593 170,329
    受取手形 3,267 2,462
    電子記録債権 4,615 9,327
    完成工事未収入金 ※2,※6 558,202 437,481
    リース投資資産 957
    有価証券 ※3 61 ※3 62
    営業投資有価証券 12,355 12,319
    販売用不動産 31,073 24,522
    未成工事支出金 39,000 30,848
    開発事業等支出金 46,982 70,996
    材料貯蔵品 199 288
    前払費用 924 587
    その他 ※2 96,234 ※2 50,442
    貸倒引当金 △103 △88
    流動資産合計 933,408 810,537
    固定資産
    有形固定資産
    建物 218,425 229,246
    減価償却累計額 △161,181 △162,887
    建物(純額) 57,244 66,358
    構築物 13,879 14,337
    減価償却累計額 △12,299 △12,343
    構築物(純額) 1,580 1,994
    機械及び装置 16,074 16,212
    減価償却累計額 △14,689 △15,122
    機械及び装置(純額) 1,384 1,089
    車両運搬具 760 756
    減価償却累計額 △721 △729
    車両運搬具(純額) 39 26
    工具器具・備品 12,178 12,528
    減価償却累計額 △10,572 △10,954
    工具器具・備品(純額) 1,605 1,574
    土地 ※2 176,245 ※2 186,306
    リース資産 2,429 2,741
    減価償却累計額 △1,029 △1,198
    リース資産(純額) 1,400 1,543
    建設仮勘定 12,041 23,015
    その他 407 409
    有形固定資産合計 251,950 282,319
    (単位:百万円)
    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    無形固定資産
    借地権 1,385 1,385
    ソフトウエア 4,881 5,358
    リース資産 2 1
    その他 108 91
    無形固定資産合計 6,377 6,837
    投資その他の資産
    投資有価証券 ※2,※3,※4 234,884 ※2,※3,※4 278,497
    関係会社株式 ※2 113,329 ※2 127,184
    その他の関係会社有価証券 ※2 22,651 ※2 24,928
    出資金 115 115
    関係会社出資金 1,346 1,346
    長期貸付金 811 1,090
    従業員に対する長期貸付金 1 1
    関係会社長期貸付金 ※2 10,814 ※2 13,447
    破産更生債権等 66 65
    長期前払費用 2,042 2,197
    繰延税金資産 7,699
    その他 14,190 16,336
    貸倒引当金 △6,045 △5,996
    投資その他の資産合計 401,907 459,214
    固定資産合計 660,235 748,371
    資産合計 1,593,643 1,558,909
    (単位:百万円)
    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    負債の部
    流動負債
    支払手形 1,101 1,053
    工事未払金 ※1 369,803 ※1 294,529
    短期借入金 ※2,※8 74,897 59,875
    コマーシャル・ペーパー 45,000
    1年内償還予定の社債 10,000
    リース債務 ※1 485 ※1 624
    未払金 ※1 7,996 ※1 6,955
    未払費用 ※1 17,606 ※1 18,276
    未払法人税等 27,098 24,949
    未成工事受入金 121,020 110,381
    開発事業等受入金 10,198 9,972
    預り金 ※1 99,378 ※1 113,630
    前受収益 ※1 3,539 ※1 3,628
    完成工事補償引当金 10,619 11,733
    工事損失引当金 12,250 14,070
    資産除去債務 120
    その他 27,367 27,352
    流動負債合計 828,364 707,151
    固定負債
    社債 50,000 40,000
    長期借入金 52,896 67,654
    リース債務 ※1 1,011 ※1 1,981
    繰延税金負債 3,131
    再評価に係る繰延税金負債 18,985 19,815
    退職給付引当金 53,005 54,162
    関係会社事業損失引当金 213 213
    資産除去債務 279 160
    その他 ※1,※2 25,710 ※1,※2 26,203
    固定負債合計 202,102 213,321
    負債合計 1,030,466 920,473
    (単位:百万円)
    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    純資産の部
    株主資本
    資本金 81,447 81,447
    資本剰余金
    資本準備金 20,485 20,485
    その他資本剰余金 24,993 25,045
    資本剰余金合計 45,478 45,530
    利益剰余金
    その他利益剰余金
    特別償却準備金 117 35
    固定資産圧縮積立金 8,489 8,382
    投資勘定特別積立金 25
    別途積立金 251,997 306,997
    繰越利益剰余金 94,415 94,662
    利益剰余金合計 355,018 410,103
    自己株式 △15,845 △25,597
    株主資本合計 466,098 511,483
    評価・換算差額等
    その他有価証券評価差額金 79,101 106,869
    繰延ヘッジ損益 △43
    土地再評価差額金 18,020 20,082
    評価・換算差額等合計 97,078 126,951
    純資産合計 563,176 638,435
    負債純資産合計 1,593,643 1,558,909
    ②【損益計算書】
    (単位:百万円)
    前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    売上高
    完成工事高 ※1 1,245,655 ※1 1,117,045
    開発事業等売上高 59,401 72,516
    売上高合計 1,305,057 1,189,562
    売上原価
    完成工事原価 1,078,906 965,534
    開発事業等売上原価 48,700 52,844
    売上原価合計 1,127,606 1,018,379
    売上総利益
    完成工事総利益 166,749 151,511
    開発事業等総利益 10,701 19,671
    売上総利益合計 177,450 171,182
    販売費及び一般管理費
    役員報酬 883 720
    執行役員報酬 2,476 2,405
    従業員給料手当 19,946 20,344
    退職給付引当金繰入額 886 894
    退職年金掛金 415 419
    法定福利費 3,174 3,341
    福利厚生費 1,410 1,270
    修繕維持費 631 638
    事務用品費 373 369
    通信交通費 2,546 2,036
    動力用水光熱費 277 268
    調査研究費 15,408 13,704
    広告宣伝費 903 890
    貸倒引当金繰入額 37
    交際費 1,593 631
    寄付金 150 154
    地代家賃 1,207 1,255
    減価償却費 1,116 1,229
    租税公課 1,889 1,691
    保険料 85 85
    雑費 10,991 13,682
    販売費及び一般管理費合計 66,406 66,036
    営業利益 111,044 105,146
    営業外収益
    受取利息 217 407
    受取配当金 ※2 11,458 ※2 10,805
    その他 2,235 2,273
    営業外収益合計 13,912 13,486
    営業外費用
    支払利息 1,597 1,498
    社債利息 103 113
    匿名組合投資損失 ※2 911 ※2 1,366
    その他 1,750 1,368
    営業外費用合計 4,363 4,347
    経常利益 120,593 114,285
    (単位:百万円)
    前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
    特別利益
    固定資産売却益 ※3 1 ※3 1,115
    投資有価証券売却益 59 6,711
    特別利益合計 60 7,827
    特別損失
    固定資産売却損 ※4 0 ※4 3
    固定資産除却損 ※5 979 ※5 240
    投資有価証券売却損 13 11
    投資有価証券評価損 1,669 2,810
    関係会社出資金評価損 1,999
    減損損失 14 323
    訴訟和解金 28 33
    特別損失合計 4,704 3,422
    税引前当期純利益 115,949 118,690
    法人税、住民税及び事業税 38,024 36,405
    法人税等調整額 △2,210 △544
    法人税等合計 35,813 35,860
    当期純利益 80,136 82,829
    【完成工事原価報告書】
    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    区分 注記番号 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
    材料費 125,223 11.6 127,884 13.2
    労務費 94,048 8.7 84,396 8.7
    (うち労務外注費) (94,048) (8.7) (84,396) (8.7)
    外注費 701,097 65.0 598,849 62.1
    経費 158,537 14.7 154,404 16.0
    (うち人件費) (71,182) (6.6) (72,291) (7.5)
    1,078,906 100 965,534 100

    (注) 原価計算の方法は、個別原価計算である。

    【開発事業等売上原価報告書】
    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    区分 注記番号 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
    開発事業
    土地代 7,638 15.7 4,160 7.9
    建物代 960 2.0 48 0.1
    工事費 1,957 4.0 9,151 17.3
    経費 14,816 30.4 14,252 27.0
    小計 25,373 52.1 27,612 52.3
    その他 23,326 47.9 25,232 47.7
    48,700 100 52,844 100

    (注) 原価計算の方法は、個別原価計算である。

    ③【株主資本等変動計算書】

    前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
    資本準備金 その他資本剰余金 その他利益剰余金
    特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 投資勘定特別積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
    当期首残高 81,447 20,485 24,893 198 8,609 179,997 112,431 △6,066 421,995
    当期変動額
    剰余金の配当 △26,354 △26,354
    別途積立金の積立 72,000 △72,000
    特別償却準備金の取崩 △81 81
    固定資産圧縮積立金の取崩 △120 120
    投資勘定特別積立金の積立
    当期純利益 80,136 80,136
    自己株式の取得 △10,007 △10,007
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 100 228 328
    土地再評価差額金の取崩
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 100 △81 △120 72,000 △18,015 △9,779 44,102
    当期末残高 81,447 20,485 24,993 117 8,489 251,997 94,415 △15,845 466,098
    評価・換算差額等 純資産合計
    その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 評価・換算差額等合計
    当期首残高 106,330 △95 17,190 123,425 545,421
    当期変動額
    剰余金の配当 △26,354
    別途積立金の積立
    特別償却準備金の取崩
    固定資産圧縮積立金の取崩
    投資勘定特別積立金の積立
    当期純利益 80,136
    自己株式の取得 △10,007
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 328
    土地再評価差額金の取崩 830 830 830
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △27,229 52 △27,177 △27,177
    当期変動額合計 △27,229 52 830 △26,346 17,755
    当期末残高 79,101 △43 18,020 97,078 563,176

    当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

    (単位:百万円)
    株主資本
    資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
    資本準備金 その他資本剰余金 その他利益剰余金
    特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 投資勘定特別積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
    当期首残高 81,447 20,485 24,993 117 8,489 251,997 94,415 △15,845 466,098
    当期変動額
    剰余金の配当 △25,682 △25,682
    別途積立金の積立 55,000 △55,000
    特別償却準備金の取崩 △81 81
    固定資産圧縮積立金の取崩 △106 106
    投資勘定特別積立金の積立 25 △25
    当期純利益 82,829 82,829
    自己株式の取得 △10,006 △10,006
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 51 255 307
    土地再評価差額金の取崩 △2,062 △2,062
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
    当期変動額合計 51 △81 △106 25 55,000 247 △9,751 45,384
    当期末残高 81,447 20,485 25,045 35 8,382 25 306,997 94,662 △25,597 511,483
    評価・換算差額等 純資産合計
    その他有価証券評価差額金 繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 評価・換算差額等合計
    当期首残高 79,101 △43 18,020 97,078 563,176
    当期変動額
    剰余金の配当 △25,682
    別途積立金の積立
    特別償却準備金の取崩
    固定資産圧縮積立金の取崩
    投資勘定特別積立金の積立
    当期純利益 82,829
    自己株式の取得 △10,006
    譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分 307
    土地再評価差額金の取崩 2,062 2,062
    株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 27,768 43 27,811 27,811
    当期変動額合計 27,768 43 2,062 29,873 75,258
    当期末残高 106,869 20,082 126,951 638,435
    【注記事項】
    (重要な会計方針)

    1  有価証券の評価基準及び評価方法

    (1) 子会社株式及び関連会社株式 移動平均法による原価法

    (2) その他有価証券

    時価のあるもの 決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
    時価のないもの
    債券その他 償却原価法(定額法)移動平均法による原価法

    2  デリバティブ等の評価基準及び評価方法

    デリバティブ 原則として時価法

    3  たな卸資産の評価基準及び評価方法

    販売用不動産 個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
    未成工事支出金 個別法による原価法
    開発事業等支出金 個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
    材料貯蔵品 移動平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)

    4  固定資産の減価償却の方法

    (1) 有形固定資産 定率法

    (リース資産を除く) ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については定額法なお、耐用年数及び残存価額については、法人税法に規定する方法と同一の基準を適用

    (2) 無形固定資産 定額法

    (リース資産を除く) なお、自社利用のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法

    (3) リース資産 所有権移転ファイナンス・リース取引に係るリース資産

    自己所有の固定資産に適用する減価償却方法と同一の方法
    所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
    リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法

    (4) 長期前払費用 定額法

    5  引当金の計上基準

    (1) 貸倒引当金

    債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上している。

    (2) 完成工事補償引当金

    完成工事に係る瑕疵担保等の費用に備えるため、当事業年度の完成工事高に対し、前2事業年度の実績率を基礎に将来の支出見込を勘案して計上している。

    (3) 工事損失引当金

    受注工事に係る将来の損失に備えるため、当事業年度末における未引渡工事の損失見込額を計上している。

    (4) 退職給付引当金

    従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上している。

    退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっている。

    数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から費用処理又は費用の減額処理をすることとしている。

    (5) 関係会社事業損失引当金

    関係会社の事業の損失に備えるため、関係会社に対する出資金額及び貸付金額等を超えて、当社が負担することとなる損失見込額を計上している。

    6  収益及び費用の計上基準

    完成工事高及び完成工事原価の計上基準

    完成工事高の計上は、当事業年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗度の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用している。

    7  ヘッジ会計の方法

    (1) ヘッジ会計の方法

    原則として繰延ヘッジ処理によっている。

    なお、為替予約及び通貨スワップについては振当処理の要件を満たしている場合は振当処理に、金利スワップについては特例処理の要件を満たしている場合は特例処理によっている。

    (2) ヘッジ手段とヘッジ対象

    (ヘッジ手段) (ヘッジ対象)
    為替予約 外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
    通貨スワップ 外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
    金利スワップ 借入金及び社債等

    (3) ヘッジ方針

    当社の内部規程である「デリバティブ取引の取扱基準」及び「リスク管理要領書」に基づき、為替変動リスク及び金利変動リスクをヘッジしている。

    (4) ヘッジ有効性評価の方法

    為替予約及び通貨スワップについては、ヘッジ対象とヘッジ手段の重要な条件が一致していることを事前テストで確認し、また四半期毎に当該条件に変更がないことを事後テストで確認している。

    なお、外貨建予定取引については、過去の取引実績等を総合的に勘案し、取引の実行可能性が極めて高いことを事前テスト及び事後テストで確認している。

    金利スワップについては、事前テスト及び事後テストにより、ヘッジ対象とヘッジ手段の過去の変動累計(おおむね5年間程度)を比率分析によって評価し、ヘッジ有効性を確認している。

    ただし、ヘッジ手段とヘッジ対象に関する重要な条件が同一であり、ヘッジ開始時及びその後も継続して相場変動又はキャッシュ・フロー変動を完全に相殺するものと想定することができる場合には、有効性の判定は省略している。

    (5) その他

    信用リスク極小化のため、デリバティブ取引の契約先はいずれも信用力の高い国内外の金融機関に限定している。

    8  その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項

    (1) 退職給付に係る会計処理

    退職給付に係る未認識数理計算上の差異の会計処理の方法は、連結財務諸表における会計処理の方法と異なっている。

    (2) 消費税及び地方消費税に相当する額の会計処理

    税抜方式によっている。

    (3) 連結納税制度の適用

    連結納税制度を適用している。

    (4) 連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用

    「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設されたグループ通算制度への移行及びグループ通算制度への移行にあわせて単体納税制度の見直しが行われた項目については、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応報告第39号 2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2018年2月16日)第44項の定めを適用せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額について、改正前の税法の規定に基づいている。

    (5) 関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続

    複数の企業が一つの建設工事等を受注・施工することを目的に組成する共同企業体(ジョイントベンチャー)については、個別の組織体として認識せず、共同企業体に対する出資割合に応じて当社の会計に取り込む方法により完成工事高及び完成工事原価を計上している。

    (追加情報)

     (「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の適用)

    「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号 2020年3月31日)を当事業年度の年度末に係る財務諸表から適用し、「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」を記載している。

    (重要な会計上の見積り)

    工事進行基準に係る工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度の見積り

    1 当事業年度の財務諸表に計上した金額

    (単位:百万円)

    当事業年度
    工事進行基準による完成工事高 1,035,569
    工事進行基準による完成工事原価 895,065
    工事損失引当金 14,070

    2 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

    工事進行基準による完成工事高については、工事原価総額を基礎として当事業年度末までの実際発生原価に応じた工事進捗度に工事収益総額を乗じて算定している。

    工事収益総額及び工事原価総額の見積りについては、工事着工段階において実行予算を編成し、着工後の各決算期末においては工事の現況を踏まえて見直しを実施するとともに、工事進捗度については、各決算期末において原価比例法に基づき見積もっている。

    当該見積りは、今後の工事の進捗に伴い、施工中の工法変更や施工範囲の変更等に伴う設計変更・追加契約の締結、資材・外注費等に係る市況の変動及び条件変更に伴う外注費の変動等によって影響を受ける可能性があり、翌事業年度の財務諸表において、完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の金額に重要な影響を及ぼす可能性がある。

    (表示方法の変更)

     (「会計上の見積りの開示に関する会計基準」の適用)

    「会計上の見積りの開示に関する会計基準」(企業会計基準第31号 2020年3月31日)を当事業年度の年度末に係る財務諸表から適用し、財務諸表に重要な会計上の見積りに関する注記を記載した。

    ただし、当該注記においては、当該会計基準第11項ただし書きに定める経過的な取扱いに従って、前事業年度に係る内容については記載していない。

    (貸借対照表関係)

    ※1  このうち、関係会社に対するものは、次のとおりである。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    工事未払金 36,579 37,920
    預り金 40,970 58,210
    その他(負債) 13,867 14,043

    ※2  担保に供している資産及び対応する債務

    前事業年度(2020年3月31日)

    担保に供している資産 対応する債務
    区分 金額(百万円) 区分 金額(百万円)
    完成工事未収入金 24 短期借入金 11
    流動資産「その他」(関係会社短期貸付金) 114 (注)1
    土地 26 固定負債「その他」(長期預り金) 3
    投資有価証券 0 (注)2
    0 (注)3
    関係会社株式 885 (注)4
    37 (注)5
    3 (注)6
    その他の関係会社有価証券 5,439 (注)7
    関係会社長期貸付金 852 (注)1

    (注)1  関係会社(14社)と金融機関との間で締結したシンジケーション・ローン契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、劣後ローン債権根譲渡担保権設定契約等を締結している。
    なお、関係会社短期貸付金は、関係会社(13社)への長期貸付金のうち1年以内の回収予定額である。

    (注)2  出資先(1社)と金融機関との間で締結した優先貸出契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)3  出資先(1社)並びに出資先の株主及び得意先の間で締結した基本契約等に基づく同社の一切の義務の履行を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)4  関係会社(29社)と金融機関との間で締結した限度貸付契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等を締結している。

    (注)5  関係会社(1社)と金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等を締結している。

    (注)6 関係会社(1社)と得意先との間で締結した定期借地権設定契約等に基づく一切の債務を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)7  関係会社(1社)と金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、優先出資根質権設定契約等を締結している。

    当事業年度(2021年3月31日)

    担保に供している資産 対応する債務
    区分 金額(百万円) 区分 金額(百万円)
    流動資産「その他」(関係会社短期貸付金) 74 (注)1
    土地 17 固定負債「その他」(長期預り金) 2
    投資有価証券 0 (注)2
    0 (注)3
    関係会社株式 740 (注)4
    704 (注)5
    37 (注)6
    3 (注)7
    その他の関係会社有価証券 5,439 (注)8
    関係会社長期貸付金 778 (注)1

    (注)1  関係会社(13社)と金融機関との間で締結したシンジケーション・ローン契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、劣後ローン債権根譲渡担保権設定契約等を締結している。
    なお、関係会社短期貸付金は、関係会社(12社)への長期貸付金のうち1年以内の回収予定額である。

    (注)2  出資先(1社)と金融機関との間で締結した優先貸出契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)3  出資先(1社)並びに出資先の株主及び得意先の間で締結した基本契約等に基づく同社の一切の義務の履行を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)4  関係会社(28社)と金融機関との間で締結した限度貸付契約等に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等を締結している。

    (注)5  関係会社(1社)と金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)6  関係会社(1社)と金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、株式根質権設定契約等を締結している。

    (注)7 関係会社(1社)と得意先との間で締結した定期借地権設定契約等に基づく一切の債務を担保するために、株式質権設定契約を締結している。

    (注)8  関係会社(1社)と金融機関との間で締結した金銭消費貸借契約に基づく同社の一切の債務を担保するために、優先出資根質権設定契約等を締結している。

    ※3  下記の資産は、住宅建設瑕疵担保保証金の代用として供託を行っている。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    有価証券 61 62
    投資有価証券 275 210
    336 272

    ※4  このうち、有価証券消費貸借契約に基づく貸付は、次のとおりである。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    213 百万円 244 百万円

    5  偶発債務

      下記の会社等の銀行借入金等について保証を行っている。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)

    百万円 百万円
    関係会社
    男鹿風力発電㈱ 2,287 2,096
    その他 10 10
    小計 2,297 2,106
    その他 205 24
    2,502 2,131

    なお、再保証のある保証債務については、当社の負担額を記載している。

    ※6  債権流動化による完成工事未収入金の譲渡高

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    48,922 百万円

     7  当社は、緊急時における資金調達手段を確保するため、取引銀行の協調融資方式によるコミットメントライン契約を締結している。
      事業年度末における契約極度額及び本契約に基づく借入未実行残高等は、次のとおりである。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    契約極度額 150,000 250,000
    借入実行残高
    差引額(借入未実行残高) 150,000 250,000

    ※8  このうち、純資産、有利子負債等に係る財務制限条項が付されている借入金の残高は、次のとおりである。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    短期借入金 15,000 百万円
    (損益計算書関係)

    ※1 このうち、工事進行基準による完成工事高は、次のとおりである。

    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    1,152,203 百万円 1,035,569 百万円

    ※2  このうち、関係会社に対するものは、次のとおりである。

    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    受取配当金 4,732 4,734
    匿名組合投資損失 911 1,366

    ※3  固定資産売却益の内訳は、次のとおりである。

    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    土地 1 1,110
    その他 0 4
    1 1,115

    ※4  固定資産売却損の内訳は、次のとおりである。

    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    土地 3
    その他 0 0
    0 3

    ※5  固定資産除却損の内訳は、次のとおりである。

    前事業年度(自  2019年4月1日至  2020年3月31日) 当事業年度(自  2020年4月1日至  2021年3月31日)
    百万円 百万円
    建物 480 214
    その他 498 25
    979 240
    (有価証券関係)

    子会社株式及び関連会社株式は、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められることから、子会社株式及び関連会社株式の時価を記載していない。なお、これらの貸借対照表計上額は、次のとおりである。

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    百万円 百万円
    子会社株式 108,089 122,097
    関連会社株式 5,239 5,087
    (税効果会計関係)

    1  繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    繰延税金資産 百万円 百万円
    退職給付引当金 16,166 16,519
    有価証券等評価損 13,475 13,215
    固定資産(賃貸用等)評価損 12,307 12,079
    その他 39,676 40,747
    繰延税金資産小計 81,626 82,562
    評価性引当額 △31,883 △34,036
    繰延税金資産合計 49,742 48,525
    繰延税金負債
    その他有価証券評価差額金 △38,020 △47,716
    その他 △4,022 △3,939
    繰延税金負債合計 △42,043 △51,656
    繰延税金資産の純額 7,699 △3,131

    2  法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳

    前事業年度(2020年3月31日) 当事業年度(2021年3月31日)
    法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため、注記を省略している。 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため、注記を省略している。
    (重要な後発事象)
    (自己株式の取得)

    2021年5月14日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項を決議し、取得を完了した。

    1 自己株式の取得を行う理由

    株主還元の拡充並びに資本効率の向上を図るため

    2 取得に係る事項の内容
    (1) 取得対象株式の種類    当社普通株式
    (2) 取得しうる株式の総数   830万株(上限)
    (発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合1.6%)
    (3) 株式の取得価額の総額   100億円(上限)
    (4) 取得期間         2021年5月17日から2021年9月30日まで
    3 自己株式取得の実施内容
    (1) 取得対象株式の種類    当社普通株式
    (2) 取得した株式の総数    6,651,000株
    (3) 株式の取得価額の総額   9,999,931,600円
    (4) 取得期間         2021年5月17日から2021年6月15日まで(約定ベース)
    (5) 取得方法        東京証券取引所における市場買付
    (無担保社債の発行)

    2021年6月7日開催の取締役会において、無担保社債の発行について以下のとおり包括決議した。

    (1) 発行金額 100億円以下(ただし、この範囲内で複数回の発行を妨げない)
    (2) 年限 3年以上10年以下
    (3) 払込金額 額面100円につき100円
    (4) 償還金額 額面100円につき100円
    (5) 利率 同年限の国債流通利回り+1.0%以下
    (6) 利払方法 半年毎、後払い
    (7) 償還方法 満期一括償還
    (8) 払込期日 取締役会承認時から2022年3月末日まで
    (9) 資金使途 設備資金、社債償還資金及び運転資金
    (10)発行条件の決定 発行金額、年限、利率、払込期日等の発行条件の決定は、取締役会決議の範囲内で専務執行役員 財務本部長(取締役)に一任する。
    ④ 【附属明細表】
    【有価証券明細表】

    【株式】

    銘柄 株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円)
    (投資有価証券)
    (その他有価証券)
    鉄建建設㈱ 470,000 928
    ㈱ヤクルト本社 702,000 3,931
    明治ホールディングス㈱ 130,681 930
    アサヒグループホールディングス㈱ 281,040 1,311
    信越化学工業㈱ 513,907 9,563
    中外製薬㈱ 4,347,255 19,514
    科研製薬㈱ 507,010 2,197
    大正製薬ホールディングス㈱ 1,650,000 11,781
    ㈱オリエンタルランド 2,000,000 33,250
    ㈱フジ・メディア・ホールディングス 2,536,100 3,436
    富士フイルムホールディングス㈱ 1,098,150 7,215
    ㈱神戸製鋼所 1,760,660 1,316
    三井金属鉱業㈱ 225,000 864
    ㈱ダイフク 250,000 2,710
    三菱電機㈱ 533,000 898
    オムロン㈱ 175,000 1,512
    日東電工㈱ 381,370 3,607
    マツダ㈱ 1,600,200 1,443
    凸版印刷㈱ 500,508 935
    大日本印刷㈱ 872,539 2,023
    ユニ・チャーム㈱ 495,000 2,299
    ㈱三井住友フィナンシャルグループ 1,500,000 6,010
    三井不動産㈱ 13,362,746 33,587
    三菱地所㈱ 1,059,482 2,047
    ダイビル㈱ 605,668 864
    京阪神ビルディング㈱ 1,376,306 2,049
    住友不動産㈱ 4,000,000 15,624
    京浜急行電鉄㈱ 1,524,767 2,547
    京王電鉄㈱ 432,663 3,219
    富士急行㈱ 155,000 911
    東日本旅客鉄道㈱ 1,000,000 7,839
    西日本旅客鉄道㈱ 200,000 1,227
    東海旅客鉄道㈱ 880,000 14,564
    ㈱西武ホールディングス 2,171,100 2,648
    西日本鉄道㈱ 316,042 934
    銘柄 株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円)
    近鉄グループホールディングス㈱ 409,134 1,726
    阪急阪神ホールディングス㈱ 562,073 1,992
    京阪ホールディングス㈱ 460,810 2,119
    日本通運㈱ 607,813 5,008
    ヤマトホールディングス㈱ 503,335 1,527
    三菱倉庫㈱ 456,593 1,545
    中部電力㈱ 982,013 1,399
    東北電力㈱ 788,361 823
    電源開発㈱ 1,674,500 3,238
    東京瓦斯㈱ 400,000 985
    東邦瓦斯㈱ 200,500 1,369
    日本空港ビルデング㈱ 1,000,000 5,440
    ㈱帝国ホテル 2,300,000 4,583
    M.C.S. Steel Public Company Limited 22,500,000 1,115
    その他(271銘柄) 21,679,707 27,925
    104,138,035 266,548

    【債券】

    銘柄 券面総額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)
    (有価証券)
    (その他有価証券)
    利付国債(2銘柄) 61 62
    小計 61 62
    (投資有価証券)
    (その他有価証券)
    利付国債(10銘柄) 207 210
    小計 207 210
    269 272

    【その他】

    種類及び銘柄 投資口数等(口) 貸借対照表計上額(百万円)
    (営業投資有価証券)
    (その他有価証券)
    (優先出資証券)
    ジーシックス特定目的会社 203,120 10,156
    (匿名組合出資)
    合同会社KRF48を営業者とする匿名組合 1 2,163
    小計 12,319
    (投資有価証券)
    (その他有価証券)
    (優先出資証券)
    優先出資証券(1銘柄) 1,578 375
    (投資信託受益証券)
    三井不動産プライベートリート投資法人 1,000 1,377
    (投資事業有限責任組合等)
    ㈲ディア・ケイ・アイを営業者とする匿名組合 1 5,418
    WiL Fund Ⅱ 1 2,713
    ケーティービル㈲を営業者とする匿名組合 1 847
    その他(3銘柄) 3 994
    (その他)
    その他(1銘柄) 1 12
    小計 11,739
    24,058
    【有形固定資産等明細表】
    資産の種類 当期首残高(百万円) 当期増加額(百万円) 当期減少額(百万円) 当期末残高(百万円) 当期末減価償却累計額又は償却累計額(百万円) 当期償却額(百万円) 差引当期末残高(百万円)
    有形固定資産
    建物 218,425 12,392 1,571 229,246 162,887 3,063 66,358
    構築物 13,879 580 122 14,337 12,343 155 1,994
    機械及び装置 16,074 254 116 16,212 15,122 549 1,089
    車両運搬具 760 2 7 756 729 15 26
    工具器具・備品 12,178 604 253 12,528 10,954 634 1,574
    土地 176,245[37,006] 11,056 994 186,306[39,898] 186,306
    リース資産 2,429 684 372 2,741 1,198 538 1,543
    建設仮勘定 12,041 17,420 6,446(323) 23,015 23,015
    その他 407 1 409 409
    有形固定資産計 452,443 42,998 9,886(323) 485,555 203,235 4,956 282,319
    無形固定資産
    借地権 1,385 1,385
    ソフトウエア 7,988 2,630 1,101 5,358
    リース資産 3 1 0 1
    その他 92 0 0 91
    無形固定資産計 9,469 2,632 1,102 6,837
    長期前払費用 3,674 452 26 4,101 1,903 286 2,197
    繰延資産

    (注) 1  「当期減少額」欄の( )内は内書きで、減損損失の計上額である。

    2 建設仮勘定の当期増加額のうち、主なものは次の通りである。

       横濱ゲートタワー            10,285百万円

        (仮称)博多駅前四丁目ビル        3,504百万円

        浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業  2,295百万円

    3  土地の[ ]内は内書きで、土地の再評価に関する法律(平成10年3月31日公布 法律第34号)に基づく事業用土地の再評価差額である。

    4  無形固定資産については資産総額の1%以下につき、「当期首残高」、「当期増加額」及び「当期減少額」の記載を省略している。

    5  無形固定資産「その他」の「当期末残高」には、非減価償却資産である電話加入権91百万円を含んでいる。

    6  長期前払費用については、「当期首残高」には前期末までに償却が完了したものの残高は含んでおらず、「当期末残高」には当期末までに償却が完了したものの残高を含んでいる。

    【引当金明細表】
    区分 当期首残高(百万円) 当期増加額(百万円) 当期減少額(目的使用)(百万円) 当期減少額(その他)(百万円) 当期末残高(百万円)
    貸倒引当金 6,148 1 65 6,084
    完成工事補償引当金 10,619 5,553 4,364 74 11,733
    工事損失引当金 12,250 8,630 5,570 1,240 14,070
    関係会社事業損失引当金 213 213
    (注) 1  貸倒引当金の「当期減少額(その他)」は、貸倒懸念債権等特定の債権の回収及び回収不能見込額の減少に    よるものである。2 完成工事補償引当金の「当期減少額(その他)」は、完成工事の補償見込額の減少によるものである。3 工事損失引当金の「当期減少額(その他)」は、受注工事の損失見込額の減少によるものである。

    (2) 【主な資産及び負債の内容】

        連結財務諸表を作成しているため、記載を省略している。

    (3) 【その他】

    (当社における独占禁止法違反事件について)

    2018年3月23日に当社及び当社社員1名が起訴された東海旅客鉄道株式会社が発注する中央新幹線に係る地下開削工法によるターミナル駅新設工事(品川駅及び名古屋駅)に関する独占禁止法違反事件につき、当社は2021年3月1日に東京地方裁判所から罰金2億5,000万円の判決を受け、当社社員1名についても執行猶予付き有罪判決を受けた。当社は、本事案は独占禁止法違反には該当しないと一貫して無罪を主張してきたが、当社側の主張が認められなかったことは誠に遺憾であり、判決には承服できないことから、2021年3月10日に東京高等裁判所に控訴を提起している。

    また、本件に関し、当社は2020年12月22日に公正取引委員会から、独占禁止法違反として排除措置命令を受けたが、同命令における違反認定についても受け容れられるものではなく、当社は2021年2月12日開催の取締役会において、取消訴訟の提起について決議し、2021年6月21日に東京地方裁判所に訴状を提出している。

    (当社に対する仲裁の申立てについて)

    当社を代表者とする共同企業体が施工した「東西高速道路東工区建設工事(アルジェリア)」に関し、2018年11月6日付で共同企業体の構成員である大成建設株式会社、西松建設株式会社、株式会社安藤・間(以下、3社を総称して「申立人」という。)から、当社の共同企業体代表者としての義務違反を理由に総額約1,062億円の損害賠償等の支払いを求め、一般社団法人日本商事仲裁協会宛に仲裁の申立てがあった件につき、仲裁廷において審理が続いている。申立人の主張は理由のないものであり、当社として受け容れられるものではないため、事実に基づいて適切に反論する方針で臨んでいるところである。

    第6 【提出会社の株式事務の概要】

    事業年度 4月1日から3月31日まで
    定時株主総会 6月中
    基準日 3月31日
    剰余金の配当の基準日 9月30日、3月31日
    1単元の株式数 100株
    単元未満株式の買取り
    取扱場所 (特別口座)東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
    株主名簿管理人 (特別口座)東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 三井住友信託銀行株式会社
    取次所
    買取手数料 株式の売買の委託に係る手数料相当額として別途定める金額
    公告掲載方法 電子公告の方法により行う。ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行う。当社の公告掲載URLは次のとおり。https://www.kajima.co.jp/ (注)2
    株主に対する特典 なし

    (注) 1  当会社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができない。

             (1) 会社法第189条第2項各号に掲げる権利

             (2) 会社法第166条第1項の規定による請求をする権利

             (3) 株主の有する株式数に応じて募集株式の割当て及び募集新株予約権の割当てを受ける権利

       2  会社法第440条第4項の規定により、決算公告は行わない。

    第7 【提出会社の参考情報】

    1 【提出会社の親会社等の情報】

    当社には、親会社等はない。

    2 【その他の参考情報】

    当事業年度の開始日から本有価証券報告書提出日までの間において、関東財務局長に提出した金融商品取引法第25条第1項各号に掲げる書類は、次のとおりである。

    (1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書 第123期 ( 自  2019年4月1日至  2020年3月31日 ) 2020年6月26日提出
    (2) 内部統制報告書及びその添付書類 2020年6月26日提出
    (3) 四半期報告書及び確認書 第124期第1四半期 ( 自  2020年4月1日至  2020年6月30日 ) 2020年8月7日提出
    第124期第2四半期 ( 自  2020年7月1日至  2020年9月30日 ) 2020年11月11日提出
    第124期第3四半期 ( 自  2020年10月1日至  2020年12月31日 ) 2021年2月12日提出
    (4) 臨時報告書 企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(提出会社の株主総会における議決権行使の結果)の規定に基づく臨時報告書 2020年6月29日提出
    企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号(提出会社の代表取締役の異動)の規定に基づく臨時報告書 2021年3月12日提出
    (5) 臨時報告書の訂正報告書 2020年6月29日提出の臨時報告書(提出会社の株主総会における議決権行使の結果)に係る訂正報告書 2020年10月12日提出
    (6) 有価証券届出書(譲渡制限付株式報酬に係る自己株式の処分)及びその添付書類 2020年7月14日提出
    (7) 発行登録書及びその添付書類 2020年12月16日提出
    (8) 訂正発行登録書 2021年3月12日提出
    (9) 自己株券買付状況報告書 ( 自  2020年11月1日至  2020年11月30日 ) 2020年12月7日提出
    ( 自  2020年12月1日至  2020年12月31日 ) 2021年1月8日提出
    ( 自  2021年1月1日至  2021年1月31日 ) 2021年2月8日提出
    ( 自  2021年2月1日至  2021年2月28日 ) 2021年3月8日提出
    ( 自  2021年3月1日至  2021年3月31日 ) 2021年4月8日提出
    ( 自  2021年5月1日至  2021年5月31日 ) 2021年6月8日提出
    (10) 自己株券買付状況報告書の訂正報告書 2021年1月8日提出の自己株券買付状況報告書(自  2020年12月1日 至  2020年12月31日)に係る訂正報告書 2021年1月21日提出

    第二部 【提出会社の保証会社等の情報】

    該当事項なし。

    独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書

    2021年6月25日

    鹿  島  建  設  株  式  会  社

    取 締 役 会 御 中

    有限責任監査法人 ト ー マ ツ東 京 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 西 松 真 人
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 大 村 広 樹

    <財務諸表監査>

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている鹿島建設株式会社の2020年4月1日から2021年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。

    当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、鹿島建設株式会社及び連結子会社の2021年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    監査上の主要な検討事項

    監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 

    工事進行基準による収益認識
    監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
    連結財務諸表注記(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)の「4 会計方針に関する事項(5)重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、会社は、完成工事高及び完成工事原価の計上基準として、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗度の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用している。連結財務諸表注記(連結損益計算書関係)の「※1」に記載のとおり、当連結会計年度に係る完成工事高1,673,594百万円のうち1,551,819百万円を工事進行基準の適用により収益認識しており、また個別財務諸表注記(損益計算書関係)の「※1」に記載のとおり、そのうち1,035,569百万円を会社が占めている。連結財務諸表注記(重要な会計上の見積り)にも記載のとおり、工事進行基準の適用にあたっては、工事原価総額を基礎として当連結会計年度末までの実際発生原価に応じた工事進捗度に工事収益総額を乗じて完成工事高を算定しており、工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度について、事業環境の状況も踏まえた経営者の重要な予測・判断が用いられる。会社は、工事着工段階において工事収益総額及び工事原価総額を見積った実行予算書を策定・承認し、着工後の各決算期末においては工事の現況を踏まえてそれらの見直しを実施し、承認する等の内部統制を整備し、これを運用している。特に近年は、会社の工事契約が大型化及び長期化していることから、例えば以下のような状況が生じた場合に連結財務諸表全体に及ぼす影響が大きくなる可能性がある。① 施工中の工法変更或いは施工範囲の変更等に伴う工事変更契約の締結前である場合、工事進行基準の適用にあたって工事収益総額の見積りを基礎とすることがある。当該状況において、未確定または変更部分等に係る見積りの網羅性や十分な合理性・実現可能性が高くない状態で工事進行基準を適用すると、各期の完成工事高が適切に計上されないリスクが存在する。② 着工当初において予期し得なかった事象の発生、資材及び外注費等に係る市況の変動、並びに工程圧迫や遅れに伴う外注費の追加発注見込等により、工事原価総額が大幅に増加することがあるが、これらの予測・見積りに際しては不確実性が伴う。さらに、そのような見積りの不確実性が増加する場合には、工事原価総額の見直しに時間を要することもあり、工事原価総額の適時な修正・見直しが行われない可能性がある。当該状況において工事進行基準を適用すると、各期の完成工事高が適切に計上されないリスクが存在する。③ 決算期末時点における工事進捗度の算定においては工事原価総額を基礎とするため、②の工事原価総額の適時な修正・見直しが行われない場合には、工事進捗度が適切に算定されないリスクが存在する。以上により、当監査法人は工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度に係る会計上の見積りは不確実性を伴い、かつ経営者の重要な予測・判断が用いられることに鑑み、会社の工事進行基準の適用による収益認識を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度に係る会計上の見積りの合理性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。まず、会社及び業界を取り巻く事業環境を理解した上で、会計上の見積りを基礎とした工事進行基準の適用により認識した収益に関し、工事収益総額及び工事原価総額の見積りプロセスに関連する内部統制の整備状況及び運用状況の評価を実施した。また、工事契約ごとの原価の集計や工事進捗度の算定に関連するシステムの全般統制及び業務処理統制についてはIT専門家も利用して評価を実施した。内部統制の整備状況及び運用状況の評価に際しては、特に工事着工時における実行予算書の策定及び承認状況、着工後の見直しに関して、各工事の状況変化が適時・適切に反映され、承認されているかどうかについて焦点を当てて評価を実施した。次に、前連結会計年度の工事収益総額及び工事原価総額に含まれていた会計上の見積りの合理性を評価するため、当連結会計年度の確定額または再見積額と前連結会計年度見積額を比較検討した。その上で、会社の全ての工事進行基準適用工事に対して、監査上の主要な検討事項の内容と選定理由で記載したようなリスクが存在する可能性のある工事を識別するため、データ分析ツールによるリスク評価分析を実施した。当該分析結果に基づき抽出された工事に対し、以下の手続を実施した。[工事収益総額に対する監査手続]① 工事収益総額に係る契約書等との証憑突合及び既入金額の検討② 工事収益総額に会計上の見積りが含まれる場合における、当該見積金額の正確性及び実現可能性の評価のための適切な工事責任者に対する質問並びにその根拠となる管理資料及び証憑の閲覧による合理性の検討[工事原価総額に対する監査手続]③ 工事損益率が過去の実績と比較して著しく高いまたは低い場合の要因についての適切な工事責任者に対する質問並びにその根拠となる管理資料及び証憑の閲覧による合理性の検討④ 工事原価総額の見積りが前連結会計年度と比較して著しく増減している場合の要因についての適切な工事責任者に対する質問並びにその根拠となる管理資料及び証憑の閲覧による合理性の検討[工事進捗度(実際発生原価)に対する監査手続]⑤ 実際発生原価の月次推移分析等により直前月等と比較して著増減を識別した場合の要因についての適切な工事責任者に対する質問及びその根拠となる請求書等の証憑閲覧による合理性の検討⑥ 外注費等の実際発生原価に対する請求書等の証憑突合さらに、複数の工事案件に対して工事現場を視察し、工事の進捗状況及び会計上の見積りとの整合性を検討した。

    連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

    連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    連結財務諸表監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。

    ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。

    ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    <内部統制監査>

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、鹿島建設株式会社の2021年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。

    当監査法人は、鹿島建設株式会社が2021年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。

    なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。

    内部統制監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。

    ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。

    ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

    利害関係

    会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以  上

    (注)1 上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管している。2 XBRLデータは監査の対象には含まれていない。

    独立監査人の監査報告書

    2021年6月25日

    鹿  島  建  設  株  式  会  社

    取 締 役 会 御 中

    有限責任監査法人 ト ー マ ツ東 京 事 務 所

    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 西 松 真 人
    指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 大 村 広 樹

    監査意見

    当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている鹿島建設株式会社の2020年4月1日から2021年3月31日までの第124期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。

    当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、鹿島建設株式会社の2021年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

    監査意見の根拠

    当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

    監査上の主要な検討事項

    監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

    工事進行基準による収益認識
    監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
    財務諸表注記(重要な会計方針)の「6 収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、会社は、完成工事高及び完成工事原価の計上基準として、当事業年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗度の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用している。財務諸表注記(損益計算書関係)の「※1」に記載のとおり、当事業年度に係る完成工事高1,117,045百万円のうち1,035,569百万円を工事進行基準の適用により収益認識している。財務諸表注記(重要な会計上の見積り)にも記載のとおり、工事進行基準の適用にあたっては、工事原価総額を基礎として当事業年度末までの実際発生原価に応じた工事進捗度に工事収益総額を乗じて完成工事高を算定しており、工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度について、事業環境の状況も踏まえた経営者の重要な予測・判断が用いられる。会社は、工事着工段階において工事収益総額及び工事原価総額を見積った実行予算書を策定・承認し、着工後の各決算期末においては工事の現況を踏まえてそれらの見直しを実施し、承認する等の内部統制を整備し、これを運用している。特に近年は、会社の工事契約が大型化及び長期化していることから、例えば以下のような状況が生じた場合に財務諸表全体に及ぼす影響が大きくなる可能性がある。① 施工中の工法変更或いは施工範囲の変更等に伴う工事変更契約の締結前である場合、工事進行基準の適用にあたって工事収益総額の見積りを基礎とすることがある。当該状況において、未確定または変更部分等に係る見積りの網羅性や十分な合理性・実現可能性が高くない状態で工事進行基準を適用すると、各期の完成工事高が適切に計上されないリスクが存在する。② 着工当初において予期し得なかった事象の発生、資材及び外注費等に係る市況の変動、並びに工程圧迫や遅れに伴う外注費の追加発注見込等により、工事原価総額が大幅に増加することがあるが、これらの予測・見積りに際しては不確実性が伴う。さらに、そのような見積りの不確実性が増加する場合には、工事原価総額の見直しに時間を要することもあり、工事原価総額の適時な修正・見直しが行われない可能性がある。当該状況において工事進行基準を適用すると、各期の完成工事高が適切に計上されないリスクが存在する。③ 決算期末時点における工事進捗度の算定においては工事原価総額を基礎とするため、②の工事原価総額の適時な修正・見直しが行われない場合には、工事進捗度が適切に算定されないリスクが存在する。以上により、当監査法人は工事収益総額、工事原価総額及び工事進捗度に係る会計上の見積りは不確実性を伴い、かつ経営者の重要な予測・判断が用いられることに鑑み、会社の工事進行基準の適用による収益認識を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 連結財務諸表に係る独立監査人の監査報告書の監査上の主要な検討事項を参照。

    財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

    経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 

    財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

    監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。

    財務諸表監査における監査人の責任

    監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。

    監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。

    ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。

    ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。

    ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。

    ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。

    ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。

    監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。

    利害関係

    会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。

    以  上

    (注)1 上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管している。2 XBRLデータは監査の対象には含まれていない。